JP2014058008A - 研削条件設定装置、方法およびプログラム - Google Patents

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徹郎 相川
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和夫 青山
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Abstract

【課題】溶接部分の表面形状から精密な研削条件を設定する研削条件設定技術を提供する。
【解決手段】本発明の第1実施形態に係る研削条件設定装置70は、溶接された母材90の溶接ビード94およびその周辺の表面形状データを保持する保持部11と、溶接ビード94の短手方向に沿う表面ライン91の極点を表面形状データに基づいて算出する算出部12と、表面ライン91上に配列する複数の極点の両端の外側を母材90の露出表面21とみなしこの露出表面に基づいて溶接ビード94で被覆されている母材90の被覆表面を推定する推定部13と、母材の露出表面または被覆表面に外接する円弧状の仕上げ線を設定する設定部14と、仕上げ線からはみ出す溶接ビード94である余盛が位置する仕上げ線の線範囲を研削線範囲として検出する検出部15と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、溶接ビードを研削するための研削条件の設定技術に関する。
発電所で使用される水車ランナ等の大型複雑構造物は、一体の鋳物での製造が困難なため、複数の部品を溶接して製造している。
水車ランナでは、溶接部表面が流路となっており、溶接後の溶接ビード表面を滑らかな形状にしないと渦が発生し効率が低下するおそれがあるため、一般に手作業でこの溶接ビード表面を研削し整形している。
この研削作業は、粉塵や振動工具に起因する悪環境下で行われることが多い。
特に、研削対象物が狭隘部を有する複雑構造物であるときは、この悪環境下で悪い作業姿勢が長時間続くなど作業者に多くの労力を強いることになる。
また、研削作業の工数は、溶接作業の工数に次いで多く、この工数の多さが研削作業の製造コスト中に占める割合を大きくしている。
そこで、多関節ロボットなどに研削手段を取り付け、研削作業を自動化することで作業者の負担軽減や製造コストの低減を実現している(例えば、特許文献1)。
この自動化のためには従来作業者の主観に頼って決定されていた研削箇所または各種研削条件およびロボット等の制御条件を自動設定する技術が必要となる。
比較的単純な接合形状の研削箇所に関する研削条件については、既に導出がされている(例えば、特許文献2)。
特開平10−193181号公報 特開平11−285952号公報
しかし、研削作業を全自動化するためには、多様な接合形状に応じた精密な研削条件の導出が必要であった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、溶接部分の表面形状から精密な研削条件を設定する研削条件設定技術が提供されることを目的とする。
本発明に係る研削条件設定装置は、溶接された母材の溶接ビードおよびその周辺の表面形状データを保持する保持部と、溶接ビードの短手方向に沿う表面ラインの極点を表面形状データに基づいて算出する算出部と、表面ライン上に配列する複数の極点の両端の外側を母材の露出表面とみなしこの露出表面に基づいて溶接ビードで被覆されている母材の被覆表面を推定する推定部と、母材の露出表面または被覆表面に外接する円弧状の仕上げ線を設定する設定部と、仕上げ線からはみ出す溶接ビードである余盛が位置する仕上げ線の線範囲を研削線範囲として検出する検出部と、を備える。
本発明により、溶接部分の表面形状から精密な研削条件を設定する研削条件設定技術が提供される。
本発明の第1実施形態に係る研削条件設定装置が、溶接ビードおよびその周辺の母材の表面形状を読み込んでいる様子を示す図。 (A)は表面ラインの形状と極点を表す図、(B)は(A)の表面ラインを算出処理して得た傾きの差分値を示すグラフ。 本発明の各実施形態に係る研削条件設定装置が検出する研削線範囲を示す図。 本発明の第1実施形態に係る研削条件設定装置の構成を示す図。 本発明の各実施形態に係る研削条件設定装置が抽出する表面ライン、仕上げ線および区画領域の関係を示す図。 母材とセンサとの相対移動を実現する母材移動部の実施形態を示す図。 (A)は抽出された表面ラインの研削線範囲を示す図、(B)は(A)の表面ラインに隣接する他の表面ラインの研削線範囲を示す図、(C)は(A)および(B)の座標を合わせた投影図。 確定部で導出される各種研削条件の実施形態を示す図。 導出部で導出される各種研削条件の実施形態を示す図。 導出部の構成の実施形態を示す図。 本発明の第1実施形態に係る研削条件設定装置の動作手順を示すフローチャート。 母材の被覆表面の推定のサブルーチンを示すフローチャート。 研削条件導出のサブルーチンを示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る研削条件設定装置の構成図。 (A)は母材移動部の位置精度等が高い場合のシミュレーティング結果の表示画面、(B)は母材移動部の位置精度等が低い場合のシミュレーティング結果の表示画面。 第2実施形態における確認工程を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る研削条件設定装置70が、母材90を溶接剤で接合した際にできる溶接ビード94およびその周辺の母材90の表面形状をセンサ10で読み込んでいる様子を示す図である。
溶接ビード94とは、母材90を溶接剤で接合した際にできる溶接痕の盛り上がり部分のことである。
図1に示されるように(適宜図2参照)、本発明の第1実施形態に係る研削条件設定装置70は、溶接された母材90の溶接ビード94およびその周辺の表面形状データを保持する保持部11と、溶接ビード94の短手方向に沿う表面ライン91の極点を表面形状データに基づいて算出する算出部12と、表面ライン91上に配列する複数の極点20の両端の外側を母材90の露出表面21とみなしこの露出表面21に基づいて溶接ビード94で被覆されている母材90の被覆表面22を推定する推定部13と、母材の露出表面21または被覆表面22に外接する円弧状の仕上げ線30(図3参照)を設定する設定部14と、仕上げ線30からはみ出す溶接ビード94である余盛96が位置する仕上げ線30の線範囲を研削線範囲34として検出する検出部15と、を備える。
このように図1に示される構成で研削条件設定装置70が構成されることにより、研削線範囲34の検出のための基礎となる母材の被覆表面22を推定し、研削線範囲34の検出を自動で行うことが可能となる。
上記に加え、本実施形態に係る研削条件設定装置70は、図4に示されるように(適宜図5参照)、表面形状データを取得するセンサ10および母材90を溶接ビード94の長手方向に相対移動させる制御部63と、長手方向に間隔をあけて並列する複数の表面ライン91により溶接ビード94の表面を複数の区画領域50に区画する区画部16と、互いに隣接する二つの表面ライン91(91a、91b)において検出された各々の研削線範囲34の重複部分をこの二つの表面ライン91(91a、91b)に挟まれる区画領域50の確定研削領域53に対応させる確定部18と、確定研削領域53における余盛96を研削するための条件を導く導出部19と、を備える。
このような構成が加わることにより、研削される溶接ビード94の全域にわたって、実際に研削する範囲である確定研削領域53を確定することができる。
そして、この確定研削領域53に基づいて、研削するための各種研削条件を導くことが可能になる。
保持部11は、センサ10で読み取られる溶接された母材90の溶接ビード94およびその周辺の表面形状データを保持する。
この表面形状データの取得には、例えば、レーザ92からレーザ光を表面に照射し、反射光をセンサ10で計測する光切断法などが用いられる。
算出部12は、溶接ビード94の短手方向に沿う表面ライン91の極点20を表面形状データに基づいて算出する。
算出方法は、まず最小二乗法などを用いて表面ライン91上の複数の評価点のうち1点を挟んだ左右近傍における局所的な近似直線を求める。
求められた左右の近似直線の傾きの差分を算出し、その評価点の差分値とする。
この算出処理を表面ライン91上の全ての評価点で実施する。
図2は、図2(A)に示されるような表面ライン91の形状が、上記の算出処理により図2(B)に示される傾きの差分値のグラフに変換される様子を示している。
図2(B)のグラフにおいて既定の閾値23を超える範囲を抽出する。
抽出された各範囲において絶対値の最大点を求めることで表面ライン91の形状の極点20が求められる。
推定部13は、表面ライン91上に配列する複数の極点20の最も母材側に近い両端の母材側極点20(20a、20b)の外側を母材90の露出表面21とみなし、この露出表面21に基づいて溶接ビード94で被覆されている母材90の被覆表面22を推定する。
推定方法は、露出表面21のデータにハフ変換などの直線を検出する信号処理を適用し、図3に示す推定母材直線33(33a、33b)として位置と傾きを計測する。
この推定母材直線33は被覆表面22にまで延長され、母材の推定表面形状とされる。
このように、一度露出表面21を抽出してから、露出表面21にのみ直線を検出する信号処理を適用することにより、露出表面21以外のデータの影響による推定形状の誤計測や計測精度の低下を抑制できる。
設定部14は、母材の露出表面21または被覆表面22に外接する円弧状の仕上げ線30を設定する。
仕上げ線30は、事前に形状および大きさが決められている。
第1実施形態においては、この仕上げ線30を仕上げ半径31が決められた円弧とする。
検出部15は、図3で示されるように、仕上げ線30からはみ出す溶接ビード94である余盛96が位置する仕上げ線30の線範囲を研削線範囲34として検出する。
図3で示されるように、研削線範囲34は、溶接ビード94の形状によっては一つの仕上げ線30上で複数に分断されて検出されることもある。
だたし、研削線範囲34として検出されるためには、各々の研削線範囲34(34a、34b)に対応する円の中心角(研削線角度35(35a、35b))が既定の角度以上である必要がある。
図3の研削線角度35bのように、既定の角度以下である場合は、研削線範囲34bは検出されない。
制御部63は、表面形状データを取得するセンサ10および母材90を溶接ビード94の長手方向に互いに相対移動させる。
制御部63は、位置データ保持部64に保持された複数の計測位置にレーザ92およびセンサ10を移動させ、必要な範囲の表面形状データを取得する。
センサ10を移動させるセンサ移動部62(図4)または母材90を移動させる母材移動部61(図6)などが、制御部63に接続されて相対移動をさせる。
センサ10の移動によるブレを避けるため、母材90を動かせる場合は、母材移動部61を用いて母材90を移動させるのが望ましい。
制御部63は、導出部19で得られる各種研削条件に従って研削手段が動かされるように、導出された各種研削条件を制御命令の形に変換して保持する機能も備える。
区画部16は、長手方向に間隔をあけて並列する複数の表面ライン91により溶接ビード94の表面を複数の区画領域50に区画する。
表面形状データから抽出する表面ライン91が多くなれば、一つあたりの区画領域50が小さくなり、確定研削線領域53が、より溶接ビード94の形状に即したものになる。
確定部18は、互いに隣接する二つの表面ライン91において検出された各々の研削線範囲34の重複部分を、この二つの表面ライン91に挟まれる区画領域50の確定研削領域53に対応させる。
図7(A),(B)は、図5で示される隣接した2本の表面ライン91(91a、91b)に基づいた研削線範囲34等を表す図である。
図7(A),(B)に示されるように、センサ10のブレなどが原因して確定部18へ送られてくる際、データの回転角度を含めた座標37(37a、37b)が互いにずれていることがある。
そこで、まず図7(A),(B)のデータの座標37(37a、37b)を一致させる必要がある。
座標37(37a、37b)を一致させる方法は、例えば溶接ビード94の左右の2本の推定母材直線33の交点と、円中心32を直線で結ぶ。
そして、図7(C)に示されるように、このようにして定義された図7(A),(B)それぞれの直線Aおよび直線Bが一致するように、データを投影する。
このようにして、図7(A),(B)のデータの座標37(37a、37b)を一致させることができる。
なお、図7(A),(B)において互いに回転角度に相違がないことがわかっている場合には、単に円中心32aおよび円中心32bを一致させるだけでもよい。
また、図7(A),(B)において互いに母材の表面形状が完全に一致していることがわかっている場合には、推定母材直線33(33a、33b)の位置を一致させるように投影させてもよい。
そして、各々の研削線範囲34の重複部分をこの二つの表面ライン91に挟まれる区画領域50の確定研削領域53に対応させる。
だたし、確定研削領域53として確定されるためには、各々の確定研削領域53に対応する円の中心角(確定角度54)が既定の角度以上である必要がある。
既定の角度以下である場合は、確定研削領域53から除かれる。
そして、確定研削領域53が確定されると、同時に確定研削領域53の幾何的形状から後述する施工姿勢51および施工振り幅52が一意的に導出される。
図8は確定研削領域53およびこれに基づく施工姿勢51および施工振り幅52との関係を示している。
施工姿勢51は、仕上げ線30の円中心32を通り確定研削領域53を二等分する二等分線と円中心32を通る所定の基準線55とがなす角度(第1角度)である。
基準線55は、平常待機時における研削手段の先端の向きなど、事前に適宜設定された向きを定める線である。
この基準線55からの偏角を用いて施工姿勢51が指定される。
各確定研削領域53における施工姿勢51は、確定部18で行った座標合わせの逆変換などで求めることができる。
施工振り幅52は、確定研削領域53に対応する中心角の角の二等分線によって二等分された角度(第2角度)である。
この二等分線は、上述の確定研削領域53の二等分線と一致する。
その結果、研削手段の先端は、施工姿勢51を中心に、施工振り幅52で振れながら仕上げ線30まで余盛96を研削することとなる。
本実施形態において、一つの区画領域50において、施工振り幅52および施工姿勢51は常に一定であるため、研削手段の単純な制御で研削が可能である。
導出部19は、図9で示される確定研削領域53における余盛96を研削するための各種の条件を導く。
導出部19で導かれる研削するための条件とは、例えば後述する狙い位置範囲58、狙い位置59など余盛96に基づくものである。
以降、この導出部19で導出される研削するための各種の条件および確定部18で導出される施工姿勢51、施工振り幅52および確定研削領域53を各種研削条件と記す。
図10は、導出部19の構成を示している。
導出部19(図4)は、確定研削領域53における算出部12で算出された極点20のうち余盛96の動径方向の高さが最小のものを抽出し最小高さを定量する定量部40と、各確定研削領域53の全域に渡る余盛96の動径方向の平均高さを測算する測算部41と、平均高さから最小高さを引いた差を求め、この差が既定値以上であれば最小高さを、既定値未満であれば平均高さを、その確定研削領域53の動径方向の狙い位置範囲58として決定する決定部43と、狙い位置範囲58内で確定研削領域53の二等分線に沿って狙い位置59を調整する調整部44とから構成される。
定量部40は、確定研削領域53における算出部12で算出された極点20のうち余盛96の動径方向の高さが最小のものを抽出し最小高さを定量する。
測算部41は、各確定研削領域53の全域に渡る余盛96の動径方向の平均高さを測算する。
決定部43は、平均高さから最小高さを引いた差を求め、この差が既定値以上であれば最小高さを、既定値未満であれば平均高さをその確定研削領域53の動径方向の狙い位置範囲58として決定する。
調整部44は、狙い位置範囲58内で確定研削領域53の二等分線に沿って狙い位置59を調整する。
狙い位置59とは、研削時に上述の研削手段の先端が配置される位置である。
研削が進むにつれてこの狙い位置59が調整されていく。
さらに、研削を開始する前であっても、例えばプラズマガウジング装置で研削をする場合は、出力強度に応じて位置を微調整するために用いられる。
なお、図示しないが、実際に研削を実行するときは、導出された各種研削条件は制御部63に送られ、制御部63はこの条件を基に研削手段およびその先端を制御することができる。
なお、本実施形態では、導出部で導出される各種研削条件は狙い位置59などとした。
しかし、例えば、余盛96の研削量など、同じように確定研削領域53から導出されるものは、研削する際の状況に合わせて適宜変更可能である。
また、確定研削領域53ごとに余盛96の形状が異なるため、最小高さの定量から狙い位置範囲58または狙い位置59の導出までの各過程は確定研削領域53ごとになされる。
この第1の実施の形態によれば、仕上げ線30まで研削するための各種研削条件を取得した表面形状データから導出できる。
したがって、研削作業の自動化のための各種研削条件の自動設定が可能となる。
次に、本実施形態に係る研削条件設定装置の動作について図11、図12および図13を用いて説明する。
図12は、図11における母材の被覆表面の推定(ステップS3)のサブルーチンを示している。
図13は、図11における研削条件導出(ステップS13)のサブルーチンを示している。
図11に示されるように、まず、センサ10および母材90を相対移動させて制御部63が位置データ保持部64に保持された計測位置に移動し(ステップS1)、表面形状データをセンサ10で取得する(ステップS2)。
取得された表面形状データは保持部11に保持される。
次に、母材の被覆表面の推定のサブルーチンを開始する(ステップS3;図12へ)。
表面形状データから一つの表面ライン91を抽出し(ステップS301)、最小二乗法などを用い表面ライン91上の複数の評価点のうち1点を挟んだ左右近傍における局所的な近似直線を算出する(ステップS302)。
求められた左右の近似直線の傾きの差分を演算し、その評価点の差分値とする(ステップS303)。
この算出処理および演算処理を全ての表面ライン91上の全ての評価点で実施する(ステップS304;YES)。
演算された差分値が全て出揃ったら(ステップS304;NO)、これらの値を縦軸にとり、図2(B)で示すようにグラフにプロットする。
そして、図2(B)のグラフで既定の閾値23を超える、左右の近似直線の傾きの変化が大きい範囲を抽出する(ステップS305)。
抽出された各範囲において絶対値の最大点を求めることで、表面ラインの極点20を算出する(ステップS306)。
極点20のうちで最も母材側に近い母材側極点20(20a、20b)を抽出する(ステップS307)。
推定部13は、抽出された母材側極点20(20a、20b)の外側を母材90の露出表面21とみなす(ステップS308)。
この露出表面21のデータにハフ変換などの直線を検出する信号処理を適用し露出表面21の位置と傾きを計測する(ステップS309)。
そして、図3で示されるように、露出表面21で検出された直線(推定母材直線33)を被覆表面22の形状であると推定し、母材の被覆表面の推定のサブルーチンを終える(ステップS309;図11へ)。
推定された推定母材直線33の露出表面21または被覆表面22に2箇所以上で外接するように仕上げ線30を設定する(ステップS4)。
次に、仕上げ線30と表面形状データを比較し、余盛96が分布する線範囲を検出する(ステップS5)。
この際、研削線角度35が既定角度以下となる線範囲は除かれて(ステップS6)、それ以外の線範囲を研削線範囲34として検出する(ステップS7)。
未抽出の表面ライン91がある場合は(ステップS8;YES)、各々の表面ライン91に対して母材の被覆表面22の推定(ステップS3)およびこれに基づいて研削線範囲34を検出するまでの工程(ステップS7)を繰り返す。
取得された表面形状データ中の全ての表面ライン91に対して研削線範囲34を検出すると(ステップS8;NO)、制御部63は位置データ保持部64を参照してセンサ10が未計測の計測位置があるか確認する(ステップS9)。
未計測の計測位置があれば(ステップS9;YES)、次の計測位置に移動する(ステップS1)。
未計測の位置がなくなり(ステップS9;NO)、研削線範囲34が全て検出されると、接合部分の長手方向に隣接しあう研削線範囲34から確定研削領域53を確定する。
この際、研削線角度35が既定角度以下となる領域は除かれて(ステップS10)、それ以外の領域を確定研削領域53として確定する(ステップS11)。
確定研削領域53が確定されると確定研削領域53の幾何的形状から施工姿勢51、施工振り幅52を導出する(ステップS12)。
次に、導出部19において確定研削領域53における各種研削条件を導出する(ステップS13;図13へ)。
図10で示される定量部40および測算部41はそれぞれ、確定された確定研削領域53のうちの一つを抽出する(S130)。
そして、確定研削領域53における仕上げ線30と保持部11の表面形状データとを比較する。
定量部40では、余盛96の動径方向の高さが最小のものを抽出し最小高さを定量する(ステップS131)。
測算部41では、各確定研削領域53の全域に渡る余盛96の動径方向の平均高さを測算する(ステップS132)。
平均高さから最小高さを引いた差を求め、この差が既定値以上であれば最小高さを、既定値未満であれば平均高さをその確定研削領域53の動径方向の狙い位置範囲58として導出する(ステップS133)。
そして、調整部44において狙い位置範囲58内で確定研削領域53の二等分線に沿って狙い位置59を導出する(S134)。
未確認の確定研削領域53がなくなるまで確定研削領域53ごとに狙い位置59および狙い位置範囲58を導出していく(ステップS135;YES)。
全ての確定研削領域53について狙い位置範囲58および狙い位置59が導出されて(ステップS135;NO)、研削条件の導出が終了する(図11のステップS13へ)。
(第2実施形態)
図14に示すように、本発明の第2実施形態に係る研削条件設定装置70は、図4に示される第1実施形態に係る研削条件設定装置70に加え、新たに、導出された各種研削条件を基に再度表面形状データを取得して研削手段の研削動作をシミュレーティングする確認部60と、このシミュレーティングを画像表示して運転員に位置の調整をさせるモニタ65と、を備える。
なお、確認部60およびモニタ65が加わること以外は、本実施形態は第1実施形態と同じ構成および動作手順を有するので、重複する説明は省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
確認部60は、導出された各種研削条件を基に再度表面形状データを取得して研削手段の研削動作をシミュレーティングする。
研削手段を実際に配置する位置に、研削手段の代わりにセンサ10を施工姿勢51を保たせて移動させ、その位置から再度表面形状データの取得を行う。
第1実施形態で得られる表面形状データは、センサ10の角度を一定に保って溶接ビード94の長手方向に移動しながら計測されたものであった。
これに対して、第2実施形態で取得される表面形状データは、区画領域50ごとに導かれた施工姿勢51に計測姿勢を変えるとともに計測位置も適宜変えながら計測されるものである。
センサ10の計測位置は、センサ10の視野範囲、研削手段の形状又は確定研削領域53の広さなどによって適宜規定された位置である。
例えば、各確定研削領域53における円中心32の位置などが計測位置として好適に選ばれる。
このようにして取得された表面形状データの上に座標変換した各種研削条件の情報を視覚化して表示し、研削手段の配置をシミュレーティングする。
なお、上述の座標変換は、再度取得した表面形状データにおける直線Aなどの相対位置と、最初に取得した表面形状データにおけるそれの相対位置と、を変化させないようにして移動制御量を基に行う変換である。
モニタ65は、このシミュレーティングを画像表示して運転員に位置の調整をさせる。
図15(A),(B)は、モニタ65に表されたシミュレーティング結果の表示画面である。
センサ移動部62または母材移動部61の位置精度等が高い場合には、図15(A)のように再度取得した表面形状データ上に先に導出した各種研削条件が適切に表示される。
一方、位置精度等が悪い場合には、図15(B)のように、先に導出した各種研削条件がずれて表示され、研削が適切に行なわれないことが確認できる。
運転員はモニタ65上で、これら視覚化された表面形状データおよび各種研削条件を確認しながら各種研削条件を調整できる。
次に、図16を参照しながら、第2実施形態における動作を説明する。
導出部19が、第1実施形態と同様の各種研削条件を導出する(ステップS13)。
そして、例えば円中心32などの表面形状データ中で特徴となる基準位置を抽出する。
次に、待機状態において予定されている研削手段の先端位置の、この基準位置からの相対位置を測定する(ステップS22)。
そして、この相対位置を基に、研削手段の先端を狙い位置59まで移動させるための、研削手段の移動制御量を計算する(ステップS23)。
この移動制御量には研削手段が施工姿勢51になるための回転量も含まれる。
また、移動制御量は、研削手段の先端に対する狙い位置59の相対位置そのものとは限らず、研削手段またはセンサ10を移動させる制御量である。
移動制御量は制御部63に伝達される(ステップS24)。
制御部63は、センサ移動部62または母材移動部61を制御して、研削手段を移動させる代わりにセンサ10を移動制御量だけ移動させる。
センサ10は各区画領域50における施工姿勢51を保ちながら表面形状データを再度取得する(ステップS25)。
なお、施工姿勢51で表面形状データを取得しなおしているので、この表面形状データから確定研削領域53を確定させた場合には、この確定研削領域53の二等分線は常に垂直真下を向くこととなる。
確認部60は、図15(A),(B)で示されるように、導出した各種研削条件に移動制御量に応じた座標変換をしてモニタ65に表示する。
そして、再度読み取った表面形状データ上に座標変換をした各種研削条件を表示して動作を終了する(ステップS26)。
このようにして、確認部60は、各種研削条件が適切に実現されるかどうかシミュレーティングして確認させる。
従来では、各種研削条件が適切に実現されるか確認する場合には、多関節ロボットなどのセンサ移動部62の先端からセンサ10が取り外され、研削手段に付け替えられるヘッド交換がなされていた。
研削手段の先端は、制御部63に制御されて導出部19で導出された狙い位置59に実際に移動され、運転員の目視で適切に位置しているか確認していた。
この場合、各種研削条件を導出する設定工程と上述の目視で位置を確認する確認工程との間にヘッド交換などの手作業が入り、全自動化を妨げになっていた。
また、研削手段に付け替えて、実際にその先端を狙い位置59に移動させてみないと、導出された各種研削条件にずれが生じていることを確認することができない場合があった。
更には、目視での確認では、狙い位置59が適切に実現されているか否かを正確に確認するのが難しかった。
しかし、第2実施形態によれば、センサ10を用いたシミュレーティングが研削手段の移動による目視確認に代わるため、設定工程と確認工程との間の手作業を省くことができる。
さらに、各種研削条件が適切に実現しているかどうかを、実物への目視ではなく、モニタ65において正確に確認できるようになる。
このようにシミュレーティングで各種研削条件を確認することで、確認工程での運転員の負荷軽減や時間短縮が可能となる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の研削条件設定装置によれば、確定研削領域53を確定し、この確定研削領域53から各種研削条件を導出する手段を持つことおよび導出した各種研削条件をシミュレーティングする手段を持つことにより、研削作業の自動化のための精密な各種研削条件の自動設定が可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…センサ、11…保持部(データ保持部)、12…算出部(極点算出部)、13…推定部(母材形状推定部)、14…設定部(仕上げ線設定部)、15…検出部(研削線範囲検出部)、16…区画部(ビード表面区画部)、18…確定部(研削領域確定部)、19…導出部(研削条件導出部)、20(20a、20b)…極点(母材側極点)、21…露出表面、22…被覆表面、23…閾値、30(30a、30b)…仕上げ線、31…仕上げ半径、32(32a、32b)…円中心、33(33a、33b)…推定母材直線、34(34a、34b)…研削線範囲、35(35a、35b)…研削線角度、37(37a、37b)…座標、40…定量部(極点定量部)、41…測算部(平均測算部)、43…決定部(狙い位置範囲決定部)、44…調整部(狙い位置調整部)、50…区画領域、51…施工姿勢(第1角度)、52(52a、52b)…施工振り幅(第2角度)、53…確定研削領域、54…確定角度、55…基準線、58…狙い位置範囲、59…狙い位置、60…確認部(研削確認部)、61…母材移動部、62…センサ移動部、63…制御部、64…位置データ保持部、65…モニタ、70…研削条件設定装置、90…母材、91(91a、91b)…表面ライン、92…レーザ、94…溶接ビード、96…余盛、A…直線、B…直線。

Claims (7)

  1. 溶接された母材の溶接ビードおよびその周辺の表面形状データを保持する保持部と、
    前記溶接ビードの短手方向に沿う表面ラインの極点を前記表面形状データに基づいて算出する算出部と、
    前記表面ライン上に配列する複数の前記極点の両端の外側を前記母材の露出表面とみなしこの露出表面に基づいて前記溶接ビードで被覆されている母材の被覆表面の形状を推定する推定部と、
    前記母材の露出表面または被覆表面に外接する円弧状の仕上げ線を設定する設定部と、
    前記仕上げ線からはみ出す前記溶接ビードである余盛が位置する前記仕上げ線の線範囲を研削線範囲として検出する検出部と、を備えることを特徴とする研削条件設定装置。
  2. 前記表面形状データを取得するセンサおよび前記母材を前記溶接ビードの長手方向に相対移動させる制御部と、
    前記長手方向に間隔をあけて並列する複数の表面ラインにより前記溶接ビードの表面を複数の区画領域に区画する区画部と、
    互いに隣接する二つの前記表面ラインにおいて検出された各々の前記研削線範囲の重複部分をこの二つの表面ラインに挟まれる前記区画領域の確定研削領域に対応させる確定部と、
    前記確定研削領域における前記余盛を研削するための条件を導く導出部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の研削条件設定装置。
  3. 前記制御部は、前記センサを移動させるセンサ移動部または前記母材を移動させる母材移動部を有することを特徴とする請求項2に記載の研削条件設定装置。
  4. 前記仕上げ線は既定の半径の円であり、
    前記研削するための条件とは、前記仕上げ線の円中心を通り前記確定研削領域を二等分する二等分線と前記円中心を通る所定の基準線とがなす第1角度と、
    前記確定研削領域に対応する中心角の前記二等分線によって二等分された第2角度と、
    前記二等分線に沿って上下位置が調整された狙い位置と、
    前記狙い位置が位置することのできる範囲である狙い位置範囲と、のうちのいずれかであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の研削条件設定装置。
  5. 再度読み取った前記表面形状のデータ上に前記導出部で算出した前記確定研削領域、前記第1角度、前記第2角度、前記狙い位置および前記狙い位置範囲の少なくとも1つを表示し、前記研削条件が適切に実現されているか確認させる確認部を備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の研削条件設定装置。
  6. 溶接された母材の溶接ビードおよびその周辺の表面形状データを保持するステップと、
    前記溶接ビードの短手方向に沿う表面ラインの極点を前記表面形状データに基づいて算出するステップと、
    前記表面ライン上に配列する複数の前記極点の両端の外側を前記母材の露出表面とみなしこの露出表面に基づいて前記溶接ビードで被覆されている母材の被覆表面を推定するステップと、
    前記母材の露出表面または被覆表面に外接する円弧状の仕上げ線を設定するステップと、
    前記仕上げ線からはみ出す前記溶接ビードである余盛の前記仕上げ線の線範囲を研削線範囲として検出するステップと、
    を備えることを特徴とする研削条件設定方法。
  7. コンピュータに、
    溶接された母材の溶接ビードおよびその周辺の表面形状データを保持するステップ、
    前記溶接ビードの短手方向に沿う表面ラインの極点を前記表面形状データに基づいて算出するステップ、
    前記表面ライン上に配列する複数の前記極点の両端の外側を前記母材の露出表面とみなしこの露出表面に基づいて前記溶接ビードで被覆されている母材の被覆表面を推定するステップ、
    前記母材の露出表面または被覆表面に外接する円弧状の仕上げ線を設定するステップ、
    前記仕上げ線からはみ出す前記溶接ビードである余盛の前記仕上げ線の線範囲を研削線範囲として検出するステップ、を実行させることを特徴とする研削条件設定プログラム。
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