JP2014074799A - 光導波路 - Google Patents
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Abstract
【課題】
高い屈折率差と低光散乱とが両立され、その結果として伝播損失が低く抑えられた光導波路を提供する。さらに、自己形成光導波路のような特殊な手法によっても、従来より伝搬損失が低く抑えられた光導波路を提供する。
【解決手段】
発光素子からの光を伝送するための光導波路において、コア及びクラッドが、少なくとも(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとに由来する3次元架橋ポリマーからなり、且つ、前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAc(core)、Ac(clad)としたとき、Ac(core)>Ac(clad)の関係を満たすようにする。
【選択図】 図1
高い屈折率差と低光散乱とが両立され、その結果として伝播損失が低く抑えられた光導波路を提供する。さらに、自己形成光導波路のような特殊な手法によっても、従来より伝搬損失が低く抑えられた光導波路を提供する。
【解決手段】
発光素子からの光を伝送するための光導波路において、コア及びクラッドが、少なくとも(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとに由来する3次元架橋ポリマーからなり、且つ、前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAc(core)、Ac(clad)としたとき、Ac(core)>Ac(clad)の関係を満たすようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光信号伝送に用いる光導波路に関するものである。
通信技術の発達やクラウドコンピューティングの進展に伴い、電子機器間の光信号伝送に対する要求が高まっている。数メートル以下、さらには数10センチメートル以下の短距離の光信号伝送技術を特に光インターコネクションと呼び、実装密度の向上や従来の電気配線の製造工程との整合性などの観点から、フィルム状のポリマー光導波路(光導波路フィルム)の適用が主に検討されている。
光インターコネクションにおける課題のひとつである光軸のアライメントを簡便に行うための技術として、以下に述べる自己形成光導波路が提案されている。すなわち、所定の組成からなる感光性樹脂を、対向する光ファイバどうしや光ファイバと光導波路フィルムとの間、または光ファイバ/光導波路フィルムと受発光素子との間に満たし、一方の光ファイバ、光導波路フィルムまたは発光素子から、該感光性樹脂の(第1の)感光波長の光を入射させる。または、他方の光ファイバや光導波路フィルムからも同時に同じ波長の光を入射させる。すると、前記感光性樹脂内部に含まれるモノマーの重合反応が生じ、それに伴い重合部の屈折率が周辺部より高くなる。重合部と周辺部との間に屈折率差が生じることによって光の閉じ込めが起こり、光導波路コアが形成される。光の進行方向に沿って上記反応が連続的に起きることによって、最終的に全光路に亘って光導波路コアが形成される。
一方の光ファイバ/光導波路フィルムと、他方の光ファイバ/光導波路フィルムまたは発光素子との双方から同時に光を入射した場合、前記光導波路コアが前記感光性樹脂の両側から成長する。このとき、双方の光軸に若干のずれがあった場合でも、上記の光導波路コアの形成機構に基づき、前記コアは低損失で結合される。従って、受発光素子と光ファイバとの間で従来必要であった高精度のアライメントが不要になる。
前記光導波路コアが形成された時点では、コアの周辺部、すなわちクラッドとなるべき領域の感光性樹脂は未反応の状態、つまり液状またはゲル状である。従って、このまま最終製品とすることはできない。前記光導波路コアの形成後に、前記クラッドを安定化させるための方法として、以下の2通りが提案されている。
第1の方法は、前記光導波路コアを、感光性樹脂の重合前後の屈折率差によって形成するものである(特許文献1)。一般的な感光性樹脂は、重合による自由体積の減少に伴い、屈折率が上昇する。すなわち、モノマーが重合することで、重合部と未重合部との間に屈折率差が生じる。従って、重合前後における屈折率差が所定の条件を満たせば、重合により光導波路コアが自律的に形成される。その後、コア周辺部に残存する未反応のモノマーを洗浄・除去すれば、空気をクラッドとする自己形成光導波路が得られる(段落[0056])。空気の代わりに、窒素やアルゴンなどの不活性ガスを充填してもよい(段落[0053])。さらに、前記未反応モノマーの洗浄・除去後に、前記光導波路コアよりも屈折率の低い、第2の感光性樹脂を充填し、全体に光を照射して硬化することもできる(段落[0056])。
第2の方法は、重合メカニズムと屈折率とがともに異なる2種類の重合性モノマーの混合物を用いる方法である(特許文献2、3)。すなわち、前記感光性樹脂として、屈折率が相対的に高く、且つ、所定波長λ1の光の照射によって重合するモノマーAと、屈折率が相対的に低く、且つ、前記λ1と異なる所定波長λ2の光の照射によって重合するモノマーBとの混合物を用いる。このとき、前記波長λ1とλ2との間には、λ1>λ2の関係があるものとする。両者の重合メカニズムは互いに異なるから、共重合することはない。このとき、前記感光性樹脂に挿入された光ファイバまたは光導波路フィルムの先端から波長λ1の光を出射すると、前記モノマーAが選択的に重合し、屈折率が上昇する。また、モノマーAの重合に伴い、当該箇所では未反応のモノマーAが消費されるため、周辺部との間で未反応のモノマーAの濃度勾配が生じる。濃度勾配を補償するため、未反応のモノマーAが周辺部から光照射部に拡散し、モノマーAの重合がさらに進行する。その結果、光照射部の屈折率がさらに上昇する。すなわち、本法においては、モノマーAの重合による屈折率上昇に加え、モノマーAの光照射部への偏在に伴う屈折率上昇が共に生じることによりコアが形成される。
続いて、波長λ2の光を前記感光性樹脂全体に照射することにより、コア周辺部を硬化させる。波長λ2の光の照射により、モノマーBの重合が進行する。一方、すべてのモノマーAが前記コアに局在化する訳ではないため、波長λ2の光の照射前の段階では、コア周辺部にも未反応のモノマーAが残存している。一般に、波長λ1によって重合するモノマーAは、それよりも短波長の光の照射によっても重合するから、波長λ1の光の照射と、それに続く波長λ2の光の照射により、前記感光性樹脂全体が硬化することになる。その結果、コア周辺部の未硬化樹脂の除去や置換を行うことなく、自己形成光導波路のコアとクラッドが形成される。
前記第2の方法は、前記第1の方法における課題を改善するために提案されたものであり、前記第1の方法におけるクラッド部の洗浄・置換の必要がないという利点を有する。しかしながら、単一の感光性樹脂中にコアとクラッドを形成する難しさから、新たな課題が生じた。
すなわち、前記モノマーAとモノマーBとが所期の屈折率差を有するように両者を選択しても、必ずしも良好な伝播損失は得られない。モノマーAとモノマーB、或いはその重合物どうしの相溶性が低いと、重合時のミクロ相分離におけるドメインサイズが大きくなり、光散乱の原因となる。一方、両者の相溶性が高すぎる場合、モノマーAのクラッドからコアへの拡散が十分に起きず、高い屈折率差を得ることができない。
本発明の第1の目的は、高い屈折率差と低光散乱とが両立され、その結果として伝播損失が低く抑えられた光導波路を提供することである。さらに、本発明の第2の目的は、自己形成光導波路のような特殊な手法によっても、従来より伝搬損失が低く抑えられた光導波路を提供することである。なお、受発光素子を含む光デバイス全体としての性能は、光導波路に固有の前記伝播損失に加え、光素子と光導波路との結合損失や、光路変換部における放射損失などを含めた全損失因子の総和として定義される光挿入損失に依存する。
本発明者らは鋭意検討し、光導波路のコア及びクラッドが3次元架橋ポリマーからなり、前記ポリマーが、少なくとも(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとに由来するものとすることにより、高い屈折率差と低光散乱とを両立できることを見出した。
本発明には、以下の発明が含まれる。
(1)発光素子からの光を伝送するための光導波路であって、コア及びクラッドが、少なくとも(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとに由来する3次元架橋ポリマーからなり、且つ、前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAc(core)、Ac(clad)としたとき、それらがAc(core)>Ac(clad)であることを特徴とする光導波路。
(1)発光素子からの光を伝送するための光導波路であって、コア及びクラッドが、少なくとも(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとに由来する3次元架橋ポリマーからなり、且つ、前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAc(core)、Ac(clad)としたとき、それらがAc(core)>Ac(clad)であることを特徴とする光導波路。
(2)前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの(メタ)アリルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAl(core)、Al(clad)としたとき、それらがAl(core)<Al(clad)であることを特徴とする、上記(1)に記載の光導波路。
(3)前記コアと前記クラッドとにおける前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位が、ともに同一の化学構造を有していることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の光導波路。
本発明によれば、主として光導波路コアの形成に寄与する高屈折率モノマーと、主として光導波路クラッドの形成に寄与する低屈折率モノマーとが、互いに同じ高分子鎖に組み込まれ、且つ3次元架橋構造を有する光導波路が得られる。このため、前記高屈折率モノマーに由来する重合部位と、前記低屈折率モノマーに由来する重合部位との間でのミクロ相分離が生じにくく、光導波路内部の光散乱を低く抑えることができる。その結果、前記光散乱に起因する伝播損失が従来より顕著に抑制された光導波路を得ることができる。本発明の光導波路は、それが自己形成光導波路である場合に特に望ましい効果を得ることができる。
本発明の光導波路は、(メタ)アクリル酸エステルモノマーに由来する部位と、(メタ)アリルモノマーに由来する部位とを少なくとも含む3次元架橋ポリマーからなる樹脂硬化物である。それらは、両者の共重合体であってもよい。さらに、前記光導波路のコアには、(メタ)アクリル酸エステルモノマーに由来する部位が、クラッドにおけるそれよりも多く含まれる。
なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステルモノマーとは、アクリル酸エステル基含有モノマーとメタクリル酸エステル基含有モノマーとを総称する意味である。同様に、(メタ)アリルモノマーとはアリル基含有モノマーとメタリル基含有モノマーとを総称する意味である。また、前記樹脂硬化物が、(メタ)アクリル酸エステル基と(メタ)アリル基とをともに含むモノマーに由来する部位を有していてもよい。本発明において、(メタ)アクリル酸エステル基と(メタ)アリル基とをともに含むモノマーに由来する部位は、後述するモノマー由来部位存在量の測定では、(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位とみなす。
なお、3次元架橋ポリマーとは、ポリマー鎖が3次元的な網目構造を形成しているものを指す。すなわち、直鎖状の高分子を主体とする熱可塑性樹脂以外の、一般的な熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂がこれに該当する。得られた樹脂硬化物が3次元架橋ポリマーを主体としている場合、該硬化物はトルエン、ケトン、エステル等の一般的な有機溶媒に不溶である。
このような光導波路は、例えば以下の方法によって作ることができる。すなわち、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、(メタ)アリルモノマーとを少なくとも含む感光性樹脂組成物に対し、光ファイバや光導波路フィルムを接触又は挿入し、前記光ファイバ/光導波路フィルムの端面から所定波長λ1の光を入射させる。このとき、前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー及び(メタ)アリルモノマーの重合を進行させるため、前記感光性樹脂組成物は、波長λ1の光によってラジカル種を発生する光ラジカル発生剤を含んでいる必要がある。
従来公知の自己形成光導波路と異なり、前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーは、ともにラジカル反応によって重合が進む。両者が同じ反応機構で重合するにもかかわらず、光照射によって自律的にコアとクラッドとが形成される理由は、以下のように推定される。
前記感光性樹脂組成物に光を照射すると、該組成物中に予め添加してある光ラジカル発生剤によって(メタ)アクリル酸エステルモノマーが重合し、光路に沿ってコアを形成する。一方、(メタ)アリルモノマーの一部は前記光照射よって重合し、前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーと共重合するが、そのラジカル重合活性は(メタ)アクリル酸エステルモノマーのそれに比べて低いため、大半の(メタ)アリルモノマーはこの段階では反応せずに系中に残存する。
次いで、光ファイバ/光導波路フィルム及び/又は発光素子から入射させた光よりも強度の高い光を、前記感光性樹脂組成物全体に照射する。それにより、残余の前記光ラジカル発生剤によって(メタ)アリルモノマーが重合して樹脂全体が硬化し、安定な光導波路を形成する。
(メタ)アクリル酸エステルモノマーのラジカル重合活性は(メタ)アリルモノマーのそれより高いため、(メタ)アクリル酸エステルモノマーにおける末端二重結合の消費率は(メタ)アリルモノマーにおけるそれよりも高くなる。すなわち、重合前後の自由体積の減少量は後者よりも前者の方が大きくなり、その結果、後者の重合物よりも前者の重合物の方が、屈折率がより高くなる。さらに、前者の重合物は、上述した重合活性の差により光ファイバ/光導波路フィルム及び/又は発光素子からの光照射部近傍に拡散、偏在するため、前記光照射部近傍に自律的にコアが形成される。
しかも、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとはともにラジカル反応によって重合するため、それらの少なくとも一部は共重合体となり、同一の高分子鎖に取り込まれる。そのため、両者の重合物は相分離を起こしにくく、従来の自己形成光導波路において問題となっていた光散乱を低く抑えることができる。
前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、市販品を含む各種の化合物を用いることができる。(メタ)アクリル酸エステルモノマーの具体例としては、ベンジル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、前記(メタ)アリルモノマーとしては、(メタ)アリル基を有する化合物であれば特に限定されることなく用いることができるが、(メタ)アリルエーテル類、(メタ)アリルエステル類、(メタ)アリルカーボネート類、(メタ)アリルアミド類のいずれかを用いることがより好ましい。
(メタ)アリルモノマーの具体例としては、トリメチロールプロパンジ(メタ)アリルエーテル、グリオキサールビス(ジ(メタ)アリルアセタール)、マレイン酸ジ(メタ)アリル、フタル酸ジ(メタ)アリル、コハク酸ジ(メタ)アリル、炭酸ジ(メタ)アリル、(メタ)アリルジグリコールカーボネート、N,N−ジ(メタ)アリルアセタミド、N,N−ジ(メタ)アリル−2,2,2−トリフルオロアセタミド、トリ(メタ)アリルイソシアヌレート、等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
さらに、本発明の光導波路のコア/クラッド間における屈折率差をより大きくするため、(メタ)アクリル酸エステルモノマーの官能基密度及び/又は屈折率を、(メタ)アリルモノマーのそれよりも高くしておくことが好ましい。
一方、前記の光ラジカル発生剤としては、公知のものを用いることができる。具体例として、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾフェノン、ジエトキシアセトフェノン等のカルボニル化合物;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド等のアシルホスフィンオキシド化合物;テトラブチルアンモニウムトリフェニルブチルボレート、テトラブチルアンモニウムトリナフチルブチルボレート等のアルキルアリールホウ酸塩;ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート等のジアリールヨードニウム塩類;トリス(トリクロロメチル)トリアジン等のトリアジン化合物;3,3’−ジ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)−4,4’−ジ(メトキシカルボニル)ベンゾフェノン、tert−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物;2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,1’−ビスイミダゾール等のビスイミダゾール誘導体;等が挙げられる。
前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー、(メタ)アリルモノマー及び前記光ラジカル発生剤の好ましい配合質量は、用いるモノマー及び光ラジカル発生剤の組合せにより異なるが、おおむね以下のようにするとよい。すなわち、
前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー 10〜90質量部、
前記(メタ)アリルモノマー 10〜90質量部、
前記光ラジカル発生剤 0.05〜10質量部、
とすることが好ましく、
前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー 20〜80質量部、
前記(メタ)アリルモノマー 20〜80質量部、
前記光ラジカル発生剤 0.1〜5質量部、
とすることがより好ましい。
前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー 10〜90質量部、
前記(メタ)アリルモノマー 10〜90質量部、
前記光ラジカル発生剤 0.05〜10質量部、
とすることが好ましく、
前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー 20〜80質量部、
前記(メタ)アリルモノマー 20〜80質量部、
前記光ラジカル発生剤 0.1〜5質量部、
とすることがより好ましい。
また、上記の各構成成分以外に、カチオン重合性モノマーを併用してもよい。カチオン重合性モノマーとしては、1,2−エポキシエチル基を有する化合物、3,4−エポキシシクロヘキシル基を有する化合物、オキセタニル基を有する化合物、及びビニルオキシ基を有する化合物からなる群から選ばれる化合物を用いることが好ましい。カチオン重合性モノマーを併用する場合、光カチオン発生剤及び/又は熱カチオン発生剤を前記感光性樹脂組成物中に添加しておくことが好ましい。さらに、バインダーとして熱可塑性ポリマーなどを含んでいてもよい。
上記の感光性樹脂組成物中に光導波路コアを自己形成させる光を入射する光ファイバ/光導波路フィルムとしては、コア/クラッド間の屈折率が不連続に変化するステップインデックス型の光ファイバ/光導波路フィルムを用いてもよいし、前記屈折率が連続的に変化するグレーデッドインデックス型の光ファイバ/光導波路フィルムを用いてもよい。また、シングルモードまたはマルチモードのいずれの光ファイバ/光導波路フィルムを用いてもよい。シングルモード光ファイバ/光導波路フィルムにおけるコア径またはモードフィールド径はおおむね10μm以下、マルチモード光ファイバ/光導波路フィルムにおけるコア径またはモードフィールド径はおおむね数10〜数100μm程度である。それらの光ファイバ/光導波路フィルムによって前記感光性樹脂組成物中に形成される光導波路のコア径またはモードフィールド径は、前記光ファイバ/光導波路フィルムのそれとほぼ同じか、若干大きくなる。
光導波路コアを自己形成させる光源としては、前記光ラジカル発生剤を励起しうる波長の光を発生できるものであれば特に限定されない。例えば、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、発光ダイオード(LED)、半導体レーザ、固体レーザなどが利用できる。さらに、本発明の光導波路が組み込まれるデバイスや配線基板に実装された面発光半導体レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER)などの発光素子を、そのまま自己形成光導波路を形成するための光源として用いてもよい。
一方、前記光導波路コアを前記感光性樹脂中に形成した後に、周囲のクラッドを硬化させるための光源としては、上記と同じものが使用できる。任意の光源からの光が、前記クラッドのほぼ全体に到達するように照射すればよい。また、適切な熱ラジカル発生剤を前記樹脂に添加しておくことで、加熱により前記クラッドを硬化させることもできる。
上記のようにして作製された光導波路は、前記(メタ)アクリル酸エステルモノマーに由来する重合物が偏在している部分が高屈折率のコアを形成するが、実際に(メタ)アクリル酸エステルモノマーに由来する重合物がコアに偏在していることは、例えば以下の方法により確かめることができる。
まず、前記光導波路が形成された樹脂硬化物のコアとクラッドとを個別に採取する。前記光導波路におけるコアの位置や形状は、従来の光導波路フィルム等と同様、一方の端面から光を入射させ、他端からの出射光のニアフィールドパターンを観察することで確認できる。また、コアを取り囲むクラッドをその外側から光学顕微鏡などで観察できる場合、透明なクラッドを通して内部のコアの範囲や形状を直接確認してもよい。コアの位置と範囲とを特定できれば、それに従って前記光導波路をコアとクラッドとに分取する。例えば、エキシマレーザ加工や機械的なドリル加工などによってコアを取り除くことにより、クラッドのみを採取することができる。
一方、コアのみを採取することは一般に困難な場合が多いため、分取したクラッドの単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量(x)を、クラッドとコアとを合わせた光導波路全体の単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量(y)と比較してもよい。y>xであれば、コアにおける同存在量(Ac(core))がクラッドにおけるそれ(Ac(clad)=x)を上回っていることはいうまでもない。また、前記光導波路全体におけるコアとクラッドとの質量分率がわかっていれば、前記(x)、(y)から、コアの単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量(Ac(core))を推算することができる。
採取した樹脂硬化物は、例えばGC−MS(ガスクロマトグラフ質量分析)法により同定、定量することができる。その際、水酸化テトラメチルアンモニウムなどの有機アルカリ試薬を用いた反応熱分解法や、超臨界メタノール分解法などにより、測定試料である樹脂硬化物を特定の結合箇所で選択的に切断しておく手法を併用することが好ましい。
なお、上記では本発明の光導波路を自己形成法によって作製する場合に限って説明したが、本発明の光導波路は、それが自己形成光導波路である場合に限定されるものではない。例えば、いわゆるソフトリソグラフィー法によって前記光導波路を作製する場合においても、本発明によって伝搬損失を低減することができる。
ソフトリソグラフィー法による光導波路は、例えば石榑らの報告している方法によって作製することができる(T.Ishigure and Y.Nitta,Optics Express,Vol.18(13),pp14191−14201)。その場合、コア材料として(メタ)アクリル酸エステルモノマーを相対的に多く含む樹脂組成物を用い、クラッド材料として(メタ)アリルモノマーを相対的に多く含む樹脂組成物を用いればよい。石榑らの手法によれば、金型によってコアの凹形状が賦形されたクラッド材料層を半硬化の状態とし、次いで該凹形状部にコア材料を充填する。前記クラッド材料層は完全に硬化していないから、コア材料との界面においてモノマーの拡散・混合が生じる。その後、クラッド材料およびコア材料を完全に硬化させる。その結果、コアとクラッドとの界面で屈折率が連続的に変化するグレーデッドインデックス型の光導波路フィルムが得られ、モード分散を効果的に低減できるとしている。本発明を用いることにより、クラッドとコアとの界面近傍のモノマー混合が生じた領域におけるミクロ相分離が抑えられ、該界面における光散乱を低減することができる。
その際、より効果的にミクロ相分離を抑制するためには、前記コア材料と前記クラッド材料とが、同一の(メタ)アクリル酸エステルモノマーを含んでいることが好ましい。該モノマーは複数成分の混合物であってもよいが、そのすべてが前記コア材料と前記クラッド材料とに共通して含まれていることが好ましい。なお、前述した自己形成光導波路の場合、形成されたコアとクラッドとに存在する(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位が同一の化学構造を有していることはいうまでもない。
このようにして作製された光導波路は、例えば、各種光素子が実装された基板内における光配線として用いることができる。さらに、前記光導波路を自己形成法によって作製した場合、光配線基板内において、光ファイバ/光導波路フィルムと発光素子や受光素子との間を低損失で結合するための光ビアとして用いることができる。また、光ファイバ/光導波路フィルムどうしを結合するために用いてもよい。
さらに、前記光導波路コア形成用光源の光路の途中に、前記光源から入射した光の少なくとも一部を反射するミラーを配置しておけば、前記ミラー部で光路変換が可能な光導波路コアを自律的に形成することができる。このような手法を採ることにより、光合波器や光分波器などを簡便に実現することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(自己形成光導波路の作製)
図1の光学系を用い、表1に示す感光性樹脂組成物に対し、自己形成光導波路を形成した。さらに、形成された光導波路の光挿入損失を同時に測定した。
(自己形成光導波路の作製)
図1の光学系を用い、表1に示す感光性樹脂組成物に対し、自己形成光導波路を形成した。さらに、形成された光導波路の光挿入損失を同時に測定した。
前記感光性樹脂組成物は、以下の手順で調製した。
(メタ)アクリル酸エステルモノマーとして、EO変性ビスフェノールAジアクリレート(日本化薬(株)製、カヤラッドR−551)5g、(メタ)アリルモノマーとして、トリメチロールプロパンジアリルエーテル(シグマ・アルドリッチ社製)5gを混合し、さらに光ラジカル発生剤として、3,3’,4,4’−テトラ(tert- ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノンの25%トルエン溶液(日油(株)製、BTTB−25)0.1g、光増感剤として4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン0.1gを添加し、前記感光性樹脂組成物とした。得られた該樹脂組成物を、対向させた光ファイバ(14、15)の先端部及びそれらの間隙部を完全に被覆するように滴下し、光導波路の形成を行った。なお、前記光ファイバとしては、グレーデッドインデックス型のマルチモード石英ファイバ(コア径50μm、クラッド径125μm)を用いた。また、前記光ファイバは、幅約220μm、深さ約190μmの直線状のV溝が表面に形成されたガラス板(図示していない)の該V溝部に対向するように嵌合し、双方の前記光ファイバの光軸を一致させた。
(メタ)アクリル酸エステルモノマーとして、EO変性ビスフェノールAジアクリレート(日本化薬(株)製、カヤラッドR−551)5g、(メタ)アリルモノマーとして、トリメチロールプロパンジアリルエーテル(シグマ・アルドリッチ社製)5gを混合し、さらに光ラジカル発生剤として、3,3’,4,4’−テトラ(tert- ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノンの25%トルエン溶液(日油(株)製、BTTB−25)0.1g、光増感剤として4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン0.1gを添加し、前記感光性樹脂組成物とした。得られた該樹脂組成物を、対向させた光ファイバ(14、15)の先端部及びそれらの間隙部を完全に被覆するように滴下し、光導波路の形成を行った。なお、前記光ファイバとしては、グレーデッドインデックス型のマルチモード石英ファイバ(コア径50μm、クラッド径125μm)を用いた。また、前記光ファイバは、幅約220μm、深さ約190μmの直線状のV溝が表面に形成されたガラス板(図示していない)の該V溝部に対向するように嵌合し、双方の前記光ファイバの光軸を一致させた。
図1の光学系において、自己形成光導波路を形成するための光源(11)として、波長365nmの紫外LED(発光ダイオード)を用い、該光源から発振した光を、2本の光ファイバに入射し、分岐比50/50の1×2光カプラ(12、13)に導入した。前記LEDの光は2つの光カプラを透過後、前記光ファイバ(14、15)を介して前記感光性樹脂組成物(1)に対向して入射される。対向する光ファイバの離間距離は1.0mmとした。前記LEDの光によって光導波路コアを形成した後、感光性樹脂組成物全体を、上記と同等の紫外LED(図示していない)で均一に照射することにより、コア及びクラッドを完全に硬化させた。
(光挿入損失の測定)
形成された光導波路の光挿入損失を同時計測するための光源(16)としては、波長850nmの面発光レーザ(VCSEL)を用いた。該VCSELからの光は、片方の前記光カプラ(12)に入射し、上記と同じマルチモード光ファイバ(14)を介して前記感光性樹脂(1)中に入射される。入射したVCSELからの光は、形成された光導波路コアを伝播し、対向する他方の光ファイバ(15)に結合される。対向する光ファイバに結合したVCSELからの出射光は、他方の光カプラ(13)を介してフォトディテクタ(17)に入射する。該フォトディテクタで測定された光強度を、前記光ファイバ(14)端面からの出射光強度と比較することにより、光挿入損失を算出した。結果を併せて表1に示した。
形成された光導波路の光挿入損失を同時計測するための光源(16)としては、波長850nmの面発光レーザ(VCSEL)を用いた。該VCSELからの光は、片方の前記光カプラ(12)に入射し、上記と同じマルチモード光ファイバ(14)を介して前記感光性樹脂(1)中に入射される。入射したVCSELからの光は、形成された光導波路コアを伝播し、対向する他方の光ファイバ(15)に結合される。対向する光ファイバに結合したVCSELからの出射光は、他方の光カプラ(13)を介してフォトディテクタ(17)に入射する。該フォトディテクタで測定された光強度を、前記光ファイバ(14)端面からの出射光強度と比較することにより、光挿入損失を算出した。結果を併せて表1に示した。
(光導波路の組成分析)
得られた光導波路のコアとクラッドにおけるアクリル酸エステルモノマー由来部位を、以下の手順で定量した。
得られた光導波路のコアとクラッドにおけるアクリル酸エステルモノマー由来部位を、以下の手順で定量した。
前記V溝つきガラス基板上に形成された樹脂硬化物を、該ガラス基板表面と同じ高さまで研磨することにより、過剰な樹脂硬化物を取り除いた。次いで、前記V溝内に残った樹脂硬化物をすべて掻き出し、コアとクラッドとを含む樹脂硬化物サンプル(A)とした。
一方、光導波路のコアを除去した樹脂硬化物サンプル(B)を以下の方法により別途作製した。すなわち、上記と同様に過剰な樹脂硬化物を研磨除去したのち、切削加工によって、V溝内部に残った樹脂硬化物のコアを選択的に取り除いた。まず、光学顕微鏡によって、前記V溝つきガラス基板上面からコア形状を観察した結果、形成されたコアの平均径は65μmであったことから、エンドミルでV溝中心線に沿って幅約65μm、深さ約100μmとなるように樹脂硬化物を切削し、前記コアを含む樹脂を取り除いた。その後、V溝基板内に残った樹脂硬化物を掻き出し、クラッドのみからなる樹脂硬化物サンプル(B)とした。
このようにして作製した前記サンプル(A)、(B)を、それぞれ反応熱分解GC−MS(ガスクロマトグラフ質量分析)により測定した。前記サンプルをめのう乳鉢で粉砕し、約30μg秤量した。次いで有機アルカリ試薬として水酸化テトラメチルアンモニウムの25%メタノール溶液を約2μL加えた。このようにして得られた測定用試料を、反応熱分解GC−MSにより分析した。熱分解炉内温度は400℃とした。なお、前記測定用試料には、内部標準として所定量のステアリン酸メチルを添加した。
得られたパイログラムにおいて、前記内部標準物質由来のピーク面積と、アクリル酸エステルモノマーの反応熱分解生成物であるビスフェノールA誘導体(EO変性ビスフェノールAのメチルエーテル)に由来するピーク面積とを比較することにより、前記ビスフェノールA誘導体の単位質量当りの存在量(Ac’(A)及びAc’(B))を求めた。次いで、(メタ)アクリル酸エステルモノマーとして用いたEO変性ビスフェノールAジアクリレートの分子量(512.6、下式(I))と、反応熱分解生成物であるビスフェノールA誘導体の分子量(432.6、下式(II))をもとに、前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の単位質量当りの存在量(Ac(A)及びAc(B))を算出した。
これらの値をもとに、下式(1)によってAc(core)を求めた。なお、Ac(clad)=Ac(B)である。
さらに、サンプルに含まれる(メタ)アリルモノマー由来部位の存在量(Al(core)及びAl(clad))を求めた。なお、Ac(core)+Al(core)=1.0、Ac(clad)+Al(clad)=1.0と仮定した。結果を併せて表1に示す。
表1から、Ac(core)はAc(clad)を有意に上回っており、且つ、Al(core)はAl(clad)を有意に下回っていることがわかる。
[実施例2〜3、比較例1]
前記感光性樹脂組成物として、それぞれ表1に示す組成としたほかは、実施例1と同様に感光性樹脂組成物を調製し、光挿入損失を測定した。なお、比較例1では、カチオン重合性モノマーを重合させるための光カチオン発生剤として、スルホニウム塩(トリアリールスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、シグマ・アルドリッチ社製)を併用した。結果を併せて表1に示す。
前記感光性樹脂組成物として、それぞれ表1に示す組成としたほかは、実施例1と同様に感光性樹脂組成物を調製し、光挿入損失を測定した。なお、比較例1では、カチオン重合性モノマーを重合させるための光カチオン発生剤として、スルホニウム塩(トリアリールスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、シグマ・アルドリッチ社製)を併用した。結果を併せて表1に示す。
実施例1〜3の光導波路では、感光性樹脂の構成成分として、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとを併用しているため、光照射による重合硬化後も相分離を起こすことがなく、良好な光挿入損失が得られた。一方、比較例1では、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと併用するモノマーとして、カチオン重合性モノマーであるエポキシ化合物を用いたため、光照射によって両者は異なる高分子鎖を形成し、ミクロ相分離を起こしやすい。このため、感光性樹脂中の光散乱が増大し、光挿入損失の悪化につながったと考えられる。これらの光挿入損失の値は、光導波路に固有の伝播損失のほか、光ファイバと自己形成光導波路との接続界面における光結合損失などの光導波路評価用光学系に固有の損失成分の総和である。該光学系に固有の損失成分は各実施例及び比較例において実質的に同等であるから、表1に示した光挿入損失の値の大小は、各実施例及び比較例の材料組成に固有の光伝播損失を反映している。
さらに、実施例1〜3のいずれの光導波路においても、(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位がコアに偏在し、且つ、(メタ)アリルモノマー由来部位がクラッドに偏在していることが確認された。
(1)感光性樹脂
(11)紫外LED
(12)、(13)光カプラ
(14)、(15)マルチモード光ファイバ
(16)850nm面発光レーザ
(17)フォトディテクタ
(11)紫外LED
(12)、(13)光カプラ
(14)、(15)マルチモード光ファイバ
(16)850nm面発光レーザ
(17)フォトディテクタ
Claims (3)
- 発光素子からの光を伝送するための光導波路であって、コア及びクラッドが、少なくとも(メタ)アクリル酸エステルモノマーと(メタ)アリルモノマーとに由来する3次元架橋ポリマーからなり、且つ、前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAc(core)、Ac(clad)としたとき、Ac(core)>Ac(clad)であることを特徴とする光導波路。
- 前記コアと前記クラッドにおける単位質量当りの(メタ)アリルモノマー由来部位の存在量をそれぞれAl(core)、Al(clad)としたとき、Al(core)<Al(clad)であることを特徴とする、請求項1に記載の光導波路。
- 前記コアと前記クラッドとにおける前記(メタ)アクリル酸エステルモノマー由来部位が、ともに同一の化学構造を有していることを特徴とする、請求項1または2に記載の光導波路。
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WO2022264321A1 (ja) * | 2021-06-16 | 2022-12-22 | 日本電信電話株式会社 | 光回路デバイスのパッケージ構造およびその製造方法 |
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