JP2014074573A - 管制装置、航空機、ミサイル誘導引継プログラム、及びミサイル誘導引継方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発射されたミサイル14の誘導が可能な航空機10に搭載される管制装置20は、自機が発射したミサイル14を誘導する機体を変更させるための情報である誘導機体変更指示を、僚機へ送信し、誘導機体変更指示を送信された僚機から、自機が発射したミサイル14の誘導の開始を示す情報である誘導開始報告を受信し、誘導開始報告を受信した場合に、自機が発射したミサイル14の誘導を終了する。
【選択図】図3
Description
このような、航空機の一例として、特許文献1には、アクティブな目標捜索追尾装置と、電磁波を放射することなく目標を捜索追尾できるパッシブな目標捜索追尾装置と、を統合して用いることで、目標を捜索追尾し、目標に対して射撃を行う航空機が記載されている。
これにより、ミサイルを発射した機体がミサイルの誘導をできない状態となっても、発射されたミサイルの誘導が終了されることがなく、ミサイルを目標へ到達させることができるので、ミサイルを発射した機体がその後ミサイルの誘導を終了しても、該ミサイルが無駄となることが防止される。
また、本実施形態では、発射されたミサイル14を誘導する航空機10を誘導機体10A,10B,10Cとし、編隊を指揮する航空機10を指令機10Dとする。なお、図1の例では、4機の航空機10が編隊を構成しているが、編隊を構成する機数は、これに限らず、2機、3機又は5機以上でもよい。
これにより、ミサイル14を発射した自機がミサイル14の誘導をできない状態となっても、発射されたミサイル14の誘導が終了されることがなく、ミサイル14を目標機12へ到達させることができるので、ミサイル14を発射した機体がその後ミサイルの誘導を終了しても、該ミサイル14が無駄となることが防止される。
なお、以下の説明において、誘導機体10Aを自機とし、誘導機体10B,10C、及び指令機10Dを総称して僚機とする。
航空機10は、火器管制用センサ22を用いて目標機12を捜索追尾し、目標機12の移動に関する情報である目標情報を取得する。目標情報には、目標機12の位置、目標機12の速度、及び目標機12の加速度等が含まれる。
このため、自機で捜索追尾できていない目標機12もパイロットは認識することができ、編隊飛行を行っている複数の航空機10のパイロットの間で、目標機12に対する情報の共有が可能となる。
発射されたミサイル14は、自身の現在位置を示した現在位置情報及びミサイルステータスを、自身を発射した航空機10(自機)へ送信する。
ミサイル14は、目標機12へある程度接近すると、航空機10からの誘導を必要とせず、自身で目標機12へ向かう。ミサイルステータスは、航空機10によって誘導されている状態であるか否かを示す情報である。
また、ミサイル14は、指定された固有電波諸元の情報のみを受信する。ミサイル14を誘導するための固有電波諸元は、固有の周波数及び固有の通信符号の少なくとも一方である。
そして、センサ情報処理部44は、自機で取得した目標情報をデータリンク装置26へ出力し、自機及び僚機で取得した目標情報を誘導機体変更部48及び表示指示装置28へ出力する。
なお、誘導機体変更部48は、データリンク装置26を介して入力される他の誘導機体の移動情報及び誘導ステータス、センサ情報処理部44から入力される目標情報、並びにミサイル誘導処理部46から入力されるミサイル14の現在位置情報及びミサイルステータスに基づいて、誘導機体変更候補を求める。誘導ステータスは、誘導ステータスを送信した僚機の火器管制用センサ22の向きや僚機が現在誘導中のミサイル14の数等を示す。
データリンク装置26は、誘導機体変更指示を上記選択された他の誘導機体へ送信する。
誘導機体変更部48は、誘導開始報告が入力されると、自機が発射したミサイル14の誘導を終了するための処理、すなわちミサイル誘導処理部46によるミサイル誘導情報の生成の停止等を行い、誘導機体変更完了通知をミサイル14の誘導を引き継ぐ他の誘導機体へ送信する。
自機との距離が離れすぎている誘導機体は、データリンクによる情報の送受信が困難なため、変更不可の機体である。また、目標機12との距離が離れすぎ、又は近すぎの誘導機体や、火器管制用センサ22の向きがミサイル14の誘導に適していない誘導機体、追加してミサイル14の誘導ができない誘導機体も、変更不可の機体である。
すなわち、ミサイル14の誘導の引き継ぎが可能な誘導機体が存在しない場合、本処理は終了される。また、引き継ぎ対象とされるミサイル14のミサイルステータスが、誘導を必要としない状態となっている場合も、誘導機体の変更は不可である。
なお、肯定判定の場合とは、誘導機体変更指示を送信された誘導機体からの誘導開始報告を受信し、かつミサイル14からも誘導機体が変更されたことを示す情報を受信した場合であり、自機が発射したミサイル14が僚機に引き継がれた状態である。なお、ミサイル14は、誘導を引き継ぐ誘導機体が新たに送信を始めた固有電波諸元の電波を受信できたか否かによって、誘導機体が変更されたことを検知する。
なお、否定判定の場合は、引き続き自機がミサイル14の誘導を行う。
ミサイル14は、再指定情報を含むミサイル誘導情報を受信すると、自身が受信可能な情報の固有電波諸元を、再指定情報により示される固有電波諸元に変更する。
従って、本実施形態に係る管制装置20は、発射したミサイル14が無駄となることを防止できる。
なお、ミサイル14の誘導を引き継ぐ僚機又はミサイル14の誘導を引き継がない指令機10D等の機体が誘導機体変更指示を行う場合、ミサイル誘導引継処理におけるステップ100,102,104,106の処理は誘導機体変更指示を行う機体で実施される。
これによれば、ミサイル14を発射した航空機10以外からミサイル14を誘導する機体を変更させる変更指示が、ミサイル14を発射した航空機10に送信されるので、状況に応じたより効果的な戦闘が可能となる。
また、誘導機体変更指示を行う機体がミサイル14を発射及び誘導している機体と同一でない場合、誘導機体変更指示はそのミサイル14の発射及び誘導している機体へも送信される。それまで、ミサイル14を誘導している機体のパイロットに誘導が僚機へ引き継がれることを認識させるためである。一方、誘導機体変更指示を行う機体がミサイル14の誘導を引き継ぐ誘導機体と同一の場合は、該誘導機体への誘導機体変更指示の送信は自機への送信となるため省略される。
14 ミサイル
20 管制装置
26 データリンク装置
40 ミサイル発射装置
Claims (9)
- 発射されたミサイルの誘導が可能な航空機に搭載される管制装置であって、
第1の航空機が発射した前記ミサイルの誘導を第2の航空機へ引き継がせ、該ミサイルの誘導を該第2の航空機へ引き継がせた後に該ミサイルの誘導を終了する管制装置。 - 前記第1の航空機である自機が発射した前記ミサイルを誘導する機体を変更させる変更指示を、前記第2の航空機である僚機へ送信する送信手段と、
前記変更指示を送信された前記僚機から、前記自機が発射した前記ミサイルの誘導の開始を示す誘導開始報告を受信する受信手段と、
を備え、
前記受信手段によって前記誘導開始報告が受信された場合に、前記自機が発射した前記ミサイルの誘導を終了する請求項1記載の管制装置。 - 前記第1の航空機である僚機が発射した前記ミサイルを誘導する機体を変更させる変更指示を、該僚機から受信する受信手段と、
前記受信手段によって前記変更指示を受信し、前記僚機が発射した前記ミサイルの誘導を前記第2の航空機である自機が開始した後に、前記変更指示を送信した前記僚機へ前記ミサイルの誘導の開始を示す誘導開始報告を送信する送信手段と、
を備える請求項1又は2記載の管制装置。 - 発射された前記ミサイルの誘導が可能な前記第2の航空機を判定し、判定結果に基づいて前記ミサイルの誘導を引き継ぐ前記第2の航空機の選択をパイロットに促す請求項1から請求項3の何れか1項記載の管制装置。
- 前記ミサイルは、指定された固有電波諸元の情報のみを受信可能とされ、
引き継ぐ前記ミサイルを含めて前記第2の航空機が複数の前記ミサイルを誘導し、かつ誘導する前記ミサイルの前記固有電波諸元が同一となる場合、前記固有電波諸元が同一とならないように、前記固有電波諸元が再指定される請求項1から請求項4の何れか1項記載の管制装置。 - 前記第2の航空機又は前記ミサイルを引き継がない第3の航空機から、前記ミサイルを誘導する機体を変更させる変更指示が前記第1の航空機へ送信される請求項1から請求項5の何れか1項記載の管制装置。
- ミサイルの発射装置と、
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の管制装置と、
を備える航空機。 - 発射されたミサイルの誘導が可能な航空機に搭載される管制装置のミサイル誘導引継プログラムであって、
コンピュータを、
第1の航空機が発射した前記ミサイルの誘導を第2の航空機へ引き継がせる第1制御手段と、
前記ミサイルの誘導を前記第2の航空機へ引き継がせた後に、前記ミサイルの誘導を終了する第2制御手段と、
して機能させるためのミサイル誘導引継プログラム。 - 発射されたミサイルの誘導が可能な航空機に搭載される管制装置によるミサイル誘導引継方法であって、
第1の航空機が発射した前記ミサイルの誘導を第2の航空機へ引き継がせる第1工程と、
前記ミサイルの誘導を前記第2の航空機へ引き継がせた後に、前記ミサイルの誘導を終了する第2工程と、
を含むミサイル誘導引継方法。
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