JP2014064780A - 薬液投与装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、簡易な構成で流路の閉塞を検出する。
【解決手段】本発明は、流路部7におけるシリンダ11の接続された位置より下流側に一端が閉端の閉端流路31が設けられ、流路部7が閉塞されたとされる閾値圧力以上になった際に閉端流路31内に流入する位置に液面検出センサ32を設けるといった簡易な構成で、流路部7の閉塞を検出することができる。
【選択図】図4
【解決手段】本発明は、流路部7におけるシリンダ11の接続された位置より下流側に一端が閉端の閉端流路31が設けられ、流路部7が閉塞されたとされる閾値圧力以上になった際に閉端流路31内に流入する位置に液面検出センサ32を設けるといった簡易な構成で、流路部7の閉塞を検出することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、薬液投与装置に関し、例えばインスリンを体内に投与する場合に適用して好適なものである。
従来、薬液(インスリン)を投与する装置として、使用者の皮膚に付着させて用いられる携帯型の装置であって、外筒内に充填された薬液をプランジャーを介して押し出すことにより体内に投与する、所謂シリンジポンプ型の薬液投与装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述したような薬液を投与する装置では、プランジャー内に充填された薬液が変性したり、使用者の体内に挿入されたカニューレが変形したりする等して薬液が流れる流路が閉塞し、薬液が使用者に正常に投与できなくなる可能性がある。
流路が閉塞したことを検出する方法として、流路が閉塞することにより上昇する圧力を流路や外筒の膨張によって測定する方法が考えられる。
しかしながら、このような方法では、流路や外筒が変形するほど圧力が上昇しなければ閉塞であることを検知できないとともに、歪センサ等を設けるなど装置が複雑かつ大型化することになる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成で流路の閉塞を検出し得る薬液投与装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、生体の皮膚に貼着されて使用される薬液投与装置であって、薬液が貯蔵される薬液貯蔵部と、薬液貯蔵部から生体内へ薬液が流れる流路を形成する流路部と、薬液貯蔵部に貯蔵された薬液を流路部を介して生体内に送出する送出部と、一端が流路部に接続され、他端が閉じられており、流路部に薬液が満たされる際に気体が閉じ込められる閉端流路と、閉端流路における前記流路部から所定の距離だけ離間した位置に設けられ、該位置での薬液の液面を検出する液面検出センサとを有する。
これにより、流路部が閉塞されると流路部の圧力が上昇して閉端流路内に閉じ込められた気体が圧縮されて閉塞流路内に薬液が流れ込むので、閉端流路に設けられた液面検出センサにより薬液の液面を検出することで流路部内の圧力上昇、すなわち流路の閉塞を検出することができる。
本発明によれば、流路部が閉塞されると流路部の圧力が上昇して閉端流路内に閉じ込められた気体が圧縮されて閉塞流路内に薬液が流れ込むので、閉端流路に設けられた液面検出センサにより薬液の液面を検出することで流路部内の圧力上昇、すなわち流路の閉塞を検出することができ、かくして閉端流路及び液面検出センサを設けるだけの簡易な構成で流路の閉塞を検出することができる。
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
<1.第1の実施の形態>
〔1−1.薬液投与装置の構成〕
まず、第1の実施の形態について説明する。図1及び図2に外観構成及び内部構成を示し、図3に主に薬液が流れる部分の内部構造の概略図を示すように、薬液投与装置1は、使用者の皮膚に貼り付けることにより保持されて使用される携帯型の装置であり、上側が開口し内部に空間が設けられた下筐体部2と該下筐体部2の開口に嵌合する上筐体部3により扁平な略直方体形状に形成される。
〔1−1.薬液投与装置の構成〕
まず、第1の実施の形態について説明する。図1及び図2に外観構成及び内部構成を示し、図3に主に薬液が流れる部分の内部構造の概略図を示すように、薬液投与装置1は、使用者の皮膚に貼り付けることにより保持されて使用される携帯型の装置であり、上側が開口し内部に空間が設けられた下筐体部2と該下筐体部2の開口に嵌合する上筐体部3により扁平な略直方体形状に形成される。
薬液投与装置1の大きさは、使用者の皮膚に貼り付けることができる程度にまで小型化されていればよいが、例えば横32mm、縦44mm、高さ11mmの略直方体形状が挙げられる。
下筐体部2は、両面テープ等でなる貼付部4が底面2Aに設けられる。薬液投与装置1は、貼付部4が使用者の皮膚に貼り付けられることにより該使用者に保持される。
薬液投与装置1は、下筐体部2と上筐体部3とで形成される空間に穿刺機構5、薬液貯蔵部6、流路部7、送出部8、駆動部9、基板部10等が設けられる。
穿刺機構5は、薬液貯蔵部6に貯蔵された薬液(例えばインスリン)を使用者の体内へ投与するために該使用者の皮膚を穿刺するための針やカニューレ等でなる穿刺部7Aを、下筐体部2の底面2Aに設けられる穿刺針孔2Bから突出させる。
薬液貯蔵部6は、例えば外筒及びピストンにより構成され、外筒とピストンとにより形成される空間に薬液が貯蔵される。薬液貯蔵部6は、送出部8により薬液が引き出される際にその力によって外筒内をピストンが移動する。
流路部7は、薬液貯蔵部6から体内までの薬液が流れる流路を形成し、先端は使用者の皮膚を穿刺するための針やカニューレ等でなる穿刺部7Aである。流路部7には、一方向弁が設けられ、薬液が薬液貯蔵部6から体内へ流れ、その逆方向に薬液が流れることを防止する。
送出部8は、一端が流路部7に接続されるシリンダ11の内部を、該シリンダ11の他端側から挿入されるピストン12が摺動することにより、薬液貯蔵部6に貯蔵された薬液を流路部7を介して体内に送出する。
駆動部9は、CPU41(図9)の制御に基づいてピストン12を駆動し、該ピストン12をシリンダ11内で摺動させる。具体的には、駆動部9は、モータ21、モータ軸22、軸受部23、カップリング24を含む構成とされる。
モータ21は、側面にネジ溝が形成されたモータ軸22が設けられる。軸受部23は、モータ21の軸方向に沿って細長い略直方体状で内部が中空に形成される。軸受部23は、略直方体状の短辺に相当する側面中央にネジ孔が設けられ、該ネジ孔にモータ軸22が螺合される。
軸受部23は、略直方体状の短辺に相当してネジ孔が設けられた側面と対向する側面にカップリング24を介してピストン12がモータ軸22の同軸上に接続される。
駆動部9は、モータ21が駆動されることによりモータ軸22が回転し、該回転に応じてモータ軸22に螺合された軸受部23が軸方向に移動してピストン12を軸方向に往復動させる。
基板部10は、電源電力を供給する電源部44(図9)やCPU41等の回路などが配される。
ところで薬液投与装置1では、流路部7が変形したり、薬液が変性するなどして流路部7が閉塞し、薬液を使用者に投与できなくなる可能性がある。
そこで薬液投与装置1では、流路部7が閉塞していることを検出する閉塞検出部30が、流路部7におけるシリンダ11が接続される位置よりも下流(穿刺部7A側)に設けられる。
閉塞検出部30は、図3及び図4に示すように、閉端流路31及び液面検出センサ32を含む構成とされる。
閉端流路31は、流路部7におけるシリンダ11が接続される位置よりも下流側に一端が接続され他端が閉端である、直径d2及び長さh1の円筒形状に形成される。
閉端流路31は、流路部7の直径(内径)d1より小さい直径d2でなり、詳しくは後述するように直径d2が1mm以下で形成されていることにより、図4(B)に示すように、流路部7が閉塞していない通常時において流路部7に薬液LMで満たされても薬液LMが流入してくることはなく、空気が閉じ込められる。また、閉端流路31は、図5に示すように、薬液LMが多少流入している場合に、閉端が重力方向を向いても、薬液LM部分が重力の影響で空気部分と入れ替わることもない。
液面検出センサ32は、例えば電極32A及び32Bにより構成され、閉端流路.31における流路部7から所定の距離h2だけ離間した位置に、閉端流路31内に接するようにして電極32A及び32Bが離れて設けられる。
ここで、薬液投与装置1では、流路部7が閉塞し始めるとピストン12が薬液を押し出すためにより大きな力が必要となり、流路部7の閉塞によりピストン12に加える力が増加すると駆動部9がピストン12を規定距離(引戻位置から押切位置までの距離)移動させることができなくなる恐れがある。
薬液投与装置1は、ピストン12を規定距離移動させることができないと、使用者によって設定された投与量の薬液を投与できなくなる。
そこで、流路部7が閉塞することにより該流路部7の圧力(内部圧力)が閉塞したとされる閾値圧力まで上昇した場合に閉端流路31に薬液が流入する位置に液面検出センサ32が設けられる。
閾値圧力は、例えば、ピストン12が規定距離移動できなくなる圧力に対して安全率を考慮した大気圧に対して40kPa上昇した圧力に設定される。
液面検出センサ32は、閉端流路31の距離h2まで薬液が到達していない場合には電極32A及び32Bの間に電気が流れることはないので、流路部7が閉塞していないことを検出する。
一方、液面検出センサ32は、薬液が閉端流路31の距離h2まで流入したときに電極32A及び32Bの間に薬液を介して電気が流れるので、薬液が閉端流路31の距離h2まで到達したことを検出することにより、流路部7が閉塞していることを検出する。
より具体的には、図6(A)に示すように、流路部7が例えば薬液LMの変形により流路を塞ぐ閉塞部BLが形成されると、流路部7の圧力が上昇し、閉端流路31内に閉じ込められた空気が圧縮されて該閉端流路31内に薬液が流入する。
そして、図6(B)に示すように、流路部7内の閉塞部BLが増大してさらに圧力が上昇すると、閉端流路31内に閉じ込められた空気がさらに圧縮されて薬液が液面検出センサ32が設けられた位置(距離h2)まで到達する。
このとき液面検出センサ32は、電極32A及び32Bの間に薬液を介して電気が流れるので、流路部7が閉塞していることを検出する。
ここで、閉端流路31の直径d2及び長さh1、電極32A及び32Bの距離h2は、閾値圧力を40kPaとした場合、図7に示す表のような関係を有する。
図7に示すように、閉端流路31の直径d2を1.5mmとした場合、電極32A及び32Bの距離h2が1.0mm以下となり、誤差の影響を受けやすく実用的でない。従って閉端流路31の直径d2は、1.0mm以下であるときが誤差の影響を受けにくくより正確に閉塞を検出することができる。
また発明者により温度のばらつきによる圧力の測定誤差についても検証された。図8に示すように、閉端流路31の全体の体積が30μlで流路部7から電極32A及び32Bまでの体積が9μlであって基準としての気温が27℃のとき、電極32A及び32Bの位置まで薬液が流入した際の圧力(閾値圧力)が40kPaとなる。
そして気温を5℃と40℃にしたとき、電極32A及び32Bの位置まで薬液が流入した際の圧力はそれぞれ32kPa、49kPaとなる。
よって気温が5℃〜40℃の範囲で、閉端流路31に9μlの薬液が流入した際の圧力は40±10kPaで検出することができることがわかる。従って温度のばらつきによる圧力検出の誤差はおおよそ±10kPaで、精度よく圧力を検出することができる。
〔1−2.薬液投与装置の電気的構成〕
薬液投与装置1は、図9に示すように、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、電源部44、インターフェース部(I/F部)45、報知部46、駆動部9及び液面検出センサ32がバス47を介して接続される。
薬液投与装置1は、図9に示すように、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、電源部44、インターフェース部(I/F部)45、報知部46、駆動部9及び液面検出センサ32がバス47を介して接続される。
CPU41、ROM42、RAM43、電源部44及び報知部46は、基板部10上に配される。電源部44は電池が適応される。インターフェース部45は、上筐体部3又は下筐体部2に配されユーザの入力命令を受け付けるボタン(図示せず)等が適応される。報知部46はスピーカが適応される。
CPU41は、ROM42に格納された基本プログラムをRAM43に読み出して実行することより全体を統括制御すると共に、ROM42に記憶された各種アプリケーションプログラムをRAM43に読み出して実行することにより各種処理を実行する。
CPU41は、薬液を投与する際、図10に示すフローチャートに従って閉塞検出処理を実行する。
〔1−3.閉塞検出処理手順〕
次に、上述した閉塞検出処理の手順について図10に示すフローチャートを用いて説明する。まず、薬液投与装置1が貼付部4を介して使用者の皮膚に貼り付けられ、穿刺機構5により穿刺部7Aが使用者に穿刺される。
次に、上述した閉塞検出処理の手順について図10に示すフローチャートを用いて説明する。まず、薬液投与装置1が貼付部4を介して使用者の皮膚に貼り付けられ、穿刺機構5により穿刺部7Aが使用者に穿刺される。
そしてCPU41はステップSP1において、インターフェース部45を介して投与量及び投与速度等の投与パラメータが入力されると、ステップSP2において入力された投与パラメータに基づいてピストン12を駆動部9を介して駆動し、薬液の投与を開始する。
CPU41はステップSP3において、設定された投与量の薬液を投与したかを例えばピストン12の一往復あたりの送出容積及び往復数に基づいて判断し、設定された投与量の薬液を投与した場合には処理を終了する。
またCPU41は、設定された投与量の薬液を投与していない場合、ステップSP4において、液面検出センサ32に電流が流れているかに基づいて流路部7が閉塞しているか否かを判断する。
ステップSP4において液面検出センサ32に電流が流れておらず流路部7が閉塞していないと判断すると、CPU41は、ステップSP3に戻る。
一方、CPU41は、液面検出センサ32に電流が流れており流路部7が閉塞していると判断すると、ステップSP5において駆動部9の動作を停止させて薬液の投与を中止すると共に、閉塞している旨を使用者に報知部46を介して通知し、処理を終了する。
このように薬液投与装置1は、流路部7におけるシリンダ11の接続された位置より下流側に一端が閉端の閉端流路31が設けられ、流路部7が閉塞されたとされる閾値圧力になった際に閉端流路31内に薬液が流入する位置に液面検出センサ32を設けるといった簡易な構成で、精度よく流路部7の閉塞を検出することができる。
<2.第2の実施の形態>
〔2−1.薬液投与装置の構成〕
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における薬液投与装置100(図1〜図3)は、第1の実施の形態における薬液投与装置1の閉塞検出部30の代わりに閉塞検出部130が設けられ、それ以外の部分は薬液投与装置1と同様である。
〔2−1.薬液投与装置の構成〕
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態における薬液投与装置100(図1〜図3)は、第1の実施の形態における薬液投与装置1の閉塞検出部30の代わりに閉塞検出部130が設けられ、それ以外の部分は薬液投与装置1と同様である。
閉塞検出部130は、図3及び図11に示すように、第1の実施の形態における閉塞検出部30と同様に、流路部7におけるシリンダ11が接続される位置よりも下流(穿刺部7A側)に設けられ、閉端流路31及び液面検出センサ32、132により構成される。閉端流路31及び液面検出センサ32については第1の実施の形態と同様に形成される。
閉塞検出部130は、閉端流路31における流路部7から距離h3だけ離間した位置に液面検出センサ132が設けられる。液面検出センサ132は、例えば電極132A及び132Bにより構成され、距離h3の位置に閉端流路31内の空間に接するようにして電極132A及び132Bが離れて設けられる。
液面検出センサ132は、閉端流路31の距離h3まで薬液が到達していない場合には電極132A及び132Bの間に電気が流れることはなく、薬液が閉端流路31の距離h3まで流入したときに電極132A及び132Bの間に薬液を介して電気が流れることにより、薬液が閉端流路31の距離h3まで到達したことを検出する。
ここで閉塞検出部130は、流路部7が閉塞し始めており、ピストン12を規定距離移動させることができなくなる恐れがあるとされる第1閾値圧力(40kPa)となったときに薬液が流入する位置に液面検出センサ32が設けられる。
また閉塞検出部130は、例えば、流路部7が閉塞し、ピストン12を規定距離移動させることができないとされる第2閾値圧力(80kPa)となったときに薬液が流入する位置に液面検出センサ132が設けられる。
すなわち閉塞検出部130は、図12(A)に示すように、例えば流路部7に薬液LMの変形により流路を塞ぐ閉塞部BLが形成されると、流路部7の圧力が上昇し、閉端流路31内に閉じ込められた空気が圧縮されて該閉端流路31内に薬液が流入する。
そして図12(B)に示すように、流路部7内の閉塞部BLが増大してさらに圧力が第1閾値圧力まで上昇すると、閉端流路31内に閉じ込められた空気がさらに圧縮されて薬液が液面検出センサ32が設けられた位置(距離h2)まで到達すると、液面検出センサ32に電流が流れる。これにより閉塞検出部130は、流路部7が閉塞し始めてピストン12を規定距離移動させられなくなる恐れがあることを検出する。
さらに図12(C)に示すように、流路部7内の閉塞部BLが増大してさらに圧力が第2閾値圧力まで上昇すると、閉端流路31内に閉じ込められた空気がさらに圧縮されて薬液が液面検出センサ132が設けられた位置(距離h3)まで到達すると、液面検出センサ132に電流が流れる。これにより閉塞検出部130は、流路部7が閉塞してピストン12が規定距離移動させられなくなることを検出する。
ここで、閉端流路31の直径d2及び長さh1、電極32A及び32Bの距離h2、電極132A及び132Bの距離h3は、第1閾値圧力及び第2閾値圧力をそれぞれ40kPa及び80kPaとした場合、図13に示す表のような関係を有する。
〔2−2.閉塞検出処理手順〕
次に、第2の実施の形態における閉塞検出処理の手順について図14に示すフローチャートを用いて説明する。まず、薬液投与装置100が貼付部4を介して使用者の皮膚に貼り付けられ、穿刺機構5により穿刺針が使用者に穿刺される。
次に、第2の実施の形態における閉塞検出処理の手順について図14に示すフローチャートを用いて説明する。まず、薬液投与装置100が貼付部4を介して使用者の皮膚に貼り付けられ、穿刺機構5により穿刺針が使用者に穿刺される。
そしてCPU41はステップSP11において、インターフェース部45を介して投与量及び投与速度等の投与パラメータが入力されると、ステップSP12において入力された投与パラメータに基づいてピストン12を駆動部9を介して駆動し、薬液の投与を開始する。
CPU41はステップSP13において、設定された投与量の薬液を投与したかを例えばピストン12の一往復あたりの送出容積及び往復数に基づいて判断し、設定された投与量の薬液を投与した場合には処理を終了する。
またCPU41は、設定された投与量の薬液を投与していない場合、ステップSP14において、液面検出センサ32に電流が流れているかによって流路部7の圧力が第1閾値以上であるか否かを判断する。
ステップSP14において流路部7の圧力が第1閾値未満と判断すると、CPU41は、ステップSP13に戻る。
一方、CPU41は、液面検出センサ32に電流が流れており流路部7の圧力が第1閾値以上であると判断すると、ステップSP15において流路部7の圧力が第1閾値以上である旨を使用者に報知部46を介して通知する。
そしてCPU41はステップSP16において、液面検出センサ132に電流が流れているかによって流路部7の圧力が第2閾値以上であるか否かを判断する。ステップSP14において流路部7の圧力が第2閾値未満と判断すると、CPU41はステップSP17において、液面検出センサ32に電流が流れているかによって流路部7の圧力が第1閾値以上である否かを判断し、流路部7の圧力が第1閾値以上であると判断した場合にはステップSP16に戻り、流路部7の圧力が第1閾値未満であると判断した場合にはステップSP13に戻る。
一方、CPU41は、液面検出センサ132に電流が流れており流路部7の圧力が第2閾値以上であると判断すると、ステップSP18において駆動部9の動作を停止させて薬液の投与を中止すると共に、閉塞している旨を使用者に報知部46を介して通知し、処理を終了する。
このように薬液投与装置100は、閉端流路31における流路部7から異なる距離の位置(距離h2、h3)に液面検出センサ32及び132が設けられ、流路部7が閉塞されている状態に応じて2種類の警告を使用者に通知することができる。
〔3.他の実施の形態〕
〔3−1.他の実施の形態1〕
上述した実施の形態においては、液面検出センサ32として電極32A及び32Bが設けられ、閉端流路31における液面検出センサ32が設けられる位置に薬液が流入した際に該薬液を介して電極32A及び32Bが通電することにより、薬液の液面を検出するようにした場合について述べた。
〔3−1.他の実施の形態1〕
上述した実施の形態においては、液面検出センサ32として電極32A及び32Bが設けられ、閉端流路31における液面検出センサ32が設けられる位置に薬液が流入した際に該薬液を介して電極32A及び32Bが通電することにより、薬液の液面を検出するようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、他の方法により薬液の液面を検出するようにしてもよい。例えば、閉端流路31を挟んで発光部と受光部とが設けられ、発光部と受光部との間に薬液が流入しているかいないかに応じて変化する発光部から発せられる光を受光部で受光することにより薬液の液面を検出するようにしてもよい。
しかしながら携帯型の薬液投与装置においては、より小型化であることが求められるので、電極32A及び32Bを用いる方法が他の方法に比べてより簡易な構成で小型化にすることができる。なお液面検出センサ132についても同様である。
〔3−2.他の実施の形態2〕
第2の実施の形態においては、流路部7の圧力が第1閾値圧力になったときにその旨を使用者に通知し、流路部7の圧力が第2閾値圧力になったときに薬液の送出を中止すると共にその旨を使用者に通知するようにした場合について述べた。
第2の実施の形態においては、流路部7の圧力が第1閾値圧力になったときにその旨を使用者に通知し、流路部7の圧力が第2閾値圧力になったときに薬液の送出を中止すると共にその旨を使用者に通知するようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば使用者に予め、流路部7の圧力が第1閾値圧力又は第2閾値圧力になったときに薬液の送出を中止するかを設定させておき、CPU41は、流路部7の圧力が設定された第1閾値圧力又は第2閾値圧力になったときに薬液の送出を中止するようにしてもよい。
〔3−3.他の実施の形態3〕
第2の実施の形態においては、閉端流路31における流路部7から異なる距離の位置に液面検出センサ32及び132が設けられるようにした場合について述べた。
第2の実施の形態においては、閉端流路31における流路部7から異なる距離の位置に液面検出センサ32及び132が設けられるようにした場合について述べた。
本発明はこれに限らず、閉端流路31における流路部7から異なる距離の位置に複数(3以上)の液面検出センサ32及び132が設けられるようにしてもよい。
〔3−4.他の実施の形態4〕
上述した実施の形態においては、シリンダ11及びピストン12により構成される所謂ピストンポンプ型の送出部8を用いるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、所謂シリンジポンプ型を用いるようにしてもよい。
上述した実施の形態においては、シリンダ11及びピストン12により構成される所謂ピストンポンプ型の送出部8を用いるようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、所謂シリンジポンプ型を用いるようにしてもよい。
ただし、閉塞検出部30及び130は、流路部7が少し圧力上昇しただけでピストン12が規定距離移動しなくなり規定量の薬液を送出することができなくなる恐れがあるピストンポンプ型の送出部に適応すると特に有効である。
本発明は、例えば医療分野に適用することができる。
1……薬液投与装置、2……下筐体部、3……上筐体部、4……貼付部、5……穿刺機構、6……薬液貯蔵部、7……流路部、8……送出部、9……駆動部、10……基板部、11……シリンダ、12……ピストン、21……モータ、22……モータ軸、23……軸受部、24……カップリング、30……閉塞検出部、31……閉端流路、32……液面検出センサ、41……CPU、42……ROM、43……RAM、44……電源部、45……インターフェース部、46……報知部、47……バス。
Claims (6)
- 生体の皮膚に貼着されて使用される薬液投与装置であって、
薬液が貯蔵される薬液貯蔵部と、
前記薬液貯蔵部から生体内へ薬液が流れる流路を形成する流路部と、
前記薬液貯蔵部に貯蔵された薬液を前記流路部を介して生体内に送出する送出部と、
一端が前記流路部に接続され、他端が閉じられており、前記流路部に薬液が満たされる際に気体が閉じ込められる閉端流路と、
前記閉端流路における前記流路部から所定の距離だけ離間した位置に設けられ、該位置での薬液の液面を検出する液面検出センサと
を有する薬液投与装置。 - 前記送出部は、
ピストンと、
一端が前記流路部と接続され、他端側から前記ピストンが挿入さて摺動する空間を形成するシリンダとを有し、
前記閉端流路は、
一端が前記流路部における前記シリンダが接続された位置より下流側に接続され、他端が閉じられており、前記流路部に薬液が満たされる際に気体が閉じ込められる
請求項1に記載の薬液投与装置。 - 前記液面検出センサは、
前記流路部が閉塞されたとされる閾値圧力になった際に、前記閉端流路内に閉じ込められた気体が該流路部の圧力上昇により圧縮されて該閉端流路部内に薬液が流入する位置に設けられ、該位置での薬液の液面を検出する
請求項1に記載の薬液投与装置。 - 前記液面検出センサは、
前記閉端流路における前記流路部から所定の距離だけそれぞれ離間した位置に設けられ、該位置での薬液の液面を検出する第1及び第2の液面検出センサを有する
請求項1に記載の薬液投与装置。 - 前記液面検出センサは、
前記流路部が閉塞されたとされる閾値圧力になった際に、前記閉端流路内に閉じ込められた気体が該流路部の圧力上昇により圧縮されて該閉端流路部内に薬液が流入する位置に第1又は第2の液面検出センサが設けられる
請求項4に記載の薬液投与装置。 - 前記液面検出センサは、
前記閉端流路内の前記位置に離間して配される第1及び第2の電極でなり、前記流路部が閉塞されたとされる閾値圧力になった際に前記閉端流路部内に流入する薬液により第1及び第2の電極が通電することで該位置での薬液の液面を検出する
請求項1に記載の薬液投与装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012212602A JP2014064780A (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 薬液投与装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012212602A JP2014064780A (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 薬液投与装置 |
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ID=50741776
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JP2012212602A Pending JP2014064780A (ja) | 2012-09-26 | 2012-09-26 | 薬液投与装置 |
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