JP2014078904A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの無線通信方式を用いて複数の信号を同時に伝送する場合に、複数の信号による電磁波吸収率の規定に合致させようとすると、通信を安定的に行うための送信電波強度を確保できない可能性があること。
【解決手段】複数の無線通信インターフェースそれぞれから同時に電波を出力可能な通信装置であって、判定部と低減部とを備える。判定部は、当該通信装置近傍に人体が存在する第1の状態であるのか、当該通信装置近傍に人体が存在しない第2の状態であるのかを判定する。低減部は、第1の状態であると判定部によって判定された場合は、第2の状態であると判定部によって判定された場合よりも、複数の無線通信インターフェースそれぞれから出力される電波に起因する電磁波吸収率の合計を低減することによって、その合計を所定値以下に抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信に関する。
無線通信の電波利用施設及び機器から輻射される電磁波が、人体に影響を及ぼす可能性が指摘されている。特に、移動通信機器の場合、米国連邦通信委員会(Federal Communication Commission、FCC)は、FCC96−326の無線周波数輻射の環境影響評価に関する指針を採択し、任意の携帯用送信機器に適用する局部的な電力吸収に制限値を規定している。ここに規定された最大許容露出の制限値は、無線周波数(Radio Frequency、RF)エネルギー吸収率の尺度である電磁波吸収率(Specific Absorption Rate、SAR)を定量化した露出評価基準に基づく。人体に電磁波が照射された場合、電磁波の量的評価は、電力測定、電子系解析、及び動物実験などを用いたSARの測定によって行われる。SARの単位は、一般に、単位質量当たりの人体に吸収される電力である。
2つの無線通信方式を用いて複数の信号を同時に伝送する場合にも、SARについて定められた規定に合致するように、複数の信号の何れかの送信電力を抑制する手法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2012−16017号公報
本願発明が解決しようとする課題は、複数の信号を同時に伝送する通信装置において、SARの基準を満たしつつ、電波を弱くし過ぎないことである。SARについての規定は、通信装置の近傍(例えば20cm以内)に位置する人体に対して、電波が与える影響を考慮して定められるものである。よって、通信装置の近傍に人体が存在しない場合は、SARに配慮しなくても良い。それにも関わらず、上記先行技術の場合、SARへの配慮が不要な場合においても、SARについての規定に合致させるために送信電力を抑制している。この結果、電波が弱くなり過ぎて通信を安定的に行うための送信電波強度を確保できない可能性がある。その他、小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためのものであり、以下の形態として実現できる。
(1)本発明の一形態によれば、複数の無線通信インターフェースそれぞれから同時に電波を出力可能な通信装置が提供される。この通信装置は、当該通信装置近傍に人体が存在する第1の状態であるのか、当該通信装置近傍に人体が存在しない第2の状態であるのかを判定する判定部と;前記第1の状態であると前記判定部によって判定された場合は、前記第2の状態であると前記判定部によって判定された場合よりも、前記複数の無線通信インターフェースそれぞれから出力される電波に起因する電磁波吸収率の合計を低減することによって、その合計を所定値以下に抑制する低減部とを備える。この通信装置によれば、人体が近くに存在する場合は、SARを所定値(例えば規格で定められた上限値)以下に抑制できる。一方、人体が近くに存在しない場合は、人体が近くに存在する場合に比べ、電波吸収率の合計が大きい。電波吸収率の合計が大きいということは、大きなエネルギーによって通信が行われていることを意味するので、通信の安定性に有利である。よって、人体が近くに存在しない場合は、通信の安定性を確保しやすくなる。
(2)上記形態の通信装置において、前記複数の無線通信インターフェースの少なくとも1つは、複数のアンテナを切り替え可能な構成を有し、前記低減部は、前記複数のアンテナのうち、電磁波吸収率がより低減されるアンテナに切り替えることによって、電磁波吸収率の合計を低減する。この通信装置によれば、無線通信インターフェースにおいて電磁波吸収率の低いアンテナへ切り替えるという簡易な手法によって、電磁波吸収率の合計を低減できる。
(3)上記形態の通信装置において、前記複数のアンテナは、当該通信装置の表面からの深さがそれぞれ異なることによって、それぞれから出力される電波に起因する電磁波吸収率が互いに異なる。この通信装置によれば、無線通信インターフェースにおいて電磁波吸収率の低いアンテナへ切り替えるという簡易な手法によって、電磁波吸収率を低減できる。「通信装置の表面からの深さ」とは、通信装置の表面から内側方向へどれだけ離れているかを示す距離のことである。
(4)上記形態の通信装置において、前記複数の無線通信インターフェースは、WAN用のものとLAN用のものとを含み;前記低減部は、前記WAN用の無線通信インターフェースによる受信信号強度が基準値以上の場合は、前記WAN用の無線通信インターフェースが有するアンテナを切り替え、前記WAN用の無線通信インターフェースによる受信信号強度が基準値未満の場合は、前記LAN用の無線通信インターフェースが有するアンテナを切り替える。この通信装置によれば、WAN用とLAN用との何れによる電磁波吸収率を低減するかの選択を、適切に実行できる。WAN用の電波は送信電力が大きく設定されることが多い。よって、WAN用の電波による電磁波吸収率を低減する方が、電磁波吸収率の合計の低減に効果的である。一方、WAN用の受信信号強度が小さい場合には、WAN用の電波による電磁波吸収率を低減すると、WAN用の受信信号強度が小さくなり過ぎて通信に支障が出やすくなるので、LAN用の電波による電磁波吸収率を小さくする方が好ましい。
(5)上記形態の通信装置において、前記判定部は、外部から当該通信装置に対して電力が供給されていない場合は、外部から当該通信装置に対して電力が供給されている場合に比べ、前記判定を実行する頻度を低くする。この通信装置によれば、節電と判定の頻度とのバランスを良好にできる。判定の頻度を低くすれば、判定部による消費電力が小さくなるので、節電になる。通信装置が電力供給を受けていない場合は、つまり二次電池等の電力によって稼働している場合は、判定の頻度を下げ、二次電池等による稼働時間を伸ばすことを含む節電を優先する方が好ましいと考えられる。
(6)上記形態の通信装置において、前記第1及び第2の状態について、現状とは異なる状態へ遷移する可能性の高低を推測する推測部を備え;前記判定部は、外部から当該通信装置に対して電力が供給されていない場合に、前記可能性が高いと前記推測部によって推測されるときは、前記可能性が低いと前記推測部によって推測されるときよりも、前記判定の頻度を高くする。この通信装置によれば、判定結果を反映する即時性(以下「判定の即時性」という)と節電とのバランスを更に良好にできる。状態が遷移する可能性が高い場合は、その遷移を即時的に検出するために、判定の即時性の向上を優先する方が好ましいからである。
(7)上記形態の通信装置において、当該通信装置は、可搬性を有し;前記推測部は、当該通信装置の加速度が基準値未満の場合に比べ、当該通信装置の搬送に伴って生じる加速度が前記基準値以上の場合は、前記可能性が高いと推測する。この通信装置によれば、判定の即時性と節電とのバランスを更に良好にできる。加速度が基準値以上である場合、ユーザが通信装置を動かしている可能性が高い。ユーザが通信装置を動かしているということは、状態が遷移する可能性が高いと考えられる。
(8)上記形態の通信装置において、前記推測部は、当該通信装置の加速度が前記基準値以上の場合に、その加速度が周期的に変動するときは、その加速度が周期的には変動しないときに比べ、前記可能性が低いと推測する。この通信装置によれば、節電と判定の頻度とのバランスを更に良好にできる。加速度が基準値以上の場合であっても、加速度が周期的に変動するときは、ユーザが通信装置を持ち運んでいる可能性が高い。ユーザが通信装置を持ち運んでいる時は、状態が遷移する可能性が低いと考えられる。「ユーザが通信装置を持ち運んでいる」とは、例えば「ユーザが通信装置を手で持ったりカバンに入れたりして、徒歩や自転車などで移動している」ことが挙げられる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、判定部と、推定部との2つの要素の内の一部または全部の要素を備えた装置として実現可能である。すなわち、この装置は、判定部を有していても良く、有していなくても良い。この装置は、推定部を有していても良く、有していなくても良い。このような形態によれば、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決できる。先述した通信装置の各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、上記以外の種々の形態でも実現できる。例えば、通信方法、その方法を実現するためのプログラム、そのプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現できる。
通信システムの概略構成。 ルータの詳細構成を示すブロック図。 SAR制御処理を示すフローチャート。
通信システムCS(図1):
図1は、通信システムCSの概略構成を示す。通信システムCSは、図1に示すように、クレードル10と、ルータ20と、ホームゲートウェイ50とを備える。通信システムCSは、クライアント装置をWANに、本実施形態ではインターネットINTに通信接続するためのものである。
クライアント装置は、無線LANクライアント装置の機能を有する周知のコンピュータである。図1は、パーソナルコンピュータをクライアント装置CLa,CLbとして例示する。他には、ゲーム機、スマートフォン、PDA、アクセスポイント等が挙げられる。
ホームゲートウェイ50は、インターネットINTとの間の通信を接続するブロードバンドルータとして機能する。クレードル10は、ホームゲートウェイ50に有線LANまたは無線LANによってネットワークに接続される。図1は、有線LANによってホームゲートウェイ50とクレードル10とがネットワークに接続される場合を示す。
ルータ20は、ポータブルルータであり、クライアント装置を相手にLAN側接続用の無線通信(以下「無線LAN通信」という)ができる。この無線LAN通信には、Wi-Fi(登録商標)が用いられる。ルータ20は、インターネットINTに無線接続するために、WAN側接続用の無線通信(以下「無線WAN通信」という)を行うことができる。ルータ20は、無線WAN通信を、クレードル10を介して或いはクレードル10を介さずに実行する。ルータ20は、このような構成によって、クライアント装置の無線通信を中継できる。
ルータ20とクレードル10との無線WAN通信は、Wi-Fiが用いられる。よって、この無線WAN通信は、Wi-Fiによる通信が可能な距離に、ルータ20とクレードル10とが位置する場合に行われる。ルータ20は、クレードル10との無線WAN通信によって、有線によるブロードバンド回線を介してインターネットINTに接続される。
ルータ20は、クレードル10を介さない無線WAN通信を、第3世代移動通信システム(3G)やLong Term Evolution(LTE)のような移動体通信方式を無線WAN通信に適用して基地局経由で行う場合や、無線LAN通信方式を無線WAN通信に適用して公衆無線LANスポット等を経由して行うことができる。
クレードル10は、ルータ20に対して電磁誘導方式によるワイヤレス給電を行うことができる。このワイヤレス給電は、電磁誘導方式による給電が可能な距離にルータ20とクレードル10とが位置する場合に行われる。
ルータ20(図2):
図2は、ルータ20の詳細構成を示すブロック図である。ルータ20は、CPU210と、無線LAN通信部220と、第1無線LANアンテナ221と、第2無線LANアンテナ222と、無線WAN通信部230と、第1無線WANアンテナ231と、第2無線WANアンテナ232と、受電部240と、バッテリ250と、加速度センサ260と、人体検知センサ270とを備える。受電部240は、電磁誘導方式によるワイヤレス給電を受ける。受電部240は、ワイヤレス給電によってクレードル10から受けた電力を、CPU210とバッテリ250とに供給する。
無線WAN通信部230は、無線WAN通信をするために、複数の無線通信方式から何れかを選択して無線通信をするためのモジュールである。この複数の通信方式には、例えば3GやLTE、WiMAX(登録商標)のような移動体通信規格や、Wi-Fiなどが含まれる。ここでいうWi-Fiには、IEEE802.11a/b/g/n/ac等の無線LAN通信規格が含まれる。
第1無線WANアンテナ231及び第2無線WANアンテナ232は、無線WAN通信部230による無線通信のためのアンテナである。第1無線WANアンテナ231は、通信相手が出力する信号を受信する際のRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)をできるだけ良好にするために、ルータ20の筐体の表面近くに配置される。RSSIは、無線LAN通信に加え、無線WAN通信に対しても用いられるパラメータである。第1無線WANアンテナ231のみから通信相手への送信に伴い電波が出力される場合に、ルータ20の筐体表面近傍におけるSARの測定値が規定(例えば2W/kg以下)を満たすように、無線WAN通信部230は第1無線WANアンテナ231から出力される電波を制御する。この制御は、例えば、予め筐体表面のSARと、第1無線WANアンテナ231の制御電流との関係を測定しておき、SARの規格が満たされる範囲内の制御電流によって第1無線WANアンテナ231を制御することで実現される。
第2無線WANアンテナ232の位置は、第1無線WANアンテナ231よりもルータ20の筐体表面から内側方向へ離されている。この配置は、第1無線WANアンテナ231を用いる場合よりも、ルータ20の筐体表面近傍で測定されるSARを下げることを目的としている。第1無線WANアンテナ231及び第2無線WANアンテナ232のうち何れが使用されるかについては、後述するSAR制御処理と共に説明する。
無線LAN通信部220は、無線LAN通信をするために、Wi-Fiを用いた複数の無線通信方式から何れかを選択して無線通信をするためのモジュールである。この複数の通信方式には、IEEE802.11b/g/n/ac等が含まれる。第1無線LANアンテナ221及び第2無線LANアンテナ222は、無線LAN通信部220による無線通信のためのアンテナである。第1無線LANアンテナ221及び第2無線LANアンテナ222の配置や選択などについては、第1無線WANアンテナ231及び第2無線WANアンテナ232についてのものと同じである。但し、第2無線LANアンテナ222をどの程度、筐体表面から離して配置するかは、第2無線WANアンテナ232の配置と同じでなくても良い。但し、後述するように、無線LANと無線WANが同時に出力した場合にSARの合計が基準を満たすように配置する必要がある。
第1無線LANアンテナ221と第1無線WANアンテナ231とから同時に電波を出力する場合は、後述するようにルータ20の近傍に人体が存在しないときに限られるので、ルータ20の筐体表面近傍におけるSARの測定値が規定を満たす必要はない。一方、第1無線WANアンテナ231と第2無線LANアンテナ222とから同時に電波を出力する場合は、後述するようにルータ20の近傍に人体が存在すると想定されるときなので、ルータ20の筐体表面近傍におけるSARの測定値が規定を満たすように、両アンテナの送信電力と、第2無線LANアンテナ222の配置とが定められている。第1無線LANアンテナ221と第2無線WANアンテナ232とについても同様である。
無線WAN通信および無線LAN通信は、常に同時に行われる訳ではない。例えば、無線WAN通信ができない場合は、無線LAN通信のみを行うことがある。無線LAN通信のみを行う場合にやり取りされるデータは、例えば、予め無線WAN通信によってインターネットINTから取得され、記憶媒体(図示無し)に記憶される。
加速度センサ260は、ルータ20の搬送に伴って生じる3軸の加速度を測定する。人体検知センサ270は、人体がルータ20から至近距離に位置するかを検知する。至近距離の具体的数値は、SARの規格や、第1無線LANアンテナ221及び第1無線WANアンテナ231それぞれから発せられる送信電力などを勘案して決定され、本実施形態においては20cmとする。なお、ルータ20が、介在物(例えばカバン等)を介して人体に対して至近距離に位置する場合は、人体が至近距離に位置するとは検知しない。介在物が存在する場合、至近距離に位置してもSARが低くなるからである。この検知は、例えば、ヒトの体表面から発せられる赤外線を検出することによって行われる。この他、静電容量の測定を利用して検出するようにしても良い。
CPU210は、ルータ20全体を制御する。CPU210は、後述するSAR制御処理を実行することによって、後述する判定部212、低減部214及び推測部216として機能する。
SAR制御処理(図3):
図3は、SAR制御処理を示すフローチャートである。SAR制御処理は、ルータ20の電源がオンの間、繰り返し実行される。初めに、CPU210は、無線WAN通信中であるかを判定する(ステップS310)。無線WAN通信中である場合(ステップS310、YES)、CPU210は、無線LAN通信中であるかを判定する(ステップS320)。無線LAN通信中である場合(ステップS320、YES)、CPU210の判定部212は、人体が至近距離に位置するかを判定する(ステップS330)。人体が至近距離に位置する場合(ステップS330、YES)、CPU210は、無線WAN通信のRSSIを所定の基準値と比較する(ステップS340)。RSSIは、無線WAN通信部230に組み込まれたモジュールによって測定される。
無線WAN通信のRSSIが基準値以上の場合(ステップS340、強)、CPU210の低減部214は、第1無線LANアンテナ221と第2無線WANアンテナ232とを選択する(ステップS360)。一方、無線WAN通信のRSSIが基準値未満の場合(ステップS340、弱)、CPU210の低減部214は、第1無線WANアンテナ231と第2無線LANアンテナ222とを選択する(ステップS370)。
上記のように、ステップS310,320,330の何れもYESの場合に、第2無線LANアンテナ222と第2無線WANアンテナ232との何れかが選択されるのは、先述したように、ルータ20の表面近傍において測定されるSARの合計を低減するためである。無線WAN通信のRSSIが強い場合に、第2無線WANアンテナ232が選択されるのは、第2無線LANアンテナ222が選択されるよりも、SARの低減に効果的だからである。第2無線WANアンテナ232の選択がSARの低減に効果的なのは、無線WAN通信は無線LAN通信よりもつながりにくくなる可能性が高いので、第1無線WANアンテナ231の送信電力が、第1無線LANアンテナ221の送信電力よりも大きくなる場合が多いからである。
一方、無線WAN通信のRSSIが弱い場合に、第2無線LANアンテナ222が選択されるのは、第2無線WANアンテナ232が選択されると、無線WAN通信のRSSIが弱くなり過ぎてしまう可能性が高いからである。例えば、ルータ20と無線WAN基地局との距離が遠くなることによって通信安定性に不利な状況になった場合、ルータ20及び無線WAN基地局は、送信電波の出力を大きくすることで通信の安定を図るように動作するのが好ましい。一方で、ルータ20と無線WAN基地局との距離が遠くなると、無線WAN通信のRSSIは弱くなる傾向にある。無線WAN通信のRSSIは弱い場合は、通信を安定させるために、上記のように第1無線WANアンテナ231を用いるのが好ましい。ルータ20の近傍に人体が存在する場合に、第1無線WANアンテナ231を用いるときは、上記のように、SARの基準を満たすために第2無線LANアンテナ222を用いるのが好ましい。
CPU210は、ステップS310,320,330の何れかでNOの場合、第1無線LANアンテナ221と第1無線WANアンテナ231とを選択する(ステップS350)。このように選択するのは、SARの合計を低減する必要がなく、安定的な通信に適する第1無線LANアンテナ221と第1無線WANアンテナ231とを用いるのが好ましいからである。
ステップS350,360,370の何れかの後、CPU210は、バッテリ250が充電中かを判定する(ステップS410)。充電中の場合(ステップS410、YES)、CPU210は、時間T1待機して(ステップS440)、ステップS310に戻る。時間T1は、後述する時間T2よりも短い。つまり、時間T2待機する場合に比べて、ステップS310〜370を高頻度で繰り返すことになる。ステップS310〜370を高頻度で繰り返せば、CPU210が電力をより消費するものの、アンテナの選択のための判定を高頻度で実行できる。この結果、アンテナの選択がより適切になる。本実施形態では、充電中の場合、節電よりもアンテナの適切な選択を優先して、ステップS310〜370を高頻度で繰り返すようにする。
一方、充電中でない場合(ステップS410、NO)、CPU210の推測部216は、ルータ20に生じている加速度が基準値以上かを判定する(ステップS420)。この判定は、例えば、3軸の加速度の絶対値が何れも基準値(例えば0.5G)未満の場合はNOであり、3軸の加速度の絶対値の少なくとも1つが基準値以上の場合はYESであるという基準によって行われる。
加速度が基準値未満の場合(ステップS420、小)、CPU210は、時間T2待機して(ステップS450)、ステップS310に戻る。先述したように時間T2は、時間T1よりも長い。充電中でない場合は、原則として、節電を優先してステップS310〜370を繰り返す頻度を低くする。その理由は、ステップS350,360,370の何れを選択すべきかが遷移する可能性が低いと推測されることである。この可能性が低い理由は、加速度が小さいことが、ルータ20が動いていないことを示唆するからである。動いていない状態とは、例えば、クレードル10や机などの上に置かれていたり、カバンの中に入れられていたりする状態である。
一方、加速度が基準値以上の場合(ステップS420、大)、CPU210の推測部216は、加速度の変動が周期的かを判定する(ステップS430)。この判定は、例えば、基準値以上の大きさを示している軸全てについて、正負何れかのピークからピークまでの時間(以下「ピーク間時間」という)が周期的か否かという基準によって行われる。周期的か否かとは、例えば、直近の所定個のピーク間時間の平均値に対して、最新のピーク間時間が所定範囲内(例えば±10%以内)に収まっているかによって定義される。
加速度が周期的な場合(ステップS430、YES)、CPU210は、時間T2待機して(ステップS450)、ステップS310に進む。加速度が周期的でない場合(ステップS430、NO)、CPU210は、時間T1待機して(ステップS440)、ステップS310に進む。
上記のように加速度が周期的でない場合に、待機時間を時間T1(ステップS440)とするのは、上記遷移の可能性が高いと推測されるからである。ルータ20に加速度が生じる原因は、ヒトがルータ20を動かしていることである場合が多い。例えば、ヒトが手に持っているルータ20をクレードル10の上に置いて、ルータ20から手を離す場合、人体が至近距離に位置する状態(手がルータ20に密着する状態)から、位置しない状態に遷移する。或いは、ルータ20が入っているカバンを引き上げた後に、ルータ20をカバンから手で取り出す場合、人体が至近距離に位置しない状態から、位置する状態に遷移する。これら一連の動作において、ルータ20に加速度が生じることになる。よって、所定値以上の加速度が生じた場合、上記遷移が起こる可能性が高いと推測できる。
一方で、加速度が周期的な挙動を示す場合、待機時間を時間T2(ステップS450)とするのは、上記遷移の可能性が低いと推測されるからである。加速度が周期的な挙動を示す原因は、ヒト自身が移動していることである場合が多い。例えば、ヒトがルータ20を手に持って歩行している場合、加速度は周期的な挙動を示すと考えられる。この場合、急にルータ20を手から離す場合は少ないと考えられる。或いはルータ20が入ったカバンを持って歩行または自転車などで移動している場合に、周期的な加速度を維持したまま、ルータ20をカバンから取り出すことは少ないと考えられる。よって、加速度が周期的な挙動を示す場合、ステップS310〜ステップS430の繰り返し周期を長くして実施することによって、消費電力の使用量を低減できる。
以上に説明したように、ルータ20は、SAR制御処理の実行によって、人体が至近距離に位置する場合にはSARを小さくし、人体が至近距離に位置しない場合には通信の安定性を高めることができる。SARを小さくするための動作は、アンテナを切り替えるだけなので簡単に実行できる。
他の実施形態:
人体が至近距離に位置するかの判定手法は、例えば、超音波や画像認識を利用したものでも良い。
WAN用、LAN用それぞれのアンテナの数は、3以上でも良い。
SARを低減する手法は、例えば、複数のアンテナを用いる代わりに、CPUからアンテナに供給する電力を抑制するようにしても良いし、アンテナの位置を移動させるようにしても良い。アンテナの移動は、例えば、直線運動でも良いし、円運動でも良い。
加速度が大きいかの判定(ステップS420)や、周期的かの判定(ステップS430)は、例えば、加速度の絶対値に基づいても良い。加速度の絶対値は、3軸の加速度の内積によって求めることができる。
本発明が適用される製品は、ルータでなくても良く、例えば、テザリング機能を有するスマートフォンやタブレットコンピュータでも良い。
ワイヤレス給電の方式は、例えば、磁界共鳴方式、電解結合方式、電波受信方式などでも良い。
通信方式は、実施形態で例示したものに限らず、現状、利用可能な他の方式でも良いし、将来的に利用可能となる方式でも良い。
ホームゲートウェイのインターネットへの接続方式は、例えば、USB等でも良い。
上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしても良く、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことができる。その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することできる。
10…クレードル
20…ルータ
50…ホームゲートウェイ
210…CPU
212…判定部
214…低減部
216…推測部
220…無線LAN通信部
221…第1無線LANアンテナ
222…第2無線LANアンテナ
230…無線WAN通信部
231…第1無線WANアンテナ
232…第2無線WANアンテナ
240…受電部
250…バッテリ
260…加速度センサ
270…人体検知センサ
CS…通信システム
INT…インターネット
CLa…クライアント装置
CLb…クライアント装置

Claims (9)

  1. 複数の無線通信インターフェースそれぞれから同時に電波を出力可能な通信装置であって、
    当該通信装置近傍に人体が存在する第1の状態であるのか、当該通信装置近傍に人体が存在しない第2の状態であるのかを判定する判定部と、
    前記第1の状態であると前記判定部によって判定された場合は、前記第2の状態であると前記判定部によって判定された場合よりも、前記複数の無線通信インターフェースそれぞれから出力される電波に起因する電磁波吸収率の合計を低減することによって、その合計を所定値以下に抑制する低減部と
    を備える通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記複数の無線通信インターフェースの少なくとも1つは、複数のアンテナを切り替え可能な構成を有し、
    前記低減部は、前記複数のアンテナのうち、電磁波吸収率がより低減されるアンテナに切り替えることによって、電磁波吸収率の合計を低減する
    通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記複数のアンテナは、当該通信装置の表面からの深さがそれぞれ異なることによって、それぞれから出力される電波に起因する電磁波吸収率が互いに異なる
    通信装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の通信装置であって、
    前記複数の無線通信インターフェースは、WAN用のものとLAN用のものとを含み、
    前記低減部は、前記WAN用の無線通信インターフェースによる受信信号強度が基準値以上の場合は、前記WAN用の無線通信インターフェースが有するアンテナを切り替え、前記WAN用の無線通信インターフェースによる受信信号強度が基準値未満の場合は、前記LAN用の無線通信インターフェースが有するアンテナを切り替える
    通信装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つに記載の通信装置であって、
    前記判定部は、外部から当該通信装置に対して電力が供給されていない場合は、外部から当該通信装置に対して電力が供給されている場合に比べ、前記判定を実行する頻度を低くする
    通信装置。
  6. 請求項5に記載の通信装置であって、
    前記第1及び第2の状態について、現状と異なる状態へ遷移する可能性の高低を推測する推測部を備え、
    前記判定部は、外部から当該通信装置に対して電力が供給されていない場合に、前記可能性が高いと前記推測部によって推測されるときは、前記可能性が低いと前記推測部によって推測されるときよりも、前記判定の頻度を高くする
    通信装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置であって、
    当該通信装置は、可搬性を有し、
    前記推測部は、当該通信装置の搬送に伴って生じる加速度が基準値未満の場合に比べ、当該通信装置の加速度が前記基準値以上の場合は、前記可能性が高いと推測する
    通信装置。
  8. 請求項7に記載の通信装置であって、
    前記推測部は、当該通信装置の加速度が前記基準値以上の場合に、その加速度が周期的に変動するときは、その加速度が周期的には変動しないときに比べ、前記可能性が低いと推測する
    通信装置。
  9. 複数の無線通信インターフェースそれぞれから同時に電波を出力可能な通信方法であって、
    当該通信装置近傍に人体が存在する第1の状態であるのか、当該通信装置近傍に人体が存在しない第2の状態であるのかを判定し、
    前記第1の状態であると判定した場合は、前記第2の状態であると判定した場合よりも、前記複数の無線通信インターフェースそれぞれから出力される電波に起因する電磁波吸収率の合計を低減することによって、その合計を所定値以下に抑制する
    通信方法。
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