JP2014057269A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの転送効率を向上させることができる、半導体装置を提供する。
【解決手段】データを送受信するシリアルインターフェース17と、LFSR値を用いてスクランブルされたデータをシリアルインターフェース17を介して受信し、LFSR値を用いてデスクランブルするデスクランブラ32と、データの送信側コンポーネント21Aから所定の時間間隔で送信されるSKP OSからデータのスクランブルに用いたLFSR値を検出するLFSR値検出部36と、LFSR検出部36で検出されたLFSR値とデスクランブラ32で用いられたLFSR値とを比較するLFSR値比較部38と、LFSR値比較部38の結果に基づき、データの送信側コンポーネント21Aにリカバリを実行させるコントローラ40と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】データを送受信するシリアルインターフェース17と、LFSR値を用いてスクランブルされたデータをシリアルインターフェース17を介して受信し、LFSR値を用いてデスクランブルするデスクランブラ32と、データの送信側コンポーネント21Aから所定の時間間隔で送信されるSKP OSからデータのスクランブルに用いたLFSR値を検出するLFSR値検出部36と、LFSR検出部36で検出されたLFSR値とデスクランブラ32で用いられたLFSR値とを比較するLFSR値比較部38と、LFSR値比較部38の結果に基づき、データの送信側コンポーネント21Aにリカバリを実行させるコントローラ40と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本実施形態は、半導体装置に関する。
従来、チップ間、ボード間及びシステム間で行われるデータ通信には、各種アーキテクチャが存在している。例えば、各種アーキテクチャの一つに、PCI(Peripheral Component Interconnect) Express規格がある。PCI Expressは、転送速度の高速化とデータ転送の安定化を図るために開発された、高速なシリアルインターフェースである。現在までにGen1、Gen2、Gen3、の3世代の規格が開発されており、最も直近に開発されたGen3では、8.0GT/sのデータ転送速度を実現している。
PCI Expressは、トランザクション層、データリンク層、MAC(Media Access Controller)層、物理層、の4層からなるレイヤ構造で定義されている。
PCI Express Gen3において、トランザクション層で生成及び消費されるデータパケットであるTLP(Transaction Layer Packet)や、データリンク層で生成及び消費されるデータパケットであるDLLP(Data Link Layer Packet)は、次のように転送が行われている。まず、送信側では、トランザクション層やデータリンク層で生成されたTLP/DLLPがMAC層でスクランブルされた後に、送信側の物理層で128ビットから130ビットにエンコードされ、シリアル伝送路を通じて受信側の物理層へドライブされる。
受信側では、受信したTLP/DLLPが物理層で130ビットから128ビットにデコードされ、MAC層でデスクランブルされ、トランザクション層やデータリンク層に送られる。受信側のMAC層はデスクランブル処理の他に、受信したTLP/DLLPについてのエラーチェックが行われており、一度エラーが検出されると、以降に受信したTLP/DLLPがトランザクション層やデータリンク層に送信されない仕組みになっている。従って、データリンク層からリトレインが要求されるまでの一定期間、TLP/DLLPを受信してもデータ転送が行われなくなってしまうという問題があった。
本実施形態は、データの転送効率を向上させることができる、半導体装置を提供することを目的とする。
本実施形態の半導体装置は、データを送受信する通信回路と、第1の疑似乱数を用いてスクランブルされたデータを前記通信回路を介して受信し、第2の疑似乱数を用いてデスクランブルするデスクランブル部と、前記通信回路により通信を行う通信相手から所定の時間間隔で送信される前記第1の疑似乱数の情報が含まれるパケットを、前記通信回路を介して受信し、前記パケットから前記第1の疑似乱数を検出する検出部と、前記検出器で検出された前記第1の疑似乱数と、前記第2の疑似乱数とを比較する比較部と、前記比較部の結果に基づき、前記データの送信側に前記通信回路が採用する通信アーキテクチャに規定されるリカバリを実行させるコントローラと、を備えたことを特徴とする。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係わるパーソナルコンピュータの一例を説明する構成図である。パーソナルコンピュータ(以下、PCという)1は、PC1の全体の制御を行うCPU(中央処理装置)11と、最上位のI/O構造を構成するルートコンプレックス12と、スイッチ13と、デバイス14,15を含んで構成されている。
CPU11とルートコンプレックス12は、マザーボード(図示せず)に搭載される。ルートコンプレックス12は、バス16により、CPU11と接続されている。ルートコンプレックス12は、シリアルインターフェース17aにより、スイッチ13と接続されている。スイッチ13は、シリアルインターフェース17bにより、デバイス14と接続され、さらに、スイッチ13は、シリアルインターフェース17cにより、デバイス15と接続されている。ここでは、エンドポイントであるデバイス14は、例えばハードディスクドライブ装置であり、デバイス15は、例えば半導体素子メモリを用いたSSD(Solid State Drive)である。スイッチ13は、ルートコンプレックス12と、複数のデバイスとの接続を可能にするデバイスである。
なお、図1においては、エンドポイントであるデバイス14、15は、スイッチ13を介してルートコンプレックス12に接続されるように構成しているが、スイッチ13を介さずに直接ルートコンプレックス12に接続されるような構成もとることができる。
ルートコンプレックス12は、シリアルインターフェース17aを介するスイッチ13との通信のための通信制御部12aを有している。スイッチ13は、シリアルインターフェース17aを介するルートコンプレックス12との通信のための通信制御部13aと、シリアルインターフェース17bを介するデバイス14との通信のための通信制御部13bと、シリアルインターフェース17cを介するデバイス15との通信のための通信制御部13cとを有している。デバイス14も、シリアルインターフェース17bを介するスイッチ13との通信のための通信制御部14aを有し、同様に、デバイス15も、シリアルインターフェース17cを介するスイッチ13との通信のための通信制御部15aを有している。
通信制御部12aは、ルートコンプレックス12の他の回路と共に1つの半導体装置内に含まれている。なお、通信制御部12aは、マザーボード上の1つのチップとしての半導体装置として実現されていてもよい。
他の通信制御部13a、13b、13c、14a、15aのそれぞれも、1つ半導体装置に形成されていてもよいし、CPU、他の回路と共に1つの半導体装置に含まれるものであってもよい。
スイッチ13は、内部のバス13Aに接続されたCPU13Bを有しており、バス13Aには、通信制御部13a、13b、13cが接続されている。
同様に、デバイス14も、内部のバス14Aにそれぞれが接続されたCPU14Bおよびハードディスク装置(HD)を有しており、バス14Aには、通信制御部14aが接続されている。
デバイス同士は、シリアルインターフェース17a、17b、17cを介して、PCI Expressアーキテクチャの通信プロトコルで通信可能となっている。例えば、ルートコンプレックス12の通信制御部12aは、バス16を介してCPU11からスイッチ13へ送信するデータ(送信データ)を受信すると、PCI Expressのシリアルインターフェース17aを介して送信データをスイッチ13の通信制御部13aへ送信する。また、ルートコンプレックス12の通信制御部12aは、PCI Expressのシリアルインターフェース17aを介して、スイッチ13の通信制御部13aからのデータ(受信データ)を受信する。
同様に、スイッチ13の通信制御部13aは、内部のCPU13Bからルートコンプレックス12へ送信するパケットデータ(以下、送信データという)を受信すると、PCI Expressのシリアルインターフェース17aを介して送信データをルートコンプレックス12の通信制御部12aへ送信する。また、スイッチ13の通信制御部13aは、PCI Expressのシリアルインターフェース17aを介して、ルートコンプレックス12の通信制御部12aからのデータ(受信データ)を受信する。
他の通信制御部13b、13c、14a、15aも、それぞれのシリアルインターフェース17b、17cを介するデータの送受信を行う。なお、各通信制御部は、半導体装置内の回路として構築される。
他の通信制御部13b、13c、14a、15aも、それぞれのシリアルインターフェース17b、17cを介するデータの送受信を行う。なお、各通信制御部は、半導体装置内の回路として構築される。
次に、通信制御部12a、13a、13b、13c、14a、15aに実装されているPCI Expressアーキテクチャのハードウェア構成について、図2を参照して説明する。図2は、PCI Expressアーキテクチャのハードウェア構成図である。
図2において、コンポーネント21Aは、例えば、ルートコンプレックス12の通信制御部12aにおけるPCI Expressアーキテクチャの実装部分であり、コンポーネント21Bは、スイッチ13の通信制御部13aにおけるPCI Expressアーキテクチャの実装部分を表している。コンポーネント21Aは、PCI Expressアーキテクチャにおけるトランザクション層、データリンク層、MAC層、物理層の4つの層からなる階層構造にそれぞれ対応している、トランザクション部22a、データリンク部23a、MAC部24a、物理回路部25aを有している。また、コンポーネント21Bは、コンポーネント21Aと同様に、PCI Expressアーキテクチャにおけるトランザクション層、データリンク層、MAC層、物理層の4つの層からなる階層構造にそれぞれ対応している、トランザクション部22b、データリンク部23b、MAC部24b、物理回路部25bを有している。
PCI Expressアーキテクチャにおけるトランザクション層に対応するトランザクション部22a、22bは、TLPの生成及び復号を主に担っている。PCI Expressアーキテクチャにおけるデータリンク層に対応するデータリンク部23a、23bは、パケット全体のフローを制御し、また、DLLPの生成及び復号などを担う。PCI ExpressアーキテクチャにおけるMAC層に対応するMAC部24a、24bは、上位層から送られてくるパケットのフレーミングや送信するパケットデータのスクランブル、下位層から送られてくるパケットのデフレーミングや受信したパケットデータのデスクランブルを主に担っている。
また、MAC部24a、24bでは、TLP/DLLP送信中において、データの送受信が行われるコンポーネント間のクロック速度の差を補正するために、SKPパケット(以下、SKP Ordered Set、SKP OSと示す)を定期的に生成して互いに送信する。PCI Expressアーキテクチャにおける物理層に対応する物理回路部25a、25bは、送信するパケットデータを128ビットから130ビットにエンコードしたり、受信したパケットデータデータを130ビットから128ビットにデコードしたり、パケットデータを送受信するコンポーネント間のリンクの制御を主に担っている。
物理回路部25a、25bは、他のコンポーネントと接続してデータを送受信するための複数のポートTxp、Txn、Rxp、Rxn、…を備えている。コンポーネント21AのポートTxp、Txnはパケットを送信するためのポートであり、コンポーネント21BのポートRxp、Rxnとそれぞれ接続されている。また、コンポーネント21AのポートRxp、Rxnはパケットを受信するためのポートであり、コンポーネント21BのポートTxp、Txnとそれぞれ接続されている。
コンポーネント21AのポートTxp、Txnと、コンポーネント21BのポートRxp、Rxnとをそれぞれ接続している2本の配線(コンポーネント21A側に関する送信側の1対の配線)と、コンポーネント21AのポートRxp、Rxnと、コンポーネント21BのポートTxp、Txnとをそれぞれ接続している2本の配線(コンポーネント21A側に関する受信側の1対の配線)の4本の配線で1つのレーンを構成している。図2において、コンポーネント21Aとコンポーネント21Bは、レーン0、レーン1、…、レーンNの複数のレーンで接続されている。
すなわち、コンポーネント21Aが、例えば、ルートコンプレックス12の通信制御部12aにおけるPCI Expressアーキテクチャの実装部分であり、コンポーネント21Bが、スイッチ13の通信制御部13aにおけるPCI Expressアーキテクチャの実装部分を表しているとした場合、シリアルインターフェース17aは(N+1)組のレーンで構成されていることになる。なお、コンポーネント間を接続するシリアルインターフェースのレーンの数は使用用途や必要とされるデータ帯域に応じて1レーンから32レーン程度にまで拡張することもできる。
図3は、本実施形態に係わるPCI Expressアーキテクチャを用いたコンポーネントの詳細なハードウェア構成図である。図3では、図2に示すコンポーネント21Aからコンポーネント21Bに対してTLP/DLLPが送信される場合について、MAC部24a、24b及び物理回路部25a、25bの詳細な構成について説明する。
TLP/DLLPの送信側であるコンポーネント21AのMAC部24aは、送信データをスクランブルするスクランブラ31aと、受信データをデスクランブルするデスクランブラ32aを備えている。なお、スクランブラ31aとデスクランブラ32aは、線形帰還シフトレジスタによって生成する疑似乱数(LFSR値)を用いてスクランブルやデスクランブルを行う。スクランブルに用いたLFSR値は、SKP OS内に組み込まれており、定期的にコンポーネント21Bに対して送信される。
同じくTLP/DLLPの送信側であるコンポーネント21Aの物理回路部25aは、送信データを128ビットから130ビットにエンコードするエンコーダ33aと、受信データを130ビットから128ビットにデコードするデコーダ34aとを備えている。
一方、TLP/DLLPの受信側であるコンポーネント21Bの物理回路部25bは、受信データを130ビットから128ビットにデコードするデコーダ34bと、送信データを128ビットから130ビットにエンコードするエンコーダ33bとを備えている。
同じくTLP/DLLPの受信側であるコンポーネント21BのMAC部24bは、受信データをデスクランブルするデスクランブラ32bと、コンポーネント21Aから定期的に送られてくるSKP OSを検出するSKP OS検出部35とを備えている。SKP OS検出部35は、SKP OSに組み込まれているLFSR値を検出する、LFSR値検出部36を有する。
MAC部24bは、デスクランブラ32bにおいて受信データのデスクランブルに用いたLFSR値と、LFSR値検出部36で検出されたLFSR値(受信データがコンポーネント21AのMAC部24aでスクランブルされるときに用いられたLFSR値)とを比較するLFSR値比較部38と、デスランブルした受信データにエラーがあった場合に、受信データを上位部(データリンク部23b)へ送信しないように制御するエラーチェック部37と、エラー内容などを記憶させるエラーレジスタ41も備えている。
LFSR値比較部38の比較結果はエラーチェック部37に出力される。LFSR値検出部36で検出されたLFSR値とデスクランブラ32bにおいて受信データのデスクランブルに用いたLFSR値とが異なるという比較結果がエラーチェック部37に入力されると、エラーチェック部37は受信データを上位部(データリンク部23b)へ送信しないように制御する。
MAC部24bは、更に、LFSR値比較部38の比較結果に従って送信データを制御するコントローラ40と、コントローラ40から指示があった場合に、その制御内容に従ってデータリンク部23bから送られてくる送信データの代わりに、EIEOS (Electrical Idle Exit Ordered Set)を送信データとする送信データ制御部39と、送信データをスクランブルするスクランブラ31bとを備えている。
上述のように構成されたコンポーネント21A、21Bにおいて、コンポーネント21Aからコンポーネント21Bに対してTLP/DLLPが送信され、途中でエラーが発生した場合の処理について、図3及び図4を用いて説明する。図4は、コンポーネント21A、21B間でのパケットデータの送受信の流れを経時的に説明する図である。図4において、図面の上から下方向に向かって時間の流れを表している。
最初に、データの送信側であるコンポーネント21AのMAC部24aから、データの受信側であるコンポーネント21BのMAC部24bに対してEIEOSが送信される。
EIEOSを送受信することによって、MAC部24aのスクランブラ31aとMAC部24bのデスクランブラ32bで用いられるLFSR値が初期化され、所定の値にセットされる。
LFSR値の初期化が完了すると、コンポーネント21A、21B間でのTLP/DLLPの送受信が開始される。具体的には、コンポーネント21Aのデータリンク部23aから送信されたTLP/DLLPは、MAC部24aのスクランブラ31aにおいて、スクランブラ31aにセットされているLFSR値を用いてスクランブルされ、物理回路部25aのエンコーダ33aに送られ、128ビットから130ビットにエンコードされる。エンコードされたTLP/DLLPは、所定のレーンを介してコンポーネント21Bの物理回路部25bのデコーダ34bに送信され、130ビットから128ビットにデコードされる。
デコードされたTLP/DLLPはMAC部24bのデスクランブラ32bに送られ、デスクランブラ32bにセットされているLFSR値を用いてデスクランブルされる。デスクランブルされたTLP/DLLPは、エラーチェック部37でエラーチェックが行われ、エラーが検出されなかった場合はデータリンク部23bに送信される。エラーが検出された場合は、エラー内容をエラーレジスタ41に書き込むともに、これ以降に受信したTLP/DLLPをデータリンク部23bに送信しないよう制御する。
このようにしてTLP/DLLPを送受信する際に、例えばEIEOSの受信ミスなど何らかの不具合によってMAC部24aのスクランブラ31aのLFSR値とMAC部24bのデスクランブラ32bのLFSR値とが異なってしまう場合、TLP/DLLPをデスクランブラ32bで正しくデスクランブルすることができなくなってしまう。このような場合、L LFSR値比較部38から、両LFSR値が異なっているという比較結果がエラーチェック部37に入力される。エラーチェック部37はエラー内容をエラーレジスタ41に書き込むともに、これ以降に受信したTLP/DLLPをデータリンク部23bに送信しないよう制御する。
例えば、図4において、上から2番目のTLP/DLLPについてエラーチェック部37でエラーが検出された場合、これ以降にエラーチェック部37が受信したTLP/DLLPはデータリンク部23bに送信しないよう制御される。従って、上から3番目のTLP/DLLPはMAC部24bまでは送信されるが、データリンク部23bには送信されない。
一方、TLP/DLLPの送受信タイミングには無関係に、MAC部24aからMAC部24bに対し、例えば6〜9μs程度の一定の時間間隔でSKP OSが逐次送信されている。MAC部24aから送信されたSKP OSは、物理回路部25aのエンコーダ33aでエンコードされ、所定のレーンを介してコンポーネント21Bの物理回路部25bのデコーダ34bでデコードされる。デコードされたSKP OSは、デスクランブラ32bとSKP OS検出部35とに送信される。
デスクランブラ32bは、デスクランブルに用いたLFSR値をLFSR値比較部38に送信する。SKP OS検出部35では、SKP OS を受信すると、LFSR値検出部36においてSKP OSに組み込まれているLFSR値を検出し、LFSR値比較部38に送信する。LFSR値比較部38は、デスクランブラ32bから受信したLFSR値と、LFSR値検出部36から受信したLFSR値とを比較し、異なっているという結果が得られた場合は、比較結果をエラーチェック部37とコントローラ40とに送信する。エラーチェック部37からの比較結果(LFSR値が異なっているという結果)に基づき、コントローラ40は送信データ制御部39に対してリカバリを指示する。送信データ制御部39は、MAC部24aに対してEIEOSとTS OS(Training Sequence Ordered Set)とを送信してリンクイニシャライゼーションを行う。
EIEOSとTS OSとを受信したMAC部24aは、MAC部24bに対してEIEOSとTS OSとを送信し、スクランブラ31aのLFSR値とデスクランブラ32bのLFSR値の初期化が行われる。両LFSR値が一致しエラーが解消されると、コンポーネント21A、21B間でのTLP/DLLPの送受信が再び行われる。すなわち、エラーが発生してから次のSKP OSを受信してエラー解除指示が行われるまでの時間tdは6〜9μs程度もしくはそれ以下の時間となる。
従来の装置では、データリンク部23bが最後にデータを受信してから128μsの間次のデータを受信しないと、データリンク部23bからMAC部24bに対してリトレインが要求されていた。従って、エラーが発生してから128μsの間はデータ転送が行われずに転送効率が悪化していた。
上述のように、本実施形態によれば、6〜9μs程度の一定の時間間隔で逐次送信されているSKP OSの情報を用い、スクランブルに用いるLFSR値とデスクランブルに用いるLFSR値の不一致をチェックし、不一致であると判定されるとただちに初期化を行ってデータ転送を再開させることで、従来よりも120μs程度データ転送停止期間を短縮することができ、データ転送効率を向上させることができる。また、エラー発生時だけでなく、スクランブルに用いるLFSR値とデスクランブルに用いるLFSR値を常時行っているので、受信データの信頼性を向上させることができる。
なお、上述した一例では、LFSR値比較部38の比較結果に従って送信データを制御するコントローラ40をMAC部24bに設けているが、通信確立やリンクの初期化、エラー復旧を含むステータス管理や電力管理などを行う、LTSSM(Link Training Status State Machine)と呼ばれるステートマシンで行ってもよい。
また、エラー検出とリカバリに用いる構成要素を、通信を確立している片方のコンポーネント(上述した一例ではコンポーネント21B)にのみ配置しているが、両方のコンポーネントに配置してもよい。すなわち、コンポーネント21AにもSKP OS検出部35、LFSR値検出部36、エラーチェック部37、LFSR値比較部38、送信データ制御部39、コントローラ40を配置してもよい。
なお、以上の例では、PCI Expressアーキテクチャにおける構成と動作を説明したが、本実施形態の半導体装置は、PCI Expressアーキテクチャ以外の通信アーキテクチャにおいても適用可能である。
さらになお、以上の例では、コンポーネントが実装されている通信制御部がPC内における通信に用いられている例を説明したが、本実施形態の通信制御部は、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等の各種電子機器における通信にも適用可能である。
本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウェアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明した。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として例示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…PC、11…CPU、12…ルートコンプレックス、12a…通信制御部、13…スイッチ、13a、13b、13c…通信制御部、13A…バス、13B…CPU、14…デバイス、14A…バス、14B…CPU、14C…ハードディスク、14a…通信制御部、15…デバイス、15a…通信制御部、16…バス、17a、17b、17c…シリアルインターフェース、21A、21B…コンポーネント、22a、22b…トランザクション部、23a、23b…データリンク部、24a、24b…MAC部、25a、25b…物理回路部、31a、31b…スクランブラ、32a、32b…デスクランブラ、33a、33b…エンコーダ、34a、34b…デコーダ、35…SKP OS検出部、36…LFSR値検出部、37…エラーチェック部、38…LFSR値比較部、39…送信データ制御部、40…コントローラ、41…エラーレジスタ、
Claims (5)
- PCI Expressアーキテクチャの通信プロトコルでデータを送受信する通信回路と、
第1の線形帰還シフトレジスタによって生成される第1のLFSR値を用いてスクランブルされたデータを前記通信回路を介して受信し、第2の線形帰還シフトレジスタによって生成される第2のLFSR値を用いてデスクランブルするデスクランブル部と、
前記通信回路により通信を行う通信相手から所定の時間間隔で送信される前記第1のLFSR値の情報が含まれるパケットを、前記通信回路を介して受信し、前記パケットから前記第1のLFSR値を検出する検出部と、
前記検出器で検出された前記第1のLFSR値と、前記第2のLFSR値とを比較する比較部と、
前記比較部の結果に基づき、前記データの送信側に前記通信回路が採用する通信アーキテクチャに規定されるリカバリを実行させるコントローラと、
を備え、
前記比較部において、前記第1のLFSR値と前記第2のLFSR値とが不一致であると判定された場合、前記通信回路により通信を行う通信相手から受信するデータの転送を停止することを特徴とする半導体装置。 - データを送受信する通信回路と、
第1の疑似乱数を用いてスクランブルされたデータを前記通信回路を介して受信し、第2の疑似乱数を用いてデスクランブルするデスクランブル部と、
前記通信回路により通信を行う通信相手から所定の時間間隔で送信される前記第1の疑似乱数の情報が含まれるパケットを、前記通信回路を介して受信し、前記パケットから前記第1の疑似乱数を検出する検出部と、
前記検出器で検出された前記第1の疑似乱数と、前記第2の疑似乱数とを比較する比較部と、
前記比較部の結果に基づき、前記データの送信側に前記通信回路が採用する通信アーキテクチャに規定されるリカバリを実行させるコントローラと、
を備えたことを特徴とする半導体装置。 - 前記比較部において、前記第1の疑似乱数と前記第2の疑似乱数とが不一致であると判定された場合、前記通信回路により通信を行う通信相手から受信するデータの転送を停止することを特徴とする、請求項2に記載の半導体装置。
- 前記通信回路は、前記データをシリアルデータ形式で送受信することを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の半導体装置。
- 前記第1及び第2の疑似乱数は、線形帰還シフトレジスタによって生成されるLFSR値であることを特徴とする、請求項2乃至請求項4に記載の半導体装置。
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JP2021158414A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | アンリツ株式会社 | パターン同期回路、それを用いた誤り率測定装置、及びパターン同期方法 |
JP2021158415A (ja) * | 2020-03-25 | 2021-10-07 | アンリツ株式会社 | 誤り率測定装置、及び誤り率測定方法 |
JP7128852B2 (ja) | 2020-03-25 | 2022-08-31 | アンリツ株式会社 | 誤り率測定装置、及び誤り率測定方法 |
JP7132964B2 (ja) | 2020-03-25 | 2022-09-07 | アンリツ株式会社 | パターン同期回路、それを用いた誤り率測定装置、及びパターン同期方法 |
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