JP2014072040A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射光の直交偏向成分の両方を直進方向に対して変更して出射光として出射することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置1は、LED13から一端側に入射した光を他端側へ導く導光路4と、導光路4内に配設され、印加電圧に応じて入射光を直進させる直進用配光状態と、入射光のP偏向成分を屈折させて導光路4の一方の周側面部へ向けて全反射する屈折用配向状態とに切替えられるP偏向器7と、導光路4内にP偏向器7とは異なる位置に配設され、印加電圧に応じて入射光を直進させる直進用配光状態と、入射光のS偏向成分を屈折させて導光路4の一方の周側面部へ向けて全反射する屈折用配向状態とに切替えられるS偏向器8と、P偏向器7及びS偏向器8の印加電圧を制御する制御部15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶を使って照射を制御する照明装置に関する。
液晶を使って、出射光の方向を切替える照明装置の例として、特許文献1に記載された車両用灯具が知られている。
この車両用灯具は、液晶部に印加する印加電圧により液晶部の液晶分子の配向状態を切替えることにより、入射光の全量を直進させて1方向のみの出射光をロービームとして出射する。あるいは、入射光の一部を屈折させて、屈折された入射光より生成した出射光と、屈折せずに直進した出射光との2方向の出射光をハイビームとして出射するようにしている(特許文献1/図7、図12及び図13)。
特許第4451289号公報
この灯具のように液晶を用いた照明装置において、液晶部の液晶分子の配向状態の切替により屈折できる屈折角は、特許文献1に記載されているように、直進方向に対して7.1°〜11.4°の範囲と制限されている。このため、特許文献1の車両用灯具では出射範囲をこの角度範囲以上に拡大することは難しい。また、液晶部は入射光の内の一部の光しか屈折させず、残りは直進させるので、屈折方向の光量は入射光の光量より減少してしまう。
本発明の目的は、液晶部を使用して出射方向を切替える照明装置において、液晶部の屈折角の制限及び屈折方向の光量減少を解消して、出射範囲及び出射光量の増大を実現することである。
本発明の照明装置は、
光源と、
前記光源からの入射光を一端側から他端側へ導く導光路と、
印加電圧に応じて液晶分子の長軸が、入射面に対して直角方向に揃う直進配光状態と、入射面に対して平行方向でかつP偏向面に対して直角方向に揃う屈折用配光状態とを切り替えられ、屈折用配光状態では入射光のP偏向成分が前記導光路の一方の周側面部へ向けて全反射されるように、前記入射光の進行方向に対して傾斜して、前記導光路に配設される第1液晶部と、
印加電圧に応じて液晶分子の長軸が、入射面に対して直角方向に揃う直進配光状態と、入射面に対して平行方向でかつS偏向面に対して直角方向に揃う屈折用配光状態とを切り替えられ、屈折用配光状態では入射光のS偏向成分が前記導光路の一方の周側面部へ向けて全反射されるように、前記入射光の進行方向に対して傾斜して、前記導光路に導光方向へ前記第1液晶部とは異なる位置に配設される第2液晶部と、
前記第1及び第2液晶部の印加電圧を制御する液晶制御部とを備える。
本発明によれば、光が相互に直交するP偏向成分とS偏向成分を有することに着目し、液晶分子の屈折用配向状態において入射光のP偏向成分を屈折させる第1液晶部と、液晶分子の屈折用配向状態において入射光のS偏向成分を屈折させる第2液晶部とが、導光路の導光方向に別々の位置に配設され、導光路を進行してくる入射光のP偏向成分及びS偏向成分をそれぞれ導光路の一方の周側面部へ向けて全反射する。この結果、導光路の一方の周側面部において出射範囲及び出射光量の増大を実現することができる。
照明装置は、
前記導光路の一方の周側面部に配設され前記第1液晶部からの全反射光を第1出射方向へ方向転換して出射する第1プリズムと、
前記導光路の一方の周側面部に配設され前記第2液晶部からの全反射光を第2出射方向へ方向転換して出射する第2プリズムとを備えてもよい。
これによれば、プリズムを利用して、第1及び第2液晶部からの反射光を大きく曲げることができるので、照明装置からの出射光の出射方向の設定の自由度を増大することができる。
照明装置は、
前記第1及び第2出射方向は同一に設定され、
前記液晶制御部は、前記第1及び第2プリズムから出射光を同時出射又は同時停止するように、前記第1及び第2液晶部の印加電圧を制御してもよい。
これによれば、第1及び第2プリズムからの出射光は、出射方向を揃えて同時に出射されるので、出射光を出射するときは、入射光の全部を同一出射方向の出射光にして、照射先を明るくすることができる。
照明装置は、
前記第1液晶部と、前記第2液晶部と、前記第1プリズムと、前記第2プリズムとを1つの照明装置単位部分として、複数の照明装置単位部分が前記導光路に導光方向へそれぞれ異なる位置に配設され、
出射方向は照明装置単位部分ごとに異なるものに設定され、
前記液晶制御部は、各時点で出射光を出射する照明装置単位部分が1つだけになるように、全照明装置単位部分の第1及び第2液晶部の印加電圧を制御してもよい。
これによれば、複数の出射先を設定することができる。
前記液晶制御部は、全照明装置単位部分の中から選択した複数の照明装置単位部分について、出射光を最初の照明装置単位部分から最後の照明装置単位部分まで順番に出射させるサイクルを所定の周波数で繰り返してもよい。
これによれば、人の目の残像を利用して、人が、複数の出射先があたかも同時に照射されていると感じるように、することができる。
照明装置は、前記光源からの入射光が前記導光路内を平行に進行するように、前記光源からの入射光の進行方向を転換させるコリメータレンズを備えてもよい。
これによれば、導光路内において入射光の進行方向が揃い、出射光の出射方向も揃えることができる。
照明装置は、
前記導光路の他端側に配設された別の光源と、
前記別の光源からの入射光が前記導光路内を平行に進行するように、前記光源からの入射光の進行方向を転換させる別のコリメータレンズとを備えてもよい。
これによれば、光源を2つにして、導光路の表側及び裏側の両方から出射光を適宜、出射することができる。
照明装置の構成図。 照明装置のP偏向器及びS偏向器の部分拡大図。 P偏向器及びS偏向器における液晶分子の配向状態を示す図。 2光源式の照明装置の構成図。 出射方向切替機能を装備する多方向出射型照明装置についての説明図。 多方向出射型照明装置の各種適用例を示す図。
図1を参照して、照明装置1の構成を説明する。照明装置1は、主要構成要素として導光器3、LED13及び制御装置15を備える。導光器3と、図において導光器3の上面に取付けられるプリズム9,10とは、透明材料から成り、後述のP偏向器7(本発明の第1液晶部に相当)及びS偏向器8(本発明の第2液晶部に相当)を除いて、n(屈折率)が例えば1.54に揃えられている。なお、空気の屈折率nを1とする。
P偏向器7及びS偏向器8は、オン・オフを切替えられるが、オフ時の屈折率nとしてのnoは、他の材料と同一の1.54に設定され、オン時の屈折率nとしてのneは、後述の全反射を実施するために、1.54より大きい1.74に設定されている。
構成の説明の便宜上、図1の上下方向を導光器3の厚さ方向、図1の左右方向を導光器3の縦方向、図1の紙面に対して直角方向を導光器3の横方向と呼ぶ。
図1では、導光器3は縦断面(縦方向に切った断面)により示されている。導光器3の横断面(横方向に切った断面。図示せず)は、矩形となっており、導光器3の周部は平面の4つの側面から成る。導光器3は、導光路4と、導光路4の厚さ方向両側の側面にそれぞれ当てられる表側基板5及び裏側基板6とを有している。
導光路4は透明樹脂から成り、表側基板5及び裏側基板6は透明ガラスから成る。導光器3の表側及び裏側の側面は、それぞれ本発明の導光路の一方及び他方の周側面部に相当する。
P偏向器7及びS偏向器8は、導光器3の縦方向の異なる位置において、導光路4の横断面に対して同一の傾斜角度で、導光路4内に挿入(配設)されている。その傾斜角度は、後述の全反射を実現するために設定された角度となっている。
コリメータレンズ部11は、導光器3の縦方向一端(図1の左端)側において導光路4の部分として形成され、表側基板5及び裏側基板6から縦方向へ突出している。P偏向器7及びS偏向器8は、制御装置15(本発明の液晶制御部に相当)によりオン・オフを切り替えられる。
プリズム9,10は、それぞれP偏向器7及びS偏向器8からの全反射の反射光が表側基板5側から入射する縦方向位置において、表側基板5の外面側に固定される。プリズム9,10は、この実施形態では、同一のプリズム角に規定され、導光器3からのP偏向及びS偏向の光を同一方向へ出射する。プリズム9,10は、本発明の第1及び第2プリズムに相当し、プリズム9,10からの出射光の出射角は本発明の第1及び第2出射方向の出射角に相当する。
LED(Light Emitting Diode)13は、基板12に固定され、導光器3の縦方向一端側の外において、コリメータレンズ部11の正対している。LED13は、点灯時では、コリメータレンズ部11へ向かって光を出射する。制御装置15は、P偏向器7及びS偏向器8の印加電圧を制御するとともに、LED13の点灯・消灯を制御する。
図1において、LED13から放射された光線14は、コリメータレンズ部11において進行方向を相互に平行に揃えられ、導光路4内を導光路4の縦の中心線(本発明の導光方向に相当する)に平行に進行する。光線14は、P偏向器7及びS偏向器8のオン時には、P偏向器7及びS偏向器8において、それぞれP偏向成分及びS偏向成分が全反射し、P偏向器7及びS偏向器8のオフ時では、P偏向器7及びS偏向器8を直進する。
図2を参照して、P偏向器7及びS偏向器8の構造について説明する。P偏向器7及びS偏向器8は、オン時の液晶分子27(図3)の配向状態以外は同一の構造となっているので、P偏向器7及びS偏向器8の同一要素について、同一の符号で指示する。P偏向器7及びS偏向器8は、透明電極板18、透明配光板19、液晶部20、透明配光板21及び透明電極板22がその順番に配列された積層構造になっており、導光路4の横断面に対して所定の傾斜角度で傾斜しつつ、透明電極板18側及び透明電極板22側をそれぞれ導光器3の一端側及び他端側へ向けている。
制御装置15(図1)からの透明電極板18,22への印加電圧は、導光器3の横方向一方の側の側面の端子(図示せず)を介して印加される。透明配光板19,21は、垂直配向膜であり、液晶部20は、この実施形態では、誘電率異方性Δε<0とされている。なお、液晶部20は、誘電率異方性Δε>0としてもよく、その場合は、P偏向器7及びS偏向器8のオン時及びオフ時の液晶分子27の配向状態が、Δε<0の場合とは逆、すなわちΔε<0の場合のオフ時及びオン時の配光状態になる。透明配光板19,21のいずれか一方(通常は透明配光板21)は省略することができる。
液晶部20における液晶分子27(図3)の説明の便宜上、相互に直交関係にあるX軸、Y軸及びZ軸を定義する。X軸方向は、導光器3の横方向に一致する。Y軸方向は、透明電極板18の面に対して直角方向とする。Z軸方向は、透明電極板18の面に対して平行方向とする。光線14のP偏向面はZ軸に平行である。光線14のS偏向面はX軸に平行である。
図3を参照して、P偏向器7及びS偏向器8における液晶分子27の配向状態を説明する。図3におけるX軸,Y軸,Z軸は、図2で定義したX軸,Y軸,Z軸に一致する。なお、図3(a)は本発明の直進配光状態の一例を示したものであり、図3(b)及び(c)は本発明の屈折用配光状態の一例を示したものである。X軸−Z軸に規定される平面は、液晶部20の入射面(透明配光板19側の面)及び出射面(透明配光板21側の面)に対して平行になる。
図3(a)は、P偏向器7及びS偏向器8が、オフにあるとき、すなわち透明電極板18,22(図2)の間に電圧が印加されていないとき(両端間の印加電圧=0)の液晶分子27の配向状態を示している。このときの液晶分子27の長軸はY軸方向に揃う。すなわちY軸に平行になる。Y軸方向は、導光路4内を進行して来る光線14のP偏向面に対して平行で、S偏向面に対してほぼ平行になるので、光線14のP偏向成分及びS偏向成分は、共にP偏向器7及びS偏向器8を通過する(素通りする)。
図3(b)は、P偏向器7が、オンにあるとき、すなわちP偏向器7の透明電極板18,22(図2)間に所定電圧(≠0)が印加されたときの液晶分子27の配向状態を示している。このときの液晶分子27の長軸はX軸方向に揃う。すなわち、X軸に平行になる。このとき、X軸方向は、光線14のP偏向面に対して直角方向となり、P偏向器7の液晶部20は、光線14のP偏向成分に対してne=1.74で作用する。この結果、光線14のP偏向成分は、液晶部20の出射側のn=1.54との境界面において全反射して、P偏向器7の透明電極板18側から抜け出る。なお、光線14のS偏向成分は、液晶部20において屈折されることなく、P偏向器7を直進する(素通りする)。
図3(c)は、S偏向器8が、オンにあるとき、すなわちS偏向器8の透明電極板18,22(図2)間に所定電圧(≠0)が印加されたときの液晶分子27の配向状態を示している。このときの液晶分子27の長軸はZ軸方向に揃う。すなわちZ軸方向に平行になる。このとき、Z軸方向は、光線14のS偏向面に対して直角方向となり、S偏向器8の液晶部20は、光線14のS偏向面に対してne=1.74で作用する。この結果、光線14のS偏向成分は、液晶部20の出射側のn=1.54との境界面において全反射して、S偏向器8の透明電極板18側から抜け出る。
図1〜図3を参照して、照明装置1の作用について説明する。
P偏向器7及びS偏向器8が共にオフであるとき、P偏向器7及びS偏向器8の液晶部20の液晶分子27の配向状態は、図3(a)で示すように、液晶分子27の長軸がY軸方向となるので、光線14は、そのP偏向成分及びS偏向成分共にP偏向器7及びS偏向器8を直進で通過する。なお、P偏向器7及びS偏向器8は、導光器3の横断面に対して傾斜している結果、Y軸は、S偏向面に対してわずかながら直交成分を有するので、P偏向器7及びS偏向器8のオフ時にP偏向器7及びS偏向器8における光線14は、100%の通過にならず、わずかながら損失が生じる。
P偏向器7及びS偏向器8が共にオンであるとき、P偏向器7及びS偏向器8の液晶部20の液晶分子27の配向状態は、それぞれ図3(b)及び(c)で示すように、液晶分子27の長軸がそれぞれX軸,Z軸となる。この結果、導光路4における光線14の進行方向手前側のP偏向器7では、光線14のP偏向成分が全反射し、全反射光となって、プリズム9に向かう。プリズム9に入射した光線14は、プリズム9から出射する時、プリズム9の出射面において方向転換され、該出射面の傾斜角に応じた出射角でプリズム9から出射する。
一方、光線14のS偏向成分は、P偏向器7を直進で通過し、次のS偏向器8において、全反射し、全反射光となって、プリズム10に向かう。プリズム10に入射した光線14は、プリズム10から出射する時、プリズム10の出射面において方向転換され、該出射面の傾斜角に応じた出射角でプリズム10から出射する。
こうして、光線14のP偏向成分及びS偏向成分がそれぞれプリズム9,10より同一の出射角(出射方向)で同時出射されるので、一方のみを出射するときに比して、出射光量を増大することができる。
なお、照明装置1からの出射光量を半分にする場合には、LED13の出力を半減してもよいし、P偏向器7及びS偏向器8の一方のみをオンにする。また、プリズム9,10のプリズム角を相違させて、P偏向成分及びS偏向成分の出射方向を別々に設定することもできる。
図4を参照して、2光源型の照明装置1bについて説明する。照明装置1bにおいて、前述の照明装置1と共通する構成要素については、同一の符号で指示し、説明は省略する。照明装置1bにおいて、照明装置1に対して追加された構成要素は、末尾を“b”した符号で指示する。照明装置1との相違点についてのみ説明する。
コリメータレンズ部11b、基板12b及びLED13bは、導光器3の縦方向の他端側に配備されて以外は、コリメータレンズ部11、基板12及びLED13と同一の構造を有している。制御装置15は、LED13と共にLED13bの点灯・消灯を制御する。
プリズム9b,10bは、裏側基板6の外面に固定されて配備されている以外は、プリズム9,10と同一の構造を有している。プリズム9b,10bは、P偏向器7及びS偏向器8からの全反射して来る光を裏側へ出射する。
LED13bの点灯期間において、P偏向器7及びS偏向器8のオン時では、LED13bから出射され、導光路4を導光器3の他端側から一端側へ平行に進行して来る入射光に対し、そのS偏向成分及びP偏向成分が、それぞれS偏向器8及びP偏向器7において順番に全反射し、プリズム10b,9bから照明装置1の裏側へ向けて出射する。
照明装置1bでは、LED13,13bは、同時に点灯されても、片方ずつ点灯されてもよい。同時点灯のときは、照明装置1の表側及び裏側の両方から光が同時出射する。また、P偏向器7及びS偏向器8は、LED13,13bの同時点灯時に、共にオンとされることなく、一方のみをオンにしてもよい。そのときは、P偏向成分又はS偏向成分のみが照明装置1の表側及び裏側の両方から同時出射する。
図5を参照して、出射方向切替機能を装備する多方向出射型照明装置35について説明する。多方向出射型照明装置35は、導光器43の一端側から他端側へ順番に3つの照明装置単位部分41a〜41cを有する。多方向出射型照明装置35の導光器43、導光路44、表側基板45及び裏側基板46は照明装置1の導光器3、導光路4、表側基板5及び裏側基板6とは、縦寸法が異なること以外は同一の構成である。多方向出射型照明装置35のコリメータレンズ部51、基板52、LED53及び制御装置55は、照明装置1のコリメータレンズ部11、基板12、LED13及び制御装置15と同一の構成である。
照明装置単位部分41a〜41cは、プリズム49a〜49cとプリズム50a〜50cとの寸法及び形状が照明装置単位部分41a〜41c間において相違する以外は、同一の構成要素を有しているので、同一の構成要素は、同一の数値に、それぞれa〜cを付けた符号により指示して、説明は省略する。
照明装置単位部分41a〜41cは、共通の構成を有しているので、照明装置単位部分41aの構成についてのみ説明する。照明装置単位部分41aのP偏向器47a〜プリズム50aは、その符号の数値部から30を引いた符号となっている、照明装置1のP偏向器7〜プリズム10とは、プリズム9,10の形状及び寸法が異なる以外は、同一の構造になっている。
多方向出射型照明装置35の作用について説明する。なお、照明装置単位部分41a〜41cについて、及びそれらの各構成要素について総称するときは、末尾のアルファベットを省略する。
制御装置55は、各時点では、各照明装置単位部分41では、P偏向器47及びS偏向器48を同時にオンにするか、同時にオフにする。制御装置55は、また、照明装置単位部分41a〜41cのいずれか1つの照明装置単位部分41のみをオンにして、残りの照明装置単位部分41はオフにする。各照明装置単位部分41は、オン時は、第1及び第2プリズムとしてのプリズム49,50から出射光を同時出射し、オフ時は、プリズム49,50からの出射光の出射を同時停止する。
図5(a)では、制御装置55は、照明装置単位部分41aのみをオンにしている。LED53からの光線54の内、P偏向成分及びS偏向成分は、それぞれP偏向器47a及びS偏向器48aにおいて全反射して、それぞれプリズム49a,50aから第1出射角度で出射する。図5(a)では、第1出射角度は、前方正面に対して導光器43の一端側へ所定角度折れた角度になっており、プリズム49a,50aのプリズム角により決定される。
図5(b)では、制御装置55は、照明装置単位部分41bのみをオンにしている。LED53からの光線54は、照明装置単位部分41aを直進で通過してから、P偏向成分及びS偏向成分が、それぞれP偏向器47b及びS偏向器48bにおいて全反射して、それぞれプリズム49b,50bから第2出射角度で出射する。図5(b)では、第2出射角度は、前方正面向きの角度になっており、プリズム49b,50bのプリズム角により決定される。
図5(c)では、制御装置55は、照明装置単位部分41cのみをオンにしている。LED53からの光線54は、照明装置単位部分41a,41bを直進で通過してから、P偏向成分及びS偏向成分が、それぞれP偏向器47c及びS偏向器48cにおいて全反射して、それぞれプリズム49c,50cから第3出射角度で出射する。図5(c)では、第3出射角度は、前方正面に対して導光器43の他端側へ所定角度折れた角度になっており、プリズム49c,50cのプリズム角により決定される。
こうして、多方向出射型照明装置35では、光線54の出射方向を3方向に切替えることができる。なお、制御装置55が、LED53をオンにしつつ、照明装置単位部分41a〜41cの全部をオフにしたときは、光線54が導光路44の他端から出射する。光線54が導光路44の他端から出射することが不要である場合は、照明装置単位部分41a〜41cの全部をオフにしたときは、LED53をオフにする。
制御装置55は、各時点では、照明装置単位部分41a〜41cの内、いずれか1つのみしかオンにしないが、3つの照明装置単位部分41から2以上の照明装置単位部分41を選択し、選択した照明装置単位部分41について、出射光を最初の照明装置単位部分41から最後の照明装置単位部分41まで順番に出射させるサイクルを、人の目に残像が生じる周波数以上(例:100Hz)で繰り返せば、人には、多方向出射型照明装置35から複数の方向に光線54が同時に出射されているように見せかけることができる。
図6を参照して、多方向出射型照明装置35の各種適用形態について説明する。図6(a)〜(c)は、多方向出射型照明装置35をそれぞれスクリーン用照明装置35a及びヘッドライト35b,35cに適用したものである。
図6(a)では、スクリーン用照明装置35aは、ブラケット62を介して天井61から吊り下げられている。スクリーン63は、スクリーン用照明装置35aより低い高さで室内の垂直壁(図示せず)等に取付けられている。スクリーン用照明装置35aからの出射光によるスクリーン63上の照射を制御するために、スクリーン63は、上下方向へ上側から順番に上側領域63u、中央領域63v及び下側領域63wの3つに区分される。スクリーン用照明装置35aは、出射光の出射方向をA1〜C1の3方向に切替え自在になっている。
A1〜C1は、それぞれスクリーン63の上側領域63u、中央領域63v及び下側領域63wにスクリーン用照明装置35aからの出射光を照射する出射方向になっている。A1〜C1の出射方向を実現するために、図5で説明した第1〜第3出射角度がA1〜C1に一致するように、プリズム49a〜49c及びプリズム50a〜50cのプリズム角が設定される。
スクリーン用照明装置35aは、スクリーン63の内、それぞれ上側領域63u、中央領域63v又は下側領域63wに出射光を照射するときは、出射光の方向がそれぞれA1〜C1となるように、制御装置55が、多方向出射型照明装置35の照明装置単位部分41a〜41cのオン、オフを制御する。
制御装置55は、上側領域63u〜下側領域63wの1つのみを照射状態にするときは、該1つに対応する照明装置単位部分41を、継続的に、オンに維持する。
制御装置55は、人の目の残像効果を利用して、人に、上側領域63u〜下側領域63wの2以上があたかも同時に照射状態になっていると見せるように、出射光を出射することができる。具体的には、上側領域63u〜下側領域63wから同時照射状態に見せようとする2以上の領域を選択し、選択した複数の領域に対応する照明装置単位部分41に対し、出射光を最初の照明装置単位部分から最後の照明装置単位部分まで順番に出射させるサイクルを所定の周波数、例えば100Hzで繰り返す。
なお、同時照射状態に見せようとする領域の個数が増大するほど、照度が低下するので、これを回避するためには、見せようとする領域の個数の増大に応じて、LED13の出力を増大する。
図6(b)では、ヘッドライト35bは、車両の前部の左右に装備され、前方を照射する。ヘッドライト35bは、出射光の出射方向をA2,B2の上下の2方向に切替え自在になっている。A2は、ハイビーム時の照射方向としてほぼ水平方向とされ、B2は、ロービーム時の照射方向として水平より下向きにされる。
A2,B2の出射方向を実現するために、図5の多方向出射型照明装置35で説明した第1及び第2出射角度がA2,B2に一致するように、プリズム49a,49b及びプリズム50a,50bのプリズム角が設定される。ヘッドライト35bは、A2,B2の2方向の出射で済むので、多方向出射型照明装置35の照明装置単位部分41cは省略される。
ヘッドライト35bでは、出射光をハイビームで出射するときは、制御装置55は、多方向出射型照明装置35の照明装置単位部分41aをオンにして、出射光をA2方向に出射する。出射光をロービームで出射するときは、制御装置55は、多方向出射型照明装置35の照明装置単位部分41a,41bをそれぞれオフ、オンにして、出射光をB2方向に出射する。
図6(c)では、ヘッドライト35cは、車両の前部の左右に1つずつ装備され、前方を照射する。ヘッドライト35cは、出射光の出射方向をA3〜C3の左右方向の3方向に切替え自在になっている。A3〜C3は、それぞれ車両の左斜め前方、まっすぐ前方、及び右斜め前方の水平方向角度になっている。
A3〜C3の出射方向を実現するために、図5の多方向出射型照明装置35は、縦方向を水平方向に揃えて配備されるとともに、第1〜第3出射角度がA3〜C3に一致するように、プリズム49a〜49c及びプリズム50a〜50cのプリズム角が設定される。
ヘッドライト35cでは、制御装置55は、車両の左旋回時には、照明装置単位部分41aのみをオンにし、車両の直進時には、照明装置単位部分41bのみをオンにし、車両の右旋回時には、照明装置単位部分41cのみをオンにする。これにより、旋回時にも車両進行方向を照射することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、これら実施形態に限定されることなく、要旨の範囲内で変形して実施することができる。
例えば、図1の照明装置1では、LED13に近い方からP偏向器7及びS偏向器8の順番に配置されているが、LED13に近い方からS偏向器8及びP偏向器7の順番に配置することもできる。
図4の照明装置1bでは、LED13,13bは、同一色の光源になっているが、色を相違させて、表側の出射する出射光と裏側に出射する出射光の色とを異ならせることができる。
図5の多方向出射型照明装置35では、照明装置単位部分41a〜41cからの出射光の色は、同一となっているが、LED53を三色(RGB)光源として、それらの組合せ及び配合比を調整して、状況に応じた色を各方向へ出射することができる。
図5の多方向出射型照明装置35では、LED53は、導光器43の縦方向の一方の側しか配備されていないが、該多方向出射型照明装置35においても、図4の照明装置1bのように、LED13bを導光器43の縦方向の他方の側にも配備するとともに、照明装置1bのプリズム9b,10bの対応要素を追加して、導光器43の裏側からも出射光を出射するようにしてもよい。
図1の照明装置1及び図5の多方向出射型照明装置35では、裏側基板6,46も、表側基板5,45と同様に、透明材料から成っているが、照明装置1及び多方向出射型照明装置35では、裏側からの出射光の出射はないので、裏側基板6,46は不透明材料にすることもできる。
1・・・照明装置、4,44・・・導光路、7,47・・・P偏向器、8,48・・・S偏向器、9,10,49,50・・・プリズム、11,51・・・コリメータレンズ部、13,13b,53・・・LED(光源)、15,55・・・制御装置(液晶制御部)、20・・・液晶部、27・・・液晶分子、35・・・多方向出射型照明装置、41・・・照明装置単位部分。

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源からの入射光を一端側から他端側へ導く導光路と、
    印加電圧に応じて液晶分子の長軸が、入射面に対して直角方向に揃う直進配光状態と、入射面に対して平行方向でかつP偏向面に対して直角方向に揃う屈折用配光状態とを切り替えられ、屈折用配光状態では入射光のP偏向成分が前記導光路の一方の周側面部へ向けて全反射されるように、前記入射光の進行方向に対して傾斜して、前記導光路に配設される第1液晶部と、
    印加電圧に応じて液晶分子の長軸が、入射面に対して直角方向に揃う直進配光状態と、入射面に対して平行方向でかつS偏向面に対して直角方向に揃う屈折用配光状態とを切り替えられ、屈折用配光状態では入射光のS偏向成分が前記導光路の一方の周側面部へ向けて全反射されるように、前記入射光の進行方向に対して傾斜して、前記導光路に導光方向へ前記第1液晶部とは異なる位置に配設される第2液晶部と、
    前記第1及び第2液晶部の印加電圧を制御する液晶制御部とを備えることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1記載の照明装置において、
    前記導光路の一方の周側面部に配設され前記第1液晶部からの全反射光を第1出射方向へ方向転換して出射する第1プリズムと、
    前記導光路の一方の周側面部に配設され前記第2液晶部からの全反射光を第2出射方向へ方向転換して出射する第2プリズムとを備えることを特徴とする照明装置。
  3. 請求項2記載の照明装置において、
    前記第1及び第2出射方向は同一に設定され、
    前記液晶制御部は、前記第1及び第2プリズムから出射光を同時出射又は同時停止するように、前記第1及び第2液晶部の印加電圧を制御することを特徴とする照明装置。
  4. 請求項3記載の照明装置において、
    前記第1液晶部と、前記第2液晶部と、前記第1プリズムと、前記第2プリズムとを1つの照明装置単位部分として、複数の照明装置単位部分が前記導光路に導光方向へそれぞれ異なる位置に配設され、
    出射方向は照明装置単位部分ごとに異なるものに設定され、
    前記液晶制御部は、各時点で出射光を出射する照明装置単位部分が1つだけになるように、全照明装置単位部分の第1及び第2液晶部の印加電圧を制御することを特徴とする照明装置。
  5. 請求項4記載の照明装置において、
    前記液晶制御部は、全照明装置単位部分の中から選択した複数の照明装置単位部分について、出射光を最初の照明装置単位部分から最後の照明装置単位部分まで順番に出射させるサイクルを所定の周波数で繰り返すことを特徴とする照明装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置において、
    前記光源からの入射光が前記導光路内を平行に進行するように、前記光源からの入射光の進行方向を転換させるコリメータレンズを備えることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項6記載の照明装置において、
    前記導光路の他端側に配設された別の光源と、
    前記別の光源からの入射光が前記導光路内を平行に進行するように、前記光源からの入射光の進行方向を転換させる別のコリメータレンズとを備えることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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