JP2014067889A - 積層コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部導体の減少を招くことなく、直流重畳特性が向上し、磁性体内部の応力が低減された、銀を主成分とする内部導体を有する積層コイル部品を提供する。
【解決手段】磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成るにおいて、導体部におけるCuの含有量を0.5〜2.0wt%とするか、および/または導体部におけるCu含有量を磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層コイル部品に関し、より詳細には、Fe、Ni、ZnおよびCuを含む焼結フェライトである磁性体部と、磁性体部に埋設されて成るコイル状の銀系導体部を有する積層コイル部品に関する。また、本発明は、かかる積層コイル部品の製造方法にも関する。
一般的に、積層コイル部品の内部導体としては電気抵抗の低い導体を用いることが好ましい。このような導体として銀が知られているが、積層コイル部品の内部導体として銀を用いる場合、フェライト材料と同時に焼成する際に、銀がフェライト中に拡散することにより、内部導体の消失や内部導体の断面積の減少といった問題が生じる。
かかる状況下、特許文献1は、所定のフェライト材料中に、所定量のAgOおよびRh等の添加物を加えることにより、銀のフェライト中への拡散を抑制できるとしている。その結果、特許文献1の積層チップインダクタは、内部導体に電気抵抗の小さい銀を用いることができるので、特に大電流仕様に最適であり、さらに高周波特性に優れ、内部抵抗が低いことから、電子機器の高性能化に効果的に活用できる、とされている。
特開2002−83708号公報
特許文献1には、上記した銀の拡散抑制のメカニズムについて、以下のように記載されている:「RhとAgOとの添加の効果は次のように考えられる。すなわち、Agの消失をもたらす拡散は、粒界を通じての拡散が先行する。そこで、結晶構造が定まった仮焼合成後のフェライト粉末にRhとAgOとを混合すれば、焼結時の粒界にこれらが偏析しやすくなる。高温においては、AgOは分解してAgとなるので、粒界のAg濃度が相対的に高くなり拡散が抑制される。また、Rhは同じく高温でRhを遊離して、これがAgと接し高融点化するので、やはり拡散を抑止する。しかし、他の原料と同様に初めから混合し仮焼すると、焼結粒内に入り込んでしまい、その効果が十分現れない。」(特許文献1:段落[0030])。このように、特許文献1のフェライト材料を用いた場合、焼成後、粒界にAgやRhが偏析することから、得られた積層チップインダクタは、銀の拡散が抑制される一方で、絶縁抵抗や信頼性が低下する可能性がある。
また、積層コイル部品では、フェライト材料からなる磁性体部と導電性材料を主成分とする導体部とでは線膨張係数が異なることから、両者の線膨張係数の相違に起因し、焼成後の冷却過程で内部に応力歪みが生じる。そして、基板実装時のリフロー処理等で急激な温度変化や外部応力が負荷されると、上記した応力歪みが変化することから、インダクタンス等の磁気特性が変化する。
さらに、この種の積層コイル部品では、大電流が通電された場合であっても安定したインダクタンスが得られることが求められている。したがって、大きな直流電流を通電してもインダクタンスの低下が抑制されるように、直流重畳特性を向上させることが求められている。
特許文献1の積層チップインダクタは、このように急激な温度変化や外部応力に対する安定性や直流重畳特性に関して十分であるとは言えない。
本発明の目的は、製造時に内部導体の減少を招くことなく、銀を主成分とする内部導体を有する積層コイル部品を提供することにある。本発明のさらなる目的は、内部導体の減少を招くことなく、直流重畳特性に優れ、磁性体内部の応力が低減された、銀を主成分とする内部導体を有する積層コイル部品を提供することにある。
本発明者は、上記問題を解消すべく鋭意検討した結果、積層コイル部品において、導体部におけるCuの含有量を0.5〜2.0wt%とすることにより、Agの磁性体部への拡散を抑制して内部導体の減少を抑制できることを見出した。また、本発明者は、積層コイル部品において、導体部におけるCu含有量を、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多くすることにより、Agの磁性体部への拡散を抑制して内部導体の減少を招くことなく、内部応力を緩和し、かつ直流重畳特性を向上させることができることを見出し、本発明に至った。
本発明の第1の要旨によれば、磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、
導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
導体部におけるCuの含有量が0.5〜2.0wt%である、積層コイル部品が提供される。
本発明の第2の要旨によれば、磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、
導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、積層コイル部品が提供される。
本発明の第3の要旨によれば、磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品の製造方法であって、
Fe、Ni、Zn、およびCuを含み、かつCu含有量がCuOに換算して0.4〜15mol%であるフェライト材料のグリーンシートを、銀を含む導体ペースト層を介して積層し、導体ペースト層がフェライト材料のグリーンシートを貫通してコイル状に相互接続されている積層体を得ること、および
積層体を酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料のグリーンシートおよび銀を含む導体ペースト層を焼成して、それぞれ磁性体層および導体パターン層とし、これにより、それぞれ前記磁性体部および前記導体部を形成すること
を含む製造方法が提供される。
本発明によれば、導体部におけるCuの含有量を0.5〜2.0wt%とすることにより、内部導体の減少を招くことなく、銀を主成分とする内部導体を有する積層コイル部品が提供される。また、本発明によれば、導体部におけるCu含有量を、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多くすることにより、内部導体の減少を招くことなく、直流重畳特性に優れ、内部応力が緩和された、銀を主成分とする内部導体を有する積層コイル部品が提供される。
本発明の1つの実施形態における積層コイル部品の概略斜視図である。 図1の実施形態における積層コイル部品の概略分解斜視図であって、外部電極を省略した図である。 図1の実施形態における積層コイル部品の概略断面図であって、図1のA−A’線に沿って見たものである。 図3に対応する図であって、(a)は、磁性体部の中央領域および導体部近傍領域を示す図であり、(b)は、高Cu含有量領域および低Cu含有量領域を例示的に示す図である。 図3に対応する図であって、(a)は、磁性体部の中央領域および導体部近傍領域のCu含有量の測定箇所を例示的に示す図であり、(b)は、導体部のCu含有量の測定箇所を例示的に示す図である。 図1の実施形態の改変例における積層コイル部品を示す図であって、図3に対応する図である。
本発明の積層コイル部品およびその製造方法について、以下、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明の積層コイル部品の構成、形状、巻回数および配置等は、図示する例に限定されないことに留意されたい。
図1および図3に示すように、本実施形態の積層コイル部品11は、概略的には、磁性体部2と、磁性体部2に埋設されて成るコイル状の導体部3とを有する積層体1を含んで成り、外部電極5aおよび5bが積層体1の外周両端面を覆うように設けられ得、導体部3の両端に位置する引出し部4aおよび4bは外部電極5aおよび5bにそれぞれ接続され得る。
より詳細には、図2を参照して、磁性体部2は、磁性体層8a〜8hが積層されて成る。また、導体部3は、磁性体層8a〜8g間にそれぞれ配置された複数の導体パターン層9a〜9fが、磁性体層8b〜8fに貫通して設けられたビアホール10a〜10eを通ってコイル状に相互接続されている。なお、図2における引出し部9a’および9f’は、それぞれ、図1における引出し部4bおよび4aに対応する。
磁性体部2は、Fe、Ni、ZnおよびCuを含む焼結フェライト材料から成る。
導体部3は、Agを主成分として含み、さらにCuを含む。Agを主成分とする導体部は、例えば、50wt%以上、好ましくは90wt%以上、例えば約98.0〜99.5wt%のAgを含む。
外部電極5a、5bは、特に限定されないが、通常、銀を主成分として含む導体から成り、必要に応じてニッケルおよび/またはスズなどがメッキされ得る。
第1の態様において、本発明の積層コイル部品は、Agを主成分とする導体部におけるCu含有量が、約0.5〜2.0wt%、好ましくは約0.5〜1.5wt%、さらに好ましくは約0.5〜1.1wt%であり得る。また、本発明の積層コイル部品は、導体部におけるCu含有量を、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量より多くすることが好ましい。導体部におけるCu含有量が約0.5〜2.0wt%の範囲である積層コイル部品は、焼結時におけるAgの磁性体中への拡散が抑制され、内部導体の減少が抑制されている。さらに、導体部におけるCu含有量が約0.5〜1.5wt%の範囲である積層コイル部品は、内部導体の減少が抑制されていることに加え、さらに熱衝撃耐性および直流重畳特性が向上する。
第2の態様において、本発明の積層コイル部品は、導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い。導体部におけるCu含有量は、限定するものではないが、好ましくは0.5〜1.5wt%、より好ましくは0.5〜1.1wt%である。また、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量は、限定するものではないが、好ましくは0.1〜1.4wt%、より好ましくは0.1〜0.6wt%である。導体部におけるCu含有量を、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量より多くすることにより、内部導体の減少を招くことなく、積層コイル部品の熱衝撃耐性および直流重畳特性を向上させることができる。
ここに、本発明において、「磁性体部の中央領域」とは、磁性体部のうち、導体パターン層が形成するコイルの内側に位置し、コイルの中心軸上およびその近傍に位置する領域を意味し、具体的には、コイルの中心軸から10μm以内の領域(例えば、図4(a)に示す領域X3)として規定される。「磁性体部の導体部近傍領域」とは、磁性体部のうち、磁性体部と導体部との界面に近接した領域を意味し、磁性体部と導体部との界面から磁性体の内部へ1μm以上離れ、10μm以内にある領域(例えば、図4(a)に示す領域X2)として規定される。なお、図4(a)においては、導体部近傍領域X2が導体パターン層間で離間した例を示しているが、これに限定されず、導体パターン層間で重なり合っていてもよい。
導体部、磁性体部の導体部近傍領域および磁性体部の中央領域のCu含有量(wt%)は、それぞれ、導体部の略中央部(図5(b)のX1”に相当する)、導体部近傍領域、代表的には内部導体から約5μm離れた箇所(図5(a)のX2”(t=5μm)に相当する)、および磁性体部の中央領域、代表的には磁性体部の略中央部(図5(a)のX3”に相当する)を、波長分散型X線分析法(WDX法)を用いてCu含有量を測定することにより求められる。測定面積は、使用する分析機器によって異なり得、例えば、測定ビーム径で数十nm〜1μmであるが、これに限定されない。測定箇所は、測定対象とする所定領域内において適宜設定でき、Cu含有量(wt%)は、該領域内のいくつかの箇所で測定した測定値の平均値として求められる。
上記実施形態の積層コイル部品11は、以下のようにして製造される。
まず、Fe、Ni、ZnおよびCuを含むフェライト材料を準備する。
フェライト材料は、Fe、Ni、ZnおよびCuを主成分として含み、必要に応じて添加成分を更に含んでいてもよい。主成分として含まれるFe、Ni、ZnおよびCuは、それぞれ、Fe、NiO、ZnOおよびCuOに換算して、その合計含有量は、フェライト材料全体に対して、50mol%以上、好ましくは90mol%以上、例えば、99.0〜99.9mol%である。通常、フェライト材料は、素原料として、これら成分の粉末を所望の割合で混合および仮焼して調製され得るが、これに限定されるものではない。
本実施形態において、フェライト材料におけるFe(Fe換算)含有量は、44〜49.8mol%(主成分合計基準)とすることが好ましい。Fe(Fe換算)含有量を44mol%以上とすることによって、磁性体部の中央領域において高い透磁率を得ることができ、大きなインダクタンスを取得できる。また、Fe(Fe換算)含有量を49.8mol%以下とすることによって、高い焼結性を得ることができる。
フェライト材料におけるZn(ZnO換算)含有量は、6〜33mol%(主成分合計基準)とすることが好ましい。Zn(ZnO換算)含有量を6mol%以上とすることによって、高い透磁率を得ることができ、大きなインダクタンスを取得できる。また、Zn(ZnO換算)含有量を33mol%以下とすることによって、キュリー点の低下を回避でき、積層コイル部品の動作温度の低下を回避できる。
フェライト材料におけるCu(CuO換算)含有量は、0.4〜15.0mol%(主成分合計基準)、好ましくは0.4〜7.5mol%、より好ましくは0.4〜4.0mol%、さらにより好ましくは0.7〜3.0mol%とする。
フェライト材料におけるNi(NiO換算)含有量は、特に限定されず、上述した他の主成分であるCu、Fe、Znの残部とし得る。
フェライト材料における添加成分としては、例えばBi、Sn、Co、Mnなどが挙げられるが、これに限定されない。Bi含有量(添加量)は、主成分(Fe(Fe換算)、Zn(ZnO換算)、Ni(NiO換算)、Cu(CuO換算))の合計100重量部に対して、Biに換算して0.1〜1重量部とすることが好ましい。Bi(Bi換算)含有量を0.1〜1重量部とすることによって、低温焼成がより促進されると共に、異常粒成長を回避することができる。Bi(Bi換算)含有量が高すぎると、異常粒成長が起こり易く、異常粒成長部位にて比抵抗が低下し、外部電極形成時のめっき処理の際に、異常粒成長部位にめっきが付着するので好ましくない。
上記のようにして調製したフェライト材料を用いてグリーンシートを準備する。例えば、フェライト材料を、バインダ樹脂および有機溶剤を含む有機ビヒクルと混合/混練し、シート状に成形することによりグリーンシートを得てよいが、これに限定されるものではない。
別途、銀を含む導体ペーストを準備する。市販で入手可能な、銀を粉末の形態で含む一般的な銀ペーストを使用できるが、これに限定されない。銀を含む導体ペースト中の銀の濃度は、80〜95wt%であることが好ましい。銀を含む導体ペースト層の厚みは、使用する銀ペーストによって変化し得るが、3〜50μm、好ましくは20〜50μmとすることが好ましい。
そして、上記フェライト材料のグリーンシート(磁性体層8a〜8hに対応する)を、銀を含む導体ペースト層(導体パターン層9a〜9fに対応する)を介して積層し、導体ペースト層がフェライト材料のグリーンシートに貫通して設けられたビアホール(ビアホール10a〜10eに対応する)を通ってコイル状に相互接続されている積層体(未焼成積層体であり、積層体1に対応する)を得る。
積層体の形成方法は、特に限定されず、シート積層法および印刷積層法などを利用して積層体を形成してよい。シート積層法による場合、フェライト材料のグリーンシートに、適宜ビアホールを設けて、導体ペーストを所定のパターンで(ビアホールが設けられている場合には、ビアホールに充填しつつ)印刷して導体ペースト層を形成し、導体ペースト層が適宜形成されたグリーンシートを積層および圧着し、所定の寸法に切断して、積層体を得ることができる。印刷積層法による場合、フェライト材料からなる磁性体ペーストを印刷して磁性体層を形成する工程、導体ペーストを所定のパターンで印刷して導体ペースト層を形成する工程を繰り返すことで積層体を作製する。磁性体層を形成する工程では所定の箇所にビアホールを設け、上下の導体ペースト層が導通するようにし、最後に磁性体ペーストを印刷して磁性体層(磁性体層8aに対応)を形成し、これを所定の寸法に切断して、積層体を得ることができる。この積層体は、複数個をマトリクス状に一度に作製した後に、ダイシング等により個々に切断して(素子分離して)個片化したものであってよいが、予め個々に作製したものであってもよい。
次に、上記で得られた積層体を、酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料のグリーンシートおよび銀を含む導体ペースト層を焼成して、それぞれ磁性体層8a〜8hおよび導体パターン層9a〜9fとする。これにより得られた積層体1において、磁性体層8a〜8hは磁性体部2を形成し、導体パターン層9a〜9fは導体部3を形成する。
酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料を空気中で熱処理する場合よりも低温で焼結でき、例えば、焼成温度を850〜930℃とし得る。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、低酸素濃度雰囲気で焼成した場合、磁性体部において、結晶構造中に酸素欠陥が形成され、結晶中に存在するFe、Ni、Cu、Znの相互拡散が促進され、低温焼結性を高めることができるものと考えられる。また、低酸素濃度雰囲気で焼成した場合、導体部のAgの酸化が抑制されるため、Agのフェライト中への拡散が抑制されると考えられる。
加えて、Cu(CuO換算)の含有量が15mol%以下であるNi−Zn−Cu系フェライト材料を使用することにより、酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で焼成しても、磁性体部2において高い比抵抗を確保することができる。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、低酸素濃度雰囲気で焼成した場合、熱処理雰囲気の還元作用によりCu2+がCuに還元されて磁性体部2の比抵抗が低下する(インピーダンスが低下する)と考えられ、Cu(CuO換算)の含有量を小さくすることによりCu2+の還元によるCuの生成を抑制でき、これにより比抵抗の低下が抑制されるものと考えられる。但し、焼成雰囲気の酸素濃度は0.1体積%以下であればよいが、磁性体部2の比抵抗を確保するには0.001体積%以上であることが好ましい。本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、酸素濃度があまり低すぎると、酸素欠陥が必要以上に生成されて磁性体部2の比抵抗が低下するおそれがあり、酸素をある程度存在させることにより、酸素欠陥の生成が過剰となるのを回避でき、これにより高い比抵抗を確保できるものと考えられる。
次に、上記で得られた積層体1の両端面を覆うように、外部電極5aおよび5bを形成する。外部電極5a、5bの形成は、例えば、銀の粉末をガラスなどと一緒にペースト状にしたものを所定の領域に塗布し、得られた構造体を、例えば800〜850℃で熱処理して銀を焼き付けることによって実施し得る。
以上のようにして、本実施形態の積層コイル部品11が製造される。
上記製造方法において、フェライト材料におけるCu(CuO換算)含有量を0.4〜15mol%とすることにより、導体部におけるCu含有量が0.5〜2.0wt%である、第1の態様の積層コイル部品を得ることができる。
また、上記製造方法において、フェライト材料におけるCu(CuO換算)含有量を0.4〜7.5mol%とすることにより、導体部におけるCu含有量が磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、第2の態様の積層コイル部品を得ることができる。
本発明はいかなる理論によっても拘束されないが、Cu(CuO換算)含有量が0.4〜15mol%以下であるフェライト材料と、銀を含む導体ペーストとを、酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で同時焼成すると、銀のフェライト中への拡散が防止され、導体部がフェライト材料からCuを吸収し、その結果、導体部におけるCu含有量が0.5〜2.0wt%となり、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量が低下するものと考えられる。すなわち、図4(b)に例示的に示すように、磁性体部2において、導体部3の周囲に低Cu含有量領域X2’(磁性体部の導体部近傍領域X2を含む)が形成され、これにより、その他のバルク領域は、相対的にCu含有量が高くなって、高Cu含有量領域X3’(磁性体部の中央領域X3を含む)となる。特に、Cu(CuO換算)含有量が0.4〜7.5mol%であるフェライト材料を用いた場合には、導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多くなり、さらに、磁性体部の導体部近傍領域X2におけるCu含有量が、磁性体部の中央領域X3のCu含有量よりも著しく少なくなる(例えば、磁性体部の中央領域X3におけるCu含有量に対する、磁性体部の導体部近傍領域X2におけるCu含有量の比が0.5以下)。磁性体部2の導体部近傍領域X2におけるCu含有量は、低Cu含有量領域X2’におけるCu含有量を代表するものとして理解され得、磁性体部2の中央領域X3におけるCu含有量は、高Cu含有量領域X3’におけるCu含有量を代表するものとして理解され得る。なお、図4(b)に示すように、低Cu含有量領域X2’は、導体パターン層間に隙間なく形成されることが好ましいが、本発明はこれに限定されない。
CuOは、焼結助剤として作用するので、低Cu含有量領域X2’では、Cu含有量が相対的に低いため焼結性が低下し、粒子成長が抑制されて、焼結密度が低くなる。一方、高Cu含有量領域X3’では、Cu含有量が相対的に高いため焼結性が高く、粒子成長が十分促進されて、焼結密度が高くなる。
かかる積層コイル部品11は、焼結フェライト材料からなる磁性体部2と、主成分として銀を含む導体から成る導体部3とで熱膨張係数(特に線膨張係数)が異なるものの、磁性体部2のうち、低Cu含有量領域X2’は焼結密度が低いので、熱処理(焼成)後の冷却過程などにより磁性体部2内に発生し得る内部応力(または応力歪み)を緩和または低減することができる。よって、積層コイル部品11を熱衝撃試験に付した場合、または積層コイル部品11の用途(基板実装する際のリフロー処理や、ユーザーによる実使用)において、急激な温度変化に曝されたり、外部応力が負荷されたりした場合に、磁性体部の導体部近傍領域X2(焼結密度の低い領域)において内部応力の変動を小さくすることができる。また、焼結密度が低いと当該領域の透磁率が小さくなり、積層コイル部品の直流重畳特性を向上させることができる。よって、インダクタンスやインピーダンス等の磁気特性の変化を低減することができる。
以上、本発明の1つの実施形態について説明したが、本実施形態は種々の改変が可能である。例えば、図6に示すように、磁路を横切るように非磁性体層12を設け、開磁路型としてよい。非磁性体層12としては、磁性体部2(磁性体層8a〜8h)と熱膨張係数が類似する材料、例えば、磁性体部2のNi−Cu−Zn系フェライト材料のNiをZnで全量置換したZn−Cu系フェライト材料を使用することができる。このような開磁路型の積層コイル部品によれば、より一層の直流重畳特性の向上を図ることができる。
(実施例)
(磁性体シートの作製)
Fe、ZnO、NiOおよびCuO粉末を組成が表1の試料No.1〜8に示す割合となるように秤量した。なお、試料No.1〜8が本発明の実施例であり、試料No.9(表中、記号「*」を付して示す)は比較例である。
Figure 2014067889
次いで、試料No.1〜8の各秤量物を、純水およびPSZ(Partial Stabilized Zirconia;部分安定化ジルコニア)ボールと共に、塩化ビニル製のポットミルに入れ、湿式で十分に混合粉砕した。粉砕処理物を蒸発乾燥させた後、750℃の温度で2時間仮焼した。
これにより得られた仮焼物を、エタノールおよびPSZボールと共に、再び塩化ビニル製のポットミルに入れ、十分に混合粉砕し、更にポリビニルブチラール系バインダ(有機バインダ)を加えて十分に混合し、フェライト材料を含むスラリー(セラミックスラリー)を得た。
次に、ドクターブレード法により、上記で得たセラミックスラリーを、厚さ25μmのシート状に成形し、縦50mm、横50mmの大きさに打ち抜いて、磁性体シートを作製した。
(積層コイル部品の作製)
レーザ加工機を使用して、上記で作製した磁性体シートの所定の位置にビアホールを形成した後、別途調製した、Ag粉末、ワニスおよび有機溶剤を含むAgペーストを、磁性体シートの表面にスクリーン印刷し、かつビアホールに充填して、所定形状のコイルパターンを有する導体ペースト層を形成した。
次いで、図2に示されるように、所定のコイルパターンが形成された磁性体シートを適切に積層した後、これらを、導体ペースト層が形成されていない磁性体シートで挟持し、60℃の温度で100MPaの圧力で1分間圧着し、圧着ブロックを作製した。そして、この圧着ブロックを所定のサイズに切断してセラミック積層体を作製した。
上記で得られたセラミック積層体を、大気中で400℃に加熱して十分に脱脂した。次いで、N−Oの混合ガスにより酸素濃度が0.1体積%に制御された焼成炉にセラミック積層体を投入し、900℃に昇温し、2〜5時間保持して、磁性体部にコイル導体部が埋設された部品素体(積層体)を作製した。
次いで、銀粉末、ガラスフリット、ワニスおよび有機溶剤を含有した外部電極用導電ペーストを用意し、この外部電極用導電ペーストを、上記部品素体の両端に塗布して乾燥させた後、大気中で750℃で10分間焼き付けて、さらに、電解めっきでNi、Snめっきを順に行い、外部電極を形成して、図1に示されるような試料(積層コイル部品)を得た。
以上により、積層コイル部品を、試料No.1〜8について作製した。なお、積層コイル部品の外径寸法は、長さL:2.1mm、幅W:1.0mm、厚みT:1.0mmとし、導体部(コイル)のターン数は、所定のインダクタンス値(1MHzで約1μH)が取得できるように調整した。
(比較例)
フェライト材料を表1の試料No.9に示す割合となるように秤量し、セラミック積層体を大気中で焼成すること以外は、上記の実施例と同様にして、比較例の積層コイル部品を作製した。
(評価)
試料No.1〜9の試料(積層コイル部品)について、導体部の減少の有無を確認し、Cu含有量を測定した。また、試料No.1〜8の試料を、直量重畳試験および熱衝撃試験により評価した。
(導体部の減少の有無の確認)
試料No.1〜9につき各10個の試料を用いて、Agilent Technologies社製のデジタルマルチメータ34401Aを用いて直流抵抗Rdcを測定した。10個の試料の平均値を算出し、その平均値が設計値100mΩの1.1倍以上(110mΩ)となった試料をコイル導体の減少(細り)が起こり、直流抵抗が上昇したと判断した。直流抵抗が上昇しなかった(コイル導体が減少しなかった)試料をG、直流抵抗が上昇した(コイル導体が減少した)試料をNGとした。結果を表2に示す。
(Cu含有量の測定)
試料No.1〜9につき各10個の試料を用いて、これらの試料の端面が立つように樹脂固めを行い、試料の長さ方向に沿って研磨し、長さ方向の約1/2の時点における研磨断面を得て、観察用の断面とした。
得られた観察用の断面おいて、導体部の略中央部(図5(b)のX1”で示した位置)、磁性体部の中央領域(図5(a)のX2”(t=約5μm)で示した位置)、および磁性体部の導体部近傍領域(図5(a)のX3”で示した位置)について、WDX法(波長分散型X線分析法)を使用して組成を定量分析し、X1”、X2”およびX3”の領域におけるCu含有量(Cu換算)を求め、10個の試料の平均値を算出した。結果を表2に示す。
(熱衝撃試験)
試料No.1〜8につき各50個を用いて、−55℃〜+125℃の範囲で所定の温度プロファイルで2000サイクル繰り返した。その前後で、試料のインダクタンスLを、測定周波数1MHzで測定し、試験前後でのインダクタンス変化率を求め、50個の積層コイル部品での平均値を算出した。結果を表2に示す。
(直流重畳試験)
試料No.1〜8につき各試料50個を用いて、JIS規格(C2560−2)に準拠し、1Aの直流電流を試料に重畳した時のインダクタンスLを測定周波数1MHzで測定し、試験前後でのインダクタンス変化率を求め、50個の積層コイル部品での平均値を算出した。結果を表2に示す。
Figure 2014067889
表1および表2から理解されるように、酸素分圧0.1体積%で焼成した試料No.1〜8の試料では、直流抵抗の上昇、すなわち導体部の減少が見られず、導体部が0.5〜1.8wt%のCuを含有することが確認された。一方、大気中で焼成した試料No.9の試料では、導体部の減少が見られ、導体部がCuを含有しないことが確認された。
また、フェライト材料のCu(CuO換算)含有量が0.7〜7.5mol%である試料No.1〜6の試料では、導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多く、導体部の中央領域のCu含有量との差が大きいことが確認された。また、当該試料No.1〜6の試料は、熱衝撃試験におけるインダクタンス変化率が10%未満であり、試料No.7〜8の試料よりも熱衝撃耐性に優れていることが確認された。さらに、当該試料No.1〜6の試料は、直流重畳試験におけるインダクタンス変化率が40%以下であり、試料No.7〜8の試料よりも直流重畳特性に優れていることが確認された。特に、フェライト材料のCu(CuO換算)含有量が0.7〜3.0mol%である試料No.1〜4の試料では、インダクタンス変化率が30%以下であり、特に優れた効果が得られることが確認された。
本発明によって得られる積層コイル部品は、例えば高周波回路および電源回路のインダクタやトランスなどとして、幅広く様々な用途に使用され得る。
1 積層体
2 磁性体部
3 導体部
4a,4b 引出し部
5a,5b 外部電極
8a〜8h 磁性体層
9a〜9f 導体パターン層
9a’,9f’ 引出し部
10a〜10e ビアホール
11 積層コイル部品
12 非磁性体層
X2 磁性体部の導体部近傍領域
X3 磁性体部の中央領域
X2’ 低Cu含有量領域
X3’ 高Cu含有量領域
X1” 導体部のCu含有量測定部
X2” 磁性体部の導体部近傍領域のCu含有量測定部
X3” 磁性体部の中央領域のCu含有量測定部

Claims (5)

  1. 磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、
    導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
    磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
    導体部におけるCuの含有量が0.5〜2.0wt%である、積層コイル部品。
  2. 導体部におけるCuの含有量が0.5〜1.5wt%である、請求項1に記載の積層コイル部品。
  3. 導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、請求項1または請求項2に記載の積層コイル部品。
  4. 磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品であって、
    導体部がAgおよびCuを含む導体から成り、
    磁性体部がFe、Ni、Zn、およびCuを含む焼結フェライト材料から成り、
    導体部におけるCu含有量が、磁性体部の導体部近傍領域におけるCu含有量よりも多い、積層コイル部品。
  5. 磁性体層が積層されて成る磁性体部と、磁性体層間に配置された複数の導体パターン層が磁性体層を貫通してコイル状に相互接続され、磁性体部に埋設されて成る導体部とを有する積層コイル部品の製造方法であって、
    Fe、Ni、Zn、およびCuを含み、かつCu含有量がCuOに換算して0.4〜15mol%であるフェライト材料のグリーンシートを、銀を含む導体ペースト層を介して積層し、導体ペースト層がフェライト材料のグリーンシートを貫通してコイル状に相互接続されている積層体を得ること、および
    積層体を酸素濃度0.1体積%以下の雰囲気で熱処理することにより、フェライト材料のグリーンシートおよび銀を含む導体ペースト層を焼成して、それぞれ磁性体層および導体パターン層とし、これにより、それぞれ前記磁性体部および前記導体部を形成すること
    を含む製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02122505A (ja) * 1988-10-31 1990-05-10 Taiyo Yuden Co Ltd 積層チップインダクタとその製造方法
JP2011236068A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Murata Mfg Co Ltd フェライト磁器、及びセラミック電子部品

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