JP2014078767A - 光透過型太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】発電部の表面から裏面に光が透過する光透過部を有する光透過型太陽電池モジュールにおいて、光透過部の光透過パターンがその前後に配置される構造物のパターンや図柄等と極力干渉しないようにする。
【解決手段】光透過型太陽電池モジュール1Eは、シースルーライン18eがスクライブライン17eと交差する方向に曲線状に形成されており、スクライブライン17eの方向に間隔を存して複数形成されている構成となっている。
【選択図】図13

Description

本発明は、光透過型太陽電池モジュールに関する。
従来、発電機能に加えて入射光の一部を表面側から裏面側へ透過させる採光機能を備えた光透過型太陽電池モジュールが提案されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
図14は、従来の光透過型太陽電池モジュール100の外観構成の一例を示す裏面側から見た平面図、図15は、図14に示すE部分の拡大図である。
この光透過型太陽電池モジュール100は、例えば、横約600mm、縦約1000mmの縦長形状に形成されており、図示は省略しているが、縦長の長方形状に形成された透光性絶縁基板上に、透明な表面電極層、光電変換層及び裏面電極層を順に積層して、複数の太陽電池セル102,102,・・・からなる発電部100Aを形成している。また、この例では、発電部100Aは、分離ライン(分離溝)110によって縦方向に複数の発電領域100A1〜100A9に分離(この例では、9つの発電領域に分離)されている。すなわち、分離ライン110は、裏面電極層から透光性絶縁基板まで貫通するように形成されており、かつ、隣接する発電領域間の放電リスクを防止するために、沿面距離を確保する必要から、十分幅広に形成されている。
また、各発電領域100A1〜100A9は、横方向に形成された例えば7個の太陽電池セル102,102,・・・が、直列に接続された構成となっている。そのため、各発電領域100A1〜100A9には、7個の太陽電池セル102を直列に接続するために、裏面電極層を分離する6本のスクライブライン(以下、この明細書において第3スクライブラインともいう。)105が横方向に所定の間隔を存して形成されている。この第3スクライブライン105は、裏面電極層及び光電変換層が除去されて、表面電極層まで達するように形成されている。
さらに、各発電領域100A1〜100A9には、図15に拡大して示すように、裏面電極層及び光電変換層が除去されて、表面電極層まで達する採光用のシースルーライン108が、縦方向に所定の間隔を存して、第3スクライブライン105と直交する横方向に所定の本数だけ形成されている。シースルーライン108の形成間隔及び形成本数は、光透過型太陽電池モジュール100の透過率を何パーセントに設定するのかによって決定される。
ここで、分離ライン110は、上記したように沿面距離を確保する必要から、ライン幅が例えば0.38mmに形成されており、シースルーライン108は例えば0.1mmに形成されており、第3スクライブライン105は例えば0.08mmに形成されている。
このように構成された従来の光透過型太陽電池モジュール100は、各発電領域100A1〜100A9を直列または並列または直並列に接続して出力を取り出すようになっている。
上記で説明したように、従来の光透過型太陽電池モジュール100は、光が透過するラインとして、採光用のシースルーライン108の他、このシースルーライン108と同様に裏面電極層及び光電変換層が除去されて、表面電極層まで達する第3スクライブライン105、及び裏面電極層、光電変換層及び表面電極層が除去されて、透光性絶縁基板まで達する分離ライン110の3種類のラインが存在することになる。
特開2002−43594号公報 特開2002−299666号公報
ところで、このようにシースルーライン108や第3スクライブライン105及び分離ライン110を太陽電池モジュール100の各辺に対して平行に、かつ、規則的に細かく配置した構造の従来の光透過型太陽電池モジュール100を、窓ガラスや屋根、ショーウィンドウ等に配置した場合、網戸やブラインド、レースカーテンやディスプレイモニター、デザイン画、その他の構造物との干渉によって干渉縞が発生する可能性がある。すなわち、光透過型太陽電池モジュールの光透過パターンと、その前後に配置される構造物自体のパターンや図柄等とが干渉することによって干渉縞が発生する可能性がある。そして、干渉縞が発生した場合には、光透過型太陽電池モジュールの前後に配置する物の意匠的価値が大きく低下する可能性があった。また、日常生活の場においては、干渉縞が常に見えることで大きなストレスの原因になったり、目の錯覚を起こして危険を生じる可能性もあるといった問題があった。
このような問題を解決するためには、光透過型太陽電池モジュールの光透過パターンを、その前後に配置する構造物と極力干渉縞を発生しないようなパターンにすることが考えられる。
ところで、このような干渉縞の発生を抑えるように工夫することは、液晶表示装置の分野では従来から行われている。例えば、特開昭58−2821号公報に開示された液晶表示体装置は、液晶表示セルの液晶駆動電極表面に穴または突起を多数配置した構成となっている。具体的には、干渉縞ができないように液晶駆動電極表面に凹凸パターンを形成している。また、凹凸パターンが円形の穴の場合、円の大きさ及び間隔をランダムに形成することも提案てれている。このような凹凸パターンは、シリコン基板上にスイッチング素子等を作り込む工程において、ホトリソグラフィー技術にて任意の凹凸パターンを多数作り込む方法によって形成されている。
このように、液晶表示装置の分野では干渉縞を無くす工夫がされているが、光透過型太陽電池モジュールの分野においては、配置する構造物との干渉縞を無くす工夫がされているものはなかった。これは、液晶表示装置が元々画像を表示すること、すなわち人に見せることを目的としているのに対し、光透過型太陽電池モジュールは発電用に利用されるものであり、元々、見る対象として利用されるものではないことに起因している。
また、光透過型太陽電池モジュールの干渉縞を無くすために、特開昭58−2821号公報に開示された液晶表示体装置の構成を適用しようとしても、元々、その構造が全く異なる液晶表示装置の構成を光透過型太陽電池モジュールに適用することはできず、現在のところ、前後に配置される構造物との干渉縞を無くすように工夫された光透過型太陽電池モジュールは提案されていない。
本発明はかかる実情に鑑みて創案されたもので、その目的は、発電部の表面から裏面に光が透過する光透過部を有する光透過型太陽電池モジュールにおいて、光透過部の光透過パターンがその前後に配置される構造物のパターンや図柄等と極力干渉しないように工夫された光透過型太陽電池モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の光透過型太陽電池モジュールは、発電部の表面から裏面に光が透過する光透過部を有する光透過型太陽電池モジュールであって、前記発電部は、透光性絶縁基板上に、表面電極層、光電変換層及び裏面電極層が順に積層された複数の太陽電池セルによって形成され、前記光透過部は、前記裏面電極層及び前記光電変換層が除去されて形成され、前記光透過部は、光を透過させるためのシースルー部と前記複数の太陽電池セルを直列に接続するために裏面電極層を分離するスクライブラインとを含み、前記シースルー部は、前記スクライブラインと交差する方向に曲線状に形成されており、前記スクライブラインの方向に間隔を存して複数形成されている。
本発明によれば、シースルー部は、スクライブラインと交差する方向に曲線状に形成されており、スクライブラインの方向に間隔を存して複数形成されていることで、この光透過型太陽電池モジュールを窓ガラス等に配置した場合、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合でも、網目のパターンとシースルー部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
また、本発明の光透過型太陽電池モジュールでは、前記シースルー部は、波形である。
また、本発明の光透過型太陽電池モジュールでは、前記光透過部は、前記発電部の発電領域を分離する分離ラインを含み、前記分離ラインが、曲線状のラインである。
上記の構成によれば、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合でも、網目のパターンと分離ラインの光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
また、本発明の光透過型太陽電池モジュールでは、前記スクライブラインが曲線状のラインである。
上記の構成によれば、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合でも、網目のパターンとスクライブラインの光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
光透過型太陽電池モジュールを窓ガラスや屋根、ショーウィンドウ等に配置した場合、網戸やブラインド、レースカーテンやディスプレイモニター、デザイン画、その他の構造物などとの干渉縞が発生する可能性があるが、本発明の光透過型太陽電池モジュールは光透過部となるシースルー部を曲線状に形成しているので、その前後に配置される構造物のパターンや図柄等との干渉を低減または見えなくなる程度まで抑えることができる。これにより、光透過型太陽電池モジュールの前後に配置する物の意匠価値を大きく低下させることがない。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなるとで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができ、さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
光透過型太陽電池モジュールの基本構成を示す裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。 図1に示す光透過型太陽電池モジュールのA部分の拡大図である。 図1に示す光透過型太陽電池モジュールのA部分をX方向から見た部分拡大断面図である。 図1に示す光透過型太陽電池モジュールのA部分をY方向から見た部分拡大断面図である。 具体例1の光透過型太陽電池モジュールの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。 図5に示す光透過型太陽電池モジュールのB部分の拡大図である。 具体例1の光透過型太陽電池モジュールを網戸の後ろに配置した状態を模式的に示す斜視図である。 具体例1の光透過型太陽電池モジュールを網戸の前に配置した状態を模式的に示す斜視図である。 具体例2の光透過型太陽電池モジュールの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。 図8に示す光透過型太陽電池モジュールのC部分の拡大図である。 具体例3の光透過型太陽電池モジュールの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。 図10に示す光透過型太陽電池モジュールのD部分の拡大図である。 具体例4の光透過型太陽電池モジュールの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。 具体例5の光透過型太陽電池モジュールの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。 従来の光透過型太陽電池モジュールの外観構成の一例を示す裏面側から見た平面図である。 図14に示すE部分の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<光透過型太陽電池モジュールの基本構成の説明>
図1は、光透過型太陽電池モジュールの基本構成を示す裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図、図2は、図1に示す光透過型太陽電池モジュールのA部分の拡大図である。また、図3は、図1に示す光透過型太陽電池モジュールのA部分をX方向から見た部分拡大断面図、図4は、図1に示す光透過型太陽電池モジュールのA部分をY方向から見た部分拡大断面図である。
図1ないし図4を参照して、まず、光透過型太陽電池モジュールの基本構成について説明する。ただし、本発明の光透過型太陽電池モジュールの特徴は、発電部の表面から裏面に光が透過する光透過部、具体的には、光を透過させるためだけに形成されるシースルー部(シースルーライン)、複数の太陽電池セルを直列に接続するために裏面電極層を分離するスクライブライン(後述する第3スクライブライン)、及び、発電部の発電領域を分離する分離ラインを不規則なパターンに形成する点であるが、この基本構成の説明では、シースルーライン、スクライブライン、分離ラインの構成が理解しやすいように、これらシースルーライン、スクライブライン、分離ラインを従来通り直線で形成した場合について説明する。そして、その後に、本発明の特徴である光透過部の不規則パターンの具体例について説明するものとする。
本発明の光透過型太陽電池モジュール1は、例えば、横約600mm、縦約1000mmの縦長形状に形成されており、縦長の長方形状に形成された透光性絶縁基板11上に、透明な表面電極層12、光電変換層13及び裏面電極層14を順に積層することにより、複数の太陽電池セル21,21,・・・からなる発電部11Aを形成している。また、実施形態では、発電部11Aは、後述する分離ライン(分離溝)19によって縦方向に複数の発電領域11A1〜11A9に分離(この例では、9つの発電領域に分離)されている。すなわち、分離ライン19は、裏面電極層14、光電変換層13及び表面電極層12を除去して、透光性絶縁基板11まで達するように形成されており、かつ、沿面距離を確保する必要から、十分幅広に形成されている。
また、各発電領域11A1〜11A9は、図1中横方向に形成された例えば7個の太陽電池セル21,21,・・・が、直列に接続された構成となっている。そのため、各発電領域11A1〜11A9には、7個の太陽電池セル21を直列に接続するために、裏面電極層14を分離する6本の第3スクライブライン17が縦方向に所定の間隔を存して形成されている。すなわち、第3スクライブライン17は、裏面電極層14及び光電変換層13を除去して、表面電極層12まで達するように形成されている。
さらに、各発電領域11A1〜11A9には、図2に一部拡大図を示すように、裏面電極層14及び光電変換層13を除去して、表面電極層12まで達する採光用のシースルーライン18が、縦方向に所定の間隔を存して、第3スクライブライン17と直交する横方向に所定の本数だけ形成されている。
ここで、分離ライン19は、上記したように沿面距離を確保する必要から、ライン幅が例えば0.38mmに形成されており、シースルーライン18は例えば0.1mmに形成されており、第3スクライブライン17は例えば0.08mmに形成されている。
このように構成された光透過型太陽電池モジュール1は、各発電領域11A1〜11A9を直列または並列または直並列に接続して出力を取り出すようになっている。
透光性絶縁基板11としては、ガラス基板等を使用することができる。表面電極層12としては、例えばZnO、ITO、SnCl2等の、光透過性を有する透明導電性酸化物
(TCO)を使用することができる。光電変換層13は、例えば半導体薄膜からなるp層、i層、n層が順次積層された構造とすることができる。また、半導体薄膜としては、例えば、アモルファスシリコン薄膜、結晶性シリコン薄膜、またはこれらを組み合わせたものを使用することができる。
裏面電極層14としては、例えば、ZnO等の導電性酸化物からなる層と、銀、銀合金等の金属からなる層とを有するものを使用することができる。より一般的な裏面電極層としては、ZnO/Agを積層したものを例示できる。
次に、上記構成の光透過型太陽電池モジュール1の製造方法(作製方法)について説明する。
まず、ガラス基板等の透光性絶縁基板11上に、表面電極層12として、例えばSnO2(酸化錫)を熱CVD法等で形成する(これを工程1とする)。
次に、YAGレーザの基本波(波長:1064nm)等を用いて表面電極層12のパターニングを行う。すなわち、レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側(図3及び図4では下面側)から入射させることにより、レーザスクライブによって表面電極層12を短冊状に分離し、分離ライン(第1スクライブライン)15を形成する(これを工程2とする)。
次に、純水で超音波洗浄し、光電変換層13を形成する。光電変換層13としては、例えば、a−Si:Hp層、a−Si:Hi層からなる上部(受光面側)セル、μc−Si:Hp層、μc−Si:Hn層からなる下部セルを成膜する(これを工程3とする)。
次に、例えばYAGレーザの第二高調波(波長:532nm)やYVO4レーザを用いて、光電変換層13をレーザでパターニングする。すなわち、レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側から入射させることにより、レーザスクライブによって光電変換層13を短冊状に分離し、表面電極層12と裏面電極層14とを電気的に接続するためのコンタクトライン(第2スクライブライン)16を形成する(これを工程4とする)。
次に、マグネトロンスパッタ法等により、裏面電極層14として、ZnO(酸化亜鉛)/Agを成膜する(これを工程5とする)。ZnOの厚みは50nm程度とすることができる。なお、ZnOの代わりに、ITOやSnO2等の透光性が高い膜を用いても良い。
銀の膜厚は125nm程度とすることができる。なお、裏面電極層14において上記のZnO等の透明性導電膜は割愛しても構わないが、高い変換効率を得るためにはあった方が望ましい。
次に、例えばYAGレーザの第二高調波(波長:532nm)やYVO4レーザを用いて、光電変換層13及び裏面電極層14をレーザでパターニングする。すなわち、レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側から入射させることにより、レーザスクライブによって光電変換層13及び裏面電極層14を短冊状に分離し、表面電極層12まで達する分離ライン(第3スクライブライン)17を形成する(これを工程6とする)。このとき、表面電極層12へのダメージを最小限に抑え、かつ、裏面電極層14の加工後の銀電極のバリの発生を抑制する加工条件を選択することが好ましい。
次に、発電部11Aを6つの発電領域11A1〜11A6に分離する分離ライン19を形成するために、例えばYAGレーザの第二高調波(波長:532nm)やYVO4レーザを用いて、表面電極層12、光電変換層13及び裏面電極層14をレーザでパターニングする。すなわち、レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側から入射させることにより、レーザスクライブによって各発電領域の境界部分の表面電極層12、光電変換層13及び裏面電極層14を溝状に除去し、透光性絶縁基板11まで達する所定幅の分離ライン19を形成する(これを工程7とする)。
最後に、透光性絶縁基板11の表面(受光面)からの入射光を裏面電極層14側に透過させるシースルーラインを形成するために、例えばYAGレーザの第二高調波(波長:532nm)やYVO4レーザを用いて、光電変換層13及び裏面電極層14をレーザでパターニングする。すなわち、レーザ光を透光性絶縁基板11の表面側から入射させることにより、レーザスクライブによって光電変換層13及び裏面電極層14を短冊状に分離し、表面電極層12まで達する分離ライン(シースルーライン)18を形成する(これを工程8とする)。
このようにして、図1ないし図4に示す構成の光透過型太陽電池モジュール1が作製される。
このような構成の光透過型太陽電池モジュール1では、光が透過するライン(光透過部)として、採光用のシースルーライン18の他、このシースルーライン18と同様に裏面電極層14及び光電変換層13を除去して形成された第3スクライブライン17、及び発電部11Aを複数の発電領域11A1〜11A6に分離するために裏面電極層14、光電変換層13及び表面電極層12を除去して形成された分離ライン19の3種類のラインが存在する。
そして、このような光透過型太陽電池モジュール1を窓ガラスや屋根、ショーウィンドウ等に配置した場合、直線状に形成された光透過型太陽電池モジュール1の第3スクライブライン17やシースルーライン18、さらには分離ライン19が、網戸やブラインド、レースカーテンやディスプレイモニター、デザイン画、その他の構造物などの図柄と干渉して干渉縞が発生する可能性がある。
そこで、本発明では、光透過部である上記した第3スクライブライン17やシースルーライン18、さらには分離ライン19を不規則なパターンに形成することで、前後に配置する構造物の図柄等との干渉縞の発生を低減している。
以下、光透過部の形成パターンの具体例について説明する。
<具体例1>
図5は、具体例1の光透過型太陽電池モジュール1Aの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図、図6は、図5に示す光透過型太陽電池モジュール1AのB部分の拡大図である。
具体例1の光透過型太陽電池モジュール1Aでは、上記基本構成で説明したシースルーライン18が、複数の穴によって形成されたシースルー部18aとなっている。具体例1では、このシースルー部18aの各穴の大きさは同じ大きさに形成され、かつ、その配置パターンが各太陽電池セル21で異なるように不規則に形成された構成となっている。また、第3スクライブライン17aは、直線のラインではなく、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。さらに、分離ライン19aも、直線のラインではなく、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。
なお、具体例1では、シースルー部18aの穴の形状を円形としているが、円形に限定されるものではなく、楕円形、瓢箪形、正方形、長方形、三角形、五角形以上の多角形等、種々の形状とすることが可能である。また、これらの形状を組み合わせてもよい。
ただし、シースルー部18aは、分割された各太陽電池セル21の発電領域が同一面積となるように形成する必要がある。その意味では、第3スクライブライン17aや分離ライン19aも同様である。すなわち、各太陽電池セル21の発電領域を同一面積とすることで、各太陽電池セル21を流れる電流量を同じにする必要かある。各太陽電池セル21の発電領域の面積が異なると、流れる電流量の一番小さい太陽電池セル21によって電流制限を受けてしまい、その結果、全体の発電ロスにつながるからである。このことは、以下の具体例においても同じである。
このように形成された光透過型太陽電池モジュール1Aを、図7Aに示すように、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等90の後ろに配置した場合、及び図7Bに示すように、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等90の前に配置した場合、網目のパターンと光透過型太陽電池モジュール1Aの光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
<具体例2>
図8は、具体例2の光透過型太陽電池モジュール1Bの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図、図9は、図8に示す光透過型太陽電池モジュール1BのC部分の拡大図である。
具体例2の光透過型太陽電池モジュール1Bでは、上記基本構成で説明したシースルーライン18が、複数の穴によって形成されたシースルー部18bとなっている。具体例2では、このシースルー部18bの各穴の大きさが、大小取り混ぜた不規則な大きさに形成された構成となっている。ただし、具体例2では、シースルー部18bの穴の大きさ及び配置パターンが各太陽電池セル21で略同じ構成となっている。また、第3スクライブライン17bは、直線のラインではなく、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。さらに、分離ライン19bも、直線のラインではなく、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。
なお、具体例2では、シースルー部18bの穴の形状を楕円形としているが、楕円形に限定されるものではなく、円形、瓢箪形、正方形、長方形、三角形、五角形以上の多角形等、種々の形状とすることが可能である。また、これらの形状を組み合わせてもよい。
このように形成された光透過型太陽電池モジュール1Bを、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合、図示は省略しているが、図7A,図7Bに示す場合と同様、網目のパターンと光透過型太陽電池モジュール1Bの光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
<具体例3>
図10は、具体例3の光透過型太陽電池モジュール1Cの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図、図11は、図10に示す光透過型太陽電池モジュール1CのD部分の拡大図である。
具体例3の光透過型太陽電池モジュール1Cでは、上記基本構成で説明したシースルーライン18が、複数の穴によって形成されたシースルー部18cとなっている。また、具体例3では、このシースルー部18cの各穴の数や大きさが各太陽電池セル21ごとに不規則に形成され、かつ、その配置パターンも各太陽電池セル21ごとに不規則に形成された構成となっている。すなわち、具体例3は、具体例1と具体例2とを組み合わせた構成となっている。また、第3スクライブライン17cは、直線のラインではなく、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。さらに、分離ライン19cも、直線のラインではなく、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。
なお、具体例3では、シースルー部18cの穴の形状を楕円形としているが、楕円形に限定されるものではなく、円形、瓢箪形、正方形、長方形、三角形、五角形以上の多角形等、種々の形状とすることが可能である。また、これらの形状を組み合わせてもよい。
このように形成された光透過型太陽電池モジュール1Cを、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合、図示は省略しているが、図7A,図7Bに示す場合と同様、網目のパターンと光透過型太陽電池モジュール1Bの光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
<具体例4>
図12は、具体例4の光透過型太陽電池モジュール1Dの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。
具体例4では、上記基本構成と同様、シースルーライン18dや第3スクライブライン17d、及び分離ライン19dが直線状に形成されている。ただし、具体例4では、これらシースルーライン18d、第3スクライブライン17d、及び分離ライン19dがモジュール本体(具体的には、透光性絶縁基板11)の各辺に対して傾斜して形成(すなわち、0度,90度以外の角度で形成)された構成としている。なお、具体例4では、シースルーライン18dを横方向と縦方向に交差する格子状に形成しているが、横方向にのみ、または縦方向にのみ形成してもよい。さらに、具体例4では、このようにシースルーライン18d、第3スクライブライン17d、及び分離ライン19dを傾斜して形成することで、光透過型太陽電池モジュール1Dの透光性絶縁基板11上の各辺に、太陽電池セル21の形成されていない三角形状のダミー領域11aが形成されることになる。
具体例4によれば、シースルーライン18d、第3スクライブライン17d、及び分離ライン19dは直線状となっている。しかし、これらシースルーライン18d、第3スクライブライン17d、及び分離ライン19dは、光透過型太陽電池モジュール1D(具体的には、透光性絶縁基板11)の各辺に対して傾斜して形成されているため、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後にこの光透過型太陽電池モジュールを配置した場合でも、網目のパターンと、シースルーライン18d、第3スクライブライン17d、及び分離ライン19dの各パターンとはわずかな角度でもって交差し、完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
<具体例5>
図13は、具体例5の光透過型太陽電池モジュール1Eの外観構成を裏面側(受光面とは反対側)から見た平面図である。
具体例5は、図1に示す基本構成の光透過型太陽電池モジュール1に一番近い構成であり、シースルーライン18e、第3スクライブライン17e、及び分離ライン19eのそれぞれが、非直線の不規則なラインに形成された構成としている。具体的には、図13に示すように、各ライン18e,17e,19eは、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のラインとなっている。なお、具体例5では、シースルーライン18eを横方向と縦方向に交差する格子状に形成しているが、横方向にのみ、または縦方向にのみ形成してもよい。
このように形成された光透過型太陽電池モジュール1Eを、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合、図示は省略しているが、図7A,図7Bに示す場合と同様、網目のパターンと光透過型太陽電池モジュール1Eの光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
なお、上記各具体例では、シースルー部、シースルーライン、第3スクライブライン、及び分離ラインを任意の形状に形成しているが、上記基本構成で説明したように、これらシースルー部、シースルーライン、第3スクライブライン、及び分離ラインは、レーザ加工によって形成されている。従って、一度決めたランダム曲線に沿ってレーザーを繰り返し照射すること自体は容易であることから、上記各具体例のようなシースルー部、シースルーライン、第3スクライブライン、及び分離ラインを形成することは容易である。また、穴形状であるシースルー部18a〜18cについては、発電部11Aの面内全体を不規則(ランダム)にすることが最善であるが、例えば、1個の太陽電池セル21に対応した10個の同面積の基本シースルー穴パターンを予め作成しておき、これを任意に組み合わせて全太陽電池セル21に適用するようにしても、見かけ上はシースルー部18a〜18cが発電部11Aの全体で不規則なパターンに形成されているように見せることができる。このような基本シースルー穴パターンの組み合わせを利用することで、実際の光透過型太陽電池モジュールの製作も比較的簡単に実現可能となる。
また、上記実施形態では、シースルーライン18は、裏面電極層14及び光電変換層13を除去して表面電極層12まで達するように形成しているが、裏面電極層14、光電変換層13及び表面電極層12を除去して透光性絶縁基板11まで達するように形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、光透過型太陽電池モジュールとして、発電部11Aを分離ライン19によって9つの発電領域11A1〜11A9に分離した構造の光透過型太陽電池モジュール1を例に挙げて説明しているが、小型の光透過型太陽電池モジュールでは、この分離ラインが無いものもある。本発明は、このように分離ラインの無い光透過型太陽電池モジュールに対しても適用可能である。
本実施の形態に係る光透過型太陽電池モジュールは、発電部の表面から裏面に光が透過する光透過部を有する光透過型太陽電池モジュールであって、前記光透過部は、モジュール本体の各辺に対して平行とならないパターンに形成されている構成とすることができる。より具体的には、前記光透過部は、不規則なパターンに形成されている。
上記構成によれば、光透過部を不規則なパターンに形成することで、この光透過型太陽電池モジュールを窓ガラス等に配置した場合、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に配置した場合でも、網目のパターンと光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。また、日常生活の場においては、干渉縞の発生が大幅に低減または見えなくなることで、干渉縞が見えることによる日常のストレスを低減することができる。さらに、目の錯覚による危険の発生も回避することが可能となる。
また、本実施の形態に係る光透過型太陽電池モジュールでは、前記発電部は、透光性絶縁基板上に、表面電極層、光電変換層及び裏面電極層が順に積層された複数の太陽電池セルによって形成され、前記光透過部は、前記裏面電極層及び前記光電変換層が除去されて構成されている。
裏面電極層及び前記光電変換層が除去された部分は、具体的には、複数の太陽電池セルを直列に接続するためのスクライブラインや、光を透過するシースルーラインである。すなわち、これらスクライブラインやシースルーラインは、裏面電極層及び光電変換層が除去されて表面電極層まで達するように形成されているため、透光性絶縁基板の表面側からの入射光は、透光性絶縁基板と表面電極層とを通過し、スクライブラインやシースルーラインを通って裏面電極層側に透過することになる。つまり、裏面電極層側から見たとき、このスクライブラインやシースルーラインが直線として見えることになる。従って、本発明では、このスクライブラインやシースルーラインを直線ではない不規則なパターンに形成することで、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に光透過型太陽電池モジュールを配置した場合でも、網目のパターンと光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることがないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
具体的に説明すると、本実施の形態では、前記光透過部は、光を透過させるためのシースルー部を含み、前記シースルー部が複数の穴によって形成されているとともに、前記穴の大きさが同じ大きさに形成され、かつ、その配置パターンが不規則に形成された構成としている。
また、本実施の形態では、前記光透過部は、光を透過させるためのシースルー部を含み、前記シースルー部が複数の穴によって形成されているとともに、前記穴の大きさが不規則に形成された構成としている。
また、本実施の形態では、前記光透過部は、光を透過させるためのシースルー部を含み、前記シースルー部が複数の穴によって形成されているとともに、前記穴の大きさが不規則に形成され、かつ、その配置パターンも不規則に形成された構成としている。
ここで、穴の形状としては、円形、楕円形、正方形、長方形、三角形、五角形以上の多角形等、種々の形状とすることが可能である。
このように構成された光透過型太陽電池モジュールを、窓ガラスや屋根、ショーウィンドウ等に配置した場合、網戸やブラインド、レースカーテンやディスプレイモニター、デザイン画、その他の構造物などとの干渉縞が発生する可能性があるが、光透過型太陽電池モジュールの光透過パターンが不規則に形成されていることで、その前後に配置される構造物のパターンや図柄等との干渉を低減または見えなくなる程度まで抑えることができる。これにより、光透過型太陽電池モジュールの前後に配置する物の意匠価値を大きく低下させることがない。
また、本実施の形態では、前記光透過部は、光を透過させるためのシースルーラインを含み、前記シースルーラインが非直線の不規則な曲線パターンに形成された構成としている。
本実施の形態によれば、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後にこの光透過型太陽電池モジュールを配置した場合でも、網目のパターンと、非直線の不規則な曲線パターン(例えば、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のパターン)のシースルーラインとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
また、本実施の形態では、前記光透過部は、光を透過させるためのシースルーラインを含み、前記シースルーラインがモジュール本体の各辺に対して傾斜して形成された構成としている。
本実施の形態によれば、シースルーラインは直線状となっている。しかし、このシースルーラインは、モジュール本体(具体的には、透光性絶縁基板)の各辺に対して傾斜して形成されているため、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後にこの光透過型太陽電池モジュールを配置した場合でも、網目のパターンと光透過部の光透過パターンとはわずかな角度でもって交差するものの、完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。上記の網戸等に限らず、前後に配置される構造物に直線的な模様がある場合、その模様は構造物の各辺に対して垂直または水平に設けられていることが多い。垂直または水平に設けることで、見た目の安心感や安定感が得られるからである。従って、本願発明のように、シースルーラインをモジュール本体の各辺に対して傾斜して形成するだけでも、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
また、本実施の形態では、前記光透過部は、複数の前記太陽電池セルを直列に接続するために前記裏面電極層を分離するスクライブラインを含み、前記スクライブラインが非直線の不規則な曲線パターンに形成された構成としている。
本実施の形態によれば、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後にこの光透過型太陽電池モジュールを配置した場合でも、網目のパターンと、非直線の不規則な曲線パターン(例えば、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のパターン)のスクライブラインとは、一部で交差するものの完全に重なることはないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
また、本実施の形態では、前記光透過部は、前記発電部の発電領域を分離する分離ラインを含み、前記分離ラインが非直線の不規則な曲線パターンに形成された構成としている。
分離ラインは、裏面電極層、光電変換層及び表面電極層が除去されて透光性絶縁基板まで達するように形成されているため、透光性絶縁基板の表面側からの入射光は、透光性絶縁基板を通過し、分離ラインを通って裏面電極層側に透過することになる。つまり、裏面電極層側から見たとき、この分離ラインが直線として見えることになる。従って、本発明では、この分離ラインを直線ではない不規則な曲線パターン(例えば、不規則な波形が連続するような緩やかな曲線状のパターン)に形成することで、例えば、格子状に規則的に細かな網目が入った網戸等の前後に光透過型太陽電池モジュールを配置した場合でも、網目のパターンと光透過部の光透過パターンとは、一部で交差するものの完全に重なることがないので、干渉縞の発生を大幅に低減、または見えなくなる程度まで抑えることができる。
なお、本実施の形態では、光透過部の光透過パターンを穴形状等の不規則な形状または不規則な配置パターンとしているが、この場合でも、各セルは、光透過部を除く発電領域が同一面積となるように形成する必要がある。すなわち、各セルの発電領域を同一面積とすることで、各セルに流れる電流量を同じにする必要かある。各セルの発電領域の面積が異なると、流れる電流量の一番小さいセルによって電流制限を受けてしまい、その結果、全体の発電ロスにつながるからである。
1,1A〜1E 光透過型太陽電池モジュール
11A 発電部
11A1〜11A9 発電領域
11 透光性絶縁基板(モジュール本体)
11a ダミー領域
12 透明な表面電極層
13 光電変換層
14 裏面電極層
15 分離ライン(第1スクライブライン)
16 コンタクトライン(第2スクライブライン)
17,17a〜17e 第3スクライブライン
18,18a〜18e シースルーライン
19,19a〜19e 分離ライン
21 太陽電池セル
90 網戸等

Claims (4)

  1. 発電部の表面から裏面に光が透過する光透過部を有する光透過型太陽電池モジュールであって、
    前記発電部は、透光性絶縁基板上に、表面電極層、光電変換層及び裏面電極層が順に積層された複数の太陽電池セルによって形成され、
    前記光透過部は、前記裏面電極層及び前記光電変換層が除去されて形成され、
    前記光透過部は、光を透過させるためのシースルー部と前記複数の太陽電池セルを直列に接続するために裏面電極層を分離するスクライブラインとを含み、
    前記シースルー部は、前記スクライブラインと交差する方向に曲線状に形成されており、前記スクライブラインの方向に間隔を存して複数形成されていることを特徴とする光透過型太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の光透過型太陽電池モジュールであって、
    前記シースルー部は、波形であることを特徴とする光透過型太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の光透過型太陽電池モジュールであって、
    前記光透過部は、前記発電部の発電領域を分離する分離ラインを含み、
    前記分離ラインが、曲線状のラインであることを特徴とする光透過型太陽電池モジュール。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の光透過型太陽電池モジュールであって、
    前記スクライブラインが曲線状のラインであることを特徴とする光透過型太陽電池モジュール。
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