JP2014057470A - 電源装置 - Google Patents

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英治 南
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貴史 河合
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Abstract

【課題】力率改善機能を有する電源装置における回路構成の簡素化、製造コストの低減、効率の向上および装置の小型化の実現を課題とする。
【解決手段】電源装置10は、整流回路DB1、力率改善回路1、DC/DCコンバータ2、力率改善回路1とDC/DCコンバータ2を制御する制御部3を備え、力率改善回路1は、第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1からなる第1の直列回路、リアクトルL1、平滑コンデンサC1を含み、DC/DCコンバータ2は、第1の直列回路、第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2とからなる第2の直列回路、トランスT1とを含み、トランスT1の一次コイルLpは、その一端が第1のスイッチング素子Q1と第1の整流素子D1との接続点に接続され、その他端が第2のスイッチング素子Q2と第2の整流素子D2との接続点に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源から供給された交流電圧を整流して、負荷に直流電力を供給するための高力率かつ高効率の電源装置に関するものである。
電源装置では、整流素子の導通角が平滑コンデンサの充電期間との関係で狭くなるため力率が低下する。この力率低下は、たとえば整流回路の出力に昇圧型の力率改善回路を設けて、電源装置の入力電圧と入力電流の位相差を小さくすることで改善することができる(特許文献1)。昇圧型の力率改善回路は、交流電圧を整流して得た脈流電圧を、交流入力周波数よりはるかに高い周波数でスイッチングして昇圧する回路であり、少なくともスイッチング素子とエネルギーを蓄積する素子(たとえばリアクトル)を有している。
特開2010−115088号公報
こうした電源装置では、昇圧型の力率改善回路(以下、単に力率改善回路と表記することがある)および負荷に所望の電圧で直流電力を供給するDC/CDコンバータが別個に構成される。そのため回路構成が複雑となり、電源装置の部品点数が増え、部品コスト、組み立てコストなどの製造コストの上昇を招く。
また電力損失が、力率改善回路およびDC/CDコンバータのそれぞれにおいて生じるため(別個に構成された力率改善回路およびDC/CDコンバータにおいて、それぞれのスイッチング素子等で電力損失が生じるため)、効率が低下する。したがって、電力損失による発熱が増加し、その放熱のために装置が大型化する(たとえばヒートシンクなどの大型化)。
そこで、本発明は、力率改善機能を有する電源装置における回路構成の簡素化、製造コストの低減、効率の向上および装置の小型化を実現することを課題とした。
上記課題を解決するために、本発明にかかる電源装置(請求項1)は、入力交流電圧を整流する整流回路と、力率を改善し且つ所定の直流電圧を出力する力率改善回路と、前記所定の直流電圧を入力として負荷に所定の直流出力電圧を出力するDC/DCコンバータと、前記力率改善回路および前記DC/DCコンバータの動作を制御する制御部とを備えている。
前記力率改善回路は、第1の整流素子と第1のスイッチング素子とからなる第1の直列回路、リアクトル、および平滑コンデンサを含む。前記リアクトルは、その一端が前記整流回路の出力端子の一端に接続され、その他端が前記第1の整流素子と前記第1のスイッチング素子との接続点に接続されている(前記リアクトルは、前記整流回路の出力端子の一端と前記第1のスイッチング素子との間に介在している。)。そして前記平滑コンデンサは前記第1の直列回路に並列接続されている。
したがって、前記リアクトルは、前記第1のスイッチング素子がONしたときに磁気エネルギーを蓄積し、前記第1のスイッチング素子がOFFしたときに蓄積した磁気エネルギーを電流として放出する。こうして放出された電流は、前記第1の整流素子を経て前記平滑コンデンサを充電する。
前記DC/DCコンバータは、前記第1の直列回路、第2の整流素子と第2のスイッチング素子とからなる第2の直列回路、およびトランスを含む。前記トランスの一次コイルの一端は前記第1のスイッチング素子と前記第1の整流素子との接続点に接続され、前記トランスの一次コイルの他端は前記第2のスイッチング素子と前記第2の整流素子との接続点に接続される。
したがって、前記トランスの一次コイルには、前記第1および第2のスイッチング素子がいずれもONしているときに、前記平滑コンデンサの放電電流が駆動電流として供給される。また前記第1および前記第2のスイッチング素子がいずれもOFFしているときには、前記トランスの一次側を流れる電流は、回生電流として前記第1の整流素子および前記第2の整流素子を介して前記平滑コンデンサに供給される。
このように、前記第1のスイッチング素子は、力率改善回路および前記DC/DCコンバータに共通の構成要素として、前記リアクトルおよび前記トランスの一次側を駆動する。そして前記第1の整流素子は、力率改善回路および前記DC/DCコンバータに共通の構成要素として、前記リアクトルからの電流および前記トランスの一次側からの回生電流を前記平滑コンデンサに充電電流として供給する。
前記制御部は、請求項2に記載のように前記第1および第2のスイッチング素子の、ON/OFFを同期して制御してもよい。
前記制御部は、請求項3に記載のように前記第1のスイッチング素子のスイッチング動作を制御して、前記力率改善回路の動作モードを電流臨界モードまたは電流不連続モードとすることができる。
本発明の電源装置によれば、力率改善回路およびDC/DCコンバータの構成要素を共通化できるから、電源装置における部品点数削減、回路構成の簡素化、製造コストの低減、小型化、および電力損失低減が可能となる。
本発明にかかる電源装置の一実施例の概略構成を示す図である。 図1に示す電源装置における電流経路を説明するための図であり、図2(a)は、第1および第2のスイッチング素子がONしているときの電流経路を示し、図2(b)は、第1および第2のスイッチング素子がOFFしているときの電流経路を示す。 図1に示す電源装置における動作を説明するための波形図であり、交流電源の2サイクルにわたる電圧波形を同図(a)に、リアクトルを流れる電流波形を同図(b)に、そして第1のスイッチング素子のドレイン−ソース間電圧の電圧波形を同図(c)に示す。 図3に示す各波形の時間軸を拡大して示したものである。
以下、図面を参照して、本発明にかかる電源装置について説明する。
<電源装置の概略構成>
図1は、本発明にかかる電源装置の一実施例(電源装置10)の概略構成を示す図である。電源装置10は、ダイオードブリッジ(整流回路)DB1、力率改善回路1、DC/DCコンバータ2、および駆動制御回路(制御部)3を備えており、交流電源Vacから供給される交流電力を直流電力に変換して負荷20に供給する。
ダイオードブリッジDB1は、交流電源Vacからの交流電圧を全波整流して、力率改善回路1に供給する。力率改善回路1は、ダイオードブリッジDB1における整流電圧と整流電流との間の位相差を少なくする(すなわち、ダイオードブリッジDB1の入力電圧と入力電流との間の位相差を少なくする)ことで力率を改善するとともに、整流出力電圧を所定の直流電圧に昇圧する。DC/DCコンバータ2は、力率改善回路1で昇圧された直流電圧を、さらに電圧変換して負荷20に供給する。駆動制御回路3は力率改善回路1およびDC/DCコンバータ2のスイッチング動作を制御する。
<力率改善回路>
力率改善回路1は、第1の直列回路(第1の整流素子D1および第1のスイッチング素子Q1が直列接続されている)、リアクトルL1、および平滑コンデンサC1を含む。
第1のスイッチング素子Q1は、NチャネルMOS−FETであり、ソースがダイオードブリッジDB1の負電圧出力端bに接続され、ドレインが第1の整流素子のアノードに接続されている。リアクトルL1は、その一端がダイオードブリッジDB1の正電圧出力端a(整流回路の出力端の一端)に接続され、その他端が第1の整流素子D1のアノードおよび第1のスイッチング素子Q1のドレインに接続されている。
平滑コンデンサC1は、その正極Cpが第1の整流素子D1のカソードに接続され、その負極Cnが第1のスイッチング素子Q1のソースに接続されている(第1の直列回路と並列接続されている。)。
<DC/DCコンバータ>
DC/DCコンバータ2は、第1の直列回路、第2の直列回路(第2のスイッチング素子Q2および第2の整流素子D2が直列接続されている)、およびトランスT1を含む。すなわち、第1の直列回路は、力率改善回路1およびDC/DCコンバータ2の両方に共通の構成要素である。
第2のスイッチング素子Q2は、NチャネルMOS−FETであり、ドレインが第1の整流素子D1のカソードに接続され、ソースが第2の整流素子D2のカソードに接続されており、そして第2の整流素子D2は、アノードが第1のスイッチング素子Q1のソースに接続されている(第1の直列回路と第2の直列回路とが並列接続されている。)。
トランスT1の一次コイルLpは、その一端が第1の整流素子D1と第1のスイッチング素子Q1との接続点に接続され、その他端が第2の整流素子D2と第2のスイッチング素子Q2との接続点に接続されている。
DC/DCコンバータ2は、トランスT1の二次コイルLs側において、第3の整流素子D3および出力側平滑コンデンサC2を備えている。二次コイルLsに発生した矩形波電圧は、第3の整流素子で整流され、そして出力側平滑コンデンサC2で平滑されて電源装置10の直流出力電圧となる。こうして、DC/DCコンバータ2の正電圧出力端cと負電圧出力端dとの間に接続された負荷20に直流電力が供給される。
<駆動制御回路>
駆動制御回路3は、交流入力周波数よりはるかに高い周波数(スイッチング周波数)の駆動信号で、第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2を同時にON/FFする(両スイッチング素子のスイッチング動作は同期している。)。
駆動制御回路3は、第1の直列回路の第1のスイッチング素子Q1のON/OFFを制御することで、力率改善回路1における力率改善を制御するとともに、第1の直列回路の第1のスイッチング素子Q1および第2の直列回路の第2のスイッチング素子Q2のON/OFFを制御して、DC/DCコンバータ2の直流出力電圧を所定の電圧とする。このように、電源装置10は、力率改善回路1およびDC/DCコンバータ2の両方を駆動制御回路3から出力する同一の制御信号によって駆動および制御することができるため、駆動制御回路3の回路構成の簡素化ならびにコスト低減が可能となり、それに伴い、装置の小型化も可能となる。
<電流経路>
図2は、力率改善回路1およびDC/DCコンバータ2における電流経路を説明するための図である。図2(a)は、第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2がONしているときの電流経路を示し、図2(b)は、第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2がOFFしているときの電流経路を示す。
<第1および第2のスイッチング素子がONしているとき>
第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2がONしているときには、図2(a)に示すように、平滑コンデンサC1に蓄えられた静電エネルギーを放電する電流経路W1(一点鎖線)、およびリアクトルL1に磁気エネルギーを蓄える電流経路W2(破線)が形成される。なおこのとき、第1の整流素子D1および第2の整流素子D2は逆バイアスされてOFFする。
電流経路W1では、平滑コンデンサC1の正極Cpから流出した電流が、第2のスイッチング素子Q2、トランスT1の一次コイルLpおよび第1のスイッチング素子Q1を経て、平滑コンデンサC1の負極Cnへと流れる。この電流によってトランスT1が駆動される。
電流経路W2では、ダイオードブリッジDB1の正電圧出力端aから流出した電流が、リアクトルL1および第1のスイッチング素子Q1を経て、ダイオードブリッジDB1の負電圧出力端bへと流れる。この電流はリアクトルL1に磁気エネルギーを蓄積する。
<第1および第2のスイッチング素子がOFFしているとき>
第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2がOFFしているときには、図2(b)に示すように、トランスT1が放出する磁気エネルギーによる電流経路W3(一点鎖線)、およびリアクトルL1に蓄えられた磁気エネルギーを放出する電流経路W4(破線)が形成される。
第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2の状態がONからOFFに遷移すると、トランスT1の一次コイルLpに流れていた電流は、時間の経過とともに減少しながら、一次コイルLpの一端から第1の整流素子D1を経て平滑コンデンサC1の正極Cpへと流れ、さらに平滑コンデンサC1の負極Cnから第2の整流素子D2を経てトランスT1の一次コイルLpの他端へと流れる(電流経路W3)。この電流がトランスT1のリーケージエネルギーを平滑コンデンサC1の静電エネルギーへと回生する。
また第1のスイッチング素子Q1の状態がONからOFFに遷移したことによって、リアクトルL1に流れていた電流は、時間の経過とともに減少しながら、第1の整流素子D1を経て平滑コンデンサC1の正極Cpへと流れ、さらに平滑コンデンサC1の負極CnからダイオードブリッジDB1の負電圧出力端bへと流れる(電流経路W4)。この電流によって、リアクトルL1に蓄えられた磁気エネルギーが平滑コンデンサC1の静電エネルギーに変換される。
<波形による電源装置の動作説明>
図3は、電源装置10の動作を説明するための波形図であり、交流入力の2サイクルにわたって、交流電源Vacの電圧波形を同図(a)に、リアクトルL1を流れるリアクトル電流IL1の電流波形を同図(b)に、そして第1のスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧Vdsの電圧波形を同図(c)に示している。なお縦軸は電圧軸(または電流軸)であり、横軸は時間軸である。
第1のスイッチング素子Q1は、スイッチング周波数の駆動信号で駆動されるから、リアクトル電流IL1、および第1のスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧Vdsは、スイッチング周波数とその高調波を含む波形となる。そのため、図3(b)および図3(c)は、便宜的に波形全体を黒く表示している。
図4は、交流電源Vacが略最大値となる時間領域A(図3参照)における、リアクトル電流IL1および第1のスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧Vdsの波形を、時間軸を拡大して示したものである(スイッチング周波数の4サイクルについて示したものである。)。時間領域Aでは、交流電源Vacの電圧波形は、図4(a)に示すように、略一定電圧である。
リアクトル電流IL1は、図4(b)に示すように、第1のスイッチング素子Q1がONしている期間(時刻t0から時刻t1の直前までの期間)において略直線的に増加し、時刻t1に至って第1のスイッチング素子Q1がOFFすると略直線的に減少し、時刻t2に至ってゼロとなる。第1のスイッチング素子Q1は、時刻t2を経過したのちもOFF状態に制御され、時刻t3に至ってONする。駆動制御回路3は、こうした制御を時刻t3以後も繰り返す。
つまり、リアクトル電流IL1は、時刻t0においてゼロであり、時刻t2において最大値となり、時刻t3においてゼロとなる三角波となり、この三角波に続いて、時刻t2から時刻t3のまでの期間においてゼロとなる。時刻t3以後においても、リアクトル電流IL1は、同様な繰り返し波形となる。
時刻t0から時刻t1の直前までの期間のリアクトル電流IL1は、図2(a)における電流経路W2を流れる電流であり、時刻t1から時刻t2の直前までの期間のリアクトル電流IL1は、図2(b)における電流経路W4を流れる電流である。電流経路W4を流れる電流は、電流経路W3を流れる電流とともに、平滑コンデンサC1を充電する。充電された平滑コンデンサC1は、図2(a)における電流経路W1で放電し、トランスT1の一次コイルLpを駆動する。
ところで、OFF状態における第1のスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧Vdsは、平滑コンデンサC1の正極Cpの電圧に第1の整流素子D1の順方向電圧を加算した電圧となる。
したがって、第1のスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧Vdsの電圧波形は、時間領域Aにおいて、図4(c)に示すような矩形波となり、そのエンベロープは、図3(c)に示すように、略一定電圧の波形となる(直流電圧に若干のリップル電圧が含まれた波形となる。)。
以上のように、本実施形態における電源装置10では、力率改善回路1およびDC/DCコンバータ2が、第1の整流素子D1および第1のスイッチング素子Q1が直列接続された第1の直列回路を共通要素として構成しているため、その分、部品点数が削減され、回路構成が簡素化できる。
また、部品点数が削減されるため、部品コストならびに製造コストが低減できるとともに、電源装置10の小型化も可能となる。
また、スイッチング素子の数量が減少することによるスイッチング損失の低減、ならびに、トランスT1のリーケージエネルギーを平滑コンデンサC1の静電エネルギーへと回生することによる電力損失の低減が可能となり、電源装置10の全体効率を向上させることができる。また、全体効率が向上することにより、第2のスイッチング素子Q2は、発熱が低減され、設計条件によっては、放熱用のヒートシンクを省略することが容易となる。
ところで、従来のワンコンバータ方式の電源装置の場合、平滑コンデンサとして、大容量のものを使用すると力率が低下してしまうため、大容量の平滑コンデンサは使用することはできない。それに対して、本実施形態における電源装置10では、DC/DCコンバータ2の力率改善動作が有効に機能するため、平滑コンデンサC1として大容量のものを使用しても力率が低下しない。したがって、平滑コンデンサC1を大容量とすることができ、その結果、出力リップル(負荷20に発生するリップル電圧)を低減することが可能となる。
また、出力リップルが低減されることにより、出力電圧および出力電流の安定度が向上する。その結果、たとえば、負荷20を光源(たとえば発光ダイオード)として、電源装置10にて照明器具を駆動した場合、明るさのばらつきを低減することができる。
電源装置10では、図4(b)に示すように、リアクトル電流IL1が時刻t2から時刻t3の期間においてゼロとなる。こうした電流ゼロの期間を有する動作モードは電流不連続モードと呼ばれる。
電源装置10は、時刻t2において、第1のスイッチング素子Q1をONさせてもよい。そうすればリアクトル電流IL1がゼロを維持し続けることはない。こうした動作モードは電流臨界モードと呼ばれる。
また電源装置10は、リアクトル電流IL1がゼロとならないように第1のスイッチング素子Q1を制御すること(電流連続モード)も可能である。ただし電流連続モードでは、スイッチング損失が増加し、力率が低下するため、設計における制約が多くなる。
<DC/DCコンバータの直流出力>
上述した動作を行う電源装置10では、ダイオードブリッジDB1の負電圧出力端bの電位をゼロ電位としたとき、第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2がONしているときには、トランスT1の一次コイルLpの一端の電圧が略ゼロ電位となり、一次コイルLpの他端の電圧が略平滑コンデンサC1の充電電圧となる。
一方、第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2がOFFしているときには、トランスT1の一次コイルLpの他端の電圧が略ゼロ電位となり、トランスT1の一次コイルLpの一端から流出した電流が平滑コンデンサC1を充電する。
こうして、トランスT1の一次コイルLpには、第1のスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧Vdsに応じた矩形波電圧が印加される。トランスT1の二次コイルLs側の電圧は、一次コイルLp側の矩形波電圧に、一次コイルLpと二次コイルLsとの巻線比を乗じた矩形波電圧である。この二次コイルLs側の矩形波電圧は、第3の整流素子D3で整流され、さらに出力側平滑コンデンサC2で平滑されて直流電圧となって負荷20に供給される。
したがって、負荷20に供給される直流電圧は、一次コイルLpと二次コイルLsとの巻線比で定めることができ、また第1のスイッチング素子Q1および第2のスイッチング素子Q2のON/OFFを制御することによって定めることができる。
以上、本発明にかかる電源装置の一実施例について説明したが、本発明はその趣旨を変更しない範囲で、適宜変形して実施することができる。たとえば第1および第2のスイッチング素子は、NチャネルMOS−FETに限定されず、同様の機能を有するスイッチング素子であってもよい。またDC/DCコンバータは、いわゆるフライバック回路のもので例示したが、これに限定されず、いわゆるフォワード回路などであってもよい。
本発明にかかる電源装置は、工業的に製造および使用などすることができるから、また商取引の対象とすることができるから、本発明は経済的価値を有して産業上利用することができる発明である。
1 力率改善回路
2 DC/DCコンバータ
3 駆動制御回路(制御部)
20負荷
DB1 ダイオードブリッジ(整流回路)
L1 リアクトル
Lp (トランスT1の)一次コイル
Ls (トランスT1の)二次コイル
T1 トランス
Vac 交流電源

Claims (3)

  1. 入力された交流電圧を整流する整流回路と、
    力率を改善しつつ所定の直流電圧を出力する力率改善回路と、
    前記力率改善回路から出力される前記直流電圧を入力として負荷に所定の直流出力電圧を出力するためのDC/DCコンバータと、
    前記力率改善回路および前記DC/DCコンバータの動作を制御する制御部とを備え、
    前記力率改善回路は、
    第1の整流素子と第1のスイッチング素子とからなる第1の直列回路と、リアクトルと、平滑コンデンサとを含み、
    前記リアクトルの一端が前記整流回路の出力端子の一端に接続され、前記リアクトルの他端が前記第1の整流素子と前記第1のスイッチング素子との接続点に接続され、前記平滑コンデンサが前記第1の直列回路に並列接続され、
    前記DC/DCコンバータは、
    前記第1の直列回路と、第2の整流素子と第2のスイッチング素子とからなる第2の直列回路と、トランスとを含み、
    前記トランスの一次コイルの一端が前記第1のスイッチング素子と前記第1の整流素子との接続点に接続され、
    前記トランスの一次コイルの他端が前記第2のスイッチング素子と前記第2の整流素子との接続点に接続され、
    前記トランスの二次コイルから前記負荷に電力が供給されることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子は、それらのON/OFFが、前記制御部によって同期して制御されることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御部が前記第1のスイッチング素子のスイッチング動作を制御して、
    前記力率改善回路の動作モードを電流臨界モードまたは電流不連続モードとすることを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
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