JP2014059731A - Ic card and mobile electronic device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、ＩＣカードおよび携帯可能電子装置に関する。 Embodiments described herein relate generally to an IC card and a portable electronic device.
一般的なＩＣカードは、外部装置からの電源及び動作クロックを受けてＣＰＵなどの電子回路が動作可能な状態（活性化）になる。ＩＣカードは、活性化すると、まず、ＣＰＵやコプロセッサ、通信装置などの内部回路に異常がないかチェックを行い、さらには、内蔵するメモリに記録されているプログラムやデータに異常がないかをチェックする自己診断処理を行う。このような自己診断が正常であれば、当該ＩＣカードは、外部装置からの命令を受付ける。 A general IC card is in a state (activated) in which an electronic circuit such as a CPU can operate upon receiving a power supply and an operation clock from an external device. When the IC card is activated, it first checks whether there are any abnormalities in the internal circuits such as the CPU, coprocessor, and communication device, and further checks whether there are any abnormalities in the programs and data recorded in the built-in memory. Perform a self-diagnosis process to check. If such a self-diagnosis is normal, the IC card accepts a command from an external device.
しかしながら、ＩＣカードは、その用途によっては電源が供給されてから命令を受け取って処理を開始するまでに許容される時間が短くなることもある。例えば、交通機関で用いられるＩＣカードでは、移動中に処理を完了させるため、上位装置（改札機）と通信を開始してから数ミリ秒〜数十ミリ秒後には処理を開始しなければならないような運用形態もある。この様な運用形態においては、従来のＩＣカードでは、活性化後に自己診断を行うための時間を十分に確保できないという問題が生じる可能性がある。 However, depending on the use of the IC card, the allowable time from when the power is supplied to when the command is received and the processing is started may be shortened. For example, in an IC card used in transportation, processing must be started several milliseconds to several tens of milliseconds after starting communication with a host device (ticket gate) in order to complete processing during movement. There are also operational forms. In such an operation mode, there is a possibility that the conventional IC card may not have sufficient time for performing self-diagnosis after activation.
本発明の実施形態では、効率良く自己診断を行えるＩＣカードおよび携帯可能電子装置を提供することを目的とする。 An object of an embodiment of the present invention is to provide an IC card and a portable electronic device that can perform self-diagnosis efficiently.
実施形態によれば、ＩＣカードは、通信インターフェースと、制御手段と、記憶手段と、自己診断実行手段と、コマンド処理手段とを有する。通信インターフェースは、外部装置に通信接続する。制御手段は、外部装置からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化した後に外部装置からのコマンド受信待ち状態とする。記憶手段は、活性化後に実施すべき複数の自己診断処理の実施状況を記憶する。自己診断実行手段は、外部装置からのコマンドの受信待ち状態において前記記憶手段で未実施の状態となっている自己診断処理を順番に実行する。コマンド処理手段は、通信手段により外部装置からコマンドを受信した場合、記憶手段に記憶した各自己診断処理の実施状況によらずに受信したコマンドに対する処理を実行する。 According to the embodiment, the IC card includes a communication interface, a control unit, a storage unit, a self-diagnosis execution unit, and a command processing unit. The communication interface is communicatively connected to an external device. The control means is activated by receiving an operation power supply and an operation clock from the external device, and then waits for receiving a command from the external device. The storage means stores the implementation status of a plurality of self-diagnosis processes to be performed after activation. The self-diagnosis execution means sequentially executes the self-diagnosis processes that are not performed in the storage means in a state of waiting for a command from the external device. When the command processing unit receives a command from the external device through the communication unit, the command processing unit executes processing for the received command regardless of the implementation status of each self-diagnosis processing stored in the storage unit.
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
図１は、本実施形態に係る携帯可能電子装置としてのＩＣカード２と、ＩＣカード２と通信を行う外部装置（上位装置）としてのＩＣカード処理装置１の構成について説明するためのブロック図である。
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram for explaining a configuration of an
ＩＣカード２は、運用形態としては、たとえば、キャッシュカード、クレジットカード、ＩＤカード、定期券、乗車券として用いられるＳＦ（ストアードフェア）カードなどが想定される。また、ＩＣカード処理装置１は、ＩＣカード２にコマンドを与え、与えたコマンドに対するレスポンスを受けて処理を行う装置である。たとえば、ＩＣカード処理装置１は、運用形態としては、たとえば、クレジットカード処理機、自動テラーマシン（ＡＴＭ）、個人認証装置、通行制御装置あるいは改札装置などが想定される。
The
まず、ＩＣカード処理装置１の構成について説明する。
ＩＣカード処理装置１は、基本的な構成として、図１に示すように、制御部１１、ディスプレイ１２、操作部１３及びカードリーダライタ１４などを有する。なお、ＩＣカード処理装置１は、上述したような様々な運用形態が想定されるものであり、図１に示すような構成に加えて、運用形態に応じた構成を具備するようにして良い。
First, the configuration of the IC card processing apparatus 1 will be described.
As shown in FIG. 1, the IC card processing apparatus 1 includes a
制御部１１は、ＩＣカード処理装置１全体の動作を制御するものである。制御部１１は、ＣＰＵ、種々のメモリ及び各種インターフェースなどにより構成される。たとえば、制御部１１は、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）により構成されるようにしても良い。制御部１１は、ＣＰＵがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより種々の処理機能を実現するものである。たとえば、制御部１１は、カードリーダライタ１４によりＩＣカード２へコマンドを送信する機能、ＩＣカード２から受信するレスポンスなどのデータを基に種々の処理を行う機能などを有する。
The
ディスプレイ１２は、制御部１１の制御により種々の情報を表示する表示装置である。ディスプレイ１２は、たとえば、液晶モニタなどである。
操作部１３は、ＩＣカード処理装置１の使用者によって、種々の操作指示及び暗証番号などが入力される。操作部１３は、入力された操作指示及び暗証番号などのデータを制御部１１へ送信する。操作部１３は、たとえば、キーボード、テンキー、及び、タッチパネルなどである。
The
The
カードリーダライタ１４は、ＩＣカード２との通信を行うためのインターフェース装置である。カードリーダライタ１４は、ＩＣカード２の通信方式に応じたインターフェースにより構成される。たとえば、ＩＣカード２が接触型のＩＣカードである場合、カードリーダライタ１４は、ＩＣカード２のコンタクト部と物理的かつ電気的に接続するための接触部などにより構成される。
The card reader /
また、ＩＣカード２が非接触型のＩＣカードである場合、カードリーダライタ１４は、ＩＣカード２との無線通信を行うためのアンテナおよび通信制御部などにより構成される。カードリーダライタ１４では、ＩＣカード２に対する電源供給、クロック供給、リセット制御、データの送受信が行われるようになっている。このような機能によってカードリーダライタ１４は、制御部１１による制御に基づいてＩＣカード２の活性化（起動）、種々のコマンドの送信、及び送信したコマンドに対する応答（レスポンス）の受信などを行なう。
When the
次に、ＩＣカード２について説明する。
ＩＣカード２は、ＩＣカード処理装置１などの上位機器から電源および動作クロックの供給を受けて活性化される（動作可能な状態になる）ようになっている。例えば、ＩＣカード２が接触型の通信によりＩＣカード処理装置１と接続される場合、つまり、ＩＣカード２が接触型のＩＣカードで構成される場合、ＩＣカード２は、通信インターフェースとしてのコンタクト部を介してＩＣカード処理装置１からの動作電源及び動作クロックの供給を受けて活性化される。
Next, the
The
また、ＩＣカード２が非接触型の通信方式によりＩＣカード処理装置１と接続される場合、つまり、ＩＣカード２が非接触式のＩＣカードで構成される場合、ＩＣカード２は、通信インターフェースとしてのアンテナ及び変復調回路などを介してＩＣカード処理装置１からの電波を受信し、その電波から図示しない電源部により動作電源及び動作クロックを生成して活性化するようになっている。
Further, when the
次に、ＩＣカード２の構成例について説明する。
図２は、実施形態に係るＩＣカード２の構成例を概略的に示すブロック図である。ＩＣカード２は、プラスチックなどで形成されたカード状の本体Ｃを有する。ＩＣカード２は、本体Ｃ内にモジュールＭが内蔵されている。モジュールＭは、１つまたは複数のＩＣチップＣａと通信用の外部インターフェース（通信インターフェース）とが接続された状態で一体的に形成され、ＩＣカード２の本体Ｃ内に埋設されている。
Next, a configuration example of the
FIG. 2 is a block diagram schematically showing a configuration example of the
図２に示す構成例において、ＩＣカード２は、ＣＰＵ２１、ＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３、不揮発性メモリ２４、外部Ｉ/Ｆ２５およびコプロセッサ２６を備えている。これらの各部は、データバスを介して互いに接続されている。また、ＣＰＵ２１、ＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３、不揮発性メモリ２４およびコプロセッサ２６は、１つ又は複数のＩＣチップＣａにより構成され、外部Ｉ/Ｆ２５の一部を構成するコンタクト部あるいはアンテナに接続された状態でモジュールＭを構成している。
In the configuration example shown in FIG. 2, the
ＣＰＵ２１は、ＩＣカード２全体の制御を司る制御部として機能する。ＣＰＵ２１は、ＲＯＭ２２あるいは不揮発性メモリ２４に記憶されている制御プログラム及び制御データに基づいて種々の処理を行う。たとえば、ＣＰＵ２１は、ＲＯＭ２２に記憶されているプログラムを実行することにより、ＩＣカード２の動作制御あるいはＩＣカード２の運用形態に応じた種々の処理を行う。なお、各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであっても良い。この場合、ＣＰＵ２１は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
The
ＲＯＭ２２は、予め制御用のプログラム及び制御データなどを記憶する不揮発性のメモリである。ＲＯＭ２２は、製造段階で制御プログラム及び制御データなどを記憶した状態でＩＣカード２に組み込まれる。即ち、ＲＯＭ２２に記憶される制御プログラム及び制御データは、予めＩＣカード２の仕様に応じて組み込まれる。
The
ＲＡＭ２３は、揮発性のメモリである。ＲＡＭ２３は、ＣＰＵ２１の処理中のデータなどを一時的に格納する。たとえば、ＲＡＭ２３は、受信用バッファ、計算用バッファ、送信用バッファなどを備える。受信用バッファとしては、外部Ｉ/Ｆ２５を通じてＩＣカード処理装置１から送信されたコマンドを保持する。計算用バッファとしては、ＣＰＵ２１が種々の計算をするため一時的な結果を保持する。送信用バッファとしては、外部Ｉ/Ｆ２５を通じてＩＣカード処理装置１に送信するデータを保持する。また、ＲＡＭ２３は、複数の自己診断処理の実施状況を管理する自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを記憶する。自己診断の実施状況管理テーブル２３ａの構成例については後述するものとする。
The
不揮発性メモリ２４は、例えば、ＥＥＰＲＯＭあるいはフラッシュＲＯＭなどのデータの書き込み及び書換えが可能な不揮発性のメモリにより構成される。不揮発性メモリ２４は、ＩＣカード２の運用用途に応じて制御プログラム、アプリケーション、及び種々のデータを格納する。不揮発性メモリ２４には、プログラム領域、データ領域などが定義され、各領域にプログラムファイル及びデータファイルなどが作成される。作成された各ファイルには制御プログラム及び種々のデータなどが書き込まれる。たとえば、データ領域には、共通データ、鍵データ、アプリケーションデータなどがファイルデータとして記憶される。
The
また、不揮発性メモリ２４は、各種のコマンドに対応するコマンド処理を実行する前に実施しておくべき自己診断処理を示す自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａを記憶する。自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａの構成例については後述するものとする。なお、自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａは、ＲＯＭなどに記憶するようにしても良い。
In addition, the
外部Ｉ/Ｆ２５は、ＩＣカード処理装置１のカードリーダライタ１４との通信を行うためのインターフェース（通信回路）である。ＩＣカード２が接触型のＩＣカードとして実現される場合、外部Ｉ/Ｆ２５は、ＩＣカード処理装置１のカードリーダライタ１４と物理的かつ電気的に接触して信号の送受信を行うための通信制御部（ＩＣチップＣａに含まれる回路部分）とコンタクト部とにより構成される。また、ＩＣカード２が非接触型のＩＣカードとして実現される場合、外部Ｉ/Ｆ２５は、ＩＣカード処理装置１のカードリーダライタ１４との無線通信を行うための変復調回路などの通信制御部（ＩＣチップＣａに含まれる回路部分）とアンテナとにより構成される。
The external I /
コプロセッサ２６は、暗号処理を実行するためのプロセッサである。コプロセッサ２６は、たとえば、暗号化及び復号化を用いた認証処理、あるいは、暗号化されたデータの読み出し処理などに用いられる。
The
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第１の処理例について説明する。
第１の処理例では、ＩＣカード２は、活性化後に自己診断処理を実行せず、直ちにＡＴＲ（Answer To Reset）信号を出力してコマンドの受信待ち状態になる。ＡＴＲ信号は、上位装置（ＩＣカード処理装置）１へコマンドの受信が可能な状態であることを示す信号である。ＡＴＲ信号を出力した後、コマンド受信待ち状態になってから所定時間が経過した時点でＩＣカード処理装置１からのコマンド受信が無ければ、ＩＣカード２は、複数の自己診断処理を順番に１つずつ実行する。複数の自己診断処理は、ＩＣカード２が実行すべき自己診断処理を比較的短時間で処理可能なモジュールに分割したものである。
Next, a first processing example in the
In the first processing example, the
１つの自己診断処理が完了した時点で、ＩＣカード処理装置１からのコマンドを受信している場合、或いはコマンドの受信を開始している場合、ＩＣカードは、受信したコマンドの処理を実行し、コマンドを受信していなければ次の自己診断処理を実行する。また、１つのコマンドの処理を実行した後に、一定時間内に次のコマンドを受信しなかった場合、ＩＣカード２は、再び次の未実施の自己診断処理を実行する。
When one self-diagnosis process is completed, if the command is received from the IC card processing apparatus 1 or if the reception of the command is started, the IC card executes the process of the received command, If no command is received, the following self-diagnosis process is executed. If the next command is not received within a predetermined time after executing one command process, the
図３は、実施形態に係るＩＣカード２における第１の処理例を説明するためのフローチャートである。
ＩＣカード２は、ＩＣカード処理装置１からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化する（ステップＳ２００）。活性化すると、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＲＡＭ２３上に自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを作成し（ステップＳ２０１）、外部Ｉ／Ｆ２５によりＩＣカード処理装置１へＡＴＲ信号を出力する（ステップＳ２０２）。
FIG. 3 is a flowchart for explaining a first processing example in the
The
自己診断の実施状況管理テーブル２３ａは、各種の自己診断処理の実施状況を示すテーブルである。本実施形態においては、ＩＣカード２が実行すべき自己診断処理は、短時間で処理可能な複数の自己診断処理（例えば、各種の機能ごとの自己診断処理）に分割されているものとする。自己診断の実施状況管理テーブル２３ａは、分割された個々の自己診断処理ごとに実施状況を記憶（管理）するものである。
The self-diagnosis implementation status management table 23a is a table showing the implementation status of various self-diagnosis processes. In the present embodiment, the self-diagnosis process to be executed by the
図４は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａの構成例を示す図である。図４に示す自己診断の実施状況管理テーブル２３ａの例では、実行順序と自己診断の内容（自己診断項目）と実施状況を示す情報とが対応づけて記憶される。ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを参照することにより、各自己診断処理が実施済みか未実施かを判定できる。
FIG. 4 is a diagram illustrating a configuration example of the self-diagnosis implementation status management table 23a. In the example of the self-diagnosis implementation status management table 23a shown in FIG. 4, the execution order, self-diagnosis content (self-diagnostic item), and information indicating the implementation status are stored in association with each other. The
第１の処理例においては、ＣＰＵ２１は、活性化直後、各自己診断処理の実施状況を未実施の状態とした自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを作成し、ＡＴＲ信号を出力する。すなわち、ＩＣカード２からのＡＴＲ信号を受信したＩＣカード処理装置１は、当該ＩＣカード２がコマンドに対する処理が実行可能な状態となったものと認識するようになっている。
In the first processing example, immediately after activation, the
ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＩＣカード処理装置１からのコマンド受信待ちの状態となる（ステップＳ２０３）。ＩＣカード処理装置１からのコマンドの受信がなければ（ステップＳ２０４、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、コマンド受信待ち状態で所定時間が経過したか否かを判断する（ステップＳ２０５）。ここで、所定時間は、自己診断処理を実行するタイミングを判断するための時間であり、所定時間が経過したか否かは、ＩＣカード処理装置１から与えられる動作クロックが所定数に達したか否かにより判断するようにしても良い。
After outputting the ATR signal, the
コマンド受信待ちの状態で所定時間が経過したと判断した場合（ステップＳ２０５、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、図４に示すような自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを参照して、自己診断処理を全て完了しているか否かを判断する（ステップＳ２０６）。全ての自己診断処理を完了していると判断した場合（ステップＳ２０６、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、ステップＳ２０３へ戻り、コマンド受信待ち状態とする。
If it is determined that a predetermined time has elapsed while waiting for command reception (YES in step S205), the
また、全ての自己診断処理を完了していないと判断した場合（ステップＳ２０６、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、自己診断処理の管理テーブル２３ａを参照して、未実施の自己診断処理から次に実行すべき自己診断処理を決定する（ステップＳ２０７）。たとえば、図４に示す構成例であれば、ＣＰＵ２１は、未実施の自己診断処理のうち最も実行順序が上位の自己診断処理を決定すれば良い。ただし、未実施の自己診断処理から次に実行すべき自己診断処理を決定する方法は、上述の方法に限定されるものではなく、例えば、アプリケーションごとに設定した実行順序により決定するようにしても良し、上位装置から指定される実行順序により決定するようにしても良い。
If it is determined that all the self-diagnosis processes have not been completed (step S206, NO), the
実行すべき自己診断処理を決定すると、ＣＰＵ２１は、実行を決定した自己診断処理を実行する（ステップＳ２０８）。自己診断処理が正常終了した場合（ステップＳ２０９、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａに、正常終了した自己診断処理を実施済みとして登録する（ステップＳ２１０）。たとえば、図４に示す構成の自己診断の実施状況管理テーブル２３ａであれば、ＣＰＵ２１は、正常終了した自己診断処理に対応する自己診断項目の実施状況を「未」から「完了」に書き換える。
When the self-diagnosis process to be executed is determined, the
また、実行した自己診断処理がエラーとなった場合（ステップＳ２０９、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、動作を停止し、当該ＩＣカード２を以後の処理が実行不能な状態にする処理（ＨＡＬＴ）を行う（ステップＳ２１１）。また、自己診断処理がエラーとなった場合、ＩＣカード処理装置１との通信が可能な状態であれば、ＣＰＵ２１は、エラーとなった機能を停止するとともに、エラーとなった自己診断処理の内容をＩＣカード処理装置１へ通知するようにしても良い。この場合、ＩＣカード処理装置１は、ＩＣカード２からのエラーとなった自己診断処理（停止された機能）を示す通知を受けて、エラーとなった機能以外で所望の処理が実行できるか否か判断したり、エラーとなった機能以外で実行可能な処理のコマンドをＩＣカード２へ供給したりするようにしても良い。これにより、ＩＣカード処理装置１は、ＩＣカード２における自己診断でエラーが発生しても一部の機能を停止したままで、エラーとなった機能以外での処理を継続させることが可能となる。
If the executed self-diagnosis process results in an error (step S209, NO), the
自己診断処理が完了したことを実施状況管理テーブル２３ａに登録すると、ＣＰＵ２１は、自己診断処理を実行中にＩＣカード処理装置１からのコマンドを受信したか否かを判断する（ステップＳ２１２）。第１の処理例では、ＣＰＵ２１は、自己診断処理を実行中にＩＣカード処理装置１からのコマンドを受信した場合であっても、自己診断処理を実行中に受信したコマンドをＲＡＭ２３などに保持しておき、実行中の自己診断処理を中断させずに完了させるものとする。
When the completion of the self-diagnosis process is registered in the implementation status management table 23a, the
自己診断処理中にコマンドを受信していなければ（ステップＳ２１２、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、ステップＳ２０３へ戻り、次のコマンドの受信待ち状態となる。また、ＣＰＵ２１は、ステップＳ２１２においてコマンドを受信していないと判断した場合には、ステップＳ２０６に戻るようにしても良い。この場合、コマンドの受信がない間、ＣＰＵ２１は、１つの自己診断処理を実行するたびに所定時間コマンドの受信待ち状態とすることなく、複数の自己診断処理を連続的に実行できる。
If no command has been received during the self-diagnosis process (step S212, NO), the
また、コマンドを受信したと判断した場合（ステップＳ２０４、ＹＥＳ）（ステップＳ２１２、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、受信したコマンドに対応する処理を実行する（ステップＳ２１３）。たとえば、ＣＰＵ２１は、コマンド処理として、受信したコマンドの処理内容を解釈し、解釈したコマンドの処理内容に従って処理を実行し、実行した処理内容を示すレスポンスを生成し、生成したレスポンスをＩＣカード処理装置１へ送信する。コマンド処理を終了すると、ＣＰＵ２１は、ステップＳ２０３へ戻り、上述した処理を繰り返す。
If it is determined that a command has been received (step S204, YES) (step S212, YES), the
上記のような第１の処理例のＩＣカードは、活性化した後、自己診断処理を実行する前にＡＴＲ信号を出力し、ＡＴＲ信号を出力した後、受信したコマンドを実行するとともに、コマンドの受信待ち状態で複数の自己診断処理を１件ずつ順番に実行する。また、各自己診断処理の実施状況をテーブルに保持し、コマンドの待ち時間に未実行の自己診断処理を順番に実行する。 The IC card of the first processing example as described above outputs an ATR signal after activation and before executing the self-diagnosis processing, and after executing the ATR signal, executes the received command, A plurality of self-diagnosis processes are sequentially executed one by one while waiting for reception. Also, the execution status of each self-diagnosis process is held in a table, and unexecuted self-diagnosis processes are executed in order during the command waiting time.
これにより、第１の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後、コマンド処理が実行可能となるまでの時間が短時間となり、上位装置に対して高速な応答が可能となる。また、第１の処理例によれば、自己診断処理をコマンドの受信待ち時間に行えるため、効率よく処理が行える。 Thus, according to the first processing example, the IC card takes a short time until the command processing can be executed after activation, and a high-speed response can be made to the host device. Further, according to the first processing example, since the self-diagnosis process can be performed during the command reception waiting time, the process can be performed efficiently.
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第２の処理例について説明する。
第２の処理例では、ＩＣカード２は、第１の処理例と同様に、活性化後に自己診断処理を実行せずにＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態になり、コマンド受信待ち状態になってから所定時間が経過した時点でコマンド受信が無ければ、複数の自己診断処理を順番に１つずつ実行する。第２の処理例においては、自己診断処理の実行中に、コマンドの受信を開始したことを検知した場合、若しくはコマンドの受信を完了したことを検知した場合、ＩＣカード２は、実行中の自己診断処理を中止して受信したコマンドに対するコマンド処理を実行する。
Next, a second processing example in the
In the second processing example, as in the first processing example, the
図５は、実施形態に係るＩＣカード２における第２の処理例を説明するためのフローチャートである。
ＩＣカード２は、ＩＣカード処理装置１からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化する（ステップＳ３００）。活性化すると、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＲＡＭ２３上に自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを作成し（ステップＳ３０１）、外部Ｉ／Ｆ２５によりＩＣカード処理装置１へＡＴＲ（Answer To Reset）信号を出力する（ステップＳ３０２）。この段階では、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａは、初期状態のままであり各種の自己診断処理の実施状況が「未」となっている。
FIG. 5 is a flowchart for explaining a second processing example in the
The
ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＩＣカード処理装置１からのコマンド受信待ちの状態となる（ステップＳ３０３）。ＩＣカード処理装置１からのコマンドの受信がなければ（ステップＳ３０４、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、コマンド受信待ち状態で所定時間が経過したか否かを判断する（ステップＳ３０５）。コマンド受信待ちの状態で所定時間が経過したと判断した場合（ステップＳ３０５、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを参照して自己診断処理を全て完了しているか否かを判断する（ステップＳ３０６）。全ての自己診断処理を完了していると判断した場合（ステップＳ３０６、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３０３へ戻り、コマンド受信待ち状態とする。
After outputting the ATR signal, the
全ての自己診断処理を完了していないと判断した場合（ステップＳ３０６、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、自己診断処理の実施状況管理テーブル２３ａを参照して、未実行の自己診断処理のうち次に実行すべき自己診断処理を決定する（ステップＳ３０７）。実行すべき自己診断処理を決定すると、ＣＰＵ２１は、実行を決定した自己診断処理を開始する（ステップＳ３０８）。
If it is determined that all the self-diagnosis processes have not been completed (NO in step S306), the
第２の処理例では、ＣＰＵ２１は、自己診断処理を実行中もＩＣカード処理装置１からのコマンドの受信を検知する。自己診断処理を実行中にコマンドの受信（コマンドの受信開始或いは受信完了）が検知されず（ステップＳ３０９、ＮＯ）、自己診断処理を終了した場合（ステップＳ３１０、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断処理が正常終了したか否かを判断する（ステップＳ３１１）。
In the second processing example, the
自己診断処理が正常終了した場合（ステップＳ３１１、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａに、正常終了した自己診断処理を実施済みとして登録する（ステップＳ３１２）。また、自己診断処理がエラーとなった場合（ステップＳ３１１、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、動作を停止し、当該ＩＣカード２を以後の処理が実行不能な状態にする処理（ＨＡＬＴ）を行う（ステップＳ３１３）。なお、自己診断処理がエラーとなった場合、ＩＣカード処理装置１との通信が可能な状態であれば、ＣＰＵ２１は、エラーとなった自己診断処理の内容をＩＣカード処理装置１へ通知するようにしても良い。
When the self-diagnosis process is normally completed (step S311, YES), the
自己診断処理が完了したことを実施状況管理テーブル２３ａに登録すると、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３０３へ戻り、次のコマンドの受信待ち状態となる。また、ＣＰＵ２１は、自己診断処理が完了したことを登録した場合には、ステップＳ３０６に戻るようにしても良い。この場合、コマンドの受信がない間、ＣＰＵ２１は、１つの自己診断処理を完了するたびに所定時間コマンドの受信待ち状態とすることなく、複数の自己診断処理を連続的に実行できる。
When the completion of the self-diagnosis process is registered in the implementation status management table 23a, the
また、自己診断処理の実行中にコマンドの受信（コマンドの受信開始或いは受信完了）を検知した場合（ステップＳ３０９、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、実行中の自己診断処理を中止し、受信したコマンドに対応する処理を実行する（ステップＳ３１４）。実行中の自己診断処理を中止した場合、実施状況管理テーブル２３ａは、更新されず、当該自己診断処理の実施状況が未実施のままとなる。これにより、次に実行すべき自己診断処理を決定する場合には当該自己診断処理は未実施の処理として認識され、再実行される。
If the reception of a command (command reception start or reception completion) is detected during the execution of the self-diagnosis process (YES in step S309), the
また、ＣＰＵ２１は、コマンド処理として、コマンドの受信処理を完了し、受信したコマンドの処理内容を解釈し、解釈したコマンドの処理内容に従って処理を実行し、実行した処理内容を示すレスポンスを生成し、生成したレスポンスをＩＣカード処理装置１へ送信する。このようなコマンド処理を終了すると、ＣＰＵ２１は、ステップＳ３０３へ戻り、上述した処理を繰り返す。
Further, the
上記のような第２の処理例のＩＣカードは、活性化した後に自己診断処理を実行せずにＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態とし、コマンドの受信待ち状態において複数の自己診断処理を１件ずつ順番に実行する。さらに、自己診断処理の実行中もコマンドの受信を検知し、自己診断処理の実行中にコマンドを受信した場合、実行中の自己診断処理を中止し、受信したコマンドに対する処理を実行する。 The IC card of the second processing example as described above outputs the ATR signal without executing the self-diagnosis process after being activated, and enters a command reception waiting state, and a plurality of self-diagnosis processes in the command reception waiting state. Are executed one by one in order. Further, when the reception of the command is detected during the execution of the self-diagnosis process and the command is received during the execution of the self-diagnosis process, the self-diagnosis process being executed is stopped and the process for the received command is executed.
これにより、第２の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後、すぐにコマンド処理が可能となり、自己診断処理の実行中であってもコマンドを受信すると自己診断処理を中止してすぐにコマンド処理を実行できる。この結果として、ＩＣカードは、上位装置に対する高速な応答を可能としつつ、自己診断処理を効率よく実行できる。 As a result, according to the second processing example, the IC card can perform command processing immediately after activation, and when the command is received even when the self-diagnosis processing is being executed, the self-diagnosis processing is immediately stopped. Command processing can be executed. As a result, the IC card can efficiently execute the self-diagnosis process while enabling a high-speed response to the host device.
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第３の処理例について説明する。
第３の処理例では、ＩＣカード２は、活性化後に一部の自己診断処理（例えばＣＰＵ機能確認）を実行し、その一部の自己診断処理が完了した後、ＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態とする。ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカード２は、第１の処理例あるいは第２の処理例と同様に、コマンド受信待ち状態になってから所定時間が経過した時点でコマンド受信が無ければ、複数の自己診断処理を順番に１つずつ実行する。
Next, a third processing example in the
In the third processing example, the
図６は、実施形態に係るＩＣカード２における第３の処理例を説明するためのフローチャートである。
ＩＣカード２は、ＩＣカード処理装置１からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化する（ステップＳ４００）。活性化すると、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＲＡＭ２３上に自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを作成する（ステップＳ４０１）。また、ＣＰＵ２１は、複数の自己診断処理のうち、ＡＴＲ信号を出力する前に完了しておくべき自己診断処理を選定し、選定した一部の自己診断処理を実行する（ステップＳ４０２）。ＡＴＲ信号を出力する前に完了しておくべき一部の自己診断処理は、たとえば、ＩＣカードの基本的な動作を司る機能をチェックする自己診断処理（例えば、ＣＰＵ機能確認）であり、予め設定されるものとする。
FIG. 6 is a flowchart for explaining a third processing example in the
The
ＡＴＲ信号を出力する前に実行する自己診断処理の実行中にエラーが発生した場合（ステップＳ４０３、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、動作を停止し、当該ＩＣカード２を以後の処理が実行不能な状態にする処理（ＨＡＬＴ）を行い、ＩＣカード２の動作を停止する（ステップＳ４０４）。ここで、ＡＴＲ信号を出力する前に実行するステップＳ４０２の自己診断処理は、ＩＣカード２の基本的な機能であるため、ＩＣカード２は処理を続けることなくＨＡＬＴ（ＣＰＵ停止）とする。
If an error occurs during the execution of the self-diagnosis process executed before outputting the ATR signal (NO in step S403), the
ＡＴＲ信号を出力する前に実行すべき自己診断処理が正常終了した場合（ステップＳ４０３、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａにおける正常終了した各自己診断処理の実施状況を示す情報を「完了」に書き換える（ステップＳ４０５）。ただし、ステップＳ４０２で実行する自己診断処理は、ＡＴＲ信号を出力する前に必ず完了させておく自己診断であるため、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａで管理しなくても良い。この場合、ステップＳ４０５の処理は省略される。
When the self-diagnosis process to be executed before outputting the ATR signal is normally completed (step S403, YES), the
自己診断の実施状況管理テーブル２３ａの更新が完了すると、ＣＰＵ２１は、外部Ｉ／Ｆ２５によりＩＣカード処理装置１へＡＴＲ（Answer To Reset）信号を出力する（ステップＳ４０６）。ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＩＣカード処理装置１からのコマンド受信待ちの状態となる（ステップＳ４０７）。
When the update of the self-diagnosis implementation status management table 23a is completed, the
ＩＣカード処理装置１からのコマンドの受信がなければ（ステップＳ４０８、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、コマンド受信待ち状態で所定時間が経過したか否かを判断する（ステップＳ４０９）。コマンド受信待ちの状態で所定時間が経過したと判断した場合（ステップＳ４０９、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを参照して、自己診断処理を全て完了しているか否かを判断する（ステップＳ４１０）。全ての自己診断処理を完了していると判断した場合（ステップＳ４１０、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、ステップＳ４０７へ戻り、コマンド受信待ち状態とする。
If no command is received from the IC card processing apparatus 1 (step S408, NO), the
また、全ての自己診断処理を完了していないと判断した場合（ステップＳ４１０、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、自己診断処理の管理テーブル２３ａを参照して、未実行の自己診断処理のうち次に実行すべき自己診断処理を決定する（ステップＳ４１１）。実行すべき自己診断処理を決定すると、ＣＰＵ２１は、実行を決定した自己診断処理を実行する（ステップＳ４１２）。実行した自己診断処理が正常終了した場合（ステップＳ４１３、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａに、正常終了した自己診断処理の実施状況を示す情報を「完了」に書き換える（ステップＳ４１４）。
If it is determined that all self-diagnosis processes have not been completed (step S410, NO), the
また、実行した自己診断処理がエラーとなった場合（ステップＳ４１３、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、動作を停止し、当該ＩＣカード２を以後の処理が実行不能な状態にする処理（ＨＡＬＴ）を行う（ステップＳ４１５）。また、自己診断処理がエラーとなった場合、ＩＣカード処理装置１との通信が可能な状態であれば、ＣＰＵ２１は、エラーとなった機能を停止するとともに、エラーとなった自己診断処理の内容をＩＣカード処理装置１へ通知するようにしても良い。この場合、ＩＣカード処理装置１は、ＩＣカード２からのエラーとなった自己診断処理を示す通知を受けて、エラーとなった機能以外で実行可能な処理であればコマンドをＩＣカード２へ供給するようにしても良い。これにより、ＩＣカード２は、自己診断でエラーとなった場合であっても、エラーとなった機能以外で処理を継続することが可能となる。
If the executed self-diagnosis process results in an error (step S413, NO), the
自己診断処理が完了したことを登録すると、ＣＰＵ２１は、自己診断処理を実行中にＩＣカード処理装置１からのコマンドを受信したか否かを判断する（ステップＳ４１６）。コマンドを受信していなければ（ステップＳ４１６、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、ステップＳ４０７へ戻り、次のコマンドの受信待ち状態となる。また、ＣＰＵ２１は、ステップＳ４１６においてコマンドを受信していないと判断した場合には、ステップＳ４１０に戻るようにしても良い。この場合、コマンドの受信がない間、ＣＰＵ２１は、１つの自己診断処理を実行するたびに所定時間コマンドの受信待ち状態とすることなく、複数の自己診断処理を連続的に実行できる。
When registering that the self-diagnosis process is completed, the
コマンドを受信したと判断した場合（ステップＳ４０８、ＹＥＳ）（ステップＳ４１６、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、受信したコマンドに対応する処理を実行する（ステップＳ４１７）。コマンド処理を終了すると、ＣＰＵ２１は、ステップＳ４０７へ戻り、上述した処理を繰り返す。
If it is determined that a command has been received (step S408, YES) (step S416, YES), the
なお、第３の処理例は、第２の処理例を組み合わせて実施しても良い。すなわち、第３の処理例として説明したステップＳ４１１〜Ｓ４１６の処理は、第１の処理例で説明したＳ２０７〜Ｓ２１２に相当する処理であるが、ステップＳ４１１〜Ｓ４１６の処理は、第２の処理例で説明したＳ３０７〜Ｓ３１３に相当する処理に置き換えても実施するようにしても良い。 Note that the third processing example may be implemented in combination with the second processing example. That is, the processes of steps S411 to S416 described as the third process example are processes corresponding to S207 to S212 described in the first process example, but the processes of steps S411 to S416 are the second process example. The processing may be replaced with the processing corresponding to S307 to S313 described in the above.
上記のような第３の処理例のＩＣカードは、活性化した後、一部の自己診断処理（例えば、ＣＰＵ機能チェックなどのＩＣカードの基本的な動作を司る機能の自己診断）を実行し、それらの一部の自己診断処理が正常終了した後にＡＴＲ信号を出力する。ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカードは、受信したコマンドを随時実行するとともに、コマンドの受信待ち状態において複数の自己診断処理を１件ずつ順番に実行する。 After being activated, the IC card of the third processing example as described above executes a part of self-diagnosis processing (for example, self-diagnosis of functions that control basic operations of the IC card such as CPU function check). The ATR signal is output after the self-diagnosis process of some of them is normally completed. After outputting the ATR signal, the IC card executes the received command as needed, and sequentially executes a plurality of self-diagnosis processes one by one in a command reception waiting state.
これにより、第３の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後に基本的な動作を司る機能をチェックする一部の自己診断処理を実施することができ、基本的な動作を保障した状態でコマンドに対する処理を高速に行うことができる。この結果として、ＩＣカード２の基本的な動作を保障しつつ、上位装置に対する高速な応答が実現できる。
As a result, according to the third processing example, the IC card can perform a part of self-diagnosis processing for checking the function that controls the basic operation after activation, and guarantees the basic operation. The command can be processed at high speed. As a result, a high-speed response to the host device can be realized while ensuring the basic operation of the
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第４の処理例について説明する。
第４の処理例では、ＩＣカード２は、活性化後に自己診断処理を実行せず、直ちにＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態になる。コマンド受信待ち状態になった後、コマンドを受信すると、ＩＣカード２は、受信したコマンドに応じた自己診断処理を完了させ、その自己診断処理が完了してからコマンド処理を実行するものである。
Next, a fourth processing example in the
In the fourth processing example, the
図７は、実施形態に係るＩＣカード２における第４の処理例を説明するためのフローチャートである。
ＩＣカード２は、ＩＣカード処理装置１からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化する（ステップＳ５００）。活性化すると、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＲＡＭ２３上に自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを作成し（ステップＳ５０１）、外部Ｉ／Ｆ２５によりＩＣカード処理装置１へＡＴＲ（Answer To Reset）信号を出力する（ステップＳ５０２）。
FIG. 7 is a flowchart for explaining a fourth processing example in the
The
ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカード２のＣＰＵ２１は、ＩＣカード処理装置１からのコマンド受信待ちの状態となる（ステップＳ５０３）。ＩＣカード処理装置１からのコマンドの受信があった場合（ステップＳ５０４、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、受信したコマンドの処理内容を解釈する（ステップＳ５０５）。受信したコマンドの処理内容を解釈すると、ＣＰＵ２１は、受信したコマンドが不適切な処理内容であるか否かを判断する（ステップＳ５０６）。たとえば、ＣＰＵ２１は、受信したコマンドにおけるパラメータ値が適切であるか、あるいは、受信したコマンドの実行順序などが正当であるかなどにより、受信したコマンドが不適切な内容であるか否かを判断する。受信したコマンドが不適切であると判断した場合（ステップＳ５０６、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、エラー内容などを示す情報を含むレスポンスを送信するなどのエラー処理を行う（ステップＳ５０７）。
After outputting the ATR signal, the
受信したコマンドが不適切なものでないと判断した場合（ステップＳ５０６、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａを参照して、解釈したコマンドの処理内容に対してコマンド処理の実行前に実施しておくべき自己診断処理を判断する（ステップＳ５０８）。
If it is determined that the received command is not inappropriate (NO in step S506), the
自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａは、各コマンドについてコマンド処理を実行する前に実施しておくべき自己診断処理を示す情報を格納したテーブルである。たとえば、自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａには、各コマンドのコマンド処理で使用する機能に対応する自己診断処理を示す情報を設定する。本実施形態においては、ＩＣカード２が実行すべき自己診断処理は、例えば、各種の機能ごとの自己診断処理に分割されており、自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａは、コマンド別に分割された個々の自己診断処理が実行すべきか否かを示す情報を記憶するものとする。
The self-diagnosis command-by-command management table 24a is a table storing information indicating self-diagnosis processing to be performed before executing command processing for each command. For example, information indicating the self-diagnosis process corresponding to the function used in the command process of each command is set in the self-diagnosis command management table 24a. In the present embodiment, the self-diagnosis process to be executed by the
図８は、自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａの構成例を示す図である。図８に示す自己診断のコマンド別管理テーブル２４ａの例では、コマンド（コマンドに対する処理内容）ごとに、各自己診断処理（自己診断項目）を実施すべきか不要であるかを示す情報が格納されている。たとえば、図８に示す例では、アプリケーションの選択を要求するコマンドに対しては、ＣＰＵ機能確認、プログラム領域のＣＲＣチェックおよび共通データのデータ領域のＣＲＣチェックの自己診断処理が実施すべきで、その他の自己診断処理が不要と設定されている。 FIG. 8 is a diagram illustrating a configuration example of the self-diagnosis command management table 24a. In the example of the self-diagnosis command management table 24a shown in FIG. 8, information indicating whether each self-diagnosis process (self-diagnostic item) should be executed or not is stored for each command (processing contents for the command). Yes. For example, in the example shown in FIG. 8, for a command requesting selection of an application, CPU function confirmation, CRC check of the program area and CRC check of the data area of the common data should be performed. The self-diagnosis process is set to be unnecessary.
実施すべき自己診断処理を判断すると、ＣＰＵ２１は、さらに、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａを参照して、実施しておくべきと判断した各自己判断処理のうち未処理の自己診断処理を実際に実行すべき自己判断処理として特定する（ステップＳ５０９）。実際に実行すべきる自己判断処理を特定すると、ＣＰＵ２１は、実行すべき自己診断処理を実行する（ステップＳ５１０）。
When determining the self-diagnosis process to be performed, the
自己診断処理の実行中にエラーが発生した場合（ステップＳ５１１、ＮＯ）、ＣＰＵ２１は、動作を停止し、当該ＩＣカード２を以後の処理が実行不能な状態にする処理（ＨＡＬＴ）を行う（ステップＳ５１２）。また、自己診断処理がエラーとなった場合であってもＩＣカード処理装置１との通信が可能な状態であれば、ＣＰＵ２１は、エラーとなった機能を停止するとともに、エラーとなった自己診断処理の内容をＩＣカード処理装置１へ通知するようにしても良い。
If an error occurs during the execution of the self-diagnosis process (step S511, NO), the
自己診断処理が正常終了した場合（ステップＳ５１１、ＹＥＳ）、ＣＰＵ２１は、自己診断の実施状況管理テーブル２３ａにおける正常終了した各自己診断処理の実施状況を示す情報を「完了」に書き換える（ステップＳ５１３）。自己診断の実施状況管理テーブル２３ａの更新が完了すると、ＣＰＵ２１は、受信したコマンドに対する処理を実行する（ステップＳ５１４）。コマンドに対する処理を実行すると、ＣＰＵ２１は、当該コマンドに対する処理結果を示す情報を含むレスポンスを生成し、生成したレスポンスを外部Ｉ／Ｆ２５によりＩＣカード処理装置１へ出力する（ステップＳ５１５）。受信したコマンドに対するレスポンスを送信した後、ＣＰＵ２１は、ステップＳ５０３へ戻り、上述した処理を繰り返す。
When the self-diagnosis process is normally completed (step S511, YES), the
上記のような第４の処理例のＩＣカードは、活性化した後、自己診断処理を実行する前にＡＴＲ信号を出力する。ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカードは、コマンドを受信するごとに、当該コマンドの処理を実行する前に実施しておくべき自己診断処理を判断し、実施しておくべきと判断した自己診断処理のうち未実施の自己診断処理をコマンド処理を実行する前に実行する。 The IC card of the fourth processing example as described above outputs an ATR signal after being activated and before executing the self-diagnosis processing. After outputting the ATR signal, each time the IC card receives a command, the IC card determines a self-diagnosis process that should be performed before executing the process of the command. The self-diagnosis process that has not been executed is executed before the command process is executed.
これにより、第４の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後、直ぐにＡＴＲ信号を出力することにより上位装置に対する高速な応答が可能となり、受信したコマンドに応じて必要な自己診断処理を実行することにより、コマンドの実行前にコマンドに応じた自己診断を確実に実施することができる。 As a result, according to the fourth processing example, the IC card can immediately respond to the host device by outputting an ATR signal immediately after activation, and can perform necessary self-diagnosis processing according to the received command. By executing, the self-diagnosis according to the command can be surely performed before executing the command.
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第５の処理例について説明する。
第５の処理例としては、第１の処理例と第４の処理例とを組み合わせた処理が考えられる。つまり、第５の処理例では、ＩＣカード２は、活性化後に自己診断処理を実行せずにＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態になる。受信待ち状態になってから所定時間が経過してもコマンド受信が無ければ、ＩＣカード２は、複数の自己診断処理を順番に１つずつ実行し、コマンドの受信が有れば、受信したコマンドに応じた自己診断処理のうち未実施の自己診断処理を完了させてからコマンド処理を実行するものである。
Next, a fifth processing example in the
As a fifth processing example, a combination of the first processing example and the fourth processing example can be considered. That is, in the fifth processing example, the
図９及び図１０は、実施形態に係るＩＣカード２における第５の処理例を説明するためのフローチャートである。
図９に示すステップＳ６００〜Ｓ６１２は、第１の処理例として説明したステップＳ２００〜Ｓ２１２に相当する処理であり、図１０に示すＳ６１５〜Ｓ６２５は、第４の処理例として説明した図７のステップＳ５０５〜Ｓ５１５に相当する処理である。このため、第５の処理例としては、各ステップについての詳細な説明は省略するものとする。
9 and 10 are flowcharts for explaining a fifth processing example in the
Steps S600 to S612 shown in FIG. 9 are processes corresponding to steps S200 to S212 described as the first processing example, and S615 to S625 shown in FIG. 10 are steps of FIG. 7 described as the fourth processing example. This process corresponds to S505 to S515. For this reason, in the fifth processing example, detailed description of each step is omitted.
上記のような第５の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後の上位装置に対する高速応答を実現でき、かつ、コマンドの実行前にコマンドに応じた自己診断を確実に実施することができる。 According to the fifth processing example as described above, the IC card can realize a high-speed response to the host device after activation, and can reliably perform self-diagnosis according to the command before executing the command. it can.
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第６の処理例について説明する。
第６の処理例としては、第２の処理例と第４の処理例とを組み合わせた処理が考えられる。つまり、第６の処理例では、ＩＣカード２は、活性化後に自己診断処理を実行せずにＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態になる。受信待ち状態になってから所定時間が経過してもコマンド受信が無ければ、ＩＣカード２は、複数の自己診断処理を順番に実行し、コマンド待ち時間に実行した自己診断処理の実行中にコマンドの受信を検知した場合には、実行中の自己診断処理を中止して受信したコマンドに対するコマンド処理を実行する。さらに、コマンドを受信した場合、ＩＣカード２は、受信したコマンドに応じた自己診断処理のうち未実施の自己診断処理を完了させてからコマンド処理を実行するものである。
Next, a sixth processing example in the
As a sixth processing example, a combination of the second processing example and the fourth processing example can be considered. That is, in the sixth processing example, the
たとえば、第６の処理例として、ＩＣカード２は、第２の処理例として説明した図５のステップＳ３００〜Ｓ３１３に相当する処理を実行しつつ、コマンドを受信した場合には、第４の処理例として説明した図７のステップＳ５０５〜Ｓ５１５に相当する処理を実行するようにすれば良い。
上記のような第６の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後の上位装置への高速応答を実現でき、かつ、コマンドの実行前にコマンドに応じた自己診断を確実に実施することができる。
For example, as a sixth processing example, the
According to the sixth processing example as described above, the IC card can realize a high-speed response to the host device after activation, and reliably perform a self-diagnosis according to the command before executing the command. Can do.
次に、本実施形態に係るＩＣカード２における第７の処理例について説明する。
第７の処理例としては、第３の処理例と第４の処理例とを組み合わせた処理が考えられる。つまり、第７の処理例では、ＩＣカード２は、活性化後に一部の自己診断処理（例えばＩＣカードの基本的な動作を司る機能の確認）を実行し、その一部の自己診断処理が完了した後、ＡＴＲ信号を出力してコマンドの受信待ち状態とする。ＡＴＲ信号を出力した後、ＩＣカード２は、コマンド受信待ち状態が所定時間継続すれば、複数の自己診断処理を順番に実行し、コマンドを受信した場合には、受信したコマンドに応じた自己診断処理のうち未実施の自己診断処理を完了させてからコマンド処理を実行するものである。
Next, a seventh processing example in the
As a seventh processing example, a combination of the third processing example and the fourth processing example can be considered. In other words, in the seventh processing example, the
たとえば、第７の処理例として、ＩＣカード２は、第３の処理例として説明した図６のステップＳ４００〜Ｓ４１６に相当する処理を実行しつつ、コマンドを受信した場合には、第４の処理例として説明した図７のステップＳ５０５〜Ｓ５１５に相当する処理を実行するようにすれば良い。
上記のような第７の処理例によれば、ＩＣカードは、活性化後にＩＣカードの基本的な動作を司る機能を確認する自己診断を確実に行った上での上位装置への高速な応答を実現でき、かつ、コマンド処理の実行前にはコマンドに応じた自己診断処理を確実に完了しておくようにすることができる。
For example, as a seventh processing example, when the
According to the seventh processing example as described above, the IC card performs a high-speed response to the host device after reliably performing a self-diagnosis for confirming the function that controls the basic operation of the IC card after activation. In addition, the self-diagnosis process corresponding to the command can be surely completed before the command process is executed.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
１…ＩＣカード処理装置（外部装置）、２…ＩＣカード（携帯可能電子装置）、１１…制御部、１２…ディスプレイ、１３…操作部、１４…カードリーダライタ、Ｃ…ＩＣカード本体、Ｍ…ＩＣモジュール、Ｃａ…ＩＣチップ、２１…ＣＰＵ、２２…ＲＯＭ、２３…ＲＡＭ、２３ａ…自己診断の実施状況管理テーブル、２４…不揮発性メモリ、２４ａ…自己診断のコマンド別管理テーブル、２５…外部Ｉ/Ｆ、２６…コプロセッサ。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... IC card processing apparatus (external device), 2 ... IC card (portable electronic device), 11 ... Control part, 12 ... Display, 13 ... Operation part, 14 ... Card reader / writer, C ... IC card main body, M ... IC module, Ca ... IC chip, 21 ... CPU, 22 ... ROM, 23 ... RAM, 23a ... Self-diagnosis implementation status management table, 24 ... Non-volatile memory, 24a ... Self-diagnosis command-specific management table, 25 ... External I / F, 26 ... Coprocessor.
Claims (14)
前記外部装置からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化した後に前記外部装置からのコマンド受信待ち状態とする制御手段と、
前記活性化後に実施すべき複数の自己診断処理の実施状況を記憶する記憶手段と、
前記外部装置からのコマンドの受信待ち状態において前記記憶手段で未実施の状態となっている自己診断処理を順番に実行する自己診断実行手段と、
前記通信手段により前記外部装置からコマンドを受信した場合、前記記憶手段に記憶した各自己診断処理の実施状況によらずに受信したコマンドに対する処理を実行するコマンド処理手段と、
を有するＩＣカード。 A communication interface for communication connection to an external device;
Control means for waiting to receive a command from the external device after being activated by receiving an operation power supply and an operation clock from the external device;
Storage means for storing the implementation status of a plurality of self-diagnosis processes to be performed after the activation;
Self-diagnosis execution means for sequentially executing self-diagnosis processing in an unexecuted state in the storage means in a state of waiting to receive a command from the external device;
When a command is received from the external device by the communication unit, a command processing unit that executes a process for the received command regardless of the implementation status of each self-diagnosis process stored in the storage unit;
IC card having
前記制御手段は、前記第２の自己診断実行手段により実行した一部の自己診断処理が正常終了した場合、前記外部装置からのコマンド受信待ち状態とする、
前記請求項１に記載のＩＣカード。 And a second self-diagnosis execution means for executing a part of the plurality of self-diagnosis processes after the activation.
The control means, when a part of the self-diagnosis processing executed by the second self-diagnosis execution means is normally completed, enters a command reception waiting state from the external device,
The IC card according to claim 1.
前記請求項１又は２の何れか１項に記載のＩＣカード。 When the command processing means receives a command during execution of the self-diagnosis process by the self-diagnosis execution means, the command processing means responds to a command received from the external device by the communication means after completion of one self-diagnosis process being executed. Execute the process,
The IC card according to any one of claims 1 and 2.
前記コマンド処理手段は、前記自己診断処理の中止後に前記通信手段により前記外部装置から受信するコマンドに対する処理を実行する、
前記請求項１又は２の何れか１項に記載のＩＣカード。 The self-diagnosis executing means, when receiving a command during the execution of the self-diagnosis process, stops the self-diagnosis process being executed,
The command processing means executes processing for a command received from the external device by the communication means after the self-diagnosis processing is stopped;
The IC card according to any one of claims 1 and 2.
コマンド毎にコマンド処理を実行する前に実施しておくべき自己診断処理を示す情報を記憶する記憶手段と、
前記外部装置からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化した後に前記外部装置からのコマンド受信待ち状態とする制御手段と、
前記外部装置からコマンドを受信した場合、前記記憶手段により受信したコマンドを実行する前に実施しておくべき自己診断処理を特定し、特定した自己診断処理を完了させる自己診断実行手段と、
前記自己診断実行手段により実施しておくべき自己診断処理が完了した後、前記外部装置から受信したコマンドに対する処理を実行するコマンド処理手段と、
を有するＩＣカード。 A communication interface for communication connection to an external device;
Storage means for storing information indicating self-diagnosis processing to be performed before executing command processing for each command;
Control means for waiting to receive a command from the external device after being activated by receiving an operation power supply and an operation clock from the external device;
When receiving a command from the external device, the self-diagnosis execution unit for identifying the self-diagnosis process to be performed before executing the command received by the storage unit and completing the identified self-diagnosis process;
Command processing means for executing processing for a command received from the external device after completion of self-diagnosis processing to be performed by the self-diagnosis execution means;
IC card having
前記自己診断実行手段は、前記受信したコマンドを実行する前に実施しておくべき自己診断処理として特定した自己診断処理のうち未実施の自己診断処理を前記第２の記憶手段により判断し、未実施であると判断した自己診断処理を実行する、
前記請求項５に記載のＩＣカード。 Furthermore, it has a 2nd memory | storage means to memorize | store the implementation condition of the several self-diagnosis process which should be implemented after the said activation,
The self-diagnosis execution unit determines an unexecuted self-diagnosis process among the self-diagnosis processes specified as the self-diagnosis process to be performed before executing the received command by the second storage unit. Execute the self-diagnosis process determined to be
The IC card according to claim 5.
前記請求項６に記載のＩＣカード。 Furthermore, it has second self-diagnosis execution means for sequentially executing self-diagnosis processing that is in an unexecuted state in the second storage means in a state in which the reception of a command from the external device is continued.
The IC card according to claim 6.
３の自己診断実行手段を有し、
前記制御手段は、前記第３の自己診断実行手段により実行した一部の自己診断処理が正常終了した場合、前記外部装置からのコマンド受信待ち状態とする、
前記請求項５乃至７の何れか１項に記載のＩＣカード。 Furthermore, it has a third self-diagnosis execution means for executing a part of the plurality of self-diagnosis processes after the activation,
The control means, when a part of the self-diagnosis processing executed by the third self-diagnosis execution means is normally completed, enters a command reception waiting state from the external device.
The IC card according to any one of claims 5 to 7.
前記請求項７又は８の何れか１項に記載のＩＣカード。 When the command processing means receives a command during execution of the self-diagnosis processing by the second self-diagnosis execution means, the command processing means receives from the external device by the communication means after completion of one self-diagnosis process being executed. Execute the process for the command
The IC card according to any one of claims 7 and 8.
前記コマンド処理手段は、前記自己診断処理の中止後に前記通信手段により前記外部装置から受信するコマンドに対する処理を実行する、
前記請求項７又は８の何れか１項に記載のＩＣカード。 When the second self-diagnosis execution unit receives a command during the execution of the self-diagnosis process, the second self-diagnosis execution unit stops the self-diagnosis process being executed,
The command processing means executes processing for a command received from the external device by the communication means after the self-diagnosis processing is stopped;
The IC card according to any one of claims 7 and 8.
前記モジュールを有する本体と、
を有するＩＣカード。 A communication interface for communication connection to an external device, a control means for waiting for a command to be received from the external device after being activated upon receipt of an operating power supply and an operating clock from the external device, and a plurality of units to be implemented after the activation Storage means for storing the execution status of the self-diagnosis processing, and self-diagnosis execution means for sequentially executing the self-diagnosis processing that has not been executed in the storage means in a state of waiting to receive a command from the external device. A command processing unit that executes processing for the received command regardless of the execution status of each self-diagnosis processing stored in the storage unit when a command is received from the external device by the communication unit;
A body having the module;
IC card having
前記モジュールを有する本体と、
を有するＩＣカード。 A communication interface for communicating with an external device, storage means for storing information indicating self-diagnosis processing to be performed before executing command processing for each command, an operating power supply and an operating clock from the external device are received. Control means for waiting to receive a command from the external device after activation, and a self-diagnosis process to be performed before executing the command received by the storage means when a command is received from the external device A self-diagnosis execution unit that completes the specified self-diagnosis process, and a command that executes a process for a command received from the external device after the self-diagnosis process to be performed by the self-diagnosis execution unit is completed A module having processing means;
A body having the module;
IC card having
前記外部装置に通信接続する通信インターフェースと、
前記外部装置からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化した後に前記外部装置からのコマンド受信待ち状態とする制御手段と、
前記活性化後に実施すべき複数の自己診断処理の実施状況を記憶する記憶手段と、
前記外部装置からのコマンドの受信待ち状態において前記記憶手段で未実施の状態となっている自己診断処理を順番に実行する自己診断実行手段と、
前記通信手段により前記外部装置からコマンドを受信した場合、前記記憶手段に記憶した各自己診断処理の実施状況によらずに受信したコマンドに対する処理を実行するコマンド処理手段と、
を有する携帯可能電子装置。 In a portable electronic device that performs processing according to a command from an external device,
A communication interface for communication connection to the external device;
Control means for waiting to receive a command from the external device after being activated by receiving an operation power supply and an operation clock from the external device;
Storage means for storing the implementation status of a plurality of self-diagnosis processes to be performed after the activation;
Self-diagnosis execution means for sequentially executing self-diagnosis processing in an unexecuted state in the storage means in a state of waiting to receive a command from the external device;
When a command is received from the external device by the communication unit, a command processing unit that executes a process for the received command regardless of the implementation status of each self-diagnosis process stored in the storage unit;
A portable electronic device.
前記外部装置に通信接続する通信インターフェースと、
コマンド毎にコマンド処理を実行する前に実施しておくべき自己診断処理を示す情報を記憶する記憶手段と、
前記外部装置からの動作電源及び動作クロックを受けて活性化した後に前記外部装置からのコマンド受信待ち状態とする制御手段と、
前記外部装置からコマンドを受信した場合、前記記憶手段により受信したコマンドを実行する前に実施しておくべき自己診断処理を特定し、特定した自己診断処理を完了させる自己診断実行手段と、
前記自己診断実行手段により実施しておくべき自己診断処理が完了した後、前記外部装置から受信したコマンドに対する処理を実行するコマンド処理手段と、
を有する携帯可能電子装置。 In a portable electronic device that performs processing according to a command from an external device,
A communication interface for communication connection to the external device;
Storage means for storing information indicating self-diagnosis processing to be performed before executing command processing for each command;
Control means for waiting to receive a command from the external device after being activated by receiving an operation power supply and an operation clock from the external device;
When receiving a command from the external device, the self-diagnosis execution unit for identifying the self-diagnosis process to be performed before executing the command received by the storage unit and completing the identified self-diagnosis process;
Command processing means for executing processing for a command received from the external device after completion of self-diagnosis processing to be performed by the self-diagnosis execution means;
A portable electronic device.
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012204390A JP2014059731A (en) | 2012-09-18 | 2012-09-18 | Ic card and mobile electronic device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012204390A JP2014059731A (en) | 2012-09-18 | 2012-09-18 | Ic card and mobile electronic device |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014059731A true JP2014059731A (en) | 2014-04-03 |
Family
ID=50616152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012204390A Pending JP2014059731A (en) | 2012-09-18 | 2012-09-18 | Ic card and mobile electronic device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014059731A (en) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016099711A (en) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 凸版印刷株式会社 | Ic card and its starting method |
| JP7400528B2 (en) | 2020-02-21 | 2023-12-19 | 大日本印刷株式会社 | IC card with self-diagnosis function and IC card self-diagnosis method |
| JP7468598B1 (en) | 2022-10-27 | 2024-04-16 | 大日本印刷株式会社 | Electronic information storage medium, IC chip, non-contact IC card, processing method, and program |
-
2012
- 2012-09-18 JP JP2012204390A patent/JP2014059731A/en active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP7400528B2 (en) | 2020-02-21 | 2023-12-19 | 大日本印刷株式会社 | IC card with self-diagnosis function and IC card self-diagnosis method |
| JP7468598B1 (en) | 2022-10-27 | 2024-04-16 | 大日本印刷株式会社 | Electronic information storage medium, IC chip, non-contact IC card, processing method, and program |
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