JP2014062528A - 電子ガバナ付きディーゼルエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン始動直後のエンジン回転を安定化させることができる、電子ガバナ付きディーゼルエンジンを提供する。
【解決手段】 電動アクチュエータ2の出力部11の作動に追従して燃料調量ラック4が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、燃料調量ラック4の摺動に要した時間の長さに基づいて、エンジン始動直後の電動アクチュエータ2に対する制御ゲインが制御装置3の制御ゲイン調節部3bで調節されるように構成され、燃料調量ラック4の追従遅れで燃料調量ラック4の摺動に要した時間が所定時間より長くなる場合には、所定時間しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後の電動アクチュエータ2に対する制御ゲインが小さくなるように調節される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子ガバナ付きディーゼルエンジンに関し、詳しくは、エンジン始動やエンジン始動直後のエンジン回転を安定化させることができる、電子ガバナ付きディーゼルエンジンに関する。
従来、燃料噴射ポンプと電動アクチュエータと制御装置とを備え、制御装置で電動アクチュエータの出力部の作動が制御され、電動アクチュエータの出力部の作動で燃料噴射ポンプの燃料調量ラックが摺動されることにより、燃料調量ラックの調量位置が制御されるように構成されている、電子ガバナ付きディーゼルエンジンがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の電子ガバナによれば、燃料噴射ポンプの燃料調量ラックの調量位置を電子制御によりきめ細かく制御することができる利点がある。
しかし、この従来技術では、エンジン始動直後の電動アクチュエータの出力部の作動に対する制御装置の制御ゲイン、エンジン始動直後のアイドリング回転数、エンジン始動時のスタータモータのピニオンギヤのリングギヤからの離脱回転数は、燃料調量ラックの摺動抵抗の変化に対応して調節されるものではないため、問題がある。
特開2010−216404号公報(図1,図2参照)
《問題》 エンジン始動やエンジン始動直後のエンジン回転が不安定になる場合がある。
エンジン始動直後の電動アクチュエータの出力部の作動に対する制御装置の制御ゲイン、エンジン始動直後のアイドリング回転数、エンジン始動時のスタータモータのピニオンギヤのリングギヤからの離脱回転数は、燃料調量ラックの摺動抵抗の変化に対応して調節されるものではないため、温度低下によるエンジンオイルの粘度増大で燃料調量ラックの摺動抵抗が増加すると、エンジン始動直後の電動アクチュエータの出力部の作動に対する制御装置の制御ゲインは過大、エンジン始動直後のアイドリング回転数は過小、エンジン始動時のピニオンギヤの離脱回転数は過小となり、エンジン始動やエンジン始動直後のエンジン回転が不安定になる場合がある。
本発明の課題は、エンジン始動やエンジン始動直後のエンジン回転を安定化させることができる、電子ガバナ付きディーゼルエンジンを提供することにある。
(請求項1,6,9に係る発明に共通する発明特定事項)
図1に例示するように、燃料噴射ポンプ(1)と電動アクチュエータ(2)と制御装置(3)とを備え、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動が制御され、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動で燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量ラック(4)が摺動されることにより、燃料調量ラック(4)の調量位置が制御されるように構成された、電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
(請求項1に係る発明に固有の発明特定事項)
図1に例示するように、調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動され、
図1、図2(A)(B)に例示するように、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)の作動に対する制御装置(3)の制御ゲインが制御装置(3)の制御ゲイン調節部(3b)で調節されるように構成され、
燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)の制御ゲインが小さくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
(請求項6に係る発明に固有の発明特定事項)
図1に例示するように、調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動され、
図1、図2(A)(B)に例示するように、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後のアイドリング回転数が制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節されるように構成され、
燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後のアイドリング回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
(請求項9に係る発明に固有の発明特定事項)
図1に例示するように、調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とスタータモータ(24)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動され、
図1、図2(A)(B)に例示するように、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動時にスタータモータ(24)のピニオンギヤ(24a)がクランク軸(19)のリングギヤ(24a)から離脱する離脱回転数が制御装置(3)の離脱回転数調節部(3d)で調節されるように構成され、
燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、ピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果1》 エンジン始動直後のエンジン回転を安定化させることができる。
図1、図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に対する制御装置(3)の制御ゲインが小さくなるように調節されるので、温度低下によるエンジンオイルの粘度増加で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加し、電動アクチュエータ(2)の応答性が低下している場合には、電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインを小さくして、エンジン始動直後のエンジン回転を安定化させることができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果2》 エンジン温度上昇後のエンジン回転を安定化させることができる。
図1に例示するように、エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後の電動アクチュエータ(2)の出力部(11)に対する制御装置(3)の制御ゲインが、小さくなるように調節されたエンジン始動直後のものよりも大きくなるように、制御装置(3)の制御ゲイン調節部(3b)で調節されるので、温度上昇によるエンジンオイルの粘度減少で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が減少し、電動アクチュエータ(2)の応答性が回復している場合には、電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインを大きくして、エンジン温度上昇後のエンジン回転を安定化させることができる。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果3》 エンジン始動直後のアイドリング回転を安定化させることができる。
図1、図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)よりも長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後のアイドリング回転数が大きくなるように調節されるので、温度低下によるエンジンオイルの粘度増加で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加している場合には、アイドリング回転数を大きくして、エンジン始動直後のアイドリング回転を安定化させることができる。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果4》 エンジン始動後の通常運転のエンジン騒音を小さくすることができる。
図1に例示するように、エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後のアイドリング回転数が、大きくなるように調節されたエンジン始動直後のものよりも小さくなるように、制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節されるので、温度上昇によるエンジンオイルの粘度減少で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が減少している場合には、アイドリング回転数を小さくして、エンジン始動後の通常運転のエンジン騒音を小さくすることができる。
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果5》 エンジン始動を安定化させることができる。
図1、図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)よりも長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節されるので、温度低下によるエンジンオイルの粘度増加で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加している場合には、ピニオンギヤ(24a)の離脱回転数を大きくして、エンジン始動を安定化させることができる。
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果6》 エンジン始動直後のアイドリング回転を安定化することができる。
図1、図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しから要しない場合に比べ、エンジン始動直後のアイドリング回転数が大きくなるように調節されるので、温度低下によるエンジンオイルの粘度増加で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加している場合には、アイドリング回転数を大きくして、エンジン始動直後のアイドリング回転を安定化することができる。
(請求項7に係る発明)
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果7》 エンジン始動後の通常運転のエンジン騒音を小さくすることができる。
図1に例示するように、エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後のアイドリング回転数が、大きく調節されたエンジン始動直後のよりも小さくなるように、制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節されるので、温度上昇によるエンジンオイルの粘度減少で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が減少した場合には、アイドリング回転数を小さくして、エンジン始動後の通常運転のエンジン騒音を小さくすることができる。
(請求項8に係る発明)
請求項8に係る発明は、請求項6または請求項7に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果8》 エンジン始動を安定化させることができる。
図1、図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節されるので、温度低下によるエンジンオイルの粘度増加で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加している場合には、ピニオンギヤ(24a)の離脱回転数を大きくして、エンジン始動を安定化させることができる。
(請求項9に係る発明)
請求項9に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果9》 エンジン始動を安定化させることができる。
図1、図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節されるので、温度低下によるエンジンオイルの粘度増加で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加している場合には、ピニオンギヤ(24a)の離脱回転数を大きくして、エンジン始動を安定化させることができる。
(請求項10に係る発明)
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項9のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果10》 調節開始に特別な操作を必要としない。
図1に例示するように、調節開始操作装置(5)がキースイッチ(7)であり、調節開始操作がエンジン始動前に電気部品(28)に通電を行う、ON位置(21)へのキー切り替え操作であるため、調節開始に特別な操作を必要としない。
(請求項11に係る発明)
請求項11に係る発明は、請求項1から請求項9のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果11》 調節開始に特別な操作を必要としない。
図1に例示するように、調節開始操作装置(5)がキースイッチ(7)であり、調節開始操作がエンジン始動前にグロープラグ(9)に通電を行う、グロープラグ通電位置(8)へのキー切り替え操作であるため、調節開始に特別な操作を必要としない。
(請求項12に係る発明)
請求項12に係る発明は、請求項1から請求項11のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果12》 エンジン始動k準備期間を短くすることができる。
図2(A)(B)に例示するように、燃料調量ラック(4)の摺動終了位置が最大燃料噴射位置に設定されているので、そのまま最大燃料噴射位置で、或いは、最大燃料噴射位置から少しだけ減量側に動かした所定の燃料噴射位置で、エンジン始動を開始することができ、エンジン始動の準備期間を短くすることができる。
本発明の実施形態に係る電子ガバナ付きディーゼルエンジンの模式図である。 図1のエンジンの電動アクチュエータへの通電と燃料調量ラックの摺動位置を示すタイムチャートで、図2(A)はエンジン温度が所定温度未満の場合、図2(A)はエンジン温度が所定温度を超えている場合をそれぞれ示している。
図1〜図2は本発明の実施形態に係る電子ガバナ付きディーゼルエンジンを説明する図であり、この実施形態では、電子ガバナ付きの立形多気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
このエンジン概要は、次の通りである。
図1に示すように、燃料噴射ポンプ(1)と電動アクチュエータ(2)と制御装置(3)とを備え、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動が制御され、電動アクチュエータ(2)の作動で燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量ラック(4)が摺動されることにより、燃料調量ラック(4)の調量位置が制御されるように構成されている。
図1に示すように、電動アクチュエータ(2)は、制御装置(3)を介して目標回転数設定装置(15)と実回転数検出装置(16)とに連携され、キースイッチ(7)を介してバッテリ(17)に連携されている。目標回転数設定装置(15)は調速操作レバー(18)の速度設定位置を電圧に変換して出力するポテンショメータである。実回転数検出装置(16)はクランク軸(19)に取り付けられたロータ(20)の周縁部の歯を検出するピックアップコイルである。
制御装置(3)では、制御値演算部(3g)で回転数偏差に基づく制御値の演算が行われ、この制御値に基づいて、電流制御部(3e)でアクチュエータ駆動回路(3f)のアクチュエータ駆動電流が制御され、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動がPID制御される。
制御値のPID演算式は、次の通りである。
制御値=Kp×(回転数偏差)+Ki×(偏差の累積値)+Kd×(前回偏差との差)
ここで、Kp×(回転数偏差)は比例項、Ki×(偏差の累積値)は積分項、Kd×(前回偏差との差)は微分項、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。
図1に示すように、燃料噴射ポンプ(1)は列形の燃料噴射ポンプである。電動アクチュエータ(2)はリニアソレノイドである。制御装置(3)はエンジンECUである。エンジンECUはエンジン電子制御ユニットの略称である。燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量ラック(4)は付勢スプリング(10)の付勢力(10a)で燃料増量側に付勢され、燃料増量側に配置された電動アクチュエータ(2)の出力部(11)で受け止められている。電動アクチュエータ(2)の出力部(11)はリターンスプリング(12)の付勢力(12a)で燃料減量側に付勢され、電磁コイル(13)で本体(14)への引き込み方向の吸引力(13a)が付与され、燃料調量ラック(4)は、付勢スプリング(10)の付勢力(10a)と電磁コイルの吸引力(13a)とリターンスプリング(12)の付勢力(12a)の不釣合い力で往復摺動される。
図1に示すように、キースイッチ(7)のON位置(21)にキーが投入されている間は、バッテリ(17)から制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)に通電がなされ、目標回転数設定装置(15)で設定された目標回転数と、実回転数検出装置(16)で検出された実回転数との回転数偏差が小さくなるように、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)が制御され、燃料調量ラック(4)の調量位置が調節される。キースイッチ(7)のON位置(21)へのキーが投入されている間はは、バッテリ(17)から油圧スイッチ(29)や室内灯(30)等の電気部品(28)への通電もなされる。なお、図1中の符号(31)は油圧警告灯である。
キースイッチ(7)のON位置(21)からOFF位置(22)にキーが切り替えられると、バッテリ(17)から電動アクチュエータ(2)への通電が解除され、燃料調量ラック(4)はリターンスプリング(12)の付勢力(12a)で燃料無噴射位置に移動し、エンジンが停止する。キースイッチ(7)のOFF位置(22)にキーが投入されている場合には、バッテリ(17)から電動アクチュエータ(2)や他の電気部品(28)への通電もなされない。
図1に示すように、キースイッチ(7)のON位置(21)からスタータ駆動位置(23)にキーが切り替えられると、バッテリ(17)からスタータモータ(24)に通電がなされ、スタータモータ(24)が駆動され、スタータモータ(24)のピニオンギヤ(24a)がクランク軸(19)のリングギヤ(19a)に噛合し、クランキングによりエンジンが始動される。そして、クランク軸(19)が完爆回転数に到達すると、ピニオンギヤ(24a)がリングギヤ(19a)から離脱し、エンジン始動が完了する。
キースイッチ(7)のOFF位置(22)からグロープラグ通電位置(8)にキーが切り替えられると、キー保持時間中、バッテリ(17)からグロープラグ(9)に通電がなされ、エンジン始動前に燃焼室(27)を予熱することができる。キースイッチ(7)のグロープラグ通電位置(8)にキーが切り替えられると、ランプタイマ(25)で所定時間だけグロー指示ランプ(26)が点灯し、グロー指示ランプ(26)の点灯時間をグロープラグ通電位置(8)でのキー保持時間の目安とすることができる。
図1に示すように、調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動される。
図1、図2(A)(B)に示すように、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが制御装置(3)の制御ゲイン調節部(3b)で調節されるように構成されている。
燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが小さくなるように調節される。
図2(B)に示すように、エンジン温度が所定温度(0°C)を超える場合には、エンジンオイルの粘度低下で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗は小さく、摺動に要する時間(T)は時間(T0)となる。図2(A)に示すように、エンジン温度が所定温度(0°C)以下の場合には、エンジンオイルの粘度増大で燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が増加し、摺動に要する時間(T1)が時間(T0)よりも長くなる。
図2(A)(B)に示すステップ状ラインは電動アクチュエータ(2)に供給される電流値を示しており、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)はこの電流値に従って本体(14)側に引き込まれ、燃料調量ラック(4)は、付勢スプリング(10)の付勢力(10a)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)に追従し、傾斜状ラインで示すように摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動される。
摺動に要する時間(T1)が長くなるほど、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが小さくなるように調節される。
制御装置(3)で調節される制御ゲインは、比例ゲインであるが、積分ゲインや微分ゲインも同様にして、時間(T1)が時間(T0)よりも長くなる場合には、時間(T0)しか要しない場合に比べ、小さくなるように調節してもよく、摺動に要する時間(T1)が長くなるほど、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが小さくなるように調節してもよい。
図1に示すように、エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが、小さくなるように調節されたエンジン始動直後のものよりも大きくなるように、制御装置(3)の制御ゲイン調節部(3b)で調節される。
図1に示すように、エンジン温度検出装置(6)はエンジン冷却水(27)の水温を検出する水温センサである。調節の基準となる温度は例えば水温30°Cで、エンジンオイルの温度上昇による粘度低下で、燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が安定する温度に設定する。エンジン温度は、エンジンオイルのオイル温度を検出するオイル温度センサや、エンジン機壁の温度を検出するエンジン機壁温度検出センサや、エンジン冷却排風の温度を検出するエンジン冷却排風温度検出センサで検出してもよい。
図1、図2(A)(B)に示すように、上記計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後のアイドリング回転数が制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節されるように構成される。
燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)よりも長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後のアイドリング回転数が大きくなるように調節される。
図1に示すように、エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後のアイドリング回転数が、大きく調節されたエンジン始動直後のものよりも小さくなるように、制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節される。制御ゲインの調節と同様、調節の基準となる温度は例えば水温30°Cで、エンジンオイルの温度上昇による粘度低下で、燃料調量ラック(4)の摺動抵抗が安定する温度に設定する。
図1に示すように、スタータモータ(24)に制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、図1、図2(A)(B)に示すように、上記計測部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動時にスタータモータ(24)のピニオンギヤ(24a)がクランク軸(19)のリングギヤ(19a)から離脱する離脱回転数が制御装置(3)の離脱回転数調節部(3d)で調節されるように構成される。
燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)よりも長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節される。
ピニオンギヤ(24a)の離脱回転数は、クランク軸(19)の完爆回転数と同じ値である。
図1に示すように、調節開始操作装置(5)がキースイッチ(7)であり、調節開始操作がエンジン始動前に電気部品(28)に通電を行う、OFF位置(22)からON位置(21)へのキー切り替え操作である。
これに代えて、調節開始操作装置(5)がキースイッチ(7)であり、調節開始操作がエンジン始動前にグロープラグ(9)に通電を行う、OFF位置(22)からグロープラグ通電位置(8)へのキー切り替え操作であってもよい。
図2(A)(B)に示すように、燃料調量ラック(4)の摺動終了位置が最大燃料噴射位置に設定されている。燃料調量ラック(4)の摺動開始位置は燃料無噴射位置に設定されている。
(1) 燃料噴射ポンプ
(2) 電動アクチュエータ
(3) 制御装置
(3a) 計時部
(3b) 制御ゲイン調節部
(3c) アイドリング回転数調節部
(3d) 離脱回転数調節部
(4) 燃料調量ラック
(4a) ラック位置検出装置
(5) 調節開始操作装置
(6) エンジン温度検出装置
(7) キースイッチ
(8) グロープラグ通電位置
(9) グロープラグ
(11) 出力部
(19) クランク軸
(19a) リングギヤ
(21) ON位置
(24) スタータモータ
(24a) ピニオンギヤ
(28) 電気部品
(T) 時間

Claims (12)

  1. 燃料噴射ポンプ(1)と電動アクチュエータ(2)と制御装置(3)とを備え、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動が制御され、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動で燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量ラック(4)が摺動されることにより、燃料調量ラック(4)の調量位置が制御されるように構成された、電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動され、
    電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが制御装置(3)の制御ゲイン調節部(3b)で調節されるように構成され、
    燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後の電動アクチュエータ(2)に対する制御装置(3)の制御ゲインが小さくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  2. 請求項1に記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後の電動アクチュエータ(2)に対する制御ゲインが、小さくなるように調節されたエンジン始動直後のものよりも大きくなるように、制御装置(3)の制御ゲイン調節部(3b)で調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  3. 請求項1または請求項2に記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    上記計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後のアイドリング回転数が制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節されるように構成され、
    燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)よりも長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後のアイドリング回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  4. 請求項3に記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後のアイドリング回転数が、大きくなるように調節されたエンジン始動直後のものよりも小さくなるように、制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    スタータモータ(24)に制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、
    上記計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動時にスタータモータ(24)のピニオンギヤ(24a)がクランク軸(19)のリングギヤ(19a)から離脱する離脱回転数が制御装置(3)の離脱回転数調節部(3d)で調節されるように構成され、
    燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)よりも長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  6. 燃料噴射ポンプ(1)と電動アクチュエータ(2)と制御装置(3)とを備え、制御装置(3)により電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動が制御され、電動アクチュエータ(2)の駆動により燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量ラック(4)が摺動されることにより、燃料調量ラック(4)の調量位置が制御されるように構成された、電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動され、
    電動アクチュエータ(2)の出力部(2)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動直後のアイドリング回転数が制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節されるように構成され、
    燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動直後のアイドリング回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  7. 請求項6に記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    エンジン温度検出装置(6)に制御装置(3)が連携され、エンジン始動後に、エンジン温度検出装置(6)で検出されたエンジン温度が所定温度を超えた場合には、この所定温度を超えた後のアイドリング回転数が、大きくなるように調節されたエンジン始動直後のものよりも小さくなるように、制御装置(3)のアイドリング回転数調節部(3c)で調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  8. 請求項6または請求項7に記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    スタータモータ(24)に制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、
    上記計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動時にスタータモータ(24)のピニオンギヤ(24a)がクランク軸(19)のリングギヤ(19a)から離脱する離脱回転数が制御装置(3)の離脱回転数調節部(3d)で調節されるように構成され、
    燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  9. 燃料噴射ポンプ(1)と電動アクチュエータ(2)と制御装置(3)とを備え、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動が制御され、電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動で燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量ラック(4)が摺動されることにより、燃料調量ラック(4)の調量位置が制御されるように構成された、電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    調節開始操作装置(5)とラック位置検出装置(4a)とスタータモータ(24)とに制御装置(3)を介して電動アクチュエータ(2)が連携され、調節開始操作装置(5)が調節開始操作されたことに基づいて、エンジン始動前に、制御装置(3)で電動アクチュエータ(2)の出力部(11)が作動され、
    電動アクチュエータ(2)の出力部(11)の作動に追従して燃料調量ラック(4)が所定の摺動開始位置から摺動終了位置まで摺動され、この燃料調量ラック(4)の摺動位置がラック位置検出手段(4a)で検出され、この燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T)の長さが制御装置(3)の計時部(3a)で計測され、この計時部(3a)で計測された時間(T)の長さに基づいて、エンジン始動時にスタータモータ(24)のピニオンギヤ(24a)がクランク軸(19)のリングギヤ(24a)から離脱する離脱回転数が制御装置(3)の離脱回転数調節部(3d)で調節されるように構成され、
    燃料調量ラック(4)の追従遅れで燃料調量ラック(4)の摺動に要した時間(T1)が所定時間(T0)より長くなる場合には、所定時間(T0)しか要しない場合に比べ、エンジン始動時のピニオンギヤ(24a)の離脱回転数が大きくなるように調節される、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    調節開始操作装置(5)がキースイッチ(7)であり、調節開始操作がエンジン始動前に電気部品(28)に通電を行う、ON位置(21)へのキー切り替え操作である、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  11. 請求項1から請求項9のいずれかに記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    調節開始操作装置(5)がキースイッチ(7)であり、調節開始操作がエンジン始動前にグロープラグ(9)に通電を行う、グロープラグ通電位置(8)へのキー切り替え操作である、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載された電子ガバナ付きディーゼルエンジンにおいて、
    燃料調量ラック(4)の摺動終了位置が最大燃料噴射位置に設定されている、ことを特徴とする電子ガバナ付きディーゼルエンジン。
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