JP2014066596A - ライン内作業の安全化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】停止位置のライン全幅を跨ぐ門型架構15と、該門型架構の梁15Yへライン幅方向の相互間隔可変に取り付けた2組の、夫々がレーザ距離計を複数組み合わせてなる、複合測域センサ11A,12Aにて、目視観察中の長尺品2の品長方向両端への人接近を検出する測域幅不変なレーザバリア11,12を形成する端側センサ手段190,200と、前記梁へライン幅方向の位置不変に取り付けた1つのレーザスキャン式測域センサ10Aにて、目視観察中の長尺品の品長方向域のみへの目視観察側からの人接近を検出する測域幅可変なレーザバリア10を形成する観察側センサ手段100とを有する装置構成とした。
【選択図】図1
Description
然し、鋼管2は、一般に、長さLが1種ではなく最大長LLから最小長LSまで複数種あり、L<LLの場合、幅=LL−Lのライン幅部分は鋼管が存在しないから他の作業員WR2の通行が可能であるにもかかわらず、支柱5A,5Bが固設である為、作業員WR1が目視観察中のとき検出エリア5はライン幅全域に亘って稼働オン状態のままであり、このとき他の作業員WR2は、検出エリア5の向こう側に移動する必要が生じた場合、検出エリア5の人検出による回転7の非常停止を回避すべく、大きく迂回6する事を余儀なくされ、作業性が悪化する。
(1) 冷間で断面円形状の長尺品をその品長直交方向に移送するラインの途中に設けた停止位置で停止させ、回転させつつ目視観察する作業を含むライン内作業の安全化装置であって、前記停止位置のライン全幅を跨ぐ梁と梁支柱とからなる門型架構と、前記梁へライン幅方向の相互間隔可変に取り付けた2組の、夫々がレーザ距離計を複数組み合わせてなる、複合測域センサにて、前記目視観察中の長尺品の品長方向両端への人接近を検出する測域幅不変なレーザバリアを形成する端側センサ手段と、前記梁へライン幅方向の位置不変に取り付けた1つのレーザスキャン式測域センサにて、前記目視観察中の長尺品の品長方向域のみへの目視観察側からの人接近を検出する測域幅可変なレーザバリアを形成する観察側センサ手段とを有することを特徴とするライン内作業の安全化装置。
(2) 前記レーザスキャン式測域センサは、前記梁へ前記測域幅可変なレーザバリアに直交する方向の移動が可能に取り付けたものであることを特徴とする前記(1)に記載のライン内作業の安全化装置。
ライン1のX方向途中に設けた停止位置であるターニングローラ4位置には、ライン全幅を跨ぐ門型架構15が設けてある。本例では門型架構15はライン幅方向両端の外側に夫々立設した梁支柱15Z1,15Z2でライン全幅に亘る梁15Yを支持してなる。梁15Yは、作業台8からの高さ≒2.5mである。
端側センサ手段190は、梁15Yを軌道とする台車19に固設したアーム17で複合測域センサ11Aを支持してなる。端側センサ手段200は、梁15Yを軌道とする台車20に固設したアーム18で複合測域センサ12Aを支持してなる。2組の複合測域センサ11A,12Aは共に同じ構造である。複合測域センサ12Aは、図1(d)の様に、5個のレーザ距離計12A1〜12A5をそれらの光軸121〜125のY方向平行軸周りの角度間隔θが一定(例えば23°)で、うち1つの光軸123が垂直下向きとなる配位形態に組み合わせてなり、前記光軸121〜125が、Y方向に略垂直な扇形状のレーザバリア12を形成する。同様に、複合測域センサ11Aは、図1(d)において符号を「12」に代えて「11」としたところの、5個のレーザ距離計11A1〜11A5(図示せず)をそれらの光軸111〜115(図示せず)のY方向平行軸周りの角度間隔θが一定(例えば23°)で、うち1つの光軸113が垂直下向きとなる配位形態に組み合わせてなり、前記光軸111〜115(図示せず)が、Y方向に略垂直な扇形状のレーザバリア11(図1(a)(b)参照)を形成する。前記光軸の配位形態は固定態なので、レーザバリア11,12の測域幅(レーザバリア11では光軸111〜115の角度(θ×4)の範囲、レーザバリア12では光軸121〜125の角度(θ×4)の範囲)は不変である。複合測域センサ11A,12Aは、作業台8からの高さ≒1.9mである。
台車19,20は、相互干渉無し及び梁支柱15Z1,15Z2との干渉無しの範囲で相互間隔可変であり、任意設定起点からの移動距離計測機能を有する。本例では、台車19は基準線3から右方へ所定距離(所定距離αと記す。例えばα≒1m)の位置に固定され、該固定された位置のレーザバリア11が鋼管2の管長方向右端側への人接近を検出する。台車20は左方へ移動21中、レーザバリア12による鋼管2の管長方向左端検出時を起点として移動距離を計測し、該計測距離が所定距離αに達した時に停止し、該停止した位置のレーザバリア12が鋼管2の管長方向左端への人接近を検出する。
観察側センサ手段100は、梁15Yの長さの略中央部に連結したアーム16にて1つのレーザスキャン式測域センサ10AをY方向位置不変に支持してなる。観察側センサ手段100は、端側センサ手段200の移動21の軌跡とは干渉しない配位形態とされている(図1(c)参照)。レーザスキャン式測域センサ10Aは、作業台8からの高さ≒2.2mである。
稼働オン時のレーザバリア10は、作業員WR1の鋼管2への異常接近を検出して回転7を非常停止するから、目視観察作業の安全性が確保される。レーザバリア10,11,12の稼働オン範囲は基準線3の左方の、L+所定距離α、の位置から基準線3の右方の所定距離αの位置までのライン幅部分に限定されるから、残りのライン幅部分は、他作業員WR2の自由通行域となり、ターニングローラ4位置の向こう側へ直行30できて、作業性が阻害される事は無い。又、他作業員WR2がターニングローラ4位置を横断する際に鋼管2左端へ異常接近してもセンサバリア12の人検出に応じて回転7が非常停止するから、他作業員WR2の安全性も確保される。
又、本発明では、梁15Yへのレーザスキャン式測域センサ10Aの取付形態を、そのレーザバリア10に直交する方向の移動であるシフトが可能な取付形態とすることが好ましい。というのは、例えば図2に示す様に、レーザスキャン式測域センサ10Aを支持するアーム16をX方向及びその逆方向である双方向のシフト50が可能な構造とする事により、最大外径の鋼管2Lから最小外径の鋼管2Sまでの外径変更に応じて、離間距離sが好適範囲(前記s1〜s2)に収まる様にレーザバリア10の位置を調整できて、小径側への外径変更に伴う鋼管2の遠ざかりによる見え難さが解消し、目視観察作業の作業性が更に向上するからである。
2 鋼管(長尺品)
3 基準線
4 ターニングローラ
5 検出エリア
5A,5B 支柱
6 迂回
7 回転
8 作業台
10,11,12 レーザバリア
121〜125 光軸
10A レーザスキャン式測域センサ
11A,12A 複合測域センサ
12A1〜12A5 レーザ距離計
15 門型架構
15Y 梁
15Z1,15Z2 梁支柱
16,17,18 アーム
19,20 台車
21 移動
30 直行
50 シフト
100 観察側センサ手段
190,200 端側センサ手段
Claims (2)
- 冷間で断面円形状の長尺品をその品長直交方向に移送するラインの途中に設けた停止位置で停止させ、回転させつつ目視観察する作業を含むライン内作業の安全化装置であって、前記停止位置のライン全幅を跨ぐ梁と梁支柱とからなる門型架構と、前記梁へライン幅方向の相互間隔可変に取り付けた2組の、夫々がレーザ距離計を複数組み合わせてなる、複合測域センサにて、前記目視観察中の長尺品の品長方向両端への人接近を検出する測域幅不変なレーザバリアを形成する端側センサ手段と、前記梁へライン幅方向の位置不変に取り付けた1つのレーザスキャン式測域センサにて、前記目視観察中の長尺品の品長方向域のみへの目視観察側からの人接近を検出する測域幅可変なレーザバリアを形成する観察側センサ手段とを有することを特徴とするライン内作業の安全化装置。
- 前記レーザスキャン式測域センサは、前記梁へ前記測域幅可変なレーザバリアに直交する方向の移動が可能に取り付けたものであることを特徴とする請求項1に記載のライン内作業の安全化装置。
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