JP2014054302A - 動体追跡装置および放射線治療システム - Google Patents

動体追跡装置および放射線治療システム Download PDF

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Abstract

【課題】標的と構造物との重なり方が変化することによって標的の認識が困難になった場合でも、標的の運動に追随して探索領域を適切な位置に設定することで標的の追跡を継続することができる動体追跡装置を提供する。
【解決手段】X線撮影装置5A,5Bの撮影画像から主追跡対象3および副追跡対象4の二次元位置をテンプレートマッチングにより演算する。さらに、マッチングの結果に基づいて探索領域を設定する探索領域設定部15において、主追跡対象3および副追跡対象4のいずれかのマッチング結果が不十分と判定された場合には、X線撮影装置5A,5Bにおける次のタイミングで撮影される次フレームのX線撮影画像200での探索領域230,240を、もう一方の二次元位置を用いて設定し、次フレームでの主追跡対象3および副追跡対象4の探索に用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、標的の位置を認識して追跡するための動体追跡装置およびこの動体追跡措置を備えた放射線治療システムに関する。
動体追跡照射装置において、腫瘍に治療ビームを照射するライナックと、腫瘍近傍に埋め込まれた腫瘍マーカと、前記腫瘍マーカを第1の方向から撮像する第1のX線透視装置と、前記腫瘍マーカを第2の方向から前記第1のX線透視装置と同時に撮像する第2のX線透視装置と、前記第1および第2のX線透視装置から出力される第1および第2の透視映像をデジタイズする第1および第2の画像入力部と、前記第1および第2の画像入力部によってデジタイズされた画像情報にあらかじめ登録された腫瘍マーカのテンプレート画像を作用させた濃淡正規化相互相関法によるテンプレートマッチングを所定フレームレートの実時間レベルで実行し、前記腫瘍マーカの第1および第2の2次元座標を求める第1および第2の認識処理部と、前記第1および第2の認識処理部で算出された第1および第2の2次元座標より前記腫瘍マーカの三次元座標を計算する中央演算処理部と、前記求めた腫瘍マーカの三次元座標により前記ライナックの治療ビーム照射を制御する照射制御部とを備えたものがある(特許文献1参照)。
特許3053389号公報
上述した標的を認識するテンプレートマッチングを用いる方策においては、認識処理の高速化、及び標的と類似した対象と標的とを区別して探索することを目的として、X線画像中に探索領域を設定し、制限された領域内で標的を探索する方法を用いる。認識の初めにオペレータが画像中の標的を含む探索領域を指定し、指定された領域内で初期の認識を行う。その後は、ある時点で撮られたX線画像での認識結果をもとに、次の時点でのX線画像で認識された位置を含む領域を探索領域として設定することで、標的の移動に追随して探索領域が移動し、認識を継続することが可能となる。
この方策において標的を誤認識すると、次の時点の画像における探索領域が誤認識した結果に基づいて設定されるため、探索領域が標的から逸脱する場合がある。この結果、標的を含まない領域で探索を続けることとなり、探索は失敗となる。動体追跡治療を再開するためには、オペレータが治療放射線の照射及び標的の追跡を中止し、再度、手動で探索領域を設定する必要があり、結果として治療時間が増大する問題がある。
上記標的の誤認識を起こす典型的な例として、骨などの高いコントラストで投影される構造物の境界線と標的が重なる場合がある。標的の写った領域にテンプレート画像には含まれていない境界線が重なることで、標的とテンプレート画像の類似度が低下する。標的位置での類似度が低下し、周辺の標的以外の領域の類似度が相対的に高くなると、標的以外の領域を標的位置として誤認識することがある。
しかしながら、上記従来技術では、例えば標的と構造物の重なり方が異なるいくつかのテンプレートを用意しておくと、各テンプレートをマッチングに用いることによって、いずれかのテンプレートと同様の重なりが生じた際には正確な追跡が期待できる一方、予めテンプレートを用意していない重なり方が生じた場合には、標的の追跡ができない可能性があった。
本発明は、標的と構造物との重なり方が変化することによって、標的の認識が困難になった場合でも、標的の運動に追随して探索領域を適切な位置に設定することで標的の追跡を継続することができる動体追跡装置およびこの動体追跡装置を備えた放射線治療システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、主追跡対象と、少なくとも1つ以上の副追跡対象とを間欠的にX線撮影するX線撮影装置と、このX線撮影装置で撮影された画像に前記主追跡対象の探索領域と前記副追跡対象の探索領域とを設定する探索領域設定部と、この探索領域設定部において設定された前記探索領域から前記主追跡対象と前記副追跡対象との二次元位置をテンプレートマッチングにより演算する二次元位置演算部とを有した追跡対象認識装置とを備え、前記追跡対象認識装置における前記探索領域設定部は、前記二次元位置演算部におけるテンプレートマッチングにおいて、前記主追跡対象と前記副追跡対象のいずれか一方のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回った場合は、前記X線撮影装置における次のタイミングで撮影される次フレームのX線撮影画像での前記探索領域を、テンプレートとの類似度が所定の閾値を上回ったもう一方の前記二次元位置を用いて設定することを特徴とする。
本発明によれば、標的の誤認識による探索領域の逸脱を防ぎ、追跡中断を抑制することができる。よって体内の標的と構造物との重なり方が変化した場合でも標的の追跡を継続することができ、追跡再開の手間を省くことができる。従って、放射線治療システムなどでは治療時間の増大を軽減することができる。
本発明の動体追跡装置の一実施形態の構成を表す概略図である。 本発明の動体追跡装置の一実施形態の機能的構成を表すブロック図である。 本発明の動体追跡装置の一実施形態における探索領域設定画面の一例を表す図である。 本発明の動体追跡装置の一実施形態の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの一実施形態の構成を表す概略図である。 本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの一実施形態の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの他の実施形態の構成を表す概略図である。
以下に本発明の動体追跡装置および放射線治療システムの実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の動体追跡装置の第1の実施形態を、図1乃至図4を用いて説明する。
図1は、本発明の動体追跡装置の一実施形態の構成を表す概略図、図2は、本発明の動体追跡装置の一実施形態の機能的構成を表すブロック図、図4は、本発明の動体追跡装置の一実施形態の制御処理内容を表すフローチャート、図3は、本発明の動体追跡装置の一実施形態における探索領域設定画面の一例を表す図、である。
図1において、動体追跡装置100は、ベッド1上の被検体2内の主追跡対象3および副追跡対象4を複数の方向からX線撮影するX線撮影装置5A,5Bと、これらX線撮影装置5A,5Bで撮影された画像から主追跡対象3および副追跡対象4の位置をリアルタイムに認識する追跡対象認識装置6と、認識結果出力装置7と、手動探索領域設定装置16とを備えている。
なお、主追跡対象3は、被検体2内の標的(患者の腫瘍等)自体であり、副追跡対象4は、主追跡対象3の近傍に設置された代替マーカである。
X線撮影装置5Aは、第1方向から被検体2にX線を照射するX線管8Aと、このX線管8Aから照射されて被検体2を透過したX線の二次元線量分布を検出するX線検出器9Aと、図示しない信号処理回路とを備えている。X線検出器9Aは、二次元的に配置された複数の検出素子(詳細には、例えば放射線を電荷に変換する半導体素子等)を有し、それら検出素子からのアナログ信号を出力する。図示しない信号処理回路は、X線検出器9Aからのアナログ信号を処理してX線透視画像のデータを生成し、追跡対象認識装置6へ送信する。
X線撮影装置5Aの撮影は、主追跡対象3および副追跡対象4の動きを捉えるのに十分な頻度(例えば30Hz程度)で行う。
X線撮影装置5Bは、第2方向(第1方向に対して直交する方向)から被検体2にX線を照射するX線管8Bと、このX線管8Bから照射されて被検体2を透過したX線の二次元線量分布を検出するX線検出器9Bと、図示しない信号処理回路とを備えている。X線検出器9Bは、二次元的に配置された複数の検出素子を有し、それら検出素子からのアナログ信号を出力する。図示しない信号処理回路は、X線検出器9Bからのアナログ信号を処理してX線透視画像のデータを生成し、追跡対象認識装置6へ送信する。
このX線撮影装置5Bの撮影は、X線撮影装置5Aの撮影と同期して行う。
図2において、追跡対象認識装置6は、通信部10と、記憶部11と、表示部12と、二次元位置演算部13と、三次元位置演算部14と、探索領域設定部15と、マッチング結果判定部17とを有している。
通信部10は、X線撮影装置5A,5Bや認識結果出力装置7、手動探索領域設定装置16等との間で信号の入出力を行うことで通信を行う。
記憶部11は、X線撮影装置5A,5Bより受信した撮影画像や後述する探索領域の位置情報と演算結果等を保存する。また、あらかじめ用意された第1主追跡対象テンプレート画像としてのX線撮影装置5Aの撮影方向における主追跡対象3の投影像や、第2主追跡対象テンプレート画像としてのX線撮影装置5Bの撮影方向における主追跡対象3の投影像とが記憶されている。更に、記憶部11には、あらかじめ用意された第1副追跡対象テンプレート画像としてのX線撮影装置5Aの撮影方向における副追跡対象4の投影像と、第2副追跡対象テンプレート画像としてのX線撮影装置5Bの撮影方向における副追跡対象4の投影像とが記憶されている。
表示部12は、X線撮影装置5A,5Bの撮影画像や、後述する三次元位置演算部14で演算された主追跡対象3の三次元位置、後述するマッチング結果判定部17で判定されたマッチングの判定結果等を表示する。これにより、オペレータは主追跡対象3の位置をリアルタイムに確認可能となっている。
二次元位置演算部13は、X線撮影装置5Aの撮影方向から見た主追跡対象3の二次元位置を、先にX線撮影装置5Aによって撮影したX線撮影画像と記憶部11に記憶された第1主追跡対象テンプレート画像とのテンプレートマッチングを行うことにより演算する。また、X線撮影装置5Bの撮影方向から見た主追跡対象3の二次元位置を、先にX線撮影装置5Bによって撮影したX線撮影画像と記憶部11に記憶された第2主追跡対象テンプレート画像とのテンプレートマッチングを行うことにより演算する。更に、二次元位置演算部13は、X線撮影装置5Aの撮影方向から見た副追跡対象4の二次元位置を、先にX線撮影装置5Aによって撮影したX線撮影画像と記憶部11に記憶された第1副追跡対象テンプレート画像とのテンプレートマッチングを行うことにより演算するとともに、X線撮影装置5Bの撮影方向から見た副追跡対象4の二次元位置を、先にX線撮影装置5Bによって撮影したX線撮影画像と記憶部11に記憶された第2副追跡対象テンプレート画像とのテンプレートマッチングを行うことにより演算する。
更に、この二次元位置演算部13は、主追跡対象3および副追跡対象4の二次元位置の演算結果をもとにして、あらかじめ準備しておいた上記各々のテンプレートとX線撮影画像との類似度を演算する。この類似度は高い値である程テンプレートとの一致度が高くなるように定義された指標であり、例えば正規化相関係数が用いられる。
マッチング結果判定部17は、二次元位置演算部13での主追跡対象3および副追跡対象4の二次元位置の演算の際のテンプレートマッチングにおいて演算した類似度が、あらかじめ定めた所定の閾値を下回っているかどうかを判定する。
なおこの閾値は、撮影したX線撮影画像と準備したテンプレート画像とが、どの程度類似しているべきかに応じて適宜設定する値であり、例えば類似度として正規化相関係数が用いられた場合に0.8とするが、これに限定されない。閾値は、別途オペレータによって設定入力することも可能である。
三次元位置演算部14は、二次元位置演算部13で演算された主追跡対象3の二次元位置に基づき、主追跡対象3の三次元位置を演算する。
探索領域設定部15は、二次元位置演算部13の演算結果(主追跡対象3や副追跡対象4の二次元位置)およびマッチング結果反転部17で判定されたマッチング結果判定の結果を基にして、X線撮影装置5A,5Bで撮影される次フレームのX線撮影画像に、主追跡対象3の探索領域230と副追跡対象4の探索領域240とを設定する。
認識結果出力装置7は、追跡対象認識装置6の三次元位置演算部14で演算された主追跡対象3の三次元位置や、マッチング結果判定部17で判定されたマッチング結果判定の結果を、動体追跡装置100の外部の装置、例えば後述する照射制御装置300に対して出力する。
探索領域手動設定装置16は、追跡対象認識装置6と通信して記憶部11に保存されたX線撮影画像を取得して、後述する手動入力部23で入力された手動認識位置領域設定結果を追跡対象認識装置6に送信する通信部19と、通信部19を介して取得したX線撮影画像を保存する記憶部20と、記憶部20に記憶されたX線撮影画像を表示する表示部22と、オペレータが表示部22に表示されたX線撮影画像上で探索領域を手動で設定する際に用いる手動入力部23とを有している。
この手動探索領域決定装置16は、手動入力部23において、オペレータの操作によってX線撮影装置5A,5BのX線撮影画像の各々に対して主追跡対象3および副追跡対象4の探索領域を設定する。例えば、二次元位置演算部13で用いられる探索領域の位置情報の初期値を設定し、この設定した初期値を通信部19を介して追跡対象認識装置6の記憶部11に出力する。
認識結果出力装置7は、追跡対象認識装置6の記憶部11に記憶された主追跡対象3の三次元位置およびマッチングの判定結果を、動体追跡装置100の外部の装置、例えば後述する放射線照射システムの照射制御装置300等に出力する。
次に、本発明の動体追跡装置の実施形態における動作を説明する。
追跡対象認識装置6の二次元位置演算部13は、X線撮影装置5Aの撮影画像と第1主追跡対象テンプレート画像とを記憶部11から読み取り、これらの画像をマッチングさせることによって、X線撮影装置5Aの撮影方向から見た主追跡対象3の二次元位置を演算する。同様に、X線撮影装置5Bの撮影画像と第2主追跡対象テンプレート画像とを記憶部11から読み取り、これらの画像をマッチングさせることによって、X線撮影装置5Bの撮影方向から見た主追跡対象3の二次元位置を演算する。具体的には、X線撮影画像とテンプレート画像とを動かしながら比較して、類似度(例えば正規化相関係数)を演算し、その類似度が最も高い位置(マッチング位置)を主追跡対象3の二次元位置とする。演算された主追跡対象3の二次元位置および類似度を、対応するX線撮影画像と関連付けて、記憶部11に保存する。
また、副追跡対象4に対しても、同様に、X線撮影装置5A,5BでのX線撮影画像と第1副追跡対象テンプレート画像および第2副追跡対象テンプレート画像とを記憶部11から読み取り、これらの画像をマッチングさせることによって副追跡対象4の各画像における二次元位置および類似度を演算する。
追跡対象認識装置6の三次元位置演算部14は、X線撮影装置5A,5Bの撮影方向から見た主追跡対象3の二次元位置(投影位置)を記憶部11から読み取り、2つの二次元位置を逆投影することで主追跡対象3の三次元位置(投影位置)を演算し、記憶部11および表示部12に出力する。
具体的には、X線撮影装置5A上の投影位置とX線源8Aを通る直線、およびX線撮影装置5B上の投影位置とX線源8Bとを通る直線を求める。この2つの直線は、理想的には両直線が1点で交差し、交点が主追跡対象3の位置と一致する。しかし、実際には計算の誤差等で両直線は交わらない。そこで、両直線が最も近接する点同士を結ぶ線分を求め、前記線分の中点を主追跡対象3の位置として求める。なお、この線分の長さは主追跡対象位置の計測誤差の大きさを表すため、あらかじめ設定された閾値以上となった場合には主追跡対象3の三次元位置の認識を失敗したと判断し、エラー信号を出力することが望ましい。
追跡対象認識装置6のマッチング結果判定部17は、二次元位置演算部14で演算された主追跡対象3および副追跡対象4のマッチングにおける類似度を記憶部11より読み出し、あらかじめ設定された所定の閾値と比較する。類似度が所定の閾値以上の場合には認識十分の判定をし、類似度が閾値を下回った場合は認識不十分の判定をする。この判定結果を記憶部11に保存する。
また、マッチング結果判定部17は、主追跡対象3のテンプレートとの類似度と副追跡対象4のテンプレートとの類似度とのいずれかの類似度が所定の閾値を下回る状態があらかじめ定めた所定のフレーム数を超える場合は、マッチング継続不可と判定する。例えば、主追跡対象3または副追跡対象4のマッチングでの類似度が、X線撮影装置5A,5Bの少なくとも一方が閾値を下回り続けた状態になったときは、追跡対象認識装置6は、X線撮影装置5A,5BによるX線撮影を中止して動体追跡を中断する。その後、警告信号を表示部12に出力する。
更に、マッチング結果判定部17は、主追跡対象探索領域230における主追跡対象3のテンプレートとの類似度と副追跡対象探索領域240における副追跡対象4のテンプレートとの類似度が同一フレームのX線撮影画像中で所定の閾値を下回った場合は、マッチング継続不可と判定する。継続不可の判定は、例えば、主追跡対象3と副追跡対象4のマッチングが、X線撮影装置5Aでの画像での同一フレームで類似度が閾値を下回った場合としてもよいし、主追跡対象3はX線撮影装置5Aでの画像で、副追跡対象4はX線撮影装置5Bでの画像の同一フレーム(逆でもよい)で下回った場合としてもよい。判定後、X線撮影装置5A,5BによるX線撮影を中止して動体追跡を中断する。その後、警告信号を表示部12に出力する。
追跡対象認識装置6の探索領域設定部15は、主追跡対象3または副追跡対象4の各X線撮影画像のマッチング結果がマッチング十分である場合には、マッチング演算により得られた各々の主追跡対象二次元位置を中心とし、あらかじめ設定された形状および大きさの領域を上記次画像の探索領域230,240として設定する。一方、探索領域設定部15は、主追跡対象3または副追跡対象4のマッチング結果の中でマッチング不十分な結果がある場合は、同じX線撮影画像上の他の対象のマッチング結果を用いて次画像の探索領域230,240を設定する。
追跡対象認識装置6の探索領域設定部15の作動の詳細について、二次元位置演算部13の作動と絡めて、図3を用いてより具体的に説明する。
図3において、X線撮影画像200上に主追跡対象3の投影像210および副追跡対象4の投影像220が含まれている。主追跡対象3に対しては主追跡対象探索領域230が設定されている。また、主追跡対象3に対し、主追跡対象テンプレート画像250が準備されている。また、副追跡対象4に対し、副追跡対象探索領域240が設定されており、副追跡対象テンプレート画像260が準備されている。
上述のように、まず、二次元位置演算部13は、主追跡対象3に対して、主追跡対象探索領域230内で主追跡対象テンプレート画像250と類似した領域をマッチング演算で探索する。また、副追跡対象4に対して、副追跡対象探索領域240内で副追跡対象テンプレート画像260と類似した領域をマッチング演算で探索する。
ここで、図3に示すように、骨などの高コントラストで投影された構造物280の境界線と主追跡対象投影像210が重なると、撮影画像200と主追跡対象テンプレート画像250との類似度が低下し、所定の閾値を下回る。その場合、マッチング結果判定部17により主追跡対象3のマッチングはマッチング不十分と判定される。
この結果を受け、探索領域設定部15は、次画像上の主追跡対象探索領域230の設定において、主追跡対象3のマッチング結果を用いずに、副追跡対象4のマッチング結果を用いる。
具体的には、探索領域設定部15は、副追跡対象4の二次元位置を中心にして副追跡対象探索領域240を設定する。これとともに、主追跡対象3と副追跡対象4の位置関係が大きく変更していないとして、現時点の画像における副追跡対象探索領域240と主追跡対象探索領域230の位置関係を維持した状態で、新たな副追跡対象探索領域240の位置に現時点の副追跡対象探索領域240を重ねあわせたときの現時点の主追跡対象探索領域230の位置を新たな主追跡対象探索領域230として設定して、主追跡対象3および副追跡対象4の追跡を継続する。
次画像においても、主追跡対象探索領域230のマッチングが不十分の場合、探索領域設定部15は、さらに次の画像に対しても主追跡対象探索領域230と副追跡対象探索領域240の位置関係を維持するよう主追跡対象探索領域230の設定を行う。
次に、動体追跡装置100の制御手順について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、オペレータによってX線撮影装置5A,5Bが操作されると、X線撮影装置5A、5Bは、ベッド1上の被検体2内の主追跡対象3および副追跡対象4のX線撮影を開始する。また、追跡対象認識装置6は、撮影された画像を受信して、追跡対象認識装置6の表示部12および手動探索領域設定装置16の表示部22上の画面に表示させる(ステップS99)。
次に、手動探索領域設定装置16は、オペレータによる手動入力部23の操作によってステップS99で表示部22に表示されたX線撮影画像内に手動で主追跡対象探索領域230が設定入力されたことを認識すると、追跡対象認識装置6に対して主追跡対象3の探索領域の設定結果を送信する。追跡対象認識装置6は、手動探索領域設定装置16から受信したこの主追跡対象探索領域230の情報を記憶部11で記憶する(ステップS100)。
次に、手動探索領域設定装置16は、オペレータによる手動入力部23の操作によってステップS99で表示部22に表示されたX線撮影画像内に手動で副追跡対象探索領域240が設定入力されたことを認識すると、追跡対象認識装置6に対して副追跡対象4の探索領域の設定結果を送信する。追跡対象認識装置6は、手動探索領域設定装置16から受信したこの副追跡対象探索領域240の情報を記憶部11で記憶する(ステップS101)。
その後、追跡対象認識装置6は、X線撮影装置5A,5Bから新たなX線撮影画像を通信部10を介して受信し、記憶部11に記憶する(ステップS105)。
その後、追跡対象認識装置6の二次元位置演算部13は、主追跡対象3および副追跡対象4の各々に対し、記憶部11に保存されたX線撮影画像上の探索領域と同じく記憶部11に記憶されたテンプレート画像とのマッチングを行い、主追跡対象3と副追跡対象4の二次元位置およびX線撮影画像のテンプレート画像との類似度を演算する。その後、二次元位置演算部13は、演算した主追跡対象3および副追跡対象4二次元位置およびマッチングにおけるテンプレート画像との類似度を記憶部11に保存する(ステップS110)。
その後、追跡対象認識装置6のマッチング結果判定部17は、主追跡対象3および副追跡対象4の各々のマッチングにおける類似度を記憶部11より読み出し、あらかじめ設定された所定の閾値と比較し、類似度が閾値以上の場合には認識十分の判定をし、類似度が閾値を下回った場合は認識不十分の判定をする。マッチング結果判定部17は、判定結果を記憶部11に保存する(ステップS120)。
その後、追跡対象認識装置6の三次元位置演算部14は、X線撮影装置5A,5Bの撮影方向から撮影された主追跡対象3の各々の二次元位置演算結果を記憶部11から読み込み、主追跡対象3の三次元位置を演算する(ステップS130)。
その後、通信部10は、主追跡対象3の三次元位置およびマッチング結果判定の結果を認識結果出力装置7に送信する(ステップS135)。
その後、追跡対象認識装置6の探索領域設定部15は、主追跡対象3および副追跡対象4のマッチング結果(ステップS110における主追跡対象3と副追跡対象4の二次元位置およびステップS120でのマッチング結果判定の結果)をもとにして、次に撮影されるX線撮影画像における探索領域を設定する(ステップS140)。
その後、追跡対象認識装置6は、オペレータの操作による動体追跡終了の指示があるか否かを判定する(ステップS150)。
終了指示がある場合にはX線撮影を停止し、動体追跡を終了する。指示がない場合は、ステップS160に処理を進める。
その後、追跡対象認識装置6のマッチング結果判定部17は、主追跡対象3と副追跡対象4において、同じX線撮影装置5A,5Bで撮影した同じフレームで類似度が閾値以上であるか、かつ、主追跡対象3と副追跡対象4のいずれかの追跡対象で類似度が閾値を連続で下回ったフレーム数が指定値以下となっているか、を判定する(ステップS160)。
両条件を満たす場合はステップS105に処理を戻し、動体追跡を継続する。この際、ステップS110において、主追跡対象3および副追跡対象4の各々に対し、追跡対象認識装置6の記憶部11に保存されたX線撮影画像上の探索領域に対してテンプレート画像とマッチングを行い、二次元位置および類似度を演算する際に、ステップS140において設定した主追跡対象探索領域230および副追跡対象探索領域240を用いるように制御する。
これに対し、いずれか一方の条件を満たさない場合は、X線撮影装置5A,5BによるX線撮影を停止し、動体追跡を終了する。
上述した本発明の動体追跡装置の一実施形態では、X線撮影装置5A,5Bの撮影画像から主追跡対象3および副追跡対象4の二次元位置をテンプレートマッチングにより演算する。さらに、このマッチングの結果に基づいて探索領域を設定するときに、主追跡対象3および副追跡対象4のいずれかのマッチング結果が不十分と判定された場合には、X線撮影装置5A,5Bにおける次のタイミングで撮影される次フレームのX線撮影画像200での探索領域230,240を、もう一方の二次元位置を用いて設定し、次フレームでの主追跡対象3および副追跡対象4の探索に用いる。
よって、骨などの高いコントラストで投影される構造の境界線と追跡対象が重なって追跡対象の写った領域にテンプレート画像には含まれていない境界線が重なることでテンプレート画像との類似度が低下したとしても、主追跡対象3と副追跡対象4のうちの類似度が低下していない側の追跡対象の二次元位置を基準にして次のX線撮影画像における探索領域230,240が設定されるため、追跡対象とは別の対象を追跡対象として誤認識可能性を低くでき、主追跡対象3や副追跡対象4の移動に追随して探索領域230,240が移動し、動体追跡を継続することが可能となる。そのため、次の時点の画像における探索領域230,240が、誤認識した結果に基づいて設定されることが抑制され、探索領域230,240が主追跡対象3や副追跡対象4から逸脱し、探索が失敗となる状態が生じることを高精度で抑制することができる。従って、オペレータが治療放射線の照射および標的の追跡を中止することや、手動で探索領域230,240を再度設定する必要が無く、治療時間が増大することを防ぐことができる、との効果が得られる。
また、X線撮影装置5A,5Bによって、ベッド1上の被検体2内の主追跡対象3および副追跡対象4を異なる2方向からX線撮影して、其々のX線撮影画像で主追跡対象3の二次元位置を演算し、三次元位置演算部14においてこれらの二次元位置から主追跡対象3の三次元位置を演算する。よって、放射線治療における被検体内の標的の位置をリアルタイムに認識する動体追跡装置、特に呼吸性移動臓器など、治療中に移動する臓器に対して正確な照射を行う際に、標的を追跡し続けるのに好適な動体追跡装置が提供される。
更に、主追跡対象3のX線撮影画像のテンプレートとの類似度と副追跡対象4のX線撮影画像とテンプレートとの類似度とのいずれかの類似度が所定の閾値を下回る状態があらかじめ定めた所定のフレーム数を超える場合は、動体追跡に何かしらの不都合が生じている可能性があるため、X線撮影装置5A,5BによるX線撮影を中止して動体追跡を中断する。よって、主追跡対象3や副追跡対象4を誤認識したまま、追跡対象でない何かを追跡し続けることをより正確に抑制し、探索が失敗となる状態が生じることをより高精度に防止することができる。このため、治療に要する時間の増大をより確実に抑制する、との効果が得られる。
また、このような類似度が閾値を下回る状態が指定フレーム数以上となるまで動体追跡を中断しない制御によれば、指定フレーム数未満に閾値以上となった場合には、探索領域設定部15による主追跡対象探索領域230または副追跡対象探索領域240の設定に基づいた動体追跡が再開される。このため、主追跡対象探索領域230と副追跡対象探索領域240との位置関係を固定して動体追跡を行うよりも高い精度での動体追跡が再開される。よって探索失敗の危険性をより小さくすることができる。
また、主追跡対象3のX線撮影画像のテンプレートとの類似度と副追跡対象4のX線撮影画像のテンプレートとの類似度が同一フレーム内で所定の閾値を下回った場合は、動体追跡に何かしらの不具合が生じている可能性がある。このような場合は、X線撮影装置5A,5BによるX線撮影を中止して動体追跡を中断することにより、再度探索領域を設定し直すなどの対応を取ることによって早期に対応を取ることが可能となり、正常な動体追跡を再開することに寄与することができる。
なお、主追跡対象3のマッチング結果がマッチング不十分な場合を説明したが、逆に副追跡対象4のマッチング結果がマッチング不十分な場合もある。この場合は、副追跡対象探索領域240と主追跡対象探索領域230との位置関係を維持した状態で、主追跡対象探索領域230の位置を基にして副追跡対象探索領域240の設定を行うことで、主追跡対象3および副追跡対象4の追跡を継続する。
また、主追跡対象3が標的自体で、副追跡対象4は、主に標的の近傍に設置された代替マーカや特徴的な骨などのうち、最も標的に近いものである場合について説明したが、主追跡対象3や副追跡対象4はこれに限定されない。例えば、主追跡対象3および副追跡対象4が双方とも代替マーカの場合は、最も標的との相対位置関係の変化が小さい代替マーカ、すなわち通常最も近くに設置された代替マーカを主追跡対象3と設定し、この主追跡対象3とした代替マーカの次に標的に近い代替マーカを副追跡対象4として選択する。
この代替マーカには、Au、Pt、Ir等の人体に無害、かつX線に対して不透明な物質からなるものとすることが望ましい。これにより、臓器や骨などによる複雑な透視映像の中でも高い識別性を得ることができる。
更に、代替マーカの形状は、直径1〜2mmの球状とすることが望ましく、体内にどのように置かれても、どの方向から透視を行っても、透視映像上に球状に記録される効果がある。また、透視可能な限りで直径を小さくすることで、治療放射線の擾乱を最小限に抑えることができる。
副追跡対象4については、一つの場合を例示したが、複数の副追跡対象4を指定することができる。このように副追跡対象4を複数設定している場合には、探索領域設定部15では、主追跡対象3と最も近く、かつマッチングが十分な副追跡対象4の副追跡対象探索領域240との位置関係を維持するように主追跡対象探索領域230を設定することが望ましい。
また、副追跡対象4が複数設定されている場合には、二次元位置演算部13は、各々について上記の副追跡対象テンプレート画像を用意し、マッチング処理を行うことが可能である。
更に、マッチング結果判定部17において利用する予め定められた所定の閾値は、主追跡対象3および副追跡対象4の各々に対して別々に設定することができる。また、X線撮影装置5A,5Bのそれぞれの画像に対して、別々に判定の閾値を設定することも可能である。
<放射線治療システムの実施形態>
本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの一実施形態を図5および図6を用いて説明する。なお、図5および図6においては、放射線治療システムとして治療X線照射装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
図5は、本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの一実施形態の構成を表す概略図、図6は、本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの一実施形態の制御処理内容を表すフローチャート、である。
図5に示すように、放射線治療システムは、動体追跡装置100と、照射装置310と、照射制御装置300とを概略備えている。
動体追跡装置100は、構成は上述した動体追跡装置の一実施形態と略同じであり、詳細は省略する。
照射装置310は、治療用のX線を発生させ、ベッド1上の被検体2に対して出射する装置である。
照射制御装置300は、動体追跡装置100の追跡対象認識装置6内の三次元位置演算部14において演算された主追跡対象3の三次元位置を入力し、この主追跡対象3の三次元位置から求めた標的の三次元位置に照射するのに適した条件の治療X線を所定線量出射するよう、照射装置310を制御する。
上述のような放射線治療システムでは、動体追跡装置100の認識結果出力装置7と、治療X線の照射を制御する照射制御装置300とが接続されている。また、照射制御装置300と照射装置310とが接続されている。
次に、本発明の放射線治療システムの一実施形態における動作を説明する。なお、動体追跡装置100の動作は上述した本発明の動体追跡装置の動作と略同じであるため、詳細は省略する。
照射制御装置300は、動体追跡装置100より、追跡対象認識装置6内の三次元位置演算部14で演算された主追跡対象3の三次元位置およびマッチング結果判定部17でのマッチング結果判定の結果を受信する。
照射制御装置300は、動体追跡装置100より受信したマッチング結果判定の結果および主追跡対象3の三次元位置情報に基づいて、主追跡対象3に対する迎撃照射(主追跡対象3の位置と治療計画による放射線照射位置とが所定の許容範囲内で一致するタイミングで照射を行う照射)、あるいは追尾照射(主追跡対象3の位置に合わせてX線照射位置を変更する照射)を行うよう、制御信号を照射装置310に対して出力する。
照射装置310は、照射制御装置300からの制御信号に基づき、所定のエネルギーのX線を標的に対して所定線量出射する。
ここで、照射制御装置300は、動体追跡装置100より受信したマッチング結果判定の結果において、二次元位置演算部13におけるテンプレートマッチングで主追跡対象3のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回るマッチング不十分と判定されたことを認識した場合は、標的の三次元位置が正確に演算されていない状態のため、治療X線の出射を中止するよう照射装置310に制御信号を出力する。
また、オペレータに対しては、警告信号を動体追跡装置100の追跡対象認識装置6内の表示部12に出力し、表示部12で表示させる。
特に、動体追跡装置100において2方向から主追跡対象3を追跡している場合は、2方向とも類似度が閾値以上となった場合のみ治療X線を照射し、一方向でも下回った場合は治療X線の照射を中断する。
また、照射制御装置300は、動体追跡装置100より受信したマッチング結果判定の結果において、主追跡対象3および副追跡対象4のテンプレートとの類似度が同一フレームで所定の閾値を下回ったと判定されたことを認識した場合は、動体追跡が精度良く実施できない状態のため、治療X線の出射を中止するよう照射装置310に信号を出力する。
また、オペレータに対しては、警告信号を動体追跡装置100の追跡対象認識装置6内の表示部12に出力し、表示部12で表示させる。
更に、照射制御装置300は、主追跡対象3の三次元位置が照射範囲内に存在しない場合は、治療ビームをOFFにして、照射装置310に治療X線を出射させない。
次に、本実施形態の放射線治療システムの制御手順を、図6を用いて説明する。
まず、オペレータによって照射制御装置300に対する治療システム起動の操作がなされると、照射制御装置300は、照射装置310および動体追跡装置100を認識結果待ち受け状態となるよう作動する(ステップS500)。
次に、オペレータによって動体追跡装置100に対するX線撮影開始の操作がなされると、動体追跡装置内100は、X線撮影装置5A、5Bによってベッド1上の被検体2内の主追跡対象3および副追跡対象4のX線撮影を開始し、撮影された画像を手動探索領域設定装置16の表示部22の画面に表示させる(ステップS510)。
次に、オペレータによって、手動探索領域設定装置16の表示部22の画面に表示された主追跡対象3および副追跡対象4のX線撮影の画像に、手動探索領域設定装置16の手動入力部23を用いて主追跡対象探索領域230および副追跡対象探索領域240が設定されたことを認識すると、動体追跡装置100は、追跡対象認識装置6の記憶部11でこの主追跡対象探索領域230および副追跡対象探索領域240を記憶する(ステップS520)。
次に、オペレータによって照射制御装置300に対する治療開始の操作がなされると、照射制御装置300は、認識結果出力装置7より主追跡対象3の三次元位置およびマッチング結果の判定結果を受信し、これらの情報に基づき照射装置310に対して所定エネルギーの治療X線を所定線量照射するよう制御信号を出力する。この制御信号の入力を受けたら、照射装置310は治療X線の出射を開始する(ステップS530)。
次に、動体追跡装置100は、X線撮影装置5A,5Bによって主追跡対象3および副追跡対象4の各々のX線撮影画像を撮影する。その後、動体追跡装置100は、追跡対象認識装置6の二次元位置演算部13によって、探索領域設定部15において先のステップS520または後述するステップS556で指定されたX線撮影画像上の主追跡対象探索領域230および副追跡対象探索領域240に基づいて主追跡対象3および副追跡対象4を認識し、テンプレート画像とのマッチングを行い、二次元位置および類似度を演算する(ステップS540)。
次に、動体追跡装置100は、追跡対象認識装置6内の三次元位置演算部14において主追跡対象3の三次元位置を演算する(ステップS550)。
次に、動体追跡装置100は、認識結果出力装置7を通じて、照射制御装置300に対して、ステップS540で判定した各探索領域の探索結果と類似度の判定結果およびステップS550で演算した主追跡対象3の三次元位置を出力する(ステップS555)。
次に、動体追跡装置100は、探索領域設定部15によって、ステップS540での主追跡対象3および副追跡対象4の演算及び判定結果を基にして、次に撮影されるX線撮影画像における探索領域を設定し、記憶部11で記憶する(ステップS556)。
次に、照射制御装置300は、ステップS540で演算されたX線撮影装置5A,5Bによる2方向からのX線撮影画像で主追跡対象3の類似度が閾値以上かどうか、認識結果出力装置7より送られた類似度の判定結果を用いて判定する(ステップS560)。2方向とも類似度が閾値以上の場合、ステップS570に進む。片方でも閾値を下回った場合は、ステップS590に進み、照射制御装置300は治療ビームをOFFにして(ステップS590)、ステップS610に処理を進める。
次に、照射制御装置300は、ステップS550で演算された情報のうち、主追跡対象3の三次元位置が、照射範囲内に存在するかどうかの判定を行う(ステップS570)。あらかじめ指定された範囲内に主追跡対象3が存在する場合は、ステップS580に進み、照射制御装置300は治療ビームをONにした後(ステップS580)、照射装置310は治療X線を出射する(ステップS600)。指定された範囲内に主追跡対象3が存在しない場合、ステップS590に進み、照射制御装置300は治療ビームをOFFにして(ステップS590)、ステップS610に処理を進める。
次に、照射制御装置300は、終了指示(オペレータの特別の指示、あるいは放射線治療システムが指定の線量の照射を終えたことによる放射線照射終了に伴う動体追跡終了の指示、等)があるか判定する(ステップS610)。終了指示がある場合は、X線撮影および治療ビームの照射を停止し、放射線治療を終了する。これに対し、終了指示が無い場合はステップS540に処理を戻し、放射線治療を継続する。
本発明の放射線治療システムの一実施形態では、前述した動体追跡装置の一実施形態の場合と同様に、動体追跡装置100により、主追跡対象3および副追跡対象4のいずれかのマッチング結果が不十分と判定された場合に、X線撮影装置5A,5Bにおける次のタイミングで撮影される次フレームのX線撮影画像200での探索領域230,240をもう一方の二次元位置を用いて設定する。よって、前述した動体追跡装置の一実施形態と同様に、追跡対象とは別の対象を追跡対象として誤認識することが抑制され、主追跡対象3や副追跡対象4の移動に追随して探索領域230,240が移動し、動体追跡を正確に継続することができる。従って、移動する標的の位置を正確に把握することができ、標的に対する高精度な治療X線照射を実施することができる。加えて、オペレータが治療X線の照射および標的の追跡を中止することや、再度手動で探索領域230,240を設定する必要が無く、治療時間が増大することを防ぐことができる、との効果も奏する。
また、動体追跡装置100によって、主追跡対象3のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回るマッチング不十分な場合は、治療X線の照射を継続せずに中断するよう制御されるため、主追跡対象3の三次元位置が正確に演算できない状態で治療X線の照射が実施されることを防止して、予期しない個所に治療X線を照射するとの問題が発生することを抑制し、標的に対してのみ治療X線を集中して照射することが可能である。
更に、動体追跡装置100によって、主追跡対象3および副追跡対象4のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回った場合は、X線撮影装置5A,5BによるX線撮影を中止して、治療X線の出射を中止するよう制御されるため、予期しない個所に治療X線を照射するとの問題が発生することを抑制し、標的に対してのみ治療X線を集中して照射することが可能である。
なお、主追跡対象3のテンプレートとの類似度と副追跡対象4のテンプレートとの類似度とのいずれかの類似度が所定の閾値を下回る状態があらかじめ定めた所定のフレーム数を超える場合も、照射制御装置300は、治療X線の照射を中断するように照射装置300を制御することができる。
<放射線治療システムの他の実施形態>
本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの他の実施形態を図7を用いて説明する。なお、図7においては、放射線治療システムとして粒子線照射システムに適用した場合を例に挙げて説明する。
図7は、本発明の動体追跡装置の一実施形態を備えた放射線治療システムの他の実施形態の構成を表す概略図である。
図7に示すように、放射線治療システムは、動体追跡装置100と、粒子線出射システム400と、照射制御装置300とを概略備えている。
動体追跡装置100は、構成は動体追跡装置の一実施形態と略同じであり、詳細は省略する。
粒子線出射システム400は、粒子線加速器410と、粒子線輸送系420と、粒子線照射ノズル430とを略備えている。この粒子線出射システム400は、治療用の粒子線(陽子や炭素イオン等の荷電粒子ビーム)を発生させ、ベッド1上の被検体2に対して出射する。
照射制御装置300は、動体追跡装置100の追跡対象認識装置6内の三次元位置演算部14において演算された主追跡対象3の三次元位置を入力し、この主追跡対象3の三次元位置から求めた標的が存在する三次元位置に照射するのに適した条件の治療粒子線を出射するよう、粒子線出射システム400における粒子線加速器410と粒子線輸送系420と粒子線照射ノズル430とを制御する。
上述のような放射線治療システムでは、動体追跡装置100の認識結果出力装置7と、治療粒子線の照射を制御する照射制御装置300とが接続されている。また、照射制御装置300と粒子線加速器410と粒子線輸送系420と粒子線照射ノズル430とがそれぞれ接続されている。
次に、本発明の放射線治療システムの他の実施形態における動作を説明する。なお、動体追跡装置100の動作は上述した本発明の動体追跡装置の動作と略同じであるため、詳細は省略する。
照射制御装置300は、動体追跡装置100より受信したマッチング結果判定の結果および主追跡対象3の三次元位置に基づいて、主追跡対象3に対する迎撃照射(主追跡対象3の位置と治療計画による放射線照射位置とが所定の許容範囲内で一致するタイミングで照射を行うもの)、あるいは追尾照射(主追跡対象3の位置に合わせて粒子線照射位置を変更するもの)を行うよう、制御信号を粒子線加速器410、粒子線輸送系420および粒子線照射ノズル430に対して出力する。
具体的には、照射制御装置300は、動体追跡装置100より、追跡対象認識装置6内の三次元位置演算部14で演算された主追跡対象3の三次元位置およびマッチング結果判定部17でのマッチング結果判定の結果を受信する。そのうえで、照射制御装置300は、主追跡対象3の三次元位置より演算された標的の三次元位置に対して照射するための荷電粒子を粒子線加速器410により加速する。この加速された荷電粒子を粒子線輸送系420によって粒子線照射ノズル430に輸送するよう制御する。照射制御装置300は、粒子線照射ノズル430において被検体2の体内で適切な線量分布を形成するように、輸送された荷電粒子を偏向・散乱し、被検体2に照射するよう制御する。
ここで、照射制御装置300は、動体追跡装置100の二次元位置演算部13におけるテンプレートマッチングにおいて、主追跡対象3のテンプレートとの類似度が同一フレームで所定の閾値を下回るマッチング不十分と判定されたことを認識した場合は、標的の三次元位置が正確に演算されていない状態のため、治療粒子線の出射を中止するよう粒子線加速器410、粒子線輸送系420および粒子線照射ノズル430に対して信号を出力する。
また、オペレータに対しては、警告信号を動体追跡装置100の追跡対象認識装置6内の表示部12に出力し、表示部12で表示させる。
また、照射制御装置300は、動体追跡装置100は、第二次元位置演算部13におけるテンプレートマッチングにおいて、主追跡対象3および副追跡対象4のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回ったと判定されたことを認識した場合は、標的の位置が正確に演算できていない状態のため、治療粒子線の出射を中止するよう粒子線加速器410、粒子線輸送系420および粒子線照射ノズル430に信号を出力する。
また、オペレータに対しては、警告信号を表示部12に表示する。
本発明の放射線治療システムの他の実施形態においても、放射線治療システムの一実施形態と同様に、標的に対する高精度な治療粒子線照射を実施することができるとともに、オペレータが治療粒子線の照射および標的の追跡を中止することや、手動で探索領域230,240を再度設定する必要が無く、治療時間が増大することもない、との効果が得られる。
また、放射線治療システムの一実施形態と同様に、主追跡対象3のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回るマッチング不十分な場合には治療粒子線の照射を中断するため、主追跡対象3の三次元位置が正確に演算できない状態で治療粒子線の照射が継続されることを防止して、標的に対して所定の線量の粒子線を照射できないとの問題や、予期しない個所に治療粒子線を照射することになるとの問題が発生することを抑制することができる。
更に、上述の放射線治療システムの一実施形態と同様に、主追跡対象3および副追跡対象4のテンプレートとの類似度が所定の閾値を同一フレームで下回った場合にはX線撮影装置5A,5BによるX線撮影および治療粒子線の出射を中止することにより、標的に対して所定の線量の粒子線を照射できないとの問題や、予期しない個所に治療粒子線を照射することになるとの問題が発生することを抑制することができる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施形態に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、主追跡対象3と副追跡対象4とを少なくとも2方向から撮影する2機のX線撮影装置5A,5Bを備えた場合について説明したが、X線撮影装置は1機であっても構わない。
X線撮影装置が1機の場合、主追跡対象3の三次元位置を演算することはできないが、主追跡対象3の2次元位置を演算することは可能である。このため、標的の2次元位置を特定できればよい場合は、動体追跡装置にX線撮影装置を複数台設ける必要がなく、動体追跡装置の設備導入および運用を簡略化することができ、大きなメリットを有する。
更には、X線撮影装置は、少なくとも1機以上設けられていてもよく、3機であっても、4機であっても、それ以上であってもよい。これらの場合でも、本発明の動体追跡装置の一実施形態と同様に、追跡対象が存在しない領域を追跡対象が存在する領域として誤認識することがなく、追跡対象の移動に追随して探索領域が移動し、動体追跡を継続することが可能となる。そのため、次の時点の画像における探索領域が、誤認識した結果に基づいて設定されることが抑制され、探索領域が主追跡対象3や副追跡対象4から逸脱し、探索が失敗となる状態が生じることを抑制することができる、との効果が得られる。
1…ベッド、
2…被検体、
3…主追跡対象、
4…副追跡対象、
5A,5B…X線撮影装置、
6…追跡対象認識装置、
7…認識結果出力装置、
8A,8B…X線管、
9A,9B…X線検出器、
10,19…通信部、
11,20…記憶部、
12,22…表示部、
13…二次元位置演算部、
14…三次元位置演算部、
15…探索領域設定部、
16…手動探索領域設定装置、
17…マッチング結果判定部、
23…手動入力部、
100…動体追跡装置、
200…X線撮影画像、
210…主追跡対象投影像、
220…副追跡対象投影像、
230…主追跡対象探索領域、
240…副追跡対象探索領域、
250…主追跡対象テンプレート画像、
260…副追跡対象テンプレート画像、
280…体内構造物投影像、
300…照射制御装置、
310…治療X線照射装置、
400…粒子線出射システム、
410…粒子線加速器、
420…粒子線輸送系、
430…粒子線照射ノズル。

Claims (7)

  1. 主追跡対象と、少なくとも1つ以上の副追跡対象とを間欠的にX線撮影するX線撮影装置と、
    このX線撮影装置で撮影された画像に前記主追跡対象の探索領域と前記副追跡対象の探索領域とを設定する探索領域設定部と、この探索領域設定部において設定された前記探索領域から前記主追跡対象と前記副追跡対象との二次元位置をテンプレートマッチングにより演算する二次元位置演算部とを有した追跡対象認識装置とを備え、
    前記追跡対象認識装置における前記探索領域設定部は、前記二次元位置演算部におけるテンプレートマッチングにおいて、前記主追跡対象と前記副追跡対象のいずれか一方のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回った場合は、前記X線撮影装置における次のタイミングで撮影される次フレームのX線撮影画像での前記探索領域を、テンプレートとの類似度が所定の閾値を上回ったもう一方の前記二次元位置を用いて設定する
    ことを特徴とする動体追跡装置。
  2. 請求項1に記載の動体追跡装置において、
    前記主追跡対象と前記副追跡対象とを少なくとも2方向から間欠的に撮影する少なくとも2以上の前記X線撮影装置と、
    前記二次元位置演算部で演算された前記主追跡対象の二次元位置に基づいて前記主追跡対象の三次元位置を演算する三次元位置演算部を更に有した前記追跡対象認識装置とを備えた
    ことを特徴とする動体追跡装置。
  3. 請求項1に記載の動体追跡装置において、
    前記二次元位置演算部におけるテンプレートマッチングにおいて、前記主追跡対象のテンプレートとの類似度と前記副追跡対象のテンプレートとの類似度とのいずれかの類似度が所定の閾値を下回り、この前記類似度が前記閾値を下回り続ける状態があらかじめ定めた所定のフレーム数を超える場合は、前記X線撮影装置によるX線撮影を停止するよう制御する前記追跡対象認識装置を更に備えた
    ことを特徴とする動体追跡装置。
  4. 請求項1に記載の動体追跡装置において、
    前記二次元位置演算部におけるテンプレートマッチングにおいて、前記主追跡対象および前記副追跡対象のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回った場合は、前記X線撮影装置によるX線撮影を中止するよう制御する前記追跡対象認識装置を更に備えた
    ことを特徴とする動体追跡装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動体追跡装置と、
    治療用の放射線を出射する照射装置と、
    前記動体追跡装置により演算された主追跡対象の位置を基準にして標的に対して前記治療用放射線を出射するよう前記照射装置を制御する照射制御装置とを備えた
    ことを特徴とする放射線治療システム。
  6. 請求項5に記載の放射線治療システムにおいて、
    前記動体追跡装置の前記二次元位置演算部におけるテンプレートマッチングにおいて、前記主追跡対象のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回った場合は、前記治療用放射線の出射を中止するよう前記照射装置を制御する前記照射制御装置を備えた
    ことを特徴とする放射線治療システム。
  7. 請求項5に記載の放射線治療システムにおいて、
    前記動体追跡装置の前記二次元位置演算部におけるテンプレートマッチングにおいて、前記主追跡対象および前記副追跡対象のテンプレートとの類似度が所定の閾値を下回った場合は、前記治療用放射線の出射を中止するよう前記照射装置を制御する前記照射制御装置を備えた
    ことを特徴とする放射線治療システム。
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