JP2014077796A - 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014077796A
JP2014077796A JP2013240694A JP2013240694A JP2014077796A JP 2014077796 A JP2014077796 A JP 2014077796A JP 2013240694 A JP2013240694 A JP 2013240694A JP 2013240694 A JP2013240694 A JP 2013240694A JP 2014077796 A JP2014077796 A JP 2014077796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light beam
optical system
spectral
spectroscopic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013240694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5705294B2 (ja
Inventor
Tokuji Takizawa
徳司 瀧澤
Masayasu Teramura
昌泰 寺村
Kazumi Kimura
一己 木村
Nobuyuki Tochigi
伸之 栃木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013240694A priority Critical patent/JP5705294B2/ja
Publication of JP2014077796A publication Critical patent/JP2014077796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5705294B2 publication Critical patent/JP5705294B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】被検出物に垂直な方向に特に薄型化、小型すると共に、高精度な分光測定が可能な分光測色装置を提供する。
【解決手段】被検面上に配置された被検物4を照明する照明光学系2と、被検物からの光束を分光する分光素子と、被検物からの光束を前記分光素子に導光する導光光学系5と、を備える分光測色装置であって、照明光学系は、光源から出射した光束のうち強度が最大である光束を折り曲げて被検物に導光しており、分光素子に入射する光束の主光線と分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面を分光平面と定義するとき、被検面と前記分光平面とは互いに平行であり、かつ、被検面と受光素子の受光面とは互いに非平行である。
【選択図】図2

Description

本発明は被写体の色の識別や測色のために使用される回折格子を用いたカラーセンサに関するものであり、特にカラー画像形成装置等に内蔵され、トナーや印字媒体を測色するカラーセンサに好適なものである。
カラー画像を電子写真方式で形成する画像形成装置において、トナーの混色等によって色調にずれが生じることがある。これは電子写真方式に限らずインクジェット方式等カラー画像を形成する画像形成装置全般において同様の問題を有する。電子写真においては特に環境によりドラム感度やトナーの電荷容量、紙への転写効率は色毎に異なり、混色比率が所定値から変化することにより色調に影響を与え易い。印刷業界においてはより高度な色調再現を実現する必要があるため、混色比率を所定値に維持することが非常に重要である。
このような問題を解決するために例えば、特許文献1では、トナー像の分光反射光量を異なる二つの分光フィルタを用いて測定し、その測定結果に基づいて画像信号を補正する方法が提案されている。同様に、特許文献2には、カラー画像の色味補正を行う画像形成装置が提案されている。特許文献2には、定着搬送路の定着器の下流に色味検知用のセンサーを設け、搬送路を移動する転写材上(印字画像)に形成された混色パッチ画像の色のRGB出力値を検知する、電子写真方式の画像形成装置が開示されている。
色調をより高精度で判定するためには、分光する波長帯の数を少なくとも原色数である3以上に増やす必要がある。分光する波長帯の数を増やすことにより、より高精度で判定できる。そのための手段として、回折現象を用いて分光する回折式分光器が多数提案されており、例えば、特許文献3,4,5などがある。
波長分解能が高く絶対色度を測定できる測色機として、回折式分光器を用い分光強度分布から色度を算出する分光型測色機がある。
従来の回折型分光器として、一般的に用いられているローランド型の回折型分光器を図9に示す。
検知される光束は、入射窓108から検知光学装置内に入射する。不図示の照明光学系により照明された被写体からの散乱光が絞りから入射する。反射型の凹面回折素子104により分光され、一次元アレイ状検出器103により分光強度分布として取得される。
特開平09−160343号公報 特開2004−126278号公報 特開平6−58812号公報 特開平6−50814号公報 特開2001−264173号公報
カラー画像形成装置等において、分光測色装置は、装置本体に内蔵し使用することが求められる。実際に装置内では印刷紙の搬送を妨害しないために印刷紙の搬送方向、すなわち分光測色装置の被検面に垂直な方向への小型化が強く要望されている。
特許文献1及び2においては、RGBフィルタを用いた測色器が用いられ、装置の大きさは小型化できるが検出できる波長帯が少ないため正確な絶対色度の測定には不向きである。また、フィルタ数を増やそうとすると大幅なコストアップにつながってしまうという問題がある。
また、一般的に回折式分光器であるローランド型分光器を使用する場合、絞りと回折格子によってアレイ状検出器上での絞りの像の大きさの比、すなわち、回折格子による結像倍率はほぼ等倍である。またローランド円を小さくしていくことで比較的容易に分光部を小型化できる。しかしながら、照明系を含めた全体的な構成を小型化するためにはまだ改善すべき点がある。特許文献3に開示されている測定器は、被検面と分光平面を垂直としているため、被検面に垂直な方向に大きな測定器となってしまっている。また特許文献4に開示されている装置は、被検物からの被検知光束がミラーと結像レンズを介して絞りに結像するように、被検物と絞りを共役となるように構成している。被検光束をミラーで折り返すことで小型化を図っているが被検面と分光平面が垂直となるよう配置しているために被検面と垂直な方向には大型化してしまっている。
また、照明系を含む装置全体の小型化は照明系からのフレア光の除去が困難になり、フレア光がセンサーに到達するとセンサー出力にノイズが入り正確な測色が困難になるという問題を有する。
以上、これらの問題を鑑み、本発明の目的は画像形成装置等に最適な被検面に垂直な方向への大幅な小型化と、小型化に伴うフレア光によるノイズを有効に低減することが可能な分光測色装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の分光測色装置は、被検面上に配置された被検物を照明する照明光学系と、前記被検物からの光束を分光する分光素子と、該分光素子により分光された光束を受光する受光素子と、前記被検物からの光束を前記分光素子に導光する導光光学系と、を備え、前記照明光学系は、光源から出射した光束のうち強度が最大である光束を折り曲げて前記被検物に導光しており、前記分光素子に入射する光束の主光線と、前記分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面を前記分光平面と定義するとき、前記被検面と分光平面とは互いに平行であり、かつ、前記被検面と前記受光素子の受光面とは互いに非平行であることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記分光平面と前記受光面とは互いに直交していることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記照明光学系は、光源から出射した光束のうち強度が最大である光束を折り曲げて前記被検物に導光することを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記照明光学系は、発光面の面法線近傍方向に出射する光束の強度が最大となるLED光源を含むことを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記導光光学系は、前記被検物からの光束を前記分光平面内において集光するアナモフィックなパワーを有することを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記照明光学系は、光源から出射した光束が入射する入射面と、前記入射面からの光束を反射する反射面と、前記入射面又は前記反射面からの光束を出射する出射面と、を有する照明光学素子を含むことを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記被検物からの光束を規制する絞りを有することを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記導光光学系は、前記絞りの長手方向に伸びる線像を形成することを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記分光素子は凹面反射型回折素子であり、前記絞りと前記凹面反射型回折素子と前記受光素子とは、ローランド円上に配置されていることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記導光光学系は、前記被検物からの光束を該光束が前記導光光学系に入射する方向に対して垂直な方向に折り曲げており、前記被検面と前記絞りとは、少なくとも一つの断面内において互いに共役であることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記被検物は、前記被検面を含む平面内において、前記絞りにより規定される矩形状の読み取り領域の長手方向に対して垂直な方向に搬送されることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記絞りと前記分光素子の面頂点を結ぶ線を基準線とした時、前記照明光学系と前記受光素子とは、前記基準線を挟んで対向する位置に配置されていることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、記被検面の面法線方向における前記分光測色装置の厚みをd(mm)、前記被検面に平行な面内での前記分光測色装置の最大幅をW(mm)とした時、条件0.1<d/W<1、を満足することを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、被検面上に配置された被検物を照明する照明光学系と、前記被検物からの光束を分光する分光素子と、該分光素子により分光された光束を受光する受光素子と、前記被検物からの光束を前記分光素子に導光する導光光学系と、を備える分光測色装置であって、前記照明光学系は、光源から出射した光束のうち強度が最大である光束を折り曲げて被検物に導光しており、前記導光光学系に入射する光束の主光線と前記導光光学系から出射する光束の主光線とを含む面と、前記分光素子に入射する光束の主光線と前記分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面と、は互いに異なり、前記被検面と前記受光素子の受光面とは互いに非平行であることを特徴とする。
前記分光測色装置のさらなる実施形態においては、前記分光素子に入射する光束の主光線と前記分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面と、前記受光面と、は互いに直交していることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、感光面上に形成される潜像をトナー像として現像する現像器と、前記現像されたトナー像を記録材に定着させる定着器と、前記記録材に形成された画像の色を検出する前記分光測色装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、従来の分光装置に対して被検面に垂直な方向の厚みを圧倒的に小型することができる。さらに、ローランド型分光方式と組合せることにより最小構成で最大限の小型化が可能となる。これにより分光測色装置を画像形成装置等に組み込むことが容易となり、通常配置される定着器後の紙の搬送部をよりコンパクトにすることができ画像形成装置の小型化にも貢献することができる。さらには、分光測色装置を薄型化したことで紙の搬送を妨げることないためプロセス速度を変更することなく高精度な測色が可能となる。
また、照明光源と受光素子アレイを分光部の基準軸に対して互いに逆側に配置したことで照明光源からの直接的なフレア光が入射することによるノイズを大幅に低減することも可能となり、安定した高精度な色度測定が可能となる。これにより画像形成装置等でのより安定した高精度な色再現が可能となる。
本発明の実施形態の分光測色装置の斜視図 本発明の実施形態の分光測色装置の内部斜視図 (A):本発明の実施形態の分光測色装置の照明光学系の要部断面図(図2 3A−3A断面)、(B):(A)に示した本発明の実施形態の分光測色装置の照明光学系の要部をY軸方向から見た図 本発明の実施形態の分光測色装置の照明光学系の被検物位置(高さ方向)への位置変動に対する光量変動を示すグラフ 本発明の実施形態の分光測色装置の導光光学系の要部断面図(図2 5−5断面) (A):本発明の実施形態の分光測色装置の分光部の要部断面図、(B):本発明の実施形態の分光測色装置の凹面反射型回折素子の模式図 本発明の実施形態2の分光測色装置の要部断面図 本発明の実施形態のカラー画像形成装置の要部断面図 従来例の分光測色装置の要部断面図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の分光測色装置の一実施例を示す。
図1は、本発明の実施形態にかかる回折素子を用いた分光測色装置の斜視図であり、図2は内部の光学装置の斜視図である。
図2において、光源1と照明光学素子2よりなる照明装置により、照明された被検面上の被検物4から拡散された反射光(被検光束)は導光素子5を介して絞り6に導かれる。絞り6を通過した光は、凹面反射型回折素子7によって、分光されると共に集光され、受光素子アレイ8の受光面上に波長ごとに絞り像として結像する。
受光素子アレイ8では波長ごとの光量を電気信号に変換し、分光強度情報を得ることができる。また、本分光測色装置で得た分光強度情報は不図示の解析装置に送信され、解析装置は入力された分光強度情報を元に内部テーブルから被検物の絶対色度を算出する測色装置として機能する。
本実施例においては、簡易な構成で小型化に有効なローランド型の分光器構成を採用している。ローランド型分光器においては、図6に示すように、ローランド円上に絞りと凹面反射型回折素子7が配置され、回折光は波長ごとに同じローランド円上の所定の場所に結像する。その位置に受光素子アレイ8を配置することで同時に分光強度分布を検出することができる。
図1、2に示すように、測定したい被検物4上には、例えば所望のカラーパッチ(色度調整用パッチ)41、42、43、44が印刷されている。カラーパッチを照明する照明部は、光源1と照明光学素子(全反射+屈折面からなる光学素子)2からなる。カラーパッチ41、42、43、44は順次図1上の矢印S方向に移動し、照明される。
(光源)
本実施例においては、白色発光ダイオード(白色LED)である紫外LED励起タイプの白色LEDを照明光源(光源1)として用いている。
(照明光学系)
図3を用いて照明光学系(照明光学素子2)について説明する。
LEDは一般にその素子構成により所定の配向特性を有している。そのため、照明光学素子2を用いることにより照明効率を上げ、被検物上を均一にかつ被検物の浮きによる光量変動の低減を図っている。
光源1は一般にTOPVIEWタイプと呼ばれるLEDで、電気実装基板に対し垂直方向に光を発するLEDからなり、不図示の電気実装基板に取り付けられている。同時に前記基板上に照明光学素子2が取り付けられており、被検面4を照明するようになっている。被検面4で反射拡散された被検光束は導光光学系を介して分光光学系に導光される。
ここで光源1のLEDは、発光面の面法線近傍方向の光量が最大となり、面法線からの傾きが大きくなるに従い光量も徐々に減少していく、配光角度特性を有する。このため、図3(A)に示すように、光源1の発光面中央近傍から直上にある照明光学素子に最も強度の強い光Lp1が入射する。ここで、照明光学素子2の入射面2aを被検面の方向に傾けることで2a面に入射した光束は、屈折しLp2となり、最も強度の強い光は被検面の方向に曲げられLp3となり、出射面2bから出射し、被検面4に到達する。また、発光面の面法線から傾きをもって出射した光束の一方Lp4は、入射面2aに入射した後、反射面2cで全反射しLp5となり、出射面2bから出射し、被検面4に到達する。また光束Lp4とは面法線から逆方向に傾きを有して出射した光束Lp6は、入射面2aに入射した後、出射面2dから出射しLp7となり、被検面4に到達する。
このように最も強度の強い光束を照明光学素子2の入射面2aで曲げることで取り付け基板を斜めにすることなく強度の強い光束を被検面4に導くことが可能である。またさらに最も強度の強い光束Lp1に対して角度をもって出射する光束を全反射面と屈折面の作用を用いて被検物に導くことで、被検面上で被検物がばたついた時の位置変動に起因する照度変化を低減している。
表1に照明光学系の数値実施例を示す。
図3に記載したように、被検面3上で被検物4が移動する方向SをY軸方向、被検面3の法線方向をZ軸方向、Y軸及びZ軸方向に垂直な方向をX軸方向と定義し、X,Y,Z軸周りの回転角を(α、β、γ)とする。
なお、座標系の原点は被検面中心とする。
Figure 2014077796
なお、照明光学素子2の各面は平面であり、照明光学素子2はアクリル製のプラスチック光学素子であり、射出成形により製作される。
図4は、被検面上の矩形状の読み取り領域40の被検物4の移動方向Sにおける中心に対する移動方向Sの各位置での被検物上の光量を、被検物の被検面3に対する高さ方向(被検面であるカバーガラス3から離れる方向)の変位をパラメータとして示したグラフである。被検物が被検面上にあるときの光量を1として正規化している。グラフを見てわかるように被検物が被検面位置に対して高さ方向に±0.5mm振れたとしても3%未満の光量変動であり良好に補正がなされていることがわかる。
本実施形態では最善の系として本照明光学系1を用いているが、本構成に限らずいかなる照明光学系を用いても本発明の効果は有効である。
図5に示すように、導光光学素子5は被検物4からの反射光を絞り6に導光する導光体である。被検面上の読み取り領域40は、長方形の開口を有する絞り6により規定され、被検面上の被検物4の移動方向(矢印S)に対して垂直な方向に細長い領域である。導光光学素子5は分光方向と平行な方向(絞り6の幅方向)に集光作用を有したアナモフィックなパワーを持つ集光素子であり、絞り6で絞りの長手方向にほぼ線像に結像する構成を有する。
また被検面4と絞り6は、分光方向と平行な断面内(絞り6の幅方向)で略共役関係をなしている。これにより被検物の高さが被検面4に対して変動しても光量の変化が少なく、安定して測定することができる。導光光学素子5は絞り6の幅方向において分光部の凹面反射型回折素子7の有効幅以上のNAを確保するとともに、絞り6の位置前後で集光する構成になっており、絞り6のピント調整時の移動量を確保している。
この導光光学素子により被検光束を被検面4に対して垂直な方向に折り曲げ、被検面4と分光部の分光平面とを平行にすることで分光測色装置の薄型化を行っている。
また、分光平面内において、分光光学系に入射する光束の主光線は、受光素子アレイ8の中心と分光素子の面頂点を結ぶ直線に対して斜め入射させ、受光素子アレイ8の受光面と分光平面を直交させて、分光測色装置の薄型化を行っている。
ここで、分光素子(本実施例では凹面反射型回折素子7、透過型回折素子、分光プリズム等でも可)により入射光束の主光線と入射光束が回折(分散)された光束の各主光線を含む平面を、分光平面と定義している。
本実施形態では導光光学素子5として全反射による光路折り曲げ機能と屈折面による集光機能を有する複合素子としているが、機能分離し、光路折り返しミラーと集光レンズで構成してもよい。
表2に導光光学素子5の具体的数値実施例を示す。
図5に記載したように、被検面3上で被検物4が移動する方向がY軸方向、被検面3の法線方向がZ軸方向、Y軸及びZ軸方向に垂直な方向で絞り6から凹面反射型回折素子7への方向がX軸方向であり、各軸周りの角度を(α、β、γ)と表記する。
なお、被検面中心を座標原点とする。
Figure 2014077796
(分光光学系)
図6(A)のように絞り6を通過した光は、凹面反射型回折素子7によって、分光すると共に集光され、受光素子アレイ8上に波長ごとに絞り像として結像する。なお図6(A)には、分光された1次回折光L1B、L1G、L1Rとゼロ次回折光L0を示している。
受光素子アレイ8としては一般にSiフォトダイオードアレイが用いられる。受光素子アレイ8の受光面には複数の受光画素が水平に並べられている。受光画素は波長毎に集光された絞り像の強度を検出信号として出力することが出来る。検出信号は不図示の信号処理回路により波長に対応する信号として検知され、対応する色度を算出することができる。また、Siフォトダイオードアレイはその構成上、近赤外近傍の分光感度特性が高く、短波長になるにしたがって分光感度が低下する。信号処理回路はこのような受光素子アレイの分光感度も勘案して処理信号を発生可能な構成をとっている。
図6(B)に示すように、凹面回折素子7はY方向とZ方向に異なる曲率を有するアナモフィック面上にブレーズ回折格子が構成されている。
一般にローランド型の分光器構成では凹面反射型回折素子は球面をベースとする面から構成されている。そのため、分光方向とそれに直行する方向での結像状態が大きく異なり、大きな非点収差が発生し結像性能が低下するため、分光器としての分解能が低下してしまう。これは原理的なものであるので、その特性上完全には回避できない。しかしながら、凹面反射型回折素子7の曲率を、分光方向とそれに直交する方向で異なるように(すなわちアナモフィック面に)することで、分光方向に直交する方向の像面傾きを短波長と長波長で異なるようにすることが可能である。これにより、必要十分な結像性能を得ることが可能となる。そのため、凹面反射型回折素子7のベースとなる面をアナモフィック面としている。
なお、凹面反射型回折素子7は射出成形により作成したプラスチック光学素子にAlなどの反射膜とSiO2などの増反射膜を蒸着することで作成している。また、凹面反射型回折素子7は石英基板などの光学基板上にイオンビームによる直接加工や、既存のリソグラフィー加工などにより構成しても良い。
ここで凹面反射型回折素子7について詳細に説明する。
図6(B)は凹面反射型回折素子7の分光方向の断面図である。円弧状のベース面71上に微細なブレーズ格子72が多数構成されている。(なお、ブレーズ格子72は説明のため誇張して記載している。)
本実施例の分光器の諸仕様および凹面反射型回折素子7の形状を表3および表4に示す。
また、分光部の配置情報を表5に示す。なお座標系は図6(A)に記載したように、分光平面内で絞り6から入射する光束の光軸方向がX軸方向、分光平面内でX方向と垂直な方向がY軸方向、分光平面の法線方向がZ軸方向であり、各軸周りの回転を(α、β、γ)で記載する。
なお、座標系の原点は絞り6の中心とする。
Figure 2014077796
Figure 2014077796
Figure 2014077796
ローランドタイプの分光器であるがゆえに、ローランド円70の半径は8.75mmであり、ローランド円70を含む面内の凹面反射型回折格子7のアナモフィックなベース面の母線の曲率半径は、ローランド円半径の2倍の17.5mmである。また母線と直交する子線の曲率半径は15.45mmである。また、有効径は7mmであり、NAは0.4である。
凹面反射型回折素子7の製造方法は切削により作成した金型を使用したプラスチック射出成形で製作する。もしくは母材を直接切削してもよい。もしくは切削により作成した金型に溶融ガラスを押し付けるレプリカ法で製作してもよい。いずれの場合も最終的に格子面にAl等の金属膜をベースとする多層膜を蒸着して製作する。
図6(A)で絞り6や凹面反射型回折素子7や受光素子アレイ8の配置精度や凹面反射型回折素子7の面精度により、絞り6の像が受光素子アレイ8上でボケてしまうことがある。そのため、絞り6は保持部により保持され光束の進行方向に沿ってシフト可能な構成を有する。また同様の理由で受光素子アレイ8上の絞り像の到達位置がずれてしまうことがある。そのため、受光素子アレイ8は、分光平面に垂直な基準取り付け面上において、二次元的に(Y、Z方向に)、シフトして位置を調整することが可能な構成をとっている。
本発明においては、任意の分光素子(本実施例では凹面反射型回折素子7、透過型回折素子、分光プリズム等でも可)への入射光束の主光線と分光素子によって回折(分散)された各光束の主光線とを含む平面を、分光光学系の分光平面と定義する。
その分光平面と被検面4を平行となるように配置構成することで被検面4に垂直な方向の分光測色装置の厚みを有効に低減することが可能となる。
また、分光平面内において、分光光学系に入射する光束の主光線は、受光素子アレイ8の中心と分光素子の面頂点を結ぶ直線に対して斜め入射させ、受光素子アレイ8の受光面と分光平面を直交させることで、分光測色装置の厚みを有効に低減することが可能となる。
具体的には、被検面4からの反射光束を被検面4の法線に垂直な方向に光路を折り返す機能を導光光学系5に持たせることにより、被検面4と分光平面を平行とする構成を実現している。
分光平面は分光素子への入射角によっては非分散方向に角度を持ちうる。本件では分光部の分光平面と被検面が平行としているが±10°程度の範囲であれば本件の要件から外れるものではない。
分光測色装置の、被検面4の面法線方向の厚みをd(mm)、被検面4に平行な方向の最大幅をW(mm)としたとき、次式を満足するよう構成することが望ましい。
0.1<d/W<1 ・・・(式1)
d/Wが式1の上限値を超えると実質的に薄型化が達成できず、下限値を超えると分光測色装置が他の機器に組み込む場合、実装面積が大きくなりすぎて使用しにくい分光測色装置となってしまう。d/Wが式1を満たす範囲内であれば有効に分光測色装置の薄型化且つ小型化が実現可能である。
本実施例においては被検面3の面法線方向の厚みdは15(mm)であり、被検面4に平行な面内の最大幅Wは、40(mm)であるので、d/W=0.375である。従って、式1を満足しており十分な薄型化が達成できている。
本実施形態では光源1に白色LEDを用いた照明光学素子を用いることで照明光学系の小型化も図っている。さらに、導光光学系5を全反射面と屈折面を組み合わせた単一の光学素子とすることでも小型化を図っている。
本実施形態では図2のように、被検面4を含む平面内で定義される被検物の搬送方向Sに対して、絞り6により規定される被検面4上の矩形状の読み取り領域40の長手方向が垂直となるように構成している。これにより被検物としてカラーパッチ41,42,43,44を想定した場合、カラーパッチの搬送方向の幅を短くすることが可能となり、1枚の紙面でより多くのカラーパッチを形成することが可能でありより高精度なカラーキャリブレーションを可能としている。
また、本構成では図2のように、光源1と受光素子アレイ8を、絞り6の中心と凹面反射型回折素子7の面頂点を結ぶ基準線A−A’を挟んで対向する位置であると共に遠方に配置したことで、装置を小型化しつつ、光源からの直接的なフレア光の入射を低減できる。フレア光はノイズとして色度測定時の測定色差の原因となるため可能な限り抑える構成をとることが望ましい。
本実施形態では分光部をローランド型分光器としたが、透過型回折素子等を用いた構成や一般的な多波長分光器構成においてもその有効性は損なわれるものではなく実施可能である。
本実施形態でローランド型多波長分光器を使用している理由としてはローランド円を小さくしていくことで小型化が容易であり、他の多波長分光器に対して圧倒的に小型化が可能なためである。
(分光測色装置の調整方法)
図6(A)を用いて分光測色装置の調整方法を説明する。
本分光測色装置を組み立てる際には、絞り6の位置や凹面反射型回折素子7、受光素子アレイ8等の取り付け誤差のため、単純にメカ的な位置決めでは良好な性能を得られないことが容易に推測される。そのため、本実施形態では回折部において2素子、計4軸の光学調整を行っている。
以下、具体的に素子の調整方法を順を追って説明する。
(第1工程)
絞り6と受光素子アレイ8を筐体に仮組みし、凹面反射型回折素子7をメカ基準にて固着する。受光素子アレイ8は受光面の面法線方向の位置は規制されており、面法線に垂直な面内のみ移動可能となっている。外部から波長が明確である光源1からの光束を導光光学素子5を介して入射させる。本実施形態では分光光源(波長分解能5nm)から、450nmと650nmの波長を有する光束を導光している。各波長において絞り6を、絞り中心と凹面反射型回折素子7の面頂点を結ぶ基準線上A−A’を前後方向に移動させながら受光素子アレイ8の出力を観測し、両波長で出力が最大となる絞り6の位置を特定し、固定する。これにより受光素子アレイ8上での結像状態を調整することができる。また、分光測色装置の分光スペクトル範囲内の最短波長、最長波長近傍にとることで全域での結像状態を補償している。
本工程を行うためには、先の実施例で説明したように、導光光学系の機能により絞り6を前後方向に移動させたときの絞り6によるケラレによる光量変動が小さくなるよう設計されていることが重要である。この要件が満たされていない場合にはピントのずれによる光量変動と絞り6の移動による光量変動が区別できないためである。
(第2工程)
第1工程終了後、絞り6を基準線A−A’周りに回転させ、受光素子アレイ8の出力波形がより鮮明なピークを有する位置を検出する。これにより絞り6の回転や受光素子アレイ8の回転による他波長の画素への回り込みを低減することができる。本工程は第1工程で使用したいずれか1波長のみで実行可能である。
(第3工程)
第2工程終了後、第1工程で用いた2波長の光束を用いて、受光素子アレイ8上での画素位置の調整を行う。まず、第1波長の光束を導光し、受光素子アレイ上での指定画素Aが最大出力となるよう受光素子アレイを分光方向にシフトさせる。その状態で第2の波長を導光し最大出力となる画素Bを特定する。一般に単純なローランドタイプのポリクロメータは設計上ディストーションを有するため各波長の光束は受光素子アレイ上で等ピッチにはならない。そのため設計値に対してずれた画素Aと画素Bの距離のずれは電気的に補正する。
(第4工程)
第3工程終了後、外部光源より分光測色装置の分光スペクトルの中心波長(本実施例では550nm)の光束を入射させ、550nm相当の画素光量が最大となる位置を分光方向と直交する方向に受光素子アレイをシフトさせて最良位置を探し、最終的に受光素子アレイを固定する。
以上、4つの調整工程を経ることで、最良の分光性能を得ることが可能となる。順を追って説明したが、必ずしも上記の4つの工程を記載した順に実施する必要はなく、順番を入れ替えたり、一部を省いて実施したりすることも可能である。
(平板透過型回折素子を用いた分光測色装置の実施例)
本実施例では分光光学系として平板透過型回折素子を用いた分光測色装置の実施例を示す。
図7は、本発明の実施形態に関わる平板透過型回折素子を用いた分光測色装置の分光光学系の斜視図である。
実施例1と異なる点は分光光学系を構成する分光素子が平板透過型回折素子107を用いている点であり、照明光学系および導光光学系は同一のものを使用している。
本実施例においては、簡易な構成で小型化に有効な分光器構成をとっている。絞り106、検知用集光レンズ素子110と平板透過型回折素子107、結像レンズ111からなる検知光学系により、決められた波長が決められた場所に結像するようになっており、その位置に受光素子アレイ108を配置することで同時に分光強度分布を検出することができる。
実施例1と同様の照明光学系により被検物4を照明し、照明された被検物4の反射光は導光光学系を介して絞り106に導かれる。絞り106を通過した光は、検知用集光レンズ素子110を介して平行光束に変換される。さらに平板透過型回折素子107は導光された光束を分光し、結像レンズ111は導光された光束を集光し受光素子アレイ108に波長ごとに絞り像として結像する。
受光素子アレイ108では波長ごとの光量を電気信号に変換し、不図示の解析装置に送信する。解析装置は入力された分光強度情報と内部テーブルに基づき被検物の色度を算出するものである。
平板透過型回折素子107は平面のベース面上に微細なブレーズ格子を無数に構成している。
以下に本実施例の分光測色装置の諸仕様および平板透過型回折素子107の形状を表6および表7に示す。
Figure 2014077796
Figure 2014077796
本実施形態においても、実施形態1と同様の導光光学系を用いることで被検面と分光平面を平行とすることができ、それにより被検面に垂直な方向の厚みを有効に低減することができている。
本実施例の分光測色装置は、被検面に垂直な方向の厚みdは15(mm)であり、被検面に平行な面内の最大幅Wは80(mm)であり、d/W=0.188であるので、条件式1を満足している。
このように透過型回折素子を用いた分光測色装置においても有効に分光測色装置の被検面に垂直な方向の厚みを低減することが可能である。
このように一般的な多波長分光器構成においてもその有効性は損なわれるものではなく実施可能である。
図8は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施例は、光走査装置を4個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。カラー画像形成装置160は、光走査装置11、12、13、14、像担持体としての感光ドラム21、22、23、24、現像器31、32、33、34、中間転写ベルト51、定着器52を有する。
図8において、カラー画像形成装置160には、パーソナルコンピュータ等の外部機器53からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ54によって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置11、12、13、14に入力される。そして、これらの光走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41、42、43、44が出射され、これらの光ビームによって感光ドラム21、22、23、24の感光面が主走査方向に走査される。
本実施態様におけるカラー画像形成装置は光走査装置(11、12、13、14)を4個並べ、各々がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21、22、23、24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
本実施態様におけるカラー画像形成装置は上述の如く4つの光走査装置11、12、13、14により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21、22、23、24面上に形成している。その後、各現像器により潜像を現像すると伴に中間転写ベルト51上で各色を多重転写し、その後、記録材に転写し定着器により記録材上に画像が形成される。
本画像形成装置においては、色度検出用の測色装置100が記録材の搬送路の定着器52の直後に、記録材の画像形成面に向けて配置されている。測色装置は実施例1または実施例2で説明した構成のものを用いている。測色装置100は画像形成装置により記録材上に形成定着された後のカラーパッチの色度を検知する。ここで記録材上に定着後のカラーパッチを測色しているのは定着等による色度変化を考慮した上でカラーマッチングを行うためである。検出結果をプリンタコントローラに転送し、プリンタコントローラは出力された単色パッチの色再現が適切になされているかを判断する。出力された単色パッチとプリントコントローラが指示した色度との色差が所定範囲内の場合にはカラーキャリブレーションを終了する。色差が所定範囲外の場合には色差情報をもとにプリンタコントローラは所定の色差以内となるまでカラーキャリブレーションを実施する。
このように画像形成装置に本発明のカラーセンサを導入することにより、より高度なカラーキャリブレーションが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1:光源(白色LED)
2:照明光学系(光学素子)
3:カバーガラス
4:被検物(被検面)
5:導光光学系(光学素子)
6:絞り
7:凹面反射型回折素子
70:ローランド円
8:受光素子アレイ
10:筐体

Claims (15)

  1. 被検面上に配置された被検物を照明する照明光学系と、前記被検物からの光束を分光する分光素子と、該分光素子により分光された光束を受光する受光素子と、前記被検物からの光束を前記分光素子に導光する導光光学系と、を備える分光測色装置であって、
    前記照明光学系は、光源から出射した光束のうち強度が最大である光束を折り曲げて前記被検物に導光しており、
    前記分光素子に入射する光束の主光線と前記分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面を分光平面と定義するとき、
    前記被検面と前記分光平面とは互いに平行であり、かつ、前記被検面と前記受光素子の受光面とは互いに非平行であることを特徴とする分光測色装置。
  2. 前記分光平面と前記受光面とは互いに直交していることを特徴とする請求項1に記載の分光測色装置。
  3. 前記照明光学系は、発光面の面法線近傍方向に出射する光束の強度が最大となるLED光源を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の分光測色装置。
  4. 前記導光光学系は、前記被検物からの光束を前記分光平面内において集光するアナモフィックなパワーを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  5. 前記照明光学系は、光源から出射した光束が入射する入射面と、前記入射面からの光束を反射する反射面と、前記入射面又は前記反射面からの光束を出射する出射面と、を有する照明光学素子を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  6. 前記被検物からの光束を規制する絞りを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  7. 前記導光光学系は、前記絞りの長手方向に伸びる線像を形成することを特徴とする請求項に記載の分光測色装置。
  8. 前記分光素子は凹面反射型回折素子であり、
    前記絞りと前記凹面反射型回折素子と前記受光素子とは、ローランド円上に配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の分光測色装置。
  9. 前記導光光学系は、前記被検物からの光束を該光束が前記導光光学系に入射する方向に対して垂直な方向に折り曲げており、
    前記被検面と前記絞りとは、少なくとも一つの断面内において互いに共役であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  10. 前記被検物は、前記被検面を含む平面内において、前記絞りにより規定される矩形状の読み取り領域の長手方向に対して垂直な方向に搬送されることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  11. 前記絞りと前記分光素子の面頂点とを結ぶ線を基準線とした時、前記照明光学系と前記受光素子とは、前記基準線を挟んで対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  12. 前記被検面の面法線方向における前記分光測色装置の厚みをd(mm)、前記被検面に平行な面内での前記分光測色装置の最大幅をW(mm)、とした時、
    0.1<d/W<1
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  13. 被検面上に配置された被検物を照明する照明光学系と、前記被検物からの光束を分光する分光素子と、該分光素子により分光された光束を受光する受光素子と、前記被検物からの光束を前記分光素子に導光する導光光学系と、を備える分光測色装置であって、
    前記照明光学系は、光源から出射した光束のうち強度が最大である光束を折り曲げて前記被検物に導光しており、
    前記導光光学系に入射する光束の主光線と前記導光光学系から出射する光束の主光線とを含む面と、前記分光素子に入射する光束の主光線と前記分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面と、は互いに異なり、
    前記被検面と前記受光素子の受光面とは互いに非平行であることを特徴とする分光測色装置。
  14. 前記分光素子に入射する光束の主光線と前記分光素子にて分光された光束の主光線とを含む面と、前記受光面と、は互いに直交していることを特徴とする請求項13に記載の分光測色装置。
  15. 感光面上に形成される潜像をトナー像として現像する現像器と、
    前記現像されたトナー像を記録材に定着させる定着器と、
    前記記録材に形成された画像の色を検出する請求項1乃至14のいずれか1項に記載の分光測色装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2013240694A 2009-04-30 2013-11-21 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置 Expired - Fee Related JP5705294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013240694A JP5705294B2 (ja) 2009-04-30 2013-11-21 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009110884 2009-04-30
JP2009110884 2009-04-30
JP2013240694A JP5705294B2 (ja) 2009-04-30 2013-11-21 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010077821A Division JP5424957B2 (ja) 2009-04-30 2010-03-30 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014077796A true JP2014077796A (ja) 2014-05-01
JP5705294B2 JP5705294B2 (ja) 2015-04-22

Family

ID=50783170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013240694A Expired - Fee Related JP5705294B2 (ja) 2009-04-30 2013-11-21 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5705294B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5629436U (ja) * 1979-08-10 1981-03-20
JPS61112930A (ja) * 1984-11-08 1986-05-30 Suga Shikenki Kk 2光路光学系測色計
JP2001264173A (ja) * 2000-03-14 2001-09-26 Minolta Co Ltd 反射特性測定装置
JP2007003415A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Konica Minolta Sensing Inc ゴニオ測色計及びゴニオ反射特性測定装置
WO2008124542A1 (en) * 2007-04-03 2008-10-16 Mutoh Industries Ltd. Spectrophotometer and method
JP2009008471A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Canon Inc 分光測定装置及びそれを用いた光学装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5629436U (ja) * 1979-08-10 1981-03-20
JPS61112930A (ja) * 1984-11-08 1986-05-30 Suga Shikenki Kk 2光路光学系測色計
JP2001264173A (ja) * 2000-03-14 2001-09-26 Minolta Co Ltd 反射特性測定装置
JP2007003415A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Konica Minolta Sensing Inc ゴニオ測色計及びゴニオ反射特性測定装置
WO2008124542A1 (en) * 2007-04-03 2008-10-16 Mutoh Industries Ltd. Spectrophotometer and method
JP2010523984A (ja) * 2007-04-03 2010-07-15 武藤工業株式会社 分光光度計及び方法
JP2009008471A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Canon Inc 分光測定装置及びそれを用いた光学装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5705294B2 (ja) 2015-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5424957B2 (ja) 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置
JP5411778B2 (ja) 分光測色装置、およびそれを用いた画像形成装置
US8451443B2 (en) Diffraction optical element, spectral colorimetric apparatus, and image forming apparatus
JP5655437B2 (ja) 分光特性取得装置
US8472019B2 (en) Spectroscopic characteristics acquisition unit, image evaluation unit, and image forming apparatus
US8755046B2 (en) Spectrometer, and image evaluating unit and image forming device incorporating the same
JP6311267B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置、画像形成装置
JP5880053B2 (ja) 分光特性取得装置及び画像形成装置
US8964176B2 (en) Spectrometer, and image evaluating unit and image forming device incorporating the same
JP5402740B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2009008471A (ja) 分光測定装置及びそれを用いた光学装置
JP2010261767A (ja) 分光装置及びそれを有する画像形成装置
JP2524569B2 (ja) カラ―画像読取装置
JP2019095400A (ja) 導光体、検出器、分光測色装置及び画像形成装置
JP5705294B2 (ja) 分光測色装置およびそれを用いた画像形成装置
JP6107187B2 (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置、及び画像形成装置
JP2009270959A (ja) 分光測色ユニット及びそれを用いた光学装置
JPH05130329A (ja) 照明光源ユニツト及びカラー読取装置
JP2007139591A (ja) 分光測定装置及びそれを有する画像形成装置
JP2020008292A (ja) 分光装置、評価装置及び印刷装置
JPH09205523A (ja) カラー画像読み取り装置
JP2015036659A (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置
JP2013142595A (ja) 分光特性取得装置、画像評価装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150224

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5705294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees