JP2014054233A - 植物育成支援システム、プログラム及び植物育成支援方法 - Google Patents

植物育成支援システム、プログラム及び植物育成支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】土壌中の植物の状態を容易に把握できるようにする。
【解決手段】植物育成支援システム100によれば、水分量測定装置1は、植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する。情報端末2は、水分量測定装置1による土壌上部の水分量と土壌下部の水分量の測定値に基づいて植物の状態を判定し、判定結果を出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、植物育成支援システム、プログラム及び植物育成支援方法に関する。
観葉植物を健全に育成するにあたって、照度、温度、水分量の把握は重要である。しかしながら、特に、水遣りのタイミングは一般の人にはなかなか判断するのが難しく、水分過多で根腐れを起こしてしまったり、水分不足で枯らせてしまったりという問題がある。
土壌中の水分量を把握するには、土壌水分量計は有効である。例えば、特許文献1には、植物育成用土壌に差込み可能な複数の電極を有し、これらの電極間の電気抵抗値を計測することによって土壌の水分含有度を測定し、その含有度が設定された限界レベル以下になった場合、警報を発する水分含有度監視装置が記載されている。
特許第2608679号公報
ところで、観葉植物にはそれぞれの種類に適した土壌がある。例えば、水切れに弱い観葉植物には保水性の高い土壌が必要である。一方で、排水性の高い土壌を好む観葉植物もある。しかし、一般的には観葉植物に適した土を用意するのが難しいため、その観葉植物に適した土に植わっている購入状態で育てることが多い。
しかし、長い間植え替えをしないと、根が成長して根詰まりを起こし、ひどい場合には根が呼吸できずに枯れてしまう。
特許文献1に記載の技術では、土壌の特定の場所の水分量は測定できるものの、それだけでは植物の根詰まり状態(植え替え時期)を把握することは難しい。また、土壌中の水分が足りないことは容易に把握できるが、植物が根腐れの危険のある状態か否かを把握するのは難しい。
本発明の課題は、土壌中の植物の状態を容易に把握できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の植物育成支援システムは、
植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定手段と、
前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定手段と、
を備える。
本発明によれば、土壌中の植物の状態を容易に把握することが可能となる。
本実施形態における植物育成支援システムの全体構成例を示す図である。 図1の水分量測定装置の構成例を示す図である。 情報端末の構成例を示す図である。 根腐れ閾値テーブルのデータ格納例を示す図である。 根詰まり閾値テーブルのデータ格納例を示す図である。 水分量測定装置の制御部により実行される測定処理を示すフローチャートである。 水分量測定装置の制御部により実行されるデータ送信処理を示すフローチャートである。 情報端末の制御部により実行される判定処理を示すフローチャートである。 適切な水遣りを行ったときの水遣り後の土壌上部と土壌下部の水分量の経時的変化を模式的に示したグラフである。 土壌に過剰に水を与えた場合の土壌上部と土壌下部の水分量の経時的変化を模式的に示したグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
<植物育成支援システム100の構成>
図1は、本実施形態の植物育成支援システム100の全体構成例を示す図である。
図1に示すように、植物育成支援システム100は、水分量測定装置1と、情報端末2とが無線によりデータ送受信可能に構成されている。
<水分量測定装置1の構成>
水分量測定装置1は、図1に示すように、植物Pが植えられた植木鉢やプランター等の容器3に入れられた土壌にその電極部12(図2参照)が差し込まれて使用され、容器3内の土壌の水分量を測定する装置である。容器3の底部には、余剰な水を排出するための図示しない排水孔が設けられている。
図2に、水分量測定装置1の構成例を示す。図2に示すように、水分量測定装置1は、制御部10、パルス発生部11、電極部12、A/Dコンバータ13、A/Dコンバータ14、電源部15、記憶部16、無線通信部17、加速度センサ18、計時部19、温度センサ101等を備えて構成されている。
制御部10は、水分量測定装置1の各部を制御するものである。具体的には、制御部10は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えて構成される。制御部10のCPUは、ROMに記憶されているプログラムを読み出し、RAMのワークエリアに展開し、該プログラムに従って各部を制御し各種処理を実行する。
パルス発生部11は、電圧高さVbのパルス電圧を発生させて電極部12の電極12bに出力する。
電極部12は、3本の金属製の棒状の電極(電極12a(第1の電極)、電極12b(第2の電極)、電極12c(第3の電極))により構成されている。
図2に示すように、電極12aと電極12bとの間隔と、電極12bと電極12cとの間隔と、は等しい。また、電極12aは、その上部が低誘電率の絶縁材料Iで被覆され、電極12bは、同様に中央部が低誘電率の絶縁材料Iで被覆されている。被覆は中に気体を含む中空のものとしてもよい。電極12aの絶縁被覆から露出した部分の長さと、電極12cの長さと、電極12bの絶縁被覆から露出した上部分(上部露出部という)の長さと、電極12bの絶縁被覆から露出した下部分の長さ(下部露出部という)は同一であることが好ましい。また、各電極12a〜12cのそれぞれを長手方向に直交する方向で切断した場合の断面積も同一であることが好ましい。
電極12aは、容器3内の土壌下部の水分量を測定するために使用される電極である。電極12aの絶縁被覆から露出している部分は、図2に示すように電極12bの下部露出部と対向した位置にあり、電極12bにパルス電圧Vbを印加したときに土壌下部を介して電極12aに伝わる減衰した電圧VaをA/Dコンバータ13に出力する。
電極12cは、容器3内の土壌上部の水分量を測定するために使用される電極である。
電極12cは、図2に示すように電極12bの上部露出部と対向した位置にあり、電極12bにパルス電圧Vbを印加したときに土壌上部を介して電極12cに伝わる減衰した電圧VcをA/Dコンバータ14に出力する。
A/Dコンバータ13は、電極12bにパルス電圧Vbが出力された際に電極12aから出力される電圧Vaを測定し、デジタルデータに変換して制御部10に出力する。
A/Dコンバータ14は、電極12bにパルス電圧Vbが出力された際に電極12cから出力される電圧Vcを測定し、デジタルデータに変換して制御部10に出力する。
ここで、水分量測定装置1は、例えば、ADR(Amplitude Domain Reflectometry)法により土壌の水分量を測定する。具体的には、パルス発生部11により電極12bにパルス電圧Vbを出力し、電極12a、電極12cのそれぞれに伝わる減衰した電圧Va、VcをA/Dコンバータ13、14により取得し、制御部10においてその電圧比Va/Vb、Vc/Vbを算出することにより土壌の下部、上部の相対的な水分量を測定する。土壌の水分量が多いほどVa/Vb、Vc/Vbは高くなる。
なお、電極12a、12cからパルス電圧を発生させて電極12bの電圧を測定する構成としてもよいが、この場合は、電極12aにパルス電圧をかけて電極12bの電圧を測定するタイミングと、電極12cにパルス電圧をかけて電極12bの電圧を測定するタイミングと、をずらす必要がある。
電源部15は、蓄電池あるいは乾電池等により構成され、水分量測定装置1の各部に電源供給を行う。
記憶部16は、不揮発性メモリにより構成され、各種データを記憶する。記憶部16は、制御部10から出力される水分量測定値及び温度測定値のログデータを記憶するログ記憶領域を有する。
無線通信部17(第1の無線通信手段)は、無線通信モジュール等により構成され、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等の所定の無線通信回線を介して情報端末2等の外部装置と接続し、データ送受信を行う。
加速度センサ18は、加速度を検出して制御部10に出力する。
計時部19は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在日時を計測して制御部10に出力する。
温度センサ101は、外部の温度を計測して制御部10に出力する。
<情報端末2の構成>
情報端末2は、水分量測定装置1から送信された水分量測定値等に基づいて、植物Pの状態を判定し、判定する装置である。情報端末2は、スマートフォン、PDA(Personal Data Assistants)、PC(Personal Computer)等から構成されている。
図3に、情報端末2の構成例を示す。図3に示すように、情報端末2は、制御部20、操作部21、表示部22、記憶部23、無線通信部24、計時部25、電源部26を備えて構成されている。
制御部20は、情報端末2の各部を制御するものである。具体的には、制御部20は、図示は省略するが、CPU、RAM、ROMを備えて構成される。制御部20のCPUは、ROMや記憶部23に記憶されているプログラムを読み出し、RAMのワークエリアに展開し、該プログラムに従って各部を制御し各種処理を実行する。制御部20は、後述する判定処理(図7参照)を実行することにより判定手段として機能する。
操作部21は、カーソルキー、各種機能キーを備え、ユーザによる各キーの押下入力を受け付けてその操作情報を制御部20に出力する。また、操作部21は、表示部22の表面を覆うように透明電極を格子状に配置したタッチパネル等を有し、手指やタッチペン等で押下された位置を検出し、その位置情報を操作情報として制御部20に出力する。
表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部20からの表示制御信号に従って、各種表示を行う。
記憶部23は、不揮発性の半導体メモリ等により構成される。記憶部23には、制御部20で実行される各種プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。プログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されている。制御部20は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、記憶部23は、根腐れ閾値テーブル231、根詰まり閾値テーブル232を記憶している。
図4Aに、根腐れ閾値テーブル231の一例を示す。図4Aに示すように、根腐れ閾値テーブル231は、植物の種類毎に、後述する判定処理で根腐れの危険性があるか否かを判定する際に使用される閾値を記憶する。
図4Bに、根詰まり閾値テーブル232の一例を示す。図4Bに示すように、根詰まり閾値テーブル232は、植物の種類毎に、最低気温と、後述する判定処理で根詰まりが起きているか否かを判定する際に使用される閾値とを対応付けて記憶する。ここで、図4Bにおいて、T1<T2<T3、T11<T12<T13である。また、Th1<Th2<Th3、Th11<Th12<Th13である。
また、記憶部23は、操作部21により登録された植物Pの種類を記憶している。
無線通信部24(第2の無線通信手段)は、無線通信モジュール等により構成され、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等の所定の無線通信回線を介して水分量測定装置1等の外部装置と接続し、データ送受信を行う。
計時部25は、RTC等により構成され、現在日時を計測して制御部20に出力する。
電源部26は、蓄電池等により構成され、情報端末2の各部に電源供給を行う。
<植物育成支援システムの動作>
次に、本実施形態における動作について説明する。
(測定処理)
まず、水分量測定装置1において実行される測定処理について説明する。
図5に、水分量測定装置1において実行される測定処理のフローチャートを示す。測定処理は、所定時間毎(例えば、1時間毎)に、制御部10のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。なお、水分量測定装置1は省電力モードで動作しており、制御部10、加速度センサ18、計時部19のみに電源部15からの電源供給が行われているものとする。
まず、制御部10は、省電力モードを解除し、電源部15に水分量測定装置1の各部への電源供給を行わせる(ステップS1)。
次いで、制御部10は、パルス発生部11にパルス電圧Vbを発生させる(ステップS2)。パルス発生部11により発生されたパルス電圧Vbは、電極12bに出力される。ここで、電極12bにパルス電圧Vbが印加されると、土壌を介して、電極12a、電極12cの絶縁被覆から露出した部分に、それぞれ減衰した電圧Va、Vcが伝わる。これらの減衰した電圧Va、Vcは、それぞれA/Dコンバータ13、A/Dコンバータ14に出力され、デジタルデータに変換される。
次いで、制御部10は、A/Dコンバータ13、A/Dコンバータ14を介して、電極12aからの電圧Va、電極12cからの電圧Vcのデジタルデータを取得し(ステップS3)、Va/Vb、Vc/Vbを算出する(ステップS4)。そして、制御部10は、算出したVc/Vbを土壌上部の水分量測定値、Va/Vbを土壌下部の水分量測定値として、計時部19から出力される現在日時に対応付けて記憶部16のログ記憶領域に記憶させる(ステップS5)。
また、制御部10は、温度センサ101の温度測定値を取得して計時部19から出力される現在日時に対応付けて記憶部16のログ記憶領域に記憶させる(ステップS6)。
ログの記憶が終了すると、制御部10は、電源部15からの電源供給を制御部10、加速度センサ18、計時部19に制限して省電力モードに移行し(ステップS7)、測定処理を終了する。
(データ送信処理)
次に、水分量測定装置1において実行されるデータ送信処理について説明する。
図6に、水分量測定装置1において実行されるデータ送信処理のフローチャートを示す。データ送信処理は、加速度センサ18により予め定められた閾値以上の加速度が検出された場合に、制御部10のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
例えば、ユーザ(栽培者)が水分量測定装置1をたたいたりゆすったりして動かすと、加速度センサ18により予め定められた閾値以上の加速度が検出されるので、水分量測定装置1に図6に示すデータ送信処理を実行させることができる。
なお、水分量測定装置1は省電力モードで動作しており、制御部10、加速度センサ18、計時部19のみに電源部15からの電源供給が行われているものとする。
まず、制御部10は、省電力モードを解除し、電源部15に水分量測定装置1の各部への電源供給を行わせる(ステップS11)。
次いで、制御部10は、無線通信部17により情報端末2と通信接続を確立するための通信接続処理を行う(ステップS12)。
情報端末2との接続が確立すると(ステップS13;YES)、制御部10は、記憶部16のログ記憶領域に記憶されている水分量測定値及び温度測定値のログデータを読み出して無線通信部17により情報端末2に送信する(ステップS14)。
ログデータの送信が完了すると(ステップS15;YES)、制御部10は、記憶部16のログ記憶領域に記憶されているログデータを消去し(ステップS16)、測定終了タイマーと測定間隔タイマーの計時をスタートさせる(ステップS17、S18)。測定終了タイマー及び測定間隔タイマーは、制御部10内のクロック信号のカウント等により実現される。測定間隔タイマーは、水分量の測定間隔(例えば、1秒)を計るためのタイマーである。測定終了タイマーは、情報端末2からのデータ取得要求を待機する期間(例えば、1分。この期間にデータ取得要求がない場合に測定を終了する)を計るためのタイマーである。測定間隔タイマーより測定終了タイマーのほうが長い期間が設定される。
次いで、制御部10は、パルス発生部11にパルス電圧Vbを発生させ、土壌上部の水分量、土壌下部の水分量の測定を行う(ステップS19)。水分量の測定は、図5のステップS2〜S4と同様の処理である。そして、測定された土壌上部及び土壌下部それぞれの水分量測定値Vc/Vb、Va/Vbのデータを無線通信部17により情報端末2に送信する(ステップS20)。
次いで、制御部10は、情報端末2からの最新の測定値のデータ取得要求が受信されたか否かを判断する(ステップS21)。情報端末2からの最新の測定値のデータ取得要求が受信されていないと判断した場合(ステップS21;NO)、測定終了タイマーがタイムアウトしたか否かを判断する(ステップS22)。測定終了タイマーがタイムアウトしていないと判断した場合(ステップS22;NO)、測定間隔タイマーがタイムアウトしたか否かを判断する(ステップS24)。測定間隔タイマーがタイムアウトしていないと判断した場合(ステップS24;NO)、処理はステップS21に戻る。
ステップS21において、情報端末2からの最新の測定値のデータ取得要求が受信されたと判断されると(ステップS21;YES)、制御部10は、測定終了タイマーを初期化して再度計測を開始し(ステップS23)、処理はステップS24に移行する。
ステップS24において、測定間隔タイマーがタイムアウトしたと判断した場合(ステップS24;YES)、制御部10は、測定間隔タイマーを初期化して再度計測を開始し(ステップS25)、処理はステップS19に戻り、水分量の測定が実行される。
ステップS22において、測定終了タイマーがタイムアップしたと判断した場合(ステップS22;YES)、制御部10は、電源部15からの電源供給を制御部10、加速度センサ18、計時部19に制限して省電力モードに移行し(ステップS26)、データ送信処理を終了する。
上記のデータ送信処理においては、情報端末2から最新の測定値のデータ取得要求があった場合に、例えば、1秒間隔等、細かな時間間隔で土壌上部と土壌下部の水分量の測定を行って最新の測定値のデータを情報端末2に送信する。よって、ユーザが水分量測定装置1を起動させて上記のデータ送信処理を実行させるとともに、情報端末2において植物育成支援アプリケーションを起動させることにより以下に説明する判定処理を実行させ、情報端末2から水分量測定装置1にデータ取得要求を行うようにしてから水遣りを行うことで、情報端末2における植物Pの状態の判定に有効な、水遣りにより変化した土壌の水分量の測定値を情報端末2に送信することができる。
(判定処理)
次に、情報端末2において実行される判定処理について説明する。
図7に、判定処理のフローチャートを示す。判定処理は、操作部21により植物育成支援アプリケーションの起動が指示された場合に、制御部20のCPUとROMに記憶されている植物育成支援アプリケーションプログラムとの協働により実行される。
まず、制御部20は、無線通信部24により水分量測定装置1と通信接続を確立するための通信接続処理を行う(ステップS31)。
情報端末2との接続が確立すると(ステップS32;YES)、制御部20は、無線通信部24により水分量測定装置1から送信された測定値のログデータを受信する(ステップS33)。
一連のログデータの受信が終了すると、制御部20は、データ受信完了メッセージを無線通信部24により水分量測定装置1に送信する(ステップS34)。
次いで、制御部20は、ログデータの土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの差分(Va/Vb−Vc/Vb)を計算する(ステップS35)。
ここで、一般的に、観葉植物等を育てる場合、植物が植えられた土壌に、鉢等の容器の下に敷いた受け皿に適度に浸み出すくらいの水を与えることが好ましいといわれている。しかしながら、過剰に水を与えすぎると、土壌下部に水が溜まってしまい、植物が根腐れをおこしてしまう危険性がある。また、適切な量の水を与えた場合でも、鉢等の容器内の植物が根詰りをおこしていると、土壌下部に水が溜まってしまい、根腐れの原因となる可能性がある。
図8Aは、適切な水遣りを行ったときの水遣り後の土壌上部と土壌下部の水分量の経時的変化を模式的に示したグラフである。図8Aの横軸は、時間Tを示し、縦軸は土壌の水分量測定値(Va/Vb、Vc/Vb)を示す。適切な水遣りを行った場合、図8Aに示すように、土壌上部の水分量測定値Vc/Vbの経時的変化を示すグラフと、土壌下部の水分量測定値Va/Vbの経時的変化を示すグラフは、水分量のピークのタイムラグはあるが、ほぼ同じ形状となる。
図8Bは、土壌に過剰に水を与えた場合、または植物が根詰りを起こしている場合の土壌上部と土壌下部の水分量の経時的変化を模式的に示したグラフである。図8Bの横軸は、時間Tを示し、縦軸は土壌の水分量測定値(Va/Vb、Vc/Vb)を示す。土壌に過剰に水を与えすぎると、容器3の下に置いた受け皿に水が溜まったままになって土壌下部から水がなかなか抜けていかない状態となり、図8Bに示すように、土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの差分(図8においてdで示す)、及び比(Va/Vb=A、Vc/Vb=BとしてA/B)が大きくなる。
そこで、本実施形態においては、制御部20は、ステップS33において水分量測定装置1から受信したログデータのうち、例えば、最終に測定されたVa/VbからVc/Vbを引いた差分を算出し、この差分が予め登録された植物Pの種類に対して予め定められた閾値を超えている(上回っている)場合に、植物Pが根腐れする危険性があると判定して警告を出力する。閾値は、根腐れ閾値テーブル231において植物Pの種類に対応付けて記憶されているものを用いる。
なお、例えば、ステップS33において水分量測定装置1から受信したログデータのうち、最終に測定されたVa/VbとVc/Vbの比(上述のA/B)を算出し、この比が予め登録された植物Pの種類に対して予め定められた閾値を超えている(上回っている)場合に、植物Pが根腐れの危険性があると判定して警告を出力するようにしてもよい。
ログデータの土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの差分が、登録された植物Pの種類に対して予め定められた閾値を超えている場合(ステップS36;YES)、制御部20は、植物Pが根腐れする危険性があることを示す警告を表示部22の画面上に出力させ(ステップS37)、処理はステップS38に移行する。植物Pが根腐れする危険性があることをユーザに警告することで、ユーザは、まだ土壌下部に水が溜まっており、水遣りタイミングではないことを把握することができる。また、過剰な水を植物Pに与えすぎたことを認識することができる。
一方、ログデータの土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの差分が閾値を超えていない場合(ステップS36;NO)、処理はステップS38に移行する。
植物Pが根腐れする危険性があることを示す警告がなければ、ユーザは、水遣りをしても良いタイミングであるとして、水遣りを行うことができる。なお、土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの差分が閾値を超えていない場合、根腐れの危険性がないという判定結果を表示部22の画面上に出力することとしてもよい。
ステップS38においては、制御部20は、無線通信部24により水分量測定装置1に対し、最新の測定値データの取得要求を送信し(ステップS38)、データ取得要求タイマーを初期化して計時をスタートさせる(ステップS39)。ここで、情報端末2は、植物育成支援アプリケーションが起動している間、所定時間毎に水分量測定装置1にデータ取得要求を行って、植物Pの状態を判定するための最新の測定値データを取得する。データ取得要求タイマーは、このデータ取得要求の間隔を計測するためのものである。データ取得要求タイマーは、制御部20内のクロック信号のカウント等により実現される。
水分量測定装置1から測定値データが送信されると、制御部20は、無線通信部24により測定値データの受信を行い(ステップS40)、土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの双方のピーク(最大値)が検出されたか否かを判断する(ステップS41)。
ここで、図8Aに示すように、水遣りを行うと、まず、土壌上部の水分量が急激に上昇し、ピークに達した後、徐々に低下していく。また、土壌上部に少し遅れて土壌下部の水分量が上昇し、ピークに達した後、徐々に低下していく。土壌上部の水分量がピークとなる時間と土壌下部の水分量がピークとなる時間の時間差Δtは、水の通りやすさに関係し、水が通りやすいほど小さく、水が通りにくいほど大きい。植物Pの成長により根が張り巡らされると土壌中を水が通りにくくなりこの時間差Δtが大きくなる。
そこで、本実施形態においては、制御部20は、土壌上部の水分量測定値Vc/Vbのピークと土壌下部の水分量測定値Va/Vbのピークをそれぞれ検出し、検出したピークの時間差Δtが予め定められた閾値を超えている(上回っている)場合に、植物Pが根詰まりを起こしており植え替えが必要な状態であると判定して、その旨を示す警告を出力する。
土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの双方のピークが検出されていないと判断した場合(ステップS41;NO)、処理はステップS46に移行する。
土壌上部の水分量測定値Vc/Vbと土壌下部の水分量測定値Va/Vbの双方のピークが検出されたと判断した場合(ステップS41;YES)、制御部20は、時間差Δt(ピーク間隔)を算出し(ステップS42)、Δtと予め定められた閾値との比較を行う(ステップS43)。
ステップS43においては、制御部20は、記憶部23の根詰まり閾値テーブル232(図4B参照)を参照し、登録された植物Pの種類に対応する閾値のうち、ステップS33において受信した直近のログデータ算出期間の最低気温の値に対応付けて記憶されている閾値を用いて比較を行う。植え替えには最適な温度があり、温度が所定以下であると植え替えには適さない。そこで、本実施形態においては、最低気温が低くなるにつれてΔtの閾値を大きくなるようにして、根詰まりの程度と最低気温を加味して植物Pが植え替えが必要な状態であるか否かを判定できるようにしている。
Δtと閾値との比較の結果、Δtが予め定められた閾値を超えていると判断した場合(ステップS44;YES)、制御部20は、植物Pが根詰まりを起こしており(又は、根詰まりの危険性があり)植え替えをする必要があること示す警告を表示部22の画面上に出力させ(ステップS45)、処理はステップS46に移行する。Δtと閾値との比較の結果、Δtが閾値を超えていないと判断した場合(ステップS44;NO)、処理はステップS46に移行する。なお、Δtが閾値を超えていないと判断した場合、植え替え不要という判定結果を表示部22の画面上に出力することとしてもよい。
ステップS46においては、制御部20は、データ取得要求タイマーがタイムアウトしたか否かを判断する(ステップS46)。データ取得要求タイマーがタイムアウトしたと判断した場合(ステップS46;YES)、処理はステップS38に戻り、水分量測定装置1に再度データ取得要求を行う。
データ取得要求タイマーがタイムアウトしていないと判断した場合(ステップS46;NO)、制御部20は、操作部21により植物育成支援アプリケーションの終了指示が入力されたか否かを判断する(ステップS47)。操作部21により植物育成支援アプリケーションの終了指示が入力されていないと判断した場合(ステップS47;NO)、処理はステップS40に戻り、ステップS40〜S46の処理を繰り返し実行する。操作部21により植物育成支援アプリケーションの終了指示が入力されたと判断した場合(ステップS47;YES)、制御部20は、植物育成支援アプリケーションを終了する。即ち、判定処理を終了する。
以上説明したように、植物育成支援システム100によれば、水分量測定装置1により、植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定し、情報端末2により、この土壌上部の水分量と土壌下部の水分量の測定値に基づいて植物の状態を判定し、判定結果を出力する。従って、土壌中の植物の状態を容易に把握することが可能となる。
例えば、水分量測定装置1は、その上部が絶縁材料により被覆された電極12aと、その中央部が絶縁材料により被覆され、当該絶縁材料から露出された下部の長さが電極12aの絶縁材料から露出された部分の長さと等しい電極12bと、電極12bの絶縁材料から露出された上部の長さと長さが等しい電極12cと、を有する構成とすることで、電極12bと電極12cを用いて土壌上部の水分量を測定し、電極12aと電極12bを用いて土壌下部の水分量を測定することができる。土壌上部の測定値は、電極12b又は電極12cの何れか一方に電圧をかけたときの電極12bと電極12cの電圧比として、土壌下部の測定値は、電極12a又は電極12b何れか一方に電圧をかけたときの電極12aと電極12bの電圧比として算出することができる。
また、情報端末2において、土壌上部の測定値がピークとなったときと土壌下部の測定値がピークになったときの時間差に基づいて、植物の状態を判定し、その判定結果を出力するようにすることで、ユーザは、土壌中の植物の状態を把握することが可能となる。例えば、土壌上部の測定値がピークとなったときと土壌下部の測定値がピークになったときの時間差が予め定められた閾値を超えたと判断した場合に、植物が根詰まりしている状態であると判定し、その判定結果を出力するようにすることで、ユーザは、植物が根詰まりしており、植え替えが必要であることを認識することができる。
また、情報端末2において、土壌上部の測定値と土壌下部の測定値の差(又は、比)に基づいて植物の状態を判定し、その判定結果を出力するようにすることで、ユーザは、土壌中の植物の状態を把握することが可能となる。例えば、土壌上部の測定値と土壌下部の測定値の差(又は、比)が予め定められた閾値を超えた場合に、植物が根腐れの危険性があると判定し、その判定結果を出力するようにすることで、ユーザは、植物が根腐れの危険性があることを認識することができ、根腐れを防止するように水遣りを控える等の対処を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る植物育成支援システムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、測定手段を水分量測定装置1に備え、判定手段及び出力手段を情報端末2に備える構成としたが、水分量測定装置1に判定手段、及び出力手段を備え、1つの装置で測定から判定結果出力までを行う植物育成支援装置を構成するようにしてもよい。例えば、制御部10において、加速度センサ18により予め定められた閾値以上の加速度が検出された場合に、記憶部16に記憶されている測定値のログデータに基づいて図7のステップS35〜S37の処理を実行することで、判定手段を実現することができる。また、所定間隔毎(例えば、1秒)に水分量の測定を行い、測定結果に基づいて図7のステップS41〜S45の処理を実行することで、判定手段を実行することができる。出力手段としては、LCD、LED、音声出力装置等が適用可能である。
また、上記実施形態においては、植物Pの根腐れの危険性を判定するための閾値は、各植物の種類毎に1つとしたが、複数段階の閾値を設けることとしてもよい。例えば、根腐れの危険性があるか否かを判定するための2つの閾値(第1の閾値<第2の閾値)を設け、第1の閾値<(Va/Vb−Vc/Vb)≦第2の閾値である場合には根腐れの危険性の注意報を出力し、第2の閾値<(Va/Vb−Vc/Vb)である場合には根腐れの危険性の警報を出力することとしてもよい。
同様に、上記実施形態においては、植物Pの根詰まり状態を判定するための閾値は、各植物の種類対して、最低気温の範囲毎に1つとしたが、複数段階の閾値を設けることとしてもよい。例えば、根詰まりの危険性があるか否かを判定するための第1の閾値と、根詰まりがおこっており植え替えが必要であることを判定するための第2の閾値を設け、Δtが第1の閾値を上回り、第2の閾値以下のもの場合には、根詰まりの危険性がある旨を警告し、第2の閾値を上回るものについては根詰まりが起こっており植え替えが必要であることを警告することとしてもよい。
また、上記実施形態においては、水分量測定装置1を起動させるためのセンサとして、加速度センサ18を用いることとしたが、赤外線センサや焦電センサ等の近接センサを用いることとしてもよい。
また、上記実施形態においては、出力手段を表示部22とし、各種警告(判定結果)を表示部22の画面上に出力することとしたが、これに限定されない。例えば、LED等を点灯させることにより警告を出力することとしてもよいし、音声出力装置を備える構成とし、音声により警告を出力することとしてもよい。
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
その他、通信システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
(付記)
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定手段と、
前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定手段と、
を備える植物育成支援システム。
<請求項2>
前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、を更に備えた請求項1に記載の測物育成支援システム。
<請求項3>
測定手段は、複数の電極により土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する請求項1又は2に記載の植物育成支援システム。
<請求項4>
前記測定手段は、その上部が絶縁材料により被覆された第1の電極と、その中央部が絶縁材料により被覆され、当該絶縁材料から露出された下部の長さが前記第1の電極の絶縁材料から露出された部分の長さと等しい第2の電極と、前記第2の電極の前記絶縁材料から露出された上部の長さと長さが等しい第3の電極と、を有し、前記第2の電極と前記第3の電極を用いて前記土壌上部の水分量を測定し、前記第1の電極と前記第2の電極を用いて前記土壌下部の水分量を測定する請求項3に記載の植物育成支援システム。
<請求項5>
前記土壌上部の測定値は、前記第2の電極又は前記第3の電極の何れか一方に電圧をかけたときの前記第2の電極と前記第3の電極の電圧比であり、前記土壌下部の測定値は、前記第1の電極又は前記第2の電極の何れか一方に電圧をかけたときの前記第1の電極と前記第2の電極の電圧比である請求項4に記載の植物育成支援システム。
<請求項6>
前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値がピークとなったときと前記土壌下部の測定値がピークになったときの時間差に基づいて前記植物の状態を判定する請求項1〜5の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
<請求項7>
前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値がピークとなったときと前記土壌下部の測定値がピークになったときの時間差が予め定められた閾値を超えたと判断した場合に、前記植物が根詰まりしている状態であると判定する請求項6に記載の植物育成支援システム。
<請求項8>
前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の差に基づいて前記植物の状態を判定する請求項1〜7の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
<請求項9>
前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の差が予め定められた閾値を超えた場合に、前記植物が根腐れの危険性があると判定する請求項8に記載の植物育成支援システム。
<請求項10>
前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の比に基づいて前記植物の状態を判定する請求項1〜7の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
<請求項11>
前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の比が予め定められた閾値を超えた場合に、前記植物が根腐れの危険性があると判定する請求項10に記載の植物育成支援システム。
<請求項12>
前記植物が植えられた容器の外部の温度を測定する温度センサと、を備え、
前記判定手段は、前記温度センサによる測定結果と前記測定手段による測定結果を基に前記植物の状態を判定する請求項1〜11の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
<請求項13>
前記測定手段と、第1の無線通信手段とを備える水分量測定装置と、
前記判定手段と、前記出力手段と、第2の無線通信手段とを備える情報端末と、
が無線接続され、
前記水分量測定装置は、前記第1の無線通信手段により前記測定手段による測定値を前記情報端末に送信し、
前記情報端末は、前記第2の無線通信手段により前記測定手段による測定値を受信して、前記判定手段による判定及び前記出力手段による判定結果の出力を行う請求項1〜11の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
<請求項14>
植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定部を有するコンピュータを、
前記測定部による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定手段、
前記判定手段による判定結果を出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム。
<請求項15>
植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定工程と、
前記測定工程による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定工程と、
を含む植物育成支援方法。
100 植物育成支援システム
1 水分量測定装置
10 制御部
11 パルス発生部
12 電極部
12a 電極
12b 電極
12c 電極
13 A/Dコンバータ
14 A/Dコンバータ
15 電源部
16 記憶部
17 無線通信部
18 加速度センサ
19 計時部
101 温度センサ
2 情報端末
20 制御部
21 操作部
22 表示部
23 記憶部
24 無線通信部
25 計時部
26 電源部

Claims (15)

  1. 植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定手段と、
    前記測定手段による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定手段と、
    を備える植物育成支援システム。
  2. 前記判定手段による判定結果を出力する出力手段と、を更に備えた請求項1に記載の測物育成支援システム。
  3. 測定手段は、複数の電極により土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する請求項1又は2に記載の植物育成支援システム。
  4. 前記測定手段は、その上部が絶縁材料により被覆された第1の電極と、その中央部が絶縁材料により被覆され、当該絶縁材料から露出された下部の長さが前記第1の電極の絶縁材料から露出された部分の長さと等しい第2の電極と、前記第2の電極の前記絶縁材料から露出された上部の長さと長さが等しい第3の電極と、を有し、前記第2の電極と前記第3の電極を用いて前記土壌上部の水分量を測定し、前記第1の電極と前記第2の電極を用いて前記土壌下部の水分量を測定する請求項3に記載の植物育成支援システム。
  5. 前記土壌上部の測定値は、前記第2の電極又は前記第3の電極の何れか一方に電圧をかけたときの前記第2の電極と前記第3の電極の電圧比であり、前記土壌下部の測定値は、前記第1の電極又は前記第2の電極の何れか一方に電圧をかけたときの前記第1の電極と前記第2の電極の電圧比である請求項4に記載の植物育成支援システム。
  6. 前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値がピークとなったときと前記土壌下部の測定値がピークになったときの時間差に基づいて前記植物の状態を判定する請求項1〜5の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
  7. 前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値がピークとなったときと前記土壌下部の測定値がピークになったときの時間差が予め定められた閾値を超えたと判断した場合に、前記植物が根詰まりしている状態であると判定する請求項6に記載の植物育成支援システム。
  8. 前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の差に基づいて前記植物の状態を判定する請求項1〜7の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
  9. 前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の差が予め定められた閾値を超えた場合に、前記植物が根腐れの危険性があると判定する請求項8に記載の植物育成支援システム。
  10. 前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の比に基づいて前記植物の状態を判定する請求項1〜7の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
  11. 前記判定手段は、前記測定手段による前記土壌上部の測定値と前記土壌下部の測定値の比が予め定められた閾値を超えた場合に、前記植物が根腐れの危険性があると判定する請求項10に記載の植物育成支援システム。
  12. 前記植物が植えられた容器の外部の温度を測定する温度センサと、を備え、
    前記判定手段は、前記温度センサによる測定結果と前記測定手段による測定結果を基に前記植物の状態を判定する請求項1〜11の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
  13. 前記測定手段と、第1の無線通信手段とを備える水分量測定装置と、
    前記判定手段と、前記出力手段と、第2の無線通信手段とを備える情報端末と、
    が無線接続され、
    前記水分量測定装置は、前記第1の無線通信手段により前記測定手段による測定値を前記情報端末に送信し、
    前記情報端末は、前記第2の無線通信手段により前記測定手段による測定値を受信して、前記判定手段による判定及び前記出力手段による判定結果の出力を行う請求項1〜11の何れか一項に記載の植物育成支援システム。
  14. 植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定部を有するコンピュータを、
    前記測定部による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定手段、
    前記判定手段による判定結果を出力する出力手段、
    として機能させるためのプログラム。
  15. 植物が植えられた土壌において土壌上部の水分量と土壌下部の水分量をそれぞれ測定する測定工程と、
    前記測定工程による測定値に基づいて前記植物の状態を判定する判定工程と、
    を含む植物育成支援方法。
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