JP2014064370A - 電池駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池電圧が低下した場合であっても、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能な電池駆動装置を提供する。
【解決手段】電池1から制御部6及び第2スイッチ8への電圧の印加経路には、第1スイッチ2の切り替えによって昇圧回路3が介装されるようにしてあり、制御部6及び第2スイッチ8に印加される電圧によって充電される蓄電器7が、第1スイッチ2の切り替え前は電池1によって充電され、第1スイッチ2の切り替え後は昇圧回路3が昇圧した電圧によって充電される。この第1スイッチ2は、制御部6で検出した蓄電器7の電圧がV1より低い場合に切り替える。そして第1スイッチ2を切り替えた状態で、制御部6で検出した蓄電器7の電圧がV2より低い場合(又はV2より高いV3以上である場合)、第2スイッチ8による電気負荷9への電圧の印加をオフする(又はオンする)。
【選択図】図1
【解決手段】電池1から制御部6及び第2スイッチ8への電圧の印加経路には、第1スイッチ2の切り替えによって昇圧回路3が介装されるようにしてあり、制御部6及び第2スイッチ8に印加される電圧によって充電される蓄電器7が、第1スイッチ2の切り替え前は電池1によって充電され、第1スイッチ2の切り替え後は昇圧回路3が昇圧した電圧によって充電される。この第1スイッチ2は、制御部6で検出した蓄電器7の電圧がV1より低い場合に切り替える。そして第1スイッチ2を切り替えた状態で、制御部6で検出した蓄電器7の電圧がV2より低い場合(又はV2より高いV3以上である場合)、第2スイッチ8による電気負荷9への電圧の印加をオフする(又はオンする)。
【選択図】図1
Description
本発明は、電池駆動される電気負荷の駆動制御を行う電池駆動装置に関する。
電池で動作する電気機器は、動作時間の経過と共に電池が放電して電池電圧が低下するため、機能が十分に発揮できない状態となって遂には動作不能に陥る。特に放電期間中の電池電圧が比較的安定な電池を用いた場合は、放電の末期の電池電圧が放電終止電圧に向けて速やかに低下するため、何の前触れもなく電気機器が突然動作不能となることが起こり得る。
さて、一般的には、電池の放電が進むに連れて内部インピーダンスが増大して電池電圧が低下し易くなるが、放電の末期に近付いて電池電圧が低下した場合であっても、電池から取り出す電流を低減することにより、電池の起電力に見合った電池電圧を得ることができる。この場合は、電池の分極がいくらか解消するため、その分だけ電池の放電容量が増大する。これとは別に、低下した電池電圧を昇圧することにより、電気機器としての動作に必要な電源電圧を確保することも考えられる。
例えば特許文献1では、3.8Vから6.6Vまでの範囲で変動する電池電源の出力電圧が6Vより高い場合は、電池電源の出力電圧を直列電圧調整器に直接入力し、電池電源の出力電圧が6V以下の場合は、その出力電圧を9Vから12Vまでの範囲に昇圧して直列電圧調整器に入力する電源供給回路が開示されている。特許文献1に開示された実施例では、上記何れの場合であっても、直列電圧調整器から5Vに安定化された電圧が電気負荷(CCDラインセンサ)に供給される。
しかしながら、特許文献1に開示された電源供給回路では、電気負荷で消費される電力が一定の場合、電池電源の出力電圧が6Vより低下するに連れて、電池電源から取り出される電流が必然的に増大することになるため、結果的に電池電源の放電容量が減少する上に、電気負荷が突然動作不能となる現象が顕著に現れるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電池電圧が低下した場合であっても、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能な電池駆動装置を提供することにある。
本発明に係る電池駆動装置は、印加された電圧を昇圧する昇圧回路と、印加された電圧に応じて電気負荷を駆動する駆動部と、該駆動部による前記電気負荷の駆動を制御する制御部と、電池から前記駆動部への電圧の印加経路に前記昇圧回路が介装されるように切り替えるスイッチとを備える電池駆動装置であって、前記制御部は、前記駆動部に印加される電圧が並列的に印加されて動作するようにしてあり、前記制御部及び駆動部に印加される電圧によって充電される蓄電器を備え、前記制御部は、前記蓄電器の電圧を検出する検出手段と、該検出手段が検出した電圧が第1電圧より低い場合、前記スイッチを切り替える切替手段と、該切替手段がスイッチを切り替えた状態で、前記検出手段が検出した電圧が第2電圧より低い場合、前記駆動部による前記電気負荷の駆動をオフするオフ手段と、前記切替手段がスイッチを切り替えた状態で、前記検出手段が検出した電圧が前記第2電圧より高い第3電圧以上である場合、前記駆動部による前記電気負荷の駆動をオンするオン手段とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、駆動部に印加される電圧が並列的に印加されて動作する制御部が、駆動部による電気負荷の駆動を制御する。電池から制御部及び駆動部への電圧の印加経路には、スイッチの切り替えによって昇圧回路が介装されるようにしてあり、制御部及び駆動部に印加される電圧によって充電される蓄電器が、スイッチの切り替え前は電池によって充電され、スイッチの切り替え後は昇圧回路が昇圧した電圧によって充電される。このスイッチは、制御部で検出した蓄電器の電圧が第1電圧より低い場合に切り替える。そしてスイッチを切り替えた状態で、制御部で検出した蓄電器の電圧が第2電圧より低い場合(又は第2電圧より高い第3電圧以上である場合)、駆動部による電気負荷の駆動をオフする(又はオンする)。
これにより、スイッチを介して電池に接続されている蓄電器の電圧が第1電圧より低下した場合、スイッチが切り替わって、電池電圧を昇圧回路で昇圧した電圧が制御部、駆動部及び蓄電器に印加される。ここで、昇圧回路が変換する電力が制御部及び駆動部で消費される電力より大きく、且つ制御部、駆動部及び電気負荷で消費される電力より小さいこととした場合は、昇圧回路によって充電された蓄電器の電圧が第2電圧より低くなったときに電気負荷の駆動が停止され、昇圧回路が変換した電力のうち制御部及び駆動部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇する。また、蓄電器の電圧が第3電圧以上となったときに電気負荷が駆動され、昇圧回路が変換した電力に蓄電器が放電した電力を加えた電力が制御部、駆動部及び電気負荷に供給されるために蓄電器の電圧が低下する。
本発明に係る電池駆動装置は、前記駆動部は、印加された電圧の前記電気負荷への印加/非印加を切り替える第2のスイッチであることを特徴とする。
本発明にあっては、駆動部が第2のスイッチからなり、第2のスイッチに印加された電圧をそのまま電気負荷に印加するか否かを制御部によって切り替える。
これにより、単に電圧を印加することによって動作する電気負荷が電池駆動装置の適用対象となる。
これにより、単に電圧を印加することによって動作する電気負荷が電池駆動装置の適用対象となる。
本発明に係る電池駆動装置は、前記切替手段が前記スイッチを切り替えた場合、前記昇圧回路が昇圧した電圧を導通/遮断する第3のスイッチを備え、前記制御部は、前記オフ手段がオフした場合、前記第3のスイッチをオンする手段と、前記オン手段がオンした場合、前記第3のスイッチをオフする手段とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、スイッチを切り替えた場合、電気負荷の駆動をオンするときに、昇圧回路が昇圧した電圧を第3のスイッチで遮断し、電気負荷の駆動をオフするときに、昇圧回路が昇圧して第3のスイッチを導通した電圧を制御部、駆動部及び蓄電器に印加する。
ここで、昇圧回路が変換する電力が制御部及び駆動部で消費される電力より大きいこととした場合は、電気負荷の駆動をオフしている間、昇圧回路が変換した電力のうち制御部及び駆動部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇し、電気負荷の駆動をオンしている間、昇圧回路による蓄電器の充電が停止されて蓄電器の電圧が低下する。
ここで、昇圧回路が変換する電力が制御部及び駆動部で消費される電力より大きいこととした場合は、電気負荷の駆動をオフしている間、昇圧回路が変換した電力のうち制御部及び駆動部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇し、電気負荷の駆動をオンしている間、昇圧回路による蓄電器の充電が停止されて蓄電器の電圧が低下する。
本発明に係る電池駆動装置は、前記切替手段が前記スイッチを切り替えた場合、前記昇圧回路が出力する電流を制限する回路を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、スイッチを切り替えた場合、昇圧回路が昇圧した電圧が、制限する回路を介して制御部、駆動部及び蓄電器に印加される。
ここで、昇圧回路から抵抗回路を介して供給される電力が制御部及び駆動部で消費される電力より大きく、且つ制御部、駆動部及び電気負荷で消費される電力より小さくなるように、制限する回路が制限する電流を決定することとした場合は、電気負荷の駆動が停止されている間、昇圧回路が変換して制限する回路を通過した電力のうち、制御部及び駆動部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇する。また、電気負荷が駆動されている間、昇圧回路が変換して制限する回路を通過した電力に蓄電器が放電した電力を加えた電力が制御部、駆動部及び電気負荷に供給されるために蓄電器の電圧が低下する。
ここで、昇圧回路から抵抗回路を介して供給される電力が制御部及び駆動部で消費される電力より大きく、且つ制御部、駆動部及び電気負荷で消費される電力より小さくなるように、制限する回路が制限する電流を決定することとした場合は、電気負荷の駆動が停止されている間、昇圧回路が変換して制限する回路を通過した電力のうち、制御部及び駆動部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇する。また、電気負荷が駆動されている間、昇圧回路が変換して制限する回路を通過した電力に蓄電器が放電した電力を加えた電力が制御部、駆動部及び電気負荷に供給されるために蓄電器の電圧が低下する。
本発明によれば、昇圧回路が変換する電力が制御部及び駆動部で消費される電力より大きく、且つ制御部、駆動部及び電気負荷で消費される電力より小さいこととする場合は、蓄電器の電圧が第2電圧より低くなったときに電気負荷の駆動が停止され、昇圧回路が変換した電力のうちの一部で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇する。また、蓄電器の電圧が第3電圧以上となったときに電気負荷が駆動され、昇圧回路が変換した電力の不足分が蓄電器から放電されて蓄電器の電圧が低下する。つまり、制御部及び駆動部に対して第2電圧から第3電圧までの範囲の電圧が印加され、その間に電気負荷が断続的に駆動されて動作及び不動作を交互に繰り返すため、電池の平均的な負荷電流が減少して電池容量が増大する。
従って、電池電圧が低下した場合であっても、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能となる。
従って、電池電圧が低下した場合であっても、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電池駆動装置の構成例を示すブロック図である。図中1は、例えばマンガン乾電池、アルカリ乾電池等の一次電池からなる電池であり、電池1の正極端子は、c接点型のアナログスイッチからなる第1スイッチ(スイッチに対応)2の共通端子(コモン端子)に接続されている。電池1の負極端子は、接地電位に接続されている。電池1は、ニッケル水素電池等の二次電池であってもよい。第1スイッチ2は、例えば電磁力によってオン/オフするリレー接点であってもよい(後述する他のスイッチについても同様)。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電池駆動装置の構成例を示すブロック図である。図中1は、例えばマンガン乾電池、アルカリ乾電池等の一次電池からなる電池であり、電池1の正極端子は、c接点型のアナログスイッチからなる第1スイッチ(スイッチに対応)2の共通端子(コモン端子)に接続されている。電池1の負極端子は、接地電位に接続されている。電池1は、ニッケル水素電池等の二次電池であってもよい。第1スイッチ2は、例えば電磁力によってオン/オフするリレー接点であってもよい(後述する他のスイッチについても同様)。
第1スイッチ2の常開端子(NO端子)は、印加された電圧を昇圧する昇圧回路3の電圧入力端子に接続されており、昇圧回路3の電圧出力端子は、第1スイッチ2の常閉端子(NC端子)と接続されている。昇圧回路3の電圧出力端子及び第1スイッチ2の常閉端子の接続点は、マイクロコンピュータからなる制御部6の電源端子と、コンデンサからなる蓄電器7の一端と、b接点型のアナログスイッチからなる第2スイッチ(駆動部又は第2のスイッチに対応)8の一端とに接続されている。従って、第1スイッチ2が切り替わっていないデフォルトの状態では、電池1の電圧と蓄電器7の電圧とが等しくなっている。制御部6のGND端子及び蓄電器7の他端は、接地電位に接続されている。第2スイッチ8の他端は、電圧が印加されて動作する電気負荷9に接続されている。
制御部6は、CPU61を有し、CPU61は、プログラム等の情報を記憶するROM62、一時的に発生した情報を記憶するRAM63、各スイッチの切り替えを制御するための制御電圧を出力するI/Oポート64、及び蓄電器7の一端の電圧(以下、単に蓄電器7の電圧という)をデジタルの電圧値に変換するA/D変換回路65と互いにバス接続されている。ROM62は、例えばフラッシュメモリからなる不揮発性メモリである。ROM62には、プログラムの他に、各種設定データが記憶される。I/Oポート64は、第1スイッチ2及び第2スイッチ8の制御端子に接続されている。
CPU61は、ROM62に予め格納されている制御プログラムに従って、入出力、演算等の処理を実行する。例えばCPU61は、1秒周期で蓄電器7のデジタルの電圧値を取り込んで蓄電器7の電圧を検出し、検出した電圧と複数の電圧との比較結果に基づいて、第1スイッチ2及び第2スイッチ8の制御端子に制御電圧を与える。上記の周期は1秒に限定されない。例えばH(ハイ)レベルの制御電圧が各制御端子に与えられた場合、第1スイッチ2の共通端子が常開端子(NO端子)と接続され、第2スイッチ8がオフする(開く)ように切り替えられる。電池電圧が十分に高いデフォルトの状態では、第1スイッチ2及び第2スイッチ8の制御端子にL(ロウ)レベルの制御電圧が与えられる。
電気負荷9は、例えば、本実施の形態1に係る電池駆動装置を備えるリモートコントローラが、本体装置とBluetooth(登録商標)に準拠する通信を行うための送受信モジュールである。この送受信モジュールは、図示しない操作部によって制御部6が使用者の操作を受け付けた場合、受け付けた操作に応じて本体装置との間で無線信号を送受信するのに用いられる。上記送受信モジュールは、赤外線信号を送受信するものであってもよい。そして、第2スイッチ8のオン/オフ制御とは別に、制御部6が上記送受信モジュールによる通信をオン/オフするようにしてもよい。
電気負荷9は、電圧が印加される限り常時電力を消費するものであってもよいし、印加される電圧が適当に調整されるべきものであってもよい。後者の場合は、第2スイッチ8に換えて、例えば印加された電圧をパルス幅変調して電気負荷9に印加するPWM回路を用い、制御部6が、電気負荷9の駆動のオン/オフ制御と併せてPWM制御を行うようにすればよい。
次に、昇圧回路3について説明する。
図2は、昇圧回路3の一構成例を示す回路図である。昇圧回路3は、第1スイッチ2及び電圧入力端子30を介して電池1の電圧が印加されるタイマIC31を用いた発信回路3aと、該発信回路3aが発信して出力したパルス信号の電圧を略2倍に昇圧する倍電圧整流回路3bとを備える。発信回路3aは、タイマIC31の周期的な動作タイミングを決定付ける抵抗器32,33及びコンデンサ34からなる直列回路を備える。該抵抗回路は、両端に電池1の電圧が印加され、抵抗器32,33の接続点と、抵抗器33及びコンデンサ34の接続点とがタイマIC31に接続されている。
図2は、昇圧回路3の一構成例を示す回路図である。昇圧回路3は、第1スイッチ2及び電圧入力端子30を介して電池1の電圧が印加されるタイマIC31を用いた発信回路3aと、該発信回路3aが発信して出力したパルス信号の電圧を略2倍に昇圧する倍電圧整流回路3bとを備える。発信回路3aは、タイマIC31の周期的な動作タイミングを決定付ける抵抗器32,33及びコンデンサ34からなる直列回路を備える。該抵抗回路は、両端に電池1の電圧が印加され、抵抗器32,33の接続点と、抵抗器33及びコンデンサ34の接続点とがタイマIC31に接続されている。
倍電圧整流回路3bは、アノードに電池1の電圧が印加されるダイオード35と、一端がタイマIC31の発振出力端子に接続されたコンデンサ36と、ダイオード35のカソード及びコンデンサ36の他端の接続点にアノードが接続されたダイオード37とを備える。タイマIC31が出力したパルス信号がL(ロウ)レベルの間にダイオード35を介して電池1の電圧がコンデンサ36に充電され、上記パルス信号がH(ハイ)レベルの間にコンデンサ36の充電電圧とパルス信号の波高値とを加算した電圧がダイオード37及び電圧出力端子39を介して蓄電器7に充電されるようになっている。
以下では、上述した実施の形態1に係る電池駆動装置の動作をタイミングチャートを用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る電池駆動装置における各部の電圧の時間変化及び各スイッチの切り替えタイミングを示すタイミングチャートである。図3に示す4つのチャートでは、何れも同一の時間軸を横軸としてあり、図の上から電池1の電圧、第1スイッチ2の切替状態、蓄電器7の電圧、及び第2スイッチ8のオン/オフ状態を縦軸に示してある。
図3は、本発明の実施の形態1に係る電池駆動装置における各部の電圧の時間変化及び各スイッチの切り替えタイミングを示すタイミングチャートである。図3に示す4つのチャートでは、何れも同一の時間軸を横軸としてあり、図の上から電池1の電圧、第1スイッチ2の切替状態、蓄電器7の電圧、及び第2スイッチ8のオン/オフ状態を縦軸に示してある。
時刻t1に至る前は、上述したように電池1の電圧が第1スイッチ2を介して蓄電器7に印加されており、蓄電器7の電圧がV1(第1電圧に対応)以上であるため、第1スイッチ2がデフォルトの未切替の状態、即ち共通端子が常閉端子(NC端子)に接続されている状態である。そして、蓄電器7の電圧が、b接点型の第2スイッチ8を介して電気負荷9に印加されている。ここでのV1は、例えば制御部6及び電気負荷9が共に動作する下限の電圧であるが、これに限定されるものではない。
時刻t1で蓄電器7の電圧がV1より低くなった場合、制御部6によって第1スイッチ2の共通端子が常開端子(NO端子)と接続されるように切り替えられる。これにより、電池1の電圧が昇圧回路3の電圧入力端子30に印加され、昇圧回路3の電圧出力端子39から出力された電圧が、制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに並列的に印加される。時刻t1以降、電池1の電圧はV1より低下し続ける。
また、本実施の形態1では、V2(第2電圧に対応)をV1と等しくしてあるため、時刻t1で第1スイッチ2が切り替えられたときに、蓄電器7の電圧がV2より低いと判定され、制御部6によって第2スイッチ8がオフに切り替えられる。これにより、電気負荷9には蓄電器7の電圧が印加されなくなる。
なお、V2はV1より多少高くても低くてもよい。例えばV2がV1より低い場合、時刻t1で第1スイッチ2が切り替えられたときに蓄電器7の電圧がV2より低くなっておらず、第2スイッチ8がオンの状態で保持されて電気負荷9に蓄電器7の電圧が印加され続ける。このため、蓄電器7の放電が優勢となって蓄電器7の電圧が低下する。これは、昇圧回路3が昇圧して変換する電力が、制御部6及び電気負荷9で消費される電力より小さくなるようにしてあるからである。但し、第2スイッチ8で消費される電力は実質的にゼロである。そして蓄電器7の電圧がV2より低くなったときに第2スイッチ8がオフに切り替えられる。一方、V2がV1より高い場合、時刻t1では既に蓄電器7の電圧がV2より低くなっており、その時点で第2スイッチ8がオフに切り替えられる。
図3でV2がV1と等しい場合に戻って、時刻t1から、後述する時刻t2までの間、電気負荷9には蓄電器7の電圧が印加されないため、蓄電器7の充電が優勢となって蓄電器7の電圧が上昇する。つまり、昇圧回路3が電圧変換して出力した電力のうち、制御部6で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器7が充電されて蓄電器7の電圧が上昇する。これは、昇圧回路3が昇圧して変換する電力が、制御部6で消費される電力より大きくなるようにしてあるからである。
次に、時刻t2で蓄電器7の電圧が、V2より高いV3(第3電圧に対応)以上となった場合、制御部6によって第2スイッチ8がオンに切り替えられる。これにより、電気負荷9に蓄電器7の電圧が印加されるようになり、蓄電器7の放電が優勢となって蓄電器7の電圧が低下し始める。蓄電器7の電圧の低下は、蓄電器7の電圧がV2より低くなる時刻t3まで続く。
以後、時刻t3からt5までの間、及び時刻t5からt7までの間における、蓄電器7の電圧変化と第2スイッチ8のオン/オフ状態の変化とは、時刻t1からt3までの間におけるこれらの変化と同様となる。このようにして電気負荷9を断続的に駆動することにより、電気負荷9を連続的に駆動した場合と比較して、電池1の平均的な負荷電流が低減される。
以下では、上述した実施の形態1に係る電池駆動装置の制御部6の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。以下に示す処理は、制御部6が備えるROM62に予め格納された制御プログラムに従ってCPU61により実行される。
図4は、本発明の実施の形態1に係る電池駆動装置で第1スイッチ2の切り替え及び第2スイッチ8のオン/オフを制御するCPU61の処理手順を示すフローチャートである。図4の処理は、例えば1秒周期で起動されるが、これに限定されるものではない。図中の切替フラグは、RAM63に記憶されており、所定の初期化処理にて0にクリアされる。切替フラグは、第1スイッチ2を切り替えたことを示すフラグである。
図4は、本発明の実施の形態1に係る電池駆動装置で第1スイッチ2の切り替え及び第2スイッチ8のオン/オフを制御するCPU61の処理手順を示すフローチャートである。図4の処理は、例えば1秒周期で起動されるが、これに限定されるものではない。図中の切替フラグは、RAM63に記憶されており、所定の初期化処理にて0にクリアされる。切替フラグは、第1スイッチ2を切り替えたことを示すフラグである。
図4の処理が起動された場合、CPU61は、蓄電器7の電圧(Vc)を検出しておき(S10:検出手段に対応)、RAM63に記憶されている切替フラグが1にセットされているか否かを判定する(S11)。1にセットされていない場合(S11:NO)、即ち、まだ第1スイッチ2を切り替えていない場合、CPU61は、検出したVcがV1より低いか否かを判定する(S12)。
VcがV1より低くない場合(S12:NO)、電池1の電圧が限界まで低下していないと判定されるため、CPU61は、それ以上何も実行せずに図4の処理を終了する。VcがV1より低い場合(S12:YES)、電池1の電圧が限界まで低下したと判定されるため、CPU61は、I/Oポート64からHレベルの制御電圧を第1スイッチ2の制御端子に与えることにより、第1スイッチ2の共通端子が常開端子に接続されるように切り替える(S13:切替手段に対応)。そして、CPU61は、第1スイッチ2を切り替えたことを記憶するために、切替フラグを1にセットする(S14)。
ステップS14の処理を終えた場合、又はステップS11で切替フラグが1にセットされている場合(S11:YES)、CPU61は、検出したVcがV2より低いか否かを判定する(S15)。VcがV2より低い場合(S15:YES)、即ち、昇圧回路3が昇圧した電圧で充電している蓄電器7の電圧が所定の下限電圧まで低下した場合、CPU61は、I/Oポート64からHレベルの制御電圧を第2スイッチ8の制御端子に与えることにより、第2スイッチ8をオフに切り替えて(S16:オフ手段に対応)図4の処理を終了する。
ステップS15でVcがV2より低くない場合(S15:NO)、CPU61は、検出したVcが、V2より高いV3以上であるか否かを判定する(S18)。VcがV3以上ではない場合(S18:NO)、CPU61は、それ以上何も実行せずに図4の処理を終了する。
VcがV3以上である場合(S18:YES)、即ち、昇圧回路3が昇圧した電圧で充電している蓄電器7の電圧が所定の上限電圧まで上昇した場合、CPU61は、I/Oポート64からLレベルの制御電圧を第2スイッチ8の制御端子に与えることにより、第2スイッチ8をオンに切り替えて(S19:オン手段に対応)図4の処理を終了する。
以上のように本実施の形態1によれば、第2スイッチ(駆動部)に印加される電圧が電源端子に印加されて動作する制御部が、第2スイッチによる電気負荷への電圧の印加を制御する。電池から制御部及び第2スイッチへの電圧の印加経路には、第1スイッチの切り替えによって昇圧回路が介装されるようにしてあり、制御部及び第2スイッチに印加される電圧によって充電される蓄電器が、第1スイッチの切り替え前は電池によって充電され、第1スイッチの切り替え後は昇圧回路が昇圧した電圧によって充電される。この第1スイッチは、制御部で検出した蓄電器の電圧がV1より低い場合に切り替える。そして第1スイッチを切り替えた状態で、制御部で検出した蓄電器の電圧がV2より低い場合(又はV2より高いV3以上である場合)、第2スイッチによる電気負荷への電圧の印加をオフする(又はオンする)。
これにより、第1スイッチを介して電池に接続されている蓄電器の電圧がV1より低下した場合、第1スイッチが切り替わって、電池電圧を昇圧回路で昇圧した電圧が制御部、第2スイッチ及び蓄電器に印加される。ここでは、昇圧回路が変換する電力が制御部で消費される電力より大きく、且つ制御部及び電気負荷で消費される電力より小さくなるようにしてある。但し、第2スイッチで消費される電力を無視する。このため、昇圧回路によって充電された蓄電器の電圧がV2より低くなったときに電気負荷への電圧の印加が停止され、昇圧回路が変換した電力のうち制御部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇する。また、蓄電器の電圧がV3以上となったときに電気負荷に電圧が印加され、昇圧回路が変換した電力に蓄電器が放電した電力を加えた電力が制御部及び電気負荷に供給されるために蓄電器の電圧が低下する。
つまり、制御部及び第2スイッチに対してV2からV3までの範囲の電圧が印加され、その間、電気負荷に断続的に電圧が印加されて電気負荷が動作及び不動作を交互に繰り返すため、電池の平均的な負荷電流が減少して電池容量が増大する。加えて、電池の電圧が制御部及び電気負荷が共に動作する下限の電圧より低下した場合であっても、電気負荷の動作が不連続ながら継続される。
従って、電池電圧が低下した場合であっても、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能となる。そして、電気負荷の動作状態が使用者に認識される場合は、電池電圧が低下したことを使用者に認識させることが可能となる。
従って、電池電圧が低下した場合であっても、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能となる。そして、電気負荷の動作状態が使用者に認識される場合は、電池電圧が低下したことを使用者に認識させることが可能となる。
また、駆動部が第2スイッチからなり、第2スイッチに印加された電圧をそのまま電気負荷に印加するか否かを制御部によって切り替える。
従って、単に電圧を印加することによって動作する電気負荷を電池駆動装置に適用することが可能となる。
従って、単に電圧を印加することによって動作する電気負荷を電池駆動装置に適用することが可能となる。
(変形例1)
実施の形態1は、電池1から第2スイッチ8への電圧の印加経路に昇圧回路3が介装されるように切り替える第1スイッチ2が、電池1及び昇圧回路3の間に配される形態であるのに対し、変形例1は、第1スイッチ2が、昇圧回路3及び第2スイッチ8の間に配される形態である。
実施の形態1は、電池1から第2スイッチ8への電圧の印加経路に昇圧回路3が介装されるように切り替える第1スイッチ2が、電池1及び昇圧回路3の間に配される形態であるのに対し、変形例1は、第1スイッチ2が、昇圧回路3及び第2スイッチ8の間に配される形態である。
図5は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る電池駆動装置の構成例を示すブロック図である。電池1の正極端子は、c接点型のアナログスイッチからなる第1スイッチ(スイッチに対応)2の常閉端子(NC端子)及び昇圧回路3の電圧入力端子30に接続されている。昇圧回路3の電圧出力端子39は、第1スイッチ2の常開端子(NO端子)に接続されている。第1スイッチ2の共通端子(コモン端子)は、制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに接続されている。従って、第1スイッチ2が切り替わっていないデフォルトの状態では、電池1の電圧と蓄電器7の電圧とが等しくなっている。また、電池1に接続された昇圧回路3が、常時電力を消費している。
昇圧回路3は、第1スイッチ2の共通端子が常閉端子(NC端子)に接続されている状態、即ち昇圧回路3が無負荷の状態における消費電力が数μAに抑えられるものである。実際、そのような低消費電力を実現するDC/DCコンバータが市販されている(例えば、Texas Instruments 社のTPS61220 )。これにより、電池1に昇圧回路3が常時接続されていることによる電池1の消耗を事実上無視することができる。
第1スイッチ2を切り替えた状態では、電池1から第2スイッチ8までの電圧印加経路における接続構成が、実施の形態1の場合と実質的に同等であり、第1スイッチ2の切り替え後における各部の電圧の時間変化及び各スイッチの切り替えタイミングについても、図3に示すものと同一である。従って、第1スイッチ2の切り替え及び第2スイッチ8のオン/オフを制御するCPU61の処理手順についても、図4に示すものと同一である。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態1の変形例1に係る電池駆動装置によれば、実施の形態1に係る電池駆動装置と同様の効果を奏することが可能となる。
(変形例2)
実施の形態1は、第1スイッチ2を切り替えた場合に、昇圧回路3が昇圧した電圧が制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに直接的に印加される形態であるのに対し、変形例2は、昇圧回路3が昇圧した電圧が、上記各部に抵抗器(制限する回路に対応)を介して印加される形態である。
実施の形態1は、第1スイッチ2を切り替えた場合に、昇圧回路3が昇圧した電圧が制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに直接的に印加される形態であるのに対し、変形例2は、昇圧回路3が昇圧した電圧が、上記各部に抵抗器(制限する回路に対応)を介して印加される形態である。
図6は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る電池駆動装置の構成例を示すブロック図である。昇圧回路3の電圧出力端子39は、抵抗器4を介して第1スイッチ2の常閉端子(NC端子)と接続されている。抵抗器4に換えて、通過する電流を一定に制限する定電流回路を用いてもよい。抵抗器4及び第1スイッチ2の常閉端子の接続点は、制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに接続されている。従って、第1スイッチ2が切り替わっていないデフォルトの状態では、電池1の電圧と蓄電器7の電圧とが等しくなっている。
第1スイッチ2を切り替えた場合、昇圧回路3が電池1の電圧を昇圧することによって昇圧回路3から出力される電流が、抵抗器4によって制限される。ここで、昇圧回路3から抵抗器4を介して供給される電力が制御部6で消費される電力より大きく、且つ制御部及び電気負荷9で消費される電力より小さくなるように、抵抗器4の抵抗値を決定する。但し、第2スイッチで消費される電力を無視する。
このため、電気負荷9への電圧の印加が停止されている間、昇圧回路3が変換して抵抗器4を通過した電力のうち制御部6で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器7が充電されて蓄電器7の電圧が上昇する。また、電気負荷9に電圧が印加されている間、昇圧回路3が変換して抵抗器4を通過した電力に蓄電器7が放電した電力を加えた電力が制御部6及び電気負荷9に供給されるために蓄電器7の電圧が低下する。
第1スイッチ2の切り替え後における各部の電圧の時間変化及び各スイッチの切り替えタイミングについては、図3に示すものと同等である。従って、第1スイッチ2の切り替え及び第2スイッチ8のオン/オフを制御するCPU61の処理手順についても、図4に示すものと同一である。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態1の変形例2に係る電池駆動装置によれば、昇圧回路が変換可能な電力の大きさが、制御部及び電気負荷で消費される電力より大きい場合であっても、実施の形態1に係る電池駆動装置と同様の効果を奏することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1は、第1スイッチ2を切り替えた場合に、昇圧回路3が昇圧した電圧が制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに直接的に印加される形態であるのに対し、実施の形態2は、昇圧回路3が昇圧した電圧が、上記各部に第3スイッチ(第3のスイッチに対応)を介して印加される形態である。
実施の形態1は、第1スイッチ2を切り替えた場合に、昇圧回路3が昇圧した電圧が制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに直接的に印加される形態であるのに対し、実施の形態2は、昇圧回路3が昇圧した電圧が、上記各部に第3スイッチ(第3のスイッチに対応)を介して印加される形態である。
図7は、本発明の実施の形態2に係る電池駆動装置の構成例を示すブロック図である。昇圧回路3の電圧出力端子39は、a接点型のアナログスイッチからなる第3スイッチ5の一端を介して第1スイッチ2の常閉端子(NC端子)と接続されている。第3スイッチ5は、b接点型であってもよい。第3スイッチ5の他端及び第1スイッチ2の常閉端子の接続点は、制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに接続されている。従って、第1スイッチ2が切り替わっていないデフォルトの状態では、電池1の電圧と蓄電器7の電圧とが等しくなっている。
以下では、上述した実施の形態2に係る電池駆動装置の動作をタイミングチャートを用いて説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る電池駆動装置における各部の電圧の時間変化及び各スイッチの切り替えタイミングを示すタイミングチャートである。図8に示す5つのチャートでは、何れも同一の時間軸を横軸としてあり、図の上から電池1の電圧、第1スイッチ2の切替状態、第3スイッチ5のオン/オフ状態、蓄電器7の電圧、及び第2スイッチ8のオン/オフ状態を縦軸に示してある。但し、第3スイッチ5のオン/オフ状態を示すチャート以外の他のチャートは、図3に示すものと同一であるため、その説明の大部分を省略する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る電池駆動装置における各部の電圧の時間変化及び各スイッチの切り替えタイミングを示すタイミングチャートである。図8に示す5つのチャートでは、何れも同一の時間軸を横軸としてあり、図の上から電池1の電圧、第1スイッチ2の切替状態、第3スイッチ5のオン/オフ状態、蓄電器7の電圧、及び第2スイッチ8のオン/オフ状態を縦軸に示してある。但し、第3スイッチ5のオン/オフ状態を示すチャート以外の他のチャートは、図3に示すものと同一であるため、その説明の大部分を省略する。
時刻t1に至る前は、第3スイッチ5がa接点型(又はb接点型)の場合、第3スイッチ5の状態がオフ(又はオン)である。そして、蓄電器7の電圧が電池1の電圧と同じであるのは、実施の形態1と同様である。
時刻t1で蓄電器7の電圧がV1及びV2より低くなった場合、制御部6によって第1スイッチ2の共通端子が常開端子(NO端子)と接続されるように切り替えられると共に、第2スイッチ8がオフに切り替えられ、加えて、第3スイッチ5がオンに切り替えられる。これにより、電池1の電圧が昇圧回路3の電圧入力端子30に印加され、昇圧回路3の電圧出力端子39から出力された電圧が、第3スイッチ5を介して制御部6の電源端子と、蓄電器7の一端と、第2スイッチ8の一端とに並列的に印加される。また、電気負荷9には蓄電器7の電圧が印加されなくなる。
時刻t1から時刻t2までの間、電気負荷9には蓄電器7の電圧が印加されないため、蓄電器7の充電が優勢となって蓄電器7の電圧が上昇する。つまり、昇圧回路3が電圧変換して出力した電力のうち、制御部6で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器7が充電されて蓄電器7の電圧が上昇する。
次に、時刻t2で蓄電器7の電圧が、V2より高いV3以上となった場合、制御部6によって第2スイッチ8がオンに切り替えられ、加えて第3スイッチ5がオフに切り替えられる。これにより、蓄電器7の充電が停止する一方、電気負荷9に蓄電器7の電圧が印加されるようになり、蓄電器7が放電して蓄電器7の電圧が低下し始める。蓄電器7の電圧の低下は、蓄電器7の電圧がV2より低くなる時刻t3まで続く。
以後、時刻t3からt5までの間、及び時刻t5からt7までの間における、蓄電器7の電圧変化と第2スイッチ8及び第3スイッチ5のオン/オフ状態の変化とは、時刻t1からt3までの間におけるこれらの変化と同様となる。このようにして電気負荷9を断続的に駆動することにより、電気負荷9を連続的に駆動した場合と比較して、電池1の平均的な負荷電流が低減される。
以下では、上述した実施の形態2に係る電池駆動装置の制御部6の動作を、それを示すフローチャートを用いて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る電池駆動装置で第1スイッチ2の切り替え及び第2スイッチ8,第3スイッチ5のオン/オフを制御するCPU61の処理手順を示すフローチャートである。図9におけるステップS30からステップS40までの処理のうち、ステップS37及びステップS40以外の各処理は、実施の形態1の図4におけるステップS10からステップS19まで(ステップS17は欠番)の処理と同様であるため、その説明の大部分を省略する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る電池駆動装置で第1スイッチ2の切り替え及び第2スイッチ8,第3スイッチ5のオン/オフを制御するCPU61の処理手順を示すフローチャートである。図9におけるステップS30からステップS40までの処理のうち、ステップS37及びステップS40以外の各処理は、実施の形態1の図4におけるステップS10からステップS19まで(ステップS17は欠番)の処理と同様であるため、その説明の大部分を省略する。
ステップS35で、VcがV2より低い場合(S35:YES)、即ち、昇圧回路3が昇圧した電圧で充電している蓄電器7の電圧が所定の下限電圧まで低下した場合、CPU61は、I/Oポート64からHレベルの制御電圧を第2スイッチ8及び第3スイッチ5の制御端子に与えることにより、第2スイッチ8をオフに切り替える(S36)と共に、第3スイッチ5をオンに切り替えて(S37:第3のスイッチをオンする手段に対応)図9の処理を終了する。
また、ステップS38で、VcがV3以上である場合(S38:YES)、即ち、昇圧回路3が昇圧した電圧で充電している蓄電器7の電圧が所定の上限電圧まで上昇した場合、CPU61は、I/Oポート64からLレベルの制御電圧を第2スイッチ8及び第3スイッチ5の制御端子に与えることにより、第2スイッチ8をオンに切り替える(S39)と共に、第3スイッチ5をオフに切り替えて(S40:第3のスイッチをオフする手段に対応)図9の処理を終了する。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、第1スイッチを切り替えた場合、第2スイッチをオンして電気負荷に電圧を印加するときに、昇圧回路が昇圧した電圧を第3スイッチで遮断し、第2スイッチをオフして電気負荷への電圧の印加を停止するときに、昇圧回路が昇圧して第3スイッチを導通した電圧を制御部及び蓄電器に印加する。ここでは、昇圧回路が変換する電力が制御部で消費される電力より大きくなるようにしてある。このため、電気負荷への電圧の印加を停止している間、昇圧回路が変換した電力のうち制御部で消費された電力を差し引いた電力で蓄電器が充電されて蓄電器の電圧が上昇し、電気負荷に電圧を印加している間、昇圧回路による蓄電器の充電が停止されて蓄電器の電圧が低下する。
従って、昇圧回路が変換する電力の大きさが、制御部及び電気負荷で消費される電力より大きい場合であっても、電池電圧が低下したときに、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能となる。
従って、昇圧回路が変換する電力の大きさが、制御部及び電気負荷で消費される電力より大きい場合であっても、電池電圧が低下したときに、電気負荷の駆動条件を変更して駆動時間を実質的に延伸することが可能となる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態及び変形例に記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
1 電池
2 第1スイッチ
3 昇圧回路
4 抵抗器
5 第3スイッチ
6 制御部
61 CPU
62 ROM
64 I/Oポート
65 A/D変換回路
7 蓄電器
8 第2スイッチ
9 電気負荷
2 第1スイッチ
3 昇圧回路
4 抵抗器
5 第3スイッチ
6 制御部
61 CPU
62 ROM
64 I/Oポート
65 A/D変換回路
7 蓄電器
8 第2スイッチ
9 電気負荷
Claims (4)
- 印加された電圧を昇圧する昇圧回路と、印加された電圧に応じて電気負荷を駆動する駆動部と、該駆動部による前記電気負荷の駆動を制御する制御部と、電池から前記駆動部への電圧の印加経路に前記昇圧回路が介装されるように切り替えるスイッチとを備える電池駆動装置であって、
前記制御部は、前記駆動部に印加される電圧が並列的に印加されて動作するようにしてあり、
前記制御部及び駆動部に印加される電圧によって充電される蓄電器を備え、
前記制御部は、
前記蓄電器の電圧を検出する検出手段と、
該検出手段が検出した電圧が第1電圧より低い場合、前記スイッチを切り替える切替手段と、
該切替手段がスイッチを切り替えた状態で、前記検出手段が検出した電圧が第2電圧より低い場合、前記駆動部による前記電気負荷の駆動をオフするオフ手段と、
前記切替手段がスイッチを切り替えた状態で、前記検出手段が検出した電圧が前記第2電圧より高い第3電圧以上である場合、前記駆動部による前記電気負荷の駆動をオンするオン手段とを有すること
を特徴とする電池駆動装置。 - 前記駆動部は、印加された電圧の前記電気負荷への印加/非印加を切り替える第2のスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の電池駆動装置。
- 前記切替手段が前記スイッチを切り替えた場合、前記昇圧回路が昇圧した電圧を導通/遮断する第3のスイッチを備え、
前記制御部は、
前記オフ手段がオフした場合、前記第3のスイッチをオンする手段と、
前記オン手段がオンした場合、前記第3のスイッチをオフする手段とを有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の電池駆動装置。 - 前記切替手段が前記スイッチを切り替えた場合、前記昇圧回路が出力する電流を制限する回路を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電池駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012207360A JP2014064370A (ja) | 2012-09-20 | 2012-09-20 | 電池駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012207360A JP2014064370A (ja) | 2012-09-20 | 2012-09-20 | 電池駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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-
2012
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