JP2014064055A - 画像編集装置、トリミング方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮影画像を編集対象画像として表示し、表示された撮影画像に対する編集入力を受け付ける表示手段(タッチパネル400)と、編集入力に基づいて、表示手段に表示された撮影画像の編集処理を行う編集手段と、編集済みの撮影画像の画像データを記憶する記憶手段と、を備えており、表示手段は、撮影画像とともに撮影画像のトリミング範囲を示すトリミング枠を表示し、編集手段は、トリミング枠に対する撮影画像の相対的な移動、回転、及び拡大縮小の少なくとも1つの編集入力により、トリミング枠で囲まれるように選択された撮影画像の部分を、画像データとして記憶手段に記憶させる。
【選択図】図13
Description
また、近年、情報通信技術の向上により、画像編集装置から携帯電話機などのモバイル端末に対して撮影画像や編集済画像を直接転送したり、あるいは画像編集装置からサーバに撮影画像や編集済画像をアップロードしておき、後でモバイル端末からアップロードした画像を閲覧したり、モバイル端末にダウンロードしたりすることが可能となっている。
これに加え、特許文献1の画像編集装置では、利用者がモバイル端末から更新しているブログに掲載するためのブログ画像やモバイル端末の待ち受け画面に表示させるための待ち受け画像の形状に合わせて、撮影画像の所望の領域を切り取る(トリミングする)ことができる。
このため、トリミング枠の移動及び回転に伴って、利用者はトリミング枠で切り取る画像の出来栄えを確認するために、夫々、視線を移動させたり、顔を傾けたりしなければならない。また、撮影画像を拡大縮小させずにトリミング枠を拡大縮小させるので、表示されている画像の画質と出力される画像の画質とが比例しないし、撮影画像の詳細な部分を選択する場合には精度良く所望の領域を選択することが難しい。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、トリミング枠で切り取られる画像の出来栄えを利用者が容易に確認することができる画像編集装置を提供することを目的とする。
このため、利用者は、トリミング枠に対して撮影画像を相対的に移動、回転させてトリミング範囲を選択することができるため、視線を移動させたり、顔を傾けずともトリミング枠で切り取られる画像の出来栄えを確認することができる。さらに、利用者は、トリミング枠に対して撮影画像を相対的に拡大縮小させてトリミング範囲を選択することができるため、トリミング枠で切り取られる画像の画質の程度を認識することができるし、撮影画像の詳細な部分も精度良く選択することができる。
したがって、撮影画像に対してトリミング枠を相対的に移動、回転又は拡大縮小させてトリミング範囲を選択する場合に比べて、利用者はトリミング枠で切り取られる画像の出来栄えを認識し易い。
このようにすれば、利用者は、トリミング枠外の部分を含んだ撮影画像全体を見ながら撮影画像の移動等の操作を行うことができるため、トリミング範囲の選択を容易に行うことができる。
このようにすれば、表示用データに対応する画像よりも高精細な出力用データに対応する画像を利用者に提供することができる。
このようにすれば、利用者は、付加画像と撮影画像との相対的な位置関係を確認しながら、仕上がりを予想してトリミング範囲を選択することができるため、所望の編集済み画像を得ることができる。
〔全体構造〕
図1は、本発明の実施形態に係る自動写真作成装置1の外観図である。具体的には、図1(a)は、同装置1の側面図であり、図1(b)は、同装置1の平面図である。
また、図2は、撮影ユニット3の正面図であり、図3は、編集ユニット4の正面図であり、図4は、出力ユニット5の正面図であり、図5は、撮影操作用のタッチパネル20の画面構成図である。
また、自動写真作成装置1は、利用者Uによる撮影画像の切り取り(トリミング)や落書き(描画操作)を含む編集入力を受け付けて、撮影画像を基に編集した編集済画像を生成する編集ユニット4と、編集済画像を出力する出力ユニット5とを備えている。本発明の画像編集装置は本実施形態の編集ユニット4に対応する。
また、撮影室2の後部には、電動ロール式のカーテン装置25が配置されている。カーテン装置25は撮影時に駆動し、カメラ10の撮影範囲にカーテンが現れる。このカーテンは、周知のクロマキー処理により、カメラ10が撮影した画像から被写体の画像(被写体画像)のみを抽出するためのものであり、青や緑色のものが使用される。
撮影室2内の撮影ユニット3とカーテン装置25の間の空間(撮影操作用のタッチパネル20の前側の空間)は、利用者Uの撮影を行う撮影空間を構成している。
このため、撮影空間と編集空間にそれぞれ入室した利用者Uの作業を同時並行で行わせることができ、利用者Uの回転率を向上させることができる。
図1及び図2に示すように、撮影ユニット3は、利用者Uを撮影する撮像手段であるカメラ10と、カメラ10の上下両側と左右両側にそれぞれ配置された複数のストロボ11,12,13L,13R,14と、カメラ10の下方に配置された、利用者Uの操作の受け付けや撮影画像の表示などを行う撮影操作用のタッチパネル20とを備えている。
タッチパネル20は、撮影作業の際に、利用者Uによる各種の操作を受け付けるための操作画面を提供する。また、タッチパネル20は、カメラ10が取得したデジタルの動画映像をリアルタイムで表示することもできる。
撮影ユニット3は、パーソナルコンピュータを中心に構成された制御装置と、I/O制御装置と、編集及び印刷ユニット4,5と通信を行うためのネットワークアダプタとを内蔵している。また、撮影ユニット3には、その前面下方にコイン投入口26(図2参照)が設けられている。
図1に示すように、本実施形態の自動写真作成装置1では、例えば2人組である2組の利用者Uが同時に並行してプレイ可能となるように、編集ユニット4が2つのユニット4a,4bに分かれている(図1(b)参照)。
図3に示すように、2つのユニット4a,4bは、互いに対面した所定高さの傾斜した作業面を有し、この作業面に、編集を行う領域やその編集を行うためのメニュー又はツールを表示する領域を含む編集操作用のタッチパネル400と、タッチパネル400へのタッチ操作に使用するタッチペン49L,49Rが設けられている。
編集ユニット4についても、撮影ユニット3と同様に、例えばパーソナルコンピュータを中心に構成された制御装置と、撮影及び印刷ユニット3,5と通信を行うためのネットワークアダプとを内蔵している。
図1及び図4に示すように、出力ユニット5は、出力操作用のタッチパネル30と、その下方に配置された非接触の通信ポート31とを備えている。
また、通信ポート31の下方に、非接触通信の際に必要な操作方法や効果音などを音声によって利用者Uに知らせるスピーカ32と、編集ユニット4で編集操作が行われた編集済み画像を印刷した写真シールや写真カード等を取り出す取出口33が設けられている。
なお、通信ポート31は、電波を使用したフェリカ(登録商標)などの非接触通信方式の通信ポートであってもよい。
また、出力ユニット5には、編集済み画像を写真シール等として印刷するためのネットワークプリンタ35(図1(a)及び(b)参照)も内蔵されている。
その後、利用者Uは、編集入力に応じて生成された編集済み画像のデータを、ネットワークプリンタ35に印刷させてプリントシートとして受領したり、非接触通信によって利用者Uのモバイル端末に転送したりすることができる。
この場合、利用者Uは、自動写真作成装置1に対するプレイ後に、自身の携帯電話機やスマートフォンなどのモバイル端末からサーバコンピュータにアクセスすることにより、作製した編集済み画像の閲覧やダウンロードを行うことができる。
図6は、本実施形態に係る自動写真作成装置1を機能面から見た場合の構成を示す、機能ブロック図である。
図6に示すように、自動写真作成装置1は、機能的には、利用者Uを撮影する処理(撮影処理)を行うための撮影処理部7と、編集対象画像に対する利用者Uの操作に応じて画像処理を行うための編集処理部8と、編集済み画像を写真シール等として印刷したり、非接触通信で転送したりする出力処理を行うための出力処理部9とを備える。本発明の画像処理装置は本実施形態の編集処理部8に対応する。
編集処理部8は、第2の制御部80と、第2の表示・操作部81,82と、第2の通信部83とから構成されている。
出力処理部9は、第3の制御部90と、第3の表示・操作部91と、印刷出力部92と、音声出力部93と、非接触通信部94と、第3の通信部95とから構成されている。
また、第1の制御部70は、撮影部71から得られる映像データを、第1の表示・操作部72に常時供給する。これにより、利用者Uの現況がリアルタイムに表示される。
第1の制御部70は、第1の表示・操作部72からの操作信号に基づいて、その操作信号に対応する所定の処理を実行する。
照明部74は、カメラ10の前記ストロボ11,12,13L,13R,14に相当する。照明部74は、第1の制御部70からの指示に基づいて、I/O制御部73によって点灯/消灯および調光が制御される。
第1の通信部75は、撮影ユニット3に内蔵されるネットワークアダプタに相当する。第1の通信部75は、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
第1の制御部70は、メモリに格納されたプログラムをCPUが実行することで、撮影処理に関する全体の制御を行う。
例えば、第1の制御部70は、複数の撮影画像をすべて編集対象画像としてフレームバッファに書き込み、第1の表示・操作部72に表示させる。
第1の制御部70は、フレームバッファに書き込んだ撮影画像(背景画像等が合成された画像を含む。)を、第1の通信部75を介して、編集ユニット4に対応する第2の制御部80に送信する。
第2の制御部80は、メモリ80aに第2の表示・操作部81,82に表示するための編集対象画像の表示用データと、表示用データにより表示される編集対象画像よりも高精細な編集対象画像に対応する出力用データの2種類のデータを保存する。また、第2の制御部80は、第2の表示・操作部81,82に表示用データに対応する編集対象画像を表示する。
例えば、第2の制御部80は、第1の制御部70から受信した撮影画像に対する編集処理の入力信号に基づいて、編集対象画像に対する編集済み画像を生成する。
このとき、第2の制御部80は、編集入力に基づき、編集対象画像の表示用データを演算・加工することで、編集済み画像の表示用データを生成する。また、第2の制御部80は、上記演算・加工処理の内容を処理順にメモリ80aに保存する。
第2の通信部83は、編集ユニット4に内蔵されるネットワークアダプタに相当する。第2の通信部83は、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
第3の制御部90は、メモリ90aに格納されたプログラムをCPUが実行することで、出力処理に関する全体の制御を行う。
例えば、第3の制御部90は、第2の制御部80から受信した高精細な編集済み画像の出力用データをメモリ90aに格納する。
印刷された写真シール等は、出力ユニット5の正面下方に設けられた取出口33に排出される。
第3の通信部95は、出力ユニット5に内蔵されるネットワークアダプタに相当する。第3の通信部95は、ネットワーク6を介したデータ送受信の際のインタフェースとして機能する。
音声出力部93は、スピーカ32に相当する。音声出力部93は、第3の表示・操作部91に表示される操作画面と連動して操作方法を利用者Uに説明する。また、音声出力部93は、デモ画像に応じた楽曲を流す。なお、入力操作方法の説明や楽曲等は補助記憶装置としてのハードディスク等に予め格納されている。
すなわち、プログラムの記録媒体としてのDVD−ROMが補助記憶装置として制御装置に内蔵されたDVD−ROMの駆動装置に装着され、そのDVD−ROMからプログラムが読み出されて補助記憶装置としてのハードディスク装置にインストールされる。プログラムは、DVD−ROM以外の記録媒体(CD−ROM等)や通信回線を介して提供されてもよい。
例えば、2つの制御部を設けておき、一方の制御部で撮影ユニット3と出力ユニット5を制御し、他方の制御部で編集ユニット4を制御することもできる。
更に、各制御部70,80,90を構成する制御装置は、いずれのユニット3,4,5に内蔵されていてもよく、例えば、すべての制御装置を編集ユニット4に内蔵していてもよい。また、撮影ユニット3、編集ユニット4、および出力ユニット5は、物理的に3つに分かれているが、これを1つ又は2つのユニットとして構成することもできる。
上述の通り、本実施形態の自動写真作成装置1は、撮影ユニット3と編集ユニット4と出力ユニット5とを含み、撮影ユニット3では撮影処理が行われ、編集ユニット4では編集処理が行われ、出力ユニット5では出力処理が行われる。
本実施形態の自動写真作成装置1では、各ユニット3,4,5のコンピュータにより、撮影処理と編集処理と出力処理とが同時並行で行われるようになっている。以下、撮影処理、編集処理及び出力処理の手順について説明する。
図7は、撮影処理の手順を示すフローチャートである。
プレイが行われていない待機状態では、撮影操作用のタッチパネル20にデモ画像が表示されている。
その後、利用者Uが来場して、デモ画像の表示中にコイン投入口26にコインを投入すると、第1の制御部70はプレイを開始する(ステップS100)。
ステップS110では、例えば画質(具体的にはコントラストが高いくっきりとした画質、柔らかなふんわりとした画質、または透明感のあるクールな画質のうちのいずれか)の選択、明るさの選択、すなわち第1の制御部70が撮影画像に対して行う画像補正の種類の選択が行われる。
その後、第1の制御部70は、撮影画像の背景や前景として合成する背景画像の候補を選択可能にタッチパネル20に複数表示し、利用者による選択操作を受け付ける。
ステップS150では、第1の制御部70は、撮影された複数の撮影画像(第2表示領域203に表示された画像)を、ネットワーク6を通じて編集処理部8に送信する。
この場合、タッチパネル20の第2表示領域203に表示された撮影画像の中から、写り方が気に入った撮影画像を複数枚タッチさせて残すか、或いは逆に、撮影が失敗した撮影画像をタッチさせて消去させることにより、編集対象画像を選択させればよい。このような場合、第1の制御部70は、利用者Uの選択によって決定された編集対象画像のデータを、ネットワーク6を通じて編集処理部8に送信する。
なお、ステップS160の処理において、上記案内画面の表示に加えて、或いは、上記案内画面の表示の代わりに、2つのユニット4a,4bのいずれかに利用者Uを案内する音声を出力するようにしてもよい。
編集処理には、主に写真シールや写真カードとして出力するための落書き編集処理と、主に携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末にモバイルパーツとして出力するためのトリミング編集処理とがある。
図8は、落書き編集処理の手順を示すフローチャートである。
図8の落書き編集処理において、第2の制御部80は、まず、ネットワーク6を介して第1の制御部70が送信した編集対象画像のデータを取得する(ステップS200)。
また、第2の制御部80は、編集処理の残り時間が60秒になると、編集時間を延長するか否かを判定する(ステップS230)。この判定は、当該編集処理実行中の編集ユニット4(編集ユニット4aあるいは4b)でプレイすべき後続の利用者Uが撮影ユニット3で撮影処理を行っているか否かによって行われる。
第2の制御部80は、ステップS240では、タイマーを所定の再設定時間(利用者Uに追加の編集入力を許可する時間)に設定される。この場合、タイマーによるカウントダウンが再度開始され、処理がステップS250に進む。
その後、第2の制御部80は、タイマーの再設定時間が0になる、あるいは、図9及び16に示す落書き(描画)等の編集操作の入力画面おいて後述する「終わり」ボタンが選択されると、出力するプリントシートの分割パターン(編集対象画像を何枚どの位置に配置するのか)の選択処理に移行する(ステップS260)。具体的には、第2の制御部80は、予め用意された複数の分割パターンの候補をタッチパネル400に選択可能に表示する。利用者Uが、複数の分割パターンのうちの1つを選択すると、その選択情報を取得し、処理がステップS270に進む。
これにより、編集処理が終了する。
なお、ステップS270の処理において、上記案内画面の表示に加えて、或いは、上記案内画面の表示の代わりに、利用者Uを出力ユニット5のいずれかに案内する音声を出力するようにしてもよい。
タッチパネル400は、左右の2人の利用者Uがそれぞれペン入力可能な左右一対の2つの入力領域40L,40Rに分割されている。図9は、プリントシートとして印刷される編集対象画像を編集するための画面(以下、「印刷用画像編集画面」という)であって、編集操作用のタッチパネル400の右側の入力領域40Rの画面の構成図である。入力領域40Rには、それぞれ、画像選択部46、落書き部41、タブ42によるメニュー切り替えが可能なパレット部43、モード選択部44、コマンド選択部45、タイマー表示部(図示省略)及びガイド表示部(図示省略)が配置されている。
画像選択部46は、各編集対象画像に対応するサムネイル画像をそれぞれ選択可能に表示する。本例では、編集対象画像は、全部で7枚なのでそれぞれに対応するサムネイル画像P1´〜P7´が画像選択部46に表示される。
図9に示すように、落書き部41は、入力領域40Rにおける中央部から上縁部に渡る大半の部分を占めている。この画像選択部46には、画像選択部46から選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像が表示される。表示される編集対象画像は表示用データに基づくものである。図9に示す画面においては、サムネイル画像P1´が選択されており、このサムネイル画像P1´に対応する編集対象画像P1が落書き部41に表示されている。
利用者Uは、所望の貼り付け画像をペン先でタッチしてから、その画像を貼り付ける編集対象画像の所定位置にペン先をタッチすることにより、所定の編集対象画像に貼り付け画像を合成することができる。
従って、利用者Uが所望のアイテムをペン先でタッチすると、パレット部43の内部に配列される貼り付け画像の種類が、当該アイテムの趣旨に沿って予め収集された貼り付け画像に切り替わるようになっている。
このうち、例えば、「ペン」の選択ボタンは、タッチペン49Rで描画する線の種類をパレット部43に表示させるボタンであり、「スタンプ」の選択ボタンは、タッチペン49Rで貼り付けるスタンプの種類をパレット部43に表示させるボタンである。
このうち、「終わり」は、タッチペン49Rによる編集入力を強制終了させるボタンであり、「ワンタッチクリア」は、1つの編集対象画像P1に対して行った編集入力をすべて取り消すためのボタンである。
図10は、編集対象画像のトリミング編集処理の手順を示すフローチャートである。
上述した図9に示す印刷用画像編集画面において、「モバイルパーツ作成」ボタン45aが選択されると(ステップS300)、モバイル端末に送信するモバイルパーツの作成処理が開始される。
タッチパネル400には、モバイルパーツとして、例えばヨコ(480×402)、スクエア(480×480)、タテ(480×624)、タテロング(480×800)、バナー(240×100)、及び絵文字(20×20)が表示される。また、タッチパネル400には、利用者Uにモバイルパーツの選択を促す表示がなされる。
図11に示される枠内は、各モバイルパーツにおいて上記の各種画像を表示する領域を意味する。利用者Uは、これらの中から作りたいモバイルパーツの形状を選択することができる。
タッチパネル400には、各編集対象画像から顔認識手段により切り出された顔画像が表示される。本例では、編集対象画像は全部で7枚であり、それぞれに2人ずつ写っているので14枚の顔画像が選択可能に表示される。ただし、図12に示す例では、顔画像は10枚しか表示されていないが、図12に示す画面にはスクロールボタン(不図示)が含まれており、このスクロールボタンをタッチペン49Rでタッチすることにより、表示中の顔画像に代えて表示されていない顔画像を表示することができる。
図13に示すように、入力領域40Rには、モード選択部44及びコマンド選択部45の他に、編集対象画像及びトリミング枠等が表示されるトリミング部51、トリミングされる編集対象画像を選択する画像選択部58、トリミング範囲を決定する「決定」ボタン59等が表示される。
トリミング枠53はトリミング部51の中央部分に配置される。バナーにおける各種画像を表示する領域52であって、トリミング枠外の部分には、予めこの領域52内に付加されるように設定されている付加画像Q1も表示される。
また、トリミング部51には、編集対象画像P1をそれぞれ回転、拡大及び縮小するための「回転」ボタン54、「拡大」ボタン55及び「縮小」ボタン56が表示される。利用者Uがタッチペン49Rで「回転」ボタン54、「拡大」ボタン55又は「縮小」ボタン56を選択することで、第2の制御部80は、編集対象画像P1を回転、拡大又は縮小する。「回転」ボタン54、「拡大」ボタン55及び「縮小」ボタン56は、編集対象画像P1の移動に伴って移動する。
「決定」ボタン59が選択されると、第2の制御部80は、トリミング枠53で囲まれるように選択された当該編集対象画像P1の部分を切り取る(トリミングする)(ステップS335)。
次に、第2の制御部80は、画像選択部58に表示された複数のサムネイル画像P1´〜P7´の中から、第2トリミング枠53Bでトリミングしたい編集対象画像(図14の例では編集対象画像P3)に対応するサムネイル画像を選択するように利用者Uに促す。
利用者Uがバナーの左半分の部分に使用したい編集対象画像P3に対応するサムネイル画像P3´を選択すると、第2の制御部80は、トリミング部51に編集対象画像P3を表示する。
第2の制御部80は、第2トリミング枠53Bに対する編集対象画像P3の相対的な移動、回転、及び拡大縮小の少なくとも1つの編集入力により、第2トリミング枠53Bで囲まれるように選択された編集対象画像P3の部分を切り取る(ステップS350)。
図15に示すように、モバイルパーツの形状選択の他の例として、タテ(480×624)が選択されると、第2の制御部80は、トリミング部51にタテ用の形状を有するトリミング枠53を表示して上述と同様のトリミング範囲選択の処理を行う。図15に示す例では、図13に示した例とは異なり、作成する画像と同じ形状(480×624)の範囲を、選択された編集対象画像からトリミングする。その他のトリミングする手順等については図13と同じなので説明は省略する。
ステップS325において、顔画像が選択されるか、或いはステップS335又はステップS350において、選択された編集対象画像の部分が切り取られる(トリミングされる)と、第2の制御部80は、顔画像や選択された編集対象画像の部分に落書き(描画)等の編集を行うモバイルパーツ編集画面をディスプレイ400に表示する(ステップS360)。
モバイルパーツ編集画面は、トリミングされた編集対象画像を含む領域52に対して編集操作が行われるが、その編集操作は、図10で説明した印刷用画像編集画面のそれとほぼ同じであり、画面構成もほぼ同じであるので違いのみを説明する。違いとしては、「モバイルパーツ作成」ボタン45aの代わりに「通常のらくがきに戻る」ボタン45bが設けられている点である。そして、さらなる違いとしては、「アニメーションチェック」ボタン62と、「2つ目を編集」ボタン60と、「カタチを変更する」ボタン61とが設けられている点である。
「アニメーションチェック」ボタン62が選択されると、領域52に対してなされた落書きが動画像を含むものである場合は、動画像で構成された落書き部分がアニメーション表示される。
出力ユニット5の第3の制御部90は、トリミング済出力用データ、入力画像データおよび画像配置データを受信すると、これらを紐づけたデータを第3の制御部90のメモリ90aに保存する。また、このデータに基づく携帯送信用画像(図16のモバイルパーツ編集画面で編集された画像であって、トリミング済出力用データを利用した画像)を生成してメモリ90aに保存する。
なお、第3の制御部90は、携帯送信用画像および印刷用画像を上記のように利用者に提供するだけでなく、携帯送信用画像を写真シールに印刷することもできるし、印刷用画像を携帯端末やサーバに送信することもできる。
上述のトリミング編集処理では、第2の制御部80は、予め、メモリ80aにトリミング範囲選択のための編集対象画像に関する移動等の処理内容を処理順に記憶させておき、これに基づいて、当該編集対象画像の出力用データから編集済み画像の出力用データを生成する。
しかし、編集済み画像の出力用データを生成する構成はこれに限定されない。例えば、第2の制御部80は、編集対象画像に対する移動等の編集入力ごとに、表示用データに対する演算・加工処理と並行して、出力用データに対しても演算・加工処理を逐一行うことで編集済み画像の出力用データを生成してもよい。また、その他の方法で生成してもよい。
図17は、変形例に係る顔画像選択画面を示す図である。
この顔画顔画像選択画面には、上述したサムネイル画像P1´〜P7´を選択可能に表示する画像選択部101が含まれる。さらに、顔画像選択画面には、選択されたサムネイル画像に対応する編集対象画像に含まれるすべての顔画像が、選択可能に表示される顔画像選択部102が設けられる。
このような構成によれば、編集対象画像にたくさんの顔が含まれていたとしても、タッチパネル400の表示範囲内に表示することができる。利用者は効率的に顔画像を選択することができる。
「拡大・縮小」ボタン111a〜111dは、トリミングする編集対象画像の四隅に1つずつ配置される。
このような構成とすることで、利用者はトリミングする編集対象画像P1の表示サイズの変更を直観的に行うことができ、容易にトリミング範囲を設定することができる。
以上の通り、本実施形態の編集処理部8(編集ユニット4)では、第2の制御部80がトリミング枠53,53A,53Bに対する編集対象画像P1〜P7の相対的な移動、回転、及び拡大縮小の少なくとも1つの編集入力により、トリミング枠53,53A,53Bで囲まれるように選択された編集対象画像P1〜P7の部分を、画像データとしてメモリ80a,90aに記憶させる構成である。
したがって、編集対象画像P1〜P7に対してトリミング枠53,53A,53Bを相対的に移動、回転又は拡大縮小させてトリミング範囲を選択する場合に比べて、利用者Uは、トリミング枠53で切り取られる画像の出来栄えを認識し易い。
このため、利用者Uは、トリミング範囲以外の部分を含んだ編集対象画像P1〜P7全体を見ながら編集対象画像P1〜P7の移動等の操作を行うことができるため、トリミング範囲の選択を容易に行うことができる。
このため、表示用データに対応する画像よりも高精細な出力用データに対応する画像を利用者Uに提供することができる。
このため、利用者Uは、付加画像Q1と編集対象画像P1〜P7との相対的な位置関係を確認しながら、仕上がり具合を予想してトリミング範囲を選択することができるため、所望の編集済み画像を得ることができる。
8 編集処理部(画像編集装置)
31 通信ポート(出力手段)
35 ネットワークプリンタ(出力手段)
52 バナーにおける画像を表示する領域
53 トリミング枠
53A 第1トリミング枠(トリミング枠)
53B 第2トリミング枠(トリミング枠)
80 第2の制御部(編集手段)
80a メモリ(記憶手段)
81 第2の表示・操作部(表示手段)
82 第2の表示・操作部(表示手段)
90a メモリ(記憶手段)
92 印刷出力部(出力手段)
94 非接触通信部(出力手段)
400 編集操作用のタッチパネル(表示手段)
P1〜P7 編集対象画像
Q1 付加画像
CP1 選択された編集対象画像の部分(選択された撮影画像の部分)
Claims (6)
- 撮影画像を編集対象画像として表示し、表示された前記撮影画像に対する編集入力を受け付ける表示手段と、
前記編集入力に基づいて、前記表示手段に表示された前記撮影画像の編集処理を行う編集手段と、
編集済みの前記撮影画像の画像データを記憶する記憶手段と、を備えており、
前記表示手段は、前記撮影画像とともに前記撮影画像のトリミング範囲を示すトリミング枠を表示し、
前記編集手段は、前記トリミング枠に対する前記撮影画像の相対的な移動、回転、及び拡大縮小の少なくとも1つの前記編集入力により、前記トリミング枠で囲まれるように選択された前記撮影画像の部分を、前記画像データとして前記記憶手段に記憶させることを特徴とする画像編集装置。 - 前記表示手段は、前記撮影画像と前記トリミング枠とを重ねて表示する場合において、前記撮影画像における前記トリミング枠外の部分も表示する請求項1に記載の画像編集装置。
- 前記記憶手段に記憶された前記画像データを出力する出力手段を更に備え、
前記画像データとして、前記表示手段に表示される画像に対応する表示用データと、前記表示用データの画像より高精細な画像に対応する出力用データとが前記記憶手段に記憶されており、
前記出力手段は、前記出力用データを出力する請求項1又は2に記載の画像編集装置。 - 前記表示手段は、前記撮影画像及び前記トリミング枠以外に、バナーにおける画像を表示する領域内であって前記トリミング枠外の部分と、この部分に予め設定された付加画像を表示する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像編集装置。
- 撮影画像の一部をトリミングする撮影画像のトリミング方法であって、
前記撮影画像とともに前記撮影画像のトリミング範囲を示すトリミング枠を表示するステップと、
表示された前記トリミング枠に対する前記撮影画像の相対的な移動、回転、及び拡大縮小の少なくとも1つの編集入力を受け付けるステップと、
前記編集入力により、前記トリミング枠で囲まれるように選択された前記撮影画像の部分を画像データとして記憶させるステップと、
を含むことを特徴とするトリミング方法。 - コンピュータを、撮影画像の一部をトリミングする画像編集装置の制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記撮影画像とともに前記撮影画像のトリミング範囲を示すトリミング枠を表示するステップと、
表示された前記トリミング枠に対する前記撮影画像の相対的な移動、回転、及び拡大縮小の少なくとも1つの編集入力を受け付けるステップと、
前記編集入力により、前記トリミング枠で囲まれるように選択された前記撮影画像の部分を画像データとして記憶させるステップと、
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
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