JP2014069092A - 淡水化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低コストで安定して塩水を淡水化できる淡水化装置を提供する。
【解決手段】本発明の淡水化装置は、脱塩装置と、塩水を貯留する第1塩水槽と、供給流路とを備え、前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給するように設けられ、前記脱塩装置は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透膜と、前記淡水を排出する淡水用排出口と、前記高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口とを有し、第1塩水槽は、前記脱塩装置より高い位置に設置されたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、淡水化装置に関する。
飲料水などの生活用水が不足しやすい地域において、海水を淡水化して生活用水を製造する淡水化プラントが建設されている。海水淡水化の方法としては、塩水を加熱して生じる水蒸気を冷却して淡水を製造する多段フラッシュ法と、逆浸透膜(RO膜)により加圧した塩水を淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透法とがある。逆浸透法は多段フラッシュ法に比べエネルギー効率に優れているため、逆浸透法を利用した逆浸透膜ろ過装置が多くの淡水化プラントで採用されている。
また、太陽電池や風力発電装置などの自然エネルギーを用いた発電装置の電力を利用して塩水を淡水化する淡水化プラントが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−41887号公報
しかし、従来の逆浸透膜ろ過装置では、ポンプにより約60気圧に加圧した塩水を逆浸透膜に供給する必要があり、淡水化コストを増大させている。また、塩水を加圧するポンプに太陽電池や風力発電装置などの電力を利用すると発電量の変動により安定して淡水化を行うことができない。また、発電量の変動を蓄電池により安定化すると、蓄電池を定期的に交換する必要がありコストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低コストで安定して塩水を淡水化できる淡水化装置を提供する。
本発明は、脱塩装置と、塩水を貯留する第1塩水槽と、供給流路とを備え、前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給するように設けられ、前記脱塩装置は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透膜と、前記淡水を排出する淡水用排出口と、前記高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口とを有し、第1塩水槽は、前記脱塩装置より高い位置に設置されたことを特徴とする淡水化装置を提供する。
本発明によれば、脱塩装置と、塩水を貯留する第1塩水槽と、供給流路とを備え、前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給するように設けられるため、供給流路により第1塩水槽に貯留した塩水を脱塩装置に供給することができる。
本発明によれば、前記脱塩装置は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透膜と、前記淡水を排出する淡水用排出口と、前記高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口とを有するため、脱塩装置により淡水を製造することができる。
本発明によれば、第1塩水槽は、前記脱塩装置より高い位置に設置されるため、脱塩装置に供給する塩水に、第1塩水槽と脱塩装置との高低差に応じた水圧をかけることができる。このことにより、脱塩装置に供給する塩水を加圧するポンプの消費電力を小さくすることができ、淡水化コストを低減することができる。また、第1塩水槽を脱塩装置に比べ約600m以上高い位置に設置すると、第1塩水槽と脱塩装置との高低差に応じた水圧が約60気圧以上になり、この水圧により淡水を製造することができる。
さらに、余剰電力があるときや安価な電力を利用できるときに塩水を第1塩水槽に揚水し、利用できる電力が不足したときや安価な電力を利用できないときに第1塩水槽に貯留した塩水を利用して淡水化を行うことができる。このため、発電量が変動する発電装置の電力により淡水化を行う場合や安価な電力を安定して利用できない場合でも、安定して低コストで淡水化を行うことができる。
本発明の一実施形態の淡水化装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態の淡水化装置に含まれる海水取水装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態の淡水化装置に含まれる海水取水装置の概略断面図である。
本発明の淡水化装置は、脱塩装置と、塩水を貯留する第1塩水槽と、供給流路とを備え、前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給するように設けられ、前記脱塩装置は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透膜と、前記淡水を排出する淡水用排出口と、前記高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口とを有し、第1塩水槽は、前記脱塩装置より高い位置に設置されたことを特徴とする。
本発明の淡水化装置において、第1塩水槽は、第1塩水槽に貯留する塩水の水面を前記脱塩装置中に塩水に比べ10m以上高い位置とすることができるように設置されたことが好ましい。
このような構成によれば、脱塩装置に供給する塩水に1気圧以上の水圧をかけることができ、淡水化コストを低減することができる。
本発明の淡水化装置において、前記供給流路に接続された第1ポンプをさらに備え、第1ポンプは、前記脱塩装置に供給する塩水を加圧するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、第1塩水槽と脱塩装置との高低差に応じた水圧と、第1ポンプが加圧する水圧とをかけた塩水を脱塩装置に供給することにより、淡水を製造することができる。
本発明の淡水化装置において、自然エネルギーを用いた発電装置をさらに備え、前記発電装置は、第1ポンプに電力を供給するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、化石燃料や核燃料による発電装置による電力を用いずに淡水を製造することができる。
本発明の淡水化装置において、前記発電装置は、太陽電池であることが好ましい。
このような構成によれば、太陽光エネルギーを利用して淡水を製造することができる。
本発明の淡水化装置において、前記脱塩装置と実質的に同じ高さに設置され、かつ、塩水を貯留する第2塩水槽をさらに備え、前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路と、第2塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路とを切り替えることができるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、淡水化に利用できる電力が十分にある場合には、第2塩水槽に貯留した塩水を淡水化し、淡水化に利用できる電力が不足する場合には、第1塩水槽に貯留した塩水を淡水化することができる。このことにより、淡水化に利用する電力が変動する場合にも安定して塩水の淡水化を行うことができる。
本発明の淡水化装置において、前記供給流路は、前記発電装置の発電量が大きいと第2塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路となり、前記発電装置の発電量が小さいと第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路となるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、発電量が変動する自然エネルギーを用いた発電装置を利用して塩水を淡水化する場合でも安定して淡水を製造することができる。
本発明の淡水化装置において、第1塩水槽に塩水を揚水する第2ポンプをさらに備え、前記発電装置は、第2ポンプに電力を供給するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が大きいときに第1塩水槽に塩水を溜めることができる。
本発明の淡水化装置において、第2ポンプは、前記発電装置の発電量が大きいと塩水を第1塩水槽に揚水するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、自然エネルギーを用いた発電装置の余剰電力を第1塩水槽に溜める塩水の位置エネルギーとして溜めることができる。
本発明の淡水化装置において、浸透圧発電装置をさらに備え、前記浸透圧発電装置は、半透膜と、前記半透膜により仕切られた高濃度側流路および低濃度側流路と、前記高濃度側流路または前記低濃度側流路と連通した水力発電タービンとを有し、前記高濃度側流路は、前記高濃度塩水が流入するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、脱塩装置から排出される高濃度塩水を利用して、浸透圧発電装置により発電することができる。
本発明の淡水化装置において、前記浸透圧発電装置は、前記自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が小さいと発電するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が低下したときに、浸透圧発電装置により発電することができ、利用できる電力を安定化することができる。
本発明の淡水化装置において、前記浸透圧発電装置は、第1ポンプに電力を供給するように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が低下したときに、浸透圧発電装置が発電した電力を利用して塩水を淡水化することができる。このことにより、塩水を安定して淡水化することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
淡水化装置
図1は、本実施形態の淡水化装置70の概略構成図である。
本実施形態の淡水化装置70は、脱塩装置25と、塩水を貯留する第1塩水槽55aと、供給流路13とを備え、供給流路13は、第1塩水槽55a内の塩水を脱塩装置25に供給するように設けられ、脱塩装置25は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透膜と、前記淡水を排出する淡水用排出口16と、前記高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口17とを有し、第1塩水槽55aは、脱塩装置25により高い位置に設置されたことを特徴とする。
また、本実施形態の淡水化装置70は、海水取水装置20、自然エネルギーを用いた発電装置、浸透圧発電装置30、加熱装置40、ろ過装置50、光触媒部48、熱交換器45などを備えることができる。
以下、本実施形態の淡水化装置70について説明する。
1.海水取水装置
本実施形態の淡水化装置70に含まれる海水取水装置は、淡水化する塩水の原料となる海水を取水できれば特に限定されないが、例えば、図2、3に示したような構造を有することができる。
図2、3は、それぞれ海水取水装置20の構成を示す概略断面図である。
本実施形態の淡水化装置70では、海水取水装置20が備える第3ポンプ12cにより、塩水を取水することができる。取水した塩水は、ろ過装置50に流入させることができる。また、取水した塩水は、光触媒装置を流通した後ろ過装置50に流入してもよい。
海水取水装置20は、海岸近くに設けられかつ井戸穴を有しかつ地中に浸透した海水が前記井戸穴の側壁又は底から流入するように設けられた井戸3と、貯水槽4と、井戸3と貯水槽4とを連通させる連通流路8と、前記井戸内の塩水または前記貯水槽内の塩水を揚水する第3ポンプ12cとを備え、井戸3は、井戸3内の塩水6の水面の水位が海水面の水位に連動するように設けられ、連通流路8は、井戸3内の塩水6の水面の水位が高くなると井戸3内の塩水6が貯水槽4に流入するように設けられ、貯水槽4は、井戸3から流入した塩水7を貯留する。
1−1.井戸
井戸3は、海岸近くに設けられる。また、井戸3は、海水が地中から流入するように設けられる。井戸3の井戸穴は、例えば、油圧ショベルやボーリング機械などで砂浜などを掘削し、金属管やコンクリート管などの井戸管を砂浜などに埋設することにより形成することができる。
井戸3は、例えば、海水が井戸穴の底(海水流入部)の砂礫層1から井戸内に流入するように設けてもよく、井戸穴の側壁の流入孔10を設けた海水流入部から海水が井戸3に流入するように設けてもよい。流入孔10は、例えば、側壁に直径0.5mm〜2mm程度の穴を設けることにより形成してもよく、幅が0.5〜2mm程度のスリットを設けることにより形成してもよく、側壁に網状の材料や多孔質材料を用いることにより形成してもよい。
井戸3の深さは、井戸の底が大潮の干潮時における海水面より深くなり、海水が井戸3に流入することができれば特に限定されないが、例えば、7m以上40m以下とすることができる。また、深い部分は内径10cm〜30cm程度の金属管などで形成し、浅い部分はコンクリートなどで多くの塩水を溜めることができるように設けてもよい。
なお、井戸3内の塩水は、井戸3内に設けた揚水管内の塩水を第3ポンプ12cにより揚水することにより取水することができる。
井戸3の海水流入部が砂礫層1などを介して海と繋がっていると、海から砂礫層1に浸透した海水が海水流入部から井戸3内に流入することができる。また、井戸3内の塩水は海水流入部から砂礫層1に流出することもできる。このため、井戸3に海水流入部を設けることにより、井戸内の塩水の水面の水位が、海の干満に伴う海水面の水位に連動することになる。このため、満潮時に井戸3内の塩水を揚水することにより、揚水に用いるポンプの消費エネルギーを低くすることができる。例えばセイシェルなどの干満の差(約9m)が大きい地域において、より消費エネルギーを低くすることができる。
流入孔10を有する海水流入部を、図2のように井戸3の底および側壁の広い範囲に設けてもよい。このことにより、井戸3に流入する海水の量を多くすることができ、井戸3から取水する塩水の量を多くすることができる。
また、海水流入部を図3のように大潮の干潮における海水面より低い部分に設け、大潮の干潮における海水面よりも高い部分は、非透水性を有する非透水部とすることができる。このことにより、深い砂礫層1から井戸3内に海水を流入させることができ、この海水が通過する砂礫層1の距離を長くすることができる。このことにより、井戸3に流入する海水の砂礫層1によるろ過距離を長くすることができ、井戸3内の塩水の水質を向上させることができる。
また、図3のように海水流入部と非透水部とを設けると、井戸3を、井戸3内の塩水の水面の上の気体が実質に密閉された気密構造とすることができる。井戸3が図3のような気密構造を有すると井戸3内の塩水6の水位を高くすることができる。また、井戸内の気圧を低くすることができ、井戸内に生じた水滴を塩水に流入させることができる。このことを以下に説明する。
上げ潮においては、井戸3の上部に設けたリークバルブ15を開き流入孔10から井戸3内に海水を流入させる。満潮となると、井戸3内の塩水6の水面の水位は、満潮時の海面の水位と実質的に同じになる。この際、リークバルブ15を閉じる。引き潮となり、海水面の水位が低くなると、海水面の水位に連動して井戸3内の塩水6の水面の水位も低下するが、塩水6の水位が低下すると、井戸3内の気圧が低下する。このため、井戸3内の気圧と大気圧との間に差が生じ、井戸3内の塩水6の水面の水位は、海水面よりも高くなる。また、井戸3内の気圧が低下すると、塩水6が気化しやすくなり井戸3内の水蒸気の量が増加する。
次に、リークバルブ15を閉めたまま上げ潮となり、井戸3内の塩水の水位が上昇すると、井戸3内の気圧は上昇し、井戸3内の水蒸気は水滴となり井戸3内の塩水に流入する。このため、井戸3内の塩水の塩分濃度は低下する。このことにより、井戸3内の塩水を取水して淡水化するコストを低減することができる。
なお、連通流路8を介して貯水槽4内の気体が井戸3内に流入しないように連通流路8の貯水槽4側の開口を貯水槽4内の塩水中となるように設けることができる。例えば、連通流路の流出口を貯水槽4の底部に近接して設けることができる。また、井戸3内の気圧が低下することにより、貯水槽4に溜めた塩水が井戸3内に流入することを抑制するために連通流路8は逆流防止弁22を有することができる。
井戸3は、井戸3の底部に近接した流入口を有し、第4ポンプ12dに接続された浚渫管を有することができる。また、流入孔10などから井戸3内に侵入し、井戸3の底部3に堆積した砂や土は、浚渫管の流入口から吸揚され、井戸3から排出される。このような浚渫用設備を備えることにより、井戸3内に砂や土が溜まるのを抑制することができ、井戸3から取水できる塩水の量が減少することを抑制することができる。
また、井戸3は、傾斜した底部を有することができる。また、浚渫管の流入口は、傾斜した底部の最低部に近接して設けることができる。このことにより、井戸3の底部に堆積した砂や土を最低部に集めることができ、集めた砂や土を浚渫管により吸揚することができる。
また、井戸3に引き上げ可能に設けられた可動底を設けることもできる。このことにより、可動底を引き上げ井戸の底に堆積した砂や土を浚渫することができる。
井戸3の底に堆積した砂や土の浚渫は、例えば、満潮時に行うことができる。このことにより、浚渫に要する消費エネルギーを小さくすることができる。
1−2.貯水槽、連通流路
貯水槽4は、連通流路8により井戸3と連通し、井戸3から流入した塩水を貯留できるように設けられる。また、連通流路8は、井戸3内の塩水の水面の水位が高くなると井戸3内の塩水が貯水槽4に流入するように設けられる。
連通流路8の井戸3側の流入口は、満潮時の海水面の水位よりも少し低い位置に設けることができる。このことにより、満潮時に井戸3内の塩水の水位は連通流路8の井戸3側の流入口よりも高くなり、井戸3内の塩水を連通流路8に流入させることができ、連通流路8を流れた塩水を貯水槽4に流入させることができる。また、連通流路8の井戸3側の流入口をこの位置に設けることにより、干潮により井戸3内の塩水の水位が低下したときに、貯水槽4内の塩水が連通流路8を介して井戸3に流入することを防止することができ、貯水槽4が井戸3から流入した塩水を貯留することができる。
貯水槽4は、井戸3から流入した塩水を貯留できるものであれば特に限定されないが、例えば、コンクリート製であってもよく、プラスチック製であってもよく、金属製であってもよい。
また、貯水槽4は、井戸3と隔壁により分離された水槽であってもよい。また、この場合、連通流路8は、隔壁またはその上端に設けられてもよい。
なお、貯水槽4は、第3ポンプ12cに接続された揚水管を内部に有することができる。この揚水管から貯水槽4内の塩水を取水することができる。
貯水槽4は、淡水が流入することができるように設けられてもよい。このことにより、貯水槽4内の塩水の塩分濃度を低下させることができ、塩水を淡水化するときのコストを低減することができる。貯水槽4に流入する淡水は、例えば、淡水化プラントによる淡水化に伴い副生成する淡水であってもよく、地下水であってもよく、河川などから取水した淡水であってもよい。
連通流路8は、管状の流路であってもよく、井戸3と貯水槽4とを分離する隔壁上に設けられ井戸3内の塩水がオーバーフローすることにより塩水が流れるような流路であってもよい。
2.光触媒装置
光触媒装置は、光触媒部48を備え、太陽光を受光できるように設けられる。光触媒装置に流入した塩水は、受光することにより光触媒活性が生じた光触媒部48に接触した後、光触媒装置から流出する。塩水をこのような光触媒装置を流通させることにより、塩水に含まれる有機物を光触媒部48の光触媒活性により分解除去することができる。特に、海水中に含まれる微量の臭素から生成される可能性のある臭素酸を分解することができる。また、ろ過装置50、脱塩装置25などにおける膜の目詰まりを抑制することができ、さらに、塩水に菌などが繁殖することを抑制することができる。
光触媒部48には、酸化チタンなど公知の光触媒材料を用いることができる。
3.ろ過装置
ろ過装置50は、MF(精密ろ過)膜またはUF(限外ろ過)膜などのろ過膜51により流入した塩水のろ過を行う。このようなろ過装置50を設けることにより、塩水に含まれる微粒子や菌体などを除去することができる。ろ過装置50は、ろ過膜51によりろ過するために加圧装置または減圧装置を備えることができる。
ろ過装置50によりろ過された塩水は、塩水槽55に溜められ、その後、供給流路13により脱塩装置25に供給される。
4.塩水槽、供給流路
塩水槽55は、ろ過装置50によりろ過された塩水を貯留する。
本実施形態の淡水化装置70は、脱塩装置25より高い位置に設置された第1塩水槽55aを有する。第1塩水槽55aは、例えば、山の上、丘の上、やぐらの上、ビルの屋上や上層階などに設置することができる。
第1塩水槽55aは、第1塩水槽55aに貯留する塩水の水面を脱塩装置25中に塩水に比べ10m以上高い位置とすることができるように設置することができる。また、第1塩水槽55aに貯留する塩水の水面の位置が、脱塩装置25中に塩水に比べ、10m以上高く700mより低い位置、30m以上高く700mより低い位置、50m以上高く700mより低い位置、又は80m以上高く700mより低い位置とすることができるように第1塩水槽55aを設置することができる。
このように第1塩水槽55aと脱塩装置25とに高低差を設けることにより、第1塩水槽55a内の塩水を脱塩装置25に供給すると、脱塩装置25に供給する塩水に、第1塩水槽55aと脱塩装置25との高低差に応じた水圧をかけることができる。この水圧は、脱塩装置25による淡水化に利用することができる。つまり、第1塩水槽55に貯留した塩水が有する位置エネルギーを脱塩装置25による淡水化に利用することができる。
また、本実施形態の淡水化装置70は、脱塩装置25と実質的に同じ高さに設置された第2塩水槽55bを有することができる。ここで実質的に同じ高さに設置されるとは、実質的に同じフロアに脱塩装置25と第2塩水槽55bとが設置される場合などである。
ろ過装置50によりろ過された塩水は、第2ポンプ12bによりろ過装置50から第1塩水槽55aに揚水されてもよい。また、ろ過装置50によりろ過された塩水は、第2塩水槽55bに貯留され、第2塩水槽55b内の塩水を第2ポンプ12bにより第1塩水槽55aに揚水してもよい。第2ポンプ12bにより塩水を揚水することにより、第1塩水槽55aに塩水を溜めることができる。
第2ポンプの駆動に用いられる電力は、後述する自然エネルギーを用いた発電装置から供給されてもよい。このことにより、自然エネルギーを用いた発電装置の電気エネルギーを第1塩水槽55aに貯留した塩水の位置エネルギーとして蓄えることができる。
第1塩水槽55a内の塩水は、供給流路13を流れ、脱塩装置25に供給される。
また、第1塩水槽55a内の塩水は、供給流路13を流れた後第1ポンプ12aにより加圧し、脱塩装置25に供給されてもよい。
第1ポンプ12aとしては、タービンポンプやプランジャーポンプなどの高圧ポンプを用いることができる。
例えば、第1塩水槽55aが脱塩装置25に比べ600m以上高い位置に設置されている場合、第1塩水槽55a内の塩水を供給流路13を介して脱塩装置25に直接供給することができる。この場合、第1塩水槽55aと脱塩装置25との高低差に応じた水圧が60気圧以上であるため、60気圧以上の水圧を有する塩水を脱塩装置25に供給することができ、脱塩装置25において供給された塩水を逆浸透膜によりろ過することができる。従って、第1ポンプ12aを駆動させずに脱塩装置25により淡水を製造することができる。
また、例えば、第1塩水槽55aが脱塩装置25に比べ約50m高い位置に設置されている場合、第1塩水槽55a内の塩水を供給流路13及び第1ポンプ12aを介して脱塩装置25に供給することができる。この場合、第1塩水槽55aと脱塩装置25との高低差に応じた水圧が約5気圧であるため、第1ポンプ12aにより約55気圧の加圧を行い、約60気圧の水圧を有する塩水を脱塩装置25に供給することができる。このことにより、脱塩装置25において供給された塩水を逆浸透膜によりろ過することができ、脱塩装置25により淡水を製造することができる。
このように第1塩水槽55aと脱塩装置25との高低差に応じた水圧、つまり、第1塩水槽55aに貯留した塩水の位置エネルギーを利用することにより、第1ポンプ12aの消費電力を少なくすることができる。
供給流路13は、第1塩水槽55a内の塩水を脱塩装置25に供給する流路と、第2塩水槽55b内の塩水を脱塩装置25に供給する流路とを切り替えることができるように設けることができる。流路の切り替えは、バルブ15により切り替えることができる。また、バルブ15の開閉は、コンピューターなどにより制御することもできる。
また、供給流路13には、第1ポンプ12aが接続されてもよい。
供給流路13により、第2塩水槽55b内の塩水を脱塩装置25に供給する場合、第1ポンプ12aにより加圧を行った約60気圧の塩水を脱塩装置25に供給する。このことにより、脱塩装置25において供給された塩水を逆浸透膜によりろ過することができ、脱塩装置25により淡水を製造することができる。
この場合、第1塩水槽55a内の塩水を脱塩装置25に供給する場合に比べ第1ポンプ12aが消費する電力が大きくなる。
第1ポンプ12aは、後述する自然エネルギーを用いた発電装置により駆動されてもよい。
自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が大きい場合、供給流路13は、第2塩水槽55b内の塩水を第1ポンプ12aにより加圧し脱塩装置25に供給する流路に切り替わる。この場合、第1ポンプ12aが利用できる電力が十分にあるため、脱塩装置25により第2塩水槽55b内の塩水から淡水を製造する。
前記発電装置にさらに余剰電力がある場合、前記発電装置は、第2ポンプ12bに電力を供給し、第2ポンプ12bによりろ過装置50によりろ過された塩水を第1塩水槽55aに揚水する。このことにより、第1塩水槽55aに貯留される塩水の量を多くすることができ、第1塩水槽55aから脱塩装置25に供給することができる塩水の量を多くすることができる。
自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が小さい場合、供給流路13は、第1塩水槽55a内の塩水を脱塩装置25に供給する流路に切り替わる。このことにより、より小さい消費電力で第1ポンプを駆動させ脱塩装置25により塩水から淡水を製造することができる。また、第1塩水槽55aが十分に高い場所に設置されている場合、第1ポンプ12aを駆動させずに脱塩装置25により塩水から淡水を製造することができる。
また、この場合、第1ポンプを後述する浸透圧発電装置30が発電する電力により駆動させてもよい。
5.脱塩装置
脱塩装置25は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とを分離する逆浸透膜(RO膜)と、分離された淡水を排出する淡水用排出口16と、分離された高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口17とを有する。また、脱塩装置25は、逆浸透膜により仕切られた塩水流路および淡水流路を備えることができる。逆浸透膜は、直径が約2ナノメートル以下の孔が多数設けられており、水分子はこの孔を通過することができるが、水和したナトリウムイオンや塩素イオンはこの孔を通過することができない。脱塩装置25はこの逆浸透膜の性質を利用して淡水と高濃度塩水とを製造する。
脱塩装置25には、第1ポンプ12aなどによる加圧により約60気圧の水圧を有する塩水が供給され、脱塩装置25に供給された塩水は、塩水流路を流れる。塩水流路を流れる塩水に含まれる水分子は、塩水流路を流れる塩水と、淡水流路との圧力差により逆浸透膜の孔を通過し、淡水流路において淡水となる。また、塩水流路を流れる塩水に含まれるナトリウムイオンや塩素イオンは、逆浸透膜の孔を通過することができないため、塩水流路を流れていく。このため、塩水流路の出口である高濃度塩水用排出口17からは高濃度塩水が排出され、淡水流路の出口である淡水用排出口16からは淡水が排出される。
脱塩装置25から排出された淡水は、淡水タンク57に貯留され、生活用水などとして利用される。
脱塩装置25から排出された高濃度塩水は、高濃度塩水タンク56に貯留される。また、高濃度塩水は、加熱装置40を流通した後、高濃度塩水タンク56に貯留されてもよい。
6.自然エネルギーを用いた発電装置
自然エネルギーを用いた発電装置としては、たとえば、太陽電池28、太陽熱発電装置、風力発電装置、波力発電装置、潮汐力発電装置、地熱発電装置、海洋温度差発電装置、バイオマス発電装置などである。
このような自然エネルギーを用いた発電装置を用いることにより、化石燃料や核燃料を用いずに発電した電力により塩水を淡水化することができる。
ここでは、自然エネルギーを用いた発電装置が太陽電池28である場合について説明する。
太陽電池28は、太陽光を受光することにより光起電力が生じるものであれば特に限定されない。また、太陽電池28が発電した電力は、第1ポンプ12aに供給され塩水の淡水化に利用される。また、太陽電池28が発電した電力は、第2ポンプ12bに供給され第1塩水槽55aに塩水を揚水するために利用されてもよく、第3ポンプ12cに供給され、井戸3内の塩水6または貯水槽4内の塩水7を揚水するために利用されてもよい。
太陽電池28は、夜間発電することができないため、夜間は、系統電力や後述する浸透圧発電装置30により発電される電力を利用して塩水を淡水化することができる。
太陽電池28は、熱交換器45aの吸熱部46aにより冷却されるように設けることができる。このことにより、太陽電池28の温度が上昇し太陽電池28の発電能力が低下することを抑制することができる。
また、熱交換器45aの放熱部47aは、井戸3内の塩水6または貯水槽4内の塩水7に放熱するように設けることができる。このことにより、取水する塩水の温度を上昇させることにより塩水の水粘性を低下させることができ、ろ過装置50によるろ過の効率や、逆浸透膜を用いた淡水化の効率を向上させることができる。放熱部47は、井戸3内の塩水6中または貯水槽4内の塩水7中に設けることもでき、井戸3の外壁上や貯水槽4の外壁上に設けることもできる。
7.加熱装置
加熱装置40は、脱塩装置25から供給される高濃度塩水を加熱し高濃度塩水を濃縮する。加熱装置40は、例えば、太陽光を受光することにより高濃度塩水を加熱できるように設けることができる。加熱装置40を備えることにより、高濃度塩水の塩分濃度を上昇させることができ、後述する浸透圧発電装置30による発電量を大きくすることができる。
加熱装置40は、高濃度塩水を加熱することにより生じる水蒸気が熱交換器45cの吸熱部46cにより冷却されるように設けることができる。このことにより、水蒸気から淡水を製造することができる。この淡水は、淡水タンク57に流入するように設けることができる。
また、熱交換器45cの放熱部47cは、井戸3内の塩水6または貯水槽4内の塩水7に放熱するように設けることができる。このことにより、取水する塩水の温度を上昇させることにより塩水の水粘性を低下させることができ、ろ過装置50によるろ過の効率や、逆浸透膜を用いた淡水化の効率を向上させることができる。
加熱装置40は、高濃度塩水を加熱することにより生じる水蒸気が井戸3内の塩水中または貯水槽4内の塩水中に供給されるように設けることができる。このことにより、井戸3内の塩水または貯水槽4内の塩水を加温することができると共に、これらの塩水の塩水濃度を低下させることができ、脱塩装置25よる淡水化のコストを低減することができる。
8.浸透圧発電装置
浸透圧発電装置30は、半透膜32と、半透膜32により仕切られた高濃度側流路35および低濃度側流路34と、高濃度側流路35または低濃度側流路34と連通した水力発電タービン37とを有する。また、浸透圧発電装置30は、高濃度側流路35に、高濃度塩水タンク56に溜めた高濃度塩水62が流入するように設けられる。
半透膜32は、例えば、逆浸透膜、ナノろ過膜、限外ろ過膜などである。このような半透膜32により仕切られた高濃度側流路35に高濃度塩水タンク56に溜めた高濃度塩水62を流通させ、低濃度側流路34に淡水または低濃度塩水を流通させると、塩分濃度差による浸透圧により低濃度側流路34から高濃度側流路35へ水が浸透する。この水の浸透により生じる流れにより水力発電タービン37を回転させ発電する。
水力発電タービン37は、低濃度側流路34に淡水または低濃度塩水62を供給する流路に設けてもよく、高濃度側流路35から高濃度塩水を排出する流路に設けてもよい。
水力発電タービン37により発電した電力は、第1ポンプ12aに供給することができる。
また、前記自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が小さい場合、高濃度塩水タンク56に溜めた高濃度塩水62を高濃度側流路35に供給することにより浸透圧発電装置30により発電を行い、発電した電力を第1ポンプ12aに供給することができる。このことにより、前記自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が変動し発電量が低下した場合でも、第1ポンプ12aに十分な電力を供給することができ、淡水化装置70による塩水の淡水化を継続することができる。
なお、図1に示した淡水化装置70では、第2塩水槽55bに溜めた低濃度塩水を低濃度側流路34に流通させている。また、低濃度側流路34において水が高濃度側流路35に浸透することにより塩分濃度が高くなった低濃度塩水は、加熱装置40に流入させている。また、図1に示した淡水化装置70では、水力発電タービン37を高濃度側流路35から高濃度塩水を排出する流路に設けている。
浸透圧発電装置30は、高濃度側流路35を流れる高濃度塩水が熱交換器45bの吸熱部46bにより冷却されるように設けることができる。このことにより、浸透圧発電装置30の発電効率を向上させることができる。
また、熱交換器45bの放熱部47bは、井戸3内の塩水6または貯水槽4内の塩水7に放熱するように設けることができる。このことにより、取水する塩水の温度を上昇させることにより塩水の水粘性を低下させることができ、ろ過装置50によるろ過の効率や、逆浸透膜を用いた淡水化の効率を向上させることができる。
1:砂礫層 3:井戸 4:貯水槽 6:井戸内の塩水 7:貯水槽内の塩水 8:連通流路 10:流入孔 12:ポンプ 12a:第1ポンプ 12b:第2ポンプ 12c:第3ポンプ 12d:第4ポンプ 13:供給流路 15:バルブ 16:淡水用排出口 17:高濃度塩水用排出口 20:海水取水装置 22:逆流防止弁 25:脱塩装置 28:太陽電池 30:浸透圧発電装置 32:半透膜 34:低濃度側流路 35:高濃度側流路 37:水力発電タービン 40:加熱装置 45:熱交換器 45a:第1熱交換器 45b:第2熱交換器 45c:第3熱交換器 46:吸熱部 46a:第1吸熱部 46b:第2吸熱部 46c:第3吸熱部 48:光触媒部 50:ろ過装置 51:ろ過膜 55:塩水槽 55a:第1塩水槽 55b:第2塩水槽 56:高濃度塩水タンク 57:淡水タンク 61:塩水 62:高濃度塩水 63:淡水 65:水蒸気凝縮装置 70:淡水化装置

Claims (12)

  1. 脱塩装置と、塩水を貯留する第1塩水槽と、供給流路とを備え、
    前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給するように設けられ、
    前記脱塩装置は、供給された塩水をろ過し淡水と高濃度塩水とに分離する逆浸透膜と、前記淡水を排出する淡水用排出口と、前記高濃度塩水を排出する高濃度塩水用排出口とを有し、
    第1塩水槽は、前記脱塩装置より高い位置に設置されたことを特徴とする淡水化装置。
  2. 第1塩水槽は、第1塩水槽に貯留する塩水の水面を前記脱塩装置中に塩水に比べ10m以上高い位置とすることができるように設置された請求項1に記載の淡水化装置。
  3. 前記供給流路に接続された第1ポンプをさらに備え、
    第1ポンプは、前記脱塩装置に供給する塩水を加圧するように設けられた請求項1または2に記載の淡水化装置。
  4. 自然エネルギーを用いた発電装置をさらに備え、
    前記発電装置は、第1ポンプに電力を供給するように設けられた請求項3に記載の淡水化装置。
  5. 前記発電装置は、太陽電池である請求項4に記載の淡水化装置。
  6. 前記脱塩装置と実質的に同じ高さに設置され、かつ、塩水を貯留する第2塩水槽をさらに備え、
    前記供給流路は、第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路と、第2塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路とを切り替えることができるように設けられた請求項4または5に記載の淡水化装置。
  7. 前記供給流路は、前記発電装置の発電量が大きいと第2塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路となり、前記発電装置の発電量が小さいと第1塩水槽内の塩水を前記脱塩装置に供給する流路となるように設けられた請求項6に記載の淡水化装置。
  8. 第1塩水槽に塩水を揚水する第2ポンプをさらに備え、
    前記発電装置は、第2ポンプに電力を供給するように設けられた請求項4〜7のいずれか1つに記載の淡水化装置。
  9. 第2ポンプは、前記発電装置の発電量が大きいと塩水を第1塩水槽に揚水するように設けられた請求項8に記載の淡水化装置。
  10. 浸透圧発電装置をさらに備え、
    前記浸透圧発電装置は、半透膜と、前記半透膜により仕切られた高濃度側流路および低濃度側流路と、前記高濃度側流路または前記低濃度側流路と連通した水力発電タービンとを有し、
    前記高濃度側流路は、前記高濃度塩水が流入するように設けられた請求項4〜9のいずれか1つに記載の淡水化装置。
  11. 前記浸透圧発電装置は、前記自然エネルギーを用いた発電装置の発電量が小さいと発電するように設けられた請求項10に記載の淡水化装置。
  12. 前記浸透圧発電装置は、第1ポンプに電力を供給するように設けられた請求項10または11に記載の淡水化装置。
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