JP2014067889A - 積層コイル部品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成るにおいて、導体部におけるCuの含有量を0.5〜2.0wt%とするか、および/または導体部におけるCu含有量を磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多くする。
【選択図】図1
Description
導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
導体部におけるCuの含有量が0.5〜2.0wt%である、積層コイル部品が提供される。
導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、積層コイル部品が提供される。
Fe、Ni、Zn、およびCuを含み、かつCu含有量がCuOに換算して0.4〜15mol%であるフェライト材料のグリーンシートを、銀を含む導体ペースト層を介して積層し、導体ペースト層がフェライト材料のグリーンシートを貫通してコイル状に相互接続されている積層体を得ること、および
積層体を酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料のグリーンシートおよび銀を含む導体ペースト層を焼成して、それぞれ磁性体層および導体パターン層とし、これにより、それぞれ前記磁性体部および前記導体部を形成すること
を含む製造方法が提供される。
(磁性体シートの作製)
Fe2O3、ZnO、NiOおよびCuO粉末を組成が表1の試料No.1〜8に示す割合となるように秤量した。なお、試料No.1〜8が本発明の実施例であり、試料No.9(表中、記号「*」を付して示す)は比較例である。
レーザ加工機を使用して、上記で作製した磁性体シートの所定の位置にビアホールを形成した後、別途調製した、Ag粉末、ワニスおよび有機溶剤を含むAgペーストを、磁性体シートの表面にスクリーン印刷し、かつビアホールに充填して、所定形状のコイルパターンを有する導体ペースト層を形成した。
フェライト材料を表1の試料No.9に示す割合となるように秤量し、セラミック積層体を大気中で焼成すること以外は、上記の実施例と同様にして、比較例の積層コイル部品を作製した。
試料No.1〜9の試料(積層コイル部品)について、導体部の減少の有無を確認し、Cu含有量を測定した。また、試料No.1〜8の試料を、直量重畳試験および熱衝撃試験により評価した。
試料No.1〜9につき各10個の試料を用いて、Agilent Technologies社製のデジタルマルチメータ34401Aを用いて直流抵抗Rdcを測定した。10個の試料の平均値を算出し、その平均値が設計値100mΩの1.1倍以上(110mΩ)となった試料をコイル導体の減少(細り)が起こり、直流抵抗が上昇したと判断した。直流抵抗が上昇しなかった(コイル導体が減少しなかった)試料をG、直流抵抗が上昇した(コイル導体が減少した)試料をNGとした。結果を表2に示す。
試料No.1〜9につき各10個の試料を用いて、これらの試料の端面が立つように樹脂固めを行い、試料の長さ方向に沿って研磨し、長さ方向の約1/2の時点における研磨断面を得て、観察用の断面とした。
得られた観察用の断面おいて、導体部の略中央部(図5(b)のX1”で示した位置)、磁性体部の中央領域(図5(a)のX2”(t=約5μm)で示した位置)、および磁性体部の導体部近傍領域(図5(a)のX3”で示した位置)について、WDX法(波長分散型X線分析法)を使用して組成を定量分析し、X1”、X2”およびX3”の領域におけるCu含有量(Cu換算)を求め、10個の試料の平均値を算出した。結果を表2に示す。
試料No.1〜8につき各50個を用いて、−55℃〜+125℃の範囲で所定の温度プロファイルで2000サイクル繰り返した。その前後で、試料のインダクタンスLを、測定周波数1MHzで測定し、試験前後でのインダクタンス変化率を求め、50個の積層コイル部品での平均値を算出した。結果を表2に示す。
試料No.1〜8につき各試料50個を用いて、JIS規格(C2560−2)に準拠し、1Aの直流電流を試料に重畳した時のインダクタンスLを測定周波数1MHzで測定し、試験前後でのインダクタンス変化率を求め、50個の積層コイル部品での平均値を算出した。結果を表2に示す。
2 磁性体部
3 導体部
4a,4b 引出し部
5a,5b 外部電極
8a〜8h 磁性体層
9a〜9f 導体パターン層
9a’,9f’ 引出し部
10a〜10e ビアホール
11 積層コイル部品
12 非磁性体層
X2 磁性体部の導体部近傍領域
X3 磁性体部の中央領域
X2’ 低Cu含有量領域
X3’ 高Cu含有量領域
X1” 導体部のCu含有量測定部
X2” 磁性体部の導体部近傍領域のCu含有量測定部
X3” 磁性体部の中央領域のCu含有量測定部
Claims (5)
- 磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、
導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
導体部におけるCuの含有量が0.5〜2.0wt%である、積層コイル部品。 - 導体部におけるCuの含有量が0.5〜1.5wt%である、請求項1に記載の積層コイル部品。
- 導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、請求項1または請求項2に記載の積層コイル部品。
- 磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、
導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、積層コイル部品。 - 磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品の製造方法であって、
Fe、Ni、Zn、およびCuを含み、かつCu含有量がCuOに換算して0.4〜15mol%であるフェライト材料のグリーンシートを、銀を含む導体ペースト層を介して積層し、導体ペースト層がフェライト材料のグリーンシートを貫通してコイル状に相互接続されている積層体を得ること、および
積層体を酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料のグリーンシートおよび銀を含む導体ペースト層を焼成して、それぞれ磁性体層および導体パターン層とし、これにより、それぞれ前記磁性体部および前記導体部を形成すること
を含む製造方法。
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JP2012212548A JP2014067889A (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 積層コイル部品およびその製造方法 |
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JP2012212548A Pending JP2014067889A (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 積層コイル部品およびその製造方法 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02122505A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-10 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層チップインダクタとその製造方法 |
JP2011236068A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Murata Mfg Co Ltd | フェライト磁器、及びセラミック電子部品 |
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2012
- 2012-09-26 JP JP2012212548A patent/JP2014067889A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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