JP2014070642A - Rotary damper - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ロータリダンパの改良に関する。 The present invention relates to an improvement of a rotary damper.
従来、ロータリダンパにあっては、シャフトと、上記シャフトを周方向への回転を許容しつつ軸支する一対のサイドパネルと、これらのサイドパネルで挟持されて内部に作動室を形成するケースと、上記シャフトに設けられて上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンとを備えて構成されている。 Conventionally, in a rotary damper, a shaft, a pair of side panels that pivotally support the shaft while allowing rotation in the circumferential direction, and a case that is sandwiched between these side panels to form a working chamber inside. The vane is provided on the shaft and divides the working chamber into one chamber and the other chamber.
そして、ロータリダンパは、たとえば、シャフトに外部から回転力が加わると、シャフトの回転に伴ってベーンが作動室内で移動して一方室を縮小し、他方室を拡大するよう動作し、縮小される一方室から拡大される他方室へ移動する油の流れに減衰弁で抵抗を与えることで、シャフトの回転を抑制する減衰力を発揮するようになっている(特許文献1参照)。 Then, for example, when a rotational force is applied to the shaft from the outside, the rotary damper operates to reduce the one chamber while the vane moves in the working chamber as the shaft rotates, and to reduce the other chamber. A damping force that suppresses the rotation of the shaft is exhibited by applying resistance to the flow of oil moving from the one chamber to the other chamber with a damping valve (see Patent Document 1).
このようなロータリダンパは、シャフトの回転をガイドするため、サイドパネルの内周に筒状のブッシュを設けており、このブッシュでシャフトを回転自在に軸支するようになっている。 In order to guide the rotation of the shaft, such a rotary damper is provided with a cylindrical bush on the inner periphery of the side panel, and the shaft is rotatably supported by this bush.
シャフトに横方向(軸方向に直交する方向)の外力(以下、横力という)が作用する場合、この横力をブッシュで受けることになるが、ブッシュがシャフトの円滑な回転を保証するため、摺動性のよい銅で形成される場合、許容面圧が小さく横力が大きくなると変形したり、摩耗が生じやすくなったりといった問題がある。 When external force (hereinafter referred to as lateral force) in the lateral direction (direction orthogonal to the axial direction) acts on the shaft, this lateral force will be received by the bush. However, in order to ensure smooth rotation of the shaft, When formed with copper having good slidability, there is a problem that when the allowable surface pressure is small and the lateral force is large, it is deformed or wear easily occurs.
このような問題を解決するには、ブッシュを長くするか直径を大きくするか、またはその両方でシャフトとブッシュの接触面積を増加させる必要があるが、そうすると、今度は、ロータリダンパが大型化して車両等の被制振対象への搭載性が悪化するほか、重量が嵩んでしまうという新たな問題を生じる。 To solve this problem, it is necessary to increase the contact area between the shaft and the bush by increasing the length of the bush, increasing the diameter, or both, but this increases the size of the rotary damper. In addition to deterioration in mountability on a vibration-controlled object such as a vehicle, a new problem of increasing weight arises.
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、大型化および重量増加を招くことなく、シャフトへの横力入力にも充分に耐えることができるロータリダンパを提供することである。 Accordingly, the present invention has been developed to improve the above-described problems, and the object of the present invention is to sufficiently withstand lateral force input to the shaft without causing an increase in size and weight. It is to provide a rotary damper that can.
上記した課題を解決するために、本発明の課題解決手段は、シャフトと、環状であって内部に作動室を備えたケースと、上記ケースの軸方向両側を閉塞するとともに上記シャフトが回転自在に挿通される一対のサイドプレートと、上記シャフトに設けられて先端が上記ケースの内周に摺接するとともに上記各サイドプレートに摺接して上記作動室を一方室と他方室とに区画するベーンとを備えたロータリダンパにおいて、上記サイドプレートのベーン摺接面の一部または全部に上記ベーンに摺接して上記シャフトを径方向へ位置決めする位置決め面を設けたことを特徴とする。 In order to solve the above-described problems, the problem-solving means of the present invention includes a shaft, a case that is annular and provided with a working chamber inside, and that both sides of the case in the axial direction are closed and the shaft is rotatable. A pair of side plates to be inserted, and a vane provided on the shaft and having a tip slidably contacting the inner periphery of the case and slidably contacting each side plate to partition the working chamber into one chamber and the other chamber. In the rotary damper provided, a part or all of the vane sliding surface of the side plate is provided with a positioning surface that slides on the vane and positions the shaft in the radial direction.
上述のように、このロータリダンパは、シャフトの回転に伴って、シャフトの回転を抑制する減衰力を発揮するのであるが、一方室と他方室を行き来する液体の流れに抵抗を与える減衰バルブをシャフト内に設けたので、減衰バルブをケースの側方に設けたりシャフトの揺動可能範囲を圧迫する箇所へ設けたりせずとも良くなる。 As described above, this rotary damper exhibits a damping force that suppresses the rotation of the shaft as the shaft rotates, but a damping valve that provides resistance to the flow of liquid flowing between the one chamber and the other chamber. Since it is provided in the shaft, it is not necessary to provide a damping valve on the side of the case or in a place where the swingable range of the shaft is pressed.
それゆえ、本発明のロータリダンパによれば、ロータリダンパを小型化することができるとともに軽量化するができる。 Therefore, according to the rotary damper of the present invention, it is possible to reduce the size and weight of the rotary damper.
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1から図3に示すように、一実施の形態におけるロータリダンパDは、シャフト1と、環状であって内部に作動室を備えたケース2と、ケース2の軸方向両側を閉塞するとともにシャフト1が回転自在に挿通される一対のサイドプレート3,4と、シャフト1に設けられて先端がケース2の内周に摺接するとともに各サイドプレート3,4に摺接して作動室Rを一方室R1と他方室R2とに区画するベーン5,5とを備えて構成されている。そして、このロータリダンパDは、シャフト1をケース2に対して周方向へ回転させると、このシャフト1の回転を抑制する減衰力を発揮する。
The present invention will be described below based on the embodiments shown in the drawings. As shown in FIGS. 1 to 3, a rotary damper D according to an embodiment includes a
以下、このロータリダンパDの各部について詳細に説明する。まず、シャフト1は、内部に中空部1aを持つ筒状とされており、先端外周に設けられて図示しない継手等への連結を可能とするセレーション1bと、外径が他部よりも大径とされる拡径部1cと、当該拡径部1cの外周であって周方向に180度の位相差をもって設けた一対のベーン5,5と、拡径部1cのベーン5,5間の側部から開口して中空部1aに通じる四つの通孔1d,1e,1f,1gとを備えている。なお、上記したところでは、図外の継手等への連結のためにセレーション1bを設けているが、接続方法はこれに限定されない。
Hereinafter, each part of the rotary damper D will be described in detail. First, the
シャフト1の図1中左端には、有底筒状のキャップ30が螺着されている。このキャップ30は、シャフト1の左端を閉塞しており、底部を貫通する螺子孔30aを備えている。また、螺子孔30aには、弁31が螺着されている。そして、シャフト1内には、つまり、中空部1aには、摺動隔壁32が摺動自在に挿入されている。この摺動隔壁32は、中空部1a内であって当該摺動隔壁32よりも図1中左方側に気室Gを区画していて、中空部1a内を軸方向である図1中左右方向へ移動することで気室Gの容積を増減できるようになっている。この気室Gには、弁31を介して外部から気体を充填することができるようになっている。
A bottomed
さらに、シャフト1内である中空部1aの摺動隔壁32より図1中右方には、減衰バルブVが収容されている。減衰バルブVは、中空部1a内に挿入されて当該中空部1a内に一方室R1に連通される一方側バルブ室Aと他方室R2に連通される他方側バルブ室Bとを画成する隔壁部材33と、隔壁部材33の他方側バルブ室B側に設けられる一方側リーフバルブ34と、隔壁部材33の一方側バルブ室A側に設けられる他方側リーフバルブ35と、これらを一体化するロッド36とを備えて構成されている。
Further, a damping valve V is accommodated on the right side in FIG. 1 from the
また、ロッド36には、中空部1aの内周に嵌合する仕切部材37が装着されるとともに、減衰バルブVを中空部1a内の所定位置に固定するためのホルダ部材38が装着されている。
In addition, a
中空部1a内の仕切部材37よりも図1中左方側の空間は、上記摺動隔壁32によって、液室Lと気室Gとに区画されている。また、仕切部材37とホルダ部材38との間に隔壁部材33が配置され、この隔壁部材33によって一方側バルブ室Aと他方側バルブ室Bが画成される。この場合、仕切部材37と隔壁部材33の間にこれら仕切部材37と隔壁部材33によって中空部1a内に一方側バルブ室Aが形成され、隔壁部材33とホルダ部材38の間にこれら隔壁部材33とホルダ部材38によって中空部1a内に他方側バルブ室Bが形成される。一方側バルブ室Aは、通孔1d,1eを介して一方室R1に連通されている。他方側バルブ室Bは、通孔1f,1gを介して他方室R2に連通されている。また、仕切部材37には、オリフィス孔37aが設けられていて、一方側バルブ室Aが液室Lに連通されており、詳しくは後述するが、一方側バルブ室Aが一方室R1と他方側バルブ室Bを介して他方室R2に連通されており、一方室R1と他方室R2内の液体の温度変化による体積変化を補償することができるようになっている。
A space on the left side in FIG. 1 with respect to the
隔壁部材33は、環状であってロッド36の外周に装着されており、一方側バルブ室Aと他方側バルブ室Bとを連通する一方側ポート33aと他方側ポート33bとを備えている。一方側リーフバルブ34は、ロッド36の外周に装着されていて、一方側ポート33aの図1中右端側開口を開閉するようになっており、一方側バルブ室Aの圧力が他方側バルブ室Bの圧力を上回り両者の差圧が開弁圧に達すると撓んで一方側ポート33aを開放し液体の通過を許容しつつ、この液体の流れに抵抗を与える。他方側リーフバルブ35は、ロッド36の外周に装着されていて、他方側ポート33bの図1中左端側開口を開閉するようになっており、他方側バルブ室Bの圧力が一方側バルブ室Aの圧力を上回り両者の差圧が開弁圧に達すると撓んで他方側ポート33bを開放し液体の通過を許容しつつ、この液体の流れに抵抗を与える。
The
なお、一方側リーフバルブ34および他方側リーフバルブ35は、ともに、環状板を複数枚積層して構成される積層リーフバルブとされているが、環状板の枚数は任意であり、ロータリダンパDに望まれる減衰特性によっては、一枚の環状板のみで構成されてもよい。また、一方側リーフバルブ34および他方側リーフバルブ35の代わりに、たとえば、ポペット弁やニードル弁といった弁体を利用することも可能であるし、オリフィスやチョークと言った弁体を必要としないバルブとしてもよい。
The one-
ロッド36は、筒状であって基端にフランジ36aを備え、先端外周に螺子部36bが設けられている。そして、このロッド36の外周に、仕切部材37、他方側リーフバルブ35、隔壁部材33、一方側リーフバルブ34およびホルダ部材38を組み付けるとともに、ロッド36の先端の螺子部36bにバルブナット39を螺着すると、ロッド36の外周に組み付けられて各部材はフランジ36aとバルブナット39とで挟持されてロッド36と一体化されて固定される。
The
このように減衰バルブVを構成する部材はロッド36に固定されてアッセンブリ化されると、中空部1aの図1中右端側からロッド36の基端を中空部1aの内方へ向けて挿入され、ホルダ部材38の図1中左端が中空部1aの内周に螺着される外周螺子ナット40によってシャフト1に固定されることにより、アセンブリ化された減衰バルブVの構成部材および仕切部材37がシャフト1に固定される。
When the members constituting the damping valve V are fixed to the
ケース2は、筒状であって内部に作動室Rを形成する本体20と、本体20の図1中左端側に設けた複数の螺子孔21と、本体20の図1中右端側に設けた複数の螺子孔22とを備えて構成されている。
The
ケース2の図1中左方には、順に、サイドプレート3、サイドパネル6が積層されており、また、ケース2の図1中右方には、順に、サイドプレート4、サイドパネル7が積層されている。
A
サイドプレート3およびサイドパネル6には、ケース2に設けた螺子孔21に符合する位置に設けたボルト挿通孔3a,6aを備えており、これらボルト挿通孔3a,6aに通したボルト25を螺子孔21に螺着することで、サイドプレート3およびサイドパネル6がケース2に一体化される。同様に、サイドプレート4およびサイドパネル7には、ケース2に設けた螺子孔22に符合する位置に設けたボルト挿通孔4a,7aを備えており、これらボルト挿通孔4a,7aに通したボルト26を螺子孔22に螺着することで、サイドプレート4およびサイドパネル7がケース2に一体化される。
The
サイドプレート3,4は、円板状とされていて、ケース2の各螺子孔21,22に符合する位置に設けた複数のボルト挿通孔3a,4aと、中央にシャフト1の挿通を許容するシャフト挿通孔3b,4bと、ケース側面に設けたテーパー面でなる位置決め面3c,4cとを備えて構成されている。位置決め面3c,4cは、サイドプレート3,4の作動室Rに対向する面にのみ設けられており、サイドプレート3,4がケース2の本体20に当接する面(合わせ面)は、ケース2の本体20に倣って当接するよう配慮されている。
The
位置決め面3a,4aは、この場合、サイドプレート3,4の内周側が薄肉となり外周側が厚肉となる傾斜面でなるテーパー面とされている。つまり、位置決め面3a,4aは、サイドプレート3,4の内周の軸方向長さ(肉の厚さ)が短く、外周の軸方向長さが長くなるような傾斜面となっている。
In this case, the positioning surfaces 3a and 4a are tapered surfaces formed by inclined surfaces in which the inner peripheral side of the
サイドプレート3,4は、この実施の形態におけるロータリダンパDにあっては、ベーン5に摺接してサイドパネル6,7を保護する機能を果たしており、耐摩耗性の観点から、サイドプレート3,4のベーン側面を耐摩耗性に優れる材料で作るとよく、具体的には、たとえば、サイドプレート3,4が鉄やステンレスといった硬度が比較的高い材料で形成される。
In the rotary damper D in this embodiment, the
サイドパネル6は、環状であって外周側にケース2の螺子孔21に符合する位置に設けたボルト挿通孔6aを備えており、内周には、シャフト1の図1中左端側に摺接してシャフト1の外周をシールする環状のUパッキン13と環状のダストシール14とがそれぞれ装着されている。他方、サイドパネル7は、円盤状であって、外周側にケース2の螺子孔22に符合する位置に設けたボルト挿通孔7aを備えており、内周には、シャフト1の図1中左端側に摺接してシャフト1の外周をシールする環状のUパッキン15が装着されている。これらサイドパネル6,7は、サイドプレート3,4によって保護されているので、たとえば、アルミニウムといった軽量な材料で形成され、これによりロータリダンパDの全体重量を軽減している。
The side panel 6 is provided with a
そして、ケース2内にシャフト1を挿通しつつ、ケース2に上述のようにしてサイドプレート2,3、サイドパネル6,7を取り付けると、ケース2内は密閉されて二つの扇状の作動室Rを形成する。また、シャフト1に設けたベーン5の先端は、ケース2における本体20の内周に摺接し、二つの作動室Rは、このベーン5によって、それぞれ、部屋C1と部屋C2とに区画され、たとえば、作動油等の液体が封入される。なお、ケース2の本体20の図1中左右端には、作動室Rの外周を取り巻くOリング27,28が装着されていて、ケース2とサイドプレート3,4との間がシールされ、作動室Rが密閉される。
When the
部屋C1は、図2では、シャフト1の軸から見てベーン5の左側に区画され、部屋C2は、シャフト1の軸から見てベーン5の右側に区画されており、シャフト1が図2中で時計回りに回転する場合、ベーン5によって各部屋C1が拡大されるとともに各部屋C2が縮小され、反対に、シャフト1が図2中で反時計回りに回転する場合、ベーン5によって各部屋C1が縮小されるとともに各部屋C2が拡大されるようになっている。
In FIG. 2, the room C1 is partitioned on the left side of the
そして、シャフト1の回転に伴って容積がともに拡大或いは縮小される部屋C1同士をシャフト1の通孔1d,1eおよび一方側バルブ室Aを介して連通してこれらを一方室R1とし、同じく、シャフト1の回転に伴って容積がともに拡大或いは縮小される部屋C2同士をシャフト1の通孔1f,1gおよび他方側バルブ室Bを介して連通してこれらを他方室R2としてある。これら一方室R1と他方室R2は上述したところから理解できるように、ベーン5によって区画される。また、通孔1d,1e,1f,1gの開口位置は、シャフト1が回転しても一方室R1同士が通孔1d,1eによって連通状態に維持されようベーン5の付根に設けてあり、通孔1f,1gの開口位置もまた、シャフト1が回転しても他方室R2同士が連通孔1f,1gによって連通状態に維持されるようベーン5の付根に設けてある。
Then, the chambers C1 whose volumes are both expanded or reduced with the rotation of the
なお、ベーン5は、この実施の形態では、先端に円弧状面を備えており、図3に示すように、サイドプレート側の図3中左端の端面5aおよび図3中右端の端面5bは、それぞれサイドプレート3,4の位置決め面3c,4cに摺接することができるよう、これら位置決め面3c,4cに倣った傾斜面とされている。この場合、ベーン5を作動室R内に収容すると、サイドプレート3,4のベーン5における端面5a,5bが摺接する範囲の面である摺接面の全てが位置決め面3c,4cとなっている。つまり、シャフト1がケース2に対して時計まわりおよび反時計回りに回転が規制されるまで回転する際に、ベーン5がサイドプレート3,4に摺接する可能性のある面である摺接面の全てが位置決め面3c,4cとされている。
In this embodiment, the
したがって、ベーン5の両端面5a,5bがサイドプレート3,4の位置決め面3c,4cに当接すると、シャフト1が径方向に正しい位置に位置決めされ、シャフト1の調芯を図ることができる。なお、位置決め面3c,4cがサイドプレート3,4の内周側が厚肉となり外周側が薄肉となる傾斜面、つまり、図1に示した位置決め面3c、4cとは傾斜方向が逆となる傾斜面とされ、ベーン5の両端面5a,5bがこれに倣った傾斜面とされてもシャフト1の径方向への位置決めが可能であるからそのようにしてもよい。また、図4に示すように、ベーン5の両端面5a,5bがサイドプレート3,4に摺接する範囲の面である摺接面(図4中網掛部分)の全部を位置決め面3c,4cとしてテーパー面にするようにしているが、この摺接面の範囲内であれば、位置決め面3c,4cの周方向両端以外、つまり、内縁と外縁を任意に決定することができる。ただし、シャフト1から入力される横力を受けるという観点からは、位置決め面3c,4cを摺接面の全体としベーン5の両端面5a,5bを位置決め面3c,4cに摺接するテーパー面とする方が接触面積が増えるので有利となる。さらに、シャフト1の径方向の位置決めという観点からは、サイドプレート3,4の位置決め面3c,4cおよびベーン5の両端面5a,5bをテーパー面にする以外にも、彎曲面や球面を採用することも可能であるが、その場合には、サイドプレート3における彎曲面或いは球面がサイドプレート4における彎曲面或いは球面が同一球面上に無いようにしておくとシャフト1が図1中時計回りおよび反時計回りするようなことが無いので好ましい。
Therefore, when both
なお、ベーン5の両端および先端には、コ字状のシール10が装着されており、このシール10は、ケース2、サイドプレート3,4に摺接してベーン5、ケース2とサイドプレート3,4の間をシールしている。また、ケース2の本体20の内周であってシャフト1の拡径部1cの外周に摺接する部位と本体20の左右端にかけてコ字状のシール29が装着されている。また、サイドプレート3の内周には、シャフト挿通孔3bの内壁とシャフト1の拡径部1cの双方に摺接して、サイドプレート3とシャフト1との間をシールするサイドシール12が設けられており、さらに、サイドプレート4の内周には、シャフト挿通孔4bの内壁とシャフト1の拡径部1cの双方に摺接して、サイドプレート4とシャフト1との間をシールするサイドシール13が設けられている。
Note that a
そして、シール29、ベーン5に設けたシール10、プレート6,7の内周に装着されるサイドシール12,13、Oリング27,28で一方室R1と他方室R2とが減衰バルブVを介さずに互いに連通することがないようにシールされている。
The one chamber R1 and the other chamber R2 are connected via the damping valve V by the
つづいて、上記のように構成されたロータリダンパDの作動について説明する。シャフト1が図2中反時計回りに回転して、ベーン5が一方室R1を圧縮すると、一方室R1内の圧力が上昇して一方側リーフバルブ34が撓んで一方側ポート33aを開放するので、一方室R1から押し出される液体は、一方側バルブ室A、一方側ポート33aおよび他方側バルブ室Bを介して他方室R2へ流入する。そして、液体が一方側ポート33aを通過する際に、液体の流れに一方側リーフバルブ34が抵抗を与えることで一方室R1と他方室R2の圧力に差圧を生じせしめることで、ロータリダンパDは、シャフト1の上記回転を抑制する減衰力を発揮する。反対に、シャフト1が図2中時計回りに回転して、ベーン5が他方室R2を圧縮すると、他方室R2内の圧力が上昇して他方側リーフバルブ35が撓んで他方側ポート33bを開放するので、他方室R2から押し出される液体は、他方側バルブ室B、他方側ポート33bおよび一方側バルブ室Aを介して一方室R1へ流入する。そして、液体が他方側ポート33bを通過する際に、液体の流れに他方側リーフバルブ35が抵抗を与えることで他方室R2と一方室R1の圧力に差圧を生じせしめることで、ロータリダンパDは、シャフト1の上記回転を抑制する減衰力を発揮する。
Next, the operation of the rotary damper D configured as described above will be described. When the
また、ロータリダンパD内の液体の温度変化によって液体の体積が変化する場合、摺動隔壁32が中空部1a内で軸方向へ移動して気室Gの容積を増減させることで、上記液体の体積変化を補償するようになっており、この場合、補償手段は、中空部1a内に摺動自在に挿入される摺動隔壁32と、この摺動隔壁32で画成する気室Gおよび液室Lとで構成されている。より詳細には、液体の体積変化が生じる場合、一方室R1、他方室R2、一方側バルブ室Aおよび他方側バルブ室B内で体積が変化した分、液体が過剰となるか不足するため、摺動隔壁32が体積変化見合いで中空部1a内を移動することで、液体が過剰となる場合には過剰分の液体が一方室R1、他方室R2、一方側バルブ室Aおよび他方側バルブ室Bから液室Lに排出され、液体が不足する場合には、不足分の液体が液室Lから一方室R1、他方室R2、一方側バルブ室Aおよび他方側バルブ室Bへ供給されることになる。なお、気室G内の圧力は、液室Lを介して一方室R1、他方室R2、一方側バルブ室Aおよび他方側バルブ室Bへ伝播するので、気室G内の圧力を高くすることで液体の見掛け上の剛性が高くなって、ロータリダンパDは、応答性よく減衰力を発揮することができる。
Further, when the volume of the liquid changes due to the temperature change of the liquid in the rotary damper D, the sliding
そして、このロータリダンパDにあっては、サイドプレート3,4のベーン5における端面5a,5bが摺接する範囲の面である摺接面に位置決め面3c,4cを設けて、ベーン5の両端面5a,5bに摺接させているので、シャフト1を径方向に位置決めすることができ、また、シャフト1に横力が入力されると、サイドプレート3,4でこの横力を受けて、サイドプレート3,4が軸受としても機能することができる。
In the rotary damper D, the positioning surfaces 3c and 4c are provided on the sliding contact surfaces that are in the range where the end surfaces 5a and 5b of the
このように、サイドプレート3,4をシャフト1の軸受と調芯機能を発揮し、また、サイドプレート3,4は、ベーン5に摺接しており耐摩耗性に優れる硬度の高い材料で形成されるので高い横力にも耐えることができ、ブッシュを廃止することができ、ロータリダンパDの軸方向長さを短くすることができるとともに径方向の大型化を招くこともない。
In this way, the
よって、このロータリダンパDによれば、大型化および重量増加を招くことなく、シャフト1への横力入力にも充分に耐えることができるのである。
Therefore, according to the rotary damper D, it is possible to sufficiently withstand the lateral force input to the
また、上記したように、サイドプレート3,4に設ける位置決め面3c,4cは、テーパー面以外にも彎曲面や球面を採用することもできるし、傾斜方向が途中で変更する面形状、つまり、山形面や波型面といった形状を採用することも可能である。
In addition, as described above, the positioning surfaces 3c and 4c provided on the
さらに、上記した例では、サイドプレート3,4とサイドパネル6,7と別部品で構成することで、サイドパネル6,7を軽量な材料で作ってロータリダンパDの全体重量を軽減することができるが、両者を一部品に集約することも可能である。
Further, in the above-described example, the
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。 This is the end of the description of the embodiment of the present invention, but the scope of the present invention is of course not limited to the details shown or described.
1 シャフト
2 ケース
3,4 サイドプレート
3c,4c 位置決め面
5 ベーン
6,7 サイドパネル
R 作動室
R1 一方室
R2 他方室
1
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2012
- 2012-09-27 JP JP2012214413A patent/JP2014070642A/en active Pending
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