JP2014062515A - 尿素水配管用遮熱材 - Google Patents
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Abstract
【課題】SCRシステムの尿素水配管に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能な尿素水配管用遮熱材を提供する。
【解決手段】表面S1全体にアルミニウム層が設けられた外層シート2と、前記外層シート2の表面S1の短手方向の一端部2aに設けられた第一の係合部材3と、前記外層シート2の裏面の短手方向の他端部2bに設けられた第二の係合部材4と、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シート5とを備え、前記外層シート2を前記尿素水配管6に巻き付けて、前記第一の係合部材3と第二の係合部材4とを係合することを特徴とする尿素水配管用遮熱材1を提供する。
【選択図】図4
【解決手段】表面S1全体にアルミニウム層が設けられた外層シート2と、前記外層シート2の表面S1の短手方向の一端部2aに設けられた第一の係合部材3と、前記外層シート2の裏面の短手方向の他端部2bに設けられた第二の係合部材4と、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シート5とを備え、前記外層シート2を前記尿素水配管6に巻き付けて、前記第一の係合部材3と第二の係合部材4とを係合することを特徴とする尿素水配管用遮熱材1を提供する。
【選択図】図4
Description
本発明は、尿素水配管用遮熱材に関し、詳しくは、SCRシステムの尿素水配管に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能な尿素水配管用遮熱材に関する。
従来より、内燃機関であるエンジンにおいて、選択還元型触媒(Selective Catalytic Reduction:SCR)システムが導入されている。このSCRシステムでは、排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的に窒素酸化物(NOx)を還元剤と反応させる選択還元型触媒を備えている。そして、前記選択還元型触媒の上流側に必要量の還元剤を添加して、当該還元剤を選択還元型触媒上で排気ガス中のNOxと還元反応させる。これにより、NOxの排出濃度を低減させることが可能となる。
ここで、プラント等の工業的な排煙脱硝処理の分野では、前記還元剤にアンモニア(NH3)が採用されているが、自動車やトラック、重機や建機等の車両の分野では、アンモニアに関して安全確保が困難であるという理由から、毒性の無い尿素水が還元剤として採用されている。
前記尿素水を還元剤として使用する場合、当該尿素水を選択還元型触媒の上流側で排出ガス中に添加(噴霧)するとともに、約170℃以上の温度条件下とする。すると、前記尿素水がアンモニアと炭酸ガスに分解され、当該アンモニアが前記選択還元型触媒上で排出ガス中のNOxを還元浄化することになる。
ところで、前記尿素水を用いたSCRシステムでは、当該尿素水を車両搭載の貯蔵タンクから尿素水供給管を介して選択還元型触媒の上流側へ送り出すことになるが、当該尿素水の凝固点は約−11度であるため、寒冷地では、前記尿素水が凍結して前記尿素水供給管が閉塞するという問題がある。
そこで、従来では、線状の電熱ヒータを管本体の管肉部分に埋設して構成した尿素水供給管を採用して、必要な時に前記電熱ヒータに通電して発熱させることにより、前記管本体内で凍結した尿素水を解凍するようにしている。
又、近年では、尿素水の凍結対策とコストダウンを実現する目的で、特開2005−325691号公報(特許文献1)には、選択還元型触媒に尿素水を還元剤として導く尿素水供給管が開示されている。前記尿素水供給管は、管本体の外周部に電熱ヒータを沿わせて配置し、相互に逆向きの螺旋状を成して交錯する繊維素材で筒形を成すように織り込まれた平織りメッシュにより前記電熱ヒータを前記管本体ごと被覆している。又、前記平織りメッシュをニット編メッシュに変更した尿素水供給管も開示されている。これにより、前記尿素水供給管の製造のための金型加工を要することなく電熱ヒータを良好に固定できるため、当該尿素水供給管の凍結対策を極力安価なコストで実現することが出来るとしている。
又、配管に高い遮熱性(断熱性)を付与する目的で、特開2008−286290号公報(特許文献2)には、樹脂発泡体層及び反射材層からなる配管用管状断熱材が開示されている。前記配管用管状断熱材は、総厚の半分より表面側に少なくとも1層の前記反射材層が設けられており、前記樹脂発泡層は、ポリエチレン樹脂発泡体であり、前記反射材層は、反射率が90%以上である反射材である。これにより、真空状態で封止する工程を削減し、簡易に低コストで製造することが出来て、且つ、高い断熱性能を発揮することが可能となるとしている。
又、特開2008−75852号公報(特許文献3)には、樹脂発泡体層、ガス層及び反射材層からなる配管用断熱材であって、前記ガス層は前記樹脂発泡体層と前記反射材層との間に形成されていることを特徴とする配管用断熱材が開示されている。これにより、断熱性能を付与するために真空状態で封止する工程を行う必要がないため、簡易に低コストで製造することができ、かつ、高い断熱性能を発揮することが可能な配管用断熱材及び断熱配管を提供することができるとしている。
一方、配管では無いものの、ケーブル類を熱から保護する目的で、特開2010−273488号公報(特許文献4)には、織物製のカバー本体はアラミド繊維及び/又はセラミックウール繊維を編成してなる矩形状をなし、表面にアルミ層が形成されたケーブル類の保護カバーが開示されている。前記保護カバーは、上記カバー本体の上下両縁および左右両縁には雌又は雄の係合手段が対向する縁に係合し得るように取付けられ、上記カバー本体がケーブル類に巻回されて両縁の雌雄の係合手段の相互に係合されることにより、上記ケーブル類が輻射熱又は熱気流から保護される。これにより、輻射熱や高温のガス流に曝される場所に設置されたケーブル、電線類あるいはガス配管を熱から保護することが可能となるとしている。
ところで、年々、上述した車両における排気ガスの規制が厳しくなり、それに対応してSCRシステムの確実な還元浄化が必要とされているものの、当該SCRシステムの尿素水配管においては、十分な遮熱性を確保することが出来ず、確実な還元浄化の実現を妨げているという問題がある。
即ち、寒冷地では、上述のように電熱ヒータの加熱によって尿素水配管内の尿素水の凍結を防止しようとするものの、環境温度が極端に低い場合、前記電熱ヒータの熱が、前記尿素水配管の内部に伝わらず外部に容易に逃げてしまうという問題がある。前記熱が外部に逃げれば、当然に、前記尿素水の解凍は、殆ど進まない。
一方、上述した車両が、重機や建機等の駆動中に殆ど移動をしない車両である場合、前記SCRシステムがエンジンの近傍に設置されることもあって、当該SCRシステムの尿素水配管は、高温のエンジンから生じる熱に晒される。ここで、前記尿素水の沸点は約110度であるものの、60度を越えると、還元剤としての機能が低下するという問題がある。そのため、前記エンジンの熱が前記尿素水配管に伝わり、当該尿素水配管内の尿素水が所定の温度まで加熱すれば、当該尿素水の品質が劣化して、当然に、還元浄化が進まなくなる。
従って、前記尿素水配管では、十分な遮熱性が必要とされるが、従来技術でも、前記特許文献1−4に記載の発明でも、当該尿素水配管に対する遮熱性が不十分であるとともに、設置にも手間が掛かるという問題がある。
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、SCRシステムの尿素水配管に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能な尿素水配管用遮熱材を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、本発明に係る新規な尿素水配管用遮熱材を完成させた。つまり、本発明に係る遮熱材は、SCRシステムの尿素水配管を保護する尿素水配管用遮熱材であって、以下の構成を採用する。
即ち、前記尿素水配管用遮熱材は、表面全体にアルミニウム層が設けられ、短手方向の長さが前記尿素水配管の周方向の長さよりも長い外層シートと、前記外層シートの表面の短手方向の一端部に設けられた第一の係合部材と、前記外層シートの裏面の短手方向の他端部に設けられた、前記第一の係合部材と係合可能な第二の係合部材と、前記外層シートの裏面の短手方向の一端部から前記第二の係合部材の近傍部までの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シートとを備え、前記外層シートの短手方向を前記尿素水配管の周方向に合わせるとともに前記断熱シートを前記尿素水配管に当接させながら、前記外層シートを前記尿素水配管に巻き付けて、前記第一の係合部材と第二の係合部材とを係合することを特徴とする。
又、前記断熱シートは、熱伝導率が0.03w/mk〜0.20w/mkの範囲内である。
又、前記外層シートは、熱伝導率が0.06w/mk〜0.20w/mkの範囲内である。
又、前記断熱シートは、繊維系シート又は発砲体シートである。
又、前記断熱シートは、厚みが2.0mm〜5.0mmの範囲内の断熱シートを短手方向に折り曲げて、当該折り曲げた断熱シートを、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内の断熱シートとする。
又、前記断熱シートは、前記外層シートの裏面の短手方向の一端部又はその近傍部に固定される。
本発明に係る尿素水配管用遮熱材は、SCRシステムの尿素水配管に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る尿素水配管用遮熱材の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<尿素水配管用遮熱材>
本発明に係る尿素水配管用遮熱材は、図1〜図3に示すように、SCRシステムの尿素水配管を保護する遮熱材1(保護カバー材)であって、表裏面のうち、表面S1全体にアルミニウム層が設けられ、短手方向の長さが前記尿素水配管の周方向の長さよりも長い外層シート2と、前記外層シート2の表面S1の短手方向の一端部2aに設けられた第一の係合部材3とを備える。更に、前記遮熱材1は、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の他端部2bに設けられた、前記第一の係合部材3と係合可能な第二の係合部材4と、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シート5とを備える。
本発明に係る尿素水配管用遮熱材は、図1〜図3に示すように、SCRシステムの尿素水配管を保護する遮熱材1(保護カバー材)であって、表裏面のうち、表面S1全体にアルミニウム層が設けられ、短手方向の長さが前記尿素水配管の周方向の長さよりも長い外層シート2と、前記外層シート2の表面S1の短手方向の一端部2aに設けられた第一の係合部材3とを備える。更に、前記遮熱材1は、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の他端部2bに設けられた、前記第一の係合部材3と係合可能な第二の係合部材4と、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シート5とを備える。
そして、前記遮熱材1は、図4に示すように、前記外層シート2の短手方向を前記尿素水配管6の周方向に合わせるとともに前記断熱シート5を前記尿素水配管6に当接させながら、前記外層シート2を前記尿素水配管6に巻き付けて、前記第一の係合部材3と第二の係合部材4とを係合することを特徴とする。
これにより、SCRシステムの尿素水配管6に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能となる。
即ち、前記外層シート2の短手方向を前記尿素水配管6の周方向に合わせるとともに前記断熱シート5を前記尿素水配管6に当接させながら、前記外層シート2を前記尿素水配管6に巻き付けると、図4に示すように、当該外層シート2の表面の短手方向の一端部に設けられた第一の係合部材3と、当該外層シート2の裏面の短手方向の他端部に設けられた第二の係合部材4とが、丁度、係合可能に対面することになる。そのため、本発明に係る遮熱材1は、前記尿素水配管6に簡単に外付けすることが可能となる。
又、前記断熱シート5は、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられているため、当該外層シート2を尿素水配管6に巻き付けたとしても、前記断熱シート5が嵩張ったり、第二の係合部材4の表面(上面)に重なったりして前記係合を阻害することがない。そのため、上述した外付け作業が非常に容易となる。
更に、本発明に係る遮熱材1は、前記尿素水配管6に外付けされた場合に、外部から内部にかけて、外層シート2/断熱シート5/尿素水配管6の順番に配置されるが、当該断熱シート5は、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である。そのため、前記断熱シート5が、自身に含まれる空気層(空隙)により、外部からの伝熱の熱伝導と対流を防止し、前記尿素水配管6における熱のやり取りを適切に遮断することが可能となる。又、前記外層シート2の表面S1には、伝熱の熱放射(輻射熱)に対する反射率が95%以上であるアルミニウム層が設けられているため、前記熱放射も同時に防止することが可能となる。その結果、本発明に係る遮熱材1は、前記尿素水配管6を効果的に遮断することが可能となる。
ここで、本発明に係る遮熱材1の断熱シート5は、嵩密度を使用するため、当然に、空気層を含む繊維構造又は発泡構造を意味する。
又、本発明に係る遮熱材1の断熱シート5の厚さは、4.0mm〜10.0mmの範囲内である必要がある。仮に、前記断熱シート5の厚さを4.0mmより薄く(小さく)すると、屈曲した尿素水配管6に前記遮熱材1を巻き付けた際に当該断熱シート5の厚みが非常に薄くなり、前記尿素水配管6を十分に遮熱出来ない場合がある。又、前記断熱シート5の厚さを10.0mmより厚く(大きく)すると、前記尿素水配管6に適切に外付け出来ない場合がある。つまり、SCRシステムにおける尿素水配管6とその周辺の複数の配管又は外装との間隔は、通常、非常に狭いため、10.0mmを越える厚さの断熱シートを含む遮熱材1では、前記尿素水配管6に巻き付け自体が出来ないおそれが生じる。
又、本発明に係る遮熱材1の断熱シート5の嵩密度は、10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である必要がある。仮に、前記断熱シート5の嵩密度を10kg/m3より小さくすると、柔軟性があり過ぎて、前記断熱シート5が外層シート2を支持することが出来ず、当該外層シート2が尿素水配管6にペタッと当接してしまい、前記尿素水配管6を十分に遮熱出来ない場合がある。又、前記断熱シート5の嵩密度を500kg/m3より大きくすると、当該断熱シート5自体に含まれる空気層が不十分になるとともに、当該断熱シート5自体が外部の熱を尿素水配管6に伝熱の熱伝達を介して移動させるおそれが生じ、前記尿素水配管6を十分に遮熱出来ない場合がある。尚、前記嵩密度は、市販の嵩密度測定装置で測定すればよい。
ここで、本発明の断熱シート5の熱伝導率は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記断熱シート5の熱伝導率として、例えば、0.03w/mk〜0.20w/mkの範囲内が好ましい。前記断熱シート5は、SCRシステムの尿素水配管6に適用する場合に、本発明の遮熱機能において要となるから、前記範囲内に熱伝導率が含まれる場合、前記尿素水配管を効果的に断熱することが可能となる。尚、前記熱伝導率は、例えば、市販の熱線法熱伝導率測定装置を用いて、厚み方向における熱伝導率を測定すればよい。
又、本発明の断熱シート5の材質は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記断熱シート5の材質として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネート等が挙げられる。前記断熱シート5の材質に、加水分解のおそれがない合成樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等を採用すると、前記尿素水配管6の環境が高温である場合の断熱シート5の劣化を確実に防止することが可能となる。
又、本発明の断熱シート5の形態は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記断熱シート5の形態として、例えば、織布、編布、不織布、クロス、ネット等の繊維系シートや発泡体シートが挙げられる。前記断熱シート5の形態に、繊維系シートを採用すると、柔軟性と遮熱性に優れるため、外付け作業を容易にするとともに、遮熱効果を確実に向上させることが可能となる。
又、本発明の外層シート2の熱伝導率は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記外層シート2の熱伝導率として、例えば、0.06w/mk〜0.20w/mkの範囲内であると好ましい。前記外層シート2は、前記断熱シート5の遮熱機能の寄与と比較して多少小さくなるもの、前記範囲内に熱伝導率が含まれる場合、前記尿素水配管6を効果的に断熱することが可能となる。
又、本発明の外層シート2の材質は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記外層シート2の材質として、例えば、合成樹脂シート、金属シート、前記繊維系シート、ガラス繊維系シート、ロックウール、エラストマーシート、繊維系シートに合成樹脂接着剤を塗布(コート)して乾燥させたシート等が挙げられる。前記外層シート2の材質に、ガラス繊維系シートに、例えば、水系ウレタン樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤を塗布して乾燥させたシートを採用すると、柔軟性と耐熱性を付与することが可能となる。
又、本発明の外層シート2の表面S1に設けられるアルミニウム層の設置方法は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記アルミニウム層の設置方法として、例えば、所定の厚みのアルミニウム箔(アルミニウムシート)を前記外層シート2の表面S1に貼り付ける方法(ラミネート方法)、アルミ蒸着法、アルミ鍍金法等が挙げられる。
又、前記外層シート2の表面S1にアルミニウム層を設ける方法として、ラミネート方法を採用する場合、当該外層シート2とアルミニウム層(アルミニウムシート)との接着剤は、どのような接着剤でも良く、例えば、ポリエステル系接着剤、ポリエーテル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリアクリル系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、エチレン−酢酸ビニル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、塩化ビニル樹脂系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、ポリ酢酸ビニル樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、シリコーン系接着剤、スチレン−ブタジエンゴム系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、ポリアミド樹脂系接着剤、ポリスチレン樹脂系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着剤、天然ゴム系接着剤等が挙げられる。
又、本発明の外層シート2の短手方向の長さは、前記尿素水配管6の周方向の長さよりも長い構成であれば、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記外層シート2の短手方向の長さとして、前記尿素水配管6の周方向の長さが79.1mmであれば(外径12.6mm)、例えば、90.0mm〜200.0mmの範囲内が採用される。
又、本発明の外層シート2の長手方向の長さ、厚さは、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無く、例えば、前記外層シート2の長手方向の長さとして、0.5m〜10.0mの範囲内が採用され、前記外層シート2の厚さとして、0.3mm〜3.5mmの範囲内が採用される。
又、本発明の断熱シート5の状態は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記断熱シート5の状態として、例えば、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内の断熱シート5をそのまま利用する方法、厚みが2.0mm〜5.0mmの範囲内の断熱シート5を短手方向に折り曲げて、当該折り曲げた断熱シート5を、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内の断熱シートとして利用する方法等が挙げられる。図1に示すように、厚みが2.0mm〜5.0mmの範囲内の断熱シート5を短手方向に折り曲げて、当該折り曲げた断熱シート5を、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内の断熱シートとして固定する方法を採用すると、当該折り曲げられた断熱シート5の間に空気層が生じることになり、遮熱性を高める。更に、前記折り曲げられた断熱シート5が多少盛り上がり、柔軟性が増すため、外付け作業がし易くなる。
又、本発明の断熱シート5の外層シート2への固定方法は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記断熱シート5の固定方法として、例えば、前記断熱シート5を前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2c又はその近傍部に固定する方法、前記断熱シート5を前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域の全てに固定する方法等が挙げられる。図1に示すように、前記断熱シート5を前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2c又はその近傍部に、例えば、糸2eで縫合して固定する方法を採用すると、前記断熱シート5の短手方向の他端部が自由端となり、当該断熱シート5自体の柔軟性が増し、尿素水配管6の形状に応じて適宜変形可能となる。すると、図4のA−A線断面図に示すように、前記遮熱材1を前記尿素水配管6に巻き付け易くなるとともに、巻き付けた際の外層シート2と尿素水配管6との間の空気層を増加させることが可能となる。尚、前記固定は、例えば、糸による縫合、接着テープや接着剤による接着等が挙げられる。
又、図1に示すように、厚みが2.0mm〜5.0mmの範囲内の断熱シート5を短手方向に折り曲げて、当該折り曲げた断熱シート5を、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内の断熱シートとし、当該折り曲げた断熱シート5の両端部を前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2c又はその近傍部に固定する方法を採用すると、上述したように、前記断熱シート5全体の柔軟性が増すとともに、当該断熱シート5の折り曲げ部が、外層シート2の裏面の短手方向の他端側に向くことになる。すると、前記断熱シート5を尿素水配管6の形状に応じて適宜変形可能となり、更に、前記尿素水配管6に巻き付け易くなる。
尚、本発明の断熱シート5の長手方向の長さ、短手方向の長さは、前記外層シート2の長手方向の長さ、短手方向の長さに合わせて適宜設計変更される。
又、本発明の第一の係合部材3と第二の係合部材4は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記係合部材3、4として、例えば、雄又は雌の面ファスナー、凸条又は凹溝のジッパー、雄ホック又は雌ホックのホック等が挙げられる。前記係合部材3、4に、雄又は雌の面ファスナーを採用すると、外付け容易性と耐熱性を付与することが可能となる。
又、本発明の遮熱材1が適用されるSCRシステムの尿素水配管6は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記尿素水配管6として、例えば、通常の配管、内部に線状の電熱ヒータが配置された配管、配管の表面に断熱用の凹凸状の断熱カバーが設けられた配管等が挙げられる。
又、本発明の遮熱材1が適用されるSCRシステムの車両は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定は無い。前記車両として、例えば、自動車、トラック、バスはもちろん、駆動中に殆ど移動をしない油圧ショベル、ホイールローダー等の重機、建機等が挙げられる。
<SCRシステム>
次に、本発明に係る尿素水配管用遮熱材1が適用されるSCRシステムについて簡単に説明する。前記SCRシステムは、図5に示すように、車両に搭載される一般的な尿素SCRシステム10であり、当該車両のエンジン11から排出される排気ガス中のNOxを浄化する。
次に、本発明に係る尿素水配管用遮熱材1が適用されるSCRシステムについて簡単に説明する。前記SCRシステムは、図5に示すように、車両に搭載される一般的な尿素SCRシステム10であり、当該車両のエンジン11から排出される排気ガス中のNOxを浄化する。
前記SCRシステム10には、エンジン11の排気管(排気経路)12内に液体還元剤である尿素水Uを噴射する尿素噴射ノズル13と、前記尿素噴射ノズル13よりも下流の排気管12内に設けられ、当該排気管12内に噴射された尿素水Uから生成されるアンモニアで排気ガス中のNOxを還元浄化するSCR(選択還元型触媒)14と、前記尿素噴射ノズル13に尿素水Uを供給する尿素供給ポンプ15と、前記尿素噴射ノズル13のインジェクタ部を制御する制御回路16(ECU)と、尿素水Uを貯留する尿素水タンク17とを備えている。
ここで、前記尿素水タンク17には、尿素水Uを内部から外部の尿素供給ポンプ15へ取り出す尿素水取出管18aと、外部の尿素水供給ポンプ15から余剰の尿素水Uを内部へ戻す尿素水戻し管18bとを備えている。
又、前記尿素供給ポンプ15は、尿素水供給管18cを介して尿素噴射ノズル13に接続されており、当該尿素噴射ノズル13に所定の圧力で尿素水Uを供給する。前記制御回路16は、図示しない排気温度センサによりSCR14の入口の排気温度を検出し、当該排気温度が所定の活性温度に到達した場合に、前記尿素噴射ノズル13のインジェクタ部を作動させて、所定の尿素水Uを当該尿素噴射ノズル13から噴射させる。
上述した尿素水取出管18a、前記尿素水戻し管18b、前記尿素水供給管18cを本発明が適用される尿素水配管6となる。尚、図5に示すように、前記尿素水配管6は、複雑に屈曲する場合があることが理解される。
尚、前記尿素水タンク17には、前記エンジン11と熱交換して温められた冷却水が流れる冷却水導入管19aと、当該尿素水タンク17の内部の尿素水Uと熱交換した後の冷却水が流れる冷却水戻し管19bとが取り付けられる場合がある。
ここで、前記尿素水配管6に線状の電熱ヒータが予め内蔵されている場合、前記尿素水タンク17の内部に設けられた尿素水温度センサ20により検出された尿素水Uの温度が所定の温度(例えば、−11度)に到達すると、前記制御回路16は、前記電熱ヒータに電圧を印加し、前記尿素水配管6を暖める。一方、前記尿素水Uの温度が前記所定の温度を満たさない場合、前記制御回路16は、前記電熱ヒータへの電圧の印加を停止し、前記尿素水配管6の加熱を停止する。
本発明では、図5に示すように、前記SCRシステム1の尿素水配管6に遮熱材1を巻き付けることで、寒冷地であっても、温暖地であっても、前記尿素水配管6を遮熱し、当該尿素水配管6の温度の変動を防止することが可能となる。
例えば、寒冷地である場合、前記電熱ヒータを加熱すると、前記遮熱材1の遮熱効果により、当該電熱ヒータの熱が効果的に尿素水配管6に移動し、尿素水の凍結を防止する。又、温暖地や前記SCRシステム1の内部で熱が篭る場合、当該内部の環境温度は、例えば、100度となるが、そのような場合であっても、前記遮熱材1の遮熱効果により、環境温度からの前記尿素水配管6への熱の移動を遮断し、尿素水が高温になることを防止する。その結果、SCRシステム1の効果を向上させることが可能となる。
<実施例、比較例等>
以下、実施例、比較例等によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
以下、実施例、比較例等によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
<実施例1>
先ず、前記外層シート2として、ガラス繊維系シートに水系ウレタン樹脂の接着剤を塗布して乾燥させたシートを用意した。ここで、前記外層シート2の長手方向の長さは4.5mであり、短手方向の長さは130.0mmであり、厚みが1.0mmであり、前記外層シート2の短手方向の長さが前記尿素水配管の周方向の長さよりも長く構成される。又、前記外層シート2の熱伝導率は、0.132w/mkであった。次に、前記外層シート2の表面S1にアルミニウム箔を接着剤で貼り付けて、当該表面S1全体にアルミニウム層を設けた。
先ず、前記外層シート2として、ガラス繊維系シートに水系ウレタン樹脂の接着剤を塗布して乾燥させたシートを用意した。ここで、前記外層シート2の長手方向の長さは4.5mであり、短手方向の長さは130.0mmであり、厚みが1.0mmであり、前記外層シート2の短手方向の長さが前記尿素水配管の周方向の長さよりも長く構成される。又、前記外層シート2の熱伝導率は、0.132w/mkであった。次に、前記外層シート2の表面S1にアルミニウム箔を接着剤で貼り付けて、当該表面S1全体にアルミニウム層を設けた。
そして、前記外層シート2の長手方向の長さと同等の長さの長尺の第一の係合部材3(例えば、雄の面ファスナー)を用意し、当該第一の係合部材3を前記外層シート2の表面S1の短手方向の一端部2aに糸で縫合して固定した。
又、前記外層シート2の長手方向の長さと同等の長さの長尺の第二の係合部材4(例えば、雌の面ファスナー)を用意し、当該第二の係合部材4を前記外層シート2の裏面S2の短手方向の他端部2bに糸で縫合して固定した。
次に、前記断熱シート5として、厚さが4.0mmであり、且つ、嵩密度が30kg/m3である繊維系シートを用意した。又、前記断熱シート5の熱伝導率は、0.037w/mkであった。前記繊維系シートは、一回の短手方向の折り曲げを前提として、長手方向の長さを4.5mとし、短手方向の長さを220.0mmとした。そして、前記断熱シート5を短手方向に折り曲げて、当該折り曲げた断熱シート5を、厚みが8.0mmの範囲内の断熱シート5とした。更に、当該折り曲げた断熱シート5の両端部を前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cに糸で縫合して固定した。
ここで、前記折り曲げられた断熱シート5の短手方向の長さは110.0mmであるため、前記外層シートの短手方向の長さよりも短く、図1〜図3に示すように、当該前記折り曲げられた断熱シート5を、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられるようにした。これにより、本発明に係る遮熱材1の製造を完成し、これを実施例1とした。
<比較例1>
一般的に配管の断熱に用いられる市販のフレキシブルチューブ(株式会社オーツカ製 オーフレックスチューブ CAG)を比較例1とした。前記フレキシブルチューブは、従来技術で良く使用される遮熱材であり、厚みが0.1mmのガラスクロスの表面に、厚みが0.05mmのアルミニウム箔を設け、更に、当該アルミニウム箔の表面に、厚みが0.2mmの断熱紙を設けた構成のシートである。更に、前記フレキシブルチューブは、長手方向に細かい波状の凹凸を備えており、これにより、遮熱効果を高めている。尚、前記フレキシブルチューブの外径は29.0mmである。
一般的に配管の断熱に用いられる市販のフレキシブルチューブ(株式会社オーツカ製 オーフレックスチューブ CAG)を比較例1とした。前記フレキシブルチューブは、従来技術で良く使用される遮熱材であり、厚みが0.1mmのガラスクロスの表面に、厚みが0.05mmのアルミニウム箔を設け、更に、当該アルミニウム箔の表面に、厚みが0.2mmの断熱紙を設けた構成のシートである。更に、前記フレキシブルチューブは、長手方向に細かい波状の凹凸を備えており、これにより、遮熱効果を高めている。尚、前記フレキシブルチューブの外径は29.0mmである。
<遮熱性の評価>
実施例1、比較例1の遮熱材について、以下の評価を行った。先ず、SCRシステム10で用いられる尿素水配管6(外径が12.6mm)を用意し、当該尿素水配管6の外表面の所定位置に市販の第一の温度センサを設置して、当該尿素水配管6の外表面の温度が検出出来るようにした。
実施例1、比較例1の遮熱材について、以下の評価を行った。先ず、SCRシステム10で用いられる尿素水配管6(外径が12.6mm)を用意し、当該尿素水配管6の外表面の所定位置に市販の第一の温度センサを設置して、当該尿素水配管6の外表面の温度が検出出来るようにした。
次に、前記尿素水配管6に上述した遮熱材を巻き付けるとともに、当該遮熱材の外表面の所定位置に市販の第二の温度センサを設置して、当該遮熱材の外表面の温度を検出出来るようにした。
更に、市販の棒状の電気ヒータを用意し、当該電気ヒータに通電するとともに前記電気ヒータを前記遮熱材に近づけて、当該遮熱材の外表面の温度が約100度になる位置を探し当てて、その位置で前記電気ヒータを固定した。
そして、第一の温度センサと第二の温度センサの検出温度が安定してから、1時間放置した後に、第二の温度センサの検出温度(遮熱材の外表面の温度)から第一の温度センサの検出温度(尿素水配管の外表面の温度)を減算した値(温度差)を遮熱効果値(度)とした。尚、前記遮熱効果値が大きければ大きい程、前記遮熱材の遮熱効果が高いことを示す。
前記遮熱性の評価の結果を下記の表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1の遮熱効果値は、比較例1の遮熱効果値と比較して8度も高いことが理解される。つまり、実施例1は、比較例1と比較して遮熱効果が飛躍的に高いことが理解される。
又、実施例2としては、実施例1の断熱シート2の材質を繊維系シートから発砲体シートに変更し、厚さを4.0mmから8.0mmに変更し、当該断熱シート2の嵩密度を30kg/m3から480kg/m3に変更し、当該断熱シート2の熱伝導率を0.037w/mkから0.135w/mkに変更した。更に、実施例2は、実施例1の外層シート2の材質を変更して、当該外層シート2の熱伝導率を0.132w/mkから0.093w/mkに変更した。そのような実施例2の遮熱効果値は、比較例1の遮熱効果値と比較して高く、実施例1と同様の結果が得られた。
このように、本発明に係る遮熱材1は、SCRシステム10の尿素水配管6を保護する遮熱材であって、表面S1全体にアルミニウム層が設けられ、短手方向の長さが前記尿素水配管6の周方向の長さよりも長い外層シート2と、前記外層シート2の表面S1の短手方向の一端部2aに設けられた第一の係合部材3とを備える。更に、本発明に係る遮熱材1は、前記外層シート2の裏面の短手方向の他端部2bに設けられた、前記第一の係合部材3と係合可能な第二の係合部材4と、前記外層シート2の裏面S2の短手方向の一端部2cから前記第二の係合部材4の近傍部2dまでの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シート5とを備える。そして、本発明に係る遮熱材1は、前記外層シート2の短手方向を前記尿素水配管6の周方向に合わせるとともに前記断熱シート5を前記尿素水配管6に当接させながら、前記外層シート2を前記尿素水配管6に巻き付けて、前記第一の係合部材3と第二の係合部材4とを係合することを特徴とする。
これにより、SCRシステム10の尿素水配管6に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能となる。
以上のように、本発明に係る尿素水配管用遮熱材は、自動車、トラック、重機、建機等の分野におけるSCRシステムの尿素水配管の保護カバー材として有用であり、SCRシステムの尿素水配管に簡単に外付け出来るとともに効果的に遮熱することが可能な尿素水配管用遮熱材として有効である。
1 尿素水配管用遮熱材
2 外層シート
3 第一の係合部材
4 第二の係合部材
5 断熱シート
6 尿素水配管
2 外層シート
3 第一の係合部材
4 第二の係合部材
5 断熱シート
6 尿素水配管
Claims (6)
- SCRシステムの尿素水配管を保護する尿素水配管用遮熱材であって、
表面全体にアルミニウム層が設けられ、短手方向の長さが前記尿素水配管の周方向の長さよりも長い外層シートと、
前記外層シートの表面の短手方向の一端部に設けられた第一の係合部材と、
前記外層シートの裏面の短手方向の他端部に設けられた、前記第一の係合部材と係合可能な第二の係合部材と、
前記外層シートの裏面の短手方向の一端部から前記第二の係合部材の近傍部までの領域に設けられた、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内であり、且つ、嵩密度が10kg/m3〜500kg/m3の範囲内である断熱シートとを備え、
前記外層シートの短手方向を前記尿素水配管の周方向に合わせるとともに前記断熱シートを前記尿素水配管に当接させながら、前記外層シートを前記尿素水配管に巻き付けて、前記第一の係合部材と第二の係合部材とを係合することを特徴とする尿素水配管用遮熱材。 - 前記断熱シートは、熱伝導率が0.03w/mk〜0.20w/mkの範囲内である
請求項1に記載の尿素水配管用遮熱材。 - 前記外層シートは、熱伝導率が0.06w/mk〜0.20w/mkの範囲内である
請求項1又は2に記載の尿素水配管用遮熱材。 - 前記断熱シートは、繊維系シート又は発砲体シートである
請求項1〜3のいずれか一項に記載の尿素水配管用遮熱材。 - 前記断熱シートは、厚みが2.0mm〜5.0mmの範囲内の断熱シートを短手方向に折り曲げて、当該折り曲げた断熱シートを、厚みが4.0mm〜10.0mmの範囲内の断熱シートとする
請求項1〜4のいずれか一項に記載の尿素水配管用遮熱材。 - 前記断熱シートは、前記外層シートの裏面の短手方向の一端部又はその近傍部に固定される
請求項1〜5のいずれか一項に記載の尿素水配管用遮熱材。
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JP2016070190A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ニッタ株式会社 | 断熱配管 |
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-
2012
- 2012-09-22 JP JP2012208988A patent/JP2014062515A/ja active Pending
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