JP2014078348A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、熱効率及び熱自立の促進を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池モジュール12は、燃料電池スタック24とFC周辺機器56とにより構成される。燃料電池モジュール12は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される第1領域R1と、改質器46及び蒸発器48が構成されるとともに、前記蒸発器48が前記改質器46の内側に設定され、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を複数積層した燃料電池スタックを備える燃料電池モジュールに関する。
通常、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、固体電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この固体電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
この種の燃料電池スタックを組み込むシステムとして、例えば、特許文献1に開示された燃料電池バッテリーが知られている。この燃料電池バッテリーは、図8に示すように、燃料電池スタック1aを備えるとともに、前記燃料電池スタック1aの一端側には、断熱スリーブ2aが取り付けられている。断熱スリーブ2aの内部には、熱交換装置3aが反応装置4a内に組み込まれて配置している。
反応装置4aでは、液体燃料の処理として、水を使用しない部分酸化による改質が行われている。液体燃料は、排ガスにより蒸発された後、熱交換装置3aの一部である送り込み位置5aを通過している。その際、燃料は、排ガスにより加熱された酸素搬送ガスと接触することにより、部分酸化による改質が行われた後、燃料電池スタック1aに供給されている。
また、特許文献2に開示された固体酸化物燃料電池は、図9に示すように、電池コア1bを内装して熱交換器2bが設けられている。そして、熱交換器2bは、排熱によりカソードエアを昇温している。
さらに、特許文献3に開示された燃料電池システムは、図10に示すように、鉛直円柱状の第1領域1c、その外周側に環状の第2領域2c、その外周側に環状の第3領域3c、その外周側に環状の第4領域4cを有している。
第1領域1cには、バーナ5cが設けられるとともに、第2領域2cには、改質管6cが設けられている。第3領域3cには、水蒸発器7cが設けられ、第4領域4cには、CO変成器8cが設けられている。
特開2001−236980号公報 特表2010−504607号公報 特開2004−288434号公報
ところで、上記の特許文献1では、反応装置4aで部分酸化による改質を行う際に、排ガスの熱が、液体燃料及び酸素搬送ガスを加熱するために使用されている。従って、燃料電池スタック1aに供給される酸化剤ガスを昇温させるための熱量が不足し易く、効率が低下するという問題がある。
また、上記の特許文献2では、熱効率を向上させるために、流路を長尺にして伝熱面積を確保している。このため、圧損が相当に増加し易いという問題がある。
さらに、上記の特許文献3では、最高温部である中心部の放熱を断熱材(隔壁)により抑制している。従って、熱回収を行うことができず、効率が低下するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、熱効率及び熱自立の促進を図ることが可能な燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を複数積層した燃料電池スタックと、炭化水素を主体とする原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する改質器と、水を蒸発させるとともに、前記水蒸気を前記改質器に供給する蒸発器と、燃焼ガスとの熱交換により前記酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを供給する熱交換器と、前記燃料電池スタックから排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器と、前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用燃焼器と、を備える燃料電池モジュールに関するものである。
この燃料電池モジュールは、排ガス燃焼器及び起動用燃焼器が構成される第1領域と、改質器及び蒸発器が構成されるとともに、前記蒸発器が前記改質器の内側に設定され、前記第1領域を環状に周回する第2領域と、熱交換器が構成されるとともに、前記第2領域を環状に周回する第3領域と、を備えている。
また、この燃料電池モジュールでは、改質器は、混合ガスが供給される環状の混合ガス供給室、生成された燃料ガスが排出される環状の燃料ガス排出室、一端が前記混合ガス供給室に連通し且つ他端が前記燃料ガス排出室に連通する複数本の改質管路、及び前記改質管路間に前記燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えている。
熱交換器は、酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室、昇温された前記酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室、一端が前記酸化剤ガス供給室に連通し且つ他端が前記酸化剤ガス排出室に連通する複数本の熱交換管路、及び前記熱交換管路間に燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えている。
このように、環状の供給室、環状の排出室及び複数本の管路を基本的な構成にすることにより、構造の簡素化が容易に図られる。従って、製造コストが有効に削減される。しかも、供給室及び排出室の容積や管路長、管路径及び管路数を変更することにより、広範な運転条件に良好に対応することができ、設計自由度の向上が図られる。
さらに、この燃料電池モジュールでは、燃料ガス排出室及び酸化剤ガス排出室は、燃料電池スタックに近接する一方の端部側に設けられるとともに、混合ガス供給室及び酸化剤ガス供給室は、前記燃料電池スタックとは反対の他方の端部側に設けられることが好ましい。
これにより、昇温及び改質直後の反応ガスを燃料電池スタックに迅速に供給することが可能になる。一方、燃料電池スタックからの排ガスは、放熱による降温を最小限に抑制しながら、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、蒸発器、改質器及び熱交換器に供給することができ、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。
さらにまた、この燃料電池モジュールでは、蒸発器は、蒸発管路が排ガス燃焼器の外周を周回する位置から軸方向にオフセットした位置に設定されることが好ましい。このため、蒸発への影響を最小限に抑制しながら、一層高温で改質することができ、H転化率の向上及びC2+以上成分の抑制を図ることが可能になる。
また、この燃料電池モジュールでは、蒸発管路は、螺旋状に巻回して構成されることが好ましい。従って、改質と蒸発の両立を図ることができ、H転化率の向上及びC2+以上成分の抑制を図ることが可能になる。
さらに、この燃料電池モジュールでは、少なくとも蒸発管路の出口側は、混合ガス供給室を通過する部位に二重配管構造を設けることが好ましい。これにより、蒸発管路を流通する水蒸気は、高温を維持した状態で、改質器の混合ガス供給室で原燃料と混合されて混合ガスが得られる。このため、改質の向上が図られる。しかも、二重配管構造により、蒸発管路を流通する水蒸気の温度低下が抑制される。
さらにまた、この燃料電池モジュールでは、酸化剤ガス排出室と燃料電池スタックとは、伸縮自在な酸化剤ガス配管により連結されることが好ましい。従って、酸化剤ガス配管に熱応力が集中することを良好に緩和させることができ、熱歪み等の発生を抑制することが可能になる。
また、この燃料電池モジュールでは、燃焼ガスは、第1領域、第2領域及び第3領域の順に流通した後、前記燃料電池モジュールの外部に排出されることが好ましい。これにより、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、改質器、蒸発器及び熱交換器に効果的に熱を供給することができ、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
さらに、この燃料電池モジュールは、固体酸化物形燃料電池モジュールであることが好ましい。このため、特にSOFC等の高温型燃料電池に最適である。
本発明によれば、排ガス燃焼器及び起動用燃焼器が構成される第1領域を中心にして、それぞれ環状の第2領域及び第3領域が外方向に向かって、順次、設けられている。そして、第2領域には、改質器及び蒸発器が構成される一方、第3領域には、熱交換器が構成されている。
このため、排熱及び放熱を良好に抑制することができ、熱効率の向上が図られて熱自立が促進されるとともに、燃料電池モジュール全体を簡単且つコンパクトに構成することが可能になる。
しかも、蒸発器は、改質器の内側に設定されている。従って、燃焼ガスにより蒸発器が最初に昇温されるため、燃料電池モジュールの始動時間が有効に短縮される。
本発明の実施形態に係る燃料電池モジュールが組み込まれる燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成するFC周辺機器の斜視説明図である。 前記FC周辺機器の断面説明図である。 前記FC周辺機器の一部省略斜視説明図である。 前記FC周辺機器の要部分解斜視説明図である。 前記FC周辺機器の断面平面図である。 前記FC周辺機器を構成する蒸発リターン管路の説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池バッテリの概略説明図である。 特許文献2に開示されている固体酸化物燃料電池の一部切り欠き斜視説明図である。 特許文献3に開示されている燃料電池システムの概略説明図である。
図1に示すように、燃料電池システム10は、本発明の実施形態に係る燃料電池モジュール12を組み込むとともに、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられる。
燃料電池システム10は、燃料ガス(水素ガスにメタン、一酸化炭素が混合した気体)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電する燃料電池モジュール(SOFCモジュール)12と、前記燃料電池モジュール12に原燃料(例えば、都市ガス)を供給する原燃料供給装置(燃料ガスポンプを含む)14と、前記燃料電池モジュール12に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(空気ポンプを含む)16と、前記燃料電池モジュール12に水を供給する水供給装置(水ポンプを含む)18と、前記燃料電池モジュール12の発電量を制御する制御装置20とを備える。
燃料電池モジュール12は、複数の固体酸化物形の燃料電池22が鉛直方向(又は水平方向)に積層される固体酸化物形の燃料電池スタック24を備える。燃料電池22は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質26の両面に、カソード電極28及びアノード電極30が設けられた電解質・電極接合体(MEA)32を備える。
電解質・電極接合体32の両側には、カソード側セパレータ34とアノード側セパレータ36とが配設される。カソード側セパレータ34には、カソード電極28に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路38が形成されるとともに、アノード側セパレータ36には、アノード電極30に燃料ガスを供給する燃料ガス流路40が形成される。なお、燃料電池22としては、従来より使用されている種々のSOFCを用いることができる。
燃料電池22は、作動温度が数百℃と高温であり、アノード電極30では、燃料ガス中のメタンが改質されて水素、COが得られ、この水素、COが電解質26の前記アノード電極30側に供給される。
燃料電池スタック24には、各酸化剤ガス流路38の入口側に一体に連通する酸化剤ガス入口連通孔42a、前記酸化剤ガス流路38の出口側に一体に連通する酸化剤ガス出口連通孔42b、各燃料ガス流路40の入口側に一体に連通する燃料ガス入口連通孔44a、及び前記燃料ガス流路40の出口側に一体に連通する燃料ガス出口連通孔44bが設けられる。
燃料電池モジュール12は、炭化水素を主体とする原燃料(例えば、都市ガス)と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料電池スタック24に供給される燃料ガスを生成する改質器46と、水を蒸発させるとともに、前記水蒸気を前記改質器46に供給する蒸発器48と、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタック24に前記酸化剤ガスを供給する熱交換器50と、前記燃料電池スタック24から排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器52と、前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用燃焼器54とを備える。
燃料電池モジュール12は、基本的には、燃料電池スタック24とFC周辺機器(BOP)56とにより構成される(図1及び図2参照)。FC周辺機器56は、改質器46、蒸発器48、熱交換器50、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54を備える。
図3〜図5に示すように、FC周辺機器56は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される第1領域R1と、改質器46及び蒸発器48が構成されるとともに、前記蒸発器48が前記改質器46の内側に設定され、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3とを備える。第3領域R3の外周には、外壁を構成する円筒状の外周部材55が配設される。
起動用燃焼器54は、空気供給管57及び原燃料供給管58を備える。起動用燃焼器54は、エゼクタ機能を有し、空気供給管57から導入される空気流により原燃料供給管58に負圧を発生させて、原燃料を吸引する。
排ガス燃焼器52は、起動用燃焼器54から離間して配置され、有底円筒形状を有する燃焼カップ60を備える。燃焼カップ60の有底側一端部には、端縁部外周に沿って複数の孔部(円形や長方形等)60aが形成される。燃焼カップ60の開放側他端部には、スタック取り付け板62が係合される一方、前記スタック取り付け板62には、燃料電池スタック24が装着される。
燃焼カップ60には、酸化剤排ガス通路63aの一端と燃料排ガス通路63bの一端とが配置される。燃焼カップ60内では、燃料ガス(具体的には、燃料排ガス)と酸化剤ガス(具体的には、酸化剤排ガス)との燃焼反応により、燃焼ガスが生成される。
図1に示すように、酸化剤排ガス通路63aの他端は、燃料電池スタック24の酸化剤ガス出口連通孔42bに接続されるとともに、燃料排ガス通路63bの他端は、前記燃料電池スタック24の燃料ガス出口連通孔44bに接続される。
図3〜図5に示すように、改質器46は、都市ガス(原燃料)中に含まれるエタン(C)、プロパン(C)及びブタン(C10)等の高級炭化水素(C2+)を、主としてメタン(CH)、水素、COを含む燃料ガスに水蒸気改質するための予備改質器であり、数百℃の作動温度に設定される。
改質器46は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54の外周に配設される複数本の改質管路(伝熱パイプ)66を備える。図6に示すように、改質管路66は、第1領域R1を中心とする仮想円周上に均等に配列される。
各改質管路66内には、改質用のペレット状触媒(図示せず)が充填される。図3〜図5に示すように、改質管路66の一端部(下端部)は、下側リング部材68aに固定されるとともに、前記改質管路66の他端部(上端部)は、上側リング部材68bに固定される。
下側リング部材68a及び上側リング部材68bの外周部は、円筒部材70の内周面に溶接等により固着される。下側リング部材68a及び上側リング部材68bの内周部は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54の外周部に溶接等により固着される。円筒部材70は、軸方向(矢印L方向)に沿って延在し、燃料電池スタック24側の端部が、スタック取り付け板62に固着される。円筒部材70の外周には、所定の高さ位置に周方向に沿って複数の開口部70aが形成される。
下側リング部材68aの下方には、下端リング部材72が配設されるとともに、前記下端リング部材72は、円筒部材70の内周面及び起動用燃焼器54の外周面に溶接等により固着される。下側リング部材68aと下端リング部材72との間には、混合ガス(原燃料と水蒸気)が供給される環状の混合ガス供給室74aが形成される。上側リング部材68bとスタック取り付け板62との間には、生成された燃料ガス(改質ガス)が排出される環状の燃料ガス排出室74bが形成される。各改質管路66は、混合ガス供給室74a及び燃料ガス排出室74bに両端が開放される。
混合ガス供給室74aには、原燃料供給路76が開放されるとともに、前記原燃料供給路76の途上には、後述する蒸発管路80が接続される(図1参照)。原燃料供給路76は、エゼクタ機能を有しており、流通される原燃料によって負圧を発生させ、水蒸気の吸引を行う。
原燃料供給路76は、下端リング部材72に溶接等により固着される。燃料ガス排出室74bには、燃料ガス通路78の一端が連通するとともに、前記燃料ガス通路78の他端は、燃料電池スタック24の燃料ガス入口連通孔44aに連通する(図1参照)。燃料ガス通路78は、スタック取り付け板62に固定される。
図3〜図6に示すように、蒸発器48は、改質器46を構成する改質管路66の内方に(内側)近接して配置される単一の蒸発管路(伝熱パイプ)80を備える。蒸発管路80は、螺旋状に巻回して構成されるとともに、排ガス燃焼器52の外周を周回する位置から下方(軸方向下方)にオフセットした位置に設定される(図3参照)。具体的には、蒸発管路80は、矢印L方向に対して排ガス燃焼器52と起動用燃焼器54との間に螺旋状の巻回部位を有する。蒸発管路80は、原燃料供給路76の途上に接続される(図1参照)。
蒸発管路80の入口側端部80a及び出口側端部80bは、混合ガス供給室74aを貫通する(図3参照)。図7に示すように、少なくとも蒸発管路80の出口側端部80bは、混合ガス供給室74aを通過する部位に二重配管構造82を設ける。二重配管構造82は、出口側端部80bの外周を覆って且つ同軸上に配置される外側管路84を備える。外側管路84は、下側リング部材68a及び下端リング部材72に溶接等により固着されて矢印L方向に延在する。出口側端部80bの外周と外側管路84の内周との間には、隙間が設けられる。また、この隙間は、設けなくてもよい。なお、入口側端部80aには、外側管路84aを有する二重配管構造82aを用いてもよい。
図3及び図4に示すように、熱交換器50は、円筒部材70の外周外方に沿って配設される複数本の熱交換管路(伝熱パイプ)86を備える。熱交換管路86の一端部(下端部)は、下側リング部材88aに固定されるとともに、前記熱交換管路86の他端部(上端部)は、上側リング部材88bに固定される。
下側リング部材88aの下方には、下端リング部材90aが配設されるとともに、上側リング部材88bの上方には、上端リング部材90bが配設される。下端リング部材90a及び上端リング部材90bは、円筒部材70の外周及び外周部材55の内周に溶接等により固着される。
下側リング部材88aと下端リング部材90aとの間には、酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室92aが形成される。上側リング部材88bと上端リング部材90bとの間には、昇温された酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室92bが形成される。熱交換管路86の両端は、下側リング部材88a及び上側リング部材88bに溶接等により固着されて、酸化剤ガス供給室92aと酸化剤ガス排出室92bとに開放される。
酸化剤ガス供給室92aは、内周部に混合ガス供給室74aを収容する。酸化剤ガス排出室92bは、燃料ガス排出室74bの外方に且つ下方にオフセットした位置に配置される。
外周部材55の外周部には、下方に中央位置がずれて円筒状のカバー部材94が設けられる。カバー部材94は、上下両端(軸方向両端)が外周部材55に溶接等により固着されるとともに、前記外周部材55の外周面との間には、熱回収領域(チャンバ)96が形成される。
酸化剤ガス供給室92aを構成する外周部材55の下端縁部には、周方向に沿って複数個の孔部98が形成され、前記孔部98を介して前記酸化剤ガス供給室92aと熱回収領域96とが連通する。カバー部材94には、熱回収領域96に連通する酸化剤ガス供給管100が接続される。外周部材55の上部側には、第3領域R3に連通する排ガス配管102が接続される。
酸化剤ガス排出室92bには、例えば、2本の酸化剤ガス配管104の一端が配設される。各酸化剤ガス配管104は、上端リング部材90bとスタック取り付け板62との間に、伸縮自在な、例えば、ベローズ104aを設ける。各酸化剤ガス配管104の他端は、スタック取り付け板62を貫通して燃料電池スタック24の酸化剤ガス入口連通孔42aに接続される(図1参照)。
図3に示すように、第1領域R1には、燃焼ガスを流通させる第1燃焼ガス通路106aが形成され、第2領域R2には、複数の孔部60aを通過した前記燃焼ガスを流通させる第2燃焼ガス通路106bが形成される。第3領域R3には、複数の開口部70aを通過した燃焼ガスを流通させる第3燃焼ガス通路106cが形成され、排ガス配管102以降には、前記燃焼ガスを流通させる第4燃焼ガス通路106dが形成される。第2燃焼ガス通路106bは、改質器46及び蒸発器48を構成するとともに、第3燃焼ガス通路106cは、熱交換器50を構成する。
図1に示すように、原燃料供給装置14は、原燃料通路108を備える。原燃料通路108は、原燃料用調整弁110を介して原燃料供給路76と原燃料供給管58とに分岐する。原燃料供給路76には、都市ガス(原燃料)中に含まれる硫黄化合物を除去するための脱硫器112が配設される。
酸化剤ガス供給装置16は、酸化剤ガス通路114を備える。酸化剤ガス通路114は、酸化剤ガス用調整弁116を介して酸化剤ガス供給管100と空気供給管57とに分岐する。水供給装置18は、水通路88を介して蒸発器48に接続される。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
燃料電池システム10の起動時には、空気(酸化剤ガス)及び原燃料が起動用燃焼器54に供給される。具体的には、酸化剤ガス供給装置16では、空気ポンプの駆動作用下に酸化剤ガス通路114に空気が供給される。この空気は、酸化剤ガス用調整弁116の開度調整作用下に、空気供給管57に供給される。
一方、原燃料供給装置14では、燃料ガスポンプの駆動作用下に原燃料通路108に、例えば、都市ガス(CH、C、C、C10を含む)等の原燃料が供給される。原燃料は、原燃料用調整弁110の開度調整作用下に、原燃料供給管58に導入される。この原燃料は、空気と混合されるとともに、起動用燃焼器54内に供給される(図3及び図4参照)。
このため、起動用燃焼器54内には、原燃料と空気との混合ガスが供給され、この混合ガスが着火されることにより、燃焼が開始される。従って、燃焼により生成された燃焼ガスは、第1領域R1から第2領域R2に導入される。燃焼ガスは、さらに第3領域R3に供給された後、排ガス配管102を流通して燃料電池モジュール12の外部に排出される。
その際、図3及び図4に示すように、第2領域R2には、蒸発器48及び改質器46が配置されるとともに、第3領域R3には、熱交換器50が配置されている。これにより、第1領域R1から排出される燃焼ガスは、蒸発器48、改質器46及び熱交換器50の順に加熱する。
そして、燃料電池モジュール12が設定温度に昇温されると、熱交換器50に空気(酸化剤ガス)が供給される一方、改質器46には、原燃料及び水蒸気の混合ガスが供給される。
具体的には、図1に示すように、酸化剤ガス用調整弁116の開度が調整されて、酸化剤ガス供給管100への空気供給量が増加されるとともに、原燃料用調整弁110の開度が調整されて、原燃料供給路76への原燃料供給量が増加される。また、水供給装置18の作用下に、水通路88に水が供給される。空気は、酸化剤ガス供給管100から外周部材55の熱回収領域96に供給される。このため、空気は、複数個の孔部98を通って酸化剤ガス供給室92aに導入される。
従って、図3及び図4に示すように、熱交換器50に導入された空気は、酸化剤ガス供給室92aに一旦供給された後、複数の熱交換管路86内を移動する間に、第3領域R3に導入された燃焼ガスにより加熱(熱交換)される。加熱された空気は、一旦酸化剤ガス排出室92bに供給された後、酸化剤ガス配管104を介して燃料電池スタック24の酸化剤ガス入口連通孔42aに供給される(図1参照)。燃料電池スタック24では、加熱された空気は、酸化剤ガス流路38に沿って流通し、カソード電極28に供給される。
空気は、酸化剤ガス流路38を流通した後、酸化剤ガス出口連通孔42bから酸化剤排ガス通路63aに排出される。酸化剤排ガス通路63aは、排ガス燃焼器52を構成する燃焼カップ60に開口しており、前記燃焼カップ60内に酸化剤排ガスが導入される。
また、図1に示すように、水供給装置18から供給される水は、蒸発器48に供給されるとともに、脱硫器112で脱硫された原燃料は、原燃料供給路76を流通して改質器46に向かう。
蒸発器48では、水が螺旋状に巻回された蒸発管路80内を移動する間、第2領域R2を流通する燃焼ガスにより昇温されて、水蒸気化される。この水蒸気は、蒸発管路80の出口側端部80bを流通して原燃料供給路76に導入され、原燃料供給装置14を介して供給された原燃料と混合して混合ガスが得られる。
混合ガスは、原燃料供給路76から改質器46を構成する混合ガス供給室74aに一旦供給される。混合ガスは、複数の改質管路66内を移動する。その間に、混合ガスは、第2領域R2を流通する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質され、C2+の炭化水素が除去(改質)されてメタンを主成分とする改質ガスが得られる。
この改質ガスは、加熱された燃料ガスとして、一旦燃料ガス排出室74bに供給された後、燃料ガス通路78を介して燃料電池スタック24の燃料ガス入口連通孔44aに供給される(図1参照)。燃料電池スタック24では、加熱された燃料ガスは、燃料ガス流路40に沿って流通し、アノード電極30に供給される。一方、カソード電極28には、空気が供給されており、電解質・電極接合体32により発電が行われる。
燃料ガスは、燃料ガス流路40を流通した後、燃料ガス出口連通孔44bから燃料排ガス通路63bに排出される。燃料排ガス通路63bは、排ガス燃焼器52を構成する燃焼カップ60内に開口しており、前記燃焼カップ60内に燃料排ガスが導入される。
起動用燃焼器54による昇温作用下に、排ガス燃焼器52内が燃料ガスの自己着火温度を超えると、燃焼カップ60内で酸化剤排ガスと燃料排ガスとによる燃焼が開始される。一方、起動用燃焼器54による燃焼作業が停止される。
燃焼カップ60には、複数の孔部60aが形成されている。このため、図3に示すように、燃焼カップ60内に供給された燃焼ガスは、複数の孔部60aを通過して、第1領域R1から第2領域R2に導入される。燃焼ガスは、さらに第3領域R3に供給された後、燃料電池モジュール12の外部に排出される。
この場合、本実施形態では、FC周辺機器56は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される第1領域R1と、改質器46及び蒸発器48が構成されるとともに、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3とを備えている。
すなわち、第1領域R1を中心にして、それぞれ環状の第2領域R2及び第3領域R3が外方向に向かって、順次、設けられている。このため、排熱及び放熱を良好に抑制することができ、熱効率の向上が図られて熱自立が促進されるとともに、燃料電池モジュール12全体を簡単且つコンパクトに構成することが可能になるという効果が得られる。
しかも、蒸発器48は、改質器46の内側に設定されている。従って、燃焼ガスにより蒸発器48が最初に昇温されるため、燃料電池モジュール12の始動時間が有効に短縮される。
また、本実施形態では、図3に示すように、改質器46は、混合ガスが供給される環状の混合ガス供給室74a、生成された燃料ガスが排出される環状の燃料ガス排出室74b、一端が前記混合ガス供給室74aに連通し且つ他端が前記燃料ガス排出室74bに連通する複数本の改質管路66、及び前記改質管路66間に燃焼ガスを供給する第2燃焼ガス通路106bを備えている。
熱交換器50は、酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室92a、昇温された前記酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室92b、一端が前記酸化剤ガス供給室92aに連通し且つ他端が前記酸化剤ガス排出室92bに連通する複数本の熱交換管路86、及び前記熱交換管路86間に燃焼ガスを供給する第3燃焼ガス通路106cを備えている。
このように、環状の供給室(混合ガス供給室74a及び酸化剤ガス供給室92a)、環状の排出室(燃料ガス排出室74b及び酸化剤ガス排出室92b)及び複数本の管路(改質管路66及び熱交換管路86)を基本的な構成にすることにより、構造の簡素化が容易に図られる。従って、燃料電池モジュール12全体の製造コストが有効に削減される。しかも、供給室及び排出室の容積や管路長、管路径及び管路数を変更することにより、広範な運転条件に良好に対応することができ、設計自由度の向上が図られる。
さらに、燃料ガス排出室74b及び酸化剤ガス排出室92bは、燃料電池スタック24に近接する一方の端部側に設けられるとともに、混合ガス供給室74a及び酸化剤ガス供給室92aは、前記燃料電池スタック24とは反対の他方の端部側に設けられている。
これにより、昇温及び改質直後の反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)を燃料電池スタック24に迅速に供給することが可能になる。一方、燃料電池スタック24からの排ガスは、放熱による降温を最小限に抑制しながら、FC周辺機器56を構成する排ガス燃焼器52、蒸発器48、改質器46及び熱交換器50に供給することができ、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池22の動作温度を維持することをいう。
さらにまた、蒸発器48は、蒸発管路80が排ガス燃焼器52の外周を周回する位置から軸方向にオフセットした位置に設定されている。このため、蒸発への影響を最小限に抑制しながら、一層高温で改質することができ、H転化率の向上及びC2+以上成分の抑制を図ることが可能になる。
また、蒸発管路80は、螺旋状に巻回して構成されている。従って、改質と蒸発の両立を図ることができ、H転化率の向上及びC2+以上成分の抑制を図ることが可能になる。
さらに、少なくとも蒸発管路80の出口側は、混合ガス供給室74aを通過する部位に二重配管構造82を設けている。これにより、蒸発管路80を流通する水蒸気は、高温を維持した状態で、改質器46の混合ガス供給室74aで原燃料と混合されて混合ガスが得られる。このため、改質の向上が図られる。しかも、二重配管構造82により、蒸発管路80を流通する水蒸気の温度低下が抑制される。
さらにまた、酸化剤ガス排出室92bと燃料電池スタック24とは、伸縮自在な酸化剤ガス配管104により連結されている。具体的には、酸化剤ガス配管104は、上端リング部材90bとスタック取り付け板62との間に、伸縮自在な、例えば、ベローズ104aを設けている。従って、酸化剤ガス配管104に熱応力が集中することを良好に緩和させることができ、熱歪み等の発生を抑制することが可能になる。
また、図3に示すように、燃焼ガスは、第1領域R1、第2領域R2及び第3領域R3の順に流通した後、燃料電池モジュール12の外部に排出されている。これにより、FC周辺機器56を構成する排ガス燃焼器52、蒸発器48、改質器46及び熱交換器50に効果的に熱を供給することができ、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
さらに、燃料電池モジュール12は、固体酸化物形燃料電池モジュールである。このため、特にSOFC等の高温型燃料電池に最適である。
10…燃料電池システム 12…燃料電池モジュール
14…原燃料供給装置 16…酸化剤ガス供給装置
18…水供給装置 20…制御装置
22…燃料電池 24…燃料電池スタック
26…電解質 28…カソード電極
30…アノード電極 32…電解質・電極接合体
38…酸化剤ガス流路 40…燃料ガス流路
46…改質器 48…蒸発器
50…熱交換器 52…排ガス燃焼器
54…起動用燃焼器 55…外周部材
56…FC周辺機器 57…空気供給管
58…原燃料供給管 60…燃焼カップ
60a、98…孔部 62…スタック取り付け板
66…改質管路 68a、88a…下側リング部材
68b、88b…上側リング部材 70…円筒部材
70a…開口部 72、90a…下端リング部材
74a…混合ガス供給室 74b…燃料ガス排出室
76…原燃料供給路 78…燃料ガス通路
80…蒸発管路 82、82a…二重配管構造
84、84a…外側管路 86…熱交換管路
90b…上端リング部材 92a…酸化剤ガス供給室
92b…酸化剤ガス排出室 94…カバー部材
96…熱回収領域 100…酸化剤ガス供給管
102…排ガス配管 104…酸化剤ガス配管
106a〜106d…燃焼ガス通路

Claims (9)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を複数積層した燃料電池スタックと、
    炭化水素を主体とする原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する改質器と、
    水を蒸発させるとともに、前記水蒸気を前記改質器に供給する蒸発器と、
    燃焼ガスとの熱交換により前記酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを供給する熱交換器と、
    前記燃料電池スタックから排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器と、
    前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用燃焼器と、
    を備える燃料電池モジュールであって、
    前記排ガス燃焼器及び前記起動用燃焼器が構成される第1領域と、
    前記改質器及び前記蒸発器が構成されるとともに、前記蒸発器が前記改質器の内側に設定され、前記第1領域を環状に周回する第2領域と、
    前記熱交換器が構成されるとともに、前記第2領域を環状に周回する第3領域と、
    を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 請求項1記載の燃料電池モジュールにおいて、前記改質器は、前記混合ガスが供給される環状の混合ガス供給室、生成された前記燃料ガスが排出される環状の燃料ガス排出室、一端が前記混合ガス供給室に連通し且つ他端が前記燃料ガス排出室に連通する複数本の改質管路、及び前記改質管路間に前記燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備え、
    前記熱交換器は、前記酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室、昇温された前記酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室、一端が前記酸化剤ガス供給室に連通し且つ他端が前記酸化剤ガス排出室に連通する複数本の熱交換管路、及び前記熱交換管路間に前記燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  3. 請求項2記載の燃料電池モジュールにおいて、前記燃料ガス排出室及び前記酸化剤ガス排出室は、前記燃料電池スタックに近接する一方の端部側に設けられるとともに、
    前記混合ガス供給室及び前記酸化剤ガス供給室は、前記燃料電池スタックとは反対の他方の端部側に設けられることを特徴とする燃料電池モジュール。
  4. 請求項2又は3記載の燃料電池モジュールにおいて、前記蒸発器は、蒸発管路が前記排ガス燃焼器の外周を周回する位置から軸方向にオフセットした位置に設定されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  5. 請求項4記載の燃料電池モジュールにおいて、前記蒸発管路は、螺旋状に巻回して構成されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  6. 請求項4又は5記載の燃料電池モジュールにおいて、少なくとも前記蒸発管路の出口側は、前記混合ガス供給室を通過する部位に二重配管構造を設けることを特徴とする燃料電池モジュール。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記酸化剤ガス排出室と前記燃料電池スタックとは、伸縮自在な酸化剤ガス配管により連結されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記燃焼ガスは、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域の順に流通した後、前記燃料電池モジュールの外部に排出されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記燃料電池モジュールは、固体酸化物形燃料電池モジュールであることを特徴とする燃料電池モジュール。
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