JP2014060888A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両外部の一次側コイルからワイヤレスで伝送される電力を簡易な構成で高効率に受電して車載の蓄電装置に充電可能な電動車両を提供する。
【解決手段】電動車両10は、車両外部の一次側コイル23,24から磁場共鳴によりワイヤレスで送電される電力を受電可能に構成された二次側コイル12,13と、二次側コイル12,13で受電した電力を充電する蓄電装置15と、蓄電装置15から供給される電力により車両駆動力を出力するモータ17とを備える。電動車両10は、一次側コイル23,24と二次コイル12,13との間に固定的に設けられ、一次側コイル23,24から送電される電力を磁場共鳴関係をもって受電して二次側コイル12,13へ送電する中継コイル11をさらに備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載された蓄電装置を車両外部の電源からワイヤレスで充電することができる電動車両に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド車などの電動車両が普及してきている。これらの車両は、走行駆動力を発生する電動機と、その電動機に供給される電力を蓄える充電可能な蓄電装置とを搭載する。なお、ハイブリッド車は、電動機とともに内燃機関をさらに動力源として搭載した車両や、車両駆動用の直流電源として蓄電装置とともに燃料電池をさらに搭載した車両である。そして、動力源として内燃機関および電動機を搭載したハイブリッド車は、既に実用化されている。
このようなハイブリッド車においても、電気自動車と同様に、車両外部の電源から車載の蓄電装置を充電可能な車両が実用化されている。例えば、家屋に設けられた電源コンセントと車両に設けられた充電口とを充電ケーブルで接続することにより、一般家庭の電源から蓄電装置を充電可能ないわゆる「プラグイン・ハイブリッド車」が知られている。
一方、送電方法として、電源コードや送電ケーブルを用いないワイヤレス送電が近年注目されている。このワイヤレス送電技術としては、有力なものとして、電磁誘導を用いた送電、電波を用いた送電、および共鳴法による送電の3つの技術が知られている。このうち、共鳴法は、電磁場の共鳴を利用して送電する手法であり、数kWの大電力を比較的長距離(例えば数m)送電することも可能である。
例えば、特開2009−106136号公報(以下、特許文献1という)には、地面に設置された給電装置の一次側コイルから、車載された二次側コイルに電磁場の共鳴を用いてワイヤレスで送電して、車載された蓄電装置に充電するようにした電動車両が記載されている。
また、特開2011−160505号公報(以下、特許文献2という)には、地面側に設けた一次共振コイルから電磁場の共鳴によって車載の二次共振コイルに送電する際、一次共振コイルと二次共振コイルとの間に距離があるときにこれらのコイル間に中継コイルを移動させて配置し、車載された二次共振コイルと地面との間に距離がある大型車にも高効率で送電できるようにしたワイヤレス充電システムが記載されている。
特開2009−106136号公報 特開2011−160505号公報
上記特許文献1に記載されるような電磁場共鳴方式のワイヤレス充電システムは、充電時に重い充電ケーブルを取り扱わなくてもよいためユーザにとって非常に便利であり、また、電磁誘導方式のワイヤレス受電システムに比べて長い距離にわたって大電力を高効率で送電可能であるという利点もある。
しかしながら、電磁場共鳴方式のワイヤレス充電システムにおいても送電効率を高めるうえで一次側コイルと二次側コイルとの間の距離は短いことが好ましい。そのため、電動車両において二次側コイルは地面に近い車両底部、より具体的には車両底部を覆うアンダーカバーに搭載される可能性が高い。そうすると、重量物である二次側コイルを設置可能にするには、アンダーカバーの剛性を高いものにする必要があり、材料コストおよび加工コストが増加するとともに、アンダーカバー自体の重量が増大するという問題がある。
また、上記特許文献2に記載されるように一次側コイルと二次側コイルとの間に中継コイルが出入りするように移動させる移動機構を車両に設けると、構成が複雑になる。
本発明の目的は、車両外部の一次側コイルからワイヤレスで伝送される電力を簡易な構成で高効率に受電して車載の蓄電装置に充電可能な電動車両を提供することである。
本発明に係る電動車両は、車両外部の一次側コイルから磁場共鳴によりワイヤレスで送電される電力を受電可能に構成された二次側コイルと、前記二次側コイルで受電した電力を充電する蓄電装置と、前記蓄電装置から供給される電力により車両駆動力を出力する回転電機と、を備える電動車両であって、前記一次側コイルと前記二次側コイルとの間に固定的に設けられ、前記一次側コイルから送電される電力を磁場共鳴関係をもって受電して前記二次側コイルへ送電する中継コイルをさらに備える。
本発明に係る電動車両において、好ましくは、前記中継コイルは車両の底部を覆うアンダーカバーに固定的に設けられ、前記二次側コイルは前記中継コイルの上方に対向配置されて車両ボディに支持されている。
本発明に係る電動車両によれば、車両外部の電源からワイヤレスで伝送される電力を簡易な構成で高効率に受電して車載の蓄電装置に充電することができる。
本発明の実施の形態による電動車両が適用される充電システムの全体構成図である。 図1における一次側コイル、中継コイルおよび二次側コイルを拡大して示す図である。 図2におけるアンダーカバーの変形例を示す図である。 共鳴法による送電原理を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態による電動車両が適用される充電システムの全体構成図である。図1を参照して、この充電システムは、電動車両10と、給電装置20とを備える。
電動車両10は、中継コイル11と、二次自己共振コイル12と、二次コイル13と、整流器14と、蓄電装置15とを含む。また、電動車両10は、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control Unit)」とも称する。)16と、モータ(回転電機)17とをさらに含む。ここで、上記の二次自己共振コイル12および二次コイル13とが本発明における二次側コイルに相当する。
中継コイル11は、車両底部に配設される。この中継コイル11は、両端がオープン(非接続)のLC共振コイルであり、後述する給電装置20の一次自己共振コイル24と磁場の共鳴により磁気的に結合され、一次自己共振コイル24から伝送される電力を受電して二次自己共振コイル12へ向けて送電するという中継機能を有する。このような中継コイル11は、リピータコイルまたはリピータデバイスとも称される。
中継コイル11は、蓄電装置15の電圧や、一次自己共振コイル24と中継コイル11との間の距離、一次自己共振コイル24と中継コイル11との共鳴周波数等に基づいて、一次自己共振コイル24と中継コイル11との共鳴強度を示すQ値およびその結合度を示すκ等が大きくなるようにその巻数が適宜設定される。
また、中継コイル11は、一次自己共振コイル24と二次自己共振コイル12との間に固定的に設けられている。この詳細については後述する。
二次自己共振コイル12は、中継コイル11の上方に所定距離だけ離れて対向配置され、好ましくは中継コイル11と同軸上に設けられる。二次自己共振コイル12は、両端がオープンのLC共振コイルであり、中継コイル11と磁場の共鳴により磁気的に結合されて、中継コイル11から伝送される電力を受電する機能を有する。すなわち、二次自己共振コイル12は、給電装置20の一次自己共振コイル24から伝送される電力を磁場共鳴関係をもって中継コイル11を介して受電する受電コイルである。
具体的には、二次自己共振コイル12は、蓄電装置15の電圧や、中継コイル11と二次自己共振コイル12との間の距離、中継コイル11と二次自己共振コイル12との共鳴周波数等に基づいて、中継コイル11と二次自己共振コイル12との共鳴強度を示すQ値およびその結合度を示すκ等が大きくなるようにその巻数が適宜設定される。
二次コイル13は、電磁誘導によって二次自己共振コイル12から受電可能に構成され、好ましくは二次自己共振コイル12と同軸上に配設される。そして、二次コイル13は、二次自己共振コイル12から受電した電力を整流器14へ出力する。整流器14は、二次コイル13から受ける高周波の交流電力を整流して蓄電装置15へ出力する。なお、整流器14に代えて、二次コイル13から受ける高周波の交流電力を蓄電装置15の電圧レベルに変換するAC/DCコンバータを用いてもよい。
また、本実施形態では、中継コイル11と二次側コイルを構成する二次自己共振コイル12は、磁場共鳴方式で中継コイルを介さずに同じ送電距離で同等の送電効率を実現するために必要な二次自己共振コイルに比べて、小型で軽量なものとされており、これに応じて中継コイル11もまた小型で軽量なものとされている。
蓄電装置15は、充放電可能な直流電源であり、例えばリチウムイオンやニッケル水素などの二次電池から成る。蓄電装置15の電圧は、例えば200V程度である。蓄電装置15は、整流器14から供給される電力を蓄えるほか、後述のようにモータ17によって発電された電力も蓄える。そして、蓄電装置15は、その蓄えた電力をPCU16へ供給する。
なお、蓄電装置15として、大容量のキャパシタも採用可能であり、整流器14やモータ17からの電力を一時的に蓄え、その蓄えた電力をPCU16へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。
PCU16は、蓄電装置15から供給される電力を交流電圧に変換してモータ17へ出力し、モータ17を駆動する。また、PCU16は、モータ17により発電された電力を整流して蓄電装置15へ出力し、蓄電装置15を充電する。
モータ17は、PCU16を介して蓄電装置15から供給される電力を受けて車両駆動力を発生し、その発生した駆動力を車輪18へ出力する。また、モータ17は、車輪18や図示されないエンジンから受ける運動エネルギーを受けて発電し、その発電した電力をPCU16を介して蓄電装置15に充電することができる。
一方、給電装置20は、交流電源21と、高周波電力ドライバ22と、一次コイル23と、一次自己共振コイル24とを含む。ここで、上記の一次コイル23と一次自己共振コイル24とが本発明における一次側コイルに相当する。
交流電源21は、車両外部の電源であり、例えば系統電源である。高周波電力ドライバ22は、交流電源21から受ける電力を、磁場を共鳴させて一次自己共振コイル24から車両側の中継コイル11を介して二次自己共振コイル12に送電可能な高周波の電力に変換し、その変換した高周波電力を一次コイル23へ供給する。
一次コイル23は、電磁誘導によって一次自己共振コイル24へ送電可能に構成され、好ましくは一次自己共振コイル24と同軸上に配設される。そして、一次コイル23は、高周波電力ドライバ22から受電した電力を一次自己共振コイル24へ出力する。
一次自己共振コイル24は、地面Gの表面近傍に配設される。この一次自己共振コイル24は、両端がオープンのLC共振コイルであり、電動車両10の中継コイル11と磁場の共鳴により磁気的に結合され、中継コイル11を介して二次自己共振コイル12へ電力を送電可能に構成される。
具体的には、一次自己共振コイル24は、一次自己共振コイル24から中継コイル11で中継されて送電される電力によって充電される蓄電装置15の電圧や、一次自己共振コイル24と中継コイル11との間の距離、一次自己共振コイル24と中継コイル11との共鳴周波数等に基づいて、Q値および結合度κ等が大きくなるようにその巻数が適宜設定される。
図2は、図1における中継コイル11および二次自己共振コイル12を拡大して示す図である。電動車両10は、車両ボディ30を備える。車両ボディ30は、地面に面した底部32を含む。また、電動車両10は、車両ボディ30の底部32の下方を覆って設けられるアンダーカバー34を備える。アンダーカバー34は、車両ボディ30にねじ留め等によって取り付けられており、車両底部32に露出して設けられる車載部品を保護する機能を有する。
電動車両10に搭載された中継コイル11は、アンダーカバー34の上面に固定されている。アンダーカバー34は、例えば、樹脂、ステンレス、アルミニウム等の非磁性材料からなる板材によって形成されるのが好ましい。そうすれば、一次自己共振コイル24と中継コイル11との間の磁場共振に影響を与えないようにすることができる。また、磁場変動による渦電流発生を抑制するために、アンダーカバー34を構成する材料は電気絶縁性を有することが好ましく、この意味で例えば樹脂が最適である。
中継コイル11は、アンダーカバー34に対して、例えば、図示しない取付部材を介してねじ留め等により固定される。あるいは、中継コイル11は、図3(a)に示すように、アンダーカバー34aの上面に形成された凹部35内に収容された状態で押さえ部材36をねじ留めして押さえることにより、アンダーカバー34に固定されてもよい。さらに、図3(b)に示すように、アンダーカバー34bが樹脂によって形成される場合、中継コイル11を覆ってアンダーカバー34bが一体成形されることにより中継コイル11が固定されてもよい。このようにすれば、アンダーカバー34に中継コイル11を安定して固定配置することができる利点がある。
図2を再び参照して、本実施形態では、中継コイル11と二次自己共振コイル12との間の距離D2は、一次自己共振コイル24と中継コイルと11との間の距離D1よりも短く設定されている。これにより、中継コイル11および二次自己共振コイル12を小型で軽量なものにしても、十分な送電性能を確保することができる。
二次自己共振コイル12は、車両ボディ30の底部32の下面に固定されている。二次自己共振コイル12は、例えば、図示しない取付部材を介してねじ留め等によって固定される。車両ボディ30は例えば鋼板等によって構成されるため、車両ボディ30の一部をなす底部32は、中継コイル11に比べて重量が大きい二次側コイル、すなわち二次自己共振コイル12および二次コイル13を支持するのに十分な剛性を有している。
図4は、本実施形態における共鳴法による送電の原理を説明するための図である。図4を参照して、2つごとの音叉が共鳴するのと同様に、同じ固有振動数を有する2つごとのLC共振コイルが磁場を介して共鳴することによって、一方のコイルから中継コイルを介して他方のコイルへワイヤレスで電力が伝送される。
高周波電源41によって一次コイル42に高周波電力が流されると、一次コイル42に磁界が発生し、電磁誘導により一次自己共振コイル43に高周波電力が発生する。これにより、一次自己共振コイル43は、高周波で変動する磁界44を発生させる。このとき、一次自己共振コイル43は、コイル自身のインダクタンスと導線間の浮遊容量とによるLC共振器として機能し、同様にLC共振器として機能し且つ一次自己共振コイル43と同じ共振周波数を有する中継コイル45と磁場共鳴により磁気的に結合することによって、中継コイル45へ電力を伝送する。
このようにして中継コイル45は一次自己共振コイル43から高周波電力を受電すると、その高周波電力に応じて中継コイル45もまた高周波で変動する磁界46を発生させる。このとき、中継コイル45は、コイル自身のインダクタンスと導線間の浮遊容量とによるLC共振器として機能し、同様にLC共振器として機能し且つ中継コイル45と同じ共振周波数を有する二次自己共振コイル47と磁場共鳴により磁気的に結合することによって、二次自己共振コイル47へ電力を伝送する。
そして、二次自己共振コイル47は、一次自己共振コイル43から中継コイル45を介して受電した高周波電力によって磁界を生じさせる。これにより、二次コイル48に電磁誘導により高周波電力が受電され、この受電された高周波電力が二次コイル48から負荷49に供給される。
なお、図1との対応関係について説明すると、図1の交流電源21および高周波電力ドライバ22は、図4の高周波電源41に相当する。また、図1の一次コイル23および一次自己共振コイル24は、図4の一次コイル42および一次自己共振コイル43に相当する。また、図1の中継コイル11は、図4の中継コイル45に相当する。また、図1の二次自己共振コイル12および二次コイル13は、図4の二次自己共振コイル47および二次コイル48に相当する。さらに、図1の整流器14および蓄電装置15は、図4の負荷49に相当する。
上述したように本実施形態の電動車両10では、給電装置20の一次自己共振コイル24から磁場の共鳴を用いて車載された中継コイル11を介して二次自己共振コイル12に送電し、この送電された電力を車載の蓄電装置15に充電する。この際、中継コイル11は車両底部を覆うアンダーカバー34に固定配置されており、一次自己共振コイル24と二次自己共振コイル12との間に中継コイル11を出し入れするための移動機構を設けていない。したがって、車載側の構造を簡易なものとしながらワイヤレスによる高効率充電を行うことができる。
また、本実施形態では、電動車両10において中継コイル11を介して二次自己共振コイル12で受電する構成としたので、送電効率を維持しながら電動車両における受電側コイルである中継コイル11と二次自己共振コイル12の搭載スペースを分散させることができる。したがって、磁場共鳴によるワイヤレス充電を行う電動車両において二次側コイルの搭載設計自由度が増加して車両搭載性が向上する。
さらに、本実施形態では、中継コイル11に対して二次側コイル12,13が比較的重量が大きく構成されており、その重量物である二次側コイル12,13が高剛性である車両ボディ30の底部32によって支持されている。そのため、比較的軽い中継コイル11を設置するためにアンダーカバー34の剛性をそれほど大きくしなくてもよい。したがって、アンダーカバー34の材料コストおよび加工コストの増加、ならびに、アンダーカバー34自体の重量増大を抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等の範囲内において種々の変更や改良が可能である。
例えば、図1において電動車両10の前後方向における中央近傍に中継コイル11および二次側コイル12,13が搭載されるとして示すが、これに限定されるものではなく、電動車両の前部または後部の底部に中継コイルおよび二次側コイルを搭載してもよい。
また、上記においては中継コイル11および二次側コイル12,13を1組だけ車載しているものとして説明するが、これに限定されるものではなく、複数組の中継コイルおよび二次側コイルを水平方向に並べて配置し、これら複数の二次側コイルを整流器に対して並列接続してもよい。このようにすれば、電動車両の停車位置が規定位置に対してずれても、給電装置から送電された電力を確実かつ十分に受電することができる。
また、上記の実施の形態において、整流器14と蓄電装置15との間に、蓄電装置15の電圧に基づいて昇圧動作または降圧動作をするコンバータを設けてもよい。あるいは、二次コイル13と整流器14との間に、蓄電装置15の電圧に基づいて電圧変換を行うトランスを設けてもよい。あるいは、整流器14に代えて、蓄電装置15の電圧に基づいて交直電圧変換を行なうAC/DCコンバータを設けてもよい。
また、上記の実施の形態においては、モータだけを車両駆動力源として備える電動車両について説明したが、本発明は内燃機関であるエンジンを車両駆動力源として併せ持つハイブリッド車両にも適用可能である。この場合、モータとは別に発電機を搭載し、この発電機をエンジン動力によって駆動して発電し、この発電電力でモータを駆動する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両であってもよいし、あるいは、動力分割機構を用いてエンジン動力の一部で発電機を駆動して発電することができ且つ残りのエンジン動力で走行することができるシリーズ/パラレル型のハイブリッド車両であってもよいし、あるいは、エンジンを主動力として必要に応じてモータがアシストするモータアシスト型のハイブリッド車などであってもよい。
さらに、本発明は、直流電源として蓄電装置に加えて燃料電池をさらに備える燃料電池車にも適用可能である。
10 電動車両、11,45 中継コイル、12,47 二次自己共振コイル、13,48 二次コイル、14 整流器、15 蓄電装置、16 PCU、17 モータ、18 車輪、20 給電装置、21 交流電源、22 高周波電力ドライバ、23,42 一次コイル、24,43 一次自己共振コイル、30 車両ボディ、32 底部、34,34a,34b アンダーカバー、35 凹部、36 押さえ部材、41 高周波電源、44,46 磁界、49 負荷、G 地面。

Claims (2)

  1. 車両外部の一次側コイルから磁場共鳴によりワイヤレスで送電される電力を受電可能に構成された二次側コイルと、
    前記二次側コイルで受電した電力を充電する蓄電装置と、
    前記蓄電装置から供給される電力により車両駆動力を出力する回転電機と、
    を備える電動車両であって、
    前記一次側コイルと前記二次側コイルとの間に固定して設けられ、前記一次側コイルから送電される電力を磁場共鳴関係をもって受電して前記二次側コイルへ送電する中継コイルをさらに備える、
    電動車両。
  2. 請求項1に記載の電動車両において、
    前記中継コイルは車両の底部を覆うアンダーカバーに固定的に設けられ、前記二次側コイルは前記中継コイルの上方に対向配置されて車両ボディに支持されている、電動車両。
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