JP2014076460A - 精密鋳造用鋳型及びその製造方法 - Google Patents

精密鋳造用鋳型及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014076460A
JP2014076460A JP2012224616A JP2012224616A JP2014076460A JP 2014076460 A JP2014076460 A JP 2014076460A JP 2012224616 A JP2012224616 A JP 2012224616A JP 2012224616 A JP2012224616 A JP 2012224616A JP 2014076460 A JP2014076460 A JP 2014076460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
slurry
layer
stucco
precision casting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012224616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6095935B2 (ja
Inventor
Hidetaka Oguma
英隆 小熊
Kazutaka Mori
一剛 森
Ikuo Okada
郁生 岡田
Sachio Shimohata
幸郎 下畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2012224616A priority Critical patent/JP6095935B2/ja
Priority to CN201380051833.4A priority patent/CN104718034B/zh
Priority to PCT/JP2013/077219 priority patent/WO2014057904A1/ja
Priority to DE112013004932.5T priority patent/DE112013004932T5/de
Priority to KR1020157008717A priority patent/KR101657919B1/ko
Priority to US14/429,074 priority patent/US20150217366A1/en
Publication of JP2014076460A publication Critical patent/JP2014076460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6095935B2 publication Critical patent/JP6095935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/02Sand moulds or like moulds for shaped castings
    • B22C9/04Use of lost patterns
    • B22C9/043Removing the consumable pattern
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C1/00Compositions of refractory mould or core materials; Grain structures thereof; Chemical or physical features in the formation or manufacture of moulds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C7/00Patterns; Manufacture thereof so far as not provided for in other classes
    • B22C7/02Lost patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/02Sand moulds or like moulds for shaped castings
    • B22C9/04Use of lost patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/12Treating moulds or cores, e.g. drying, hardening

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Mold Materials And Core Materials (AREA)

Abstract

【課題】高温で長時間保持した場合でも変形が生じない精密鋳造用鋳型及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】鋳物の内部の空洞部分に対応する形状のコアと、前記鋳物の外周面の形状に対応する外側鋳型と、を有し、前記外側鋳型は、内周面に形成され、粒径20nmのシリカゾルの精密鋳造用鋳型スラリーを用いて乾燥してなるスラリー膜からなるプライム層(第1乾燥膜)101Aと、プライム層(第1乾燥膜)101Aの外側に形成され、精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層102と、スラリー層にスタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着したスタッコ層103とにより形成し、乾燥してなるバックアップ層(第2乾燥膜)104−1を、複数回形成してなる複層バックアップ層105Aと、からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、精密鋳造用鋳型及びその製造方法に関するものである。
鋳物を製造する鋳造方法には、鋳物を高い精度で製造する場合に用いられる精密鋳造方法がある。精密鋳造方法は、特許文献1に記載されているように、成形部品と同一形状の消失性模型(ワックス型)の周囲にスラリーを塗布し、その後、初層スタッコ(フラワー)を付着させ、乾燥させる。その後、スラリーの塗布、スタッコの付着、乾燥の3つの工程を繰返し行い、鋳物の外側を覆う型(外側鋳型)を作製する。
ここで、精密鋳造用鋳型はシリカゾルを主体とするスラリーにワックス型を付け込み、ワックス型の表面にスラリーを付着させ乾燥させる。
1回の操作では付着するスラリーが少なく、薄いものしかできないので、数回〜10数回繰返して厚さを稼いでいる。また、乾燥を早くするため、あるいは、早く肉厚を確保するため、乾燥割れを防止するため、スタッコ材と呼ばれる粗い粒子をスラリー表面にふりかけ、付着させている。そのため、鋳型の断面構造は緻密層、粗い粒子の層の繰り返しとなっている。
例えばシリカゾルは粒径20nm程度の球状シリカ粒子が分散された液である。このシリカ超微粒子が、乾燥の過程でスラリーに含まれるジルコン、アルミナなどの比較的細かい粒子(数ミクロンから数十ミクロン)及び粗い粒子(スタッコ)(数百ミクロン〜数mm)の表面に付着し、乾燥、熱処理により固く結合することにより、鋳型の形状が保たれると同時に強度を保有し、鋳型として利用できるようになっている。
特開2001−18033号公報
ところで、一般的には、前述のシリカゾル(シリカの超微粒子を分散した液)を用いた鋳型で十分であるが、例えば一方向凝固翼製造などでは、結晶の析出方向を制御するため、溶融金属を保持する。この結果、高温(例えば1550℃程度)での保持時間が長くなる。この場合、高温で保持されるため、バインダであるシリカが軟化して、鋳型の変形を生じてしまう、という問題がある。
ここで、一方向凝固翼製造などでは、鋳型を真空中のヒーター内に設置し、溶融金属の融点以上の温度に加熱保持して、鋳型中に溶融金属を注入し、鋳型をヒーターから下方へ引き下げを制御しながら引き抜くことにより、溶融金属を下方の一方向から冷却、凝固させることにより製造されるのが一般的である。
よって、例えば一方向凝固翼製造等において、高温(例えば1550℃程度)での長時間に亙って保持した場合でも変形が抑制される鋳型の出現が切望されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高温で長時間保持した場合でも変形が生じない精密鋳造用鋳型及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、鋳物の製造に用いる精密鋳造用鋳型であって、前記鋳物の内部の空洞部分に対応する形状のコアと、前記鋳物の外周面の形状に対応する外側鋳型と、を有し、前記外側鋳型は、内周面に形成され、精密鋳造用鋳型スラリーを用いて乾燥してなるスラリー膜からなるプライム層と、前記プライム層の外側に形成され、前記精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層と、該スラリー層にスタッコ材スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着したスタッコ層とにより形成し、乾燥してなるバックアップ層を、複数回形成してなる複層バックアップ層と、からなることを特徴とする精密鋳造用鋳型にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記プライム層が、精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層に、スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着したスタッコ層を有することを特徴とする精密鋳造用鋳型にある。
第3の発明は、鋳物の製造に用いる精密鋳造用鋳型の製造方法であって、精密鋳造用ろう型を、精密鋳造用鋳型スラリーに浸漬し、引き上げた後乾燥して、ろう型の表面にスラリー膜からなるプライム層を形成する第1成膜工程と、前記プライム層を形成したろう型を、前記精密鋳造用鋳型スラリーに浸漬し、引き上げた後、スラリー表面にスタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を振掛け、その後乾燥してバックアップ層を形成する第2成膜工程と、前記第2成膜工程のバックアップ層を形成する工程を複数回繰り返し、複層バックアップ層を形成した成形体を得る成形体形成工程と、得られた成形体からろう型のワックスを融解・除去する脱ワックス工程と、脱ワックス後の成形体を焼成処理し、鋳型を得る鋳型焼成工程と、を有することを特徴とする精密鋳造用鋳型の製造方法にある。
第4の発明は、第3の発明において、前記第1成膜工程の際、前記精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層に、スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着してスタッコ層を形成し、その後乾燥することを特徴とする精密鋳造用鋳型の製造方法にある。
本発明は、スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲とすることにより、高い強度の鋳型が得られる、という効果を奏する。
図1は、外側鋳型となる乾燥成形体の構成図である。 図2は、外側鋳型となる他の乾燥成形体の構成図である。 図3は、鋳造方法の工程の一例を示すフローチャートである。 図4は、鋳型製造方法の工程の一例を示すフローチャートである。 図5は、コアの製造工程を模式的に示す説明図である。 図6は、金型の一部を模式的に示す斜視図である。 図7は、ろう型の製造工程を模式的に示す説明図である。 図8は、ろう型にスラリーを塗布する構成を模式的に示す説明図である。 図9は、外側鋳型の製造工程を模式的に示す説明図である。 図10は、鋳型製造方法の一部工程を模式的に示す説明図である。 図11は、鋳造方法の一部工程を模式的に示す説明図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
図1は、外側鋳型となる乾燥成形体の構成図である。図2は、外側鋳型となる他の乾燥成形体の構成図である。
図1に示すように、精密鋳造用鋳型は、鋳物の製造に用いる精密鋳造用鋳型であって、前記鋳物の内部の空洞部分に対応する形状のコアと、前記鋳物の外周面の形状に対応する外側鋳型と、を有し、前記外側鋳型は、内周面に形成され、粒径20nmのシリカゾルの精密鋳造用鋳型スラリーを用いて乾燥してなるスラリー膜からなるプライム層(第1乾燥膜)101Aと、前記プライム層(第1乾燥膜)101Aの外側に形成され、前記精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層102と、該スラリー層にスタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を5〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着したスタッコ層103とにより形成し、乾燥してなるバックアップ層(第2乾燥膜)104−1を、複数回形成してなる複層バックアップ層105Aと、からなるものである。
ここで、本発明でスラリーを形成する精密鋳造用鋳型スラリーとして、シリカゾルを用いているが、本発明は、これに限定されず、例えば高純度超微粒のアルミナ微粒子(アルミナ超微粒子)、ジルコニア微粒子などを分散手段である例えばボールミルを用いて、単一分散されているものを用いることもできる。
ここで、単一分散されているとは、例えば粒径が約0.5μmのアルミナ微粒子を用いてスラリーを形成する場合、分散処理をした結果においても、0.5μmに単一分散されている状態をいう。
ここで、アルミナ微粒子やジルコニア微粒子の粒径としては、1.0μm以下、より好ましくは0.3〜0.6μmの範囲とするのが良い。
本発明では、アルミナ微粒子やジルコニア微粒子の粒径が1.0μm以下が好ましいのは、1.0μmを超えると、曲げ試験強度の結果が好ましくないことによる。
また、例えば高純度超微粒のアルミナ微粒子(アルミナ超微粒子)を分散手段である例えばボールミルを用いて、単一分散されているスラリーにシリカゾルを分散させたものを精密鋳造用鋳型スラリーとするようにしても良い。
フラワーとして、ジルコン粉(例えば350メッシュ)を添加して精密鋳造用鋳型スラリーを得る。
なお、本発明では、フラワーを添加しない場合も許容されうる。
ここで、単一分散させるための分散剤として、例えばポリカルボン酸塩(例えばアンモニウム塩)を用いて、分散させるようにしている。
また、分散手段としては、例えば直径10〜20mmボールを用いたボールミルを例示することができるが、単一分散する手段であれば、これに限定されるものではない。
本発明では、バインダであるアルミナ微粒子やジルコニア微粒子を単一分散させた良好なスラリーとすることが肝要となる。
また、本発明では、スタッコ材として、アルミナスタッコ粒を用い、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1以上、より好ましくは2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1以上、より好ましくは2〜40の範囲としている。
本発明では、スタッコ材として、粒径の異なる粒度同士を配合することで、スタッコ部分の粒子が密充填することとなる。この結果、鋳型の強度を高くすることができる。
以下、スタッコ粒の配合について、検討した。
表1に示すように、比較例1として、従来の1〜3mmの分布(中心粒径2mm)のスタッコ粒を用いた鋳型の強度は10MPaであった。
これに対し、50〜500μmの微粒と、0.5〜2mmの中粒と2〜4mmの粗粒の配合を、変化させた場合の強度の出現性について、検討した。
試験の結果を表1に示す。
Figure 2014076460
表1では、試験1として、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5(500μm)〜2mmの中粒の配合を1とし、2〜4mmの粗粒の配合を1の範囲としてなるスタッコ粒を用いた場合の強度は、13MPaであった。
また、試験2として、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5(500μm)〜2mmの中粒の配合を3とし、2〜4mmの粗粒の配合を2の範囲としてなるスタッコ粒を用いた場合の強度は、15MPaであった。
また、試験3として、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5(500μm)〜2mmの中粒の配合を2とし、2〜4mmの粗粒の配合を3の範囲としてなるスタッコ粒を用いた場合の強度は、14MPaであった。
これらの結果より、試験1及び2の配合において、強度が良好であった。
また、通常試作している鋳型の強度は10MPa程度であり、粒径の異なる粒度同士を配合することにより、スタッコ部分の粒子が密充填する結果、鋳型の強度が高くなることが判明した。
ここで、スタッコ材としては、アルミナスタッコ粒以外に、例えばスピネルスタッコ粒、ムライトスタッコ粒、ジルコンスタッコ粒などを用いることができる。
本発明では、スタッコ材として、粒度配合を、所定の配合とすることにより、従来品に対し、鋳型強度向上を大幅に図ることができる。
この鋳型強度の向上の結果、鋳型の薄肉化、層数減が図れ、鋳型製造期間の短縮と製造コスト低減を図ることができる。
また、凝固時温度勾配を高めることができ、鋳物歩留り向上と強度特性向上が見込める。
次に、精密鋳造用鋳型の製造方法を図1及び図2により説明する。
(第1成膜工程)
先ず、この第1成膜工程では、シリカゾルからなる精密鋳造用鋳型スラリー(以下「スラリー」という)を用いて、ろう型30を浸漬させ、引き上げ、余分なスラリーを落下させる。その後、乾燥させることで、ろう型30表面に、スラリー膜(第1乾燥膜)を得る。
このスラリー膜が、図1において、ろう型30の表面と接するプライム層101Aとなる。
(第2成膜工程)
次いで、このプライム層101Aを有するろう型30を、スラリーに浸漬させた後、引上げ、余分なスラリーを落下させ、スラリー層(2層目)102を形成する。この濡れているスラリー層(2層目)102にスタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を5〜40の範囲としてなるスタッコ粒を振掛けて(スタッコイングして)、スタッコ材を付着させたスタッコ層(1層目)103を形成する。このスラリー層102とスタッコ層(1層目)103との積層体を乾燥して、プライム層(第1乾燥膜)101の上に第1バックアップ層(第2乾燥膜)104−1を形成する。
(成形体形成工程)
この第1バックアップ層104−1の第2成膜工程と同様の操作を複数回(例えば6〜10回)繰り返し、スラリー層(n+1層)102とスタッコ層(n層)103とが交互に積層された所定厚みの複層バックアップ層105Aを有する外側鋳型となる乾燥成形体106を得る。
この乾燥成形体を例えば150℃のオートクレーブに入れて、ろう型30を構成するワックスを融解し、排出させる。
その後、この型を1,000℃で熱処理し、精密鋳造用鋳型を得る。
この得られた精密鋳造用鋳型は、スタッコ材として、粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を5〜40の範囲としてなるスタッコ粒を用いることにより、得られた鋳型の強度の向上を図ることができる。
また、図2に示すように、プライム層101において、プライムスラリー層101aに、スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を5〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着させてプライムスタッコ層101bを形成し、その後乾燥して、プライム層101Bとするようにしても良い。
なお、このプライム層101Bのように、スタッコ材を付着させた場合には、複層バックアップ層105Bのスラリー層の積層回数と、スタッコ層103の積層回数とは共に同数(n層)からなる複層バックアップ層105Bを有する外側鋳型となる乾燥成形体106Bを得ることとなる。
本発明では、フラワーとしてジルコン粉を用いたが、ジルコン粉以外に、アルミナ粉を用いると共に、スタッコ材としてジルコンスタッコ粒の代わりにアルミナスタッコ粒を用いても、同様な精密鋳造用鋳型を得ることができる。
なお、フラワーとスタッコ材との関係は、限定されるものではなく、フラワーとしてジルコン粉、アルミナ粉のいずれかを用いると共に、スタッコ材として、ジルコンスタッコ粒、アルミナスタッコ粒のいずれかを用いるようにすれば良い。
このフラワーの粒径は、350メッシュとしているが、本発明ではこれに限定されず、例えば5〜80μm程度の粒子、平均粒径としては、例えば50μm以下のものを使用することが好ましい。
以下、本発明の精密鋳造用鋳型を用いた鋳造方法について説明する。
図3は、鋳造方法の工程の一例を示すフローチャートである。以下、図3を用いて、鋳造方法について説明する。ここで、図3に示す処理は、全自動で実行しても良いし、オペレータが各工程を実行する装置を操作して実行しても良い。本実施形態の鋳造方法は、鋳型を作製する(ステップS1)。鋳型は、予め作製しておいても良いし、鋳造を実行する毎に作製しても良い。
以下、図4から図10を用いて、ステップS1の工程で実行する本実施形態の鋳型製造方法について説明する。図4は、鋳型製造方法の工程の一例を示すフローチャートである。ここで、図4に示す処理は、全自動で実行しても良いし、オペレータが各工程を実行する装置を操作して実行しても良い。
鋳型製造方法は、コア(中子)を作製する(ステップS12)。コアは、鋳型で作製する鋳物の内部の空洞に対応する形状である。つまり、コアは、鋳物の内部の空洞に対応する部分に配置されることで、鋳造時に鋳物となる金属が流れ込むことを抑制する。以下、図5を用いて、コアの製造工程について説明する。図5は、コアの製造工程を模式的に示す説明図である。鋳型製造方法は、図5に示すように金型12を準備する(ステップS101)。金型12は、コアに対応する領域が空洞となっている。コアの空洞となる部分が凸部12aとなる。なお、図5では、金型12の断面で示しているが、金型12は、空間に材料を注入する開口や空気を抜く穴以外は、基本的にコアに対応する領域の全周を覆う空洞となっている。鋳型鋳造方法は、矢印14に示すようにセラミックスラリー16を、金型12の空間に材料を注入する開口から金型12の内部に注入する。具体的には、セラミックスラリー16を金型12の内部に噴射する、いわゆる射出成形でコア18を作製する。鋳型製造方法は、金型12の内部にコア18を作製したら、金型12からコア18を取り外し、取り外したコア18を焼成炉20に設置し、焼成させる。これにより、セラミックで形成されたコア18を焼き固める(ステップS102)。鋳型鋳造方法は、以上のようにしてコア18を作製する。なお、コア18は、鋳物が固まった後に化学処理等の脱コア処理で取り除ける材料で形成される。
鋳型製造方法は、コア18を作製したら、外部金型の作製を行う(ステップS14)。外部金型は、内周面が鋳物の外周面に対応した形状となる。金型は、金属で形成しても良いし、セラミックで形成しても良い。図6は、金型の一部を模式的に示す斜視図である。図6に示す金型22aは、内周面に形成された凹部が鋳物の外周面に対応している。なお、図6では、金型22aのみを示したが、金型22aに対応し、内周面に形成された凹部を塞ぐ向きに金型22aに対応する金型も作製する。鋳型製造方法は、2つの金型を合わせることで、内周面が鋳物の外周面に対応した型となる。
鋳型製造方法は、外部金型を作製したら、ろう型(ワックス型)の作製を行う(ステップS16)。以下、図7を用いて説明する。図7は、ろう型の製造工程を模式的に示す説明図である。鋳型製造方法は、金型22aの所定位置にコア18を設置する(ステップS110)。その後、金型22aに対応する金型22bを、金型22aの凹部が形成されている面に被せ、コア18の周囲を金型22a、22bで囲み、コア18と金型22a、22bとの間に空間24を形成する。鋳型製造方法は、矢印26に示すように、空間24と連結された配管から空間24の内部に向けてWAX28の注入を開始する(ステップS112)。WAX28は、所定の温度以上に加熱されると溶けるような、融点が比較的低温の物質、例えばろうである。鋳型製造方法は、空間24の全域にWAX28を充填させる(ステップS113)。その後、WAX28を固化させることで、コア18の周囲をWAX28が囲んだろう型30を形成する。ろう型30は、基本的にWAX28で形成される部分が製造する目的の鋳物と同じ形状となる。その後、鋳物製造方法は、ろう型30を金型22a、22bから分離し、湯口32を取り付ける(ステップS114)。湯口32は、鋳造時に溶けた金属である溶湯が投入される口である。鋳型製造方法は、以上のようにして、内部にコア18を含み、鋳物と同一の形状のWAX28で形成されたろう型30を作製する。
鋳型製造方法は、ろう型30を作製したら、スラリー塗布(ディッピング)を行う(ステップS18)。図8は、ろう型にスラリーを塗布する構成を模式的に示す説明図である。鋳型製造方法は、図8に示すように、スラリー40が貯留された貯留部41にろう型30を浸漬させ、取り出した後、乾燥を行う(ステップS19)。これにより、ろう型30の表面にプライム層101Aを形成することができる。
ここで、ステップS18で塗布するスラリーは、ろう型30に直接塗布されるスラリーである。このスラリー40は、シリカゾルを用いる。このスラリー40には、フラワーとして350メッシュ程度の耐火性の微粒子、例えばジルコニアを用いることが好ましい。また、分散剤としてポリカルボン酸を用いることが好ましい。また、スラリー40には、消泡剤(シリコン系の物質)や、濡れ性改善剤を微量、例えば0.01%添加することが好ましい。濡れ性改善剤を添加することで、スラリー40のろう型30への付着性を向上させることができる。
鋳型製造方法は、図9に示すように、スラリー40でスラリー塗布を行って、乾燥しプライム層(第1乾燥膜)101Aを有するろう型を、さらにスラリー塗布(ディッピング)を行う(ステップS20)。この濡れているスラリーの表面にスタッコ材54として、粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を5〜40の範囲としてなるスタッコ粒を振掛けるスタッコイングを行う(ステップS21)。その後スラリー層の表面にスタッコ材が付着されたものを乾燥し、プライム層(第1乾燥膜)101Aの上に第1バックアップ層(第2乾燥膜)104−1を形成した(ステップS22)。
この第1バックアップ層(第2乾燥膜)104−1の形成工程と同様の操作を複数回(例えばn:6〜10回)繰り返す判断を行う(ステップS23)。所定回数(n)の第nバックアップ層104−nを積層させ(ステップS23:Yes)、複層バックアップ層105Aが形成された厚みが例えば10mmの外側鋳型となる乾燥成形体106Aを得る。
鋳型製造方法は、プライム層101Aと複層バックアップ層105Aの複数層が形成された乾燥成形体106を得たら、当該乾燥成形体106に対して熱処理を行う(ステップS24)。具体的には、外側鋳型とコアとの間にあるWAXを除去し、さらに外側鋳型とコアとを焼成させる。以下、図10を用いて説明する。図10は、鋳型製造方法の一部工程を模式的に示す説明図である。鋳型製造方法は、ステップS130に示すように、プライム層101Aと複層バックアップ層105Aの複数層が形成された外側鋳型となる乾燥成形体106をオートクレーブ60の内部に入れ、加熱する。オートクレーブ60は、内部を加圧蒸気で満たすことで、乾燥成形体106内のろう型30を加熱する。これにより、ろう型30を構成するWAXが溶け、溶融WAX62が乾燥成形体106で囲まれた空間64から排出される。
鋳型製造方法は、溶けたWAX62を空間64から排出することで、ステップS131に示すように、外側鋳型となる乾燥成形体106と、コア18との間のWAXが充填されていた領域に空間64が形成された鋳型72が作製される。その後、鋳型製造方法は、ステップS132に示すように、外側鋳型となる乾燥成形体106とコア18との間に空間64が形成された鋳型72を、焼成炉70で加熱する。これにより、鋳型72は、外側鋳型となる乾燥成形体106に含まれる水成分や不要な成分が除去され、さらに、焼成されることで硬化され、外側鋳型61が形成される。鋳物製造方法は、以上のようにして鋳型72を作製する。
図3と図11を用いて、鋳造方法の説明を続ける。図11は、鋳造方法の一部工程を模式的に示す説明図である。鋳造方法は、ステップS1で鋳型を作製したら、鋳型の予熱を行う(ステップS2)。例えば、鋳型を炉(真空炉、焼成炉)内に配置し、800℃以上900℃以下まで加熱する。予熱を行うことで、鋳物の製造時に鋳型に溶湯(溶けた金属)を注入した際に鋳型が損傷することを抑制することができる。
鋳造方法は、鋳型を予熱したら、注湯を行う(ステップS3)。つまり、図11のステップS140に示すように、溶湯80、つまり溶解した鋳物の原料(例えば鋼)を鋳型72の開口から外側鋳型61とコア18との間に注入する。
鋳造方法は、鋳型72に注いだ溶湯80を固化させたら、外側鋳型61を除去する(ステップS4)。つまり、図11のステップS141に示すように、鋳型72の内部で溶湯が固まって鋳物90となったら、外側鋳型61を粉砕して破片61aとして、鋳物90から取り外す。
鋳造方法は、外側鋳型61を鋳物90から除去したら、脱コア処理を行う(ステップS5)。つまり、図11のステップS142に示すように、オートクレーブ92の内部に鋳物90を入れ、脱コア処理を行うことで、鋳物90の内部のコア18を溶解し、溶解した溶解コア94を鋳物90の内部から排出する。具体的にはオートクレーブ92の内部で鋳物90をアルカリ溶液に投入し、加圧、減圧を繰り返すことで、鋳物90から溶解コア94を排出する。
鋳造方法は、脱コア処理を行ったら、仕上げ処理を行う(ステップS6)。つまり、鋳物90の表面や内部に仕上げ処理を行う。また、鋳造方法では、仕上げ処理と共に鋳物の検品を行う。これにより、図11のステップS143に示すように、鋳物100を製造することができる。
本実施形態の鋳造方法は、以上のように、WAX(ワックス)を用いたロストワックス鋳造法を用いて鋳型を作製し、鋳物を作製する。ここで、本実施形態の鋳型製造方法、鋳造方法及び鋳型は、鋳型の外側の部分である外側鋳型を、スラリーとしてアルミナ超微粒子を用いて内周面となるプライム層(初層である第1乾燥膜)101Aを形成し、このプライム層101Aの外部にスラリー層と微粒、中粒及び粗粒の所定配合のスタッコ粒を用いたスタッコ層からなる複数層のバックアップ層105Aを形成しての多層構造としている。
なお、前述したように、プライム層として、スタッコ材として微粒、中粒及び粗粒の所定配合のスタッコ粒を添加したスラリー層とスタッコ層とからなるプライム層101Bとしてもよい(図2参照)。
(実施例1)
以下、実施例を用いて、本実施形態の鋳型製造方法及び鋳造方法について説明する。なお、以下の実施例では、外側鋳型が形成される前のろう型を幅30mm、厚さ8mm、長さ300mmの部材とし、このろう型にスラリー層からなるプライム層(第1乾燥膜)、スラリーとスタッコ材による複層のバックアップ層を形成して鋳型を作製した。
高純度超微粒のシリカゾル(SiO2、粒径20nm、固形分30%)のスラリーに350メッシュのジルコン粉を添加して、精密鋳造用鋳型スラリーとした。
また、同時に、消泡剤としてシリコン系のものを0.01%、濡れ性改善剤を0.01%添加して、使用スラリーとした。
幅30mm、厚さ8mm、長さ300mmのワックス体を準備し、得られた使用スラリーにワックス体を浸漬し、引き上げてワックス表面に使用スラリーを付着させた後、余分な使用スラリーを落下させ、乾燥することによりワックス体の表面にスラリーのプライム層(第1乾燥膜)を得た。
次に、第2乾燥膜を得るため、プライム層を有するワックス体を使用スラリーに浸漬した後、引き上げ余分な使用スラリーを落下させた。
濡れているスラリーに、アルミナ粒子からなり、粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を5とし、2〜4mmの粗粒の配合を15の範囲としてなるスタッコ粒を付着させた後乾燥し、第2乾燥膜(第1バックアップ層)を形成した。
この第2乾燥膜(第1バックアップ層)の形成と同等の操作を6回繰り返して複層のバックアップ層を有する、厚み約10mmの成形体を得た。
この得られた乾燥成形体を150℃のオートクレーブに入れて、ワックスを融解し、排出した。
次いで、この型を1000℃で熱処理し、実施例1の鋳型を得た。
(実施例2)
実施例1において、スタッコ材として、スピネル粒子からなり、粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を6とし、2〜4mmの粗粒の配合を18の範囲としてなるスタッコ粒を用いた以外は、実施例1と同様に操作して、実施例2の鋳型を得た。
(実施例3)
実施例1において、スラリとしてジルコニアスラリー(YSZ)を用いて、フラワーとして350メッシュのジルコン粉を添加して、精密鋳造用鋳型スラリーとした。
スタッコ材として、ムライト粒子からなり、粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を4とし、2〜4mmの粗粒の配合を12の範囲としてなるスタッコ粒を用いた以外は、実施例1と同様に操作して、実施例3の鋳型を得た。
[比較例]
比較のため、スタッコ粒として、平均粒径の0.8mmのジルコン粒を使用したスラリーを用い、実施例と同様の操作を行い比較例の鋳型も同時に試作した。
[試験]
得られた実施例1の鋳型及び比較例の鋳型から、10mm×50mm、厚さ5mmの強度試験片を加工し、試験を実施した。
試験の結果、実施例1のものは、150MPaでの破断であった。
試験の結果、実施例2のものは、170MPaでの破断であった。
試験の結果、実施例3のものは、150MPaでの破断であった。
これに対し、従来のものは、100MPaでの破断であった。
ここで、強度試験は、JIS R 1601による「セラミックスの曲げ強さ(1981)」に準拠しておこなった。
この結果、実施例1のものは50%の強度向上、実施例2のものは70%の強度向上、実施例3のものは40%の強度向上となることが確認された。
スタッコ材として、粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を2〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を5〜40の範囲としてなるスタッコ粒を用いることにより、得られた鋳型の強度の向上を図ることができる。
このように、スタッコ材の粒度分布を制御することにより、高い強度の鋳型の製造が可能となる。この鋳型強度の向上により、鋳型を薄肉化でき、この結果、凝固時温度勾配を高めることができ、鋳物歩留まり向上並びに強度特性向上を図ることができる。
また、強度が高くなる結果、鋳型形成の層数(ワックス型の表面へのスラリーを付着と乾燥の繰り返し操作)を少なくすることも可能となり、鋳型製造期間の短縮及び製造コスト低減を図ることができる。
12、22a、22b 金型
12a 凸部
14、26 矢印
16 セラミックスラリー
18 コア(中子)
20、70 焼成炉
24、64 空間
28 WAX(ろう)
30 ろう型
32 湯口
40 スラリー
60、92 オートクレーブ
61 外側鋳型
61a 破片
62 溶融WAX
72 鋳型
80 溶湯
90、100 鋳物
94 溶解コア
101A、101B プライム層
102 スラリー層
103 スタッコ層
104−1 第1バックアップ層
104−n 第nバックアップ層
105A、105B 複層バックアップ層

Claims (4)

  1. 鋳物の製造に用いる精密鋳造用鋳型であって、
    前記鋳物の内部の空洞部分に対応する形状のコアと、
    前記鋳物の外周面の形状に対応する外側鋳型と、を有し、
    前記外側鋳型は、内周面に形成され、精密鋳造用鋳型スラリーを用いて乾燥してなるスラリー膜からなるプライム層と、
    前記プライム層の外側に形成され、前記精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層と、該スラリー層にスタッコ材スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着したスタッコ層とにより形成し、乾燥してなるバックアップ層を、複数回形成してなる複層バックアップ層と、からなることを特徴とする精密鋳造用鋳型。
  2. 請求項1において、
    前記プライム層が、精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層に、スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着したスタッコ層を有することを特徴とする精密鋳造用鋳型。
  3. 鋳物の製造に用いる精密鋳造用鋳型の製造方法であって、
    精密鋳造用ろう型を、精密鋳造用鋳型スラリーに浸漬し、引き上げた後乾燥して、ろう型の表面にスラリー膜からなるプライム層を形成する第1成膜工程と、
    前記プライム層を形成したろう型を、前記精密鋳造用鋳型スラリーに浸漬し、引き上げた後、スラリー表面にスタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を振掛け、その後乾燥してバックアップ層を形成する第2成膜工程と、
    前記第2成膜工程のバックアップ層を形成する工程を複数回繰り返し、複層バックアップ層を形成した成形体を得る成形体形成工程と、
    得られた成形体からろう型のワックスを融解・除去する脱ワックス工程と、
    脱ワックス後の成形体を焼成処理し、鋳型を得る鋳型焼成工程と、を有することを特徴とする精密鋳造用鋳型の製造方法。
  4. 請求項3において、
    前記第1成膜工程の際、前記精密鋳造用鋳型スラリーからなるスラリー層に、スタッコ材として粒度分布配合を、50〜500μmの微粒の配合を1とし、0.5〜2mmの中粒の配合を1〜16とし、2〜4mmの粗粒の配合を1〜40の範囲としてなるスタッコ粒を付着してスタッコ層を形成し、その後乾燥することを特徴とする精密鋳造用鋳型の製造方法。
JP2012224616A 2012-10-09 2012-10-09 精密鋳造用鋳型の製造方法 Active JP6095935B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012224616A JP6095935B2 (ja) 2012-10-09 2012-10-09 精密鋳造用鋳型の製造方法
CN201380051833.4A CN104718034B (zh) 2012-10-09 2013-10-07 精密铸造用铸模及其制造方法
PCT/JP2013/077219 WO2014057904A1 (ja) 2012-10-09 2013-10-07 精密鋳造用鋳型及びその製造方法
DE112013004932.5T DE112013004932T5 (de) 2012-10-09 2013-10-07 Feingussform und Verfahren zur Herstellung derselben
KR1020157008717A KR101657919B1 (ko) 2012-10-09 2013-10-07 정밀 주조용 주형 및 그 제조 방법
US14/429,074 US20150217366A1 (en) 2012-10-09 2013-10-07 Precision casting mold and method of producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012224616A JP6095935B2 (ja) 2012-10-09 2012-10-09 精密鋳造用鋳型の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014076460A true JP2014076460A (ja) 2014-05-01
JP6095935B2 JP6095935B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=50477371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012224616A Active JP6095935B2 (ja) 2012-10-09 2012-10-09 精密鋳造用鋳型の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20150217366A1 (ja)
JP (1) JP6095935B2 (ja)
KR (1) KR101657919B1 (ja)
CN (1) CN104718034B (ja)
DE (1) DE112013004932T5 (ja)
WO (1) WO2014057904A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018110215A1 (de) * 2018-04-27 2019-10-31 Technische Universität Bergakademie Freiberg Verfahren zur Herstellung eines großformatigen, keramischen Gradienten-Bauteils

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60187445A (ja) * 1984-02-29 1985-09-24 デンツプライ インタ−ナシヨナル インコ−ポレ−テツド 焼流し精密鋳造法ならびにそのためのスタツコ材料
JPH05329574A (ja) * 1992-05-28 1993-12-14 Agency Of Ind Science & Technol 精密鋳造用スタッコ材及びその製造法
JPH069728B2 (ja) * 1985-12-30 1994-02-09 住友金属鉱山株式会社 精密鋳造用鋳型材料

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2948935A (en) * 1958-04-07 1960-08-16 Richard T Carter Process of making refractory shell for casting metal
US3186041A (en) * 1961-11-14 1965-06-01 Prec Metalsmiths Inc Ceramic shell mold and method of forming same
US3422880A (en) * 1966-10-24 1969-01-21 Rem Metals Corp Method of making investment shell molds for the high integrity precision casting of reactive and refractory metals
US3903950A (en) * 1973-12-26 1975-09-09 Howmet Corp Sandwich structure mold
JPS6146346A (ja) * 1984-08-09 1986-03-06 Agency Of Ind Science & Technol 超合金の一方向性凝固鋳型に用いるインベストメントシエル鋳型の製造法
CN85105348A (zh) * 1985-06-27 1986-12-24 青岛化工学院 硅溶胶的硬化新法及其在熔模精密铸造制壳中的应用
JP2589569B2 (ja) * 1989-06-02 1997-03-12 新東工業株式会社 生砂中子の造型方法
US5296308A (en) * 1992-08-10 1994-03-22 Howmet Corporation Investment casting using core with integral wall thickness control means
JP3170896B2 (ja) * 1992-08-28 2001-05-28 宇部興産株式会社 砂中子の製造方法
JPH06187445A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 ▲高▼矢 恒雄 頭部の画像に対する輪郭処理方法
JPH07116773A (ja) * 1993-10-20 1995-05-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 精密鋳造用鋳型の製造方法
JP2001018033A (ja) 1999-07-01 2001-01-23 Daido Steel Co Ltd 精密鋳造用鋳型の製造方法
KR100348713B1 (ko) * 2000-05-15 2002-08-13 한국수력원자력 주식회사 정밀주조용 알루미나계 주형 및 그 제조방법
US7004230B2 (en) * 2000-11-10 2006-02-28 Buntrock Industries, Inc. Investment casting shells and compositions including rice hull ash
US6814131B2 (en) * 2000-11-10 2004-11-09 Buntrock Industries, Inc. Investment casting mold and method of manufacture
CN1255233C (zh) * 2004-06-14 2006-05-10 哈尔滨工业大学 用于钛合金精密铸造的氧化物陶瓷型壳的制备方法
US7296616B2 (en) * 2004-12-22 2007-11-20 General Electric Company Shell mold for casting niobium-silicide alloys, and related compositions and processes
US7892343B2 (en) * 2005-06-29 2011-02-22 Nissan Chemical Industries, Ltd. Method for manufacturing slurry and mold for precision casting
EP1938918B1 (en) * 2005-09-07 2016-03-16 IHI Corporation Mold, method for manufacture of the mold, and molded article using the mold
US7575042B2 (en) * 2006-03-30 2009-08-18 General Electric Company Methods for the formation of refractory metal intermetallic composites, and related articles and compositions
WO2008061051A2 (en) * 2006-11-10 2008-05-22 Buntrock Industries, Inc. Mold system for the casting of reactive alloys
US20080135721A1 (en) * 2006-12-06 2008-06-12 General Electric Company Casting compositions for manufacturing metal casting and methods of manufacturing thereof
US8235092B2 (en) * 2007-01-30 2012-08-07 Minop Co. Insulated investment casting mold and method of making
US8066052B2 (en) * 2007-06-07 2011-11-29 United Technologies Corporation Cooled wall thickness control
CN101947640B (zh) * 2010-11-03 2013-07-24 西安泵阀总厂有限公司 用于锆及锆合金熔模精密铸造氧化物陶瓷型壳的制备方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60187445A (ja) * 1984-02-29 1985-09-24 デンツプライ インタ−ナシヨナル インコ−ポレ−テツド 焼流し精密鋳造法ならびにそのためのスタツコ材料
JPH069728B2 (ja) * 1985-12-30 1994-02-09 住友金属鉱山株式会社 精密鋳造用鋳型材料
JPH05329574A (ja) * 1992-05-28 1993-12-14 Agency Of Ind Science & Technol 精密鋳造用スタッコ材及びその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
KR101657919B1 (ko) 2016-09-19
WO2014057904A1 (ja) 2014-04-17
CN104718034B (zh) 2017-03-08
CN104718034A (zh) 2015-06-17
DE112013004932T5 (de) 2015-06-25
KR20150052284A (ko) 2015-05-13
US20150217366A1 (en) 2015-08-06
JP6095935B2 (ja) 2017-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6199019B2 (ja) 精密鋳造用鋳型の製造方法
US10259036B2 (en) Variable diameter investment casting mold for casting of reticulated metal foams
WO2014192820A1 (ja) 精密鋳造用中子及びその製造方法、精密鋳造用鋳型
JP6095933B2 (ja) 精密鋳造用鋳型の製造方法
JP6095935B2 (ja) 精密鋳造用鋳型の製造方法
JP6199018B2 (ja) 精密鋳造用鋳型の製造方法
US20160114384A1 (en) Precision-casting core, precision-casting core manufacturing method, and precision-casting mold
JP6095934B2 (ja) 精密鋳造用鋳型の製造方法
US20220048097A1 (en) Casting slurry for the production of shell molds
CN109475928B (zh) 一种用于制造壳模的方法
DE102005011019B4 (de) Herstellung und Verwendung eines zerstörbaren Formkerns für den metallischen Guss
JP7309143B2 (ja) ワックス模型の作製方法
KR101761047B1 (ko) 정밀 주조용 중자 및 그 제조 방법, 정밀 주조용 주형
JP2014231081A (ja) 精密鋳造用中子及びその製造方法、精密鋳造用鋳型
JP2014226668A (ja) 精密鋳造用鋳型材料、精密鋳造用鋳型及びその製造方法
JP2004225145A (ja) セラミックス−金属基複合材料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20150206

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6095935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350