JP2014054024A - 回転電機用ロータ及び回転電機 - Google Patents

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山 真 哉 中
Ryuji Ueda
田 隆 司 上
Masashi Fujita
田 真 史 藤
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Abstract

【課題】永久磁石を堅固に保持することができ、且つ、当該永久磁石を外周にらせん状に容易に配置することができる回転電機用ロータ及びこの回転電機用ロータを用いた回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機用ロータ20は、多数の永久磁石5からなり所定のらせん角をもってらせん状に設けられた第2磁石列22を外周に有する。ロータ20は、ロータ本体26と、ロータ本体26外周に設けられ、各々が第2磁石列22の各永久磁石5を保持する多数の保持枠50とを有する。各保持枠50は、対応する永久磁石5を保持する保持溝51を有し、この保持溝51は、永久磁石5の形状に合わせて規定され、ロータ本体26の円周方向に対して所定のらせん角だけ傾斜している。このことにより、多数の永久磁石5からなる第2磁石列22がロータ本体26外周に所定のらせん角をもって配置される。
【選択図】図7

Description

本発明の実施の形態は、多数の永久磁石からなり、所定のらせん角をもってらせん状に設けられた磁石列を外周に有する回転電機用ロータ及びこの回転電機用ロータを用いた回転電機に関する。
発電機等の回転電機においては、発電機体格は発電機の回転数に反比例することが知られている。風力、潮力、波力などの自然エネルギーを動力源とした回転電機では、タービン翼などにより自然エネルギーを回転エネルギーに変換するが、回転速度は低速であり、タービン翼によって得られた回転速度にて発電機を駆動する場合には発電機体格が大型となる傾向にある。発電機の体格を小型にするためタービン翼と発電機との間に機械式増速機を配置して、発電機の回転数を増速する方式が一般的であるが、磁気ウォームギヤを用いて発電機の回転数を増速する回転電機も提案されている。
磁気ウォームギヤを用いた回転電機は、2種類のロータ(大ロータ、小ロータ)が機械的に非接触であるため、エネルギーの伝達効率が高く、保守性の面でも機械式増速機に比べて利点がある。
磁気ウォームギヤを用いた回転電機は、ウォームホイールに相当する大ロータ(第1ロータ)とウォームギヤに相当する小ロータ(第2ロータ)とにより構成され、大ロータの外周近傍に小ロータが配置される。また、大ロータ及び小ロータの表面にはウォーム角度に応じてらせん状に永久磁石及び磁性材が配列され、その増速比に応じて小ロータの回転速度を増速する。また、小ロータに発電機を内包、若しくは直結させることによって発電機を駆動し、発電を行うことができる。
特開平09−56146号公報 英国特許出願公開2463102号明細書
ところで、上述のように小ロータ(第2ロータ)の外周には、多数の永久磁石からなり所定のらせん角をもってらせん状に設けられた第2磁石列が設けられている。この第2ロータの永久磁石には、第1ロータの永久磁石との間に作用する強力な磁気力及び自身の高速回転に伴う遠心力が作用するため、第2ロータに永久磁石を確実に保持する必要がある。この第2ロータに永久磁石を保持する機構について図16(a)〜(d)を参照して説明する。図16(a)〜(d)は、永久磁石を第2ロータに保持する機構の一例を示す概略図である。
図16(a)に示す例では、永久磁石523に貫通孔524を設け、当該貫通孔524にボルト525を挿入することにより、永久磁石523を第2ロータ520に固定している。図16(b)に示す例では、永久磁石523と第2ロータ520とを接着剤526を介して固定している。図16(c)に示す例では、永久磁石523に設けられた貫通孔524にボルト525を挿入することにより、永久磁石523を第2ロータ520に固定し、更に、永久磁石523の表面を非磁性材料からなるカバー部材527で覆っている。図16(d)に示す例では、第2ロータ520に設けられた嵌合溝528に永久磁石523を嵌合させることで、永久磁石523を第2ロータ520に固定している。
しかしながら、図16(a)に示す機構では、脆性を有する永久磁石523に貫通孔524を設けるため、永久磁石523が脆くなってしまい、遠心力等の外力により壊れてしまうおそれがある。図16(b)に示す機構では、接着剤526の熱等に対する特性や経年劣化等の要因により、第2磁石列522を長期間に渡って安定して保持することができないおそれがある。図16(c)に示す機構では、貫通孔524にボルト525を挿入して永久磁石523を第2ロータ520に固定した後に、更に、永久磁石523の表面を非磁性材料からなるカバー部材527で覆う必要があるため、非常に手間がかかる。また、カバー部材527により機械的間隙が磁気間隙より狭まるため、運転時等における接触の恐れが高まる。図16(d)に示す機構では、嵌合溝528は一般に第2ロータ520の外周に回転軸方向に沿って形成されるため、永久磁石523をらせん状に配置することは容易ではない。この場合、第2ロータ520の外周にらせん状の嵌合溝を形成することも考えられるが、このように第2ロータ520の外周にらせん状の嵌合溝を形成することは困難である。
本発明が解決しようとする課題は、多数の永久磁石をらせん状に設けてなる磁石列を外周に有する回転電機用ロータにおいて、多数の永久磁石を堅固に保持することができ、且つ、当該永久磁石を外周にらせん状に容易に配置することができる回転電機用ロータ及びこの回転電機用ロータを用いた回転電機を提供することである。
実施の形態に係る回転電機は、多数の永久磁石からなる第1磁石列を外周に有し、第1回転軸回りを回転する第1ロータと、第1ロータの外周近傍に配置され、多数の永久磁石からなり所定のらせん角をもってらせん状に設けられた第2磁石列を外周に有し、第1回転軸と異なる第2回転軸回りを回転する第2ロータとを備える。第2ロータは、更にロータ本体と、ロータ本体外周に設けられ、各々が第2磁石列の各永久磁石を保持する多数の保持枠とを有する。各保持枠は、対応する永久磁石を保持すると共に、永久磁石の形状に合わせて規定されロータ本体の円周方向に対して所定のらせん角だけ傾斜する保持溝を有し、これにより、多数の永久磁石からなる第2磁石列がロータ本体外周に所定のらせん角をもって配置される。
実施の形態に係る回転電機用ロータは、多数の永久磁石からなり、所定のらせん角をもってらせん状に設けられた磁石列を外周に有する。回転電機用ロータは、更にロータ本体と、ロータ本体外周に設けられ、各々が磁石列の各永久磁石を保持する多数の保持枠と、を有する。各保持枠は、対応する永久磁石を保持すると共に、永久磁石の形状に合わせて規定されロータ本体の円周方向に対して所定のらせん角だけ傾斜する保持溝を有し、これにより、多数の永久磁石からなる磁石列がロータ本体外周に円周方向に対して所定のらせん角をもって配置される。
一実施の形態における回転電機が組込まれた風力発電システムの概略構成を示す概略斜視図である。 図1の風力発電システムにおけるナセルの内部構成の一例を示す模式図である。 図2に示されるナセル内に設置される回転電機の構造の一例を示す概略斜視図である。 図3中の面Aにて回転電機を切断した部分を第2ロータの第2回転軸方向から見た場合の断面の概略形状を示す模式図である。 第2ロータの外周にらせん状に設けられた第2磁石列の一例を示す模式図である。 第1ロータの外周にらせん状に設けられた第1磁石列の一例を示す模式図である。 図3の回転電機における第2ロータを拡大して示す概略斜視図である。 第2ロータの第2回転軸を通る断面における当該第2ロータ及び発電機を示す概略断面図である。 図7における第2ロータの保持枠を拡大して示す概略斜視図である。 図9の保持枠の上面図である。 第2ロータの保持枠の構成の一例を示す概略正面図であり、(a)は、一の例を示し、(b)は、他の例を示す。 図9に対応する図であって、ロータ本体の保持溝に磁性材を嵌合させる状態を示す概略斜視図である。 図5に対応する図であって、第2ロータの外周にらせん状に設けられた第2磁石列の他の例を示す模式図である。 図9に対応する図であって、図13における第2ロータの保持枠を示す概略斜視図である。 図9に対応する図であって、第2ロータの保持枠の他の例を示す概略斜視図である。 図12(a)〜(d)は、永久磁石を第2ロータに保持する機構を示す概略図である。
(実施の形態)
以下、図面を参照して、一実施の形態について説明する。図1は、回転電機が組込まれた風力発電システムの概略構成を示す概略斜視図であり、図2は、図1の風力発電システムにおけるナセルの内部構成の一例を示す模式図である。図1に示される風力発電システムは、主な要素として、ナセル1、風車翼2、及びタワー3を備えている。
ナセル1は、タワー3の頂部に取付けられ、図2に示されるように、回転電機100を収容するほか、回転電機100に搭載された発電機から発生される電力に対して電圧調整や周波数調整を行う電力調整部101などを収容している。ただし、電力調整部101は場合により地上に設けられる場合もある。
風車翼2は、ナセル1 内の回転電機100の第1回転軸11に直結するよう取り付けられた翼軸(ブレード軸)2Aと、この翼軸2Aの周囲に取り付けられた複数の風車翼本体2Bとから成る。
タワー3は、地面に設置され、ナセル1を支持する。タワー3の内側には電力を伝達するケーブルCが設けられている。ケーブルCは、ナセル1側からタワー3の内側を通って下方に導かれ、地面近傍にてタワー3の外側へと導かれる。
このような構成において、風力により風車翼2が回転すると、その回転力が風車翼2の翼軸2Aからナセル1内に設置された回転電機100の回転軸11へと伝わり、回転電機100に搭載された発電機により発電が行なわれる。回転電機100の発電機から発生した電力は、電力調整部101により調整された後、ケーブルCを通じてナセル1からタワー3を通り、タワー3の外側へ送り出される。
電力調整部101が地上に設置される場合には、回転電機100の発電機から発生した電力は、ケーブルCを通じてナセル1からタワー3を通り、タワー3の外側へ送り出され、電力調整部101により調整される。
図3は、図2に示すナセル1内に設置される回転電機100の構造の一例を示す斜視図である。図3に示すように、回転電機100は、第1回転軸11回りを回転する第1ロータ(大ロータ)10と、第1ロータ10の外周近傍に配置され、第1回転軸11と異なる各々の第2回転軸21回りを回転する1つまたは複数の第2ロータ(小ロータ)20と、第2ロータ20の内径側に配置されたアウターロータ方式の発電機30と、を備えている。本実施の形態では、第1ロータ10の第1回転軸11の方向と各々の第2ロータ20の第2回転軸21の方向とは、直交している。
第1ロータ10は、図3に示すように、風車翼2の翼軸2Aに直結する第1回転軸11と支持部材15とを備え、第1回転軸11を中心に回転するように構成されている。第1ロータ10の外周面は、第2ロータ20の外周面とのギャップを均等に保ちつつ第2ロータ20の半周分を取り囲むよう、半円環状(U字形状)を成している。ここで、支持部材15は、全面に渡って板状に形成されているが、重量、通風を考慮して板状の支持部材15に複数の開口を設けてもよい。
ここで、図4に、図3中の面Aにて回転電機100を切断した部分を第2ロータ20の第2回転軸21方向から見た場合の概略断面形状を示し、図5に、第2ロータ20の外周にらせん状に設けられた第2磁石列22の一例を示す。図4に示すように、第1ロータ10と第2ロータ20との間には、半円環状のギャップGがある。この第1ロータ10および第2ロータ20は、それぞれの外周面に永久磁石を備え、磁気ウォームギヤを構成している。
具体的には、図5に示すように、第2ロータ20の外周には、多数の永久磁石5からなる第2磁石列22がらせん角αをもってらせん状に設けられている。この永久磁石5は、N極5aとS極5bとを含み、第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5は、各々のN極5aとN極5a、あるいは、S極5bとS極5bとが対向するように配置される。
また、第2磁石列22を構成すると共に第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5の間に磁性材6が介在されている。具体的には、永久磁石5のN極5a側とこれと第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5のN極5a側との間に磁性材6aが介在され、この磁性材6aはN極の磁極を形成する。一方、永久磁石5のS極5b側とこれと第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5のS極5b側との間に磁性材6bが介在され、この磁性材6bはS極の磁極を形成する。
図6は、第1ロータ10の外周にらせん状に設けられた第1磁石列12の一例を示す模式図である。図6に示すように、第1ロータ10の外周には、らせん状に設けられた第2磁石列22に対応して、多数の永久磁石7からなる第1磁石列12が傾斜角βをもって傾斜して設けられている。この永久磁石7は、N極7aとS極7bとを含み、第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石7は、各々のN極7aとN極7a、あるいは、S極7bとS極7bとが対向するように配置される。
また、第1磁石列12を構成すると共に第1ロータ10の円周方向に隣り合う永久磁石7の間に磁性材8が介在されている。具体的には、永久磁石7のN極7a側とこれと第1ロータ10の円周方向に隣り合う永久磁石7のN極7a側との間に磁性材8aが介在され、この磁性材8aはN極の磁極を形成する。一方、永久磁石7のS極7b側とこれと第1ロータ10の円周方向に隣り合う永久磁石7のS極7b側との間に磁性材8bが介在され、この磁性材8bはS極の磁極を形成する。
更に、少なくとも第1ロータ10と第2ロータ20とが磁気的に結合する領域においては、第1ロータ10の第1磁石列12の磁極間隔および第1磁石列12の傾斜角度βが、それぞれ、第2ロータ20の第2磁石列22の磁極間隔および第2磁石列22のらせん角度αと略等しくなるように構成されていることが望ましい。
このような構成において、第1ロータ10が回転すると、第1ロータ10の磁極と第2ロータ20の磁極とが吸引または反発することにより、第1ロータ10の回転に追従して第2ロータ20が回転する。このとき、第1ロータ10の第1磁石列12による磁極数(図6参照)と第2ロータ20の第2磁石列22によるギヤ条数(図5参照)とで決まるギヤ比で第2ロータ20の回転が増速され、第2ロータ20の回転数に応じた電力が発電機30から発生する。
更に、第2ロータ20及び発電機30について図7及び図8を参照して更に詳細に説明する。図7は、図3の回転電機100における第2ロータ20を拡大して示す概略斜視図である。図8は、図3中の面Bにて回転電機100を切断した際の第2ロータ20及び発電機30を示す概略断面図である。なお、図8において、第2ロータ20の保持枠50の図示を省略している。図7及び図8に示すように、各第2ロータ20は、ロータ本体26と、永久磁石5からなり所定のらせん角αをもってらせん状に設けられた第2磁石列22とを有し、ロータ本体26外周に、各々が第2磁石列22の各永久磁石5を保持する多数の保持枠50が設けられている。このロータ本体26と保持枠50については後述する。また、第2ロータ20のロータ本体26の内径側に発電機30が配置されており、発電機30は、アウターロータ方式永久磁石発電機として構成されている。
図8に示すように、発電機30の界磁ロータ40は、界磁ロータ鉄心41の内周面に、永久磁石9aを備えた構造であり、永久磁石9aによって界磁ロータ鉄心41に生じる磁束が、第2ロータ20外周の永久磁石5や磁性材6の特性を害さないように、非磁性リング42を設けている。界磁ロータ40の内周側には電機子ステータ43が設置されており、界磁ロータ40の発生する回転磁束に同期した電力が、電機子巻線44に誘起され、出力として取り出される。このような第2ロータ20及び発電機30が複数あり、電機子巻線44の出力は、変換器によって個別に整流され、その直流出力は加算回路によって加算されて、更に交流変換器によって系統出力に相応した周波数の交流電力に変換される。前記電機子巻線の交流出力は、制御回路によって、第2ロータ20ごとに制御される。出力制御には界磁ロータ41の位置検出を行う必要があるが、これについては、位置センサを用いる方法、センサレス制御による方法など種々の方法が知られており、条件に応じて選択される。
このような形態によれば、発電機30の出力は、第2ロータ20の取り付け位置や製造精度による伝達磁気力のばらつきや、第1ロータ10の急峻な回転速度の変化によらず、制御することができるので、脱調状態に陥ることなく安定な発電出力を得ることができる。
上述のように、第2ロータ20のロータ本体26外周に、第2磁石列22の永久磁石5を保持する多数の保持枠50が設けられているが、この保持枠50について図9及び図10を参照して詳細に説明する。図9は、図7の第2ロータ20の保持枠50を拡大して示す概略斜視図である。図10は、図9の保持枠50の上面図である。図9及び図10に示すように、各保持枠50は、対応する永久磁石5を保持する保持溝51を有し、この保持溝51は、永久磁石5の形状に合わせて規定され、ロータ本体26の円周方向に対して所定のらせん角αだけ傾斜している。そして保持枠50を用いることにより、多数の永久磁石5からなる第2磁石列22をロータ本体26外周に所定のらせん角αをもって配置することができ、且つ、堅固に固定することができる。また、図5に示すように、第2回転軸21方向に隣り合う保持枠50に保持された永久磁石5は、各々のN極5aとN極5a、あるいは、S極5bとS極5bとが対向するように配置される。また、本実施の形態では、永久磁石5は、平行六面体状に形成されている。
保持枠50について更に説明する。各保持枠50は、ロータ本体26外周側に位置する底部53を含んでおり、この底部53の下面に、楔形の断面を有する係合突起(ダブテール)52が突設されている。一方、ロータ本体26の外周に、各保持枠50の係合突起52が嵌合する係合溝27が第2回転軸21と同一方向に直線状に延びて形成されている。そして、保持枠50の係合突起52とロータ本体26の係合溝27とが嵌合することにより、保持枠50がロータ本体26に堅固に固定されている。また、本実施の形態では、1つの係合溝27に、複数の保持枠50の係合突起52が嵌合されている。
各保持枠50は、第2回転軸21の方向に直立して延び対向して配置された一対の側部54を含んでおり、この側部54の内側の側面54aは、永久磁石5の形状に合わせて形成され、保持溝51の側縁を規定している。本実施の形態では、図10に示すように、側部54の内側の側面54aは、係合突起52の延びる方向と直交する直線Lとの間に所定のらせん角αを形成する。また、一対の側部54の外側の側面54bは、互いに平行に形成されるとともに、係合突起52の延びる方向と直交する直線Lに対して平行に延びている。一対の側部54の外側の側面54bが互いに平行に形成されることにより、保持枠50を第2回転軸21の方向に並列に配置することができるようになっている。
また、各保持枠50の側部54は、ロータ本体26の円周方向に対向する一対の傾斜面56を含んでおり、この傾斜面56には、矩形状の開口56aが形成されている。各開口56aは、永久磁石5の形状に合わせて成形され、保持溝51の一部を規定する。本実施の形態では、図10に示すように、側部54の傾斜面56は、係合突起52の延びる方向(第2回転軸21方向)に対して所定のらせん角αだけ傾斜している。また、この一対の傾斜面56は、互いに平行に形成されており、多数の保持枠50をロータ本体26の円周方向に並べて配置した場合、当該保持枠50の傾斜面56の一対の開口56aは、各々隣接する保持枠50の開口56aに対向する。
更に、各保持枠50は、底部53に対向する上部55を含んでおり、この上部55は、第1ロータ10側に位置している。図9に示すように、保持枠50の上部55は、第1ロータ10の永久磁石7と第2ロータ20の永久磁石5との間に位置する。第1ロータ10の永久磁石7と第2ロータ20の永久磁石5との間には強力な磁力が生じるため、第2ロータ20の永久磁石5を堅固に保持するよう、保持枠50の上部55は、永久磁石5の一部を覆っているのが好ましい。本実施の形態では、図9及び図10に示すように、保持枠50の上部55は、永久磁石5の周縁を当該永久磁石5の長手方向に均等に覆うように形成されている。また、上部55の中央部は、開口55aが形成され、この開口55aを介して永久磁石5の上面が外方に露出している。
ところで、保持枠50の上部55の厚さが厚くなると、それに応じて、第1ロータ10の永久磁石7と第2ロータ20の永久磁石5との間の隙間が大きくなり、これらの間に生じる磁力が弱くなってしまう。その結果、発電効率が低下する。このため、保持枠50の上部55は、その厚さができる限り薄い方が好ましい。
このような構成からなる保持枠50の材料の一例について、図11(a)及び(b)を参照して説明する。図11(a)は、保持枠50の構成の一例を示す概略正面図であり、図11(b)は、保持枠50の構成の他の例を示す概略正面図である。図11(a)に示すように、保持枠50の側部54と上部55は磁性材料からなり、保持枠50の底部53は非磁性材料からなる。このような構成によれば、保持枠50の全ての部分を非磁性材料で構成するよりも、第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5の磁束が強まるため、第2磁石列22の磁束を効率的に利用することができる。もっとも、図11(b)に示すように、保持枠50の側部54の底部53側の一部は、非磁性材料からなってもよい。すなわち、保持枠50の側部54の少なくとも一部が磁性材料からなることが好ましい。
また、図5に示すように、第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5の間には、磁性材6が配置されている。この磁性材6をロータ本体26に配置する態様について、図12を参照して説明する。図12は、図9に対応する図であって、ロータ本体26の保持溝51に磁性材6を嵌合させる状態を示す概略斜視図である。図12に示すように、磁性材6は、保持枠50の側部54の外面54bに対向する直方体状の本体部61を有しており、本実施の形態では、本体部61は、保持枠50の側部54の外面54bの全面に亘って対向するように形成されている。また、磁性材6は、ロータ本体26の係合溝27に嵌合する係合突起62を更に有している。磁性材6の係合突起62とロータ本体26の係合溝27とが嵌合することにより、磁性材6をロータ本体26に容易且つ堅固に固定することができる。また、磁性材6は、絶縁処理が施されていることが好ましい。この場合、第2回転軸21方向に発生し得る渦電流損を低減することができる。このような磁性材6として、本実施の形態では、表面に絶縁処理が施された複数の平板63からなる積層鉄心を用いている。
以上のように、本実施の形態によれば、回転電機用のロータとしての第2ロータ20に設けられた保持枠50が、永久磁石5の形状に合わせて規定されロータ本体26の円周方向に対して所定のらせん角αだけ傾斜する保持溝51を有するため、多数の永久磁石5を堅固に保持することができ、且つ、当該永久磁石5をらせん状に容易に配置することができる。
また、本実施の形態によれば、保持枠50の保持溝51を規定する一対の開口56aが、各々隣接する保持枠50の開口56aに対向するため、保持枠50に保持された永久磁石5を滑らかならせん状に配置することができる。
また、本実施の形態によれば、保持枠50の係合突起52とロータ本体26の係合溝27とが嵌合することにより、保持枠50をロータ本体26に容易且つ堅固に固定することができる。
(変形例)
以上の実施の形態では、図5に示すように、第2磁石列22がいわゆる磁束集中型に配置された例を示したが、このような例に限定されない。図13に、第2磁石列22の配置例を示し、図14に、このときの保持枠50に保持された永久磁石5を示す。図13に示す例では、第2磁石列22がいわゆる表面配置型に配置されている。この場合、図14に示すように、保持枠50に保持された永久磁石5は、S極及びN極のうち一方の磁極がロータ本体26側に位置し、他方の磁極が第1ロータ10側に位置するように配置されている。そして、第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5において、第1ロータ10側に位置する磁極は、N極及びS極が交互に位置するように配置される。なお、この場合、第2回転軸21方向に隣り合う永久磁石5の間に磁性材6を配置する必要はない。このような形態によっても、第2回転軸21方向にN極、S極が交互に位置する第2磁石列22を形成することができる。
以上の実施の形態では、図9に示すように、保持枠50が平行六面体からなる永久磁石5を保持する例を示したが、このような例に限定されない。図15に、保持枠50が永久磁石5を保持する他の例を示す。図15に示す例では、永久磁石5は、保持枠50の傾斜面56に平行な断面において楔形状の断面を有する角柱として形成されており、本実施の形態では、台形形状の断面を有する角柱として形成されている。この場合、保持枠50の傾斜面56の開口56aは、楔形状を有し、本実施の形態では、台形形状を有する。このような形態によれば、保持枠50の上部55がなくても、第1ロータ10の永久磁石7と第2ロータ20の永久磁石5との間に作用する強力な磁力に対して、保持枠50が永久磁石5を充分に保持することができる。このため、第1ロータ10の永久磁石7と第2ロータ20の永久磁石5との間の隙間を小さくすることができ、保持枠50を用いることによりこれらの間に生じる磁力が弱まることを回避することができる。
なお、実施の形態は例示であり、発明の範囲はそれに限定されない。
1…ナセル、2…風車翼、3…タワー、5…永久磁石、6…磁性材、7…永久磁石、8…磁性材、10…第1ロータ、11…第1回転軸、12…第1磁石列、15…支持部材、20…第2ロータ、21…第2回転軸、22…第2磁石列、26…ロータ本体、27…係合溝、30…発電機、40…界磁ロータ、50…保持枠、51…保持溝、52…係合突起、53…底部、54…側部、55…上部、56…傾斜面、56a…開口、61…本体部、62…係合突起、63…平板、100…回転電機、101…電力調整部、520…第2ロータ、523…永久磁石、524…貫通孔、525…ボルト、526…接着剤、527…カバー部材、528…嵌合溝

Claims (9)

  1. 多数の永久磁石からなる第1磁石列を外周に有し、第1回転軸回りを回転する第1ロータと、
    第1ロータの外周近傍に配置され、多数の永久磁石からなり所定のらせん角をもってらせん状に設けられた第2磁石列を外周に有し、第1回転軸と異なる第2回転軸回りを回転する第2ロータとを備え、
    第2ロータは、更にロータ本体と、ロータ本体外周に設けられ、各々が第2磁石列の各永久磁石を保持する多数の保持枠とを有し、
    各保持枠は、対応する永久磁石を保持すると共に、永久磁石の形状に合わせて規定されロータ本体の円周方向に対して所定のらせん角だけ傾斜する保持溝を有し、これにより、多数の永久磁石からなる第2磁石列がロータ本体外周に所定のらせん角をもって配置される
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 各保持溝は、永久磁石の形状に合わせて設けられた一対の側面と一対の開口とにより規定され、
    第2ロータの保持枠の一対の開口は、各々隣接する保持枠の開口に対向する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 各保持枠の下面に係合突起が突設され、
    前記ロータ本体に各保持枠の係合突起が嵌合する係合溝が前記第2回転軸の方向に延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記第2回転軸の方向において隣り合う保持枠の間に、磁性材が設けられ、
    前記磁性材には、前記ロータ本体の前記係合溝に係合する係合突起が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記保持枠は、前記ロータ本体外周側に位置する底部と、前記保持溝を規定する前記側面を有する側部とを有し、
    前記保持枠の側部の少なくとも一部が磁性材料からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の回転電機。
  6. 多数の永久磁石からなり、所定のらせん角をもってらせん状に設けられた磁石列を外周に有する回転電機用ロータにおいて、
    当該回転電機用ロータは、更にロータ本体と、ロータ本体外周に設けられ、各々が磁石列の各永久磁石を保持する多数の保持枠と、を有し、
    各保持枠は、対応する永久磁石を保持すると共に、永久磁石の形状に合わせて規定されロータ本体の円周方向に対して所定のらせん角だけ傾斜する保持溝を有し、これにより、多数の永久磁石からなる磁石列がロータ本体外周に円周方向に対して所定のらせん角をもって配置される
    ことを特徴とする回転電機用ロータ。
  7. 各保持溝は、永久磁石の形状に合わせて設けられた一対の側面と一対の開口とにより規定され、
    前記保持枠の一対の開口は、各々隣接する保持枠の開口に対向する
    ことを特徴とする請求項6に記載の回転電機用ロータ。
  8. 各保持枠の下面に係合突起が突設され、
    前記ロータ本体に各保持枠の係合突起が嵌合する係合溝が、当該回転電機用ロータの回転軸の方向に延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の回転電機用ロータ。
  9. 前記回転軸の方向において隣り合う保持枠の間に、磁性材が設けられ、
    前記磁性材には、前記ロータ本体の前記係合溝に係合する係合突起が設けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載の回転電機用ロータ。
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