JP2014065346A - 自動二輪車の車高調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動二輪車の車高調整装置であって、制御手段70は、切換弁60のソレノイドに閉弁指令を出力しているにもかかわらず、車高検出手段80の検出車高が規定高さを越える位置から下がるとき、油圧ポンプ50と油圧ジャッキ41と切換弁60と車高検出手段80を含む制御系が故障であるとものと判定する。
【選択図】図8
Description
(a)制御手段が切換弁のソレノイドに閉弁指令を出力しているにもかかわらず、車高検出手段の検出車高が規定高さを越える位置から下がるとき、油圧ポンプと油圧ジャッキと切換弁と車高検出手段を含む制御系が故障であるものと判定する。
(b)制御手段が切換弁のソレノイドに開弁指令を出力しているにもかかわらず、車高検出手段の検出車高が規定高さを越える位置から下がらないとき、油圧ポンプと油圧ジャッキと切換弁と車高検出手段を含む制御系が故障であるものと判定する。
(c)制御手段が切換弁のソレノイドを開閉制御しているにもかかわらず、車高検出手段の検出車高が規定時間以上変化しないとき、油圧ポンプと油圧ジャッキと切換弁と車高検出手段を含む制御系が故障であるものと判定する。
(d)制御手段は、前記制御系の故障を判定したとき、車高制御動作を中止し、異常警報を出力する。
リアサスペンション10は、図2〜図4、図8に示すダンパ10Aを有する。ダンパ10Aは、車体側に取付けられるダンパチューブ11と、車軸側に取付けられるピストンロッド12とを有する。ピストンロッド12は、ダンパチューブ11内をピストン24を介して摺動して該ダンパチューブ11に対して伸縮し、ダンパチューブ11とピストンロッド12の外周沿いに配置された懸架スプリング13を有する。ダンパチューブ11の上端部には車体側取付部材14が固定され、ピストンロッド12の下端部には車軸側取付部材15が固定される。
フロントフォーク110は、図5〜図7に示す如く、ダンパ110Aを有する。ダンパ110Aは、車体側に取付けられるダンパチューブ111と、車軸側に取付けられるボトムチューブ112及びピストンロッド113を有する。ダンパチューブ111はボトムチューブ112の上端開口から該ボトムチューブ112内に摺動可能に挿入される。ピストンロッド113は、ボトムチューブ112の内部中央に立設され、ダンパチューブ111の下端側の油室125内を摺動して該ダンパチューブ111に対して伸縮する。ダンパチューブ111の上端側の油溜室126には懸架スプリング114が配置されている。ダンパチューブ111の上端部には不図示の車体側取付部材が固定され、ボトムチューブ112の下端部には車軸側取付部材115が固定される。
(A)車高下げ制御モード
後輪側車高調整装置40において、ECU70は、車両の走行中又は長時間停車中にあって、切換弁60を閉弁して車高上げ動作可能にする車高上げ制御モード下で、下記1〜3のいずれかの制御条件によって切換弁60を開弁する車高下げ制御モードに移行する。
ECU70は、車両の車速V、本実施例では車速センサ91(前輪車輪速センサ91F、後輪車輪速センサ91R)が検出した車輪速Vが車高下げ車輪速Vd以下(V≦Vd)に入ったときに、車高下げ制御モードに入り、切換弁60を開弁して車高下げ動作可能にする。
ECU70は、車高下げ車輪速Vdを予め定めておく。Vdは例えば10km/hとする。
ECU70は、車両の停車予測時間Tを予測し、予測した停車予測時間Tが所定の基準停車時間Ta以下(T≦Ta)になったきに、車高下げ制御モードに入り、切換弁60を開弁して車高下げ動作可能にする。
T<c(cは閾値、ここではc=Ta)
V<−c・α
−α>c・V
この場合は、T=−V/αより、Ta=(−c1)/(−c2)=c1/C2と表せる。
ECU70は、サイドスタンドセンサ94により車両のサイドスタンドが待機位置から作業位置に設定替えされたことを検出したときに車高下げ制御モードに入り、切換弁60を開弁して車高下げ動作可能にする。また、車速センサ91(前輪車輪速センサ91F、後輪車輪速センサ91R)により車輪速を監視して、車輪速が微速以上(例えば5km/s)ある場合はスタンド位置が、作業位置にあっても、下げ制御を行なわないで、車輪速が0の場合のみ下げ制御を実施する様な制御を行なうことができる。
後輪側車高調整装置40において、ECU70は、上述(A)により切換弁60を開弁保持した車高下げ制御モード中に、下記1〜4のいずれかの制御条件によって切換弁60を閉弁する車高上げ制御モードに移行する。
ECU70は、車速センサ91(前輪車輪速センサ91F、後輪車輪速センサ91R)が検出した車両の車輪速Vが車高下げ車輪速Vd(車高下げ車輪速Vdとは独立に定めた車高上げ車輪速Vuでも可)を越えた(V>Vd、又はV>Vu)ときに、車高下げ制御モードを中止し、車高上げ制御モードに入り、切換弁60を閉弁して車高上げ動作可能にする。
ECU70は、車両の停車予測時間Tを予測し、予測した停車予測時間Tが所定の副次的基準停車時間Tbを越えた(T>Tb)ときに、車高下げ制御モードを中止し、車高上げ制御モードに入り、切換弁60を閉弁して車高上げ動作可能にする。
このとき、ECU70は、車両の停車時間Tを予測開始すべき副次的基準車輪速Vbを予め定め、車速センサ91(前輪車輪速センサ91F、後輪車輪速センサ91R)が検出した車両の車輪速Vが副次的基準車輪速Vbを越えた(V>Vb)ときに、停車予測時間Tを予測するものとする。
ECU70は、車両の停車時間が所定の継続停車時間Tc以上になったときに、車高下げ制御モードを中止し、車高上げ制御モードに入り、切換弁60を閉弁して車高上げ動作可能にする。
ECU70は、車両の継続停車時間Tcを予め定めておく。Tcは例えば30secとする。
ECU70は、車速センサ91(前輪車輪速センサ91F、後輪車輪速センサ91R)が検出した車両の車輪速V=0、かつシフトポジションセンサ92が検出した変速機のシフトポジションがニュートラルのときに、車高下げ制御モードを中止し、車高上げ制御モードに入り、切換弁60を閉弁して車高上げ動作可能にする。
後輪側車高調整装置40において、ECU70は、車両の走行中にあって、車高検出手段80(後輪側車高検出手段80R)の検出結果によって切換弁60を開閉制御することにより、車高を予め所望により設定した任意の中間高さ位置に保持する。
後輪側車高調整装置40において、ECU70は、後輪側車高調整手段80Rの検出信号により、車両に付帯する付帯装置、例えばヘッドライト210、サイドスタンド220、バックミラー230、ABS付きブレーキ240、表示装置250等を以下の如くに制御する。
ECU70は、後輪側車高検出手段80Rの検出信号により、ヘッドライト210の光軸の位置、傾き等を車高に応じて最適状態に調整する。このとき、ECU70は、ヘッドライト210のためのECU211を介する。
ECU70は、後輪側車高検出手段80Rの検出信号により、サイドスタンド220の長さを車両停車時の車高に応じて調整する。このとき、ECU70は、サイドスタンド220のためのECU221を介する。
ECU70は、後輪側車高検出手段80Rの検出信号により、バックミラー230の位置を車高に応じて調整する。このとき、ECU70は、バックミラー230のためのECU231を介する。
ECU70は、後輪側車高検出手段80Rの検出信号により、ブレーキ240のABSを作動させる車輪速の減速変化率の閾値を車高に応じて調整する。このとき、ECU70は、ABS付きブレーキ240のためのECU241を介する。
即ち、車高が如何様に変化しても、ABSによる安定したブレーキ操作性を確保できる。
ECU70は、後輪側車高検出手段80Rの検出信号により、表示装置250に車高を表示する。このとき、ECU70は、表示装置250のためのECU251を介する。
次に、自動二輪車1におけるリアサスペンション10の車高調整動作を、フロントフォーク100による車高調整動作と連動する車高連動制御モードについて説明する。
後輪側車高調整装置40(前輪側車高調整装置140も同じ)において、車高検出手段80(前輪側車高検出手段80F、後輪側車高検出手段80R)の検出結果を用いて車高を調整するに際し、車高検出手段80の検出結果を簡易に校正して正しい車高を検出可能にするため、ECU70は以下の制御機能を有する。
また、ECU70は下限高さと上限高さの認識に基づいてそれらの中間位置を正しく認識し、所望の中間位置に車高を設定できる。
油圧ポンプ50と油圧ジャッキ41と切換弁60と車高検出手段80(前輪側車高検出手段80F、後輪側車高検出手段80R)を含む制御系を有する後輪側車高調整装置40(前輪側車高調整装置140も同じ)において、それらの制御系の故障を判定するため、下記i.〜iv.を行なう。
2 車体
3、4 車軸
3A 後輪
4A 前輪
10A、110A ダンパ
40、140 車高調整装置
41、141 油圧ジャッキ
50、150 油圧ポンプ
60、160 切換弁
70 ECU(制御手段)
80、80F、80R 車高検出手段
Claims (4)
- 車体と車軸の間に介装されるダンパと、
ダンパの伸縮動によりポンピング動作してダンパ内の作動油を吐出する油圧ポンプと、
油圧ポンプが吐出する作動油を給排されて車高を変位させる油圧ジャッキと、
油圧ジャッキをダンパの油溜室に切換接続する電磁弁からなる切換弁と、
車高を検出する車高検出手段と、
車高検出手段の検出結果によって切換弁を開閉制御し、車高を調整する制御手段とを有してなる自動二輪車の車高調整装置であって、
制御手段は、切換弁のソレノイドに閉弁指令を出力しているにもかかわらず、車高検出手段の検出車高が規定高さを越える位置から下がるとき、油圧ポンプと油圧ジャッキと切換弁と車高検出手段を含む制御系が故障であるものと判定する自動二輪車の車高調整装置。 - 車体と車軸の間に介装されるダンパと、
ダンパの伸縮動によりポンピング動作してダンパ内の作動油を吐出する油圧ポンプと、
油圧ポンプが吐出する作動油を給排されて車高を変位させる油圧ジャッキと、
油圧ジャッキをダンパの油溜室に切換接続する電磁弁からなる切換弁と、
車高を検出する車高検出手段と、
車高検出手段の検出結果によって切換弁を開閉制御し、車高を調整する制御手段とを有してなる自動二輪車の車高調整装置であって、
制御手段は、切換弁のソレノイドに開弁指令を出力しているにもかかわらず、車高検出手段の検出車高が規定高さを越える位置から下がらないとき、油圧ポンプと油圧ジャッキと切換弁と車高検出手段を含む制御系が故障であるものと判定する自動二輪車の車高調整装置。 - 車体と車軸の間に介装されるダンパと、
ダンパの伸縮動によりポンピング動作してダンパ内の作動油を吐出する油圧ポンプと、
油圧ポンプが吐出する作動油を給排されて車高を変位させる油圧ジャッキと、
油圧ジャッキをダンパの油溜室に切換接続する電磁弁からなる切換弁と、
車高を検出する車高検出手段と、
車高検出手段の検出結果によって切換弁を開閉制御し、車高を調整する制御手段とを有してなる自動二輪車の車高調整装置であって、
制御手段は、切換弁のソレノイドを開閉制御しているにもかかわらず、車高検出手段の検出車高が規定時間以上変化しないとき、油圧ポンプと油圧ジャッキと切換弁と車高検出手段を含む制御系が故障であるものと判定する自動二輪車の車高調整装置。 - 前記制御手段は、前記制御系の故障を判定したとき、車高制御動作を中止し、異常警報を出力する請求項1〜3のいずれかに記載の自動二輪車の車高調整装置。
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JP2012210074A JP2014065346A (ja) | 2012-09-24 | 2012-09-24 | 自動二輪車の車高調整装置 |
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JP2016185725A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 株式会社ショーワ | 車高調整装置 |
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