JP2014059728A - 電子書籍システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不正に作成された電子書籍の提供又は共有行為から正当権利者の利益を保護することができる電子書籍システムを提供する。
【解決手段】新規電子書籍データを伴う新規登録要求があったときに当該新規電子書籍データを記憶部に記憶し、当該新規電子書籍データと記憶部に記憶されている既存電子書籍データとの類否を判定し、当該新規電子書籍データについての閲覧要求があった場合には非類似判定がされている場合にその閲覧要求に応じる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インターネット等の通信網を介して電子書籍を提供又は共有する電子書籍システムに関する。
近年、いわゆるクラウドコンピューティングシステムを用いたサービス提供が普及しつつある(例えば特許文献1)。当該システムによれば、電子書籍をクラウド上の共有ディスクに記憶し、パソコンやタブレット端末からインターネット等の通信網を介してその電子書籍にアクセスしこれを閲覧することができる。また、クラウド上の共有ディスクに記憶された電子書籍を複数人によって共有して利用する運用形態も広まっている。
特開2012−93846号公報
ところで、著作権者の許諾を得ずに紙媒体の書籍を電子書籍化してクラウド上の共有ディスクにアップロードする行為により、著作権者の利益が損なわれる事例が増加しているといった問題がある。また、アップロードされ共有化された電子書籍は複数人によってダウンロードされ得る状態となり、著作権者の被る損害がより拡大するといった問題がある。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、不正に作成された電子書籍の提供又は共有行為から正当権利者の利益を保護することができる電子書籍システムを提供することを目的とする。
本発明による電子書籍システムは、記憶部と、電子書籍データを伴う登録要求を受信する毎に書籍IDを生成して前記電子書籍データと前記書籍IDとを対応付けて前記記憶部に順次記憶させる登録管理部と、通信端末からの1つの書籍IDを伴う閲覧要求に応じて前記記憶部に記憶されている電子書籍データのうちから前記1つの書籍IDに対応する1つの電子書籍データを前記閲覧要求の発信元端末に提供する閲覧データ提供部と、を含む電子書籍システムであって、新規電子書籍データを伴う新規登録要求があったときに前記新規電子書籍データと前記記憶部に記憶されている既存電子書籍データとの類否を判定する類似判定部を含み、前記登録管理部は、前記類似判定部による類否判定結果にかかわらず前記新規電子書籍データを前記記憶部に記憶させ、前記閲覧データ提供部は、前記新規電子書籍データについての閲覧要求があったときには前記新規電子書籍データについて前記類似判定部によって非類似判定がされている場合に当該閲覧要求に応じることを特徴とする。
本発明による電子書籍システムによれば、不正に作成された電子書籍の提供又は共有行為から正当権利者の利益を保護することができる。
本発明の第1の実施例である電子書籍システムの構成を示すブロック図である。 図1の登録管理部が保持している登録者テーブルの一例を示す図である。 図1の類似判定部による類否判定処理ルーチンを示すフローチャートである。 マッチング用の頁画像データ及び単位ブロックを示す図である。 ユーザが電子書籍の登録を行なうときの電子書籍システム及び通信端末の動作フローを示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施例である電子書籍システムの構成を示すブロック図である。 閲覧記録テーブルの一例を示す図である。 マッチング用の頁画像データ、単位ブロック及び注目領域を示す図である。 ユーザが電子書籍を閲覧するときの電子書籍システム及び通信端末の動作フローを示すシーケンス図である。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、本実施例の電子書籍システム10の構成が、通信端末20A及び20B、及び通信網30と共に示されている。電子書籍システム10は、ユーザからのある1つの電子書籍についての登録要求に応じて、当該電子書籍の内容を表す電子データ(以下、電子書籍データと称する)を共有サーバに保持する書籍登録サービスを行なう。また、電子書籍システム10は、少なくとも1つの電子書籍データを共有サーバに保持し、ユーザからのある1つの電子書籍についての閲覧要求に応じて、これに対応する電子書籍データをインターネットなどの通信網を介して当該ユーザに提供する書籍閲覧サービスを行なう。
認証部11は、インターネット等の通信網30を介して到来したユーザID及びパスワードの認証処理を行なう。例えば、ユーザAが通信端末20AからユーザID_A及びパスワード_Aを電子書籍システム10に送信した場合、認証部11は認証処理を行い、ユーザID_Aによるログインアクセスが正当であるか否かを判定する。認証部11は、正当なログインアクセスであると判定した場合には、ユーザID_Aによる電子書籍システム10へのログインを許可する旨の通知を、後述の登録管理部12及び閲覧データ提供部15に与える。以下、通信端末20Aがログイン許可されたものとして説明する。
登録管理部12は、ログイン許可された通信端末20Aからの電子書籍データを伴う登録要求に応じて、その電子書籍データを後述の記憶部13に記憶させる。この際、登録管理部12は、類似判定部14の類否判定処理に用いられるマッチング用の登録データを当該電子書籍データに基づいて生成すると共に、1つの固有の書籍IDを生成する。そして、登録管理部12は、電子書籍データとそのマッチング用登録データとその書籍IDと登録要求を発したユーザIDとを対応付けて記憶部13に記憶させる。
また、登録管理部12は、後述の類似判定部14から書籍IDを伴う類似判定通知があった場合には、当該書籍IDについての登録要求を発したユーザIDに対して、当該書籍IDに対応する電子書籍データに類似する既存登録データが存在する旨の通知(以下、類似データ検出通知)を発する。類似データ検出通知には、当該電子書籍データの削除を促す内容を含めることができる。登録管理部12は、当該通知を受けたユーザIDから書籍IDを伴う削除要求を受信した場合には、当該書籍IDに対応する電子書籍データを記憶部13から削除する。
記憶部13は、電子書籍データを記憶する例えばハードディスク等の記憶装置である。電子書籍データは、登録管理部12によって記憶部13に記憶され且つ記憶部13から削除される。
類似判定部14は、登録管理部12によって記憶部13に新たに登録された電子書籍データ(以下、新規登録データと称する)と、記憶部13に既に記憶されている電子書籍データ(以下、既存登録データと称する)とが類似するか否かを判定する。類似判定部14は、例えば、新規登録データが記憶部13に記憶された直後に類否判定を行なう。記憶部13に複数の既存登録データが記憶されている場合には、類似判定部14は、既存登録データの各々について類否判定を行なう。
類似判定部14は、新規登録データと既存登録データとが非類似であると判定した場合には、その新規登録データをユーザに提供しても良い旨の通知(以下、公開許可通知と称する)をその書籍IDと共に閲覧データ提供部15に与える。一方、類似判定部14は、新規登録データと既存登録データとが類似すると判定した場合には、その書籍IDについての公開許可通知を閲覧データ提供部15に与えない。また、類似判定部14は、新規登録データと既存登録データとが類似であると判定した旨の通知(類似判定通知)をその新規登録データに対応する書籍IDと共に登録管理部12及び閲覧データ提供部15に対して行う。類否判定の詳細については後述する(図3及び図4)。
閲覧データ提供部15は、ログイン許可されたユーザIDからの書籍IDを伴う閲覧要求に応じて、その書籍IDに対応する電子書籍データを提供可能かどうか判定する。閲覧データ提供部15は、その書籍IDについて類似判定部14から公開許可通知が既にされている場合には、当該書籍IDに対応する電子書籍データをそのユーザIDに対して提供可能と判定する。この場合、閲覧データ提供部15は、電子書籍データを記憶部13から読出し、これを通信網30を介して閲覧要求元の通信端末に送信する。
閲覧データ提供部15は、その書籍IDについて類似判定部14から公開許可通知も類似判定通知もされていない場合には、当該書籍IDに対応する電子書籍データをその登録者であるユーザA以外には提供しない。一方、その書籍IDについて類似判定部14から公開許可通知はされていないが類似判定通知がされている場合には、ユーザAの他に、類似判定された既存登録データの登録者であるユーザBに対しても、その書籍IDに対応する新規登録データの閲覧を許可する。すなわち、ユーザA又はユーザBからの閲覧要求があった場合に限ってこれらの者に当該新規登録データを提供する。
通信端末20Aは、通信機能を有する例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、モバイル端末などの装置である。通信端末20AのユーザAは、例えば附属の又は通信端末20Aに一体化されたキーボードやタッチパネル22等の入力装置(図示せず)から、ある1つの電子書籍を電子書籍システム10に登録するための指令を入力することができる。この際、ユーザAは、その電子書籍を特定するための書籍IDも入力する。この書籍IDは、通信端末20A内でのみ用いられる。通信端末20Aは、例えば附属の又は通信端末20Aに一体化されたハードディスク等の記憶装置(図示せず)に記憶されている、当該書籍IDに対応する電子書籍データを読み出す。そして、通信端末20Aは、登録要求と共にその電子書籍データを電子書籍システム10に送信する。通信端末20Aは、その登録要求に応じて電子書籍システム10から送信された電子書籍データを受信し、これに基づく画像表示を行う。かかる動作により、ユーザAは、電子書籍システム10に登録されている電子書籍を閲覧することができる。
また、通信端末20AのユーザAは、入力装置(図示せず)から、ある1つの電子書籍を電子書籍システム10から削除するための指令を入力することができる。この際、ユーザAは、その電子書籍を特定するための書籍IDも入力する。この書籍IDは、電子書籍システム10によって割り当てられたものである。通信端末20Aは、削除要求と共にその書籍IDを電子書籍システム10に送信する。通信端末20Aは、その削除要求に応じた電子書籍システム10から、その電子書籍データを削除した旨の通知を受信する。かかる動作により、ユーザAは、電子書籍システム10に自身又は他人が登録した電子書籍データを削除することができる。
また、通信端末20Bも通信端末20Aと同様の構成である。なお、図1には、通信端末20A及び20Bのみを示しているが、通信端末の数は3つ以上であっても良い。
図2には、登録管理部12が保持している登録者テーブルの一例が示されている。登録者テーブルにおいては、ユーザIDと書籍IDとが対応付けられている。例えば、ユーザID「a000001」には、書籍ID「b000001」〜「b000006」が対応付けられている。登録管理部12は、登録要求を受信する毎に新規に書籍IDを生成し、当該登録要求のユーザIDと当該書籍IDとを対応付けて登録者テーブルに記憶する。また、登録管理部12は、書籍IDを伴う削除要求に応じて、その書籍IDに対応する電子書籍データを記憶部13から削除すると共に、登録者テーブルから書籍IDを削除する。
以下、図3及び図4を参照しつつ、類似判定部14による電子書籍データの類否判定処理の一例について説明する。電子書籍データは少なくとも1つの頁画像データからなる。類似判定部14は、新規登録データに含まれる複数の頁画像データのうちの少なくとも1つと、記憶部13に記憶されている1つの書籍についての既存登録データに含まれる複数の頁画像データのうちの少なくとも1つとを比較する。
先ず、新規登録データについてマッチング用の頁画像データを頁毎に生成する(ステップS101)。マッチング用の頁画像データは、頁画像のサイズを正規化したものである。すなわち、頁画像データによって表される頁画像のサイズを、例えば横幅W1=960ドット、縦幅H1=1280ドットからなる画像サイズに正規化する。なお、既存登録データについては、その登録時に頁毎にマッチング用の頁画像データ(以下、単に頁画像データと称する)が生成されている。
次に、頁画像データによって表される頁画像領域50をマトリクス状に分割する(ステップS102)。例えば、横幅240ドット、縦幅160ドットの単位ブロック51が横に4つ、縦に8つ並んでいる。この場合、単位ブロック51は32個である。
次に、頁画像データを構成する各ドットの色コードを24種類の色コードに正規化する(ステップS103)。色コードは、例えば黒、青、赤、白などの色(以下、特定色と称する)を示すコードであり、例えば赤について6桁の16進数「0000FF」などのコードからなる。
次に、特定色毎にドット数をカウントする(ステップS104)。例えば、ある1つの単位ブロック51内に黒色ドットは4000個、青色ドットは2000個、赤色ドットは1500個、白色ドットは500個含まれるというように、単位ブロック51の各々について24種類の特定色毎のドット数(以下、特定色ドット数と称する)をカウントする。かかる処理により、1つの頁画像について単位ブロック51毎の特定色ドット数が得られる。新規登録データ及び既存登録データの各々について特定色ドット数をカウントする。
次に、新規登録データの特定色ドット数と既存登録データの特定色ドット数とを単位ブロック51毎に比較する(ステップS105)。当該比較は、同一位置の単位ブロック51同士について行われる。例えば、新規登録データの左上隅の単位ブロック51の特定色ドット数と、既存登録データの左上隅の単位ブロック51の特定色ドット数とが比較される。また、特定色毎にドット数が比較される。すなわち、黒色ドット、青色ドット、赤色ドット、白色ドット等の特定色それぞれについて、新規登録データにおけるドット数と既存登録データにおけるドット数とを比較してその差分を求める。例えば、新規登録データにおける黒色ドット数が4000であり、既存登録データにおける黒色ドット数が3500である場合、その差分は500ドットとなる。他の特定色についても同様にドット数の差分を求め、それらの合計値を当該単位ブロック51についての差分合計値とする。
次に、新規登録データの頁画像データと既存登録データの頁画像データの類否判定を行なう(ステップS106)。詳細には、単位ブロック51毎に差分合計値と所定の差分閾値とを比較し、差分合計値が差分閾値を下回っている単位ブロック51(以下、近似ブロックと称する)の合計数を求め、その合計数が所定のブロック数閾値を上回っている場合に当該頁画像データ同士が類似すると判定する。
例えば、ある1つの単位ブロック51の差分合計値が7000であり、差分閾値が10000である場合、当該単位ブロック51については差分合計値が差分閾値を下回っていると判定する。かかる判定を単位ブロック51毎に行って近似ブロックと判定されたものの合計数が所定のブロック数閾値を上回っているか判定する。例えば、近似ブロックの合計数が28であり、ブロック数閾値が26である場合、頁画像データ同士が類似すると判定する。
1つの頁画像データについての上記類否判定処理をもって、新規登録データと既存登録データとの類否判定を終了することもできるし、更に以下のような追加判定処理を行なっても良い。例えば、ステップS106において類似判定とされた場合には、以下の追加判定処理を行なうことができる。例えば、上記の分割サイズ240×160ドットよりも小さい例えば16×16ドットの単位ブロック52に頁画像領域50を分割して、上記と同様の処理を更に行なう。この場合、単位ブロック52の数は4800個となり、より詳細な比較を行なうことができる。この小さいサイズでの類否判定においても1つの頁画像データ同士が類似すると判定した場合に、はじめて新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定することもできる。
以上で、新規登録データに含まれる1つの頁画像データと、ある1つの既存登録データに含まれる1つの頁画像データとの類否判定処理が終了する。類似すると判定した場合には当該ルーチンを終了する(ステップS107)。非類似であると判定し、且つ、既存登録データの中に未判定の頁画像データが存在する場合には、その未判定の頁画像データについても同様の判定を順次行なう(ステップS106〜S108)。
以上で、新規登録データに含まれる1つの頁画像データと、ある1つの既存登録データに含まれる全ての頁画像データとの類否判定処理が終了する。新規登録データが複数の頁画像データからなる場合には、各頁について上記ルーチンを実行することもできる。かかる処理により、1つの新規登録書籍と1つの既存登録書籍の全頁についての比較が終了する。この場合、ステップS107において類似判定とされた頁画像データ(以下、近似ページと称する)の数が所定のページ数閾値を上回っている場合に、新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定することもできる。例えば、近似ページの数が50であり、ページ数閾値が30である場合、新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定する。
記憶部13に複数の既存登録データが記憶されている場合には、未判定の既存登録データの各々について上記と同様の処理を順次行なう。そして、1つの既存登録データについて類似判定がなされた時点で当該新規登録データについての類似判定処理を終了する。
類似判定部14は、画像データ同士の比較による類否判定に加えて、新規登録データと既存登録データの各々に対して文字認識処理を施してこれらに含まれる文字コード同士を比較して類否判定を行なうこともできる。この場合、類似判定部14は、少なくとも1つの頁画像データに対して文字認識処理を施す。認識処理によって得られた文字コード列を文節又は単語単位で分解して、少なくとも1つの文字列例えば、文節、句、又は単語を抽出する。文字認識処理には、いわゆるOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)を用いることができる。
類似判定部14は、新規登録データによって表される頁画像に含まれる文字列と同一の文字列が、既存登録データ一定範囲内によって表される頁画像にも含まれており、且つ、頁画像上における当該文字列の存在位置がほぼ一致している場合に近似文字列が存在すると判定する。近似文字列の数が所定の文字列数閾値を上回っている場合に、新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定する。例えば、近似文字列の数が30であり、所定の文字列数閾値が20である場合、新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定する。
類似判定部14は、1つの頁画像データについての上記類否判定処理をもって、新規登録データと既存登録データとの類否判定を終了することもできるし、更に以下のような追加判定処理を行なっても良い。すなわち、複数頁の各々について上記と同様の処理を行なう。この場合、類似判定とされた頁画像データ(以下、近似ページと称する)の数が所定のページ数閾値を上回っている場合に、新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定する。例えば、近似ページの数が50であり、ページ数閾値が30である場合、新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定する。
類似判定部14は、画像データ同士の比較による類否判定及び文字コード同士の比較による類否判定のいずれか一方によって類似判定とした場合に新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定しても良いし、画像データ同士の比較による類否判定及び文字コード同士の比較による類否判定の両方において類似判定とした場合にはじめて新規登録データと既存登録データとが互いに類似すると判定しても良い。
以下、図5を参照しつつ、ユーザAが通信端末20Aから電子書籍システム10に電子書籍の登録を行なうときの電子書籍システム10及び通信端末20A及び20Bの動作フローについて説明する。なお、通信端末20BのユーザBが電子書籍システム10に電子書籍を既に登録している前提で説明する。
ユーザAは、電子書籍システム10に対して予めユーザ登録をして固有のユーザID及びパスワードを取得している。電子書籍の登録要求を行なおうとするユーザAは、先ず、通信端末20Aから自身のユーザID及びパスワードを通信網30を介して電子書籍システム1に送信する(ステップS201)。電子書籍システム10の認証部11は、当該ユーザID及びパスワードによる認証を行なって当該ユーザIDによるログイン処理を完了する(ステップS202)。
次に、ユーザAは、ある1つの書籍についての登録要求を電子書籍システム10に対して行なう(ステップS203)。この際、ユーザAは、当該書籍の内容を表す電子書籍データを当該登録要求と共に通信網30を介して電子書籍システム10に送信する。電子書籍データは、頁単位の画像データ(頁画像データ)の集合からなる。頁画像データは、例えば、紙媒体の書籍やパンフレットの1頁を一般的なスキャナを用いてスキャンすることにより生成されたものである。
電子書籍システム10の登録管理部12は、登録要求と共に送信された電子書籍データを受信し、当該電子書籍データからマッチング用の登録データを生成する(ステップS204)。登録データは、頁毎の頁画像データからなる。また、登録管理部12は、1つの固有の書籍IDを生成する。
次に、登録管理部12は、電子書籍データとそのマッチング用の登録データとその書籍IDとユーザAのログインIDとを対応付けて記憶部13に記憶する(ステップS205)。この際、タイムスタンプを更に対応付けて記憶することもできる。タイムスタンプは、例えば、マッチング用データの作成完了時点や電子書籍データの記憶完了時点の時刻である。なお、この時点においては、当該書籍IDについて類似判定部14から公開許可通知が発せられていないので、例えば通信端末20Bからの当該書籍IDを伴う閲覧要求があった場合でも、閲覧データ提供部15は、当該書籍IDに対応する電子書籍データの提供は行なわない。
次に、類似判定部14は、ユーザAの登録要求によって記憶部13に新たに記憶された新規登録したデータと、記憶部13に既に記憶されている既存登録データとの類否判定を行なう(ステップS206)。類否判定としては、図3及び図4に示す画像データ同士の比較による類否判定、文字コード同士の比較による類否判定、及びこれらの組み合わせによる類否判定がある。
類似判定部14は、新規登録したデータと既存登録データとが非類似であると判定した場合には、その新規登録データをユーザに提供しても良い旨の通知(公開許可通知)をその書籍IDと共に閲覧データ提供部15に与える。閲覧データ提供部15は、以降、当該書籍IDについての閲覧要求があった場合には、これに対応する電子書籍データを当該要求元の通信端末に対して通信網を介して提供する。
一方、類似判定部14は、新規登録データと既存登録データとが類似すると判定した場合には、その書籍IDについての公開許可通知を閲覧データ提供部15に与えない。閲覧データ提供部15は、以降、当該書籍IDについての閲覧要求があった場合であっても、これに対応する電子書籍データについては当該要求元の通信端末に対して提供しない。
また、類似判定部14は、新規登録データと既存登録データとが類似であると判定した旨の通知(類似判定通知)をその新規登録データに対応する書籍IDと共に登録管理部12に対して行う。閲覧データ提供部15は、以降、当該書籍IDについての閲覧要求が、新規登録データの登録者であるユーザA又は既存登録データの登録者であるユーザBからあった場合に限り、当該書籍IDに対応する新規登録データをその閲覧要求発信元の通信端末に提供する(ステップS207)。
登録管理部12は、類似判定通知に応じて、新規登録データについての登録要求発信元である通信端末20Aに対して、その新規登録データに類似する既存登録データが存在する旨の通知(類似データ検出通知)を発する(ステップS208)。また、登録管理部12は、当該既存登録データの登録者であるユーザBに対しても類似データ検出通知を発する(ステップS209)。
上記の類似データ検出通知を行なうことによって書籍の不正利用を排除し得る。例えばユーザBが当該登録要求に係る書籍の正当権利者である場合には以下のような対応をとり得る。
類似データ検出通知を受けた通知端末20AのユーザAは、当該新規登録データについての書籍IDと共にその削除要求を電子書籍システム10に対して行ない得る(ステップS210)。すなわち、当該書籍の不正利用者であるユーザAが、自主的に新規登録データを削除するのである。
類似データ検出通知を受けた通知端末20BのユーザBも、当該新規登録データについての書籍IDと共にその削除要求を電子書籍システム10に対して行ない得る(ステップS211)。ユーザBは、削除要求の発信に先立って、電子書籍システム10に対して当該新規登録データについての閲覧要求を行い、これを通信網30を介してダウンロードし、通信端末20Bにインストールされている閲覧用ソフトウェアによって当該書籍の内容をディスプレイ(図示せず)に画像表示することによってその内容を確認することができる。すなわち、当該書籍についての正当権利者であるユーザBは、当該書籍の不正コピーである可能性が高い新規登録データが電子書籍システム10に登録されていることを類似データ検出通知によって知ったときに、当該新規登録データの内容を確認し、新規登録データが不正コピーであると判断した場合には、その削除要求を電子書籍システム10に対して行なうのである。
登録管理部12は、ユーザA又はユーザBからの書籍IDを伴う削除要求に応じて、当該書籍IDに対応する新規登録データをその関連情報と共に記憶部13から削除する(ステップS212)。
上記したように、本実施例の電子書籍システム10においては、ある書籍についての新規登録要求があったときに当該要求による新規登録データと既存登録データの各々とを比較し、既存登録データのうちから新規登録データと類似するものを検出した場合には、当該書籍に関係するユーザに対して類似データ検出通知を行なう。当該通知を受けた不正利用者は、電子書籍システム10に対して自主的に新規登録データの削除を求めることができる。一方、当該通知を受けた正当権利者も、新規登録データを閲覧してそれが不正コピーであると判断した場合には、電子書籍システム10に対して新規登録データの削除を求めることができる。電子書籍システム10は、これらの関係ユーザからの削除要求に応じて新規登録データを削除する。また、当該通知を受けた正当権利者は、不正利用者に対して新規登録データの削除を直接求め得るし、不正利用者との間で新規登録データの利用に関する協議や調整を行い得る。
このように、本実施例の電子書籍システム10によれば、不正行為によって作成された可能性の高い電子書籍データの登録があった場合に、当該書籍データの削除や当該書籍の利用に関する協議又は調整に資する通知を関係ユーザに対して行なうことによって、正当権利者の利益を保護することができる。
マッチング用の頁画像データについては、圧縮して記憶部13に記憶することができる。例えば、1つの電子書籍データが複数の頁画像データからなり、そのうちの1つの頁画像データによって表される頁画像と、他の1つの頁画像データによって表される頁画像とに同一部分がある場合には、当該他の1つの頁画像データについての当該同一部分のデータを省いて記憶する。例えばMotion−JPG圧縮技術のような、同一色コードのドット又はドットブロックを省く圧縮方法や、例えばMPEG圧縮技術のような、同一形状内に含まれるドットを省く圧縮方法を用いることができる。
なお、上記の「書籍」には、小説等の一般書籍のほか、写真集、新聞等の刊行物、パンフレットその他の各種情報伝達媒体も含まれる。
<第2の実施例>
図6には、本発明の第2の実施例である電子書籍システム10の構成が示されている。以下、第1の実施例と異なる部分について主に説明する。
通信部21は、電子書籍システム10から送信された電子書籍データをその書籍IDと共に通信網30を介して受信する。また、通信部21は、後述の表示処理部23によって生成された閲覧記録データを通信網30を介して電子書籍システム10に送信する。
タッチパネル22は、電子書籍データに基づく画像表示を行う機能と、ユーザAのタッチ入力による各種指令を受け入れる機能とを有する。電子書籍データは、通信部21によって受信されたものである。
表示処理部23は、ユーザAからの書籍IDを伴う表示開始指令に応じて、当該書籍IDに対応する電子書籍データによって表される内容をタッチパネル22に画像表示させる。また、表示処理部23は、ユーザからの表示終了指令に応じて、当該電子書籍データに基づくタッチパネル22への画像表示処理を終了する。表示開始指令及び表示終了指令は、ユーザAによるタッチパネル22へのタッチにより入力される。
表示処理部23は、タッチパネル22がダブルタップされたときに当該タップ箇所を中心に拡大表示する。また、表示処理部23は、タッチパネル22上でピンチアウトがなされたときに当該ピンチアウト幅に応じて拡大表示する。また、表示処理部23は、タッチパネル22上でスワイプがなされたときには、そのスワイプの方向に応じて表示頁を前後に切り替える。
表示処理部23は、ユーザAから表示開始指令が発せられたときに、現在画像表示中の電子書籍についての閲覧記録データの生成を開始する。閲覧記録データは、例えば、現在画像表示の電子書籍についての書籍IDと、精読動作回数と、注目動作回数と、単位ブロック識別子とを含む。書籍IDは、通信部21によって電子書籍データと共に受信される。
精読動作回数は、ある1つの頁画像が表示された時点から所定時間以上経過後に頁切替え動作がなされた回数である。例えば、スワイプにより第3頁画像から第4頁画像に切り替えられて第4頁画像が表示された時点から例えば5秒などの所定時間以上経過後にスワイプによって第5頁画像への頁切替え動作がなされた場合に1回の精読動作がなされたものとしてカウントする。当該所定時間は、例えば3秒又は5秒などの任意の時間に設定し得る。
注目動作回数は、タッチパネル22への例えばダブルタップやピンチアウト等のタッチ入力動作がなされた回数である。例えば、ユーザAが、タッチパネル22に現在画像表示されている内容の一部に注目してピンチアウトにより当該部分を拡大した場合に1回の注目動作がなされたものとしてカウントする。
単位ブロック識別子は、タッチパネル22に表示される1つの頁画像領域のうちの、ダブルタップ等のタッチ入力動作がなされた領域に存在する単位ブロックの識別子である。表示処理部23は、頁画像領域を複数の単位ブロックからなるものとして認識している。頁画像領域においては、一定サイズの単位ブロックが例えば横に12個、縦に16個、マトリクス状に配列されている。この場合の頁画像領域は、合計192個の単位ブロックからなる。単位ブロック53の各々には、固有の識別子(例えばc001〜c192)が対応付けられている。表示処理部23は、タッチ入力動作がなされた領域に存在する単位ブロックの各々を注目ブロックとする。閲覧記録データには、注目ブロックとされた単位ブロックの識別子が含まれる。
表示処理部23は、ユーザAから表示終了指令が発せられるまでこれらの動作のカウントを継続して閲覧記録データを生成する。表示処理部23による当該電子書籍についての画像表示終了後すなわち閲覧記録データの生成終了後、通信部21がその閲覧記録データを当該電子書籍の書籍IDと共に電子書籍システム10に送信する。閲覧記録データは、例えば、書籍ID「a000001」、精読動作回数「30」、注目動作回数「5」、単位ブロック識別子「c039、c100」を含む。
表示処理部23の機能は、例えば、通信端末20A内に設けられた例えばハードディスク等の記憶装置(図示せず)に記憶されている閲覧用ソフトウェアをCPU(図示せず)が読み出して実行することによって実現される。
閲覧統計部16は、通信網30を介して到来した閲覧記録データを受信し、これに基づいて閲覧記録テーブルを更新する。閲覧統計部16は、閲覧記録データを受信する度に、又は所定周期毎に閲覧記録テーブルを更新する。
図7には、閲覧記録テーブルの一例が示されている。「書籍ID」は、電子書籍システム10に登録されている電子書籍データの各々に対応付けられた固有の識別子である。
「精読動作合計回数」は、所定期間内に受信した閲覧記録データの各々に含まれる精読動作回数を書籍ID毎に合計して得られる値である。例えば、閲覧統計部16が、現在より前2週間などの所定期間内に100個の閲覧記録データを受信した場合、これらの各々に含まれる精読動作回数30回、25回、7回、・・・を合計して得られた値である。
「注目動作合計回数」は、所定期間内に受信した閲覧記録データの各々に含まれる注目動作回数を書籍ID毎に合計して得られる値である。例えば、閲覧統計部16が、現在より前2週間などの所定期間内に100個の閲覧記録データを受信した場合、これらの各々に含まれる注目動作回数100回、50回、70回、・・・を合計して得られた値である。
「注目ブロック識別子」は、1つの書籍IDについて所定期間内に受信した単位ブロック識別子のうちの、受信数が所定の受信閾値を超える単位ブロック識別子である。閲覧統計部16は、書籍ID毎、単位ブロック識別子毎にカウント値を保持しており、1つの単位ブロック識別子を受信する毎に、これ対応する書籍IDの単位ブロック識別子のカウント値をカウントアップする。閲覧統計部16は、例えば、所定期間内における書籍ID「a000001」についての単位ブロック識別子「c001」の受信数が「106」であり、受信閾値が「100」である場合、単位ブロック識別子「c001」を注目ブロック識別子とする。なお、単位ブロック識別子は通信網30を介して到来する閲覧記録データに含まれている。
図8には、マッチング用の頁画像データによって表される頁画像領域50及び単位ブロック53の一例が示されている。頁画像領域50のサイズは、例えば横幅W1=960ドット、縦幅H1=1280ドットである。頁画像領域50は、複数の単位ブロック53に分割されている。例えば、横幅80ドット、縦幅80ドットの単位ブロック53が横に12個、縦に16個並んでいる。この場合、単位ブロック53は192個である。単位ブロック53の各々には、固有の識別子(例えばc001〜c192)が対応付けられている。
また、図8には、各通信端末のタッチパネル22においてダブルタップ等のタッチ入力動作がなされた領域に相当する領域(以下、注目領域と称する)61及び62がマッチング用の頁画像領域50上に重ねて示されている。図7の注目ブロック識別子は、注目領域61上又は注目領域62上に存在する単位ブロックのうちの、タッチ入力動作回数が特に多い単位ブロックに対応する単位ブロック識別子ということもできる。例えば、タッチ入力動作回数が受信閾値を超える2つの単位ブロック53a及び53bが注目ブロックとなる。
図6の類似判定部14は、記憶部13に複数の既存登録データが記憶されている場合、最初に図3の比較判定処理の対象とすべき1つの既存登録データを以下のように選択する。すなわち、類似判定部14は、図7の「精読動作合計回数」及び/又は「注目動作合計回数」に基づいて少なくとも1つの既存登録データを新規登録データの比較対象として選択する。例えば、類似判定部14は、精読動作合計回数が多い順に既存登録データを選択し、新規登録データの比較対象とする。また、類似判定部14は、注目動作合計回数が多い順に既存登録データを選択し、新規登録データの比較対象とすることもできる。また、類似判定部14は、精読動作合計回数と注目動作合計回数の合計数が多い順に既存登録データを選択し、新規登録データの比較対象とすることもできる。類似判定部14は、選択順に既存登録データの特定色ドット数と新規登録データの特定色ドット数との比較を行なう。この際、類似判定部14は、全ての単位ブロックについて比較を行なうのではなく、図7の注目ブロック識別子に対応する単位ブロックについてのみ、特定色ドット数の比較を行なう。例えば、図8の単位ブロック53a及び53bについてのみ、特定色ドット数の比較を行なう。他の処理については第1の実施例と同様である。
以下、図9を参照しつつ、電子書籍システム10に記憶されている1つの電子書籍をユーザAが通信端末20Aから閲覧するときの電子書籍システム10及び通信端末20Aの動作フローについて説明する。
ユーザAは、電子書籍システム10に対して予めユーザ登録をして固有のユーザID及びパスワードを取得している。電子書籍の閲覧を行なおうとするユーザAは、先ず、通信端末20Aから自身のユーザID及びパスワードを通信網30を介して電子書籍システム1に送信する(ステップS301)。電子書籍システム10の認証部11は、当該ユーザID及びパスワードによる認証を行なって当該ユーザIDによるログイン処理を完了する(ステップS302)。
次に、ユーザAは、ある1つの書籍についての閲覧要求を通信端末20Aから電子書籍システム10に対して行なう(ステップS303)。この際、当該書籍に対応する書籍IDが閲覧要求と共に通信網30を介して電子書籍システム10に送信される。
電子書籍システム10の閲覧データ提供部15は、閲覧要求に応じて、当該書籍IDに対応する1つの電子書籍データを通信網30を介して通信端末20Aに送信する(ステップS304)。
通信端末20Aの通信部21は、電子書籍システム10から送信された電子書籍データを受信する。表示処理部23は、ユーザAからの表示開始指令に応じて、当該電子書籍データに基づくタッチパネル22への画像表示を開始する(ステップS305)。
また、これと同時に、表示処理部23は、閲覧記録データの生成を開始する(ステップS306)。表示処理部23は、ユーザAからの表示終了指令があるまで閲覧記録データを継続的に生成する。
表示処理部23は、タッチパネル22へのユーザAによるダブルタップ等のタッチ入力動作に応じた画像表示処理を行なう。また、表示処理部23は、タッチ入力動作が行なわれる毎に閲覧記録データを生成する。閲覧記録データは、例えば、上記した書籍ID、精読動作回数、注目動作回数、及び単位ブロック識別子を含む。
表示処理部23は、ユーザAからの表示終了指令に応じて、当該電子書籍データに基づくタッチパネル22への画像表示を終了する(ステップS307)。また、これと同時に、表示処理部23は、閲覧記録データの生成を終了する。通信部21は、表示処理部23による閲覧記録データの生成終了後、当該閲覧記録データを電子書籍システム10に送信する(ステップS308)。
閲覧統計部16は、通信網30を介して到来した閲覧記録データを受信し、これに基づいて閲覧記録テーブル(図7)を更新する(ステップS309)。例えば、当該閲覧記録データ受信前の閲覧記録テーブルの書籍ID「a000001」について精読動作合計回数「3000」、注目動作合計回数「10000」、注目ブロック識別子「c039、c100」であり、且つ、受信した閲覧記録データが、書籍ID「a000001」、精読動作回数「20」、注目動作回数「33」、単位ブロック識別子「c177」を含む場合、閲覧統計部16は、以下のように閲覧記録テーブルを更新する。
書籍ID「a000001」の精読動作回数については、3000回に20回を加算して3020回とする。注目動作回数については、10000回に33回を加算して10033回とする。注目ブロック識別子については、書籍ID「a000001」についての単位ブロック識別子「c177」のカウント値を1つカウントアップし、カウントアップ後のカウント値が受信閾値を超えた場合に、注目ブロック識別子を「c039、c100、c177」とする。
以下、電子書籍システム10に対して電子書籍の登録要求があった場合における類似判定部14による電子書籍データの類否判定処理の一例について説明する。
類似判定部14は、記憶部13に複数の既存登録データが記憶されている場合、最初に図3の比較判定処理の対象とすべき1つの既存登録データを以下のように選択する。先ず、なわち、類似判定部14は、図7の「精読動作合計回数」及び/又は「注目動作合計回数」に基づいて少なくとも1つの既存登録データを新規登録データの比較対象として選択する。例えば、類似判定部14は、精読動作合計回数の最も多い1つの既存登録データを、新規登録データに対する最初の比較対象として選択する。類似判定部14は、比較対象とした1つの既存登録データについて図3の比較判定処理を行なう。
図3のステップS101〜S104の処理については第1の実施例と同様である。ステップS105〜S108において、類似判定部14は、全ての単位ブロックについて比較を行なうのではなく、図7の注目ブロック識別子に対応する単位ブロックについてのみ、新規登録データの特定色ドット数と既存登録データの特定色ドット数との比較判定を行なう。例えば、図8の単位ブロック53a及び53bについてのみ、特定色ドット数の比較を行なう。
類似判定部14は、新規登録データが当該1つの既存登録データとは非類似であると判定した場合には、2番目に精読動作合計回数の多い1つの既存登録データを比較対象として選択し、これについて図3の比較判定処理を行なう。以下、記憶部13に記憶されている未判定の既存登録データの1つについて類似判定をするまで同様の処理を順次実行する。
上記したように、本実施例の電子書籍システム10においては、記憶部13に記憶されている電子書籍のうち、精読動作合計回数や注目動作合計回数の多いものから順に比較を行なう。すなわち、一般ユーザの関心の高い電子書籍から順に比較を行なう。通常、関心の高い電子書籍ほど不正コピーの対象となり易い。それ故、かかる順番で比較判定を行なうことにより、不正コピーを発見するまでの時間を大幅に短縮することができる。
また、本実施例の電子書籍システム10においては、頁画像領域50上の単位ブロックの全てではなく、タッチパネル22上でダブルタップ等のタッチ入力動作がなされた回数の大きい領域に存在する単位ブロックについてのみ比較判定を行なう。通常、関心の高い部分ほど不正コピーの対象となり易い。それ故、かかる順番で比較判定を行なうことにより、処理データ量を大幅に削減でき、不正コピーを発見するまでの時間を更に短縮することができる。また、比較判定の対象となる書類に限って行う事でも、不正コピーを発見するまでの時間を短縮できる事は言うまでもない。
上記実施例は、タッチパネル22へのダブルタップ等のタッチ入力動作によって各種指令が入力される場合の例であるがこれに限られない。例えば、通信端末20Aがパーソナルコンピュータであり、そのキーボードのキーの押下によって各種指令が入力されても良い。すなわち、各種指令は、タッチ入力やキー入力等の何らかのアクション入力によって入力される。
10 電子書籍システム
11 認証部
12 登録管理部
13 記憶部
14 類似判定部
15 閲覧データ提供部
16 閲覧統計部
20A、20B 通信端末
21 通信部
22 タッチパネル
23 表示処理部
30 通信網

Claims (17)

  1. 記憶部と、
    電子書籍データを伴う登録要求を受信する毎に書籍IDを生成して前記電子書籍データと前記書籍IDとを対応付けて前記記憶部に順次記憶させる登録管理部と、
    通信端末からの1つの書籍IDを伴う閲覧要求に応じて前記記憶部に記憶されている電子書籍データのうちから前記1つの書籍IDに対応する1つの電子書籍データを前記閲覧要求の発信元端末に提供する閲覧データ提供部と、を含む電子書籍システムであって、
    新規電子書籍データを伴う新規登録要求があったときに前記新規電子書籍データと前記記憶部に記憶されている既存電子書籍データとの類否を判定する類似判定部を含み、
    前記登録管理部は、前記類似判定部による類否判定結果にかかわらず前記新規電子書籍データを前記記憶部に記憶させ、
    前記閲覧データ提供部は、前記新規電子書籍データについての閲覧要求があったときには前記新規電子書籍データについて前記類似判定部によって非類似判定がされている場合に閲覧要求に応じることを特徴とする電子書籍システム。
  2. 前記閲覧データ提供部は、前記類似判定部によって類似判定がされた場合に、前記新規登録要求の発信元、及び前記類似判定部によって前記新規電子書籍データに類似すると判定された既存電子書籍データの登録元からの前記閲覧要求に限ってその要求に応じることを特徴とする請求項1に記載の電子書籍システム。
  3. 前記類似判定部による類似判定に応じて前記新規登録要求の発信元に類似データ検出通知を発する発信元宛通知手段を更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子書籍システム。
  4. 前記類似判定部による類似判定に応じて前記新規電子書籍データに類似すると判定された既存電子書籍データの登録元に類似データ検出通知を発する登録元宛通知手段を更に含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電子書籍システム。
  5. 前記登録管理部は、前記新規登録要求の発信元又は前記既存電子書籍データの登録元からの削除要求に応じて前記新規電子書籍データを前記記憶部から削除する削除手段を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の電子書籍システム。
  6. 前記類似判定部は、前記新規電子書籍データ及び前記既存電子書籍データによって表される頁画像領域を分割して得られる単位ブロック毎に類否判定を行なうことを特徴とする請求項1に記載の電子書籍システム。
  7. 前記類似判定部は、前記単位ブロックに含まれるドットの各々の色コードに基づいて類否判定を行なうことを特徴とする請求項6に記載の電子書籍システム。
  8. 前記類似判定部は、前記色コード毎に前記ドットの数を合計して特定色ドット数を算出し、前記新規電子書籍データについての各色コードについての前記特定色ドット数と前記既存電子書籍データについての各色コードについての前記特定色ドット数との差分値を合計して得られた差分合計値に基づいて類否判定を行なうことを特徴とする請求項7に記載の電子書籍システム。
  9. 前記類似判定部は、前記単位ブロックのうちの前記差分合計値が所定の差分閾値を超える単位ブロックの合計数が所定のブロック数閾値を上回っている場合に前記新規電子書籍データと前記既存電子書籍データとが類似すると判定することを特徴とする請求項8に記載の電子書籍システム。
  10. 前記類似判定部は、前記新規電子書籍データ及び前記既存電子書籍データに含まれる文字列の比較によって類否判定を行なう文字列比較手段をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の電子書籍システム。
  11. 前記文字列比較手段においては、前記新規電子書籍データによって表される頁画像領域内における1つの範囲内に存在する文字列と、前記既存電子書籍データによって表される頁画像領域内における前記1つの範囲に相当する範囲内に存在する文字列とを比較することを特徴とする請求項10に記載の電子書籍システム。
  12. 前記文字列比較手段においては、前記文字列の比較によって類似すると判定された文字列の数が所定の文字列数閾値を超えている場合に前記新規電子書籍データと前記既存電子書籍データとが類似すると判定することを特徴とする請求項11に記載の電子書籍システム。
  13. 1つの書籍IDに対応する電子書籍データに基づく画像表示に関するアクション入力の合計回数を当該1つの書籍IDと対応付けて記録する閲覧記録テーブルと、
    通信網を介して到来する1つの書籍ID及び前記アクション入力の回数に基づいて当該1つの書籍IDに対応する前記合計回数を更新する閲覧統計部と、を更に含み、
    前記類似判定部は、前記既存電子書籍データのうちの前記合計回数の最も多い書籍IDに対応する既存電子書籍データから順に前記新規電子書籍データとの類否を判定することを特徴とする請求項1に記載の電子書籍システム。
  14. 前記アクション入力は、前記電子書籍データに基づく複数の頁画像のうちの1つが表示された時点から所定時間以上経過後に前記頁画像を切り替える動作であることを特徴とする請求項13に記載の電子書籍システム。
  15. 前記アクション入力は、前記電子書籍データに基づく頁画像を表示する表示画面上へのダブルタップ、ピンチアウト、及びスワイプのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項13に記載の電子書籍システム。
  16. 前記類似判定部は、前記新規電子書籍データ及び前記既存電子書籍データによって表される頁画像領域うちの一部の領域のみの比較によって前記新規電子書籍データと前記既存電子書籍データとの類否を判定することを特徴とする請求項1に記載の電子書籍システム。
  17. 前記一部の領域は、前記既存電子書籍データによって表される頁画像領域のうちの、画像表示に関するアクション入力の合計回数が所定閾値よりも多い領域であることを特徴とする請求項16に記載の電子書籍システム。
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