JP2014060696A - 基地局、通信システム、中継装置及び通信制御方法 - Google Patents

基地局、通信システム、中継装置及び通信制御方法 Download PDF

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【課題】効率的に干渉を低減できる基地局、通信システム、中継装置及び通信制御方法を提供する。
【解決手段】基地局101と、通信端末103と、基地局101及び通信端末103とそれぞれ無線通信するためのドナーノード107及びサービスノード109を有する中継装置105とを含む通信システム100における本発明の基地局101は、ドナーノード107と信号を送受信する通信部と、サービスノード109が所定の送信電力で信号を送信している場合に、通信部がドナーノード107からの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、サービスノード109が信号の送信を停止している場合に、通信部がドナーノード107からの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、第1受信品質値のほうが第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、所定の送信電力を引き下げるよう中継装置105に指示する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局、通信システム、中継装置及び通信制御方法に関するものである。
通信端末が基地局と通信するためには、通信端末は基地局からの無線電波が届く範囲(サービスエリア)に位置する必要がある。しかし、山岳地帯や高層ビル等が建ち並ぶ市街地では、障害物が多いため無線電波が届きにくい領域が存在する。また、屋外に設置された基地局からは、電波が届かない領域(例えば、建物の内部や地下)が多く存在する。特に、IEEE標準規格802.16eを基に規格化されたWiMAX(Worldwide Interportability for Microwave Access)(登録商標)等の高速無線通信方式では、2.5GHz以上の高周波数帯の電波が使用されるが、このような電波は直進性が強く、障害物を回りこむ性質が弱い。そのため、WiMAX等は障害物の影響を強く受ける。このような電波が届かない領域をカバーするため、基地局と通信端末との間の無線信号を中継する中継装置(レピータ)が必要となる。
この中継装置は、サービスエリアを拡充できるという利点がある反面、中継装置が発する電波が他の電波との干渉を引き起こすというおそれがある。中継装置に起因する干渉の一つには、基地局と通信を行うドナーノード(MS(Mobile Station)部)と、通信端末と通信を行うサービスノード(BS(BaseStation)部)との間における相互干渉(回り込み干渉又は自己干渉)があげられる。例えば、ドナーノードの受信期間とサービスノードの送信期間が重なった場合、基地局からの送信波が、サービスノードの送信波と干渉を起こし、ドナーノードは、品質の低下した基地局からの送信波を受信することになる。同様にして、ドナーノードの送信期間とサービスノードの受信期間が重なった場合にも、相互干渉は発生する。
そこで、従来、相互干渉を抑制するための無線通信方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。当該方法では、図7のように、基地局が下り信号を送信する下りサブフレーム期間(第1期間)内に、ドナーノードの受信(Rx)期間とサービスノードの受信期間とが合わせられる。また、基地局が上り信号を受信する上りサブフレーム期間(第2期間)内に、ドナーノードの送信(Tx)期間とサービスノードの送信期間とが合わせられる。これにより、上述したような相互干渉について抑制することができる。なお、図6におけるDLは、下り回線(Down Link)を意味し、ULは、上り回線(Up Link)を意味する。
特開2010−56711号公報
しかし、従来の方法では、相互干渉については抑制されるものの、新たな干渉が発生することがある。図8のように、中継装置705のドナーノード707とサービスノード709との送信タイミングが揃うので、サービスノード709の通信端末703への送信波731が、ドナーノード707の基地局701への送信波735と干渉を引き起こすことが考えられる。この場合、基地局701は、干渉の影響により品質が劣化した送信波735を受信することになる。
このような場合、以下のようにして干渉を抑えることが想定される。中継装置705が設置される場合、サービスノード709の送信電力は、設置作業者によって任意の値に設定される。そして、ドナーノード707とサービスノード709とが同時に信号を送信している間に、設置作業者は、基地局701において、ノイズ測定等により干渉の有無を判断する。干渉が発生している場合、設置作業者は、サービスノード709の送信電力を下げる。送信電力の低下により、図9のように、サービスノード709の送信波831は基地局701に届きにくくなり、基地局701での干渉が抑えられることになる。
しかし、この作業は、中継装置が設置される度に行われることになり、非常に手間と時間がかかる。また、仮にサービスノードの送信電力が上記のようにして決定されても、通信環境は時々刻々と変化するものであるため、以下のような問題が発生することがある。
例えば、図10のように、既に送信電力が決定されたサービスノード709からの電波が届くエリアに新たな基地局901が設置されることがある。この場合、基地局901において、サービスノード709の送信波831と、ドナーノード707の送信波735とが干渉することになる。そのため、基地局901における干渉を抑えるためには、サービスノード709の送信電力を再設定するか、中継装置の位置を予め考慮した上で基地局901を設置する必要がある。しかし、送信電力の再設定は手間であり、また中継装置の位置に基づく基地局の設置はエリア設計の複雑化を招いてしまう。
また、図11のように、送信電力の設定時には存在した障害物(例えば、木やビル)1041が、送信電力の設定後に取り除かれることがある。この場合、サービスノード709の送信波1031は、基地局701に届きやすくなり、ドナーノード707の送信波735と干渉しやすくなる。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、効率的に干渉を低減できる基地局、通信システム、中継装置及び通信制御方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点に係る基地局の発明は、
基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおける基地局であって、前記ドナーノードと信号を送受信する通信部と、前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記通信部が前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記通信部が前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるよう前記中継装置に指示する制御部とを備える基地局である。
また、第2の観点に係る発明は、第1の観点に係る基地局において、前記制御部は、所定の時間間隔で、前記第1受信品質値及び前記第2受信品質値の算出と、前記第1受信品質値及び前記第2受信品質値との比較とを実行することを特徴とするものである。
また、第3の観点に係る発明は、第1又は第2の観点に係る基地局において、前記制御部は、前記サービスノードが、前記所定の送信電力を引き下げて、信号を送信している場合に、前記通信部が前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第3受信品質値を算出し、前記第3受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、前記第3受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記引き下げられた送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示することを特徴とするものである。
また、第4の観点に係る発明は、第1乃至第3のいずれか1つの観点に係る基地局において、前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、
前記制御部は、前記送信電力を、前記第1受信品質値と前記第2受信品質値との差分、引き下げように前記中継装置に指示することを特徴とするものである。
また、第5の観点に係る発明は、第1乃至第4のいずれか1つの観点に係る基地局において、前記所定の送信電力は、前記サービスノードの最大送信電力であることを特徴とするものである。
また、第6の観点に係る発明は、第1乃至第4のいずれか1つの観点に係る基地局において、前記第1受信品質値が前記第2受信品質値よりも品質の低さを示さない場合、前記所定の送信電力を引き上げるよう前記中継装置に指示することを特徴とするものである。
また、第7の観点に係る発明は、第3の観点に係る基地局において、前記第3受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示さない場合、前記引き下げられた送信電力を引き上げるように前記中継装置に指示することを特徴とするものである。
また、第8の観点に係る通信システムの発明は、基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおいて、前記基地局は、前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示する通信システムである。
また、第9の観点に係る通信システムの発明は、複数の基地局と、通信端末と、前記複数の基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置と、前記複数の基地局に接続される管理装置とを含む通信システムにおいて、前記複数の基地局はそれぞれ、前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示し、引き下げられた送信電力の情報を前記管理装置に送信し、前記管理装置は、受信した複数の前記情報のうち最小の送信電力の情報を、前記複数の基地局のうち少なくとも1つに送信し、前記最小の送信電力の前記情報を受信した基地局は、前記最小の送信電力で前記通信端末に信号を送信するように前記中継装置に指示する通信システムである。
また、第10の観点に係る発明は、基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおける中継装置であって、前記基地局から前記サービスノードの送信電力を所定の電力値で送信するための指示をドナーノードが受信すると、前記サービスノードを前記所定の電力値で送信させ、引き続き前記サービスノードの送信電力を停止する指示をドナーノードが受信すると、前記サービスノードの送信を停止させ、該停止の後、前記基地局から前記所定の電力値とは異なる電力値で送信する指示を受信した場合には、前記サービスノードが前記異なる送信電力で前記通信端末と通信を行うように制御する制御部を備えることを特徴とするものである。
また、第11の観点に係る発明は、第10の観点の中継装置において、前記所定の送信電力は、前記サービスノードの最大送信電力であることを特徴とするものである。
上述したように本発明の解決手段を装置として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第12の観点に係る通信制御方法は、基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおける通信制御方法において、前記基地局が、前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出するステップと、
前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出するステップと、前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較するステップと、前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示するステップとを含む通信制御方法である。
上記のように構成された本発明に係る基地局、通信システム、中継装置及び通信制御方法によれば、基地局における干渉を効率的に低減できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システムの概略的な構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る基地局の概略構成を示す機能ブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る基地局の処理を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第2実施形態に係る通信システムの概略的な構成図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る通信システムで行われる処理を示すシーケンス図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る中継装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図7は、従来の無線通信方法を示す説明図である。 図8は、従来の干渉発生を示す説明図である。 図9は、従来の干渉低減を示す説明図である。 図10は、従来の干渉発生を示す説明図である。 図11は、従来の干渉発生を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信システム100の概略的な構成図である。通信システム100は、基地局101と、通信端末103と、中継装置105とから構成されている。通信システム100の通信方式は、例えば、WiMAXである。通信システム100の通信方式がWiMAXである場合、通信システム100には、例えば時分割複信(TDD:Time Division Duplex)方式が採用される。
中継装置105は、WiMAX等の無線通信方式において、基地局101と通信端末103との間で送受信される無線信号を中継する。中継装置105は、基地局101と無線通信を行うドナーノード(MS部)107と、通信端末103と無線通信を行うサービスノード(BS部)109とを有している。中継装置105は、一体型であっても、分離型であってもよい。一体型の中継装置105は、一つの筐体内にドナーノード107とサービスノード109とを備えるものである。分離型の中継装置105では、ドナーノード107とサービスノード109とをそれぞれ独立して配置することが可能である。ドナーノード107とサービスノード109とは、信号ラインにより接続されている。
通信システム100に時分割複信方式が採用されている場合は、ドナーノード107は、例えば、基地局101の下りサブフレーム期間(第1期間)で信号を基地局101から受信し、第1期間に続く基地局101の上りサブフレーム期間(第2期間)で信号を基地局101へ送信する。そして、連続する第1期間と第2期間との繰り返しにより、ドナーノード107は、受信と送信を繰り返すことになる。
また、サービスノード109は、通信システム100に時分割複信方式が採用されている場合、例えば、第1期間内で信号を通信端末103から受信し、第1期間に続く第2期間内で信号を通信端末103へ送信する。そして、連続する第1期間と第2期間の繰り返しにより、サービスノード109は、受信と送信を繰り返すことになる。サービスノード109とドナーノード107との送信期間が、且つサービスノード109とドナーノード107との受信期間がそれぞれ揃うことにより中継装置105における相互干渉は抑制される。なお、中継装置105に関する詳しいノードの構成は、図6にて後述する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る基地局101の概略構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の基地局101は、通信部111と、ベースバンド部113と、記憶部115と、制御部117とを備えている。通信部111と、ベースバンド部113と、記憶部115とは、制御部117に接続されている。
通信部111は、アンテナを介してドナーノード107と、データ(無線信号)を送受信するものである。通信部111は、受信した信号(受信信号)に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行い、当該信号をベースバンド部113に送る。また、通信部111は、ベースバンド部113からの信号に対しアップコンバート及び増幅等を行い、送信信号を生成する。そして、通信部111は、アンテナを介して当該送信信号をドナーノード107に送信する。
ベースバンド部113は、通信部111からの受信信号に対してAD変換や高速フーリエ変換等を行うことにより、受信信号を復調し、ベースバンド信号を取り出す。そして、ベースバンド部113は、ベースバンド信号を制御部117に送る。また、ベースバンド部113は、制御部117からのベースバンド信号に対して、逆高速フーリエ変換やDA変換等を行い、ベースバンド信号を変調する。そして、ベースバンド部113は、変調されたベースバンド信号を通信部111に送る。
記憶部115は、各種情報を記憶するものであり、ワークメモリ等としても機能する。
制御部117は、基地局101の各機能ブロックをはじめとして基地局101の全体を制御及び管理している。制御部117は、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、処理ごとに特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成したりすることもできる。制御部117が行う処理については、後述の図3の説明にて詳述する。
続いて、図3を用いて、基地局101の処理について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る基地局101の処理を示すフローチャートである。
まず、基地局101の制御部117は、サービスノード109の送信電力を所定の値(所定の送信電力)に設定するように中継装置105に指示する(ステップS101)。本実施形態では、制御部117は、サービスノード109の送信電力を最大値(最大送信電力)に設定するように中継装置105に指示する。つまり、制御部117は、サービスノード109の送信電力の最大化を指示する信号を中継装置105に送信するように、ベースバンド部113及び通信部111を制御する。
中継装置105は、送信電力の最大化を指示する信号を受信すると、サービスノード109の送信電力を最大値に設定する。なお、本発明は、送信電力の最大化が基地局101からの指示により実現されることに限定されるものではない。例えば、中継装置105の設置時において、サービスノード109の送信電力は、最大値に初期設定されていてもよい。
そして、サービスノード109は、最大送信電力で信号を送信する。最大送信電力で送信される信号は、任意の信号とすることができ、例えば、通信端末103へ送信されるべきユーザデータを含む信号や、如何なるユーザデータを含まないテスト用信号とすることができる。
サービスノード109が信号を送信している間に、ドナーノード107は、基地局101へ信号を送信する。これにより、基地局101の通信部111は、ドナーノード107からの信号を受信する。ドナーノード107とサービスノード109とが同時に信号を送信しているため、基地局101において、ドナーノード107からの信号と、サービスノード109からの信号とが干渉するおそれがある。以下、ドナーノード107の送信信号とサービスノード109の送信信号との基地局101における干渉を、以下、単に「干渉」と記すことにする。
通信部111がドナーノード107からの信号を受信すると、制御部117は、当該信号の受信品質値(第1受信品質値)を算出する(ステップS102)。受信品質値とは、例えば、ノイズレベル(ノイズフロア)、CINR(Carrier to Interference and Noise Ratio):搬送波レベル対干渉雑音比)、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉雑音比)である。ノイズレベルは、希望波以外の干渉を含む雑音そのものの値であり、値が大きいほど品質が悪いことを意味する。CINRやSINRは、値が大きいほど雑音(干渉を含む)に対する希望波の割合が大きい、つまり品質が良いことを意味する。以下、本実施形態では、受信品質値とは、ノイズレベルであるとする。そして、ドナーノード107とサービスノード109との双方が同時に信号を送信している場合の受信品質値を、以下第1ノイズレベルとする。
続いて、制御部117は、サービスノード109の信号送信を停止するように(停波するように)中継装置105に指示する(ステップS103)。つまり、制御部117は、サービスノード109の停波を指示する信号を中継装置105に送信するように、ベースバンド部113及び通信部111を制御する。
中継装置105は、送信停止を指示する信号を受信すると、サービスノード109は信号の送信を停止する。なお、本発明は、サービスノード109の停波が基地局101からの指示により実現されることに限定されるものではない。例えば、サービスノード109は、最大送信電力での信号送信開始から所定時間経過後に自動的に停止するように予め設定されうる。
サービスノード109が停波している間に、ドナーノード107は、基地局101へ信号を送信する。これにより、基地局101の通信部111は、ドナーノード107からの信号を受信する。サービスノード109が信号の送信を停止しているため、ドナーノード107からの信号は、サービスノード109の送信信号と干渉していないことになる。
通信部111がドナーノード107からの信号を受信すると、制御部117は、当該信号のノイズレベル(第2ノイズレベル)を算出する(ステップS104)。なお、制御部117は、算出した第1ノイズレベル及び第2ノイズレベルを記憶部115に記憶させることができる。
そして、制御部117は、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとを比較する(ステップS105)。第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きい場合、第1ノイズレベルのほうが第2ノイズレベルよりも受信信号の品質の低さを示していることになる。なお、制御部117は、第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも所定の閾値以上大きい場合に限り、第1ノイズレベルは第2ノイズレベルよりも大きいと判断することもできる。所定の閾値とは、許容される干渉の強さ(レベル)を示す指標であり、通信システム100で採用されている変調方式(例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying))や符号化率、期待されるスループット等に応じて、任意に設定される事項である。これにより、干渉が発生していても、許容される範囲での干渉であれば、つまり、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分が所定の閾値未満であれば、制御部117は、干渉を低減する必要はないと判断できる。
第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きくない場合(ステップS105のNo)、制御部117は、干渉は発生していない、又は発生している干渉は許容されるレベルであると判断できる。よって、制御部117は、サービスノード109の送信電力を低減する必要はないと判断する。つまり、中継装置105は、現在設定されているサービスノード109の送信電力(最大送信電力)を変更せずに、維持することになる。
第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きい場合(ステップS105のYes)、制御部117は、許容されないレベルの干渉が発生していると判断できる。この場合、制御部117は、サービスノード109の送信電力を引き下げる(ステップS106)。つまり、制御部117は、サービスノード109の送信電力の引き下げを指示する信号を中継装置105に送信するように、ベースバンド部113及び通信部111を制御する。制御部117は、この信号に、引き下げる量を示す情報を付加することができる。
例えば、制御部117は、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分を算出し、現在設定されているサービスノード109の最大送信電力から、この差分を減算するように中継装置105に指示することができる。第1ノイズレベルがn1[dBm]で、第2ノイズレベルがn2(<n1)[dBm]で、最大送信電力がPmax[dBm]である場合、引き下げ後のサービスノード109の送信電力P[dBm]は、以下の式(1)のようになる。
P=Pmax−(n1−n2) (1)
なお、制御部117は、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分を算出せずに、サービスノード109の送信電力を所定量(例えば、1[dB]や2[dB])引き下げるように中継装置105に指示することもできる。
すると、中継装置105は、サービスノード109の送信電力の値を変更し、サービスノード109は、変更された送信電力で信号を送信することになる。そして、ドナーノード107は、サービスノード109が変更された送信電力で信号を送信している間に、基地局101に信号を送信する。
サービスノード109の送信電力の変更後に、基地局101の通信部111が、ドナーノード107からの信号を受信すると、制御部117は、当該信号のノイズレベル(第3ノイズレベル)を算出する(ステップS107)。第3ノイズレベルは、サービスノード109の送信電力の引き下げにより、許容されるレベルにまで干渉が低減されたか否かを反映するものになる。
制御部117は、第3ノイズレベルと第2ノイズレベルとを比較する(ステップS108)。なお、ステップS108の処理においても、ステップS105の処理と同様に、所定の閾値を採用し、制御部117は、第3ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも所定の閾以上大きいか否かを判断することができる。
第3ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きい場合(ステップS108のYes)、第3ノイズレベルのほうが第2ノイズレベルよりも受信信号の品質の低さを示していることになる。つまり、ステップS106の処理によりサービスノード109の送信電力が引き下げられたのにもかかわらず、基地局101での干渉が許容されるレベルにまで低減されなかったことになる。
そこで、制御部117は、サービスノード109の送信電力を更に引き下げるように中継装置105に指示する(ステップS106)。例えば、制御部117は、ステップS106での1回目の引き下げと同様、第3ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分を算出し、サービスノード109の送信電力として現在設定されている値から、この差分を減算するように中継装置105に指示することができる。また、制御部117は、第3ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分を算出せずに、サービスノード109の送信電力を所定量(例えば、1[dB]や2[dB])引き下げるように中継装置105に指示することもできる。
そして、サービスノード109が更に引き下げられた送信電力で信号を送信している間に、基地局101は、ドナーノード107からの信号を受信し、当該信号の第3ノイズレベルを算出する(ステップS107)。第3ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きくならなくなるまで、制御部117は、ステップS106〜S108の処理を繰り返す。
ステップS108において、第3ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きくない場合(ステップS108のNo)、制御部117は、サービスノード109の送信電力の引き下げにより、基地局101での干渉が許容されるレベルにまで低減されたことになる。なお、制御部117は、第3ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きくない場合は、送信電力を引き上げることもできる。これにより、必要以上の送信電力の引き下げにより、サービスノード109の通信エリア(サービスエリア)が必要以上に狭くなることを避けることができる。
基地局101は、ステップS101〜S108の処理を、所定の時間間隔で実行することができる。所定の時間間隔とは、規則的又は不規則的に連続する複数の間隔である。例えば、所定の時間間隔を、30分間隔としたり、新たな通信端末103が中継装置105に無線接続される毎としたりできる。
このように本実施形態では、基地局101の制御部117は、サービスノード109の信号送信時のドナーノード107からの信号の第1ノイズレベルと、サービスノード109の停波時のドナーノード107からの信号の第2ノイズレベルとを比較し、第1ノイズレベルのほうが第2ノイズレベルよりも大きい場合、サービスノード109の送信電力を引き下げるよう中継装置105に指示する。基地局101において、ドナーノード107からの信号とサービスノード109からの信号とが干渉すると、第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きくなる。よって、制御部117は、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとの比較により、干渉の有無を判断できる。第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きい場合、つまり干渉が発生している場合、制御部117はサービスノード109の送信電力を引き下げることにより、干渉源であるサービスノード109の送信信号の信号レベルが下がる。従って、サービスノード109の送信信号は、ドナーノード107の送信信号に干渉し難くなり、干渉が低減されることになる。
また、本実施形態では、制御部117は、第1ノイズレベルを算出する際のサービスノード109の送信電力を最大送信電力にするように中継装置105に指示することができる。これにより、制御部117は、サービスノード109が最大送信電力で信号を送信した場合の干渉の発生について特定できる。干渉が発生していないと判断される場合、サービスノード109は、最大送信電力を維持し続けることができるので、中継装置105は、サービスノード109の通信エリアを最大化できる。
また、本実施形態では、制御部117は、ステップS101〜S108の処理を、所定の時間間隔で実行することができる。ステップS101〜S108の処理が定期的又は不定期的に実行されることにより、通信環境の変化により、干渉が発生することになっても、干渉の低減を図ることができる。
また、本実施形態では、制御部117は、サービスノード109の送信電力の引き下げ後にもドナーノード107からの信号の第3ノイズレベルを算出し、第3ノイズレベルのほうが第2ノイズレベルよりも大きい場合、サービスノード109の送信電力を更に引き下げるよう中継装置105に指示することができる。これにより、制御部117は、干渉レベルを単に低減するだけでなく、干渉が発生しなくなるようにすることができる。
また、本実施形態では、制御部117は、第1ノイズレベルのほうが第2ノイズレベルよりも大きい場合、サービスノード109の送信電力を、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分、引き下げように中継装置105に指示することができる。第1ノイズレベルの算出時と第2ノイズレベルの算出時との通信環境が同じであれば、第1ノイズレベルと第2ノイズレベルとの差分は、干渉波のレベル、つまり基地局101が位置する地点でのサービスノード109の送信信号のレベルである。そのため、サービスノード109の送信電力から上記差分を差し引くことにより、基地局101が位置する地点でのサービスノード109の送信電力のレベルをゼロ又はゼロに近い値にできる。これにより、制御部117は、サービスノード109の送信電力の引き下げ回数(処理)を最小限に抑えることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、中継装置と無線通信する基地局が1つである場合について説明したが、第2実施形態では、中継装置と無線通信する基地局が複数存在する場合について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る通信システム200の概略的な構成図である。通信システム200は、基地局201(201a及び201b)と、通信端末203と、中継装置205と、管理装置206とから構成されている。中継装置205は、基地局201と通信を行うドナーノード207と、通信端末203と通信を行うサービスノード209とを有している。これらの通信システム200の構成要素である基地局201、通信端末203及び中継装置205は、第1実施形態の基地局101、通信端末103及び中継装置105と同じであるため、説明は省略する。なお、図4において、基地局201は2つ記載されているが、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、基地局201の数を3つ以上とすることができる。
管理装置206は、基地局201a及び201bに通信回線で接続され、基地局201a及び201bとデータを送受信するものである。本実施形態では、管理装置206は、基地局201a及び201bがそれぞれ決定したサービスノード209の送信電力の情報を受け取り、複数の送信電力の情報を管理する。管理装置206は、例えば、送信電力の情報の管理用のコンピュータ、EMS(Element Management System:エレメント管理システム)、NMS(NetworkManagement System:ネットワーク管理システム)等である。
第2実施形態に係る基地局201は、第1実施形態の基地局101と同様、通信部211と、ベースバンド部213と、記憶部215と、制御部217とを備えている。通信部211及び制御部217以外の機能部213、215の機能は、それぞれ対応する第1実施形態の機能部の機能と同一であるため、説明は省略する。なお、以下、基地局201a及び201bに関する機能ブロックの参照符号には、基地局201の各機能ブロックに関する参照符号にa及びbをそれぞれ付して説明する。
通信部211は、通信部111の機能以外に、管理装置206とデータを送受信することもできる。なお、通信部211を一つの機能ブロックとして表現しているが、本発明は、通信部211を、中継装置205との通信機能及び管理装置206との通信機能の双方を有する1つのハードウェアによって実現することに限定されるものではない。例えば、通信部211を、中継装置205との通信及び管理装置206との通信の用途に応じた別個のハードウェアにより実現することもできる。
制御部217の機能については、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る通信システム200で行われる処理を示すシーケンス図である。以下、第1実施形態と異なる部分を特に重点的に記載する。
基地局201aの制御部217aが、図3のステップS101の処理のように、サービスノード209の送信電力の最大化を中継装置205に指示すると(図5の処理1)、中継装置205は、サービスノード209の送信電力を最大値に設定する(図5の処理2)。なお、本発明は、サービスノード209の送信電力の最大化の指示を基地局201aが行うことに限定されるものではなく、例えば、基地局201bが当該指示を行うことができる。また、基地局201a及び201bの双方が指示を行ってもよい。
すると、中継装置205のドナーノード207は、サービスノード209が信号を送信している間に、基地局201a及び201bに信号を送信する(図5の処理3)。そして、制御部217a及び217bは、図3のステップS102の処理と同様、第1ノイズレベルを算出する(図5の処理4)。
続いて、制御部217bが、図3のステップS103の処理のように、サービスノード209の停波を中継装置205に指示すると(図5の処理5)、中継装置205は、サービスノード209の信号送信を停止する(図5の処理6)。なお、本発明は、サービスノード209の停波の指示を基地局201aが行うことに限定されるものではなく、例えば、基地局201bが当該指示を行うことができる。また、基地局201a及び201bの双方が指示を行ってもよい。
すると、中継装置205のドナーノード207は、サービスノード209が停波している間に、基地局201a及び201bに信号を送信する(図5の処理7)。そして、制御部217a及び217bは、図3のステップS104の処理と同様、第2ノイズレベルを算出する(図5の処理8)。
制御部217a及び217bはそれぞれ、第1ノイズレベル及び第2ノイズレベルを用いて、図3のステップS105〜S108の処理により、サービスノード209の送信電力を引き下げ、干渉が許容されるレベルとなる送信電力を決定する(図5の処理9)。制御部217a及び217bは、サービスノード209の送信電力の最大値及び送信電力の引き下げ量を把握することにより、サービスノード209の送信電力の値を算出することができる。また、ドナーノード207が、サービスノード209の送信電力の情報を基地局201a及び201bに送信することにより、制御部217a及び217bは、サービスノード209の送信電力の値を把握してもよい。
制御部217a及び217bがサービスノード209の送信電力を決定すると、通信部211a及び211bは、決定された送信電力の情報をそれぞれ管理装置206に送信する(図5の処理10)。すると、管理装置206は、受信した複数の(2つの)送信電力のうち最小の送信電力を特定する(図5の処理11)。中継装置と無線通信する基地局が複数存在する場合、サービスノードの送信電力が、ある基地局にとっては干渉が発生しないレベルであっても、他の基地局にとっては干渉が発生するレベルである可能性がある。そのため、複数の基地局がそれぞれ決定した送信電力のうち、最小の送信電力を特定することにより、中継装置と通信する全ての基地局にとって干渉が発生しない送信電力が判明する。
管理装置206は、最小の送信電力の情報を基地局201aに送信する(図5の処理12)。なお、管理装置206は、最小の送信電力の情報を基地局201bに、又は基地局201a及び201bの双方に送信することもできる。
最小の送信電力の情報を受信した基地局201aの制御部217aは、ベースバンド部213a及び通信部211aを制御して、最小の送信電力で通信端末203へ信号を送信するように指示する信号を中継装置205に送信する(図5の処理13)。
このように本実施形態では、複数の基地局201a及び201bは、引き下げられた送信電力の情報を管理装置206に送信し、管理装置206は、複数の送信電力の情報のうち最小の送信電力の情報を、基地局201aに送信し、基地局201aは、最小の送信電力で通信端末203に信号を送信するように中継装置205に指示する。複数の基地局201a及び201bは、中継装置205との距離や周囲の通信環境等に応じて、サービスノード209の送信信号によって受ける干渉のレベルは異なる。そのため、基地局毎に、干渉が許容されるレベルとなるサービスノード209の送信電力(の値)は異なる。つまり、ある基地局では干渉を発生させないサービスノード209からの信号が、他の基地局では干渉を発生させる可能性がある。そのため、サービスノード209が、複数の基地局201a及び201bによってそれぞれ決定された送信電力のうち最小の送信電力で信号を送信することによって、中継装置205と通信する全ての基地局において干渉が発生することを抑えることができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の一実施形態に係る中継装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
中継装置105は、基地局BSと通信を行うドナーノード107と、移動局MSと通信を行うサービスノード109とを備えている。
中継装置105は、一体型又は分離型である。一体型の中継装置105は、一つの筐体内にドナーノード107とサービスノード109とを備えるものである。分離型の中継装置101では、ドナーノード107とサービスノード109とをそれぞれ独立して配置することが可能である。一体型又は分離型のドナーノード107とサービスノード109とは、LAN(Local Area Network)ケーブル等の信号ケーブルにより接続される。
まず、ドナーノード107の機能ブロックについて説明する。ドナーノード107は、基地局側通信部122と、記憶部125と、制御部127とを備えている。基地局側通信部122及び記憶部125は、制御部127に接続されている。
基地局側通信部122は、アンテナを介して基地局BSと無線信号を送受信する。基地局側通信部122は、受信した無線信号に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行うことによりベースバンド信号を生成し、制御部125に送る。また、基地局側通信部122は、ベースバンド信号に対してアップコンバート及び増幅等を行うことにより、無線信号を生成し、アンテナを介して当該無線信号を基地局BSに送信する。記憶部125は、各種情報を記憶するものであり、ワークメモリ等としても機能する。
なお、本実施形態では、ドナーノード107のみが、記憶部125を有するが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、サービスノード109のみが記憶部を有し、当該記憶部が、ドナーノード107及びサービスノード109の各種情報を記憶することもできる。また、ドナーノード107及びサービスノード109の双方が記憶部を有し、双方の記憶部がデータを分散して記憶することもできる。
制御部127は、ドナーノード107及びサービスノード109の各機能ブロックをはじめとしてドナーノード107及びサービスノード109の全体を制御及び管理する。ここで、制御部127は、CPU(中央処理装置)等の任意の好適なプロセッサ上で実行されるソフトウェアとして構成したり、処理ごとに特化した専用のプロセッサ(例えばDSP(デジタルシグナルプロセッサ))によって構成したりすることもできる。
なお、本実施形態では、ドナーノード107のみが、制御部127を有するが、本発明は、この構成に限定されるわけではない。例えば、サービスノード109のみが制御部を有し、当該制御部が、ドナーノード107及びサービスノード109の全体を制御及び管理することができる。また、ドナーノード107及びサービスノード109の双方が制御部を有し、各々の制御部が関連する各々のノードを制御及び管理することもできる。
続いて、サービスノード109の機能ブロックについて説明する。サービスノード09は、移動局側通信部123を備えている。移動局側通信部123は、制御部127に接続されている。
移動局側通信部123は、アンテナを介して無線端末103と無線信号を送受信する。移動局側通信部123は、受信した無線信号に対して低雑音での増幅及びダウンコンバート等を行うことによりベースバンド信号を生成し、制御部127に送る。また、移動局側通信部123は、ベースバンド信号に対してアップコンバート及び増幅等を行うことにより、無線信号を生成し、アンテナを介して当該無線信号を無線端末103に送信する。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、各部材、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
上述の本発明の実施形態の説明において、例えば、所定の閾値「以上」または所定の閾値「未満」のような表現の技術的思想が意味する内容は必ずしも厳密な意味ではなく、基地局の仕様に応じて、基準となる値を含む場合又は含まない場合の意味を包含するものとする。例えば、閾値「以上」とは、閾値の比較対象である値が閾値に達した場合のみならず、閾値を超えた場合も含意し得るものとする。また、例えば閾値「未満」とは、閾値の比較対象である値が閾値を下回った場合のみならず、閾値に達した場合、つまり閾値以下になった場合も含意し得るものとする。
また、上述の本発明の実施形態の説明において、ステップS101における所定の送信電力は最大送信電力であるとしたが、本発明はこの態様に限定されるものではない。基地局の制御部は、サービスノードの送信電力を任意の値に設定するよう中継装置に指示することができる。最大値ではない送信電力で送信されたサービスノードからの信号が干渉を引き起こさない場合、サービスノードの送信電力を引き上げても依然として干渉が発生しない可能性がある。よって、制御部は、第1ノイズレベルが第2ノイズレベルよりも大きくない場合、送信電力を引き上げるように中継装置に指示することができる。これにより、サービスノードの通信エリア(サービスエリア)の拡大が図れる。
100、200 通信システム
101、201a、201b 基地局(BS)
103、203 通信端末(移動局、MS)
105、205 中継装置
206 管理装置
107、207 ドナーノード
109、209 サービスノード
111 通信部
113 ベースバンド部
115、125 記憶部
117、127 制御部
122 基地局側通信部
123 移動局側通信部

Claims (12)

  1. 基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおける基地局であって、
    前記ドナーノードと信号を送受信する通信部と、
    前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記通信部が前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、
    前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記通信部が前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、
    前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、
    前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるよう前記中継装置に指示する
    制御部と
    を備える基地局。
  2. 請求項1に記載の基地局において、前記制御部は、所定の時間間隔で、前記第1受信品質値及び前記第2受信品質値の算出と、前記第1受信品質値及び前記第2受信品質値との比較とを実行することを特徴とする基地局。
  3. 請求項1又は2に記載の基地局において、前記制御部は、
    前記サービスノードが、前記所定の送信電力を引き下げて、信号を送信している場合に、前記通信部が前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第3受信品質値を算出し、
    前記第3受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、
    前記第3受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記引き下げられた送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示する
    ことを特徴とする基地局。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基地局において、前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、
    前記制御部は、前記送信電力を、前記第1受信品質値と前記第2受信品質値との差分、引き下げように前記中継装置に指示することを特徴とする基地局。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基地局において、前記所定の送信電力は、前記サービスノードの最大送信電力であることを特徴とする基地局。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基地局において、前記第1受信品質値が前記第2受信品質値よりも品質の低さを示さない場合、前記所定の送信電力を引き上げるよう前記中継装置に指示することを特徴とする基地局。
  7. 請求項3に記載に基地局において、前記第3受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示さない場合、前記引き下げられた送信電力を引き上げるように前記中継装置に指示することを特徴とする基地局。
  8. 基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、
    前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、
    前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、
    前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示する
    通信システム。
  9. 複数の基地局と、通信端末と、前記複数の基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置と、前記複数の基地局に接続される管理装置とを含む通信システムにおいて、
    前記複数の基地局はそれぞれ、
    前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出し、
    前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出し、
    前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較し、
    前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示し、
    引き下げられた送信電力の情報を前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、
    受信した複数の前記情報のうち最小の送信電力の情報を、前記複数の基地局のうち少なくとも1つに送信し、
    前記最小の送信電力の前記情報を受信した基地局は、
    前記最小の送信電力で前記通信端末に信号を送信するように前記中継装置に指示する通信システム。
  10. 基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおける中継装置であって、
    前記基地局から前記サービスノードの送信電力を所定の電力値で送信するための指示をドナーノードが受信すると、前記サービスノードを前記所定の電力値で送信させ、引き続き前記サービスノードの送信電力を停止する指示をドナーノードが受信すると、前記サービスノードの送信を停止させ、該停止の後、前記基地局から前記所定の電力値とは異なる電力値で送信する指示を受信した場合には、前記サービスノードが前記異なる送信電力で前記通信端末と通信を行うように制御する制御部を備えることを特徴とする中継装置。
  11. 請求項10に記載の中継装置において、前記所定の送信電力は、前記サービスノードの最大送信電力であることを特徴とする中継装置。
  12. 基地局と、通信端末と、前記基地局及び前記通信端末とそれぞれ無線通信するためのドナーノード及びサービスノードを有する中継装置とを含む通信システムにおける通信制御方法において、前記基地局が、
    前記サービスノードが所定の送信電力で信号を送信している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第1受信品質値を算出するステップと、
    前記サービスノードが信号の送信を停止している場合に、前記ドナーノードからの信号を受信すると、当該信号の第2受信品質値を算出するステップと、
    前記第1受信品質値と前記第2受信品質値とを比較するステップと、
    前記第1受信品質値のほうが前記第2受信品質値よりも品質の低さを示す場合、前記所定の送信電力を引き下げるように前記中継装置に指示するステップと
    を含む通信制御方法。
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