JP2014076473A - 溶鋼の脱ガス処理設備 - Google Patents

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保 野村
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Abstract

【課題】取鍋の大気シール等の必要がなく、出鋼から鋳込み完了までの時間短縮により操業効率が向上するとともに放熱ロスが低減でき、かつ耐火物の損耗も生じない。
【解決手段】取鍋Lから連続鋳造装置のタンディッシュ1へ流下供給される溶鋼流M1の周囲を気密的に隔壁41で覆って真空チャンバ4とし、真空チャンバ4を真空排気装置に接続する。真空チャンバ4の下流端に溶鋼流M1を一時的に貯留する、真空チャンバ4よりも大径のバッファチャンバ3を設け、バッファチャンバ3の溶鋼出口31を浸漬ノズル2の上端開口に連結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は溶鋼の脱ガス処理設備に関し、特に連続鋳造設備における脱ガス処理設備に関するものである。
溶鋼の脱ガス処理設備としてはLD,VD等の脱ガス処理設備が知られているが、いずれの場合も取鍋内に収容された溶鋼に対して大掛かりな脱ガス処理を行うものである。脱ガス処理後の溶鋼を連続鋳造(CC)する場合には、溶鋼は取鍋内に収容された状態でCC設備へ搬送されてタンディッシュを経て鋳型へ供給されている。
なお、特許文献1には、下注ぎ鋳造において注入管れんがと注入管の間を減圧状態にして、注入管れんが内を下流する溶鋼内のアルゴンガスを吸引するようにした鋳造法が示されている。
特開平5−318027
ところで、取鍋で搬送される溶鋼には空気中の水素や窒素がピックアップされるため搬送時の取鍋を大気からシールする等の対策がとられているが未だ十分ではなく、設備費も要するという問題があった。また、脱ガスとCCを個別に行うため出鋼から鋳込み完了までに時間を要して放熱ロスが多く、さらに従来の脱ガス法では溶鋼が撹拌されるために流動する溶鋼に接する耐火物が損耗するという問題もあった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、鋳込み作業と脱ガス工程を同時に処理できるため出鋼から鋳込み完了までの時間短縮により操業効率が向上するとともに放熱ロスが低減でき、かつ耐火物の損耗も減少する溶鋼の脱ガス処理設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明では、取鍋(L)から連続鋳造装置のタンディッシュ(1)へ流下供給される溶鋼流(M1)の少なくとも一部の周囲を気密的に隔壁(41)で覆って真空チャンバ(4)とし、真空チャンバ(4)を真空排気装置に接続したことを特徴とする。
本第1発明においては、真空チャンバ内を流下する間に、溶鋼に含まれる水素や窒素が脱ガスされるから、取鍋からタンディッシュへ供給される間で溶鋼の脱ガスを行うことができる。したがって、出鋼から鋳込み完了までの時間を短縮して操業効率を向上させるとともに放熱ロスも低減できる。さらに、流動する溶鋼が耐火物に常時接触しないようにできるから、耐火物の損耗を少なくできる。
本第2発明では、真空チャンバ(4)の下流端に溶鋼流(M1)を一時的に貯留する、真空チャンバ(4)よりも大径のバッファチャンバ(3)を設け、バッファチャンバ(3)の溶鋼出口(31)を浸漬ノズル(2)の上端開口に連結する。
本第2発明においては、溶鋼がバッファチャンバ内で拡がることによってその表面からさらに効率的に脱ガスがなされる。
本第3発明では、取鍋(L)と真空チャンバ(4)の間をエキスパンションジョイント(6)で連結する。
本第3発明においては、収容した溶鋼の重量に応じて取鍋が上下に移動し真空チャンバとの相対位置が変動しても、この変動はエキスパンションジョイントで吸収されて取鍋と真空チャンバの連結が維持される。
本第4発明では、前記真空チャンバ内の真空度を2.666×104Pa以下に設定する。
以上のように、本発明の溶鋼の脱ガス処理設備によれば、取鍋の大気シール等の必要がなく、出鋼から鋳込み完了までの時間短縮により操業効率が向上するとともに放熱ロスが低減でき、かつ耐火物の損耗も生じない。
本発明の一実施形態を示す、取鍋とタンディッシュの間に真空チャンバを設けた脱ガス処理設備の垂直断面図である。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
図1において、CC設備のモールド11ヘ分岐するタンディッシュ1内には上方開口12から浸漬ノズル2が挿入されて、その下端がタンディッシュ1内に貯留された溶鋼M中に浸漬されている。
浸漬ノズル2の上方にはバッファチャンバ3が配設されて、その溶鋼出口31が浸漬ノズル2の上端と連結されている。バッファチャンバ3は取鍋Lから落下供給される溶鋼Mを一時的に貯留するもので、後述する真空排気による脱ガス(脱水素や脱窒素)をさらに効率的に行うのに必要な充分な溶鋼表面を確保するために以下に述べる真空チャンバ4よりも大径としてある。なお、バッファチャンバ3は、取鍋Lからの溶鋼供給量とCCモールド11での鋳込み量の差を吸収する機能も有している
バッファチャンバ3の溶鋼入口32はその上方に形成された真空チャンバ4に連続している。真空チャンバ4は上下方向へ所定の長さで形成された筒状の隔壁41によって内部が気密的に大気から隔離されており、隔壁41の上端はエクスパンションジョイント6に連結されている。
エクスパンションジョイント6は付設のシリンダ61によって金属ベローズ62を上下に伸縮可能としたものである。そして、金属ベローズ62はその上端フランジ63が、取鍋載台51に載置された取鍋Lの、注ぎ口L1に連通する補助筒7の下端フランジ72に気密的に当接するように伸長させられている。真空チャンバ4の隔壁41の途中には側方へ縮径しつつ延びる排気筒42が形成されて、当該排気筒42は図略の真空排気装置に至る排気管路8に連結されている。
なお、バッファチャンバ3、真空チャンバ4、補助筒7およびエキスパンションジョイント6は図略の支持体によって所定姿勢に支持されており、またこれらの内周には一定厚で耐火物層9が形成されている。
溶解炉から出鋼された溶鋼Mを収容した取鍋Lはクレーン等で搬送されて、支持脚52によりその荷重を支持された状態で取鍋載台51上に載置される。この状態で、取鍋Lの底面は補助筒7の上方開口71に気密的に接する。
取鍋L内に溶鋼Mが充分有る場合には、その重量によって支持脚52を変形させつつ取鍋Lが下降して補助筒7が下方へ変位するため、これに応じて補助筒7との間の気密性を保ちつつシリンダ61によって金属ベローズ62を収縮させておく。
真空排気装置によって真空チャンバ4およびこれに連通するバッファチャンバ3内を2.666×104Pa程度までの減圧ないし1.333×102Pa以下の真空雰囲気にすると、タンディッシュ1内の溶鋼Mがバッファチャンバ3内に上昇して、当該チャンバ3内で拡がる。
この状態で取鍋Lの注ぎ口L1を開放すると、取鍋L内の溶鋼Mが溶鋼流M1となって補助筒7から真空チャンバ4の各中心部を流下してバッファチャンバ3内に供給される。そして、真空チャンバ4内を流下する間に、溶鋼流M1中に含まれる水素や窒素が脱ガスされる。
溶鋼Mはバッファチャンバ3内で貯留され拡がることによってその表面からさらに効率的に脱ガスされる。脱ガスされた溶鋼Mはバッファチャンバ3から浸漬ノズル2を経てタンディッシュ1へ供給され、ここからモールド11へ分配される。
なお、取鍋L内の溶鋼Mが次第に少なくなると、これに応じて支持脚52が原形に復して取鍋Lおよび補助筒7が上方へ変位するため、これに応じてシリンダ61によって金属ベローズ62を伸長させて補助筒7との間の気密性を維持する。
このような構成の脱ガス処理設備によれば、取鍋Lからタンディッシュ1へ供給される間に溶鋼Mの脱ガスを行うことができるから、出鋼後に脱ガス処理を行ってCC設備に取鍋を搬送する従来の工程に比して、取鍋搬送時の大気シール等の対策をとる必要がないから設備費が低減でき、また、出鋼から鋳込み完了までの時間が短縮されるから操業効率が向上するとともに放熱ロスも低減できる。さらに、溶鋼が耐火物に常時接触することがないから耐火物の損耗も少なくすることができる。
なお、本実施形態において、バッファチャンバ3を設けることは必ずしも必要ではない。また、溶鋼量による取鍋Lの上下動がそれほど大きくない場合にはエキスパンションジョイント6を設ける必要はない。
1…タンディッシュ、2…浸漬ノズル、31…溶鋼出口、3…バッファチャンバ、4…真空チャンバ、6…エキスパンションジョイント、L…取鍋、M…溶鋼、M1…溶鋼流。

Claims (4)

  1. 取鍋から連続鋳造装置のタンディッシュへ流下供給される溶鋼流の少なくとも一部の周囲を気密的に隔壁で覆って真空チャンバとし、当該真空チャンバを真空排気装置に接続したことを特徴とする溶鋼の脱ガス処理設備。
  2. 真空チャンバの下流端に溶鋼流を一時的に貯留する、前記真空チャンバよりも大径のバッファチャンバを設け、前記バッファチャンバの溶鋼出口を浸漬ノズルの上端開口に連結した請求項1に記載の溶鋼の脱ガス処理設備。
  3. 前記取鍋と前記真空チャンバの間をエキスパンションジョイントで連結した請求項1又は2に記載の溶鋼の脱ガス処理設備。
  4. 前記真空チャンバ内の真空度を2.666×104Pa以下に設定した請求項1〜3に記載の溶鋼の脱ガス処理設備。
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