JP2014053873A - 無線lan基地局、無線lan端末、及びパケット転送方法 - Google Patents

無線lan基地局、無線lan端末、及びパケット転送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送効率を向上することができる。
【解決手段】基地局10においてTOE(TCP/IPオフロードエンジン)16は、有線LAN(Local Area Network)を介して受信された複数のパケットに含まれる複数のTCP(Transmission Control Protocol)ペイロードを、無線LANのMAC SDU(Media Access Control Service Data Unit)の最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成する。そして、構築制御部12は、TOE16によって形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、無線LAN端末30へ送信する。
【選択図】図8

Description

本発明は、無線LAN基地局、無線LAN端末、及びパケット転送方法に関する。
現在、通信システムにおいては、有線ネットワーク及び無線ネットワークが混在している。図1は、従来の通信システムの一例を示す図である。無線LAN(Local Area Network)端末は、例えば、通信相手との間のパケット通信を、無線LAN基地局(つまり、アクセスポイント:AP)との間の無線リンク、及び、無線LAN基地局と通信相手との間の有線リンクを介して行う(図1参照)。有線リンクは、例えば、Ethernet(登録商標)である。
また、図1に示すように、通信システムには、中継装置が存在する。この中継装置は、無線LAN基地局と無線リンクによって接続され、中継先装置と有線リンクによって接続される。すなわち、中継装置は、無線LANと有線LANとを接続している。
ここで、Ethernet(登録商標)でのペイロード長の許容範囲(以下では、単に「許容範囲」と呼ばれることがある)は、46〜1500バイトである。図2は、Ethernet(登録商標)のMACフレームのフォーマットを示す図である。このペイロード長とは、MAC(Media Access Control)ヘッダを除いた部分の長さである。一方、無線LANの規格であるIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)の802.11b/a/gでの許容範囲の最大値は、2304バイトである。すなわち、通信システムでは、許容範囲の異なるネットワークが混在している。
このような許容範囲の不一致による不都合を回避するために、従来の通信システムでは、複数の許容範囲の内で最も小さい許容範囲に適合するペイロード長を有するパケットが伝送される。すなわち、従来の通信システムの無線LANでは、Ethernet(登録商標)の許容範囲のペイロード長でMAC SDU(Service Data Unit)が構成され、そのMAC SDU単位で無線LANのMACフレームが構成される。図3は、有線LANのMACフレームの構成と無線LANのMACフレームの構成との関係の説明に供する図である。
また、最近の無線LANの規格であるIEEE802.11nでは、アグリゲーションという仕組みが導入されている。この仕組みでは、MAC SDUを複数集約することによりアグリゲーションMAC SDUが形成され、形成されたアグリゲーションMAC SDUが1つのMACフレームによって伝送される。図4は、アグリゲーションの説明に供する図である。このアグリゲーションを利用することにより、IEEE802.11b/a/gと比べて、無線LANの伝送効率を向上させることができる。なお、「許容範囲」の最大値とMAC SDUの最大長とは同義である。
特開2003−324445号公報 特開2005−184839号公報
しかしながら、従来の通信システムでは、無線LANの許容範囲に比べて最大値が小さい有線LANの許容範囲に適合したペイロード長によってパケットが伝送される。このため、伝送が必要な同じデータ量に対して、必要なパケット数が増え、パケット間のギャップが増えてしまう。すなわち、オーバヘッドが増加してしまう。アグリゲーションが用いられたとしてもアグリゲーションMAC SDUの最大値と一致するまでデータが格納されるとは限らないので、このオーバヘッドはアグリゲーションが用いられたとしても発生する可能性が高い。
また、アグリゲーションが用いられるか否かに関わらず、MAC SDU単位でヘッダが付されるので、オーバヘッドが多くなってしまう。図5は、IEEE802.11b/a/gにおけるオーバヘッドの説明に供する図である。図6は、IEEE802.11nにおけるオーバヘッドの説明に供する図である。
また、伝送効率を上げるために、単純に、有線LANの許容範囲に比べて大きい無線LANの許容範囲に合わせてペイロード長を長くしたパケットを伝送することも考えられる。しかしながら、中継装置においてペイロード長を短くするためにペイロードの再分配を行うことになるので、中継装置の処理負担が増加し、引いては通信システム全体の処理負荷が増加してしまう。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、第1に、伝送効率を向上することができる、無線LAN基地局、無線LAN端末、及びパケット転送方法を提供することを目的とする。第2に、処理負荷の増加を防止できる、無線LAN基地局、無線LAN端末、及びパケット転送方法を提供することを目的とする。
開示の態様では、送信側装置から有線LANを介して複数のパケットを受信し、前記受信された複数のパケットの最終宛先である第1の通信装置が無線LAN通信装置であるか有線LAN通信装置であるかを検知し、前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると検知される第1の条件が満たされる場合、前記受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードを、無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成し、前記第1の条件が満たされた場合、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、前記受信された複数のパケットのTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成し、前記構成されたパケットを、前記第1の通信装置までのルート上で自装置の次の第2の通信装置に対して無線LANを介して送信する。
開示の態様によれば、伝送効率を向上することができる。
図1は、従来の通信システムの一例を示す図である。 図2は、Ethernet(登録商標)のMACフレームのフォーマットを示す図である。 図3は、有線LANのMACフレームの構成と無線LANのMACフレームの構成との関係の説明に供する図である。 図4は、アグリゲーションの説明に供する図である。 図5は、IEEE802.11b/a/gにおけるオーバヘッドの説明に供する図である。 図6は、IEEE802.11nにおけるオーバヘッドの説明に供する図である。 図7は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。 図8は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。 図9は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。 図10は、下りフローにおける基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。 図11は、IEEE802.11b/a/gの場合の集約処理及び分割処理を模式的に示す図である。 図12は、IEEE802.11nの場合の集約処理及び分割処理を模式的に示す図である。 図13は、検知部における検知処理の説明に供する図である。 図14は、上りフローにおける端末の処理動作の説明に供するフローチャートである。 図15は、上りフローにおける基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。 図16は、実施例2の基地局の一例を示すブロック図である。 図17は、実施例2の端末の一例を示すブロック図である。 図18は、実施例3の基地局の一例を示すブロック図である。 図19は、実施例3の端末の一例を示すブロック図である。 図20は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。 図21は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。 図22は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。 図23は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。 図24は、実施例4の基地局の一例を示すブロック図である。 図25は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。 図26は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。 図27は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。 図28は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。 図29は、実施例5におけるTCPのフロー確立のシーケンス図である。 図30は、基地局のハードウェア構成を示す図である。 図31は、端末のハードウェア構成を示す図である。
以下に、本願の開示する無線LAN基地局、無線LAN端末、及びパケット転送方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する無線LAN基地局、無線LAN端末、及びパケット転送方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
[通信システムの概要]
図7は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。図7において、通信システム1は、無線LAN基地局10と、無線LAN端末30と、通信装置50,90と、中継装置70とを有する。無線LAN基地局及び無線LAN端末は、以下ではそれぞれ単に「基地局」及び「端末」と呼ばれることがある。
図7に示すように、通信装置50と基地局10とは、有線LANによって接続されている。また、中継装置70と通信装置90とは、有線LANによって接続されている。有線LANは、例えば、Ethernet(登録商標)である。また、基地局10と端末30とは、無線LANによって接続されている。また、基地局10と中継装置70とは、無線LANによって接続されている。
基地局10は、通信装置50から有線LANを介して複数のパケットを受信する。
そして、基地局10は、受信された複数のパケットの最終宛先である通信装置(以下では、「最終宛先装置」と呼ばれることある)の種類を検知する。すなわち、基地局10は、その最終宛先装置が、無線LAN用の「第1種通信装置」であるか、又は、有線LAN用の「第2種通信装置」であるかを検知する。最終宛先装置が端末30であれば、第1種通信装置であると検知され、最終宛先装置が通信装置90であれば、第2種通信装置であると検知される。
そして、最終宛先装置が第1種通信装置である場合、基地局10は、受信された複数のパケットに含まれるTCP(Transmission Control Protocol)層のペイロードを集約することにより、MAC層のペイロードを形成する。以下では、TCP層のペイロード及びMAC層のペイロードは、それぞれ単に「TCPペイロード」及び「MACペイロード」と呼ばれることがある。このTCPペイロードの集約は、MACペイロードについて無線LANに対して許容されているMAC層のサービスデータユニット(つまり、MAC SDU)の最大長に到達するまでバイト単位で行われる。そして、基地局10は、形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成する。
一方、最終宛先装置が第2種通信装置である場合、基地局10は、受信された複数のパケットのMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する。
そして、基地局10は、構成されたパケットを、自装置から最終宛先装置までのルート上で自装置の次の通信装置(以下では、「次ホップ装置」と呼ばれることがある)に対して無線LANを介して送信する。以上は、下りフローの概略である。
また、端末30は、基地局10に次の機能が備わっているか否かを検知する。その機能とは、複数のTCPペイロードが集約されたMACペイロードを、各TCPペイロードに分割し、得られた各TCPペイロードを含めた複数のパケットを宛先通信装置へ送信する機能である。具体的には、その集約されたMACペイロードは、MACペイロードについて無線LANに対して許容されているMAC SDUの最大長に到達するまで、複数のTCPペイロードがバイト単位で集約されたものである。
そして、端末30は、基地局10にその機能が備わっていると検知された場合、複数のTCPペイロードをMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で集約することにより、MACペイロードを形成する。そして、端末30は、形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成する。
一方、端末30は、基地局10にその機能が備わっていないと検知された場合、複数のMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する。
そして、端末30は、構成されたパケットを、基地局10へ無線LANを介して送信する。以上は、上りフローの概略である。
以上のように、基地局10及び端末30は、複数のTCPペイロードをMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で集約することにより、MACペイロードを形成し、形成されたMACペイロードを含むパケットを送信する。
こうすることで、上記した「許容範囲」の大きさが異なるネットワークが混在している場合でも、パケット間のギャップの増加、及び、パケットのヘッダの増加によるオーバヘッドの発生を防止できる。この結果、通信システムにおける伝送効率を向上させることができる。
また、基地局10は、その集約処理を、最終宛先装置が第1種通信装置である場合に実行し、最終宛先装置が第2種通信装置である場合には実行しない。
こうすることで、中継装置70において分割処理が行われないので、処理負荷の増加を防止することができる。
[基地局の構成]
図8は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。図8において、基地局10は、有線インタフェース11と、構築制御部12,19と、検知部13,20と、品質判定部14と、バッファ15,21と、TCP/IPオフロードエンジン(TOE)16,22と、送信バッファ17,23と、無線インタフェース18とを有する。
有線インタフェース11は、通信装置50から有線LANを介して複数のパケットを受信する。この受信された複数のパケットは、構築制御部12へ送出される。また、有線インタフェース11は、送信バッファ23から出力されたパケットを有線LANを介して通信装置50へ送信する。
検知部13は、構築制御部12を介して複数のパケットを受け取り、当該複数のパケットの最終宛先装置が第1種通信装置であるか第2種通信装置であるかを検知する。具体的には、基地局10と無線LAN接続している装置のMACアドレスを保持するテーブルが、メモリ(図示せず)に記憶されている。検知部13は、受け取った複数のパケットの宛先IPアドレスに対応する装置のMACアドレスがそのテーブルに保持されているか否かを判定し、保持されている場合に、最終宛先装置が第1種通信装置であると検知する。一方、保持されていない場合には、検知部13は、最終宛先装置が第2種通信装置であると検知する。
品質判定部14は、基地局10と無線LAN接続されている装置との間の通信路の品質測定値と閾値との大小を判定し、判定結果を構築制御部12へ出力する。
構築制御部12は、「集約条件」が満たされる場合、TOE16における集約処理が実行されるように制御する。具体的には、構築制御部12は、「集約条件」が満たされる場合、受信された複数のパケットをバッファ15へ出力すると共に、MAC SDUの最大長に関する情報をTOE16へ設定する。
そして、構築制御部12は、TOE16によって形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、構成されたパケットを送信バッファ17へ出力する。
一方、構築制御部12は、「集約条件」が満たされない場合、受信された複数のパケットのMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成し、構成された複数のパケットを送信バッファ17へ出力する。
ここで、集約条件は、下記(条件1)のみでもよいし、又は、下記(条件1)及び(条件2)の両方でもよい。
(条件1)最終宛先装置が第1種通信装置であること。
(条件2)品質判定部14による判定の結果、最終宛先装置と基地局10との間の無線LANによる通信路の品質測定値が閾値以上であること。
TOE16は、構築制御部12からMAC SDUの最大長に関する情報を受け取り、バッファ15から複数のパケットを受け取る。そして、TOE16は、複数のパケットに含まれるTCPペイロードを集約することにより、MACペイロードを形成する。このTCPペイロードの集約は、MACペイロードについて無線LANに対して許容されているMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で行われる。形成されたMACペイロードは、構築制御部12へ出力される。
ここで、TOEは、汎用のCPUでなく、集約機能について専用のハードウェアによって構成されてもよい。TOEは、集約処理に伴い、IPヘッダのチェックサムの再計算、TCPヘッダのパケット長の書き換え、及び、TCPヘッダのチェックサムの再計算等の処理を行う。この処理は、汎用のCPUには負荷が大きい。そこで、専用のハードウェアであるTOEを用いることにより、CPUの負荷を上げることなく、集約処理等を高速に処理することができる。
送信バッファ17は、入力されたパケットを無線インタフェース18へ順次出力する。ここで、バッファ15は、TOE16による集約処理に回されるパケットが一時保持されるバッファであり、送信バッファ17は、無線LANを介して送信されるパケットが一時保持されるバッファである。集約処理に回されないパケットは、バッファ15に保持されることなく、送信バッファ17に保持される。
無線インタフェース18は、送信バッファ17から出力されたパケットを、無線LANを介して端末30又は中継装置70へ送信する。また、無線インタフェース18は、端末30又は中継装置70から無線LANを介して複数のパケットを受信する。
検知部20は、構築制御部19を介して複数のパケットを受け取り、各パケットが分割対象のパケットであるか否かを検知する。この検知は、各パケットのMACペイロードの大きさが有線LANにおけるMAC SDUの最大値より大きいか否かに基づいて行われる。具体的には、検知部20は、対象パケットのMACペイロードの大きさが有線LANにおけるMAC SDUの最大値より大きい場合、この対象パケットを分割対象パケットであると検知する。一方、検知部20は、対象パケットのMACペイロードの大きさが有線LANにおけるMAC SDUの最大値以下の場合、この対象パケットを非分割対象パケットである検知する。
構築制御部19は、「分割条件」が満たされる場合、TOE22における分割処理が実行されるように制御する。具体的には、構築制御部19は、「分割条件」が満たされる場合、受信された複数のパケットをバッファ21へ出力すると共に、有線LANのMAC SDUの最大長に関する情報をTOE22へ設定する。
そして、構築制御部19は、TOE22によって構成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、構成されたパケットを送信バッファ23へ出力する。
一方、構築制御部19は、「分割条件」が満たされない場合、受信された複数のパケットのMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成し、構成された複数のパケットを送信バッファ23へ出力する。
ここで、分割条件は、MACペイロードの大きさが有線LANにおけるMAC SDUの最大値より大きいことである。
TOE22は、構築制御部19から有線LANのMAC SDUの最大長に関する情報を受け取り、バッファ21から複数のパケットを受け取る。そして、TOE22は、各パケットに含まれるTCPペイロードを分割し且つ再配分することにより、複数のMACペイロードを形成する。このTCPペイロードの分割及び再配分は、MACペイロードが有線LANのMAC SDUの最大長にバイト単位でマッチするように行われる。形成されたMACペイロードは、構築制御部19へ出力される。
送信バッファ23は、入力されたパケットを有線インタフェース11へ順次出力する。ここで、バッファ21は、TOE22による分割処理に回されるパケットが一時保持されるバッファであり、送信バッファ23は、有線LANを介して送信されるパケットが一時保持されるバッファである。分割処理に回されないパケットは、バッファ21に保持されることなく、送信バッファ23に保持される。
[端末の構成]
図9は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。図9において、端末30は、構築制御部31と、検知部32と、品質判定部33と、無線インタフェース34と、受信処理部35とを有する。
検知部32は、接続先の基地局10に上記したTCPペイロードの分割処理機能(以下では、「TCPセグメンテーション機能」と呼ばれることがある)が備わっているか否かを検知する。具体的には、TCPセグメンテーション機能を有している接続先候補である基地局10のBSSID(Basic Service Set ID)を保持したテーブルがメモリ(図示せず)に記憶されている。検知部32は、接続先の基地局10のBSSIDがテーブルに保持されている場合、この接続先の基地局10にTCPセグメンテーション機能が備わっていると検知する。
品質判定部33は、自装置と接続先の基地局10との間の通信路の品質測定値と閾値との大小を判定し、判定結果を構築制御部31へ出力する。
構築制御部31は、「集約条件」が満たされる場合、複数のTCPペイロードをMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で集約することにより、MACペイロードを形成する。そして、構築制御部31は、形成されたMACペイロードを含むパケットを構成する。
一方、構築制御部31は、「集約条件」が満たされない場合、複数のMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する。構築制御部31において構成されたパケットは、無線インタフェース34を介して接続先の基地局10へ送信される。
ここで、「集約条件」は、下記(条件3)のみでもよいし、又は、下記(条件3)及び(条件4)の両方でもよい。
(条件3)次ホップ装置である、接続先の基地局10に、TCPセグメンテーション機能が備わっていること。
(条件4)品質判定部33による判定の結果、自装置と接続先の基地局10との間の無線LANによる通信路の品質測定値が閾値以上であること。
無線インタフェース34は、構築制御部31によって構成されたパケットを、無線LANを介して接続先の基地局10へ送信する。また、無線インタフェース34は、接続先の基地局10から送信されたパケットを、無線LANを介して受信し、受信されたパケットを受信処理部35へ出力する。
受信処理部35は、無線インタフェース34から受け取ったパケットに対して所定の受信処理を施し、得られたデータをアプリケーションプログラムへ引き渡す。ここで、所定の受信処理には、例えば、MACヘッダ、TCP/IPヘッダ等のヘッダを削除する処理が含まれる。
[基地局及び端末の動作]
以上の構成を有する基地局10及び端末30の処理動作について説明する。以下では、下りフローにおける基地局10の処理動作と、上りフローにおける基地局10及び端末30の処理動作とを分けて説明する。
<下りフロー>
〈基地局10の処理動作〉
図10は、下りフローにおける基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。
基地局10が通信装置50から有線LANを介して複数のパケットを受信すると、図10のフローがスタートする。
基地局10において、構築制御部12は、集約条件が満たされているか否かを判定する(ステップS11)。ここで、集約条件は、上述のように、(条件1)のみでもよいし、又は、(条件1)及び(条件2)の両方でもよい。ただし、(条件2)を含めることにより、再送データ量を削減することができる。すなわち、集約処理されたパケットは、このパケット単位で再送される。従って、集約処理されていないパケットに比べて、集約処理されたパケットの再送データ量は多くなる。そこで、伝搬路の品質が不良であり再送が実行される可能性が高い場合に集約処理を行わないことにより、再送データ量を削減することができる。
集約条件が満たされている場合(ステップS11肯定)、構築制御部12は、受信された複数のパケットを、集約対象バッファであるバッファ15に書き込む(ステップS12)。
TOE16は、バッファ15から受け取る複数のパケットに含まれるTCPペイロードを集約する(ステップS13)。そして、MACペイロードが形成される。このTCPペイロードの集約は、無線LANのMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で行われる。そして、構築制御部12は、TOE16によって形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成する。
ここで、図11は、IEEE802.11b/a/gの場合の集約処理及び分割処理を模式的に示す図である。図12は、IEEE802.11nの場合の集約処理及び分割処理を模式的に示す図である。図11及び図12の通り、基地局10において形成されるMACペイロードは、MAC SDUの最大長にバイト単位でぴったり合わせられている。
図10に戻り、集約条件が満たされていない場合(ステップS11否定)、構築制御部12は、受信された複数のパケットのMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する。
構築制御部12は、構成されたパケットを送信バッファ17へ書き込む(ステップS14)。
送信バッファ17は、入力されたパケットを無線インタフェース18へ順次出力し、無線インタフェース18は、送信バッファ17から出力されたパケットを、無線LANを介して端末30又は中継装置70へ送信する(ステップS15)。ここで、TOE16によって形成されたMACペイロード、つまりTCPペイロードが集約されたMACペイロードを含むパケットは、端末30へ送信される。
次に、検知部13における検知処理について説明する。図13は、検知部における検知処理の説明に供する図である。
図13(a)には、宛先MACアドレスが端末30のアドレスであり、宛先IPアドレスが端末30のアドレスであるパケット構成が示されている。また、図13(b)には、宛先MACアドレスが中継先の通信装置90のアドレスであり、宛先IPアドレスが中継先の通信装置90のアドレスであるパケット構成が示されている。すなわち、この構成のパケットが伝送される場合、中継装置70はブリッジである。また、図13(c)には、宛先MACアドレスが中継装置70のアドレスであり、宛先IPアドレスが中継先の通信装置90のアドレスであるパケット構成が示されている。すなわち、この構成のパケットが伝送される場合、中継装置70はルータである。
ここで、上述の通り、基地局10と無線LANによって接続されている装置のMACアドレスはテーブルに保持されている。また、パケットの宛先IPアドレスは、最終宛先装置のアドレスである。
パケットの宛先IPアドレスが、基地局10と同一のサブネットワーク、即ち、ルータを介さず到達可能なネットワーク内に属する場合、宛先IPアドレスに対応する装置のMACアドレスは、パケットの宛先MACアドレスと同じとなる。従って、同一のサブネットワークに属する場合、検知部13は、パケットの宛先MACアドレスがテーブルに保持されているならば、最終宛先装置が第1種通信装置である無線LAN端末であると判定する。図13(a)の宛先MACアドレスは、テーブルに保持されているが、図13(b)の宛先MACアドレスは、中継先の通信装置90のアドレスであり、基地局10と無線LANによって接続されている装置のMACアドレスではないので、テーブルに保持されていない。従って、検知部13は、図13(a)の最終宛先装置が第1種通信装置であると判定し、図13(b)の最終宛先装置が第2種通信装置であると判定する。
一方、パケットの宛先IPアドレスが、基地局10と同一のサブネットワーク属さない場合、宛先IPアドレスに対応する装置のMACアドレスは、パケットの宛先MACアドレスと異なるMACアドレスとなる。同一のサブネットワークに属さない場合、ルータがパケットを中継することになるので、検知部13は、最終宛先装置が第1種通信装置である無線LAN端末でないと判定する。検知部13は、同一のサブネットワークに属するかどうかを、パケットの宛先IPアドレスの上位ビット群の値により判定する。検知部13は、図13(c)は基地局10と同一のサブネットワーク属さないと判定し、最終宛先装置が第1種通信装置である無線LAN端末でないと判定する。
<上りフロー>
〈端末30の処理動作〉
図14は、上りフローにおける端末の処理動作の説明に供するフローチャートである。
端末30において送信パケットが発生すると、図14のフローがスタートする。
端末30において構築制御部31は、集約条件が満たされているか否かを判定する(ステップS21)。ここで、集約条件は、上述のように、(条件3)のみでもよいし、又は、(条件3)及び(条件4)の両方でもよい。ただし、(条件4)を含めることにより、再送データ量を削減することができる。すなわち、集約処理されたパケットは、このパケット単位で再送される。従って、集約処理されていないパケットに比べて、集約処理されたパケットの再送データ量は多くなる。そこで、伝搬路の品質が所定レベル以下であり再送が実行される可能性が高い場合に集約処理を行わないことにより、再送データ量を削減することができる。
集約条件が満たされる場合(ステップS21肯定)、構築制御部31は、複数のTCPペイロードをMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で集約する(ステップS22)。これにより、MACペイロードが形成される。そして、構築制御部31は、形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成する。
集約条件が満たされていない場合(ステップS21否定)、構築制御部31は、複数のパケットのMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する。
そして、無線インタフェース34は、構築制御部31によって構成されたパケットを、無線LANを介して接続先の基地局10へ送信する(ステップS23)。
〈基地局10の処理動作〉
図15は、上りフローにおける基地局の処理動作の説明に供するフローチャートである。
基地局10が無線LANを介して複数のパケットを受信すると、図15のフローがスタートする。
基地局10において構築制御部19は、分割条件が満たされているか否かを判定する(ステップS31)。ここで、分割条件は、上述のように、MACペイロードの大きさが有線LANにおけるMAC SDUの最大値より大きいことである。
分割条件が満たされる場合(ステップS31肯定)、構築制御部19は、受信された複数のパケットをバッファ21に書き込む(ステップS32)。
TOE22は、バッファ21から受け取る各パケットに含まれるTCPペイロードを分割し且つ再配分する(ステップS33)。そして、MACペイロードが形成される。このTCPペイロードの分割及び再配分は、MACペイロードが有線LANのMAC SDUの最大長にバイト単位でマッチするように行われる。そして、構築制御部19は、TOE22によって形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成する。
分割条件が満たされていない場合(ステップS31否定)、構築制御部19は、受信された複数のパケットのMACペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する。
構築制御部19は、構成されたパケットを送信バッファ23へ書き込む(ステップS34)。
送信バッファ23は、入力されたパケットを有線インタフェース11へ順次出力し、有線インタフェース11は、送信バッファ23から出力されたパケットを、有線LANを介して通信装置50へ送信する(ステップS35)。
以上のように本実施例によれば、基地局10においてTOE16は、有線LANを介して受信された複数のパケットに含まれる複数のTCPペイロードを、無線LANのMAC SDUの最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成する。そして、構築制御部12は、TOE16によって形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、無線LAN端末30へ送信する。
こうすることで、パケット間のギャップの増加、及び、パケットのヘッダの増加によるオーバヘッドの発生を防止できる。この結果、通信システムにおける伝送効率を向上させることができる。
また、構築制御部12は、その集約処理を、最終宛先装置が第1種通信装置である場合にTOE16に実行させ、最終宛先装置が第2種通信装置である場合にはTOE16に実行させない。
こうすることで、中継装置70において分割処理が行われないので、処理負荷の増加を防止することができる。
また、構築制御部12は、品質判定部14による判定の結果、最終宛先装置と基地局10との間の無線LANによる通信路の品質測定値が閾値未満である場合、TOE16における集約処理が実行されないように制御する。
こうすることで、再送の確率が高い場合には集約されていないTCPを含むパケットが送信されるので、再送データ量の増加を防ぐことができる。この結果、通信システムにおける伝送効率を向上させることができる。
[実施例2]
実施例2は、基地局がTCPセグメンテーション機能を有しているか否かについての、端末による検知方法のバリエーションに関する。
図16は、実施例2の基地局の一例を示すブロック図である。図16において、基地局100は、制御信号生成部101を有する。
制御信号生成部101は、自装置の識別情報と自装置がTCPセグメンテーション機能を有することを示す情報とを含む制御信号を生成する。この制御信号は、無線インタフェースによって自装置と無線LANで接続されている端末30へ無線LANを介して送信される。
図17は、実施例2の端末の一例を示すブロック図である。図17において端末150は、受信処理部151と、検知部152とを有する。
受信処理部151は、基地局100から送信された制御信号を、無線インタフェース34を介して受け取り、受信処理を行った後に検知部152へ出力する。
検知部152は、受信処理部151から制御信号を受け取り、当該制御信号に含まれる、TCPセグメンテーション機能を有することを示す情報に基づいて、接続先の基地局10にTCPセグメンテーション機能が備わっているか否かを検知する。
以上のように本実施例によれば、端末150は基地局100から送信された制御信号に基づいて基地局100にTCPセグメンテーション機能が備えられているか否かを検知することができる。
[実施例3]
実施例3は、基地局による、通信装置から端末へ送信されたパケットの再送制御、及び、端末から通信装置へ送信されたパケットの再送制御に関する。ここで、TCPでは、End to Endの送達確認は、パケット単位ではなく、バイト単位で行われる。従って、TCP層で集約及び分割を行っても、通常、不都合は生じない。しかしながら、実際上、自身でパケットに含めたTCPペイロードを単位としてしか再送できない、端末及び通信装置が存在する可能性もある。このような端末及び通信装置は、ルートの途中で集約及び分割処理が行われると、正常に再送処理を行うことができない可能性がある。そこで、実施例3では、このような不都合を解消可能な、基地局による再送制御を実現する。
[基地局の構成]
図18は、実施例3の基地局の一例を示すブロック図である。図18において、基地局200は、再送制御部201,211と、構築制御部202,212とを有する。
再送制御部201は、通信装置50から後述する端末250へ送信されたパケットの再送を制御する。
具体的には、再送制御部201は、無線インタフェース18を介して端末250から送信された送達確認応答を受け取る。この送達確認応答には、ACK(ACKnowledgment)と、SACK(Selective ACKnowledgment)とが含まれる。ACKは、一連の送信データ列の内で、最初から連続して受け取ることができた部分(以下では、「第1の部分」と呼ばれることがある)を示す情報を含む。ACKには、例えば、第1の部分の末尾のシーケンス番号が含まれる。また、SACKは、一連の送信データ列の内で、第1の部分以外であり且つ連続して受け取ることができた部分(以下では、「第2の部分」と呼ばれることがある)を示す情報を含む。例えば、SACKには、第2の部分の先頭及び末尾のシーケンス番号が含まれる。すなわち、送達確認応答には、受信側において受信が成功した部分を示す「成功範囲情報」が含まれる。
そして、再送制御部201は、受信した送達確認応答に含まれる成功範囲情報を通信装置50によって送信されるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、変更された送達確認応答(以下では、「変更応答」と呼ばれることがある)を形成する。
そして、再送制御部201は、受信した送達確認応答、つまり変更されていない送達確認応答(以下では、「非変更応答」と呼ばれることがある)及び変更応答を構築制御部202へ出力すると共に、変更応答を有線インタフェース11を介して通信装置50へ送信する。
構築制御部202は、実施例1の構築制御部12と同じ機能を有している。
また、構築制御部202は、変更応答に応じて通信装置50から送信された再送パケットを、有線インタフェース11を介して受け取る。そして、構築制御部202は、再送パケットに含まれるTCPペイロードの内で、非変更応答が示す成功範囲に含まれるデータを削除し、非変更応答が示す成功範囲から外れるデータを用いて、集約後のTCPペイロードを単位とするTCPペイロードを含むMACペイロードを形成する。そして、構築制御部202は、形成されたMACペイロードを含む再送パケット(以下では、「変更再送パケット」と呼ばれることがある)を構成する。こうして構成された変更再送パケットは、送信バッファ17及び無線インタフェース18を介して端末250へ送信される。
再送制御部211は、端末250から通信装置50へ送信されたパケットの再送を制御する。
具体的には、再送制御部211は、有線インタフェース11を介して通信装置50から送信された送達確認応答を受け取る。この送達確認応答にも、上記したACKとSACKとが含まれる。そして、再送制御部211は、受信した送達確認応答に含まれる成功範囲情報を端末250によって送信されるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、変更応答を形成する。
そして、再送制御部211は、受信した送達確認応答(つまり、非変更応答)及び変更応答を構築制御部212へ出力すると共に、変更応答を無線インタフェース18を介して端末250へ送信する。
構築制御部212は、実施例1の構築制御部19と同じ機能を有している。
また、構築制御部212は、変更応答に応じて端末250から送信された再送パケットを、無線インタフェース18を介して受け取る。そして、構築制御部212は、再送パケットに含まれるTCPペイロードの内で、非変更応答が示す成功範囲に含まれるデータを削除し、非変更応答が示す成功範囲から外れるデータを用いて、分割後のTCPペイロードを単位とするTCPペイロードを含むMACペイロードを形成する。そして、構築制御部212は、形成されたMACペイロードを含む変更再送パケットを構成する。こうして構成された変更再送パケットは、送信バッファ23及び有線インタフェース11を介して通信装置50へ送信される。
[端末の構成]
図19は、実施例3の端末の一例を示すブロック図である。図19において、端末250は、受信処理部251と、再送制御部252と、構築制御部253とを有する。
受信処理部251は、基地局200から送信された下りパケットを受け取る。そして、受信処理部251は、規定のタイマ値を超過したことから受信に失敗したと判断した下りパケット、及び、受信された下りパケットの誤り検出処理を行い、誤りが検出された下りパケットに含まれるシーケンス番号に基づき、第1の部分の末尾のシーケンス番号並びに第2の部分の先頭及び末尾のシーケンス番号を再送制御部252へ出力する。
また、受信処理部251は、自装置が送信した上りパケットについての変更応答を無線インタフェース34を介して受け取り、再送制御部252へ出力する。
再送制御部252は、受信処理部251から受け取るシーケンス番号に基づいて、下りパケットについての送達確認応答を形成し、形成された送達確認応答を無線インタフェース34を介して基地局200へ送信する。
また、再送制御部252は、受信処理部251から受け取る変更応答に基づいて、上りパケットの再送を制御する。具体的には、再送制御部252は、受信処理部251から受け取る変更応答に基づいて、変更応答が示す成功範囲に含まれない「失敗範囲」を特定し、特定された失敗範囲を示す情報を構築制御部253へ出力する。
構築制御部253は、再送制御部252から受け取る情報が示す失敗範囲に対応するTCPペイロードを含むパケットを再送する。ここで、基地局200から送信された変更応答が示す成功範囲は、端末250から送信されたパケットのTCPペイロード単位とマッチングされている。従って、端末250は再送時に前回送信したパケットをそのまま再送することができる。
[基地局及び端末の動作]
以上の構成を有する基地局及び端末の動作処理について説明する。以下では、下りフローにおける基地局200及び端末250の処理動作と、上りフローにおける基地局200及び端末250の処理動作とを分けて説明する。
<下りフロー>
図20は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。図21は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。図21(a)〜(g)のそれぞれには、通信装置、基地局、若しくは端末において送信若しくは受信されるパケットの状況、又は、端末若しくは基地局における処理内容が示されている。
通信装置50は、端末250宛ての一連のパケット群を基地局200へ送信する(ステップS41)。ここでは、7個の下りパケットが送信されている。図21(a)では、7個の送信パケットが模式的に示されている。各パケットのTCPヘッダには、TCPペイロードに含まれる最初のデータ(バイト)のシーケンス番号が付されている。すなわち、シーケンス番号=5000が付されているパケットには、シーケンス番号5000〜5499のデータが含まれている。つまり、通信装置50から送信されるパケットのTCPペイロードは、500バイトを1つの単位とされている。
基地局200の構築制御部202は、集約処理を制御する(ステップS42)。この集約処理におけるTCPペイロードの1つの単位は、750バイトである。この集約処理の結果、7個のパケットが5個となる。図21(b)では、基地局200での集約処理によって得られたパケットが模式的に示されている。ここで、シーケンス番号=8000のパケットには、半端分の500バイトのデータが含められている。
構築制御部202は、集約処理によって得られた5個のパケットを端末250へ送信する(ステップS43)。ここで、図21(c)に示すように、シーケンス番号=5750,7250の2つのパケットがロスしたとする。
端末250は、送達確認応答を基地局200へ送信する(ステップS44)。端末250は、先頭から連続して受信に成功した最大のシーケンス番号に1をプラスしたシーケンス番号を含めたACKを送信する。すなわち、図21(c)では、先頭から5749バイトまで連続して受信に成功しているので、図21(d)に示すように、セグメント番号=5750を付したACKが送信され、また、シーケンス番号=6500が付され且つ受信に成功したパケットに対応した、シーケンス番号=6500〜7250のSACKが送信される。また、シーケンス番号=8000が付され且つ受信に成功したパケットに対応した、シーケンス番号=8000〜8500のSACKが送信される。これら1つのACKと2つのSACKは、1つのパケットに含められて基地局200へ送信される。
基地局200において再送制御部201は、端末250から受け取った送達確認応答のシーケンス番号を書き換える(ステップS45)。具体的には、再送制御部201は、受信した送達確認応答に含まれる成功範囲情報を通信装置50によって送信されるTCPペイロードの単位に書き換える。すなわち、シーケンス番号=5750のバイトは、通信装置50から送信されるパケットの内でシーケンス番号=5500が付されたパケットに含まれる。従って、シーケンス番号=5750のACKは、通信装置50におけるTCPペイロードの単位によって読み替えれば、シーケンス番号=5000が付されたパケットの受信成功と、シーケンス番号=5500が付されたパケットに含まれるデータの一部のみの受信成功とを示している。このため、再送制御部201は、シーケンス番号=5750のACKを、通信装置50から送信され且つシーケンス番号=5000が付されたパケットの受信成功を示す変更ACKに書き換える(図21(e)参照)。言い換えれば、ACKのシーケンス番号を、当該シーケンス番号よりも以下で且つ一番近い、集約前のTCPペイロード間の境界と一致するように、変更する。同様に、シーケンス番号=6500〜7250のSACKは、シーケンス番号=6500〜7000のSACKに変更される。言い換えれば、SACKのシーケンス番号を、当該SACKの示す成功範囲の最小値以上で且つ一番近い、集約前のTCPペイロード間の境界、及び、当該SACKの示す成功範囲の最大値以下で且つ一番近い、集約前のTCPペイロード間の境界と一致するように、書き換える。なお、シーケンス番号=8000が付されたパケットに含まれるバイトが、通信装置50のTCPペイロードの単位となっているので、シーケンス番号=8000のSACKは変更されずにそのままで変更SACKとされる。
基地局200は、変更応答を通信装置50へ送信する(ステップS46)。
通信装置50は、基地局200から受け取った変更応答に基づいて失敗範囲を特定し、失敗範囲に対応するパケットを再送する(ステップS47)。このときの再送パケットが、図21(f)において模式的に示されている。
基地局200は、通信装置50から送信された再送パケットを用いて集約処理を実行する(ステップS48)。具体的には、基地局200は、再送パケットに含まれるTCPペイロードの内で、非変更応答が示す成功範囲に含まれるデータを削除し、非変更応答が示す成功範囲から外れるデータを用いて、集約後のTCPペイロードを単位とするTCPペイロードを形成する。すなわち、図21(f)で送信された再送パケットには、既に送達確認が得られているデータも含まれている。このため、シーケンス番号=5500,6000が付された再送パケットに含まれるデータの内でシーケンス番号が5500から5749までのデータは削除され、残りの750バイト分のデータを用いてTCPペイロードが形成される(図21(g)参照)。
基地局200は、変更再送パケットを端末250へ送信する(ステップS49)。
<上りフロー>
図22は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。図23は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。図23(a)〜(g)のそれぞれには、通信装置、基地局、若しくは端末において送信若しくは受信されるパケットの状況、又は、端末若しくは基地局における処理内容が示されている。
端末250は、通信装置50宛ての一連のパケット群を基地局200へ送信する(ステップS51)。ここでは、5個のパケットが送信されている。図23(a)では、5個のパケットが模式的に示されている。図23(a)に示すように、端末250から送信されるパケットのTCPペイロードは、750バイトを1つの単位とされている。
基地局200の構築制御部212は、分割処理を制御する(ステップS52)。この分割処理におけるTCPペイロードの1つの単位は、500バイトである。この分割処理の結果、5個のパケットが7個となる。図23(b)では、基地局200での分割処理によって得られたパケットが模式的に示されている。
構築制御部212は、分割処理によって得られた7個のパケットを通信装置50へ送信する(ステップS53)。ここで、図23(c)に示すように、シーケンス番号=6000,7000の2つのパケットがロスしたとする。
通信装置50は、送達確認応答を基地局200へ送信する(ステップS54)。ここでの処理は、ステップS44で説明した処理と基本的に同じである。
基地局200において再送制御部211は、通信装置50から受け取った送達確認応答のシーケンス番号を書き換える(ステップS55)。具体的には、再送制御部211は、受信した送達確認応答に含まれる成功範囲情報を端末250によって送信されるTCPペイロードの単位に書き換える。すなわち、ここでの処理は、ステップS45で説明した処理と基本的に同じである。ここで、図23(d)において、シーケンス番号=6500〜7000のSACKは、端末250におけるTCPペイロードの単位によって読み替えれば、シーケンス番号=6500が付されたパケットに含まれるデータの一部のみの受信成功を示している。このため、再送制御部211は、シーケンス番号=6500〜7000のSACKを削除する(図23(e)参照)。言い換えれば、SACKのシーケンス番号を、当該SACKの示す成功範囲の最小値以上で且つ一番近い、分割前のTCPペイロード間の境界、及び、当該SACKの示す成功範囲の最大値以下で且つ一番近い、分割前のTCPペイロード間の境界と一致するように、書き換える。また、ACKのシーケンス番号を、当該シーケンス番号よりも以下で且つ一番近い、分割前のTCPペイロード間の境界と一致するように、変更する。
基地局200は、変更応答を端末250へ送信する(ステップS56)。
端末250は、基地局200から受け取った変更応答に基づいて失敗範囲を特定し、失敗範囲に対応するパケットを再送する(ステップS57)。このときの再送パケットが、図23(f)において模式的に示されている。
基地局200は、端末250から送信された再送パケットを用いて分割処理を実行する(ステップS58)。具体的には、基地局200は、再送パケットに含まれるTCPペイロードの内で、非変更応答が示す成功範囲に含まれるデータを削除し、非変更応答が示す成功範囲から外れるデータを用いて、分割後のTCPペイロードを単位とするTCPペイロードを形成する。すなわち、図23(f)で送信された再送パケットには、既に送達確認が得られているデータも含まれている。このため、シーケンス番号=5750,6500,7250が付された再送パケットに含まれるデータの内で以下に示すシーケンス番号のデータは削除され、残りのデータを用いて500バイト単位のTCPペイロードが形成される(図23(g)参照)。削除されるデータは、シーケンス番号が5750から5999までのデータと、6500から6999までのデータと、7500から7999までのデータである。
基地局200は、変更再送パケットを通信装置50へ送信する(ステップS59)。
以上のように本実施例によれば、基地局200において、再送制御部201は、端末250から送信され且つ集約されたTCPペイロードを有するMACペイロードを含むパケットに対する、送達確認応答を受け取る。この送達確認応答には、端末250で連続して受信に成功したパケットに含まれるデータの範囲に関する情報が含まれる。再送制御部201は、その範囲を、通信装置50から受信した複数のパケットに含まれるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、送達確認応答を変更する。有線LANインタフェース11は、変更された送達確認応答を通信装置50へ送信する。
こうすることで、通信装置50が自身でパケットに含めたTCPペイロードを単位としてしか再送できない通信装置であっても、パケット再送を実現できる。
また、基地局200において、再送制御部211は、通信装置50から送信され且つ分割及び再分配されたTCPペイロードを有するMACペイロードを含むパケットに対する、送達確認応答を受け取る。この送達確認応答には、通信装置50で連続して受信に成功したパケットに含まれるデータの範囲に関する情報が含まれる。再送制御部211は、その範囲を、端末250から受信した複数のパケットに含まれるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、送達確認応答を変更する。無線LANインタフェース18は、変更された送達確認応答を端末250へ送信する。
こうすることで、端末250が自身でパケットに含めたTCPペイロードを単位としてしか再送できない通信装置であっても、パケット再送を実現できる。
[実施例4]
実施例4は、実施例3と同様に、基地局による、通信装置から端末へ送信されたパケットの再送制御、及び、端末から通信装置へ送信されたパケットの再送制御に関する。ただし、実施例4は実施例3と異なり、基地局が自身でバッファリングしているパケットを用いて所定期間又は所定回数だけ再送処理を行い、その後に、実施例3と同様の処理を行う。実施例4の端末及び通信装置は、実施例3の端末及び通信装置と同じである。
[基地局の構成]
図24は、実施例4の基地局の一例を示すブロック図である。図24において、基地局300は、再送制御部301,311と、送信バッファ302,312とを有する。
再送制御部301は、実施例3の再送制御部201と同様の機能を有する。
また、再送制御部301は、通信装置50から端末250へ送信されたパケットに対する、実施例3の再送制御の前に、基地局300主導の再送制御を行う。
具体的には、再送制御部301は、無線インタフェース18を介して端末250から送信された送達確認応答を受け取り、その送達確認応答に基づいて、その送達確認応答が示す成功範囲に含まれない失敗範囲を特定する。そして、再送制御部301は、失敗範囲に対応するパケットの再送命令を送信バッファ302へ出力する。この再送制御は、所定期間又は所定回数繰り返される。その後に、再送制御部301は、実施例3の再送制御部201と同様の再送制御を行う。なお、再送制御部301は、端末250から送信された送達確認応答が示す成功範囲に対応するパケットの消去命令を送信バッファ302へ出力する。
送信バッファ302は、パケットを保持する。そして、送信バッファ302は、再送制御部301から再送命令を受け取ると、当該再送命令が示すパケットを無線インタフェース18を介して端末250へ送信する。また、送信バッファ302は、再送制御部301から消去命令を受け取ると、当該消去命令が示すパケットを消去する。
再送制御部311は、実施例3の再送制御部211と同様の機能を有する。
また、再送制御部311は、端末250から通信装置50へ送信されたパケットに対する、実施例3の再送制御の前に、基地局300主導の再送制御を行う。
具体的には、再送制御部311は、有線インタフェース11を介して通信装置50から送信された送達確認応答を受け取り、その送達確認応答に基づいて、その送達確認応答が示す成功範囲に含まれない失敗範囲を特定する。そして、再送制御部311は、失敗範囲に対応するパケットの再送命令を送信バッファ312へ出力する。この再送制御は、所定期間又は所定回数繰り返される。その後に、再送制御部311は、実施例3の再送制御部211と同様の再送制御を行う。なお、再送制御部311は、通信装置50から送信された送達確認応答が示す成功範囲に対応するパケットの消去命令を送信バッファ312へ出力する。
送信バッファ312は、パケットを保持する。そして、送信バッファ312は、再送制御部311から再送命令を受け取ると、当該再送命令が示すパケットを有線インタフェース11を介して通信装置50へ送信する。また、送信バッファ312は、再送制御部311から消去命令を受け取ると、当該消去命令が示すパケットを消去する。
[基地局の動作]
以上の構成を有する基地局の処理動作について説明する。以下では、下りフローにおける基地局300の処理動作と、上りフローにおける基地局300の処理動作とを分けて説明する。
<下りフロー>
図25は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。図26は、下りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。図26(a)〜(k)のそれぞれには、通信装置、基地局、若しくは端末において送信若しくは受信されるパケットの状況、又は、端末若しくは基地局における処理内容が示されている。
図25のステップS41〜ステップS49の処理動作は、図20での説明と基本的に同じである。ただし、図26(b)に示すように、通信装置50から送信され且つシーケンス番号=7000が付されたパケットがロスしている。従って、図26(d)に示すように、ロスパケットに含まれていたデータは、最初の段階では端末250へ送信されない。また、図26(c)に示すように、集約処理によって構成されたパケットが、消去命令が出されるまで送信バッファ302に保持される。また、図26(e)に示すように、基地局300から端末250へ送信されたパケットの内でシーケンス番号=5750,7500が付された2つのパケットがロスしている。
基地局300において再送制御部301は、無線インタフェース18を介して端末250から送信された送達確認応答を受け取り、基地局300主導の再送制御を実行する(ステップS61)。具体的には、再送制御部301は、無線インタフェース18を介して端末250から送信された送達確認応答を受け取り、その送達確認応答に基づいて、その送達確認応答が示す成功範囲に含まれない失敗範囲を特定する。そして、再送制御部301は、失敗範囲に対応するパケットの再送命令を送信バッファ302へ出力する。
送信バッファ302は、再送命令に応じて再送パケットを端末250へ送信する(ステップS62)。ここで、図26(g)に示すように、シーケンス番号=5750が付された再送パケットがロスしたものとする。
端末250は、送達確認応答を基地局300へ送信する(ステップS63)。ここで、ステップS61〜ステップS63の処理は、所定期間又は所定回数繰り返される。
基地局300において再送制御部301は、端末250から受け取った送達確認応答のシーケンス番号を書き換える(ステップS45)。ここで、図26(i)に示すように、図26(f)の時点で端末250から受け取っていたシーケンス番号=6500〜7000のSACKは、通信装置50のTCPペイロードの単位となっているので、変更されずにそのままで変更SACKとされる。
<上りフロー>
図27は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供するシーケンス図である。図28は、上りフローにおける、通信装置、基地局、及び端末の処理動作の説明に供する図である。図28(a)〜(k)のそれぞれには、通信装置、基地局、若しくは端末において送信若しくは受信されるパケットの状況、又は、端末若しくは基地局における処理内容が示されている。
図27のステップS51〜ステップS59の処理動作は、図22での説明と基本的に同じである。ただし、図28(b)に示すように、端末250から送信され且つシーケンス番号=7250が付されたパケットがロスしている。従って、図28(d)に示すように、ロスパケットに含まれていたデータは、最初の段階では通信装置50へ送信されない。また、図28(c)に示すように、分割処理によって構成されたパケットが、消去命令が出されるまで送信バッファ312に保持される。また、図28(e)に示すように、基地局300から通信装置50へ送信されたパケットの内でシーケンス番号=6000,7000が付された2つのパケットがロスしている。
基地局300において再送制御部311は、有線インタフェース11を介して通信装置50から送信された送達確認応答を受け取り、基地局300主導の再送制御を実行する(ステップS71)。具体的には、再送制御部311は、有線インタフェース11を介して通信装置50から送信された送達確認応答を受け取り、その送達確認応答に基づいて、その送達確認応答が示す成功範囲に含まれない失敗範囲を特定する。そして、再送制御部311は、失敗範囲に対応するパケットの再送命令を送信バッファ312へ出力する。
送信バッファ312は、再送命令に応じて再送パケットを通信装置50へ送信する(ステップS72)。ここで、図28(g)に示すように、シーケンス番号=6000が付された再送パケットがロスしたものとする。
通信装置50は、送達確認応答を基地局300へ送信する(ステップS73)。ここで、ステップS71〜ステップS73の処理は、所定期間又は所定回数繰り返される。
基地局300において再送制御部311は、通信装置50から受け取った送達確認応答のシーケンス番号を書き換える(ステップS55)。ここで、図28(i)に示すように、図28(f)の時点で通信装置50から受け取っていたシーケンス番号=8000〜8500のSACKは、端末250のTCPペイロードの単位となっているので、変更されずにそのままで変更SACKとされる。
以上のように本実施例によれば、再送制御部301は、端末250から送信された送達確認応答に基づいて、送信バッファ302に保持されているパケットの再送を所定回数又は所定期間制御した後に、変更された送達確認応答を有線インタフェース11に送信させる。
こうすることで、通信装置50から送信された複数のパケットの内で基地局300が受信できたパケットについて、基地局300が通信装置50まで送達確認応答を返すことなく再送するので、基地局300のACK変更処理に伴う処理負担を低減できると共に効率良くパケットを再送できる。また、この基地局300主導の再送でも端末250が受信に成功しなかったパケットに絞って通信装置50に対して再送要求できるので、有線LANにおけるシグナリング量を削減できる。
再送制御部311は、通信装置50から送信された送達確認応答に基づいて、送信バッファ312に保持されているパケットの再送を所定回数又は所定期間制御した後に、変更された送達確認応答を無線インタフェース18に送信させる。
こうすることで、端末250から送信された複数のパケットの内で基地局300が受信できたパケットについて、基地局300が端末250まで送達確認応答を返すことなく再送するので、基地局300のACK変更処理に伴う処理負担を低減できると共に効率良くパケットを再送できる。また、この基地局300主導の再送でも通信装置50が受信に成功しなかったパケットに絞って端末250に対して再送要求できるので、無線LANにおけるシグナリング量を削減できる。
[実施例5]
実施例5では、基地局が、TCPの最大セグメントサイズ(MSS:Maximum Segment Size)を通信装置から受信し、受信されたMSSを送信インタフェースにおけるMAC SDUの最大長に対応するサイズに変更し、変更後のMSSを端末へ送信する。ここで、通常、通信装置のMSSは、送信インタフェースにおけるMAC SDUの最大長に基づき設定されるので、MSSとMAC SDUの最大長とは対応する。しかしながら、MSSは設計者によって小さく設定されることがある。また、実際上、通信装置から受信したMSSに応じてTCPペイロードを形成してしまう端末が存在する可能性もある。実施例5では、このような場合でも、基地局と端末との間の伝送効率の低下を防止する技術が実現される。実施例5の基地局及び端末の構成は、基本的に実施例1と同様であるので、図8,9等を援用して説明する。
実施例5の基地局10において構築制御部12は、通信装置50のMSSを通信装置50から受信する。そして、構築制御部12は、受信されたMSSを無線LANのMAC SDUの最大長に対応するサイズに変更し、変更後のMSSを端末30へ送信する。また、構築制御部19は、有線インタフェース11のMAC SDUの最大長を、通信装置50のMSSに基づいて設定する。
実施例5の端末30において構築制御部31は、基地局10から受け取る変更後のMSSに応じた長さのTCPペイロードを形成する制御を行う。
ここで、基地局10によるMSSの変更処理が行われない場合、端末30は、通信装置50から送信され且つ小さく設定されているMSSを受信するので、当該MSSに応じて小さいサイズのTCPペイロードを形成してしまう。そこで、基地局10がMSSを変更することにより、端末30は、無線LANのMAC SDUの最大長に応じたサイズのTCPペイロードを形成することができる。この結果、基地局10と端末30との間の無線LANにおける伝送効率を向上させることができる。
図29は、実施例5におけるTCPのフロー確立のシーケンス図である。一般的に、TCPフローは、端末30と通信装置50との間で、3way handshakeと呼ばれる手順によって確立される。3way handshakeでは、SYNパケット、SYN+ACKパケット、及び、ACKパケットが伝送される。このとき、端末30と通信装置50との間で互いのMSSが交換される。
端末30は、端末30のMSS値であるMSS_端末を含むSYNパケットを基地局10へ送信する(ステップS81)。このMSS_端末は、無線LANのMAC SDUの最大長に応じたサイズに設定されている。
基地局10は、端末30から受信したSYNパケットを通信装置50へ転送する(ステップS82)。
通信装置50は、通信装置50のMSS値であるMSS_通信装置を含むSYN+ACKパケットを基地局10へ送信する(ステップS83)。ここで、MSS_通信装置が、有線LANのTCPペイロードの最大長よりも小さく設定されているものとする。
MSS_通信装置を含むSYN+ACKパケットを受信すると、基地局10は、受信されたMSSを無線LANのMAC SDUの最大長に対応するサイズに変更し、変更後のMSS、つまり、MSS_通信装置’を端末30へ送信する(ステップS84)。
端末30は、ACKを基地局10へ送信する(ステップS85)。基地局10は、受信したACKを通信装置50へ転送する(ステップS86)。
ここで、端末30から通信装置50へ送信されるパケットは、基地局10においてMSS_通信装置に応じたサイズに分割処理された後、通信装置50へ送信される。
[他の実施の形態]
[1]実施例1から実施例5では、説明の便宜上、基地局の構成として、構築制御部、TOE、バッファ、送信バッファ、及び検知部を、上りと下りに1つずつ設けた。しかしながら、これに限定されものではなく、上りと下りで同じ1つの機能部が共用されてもよい。例えば、基地局10において構築制御部12と構築制御部19は1つの機能部で実現されてもよい。
[2]実施例1から実施例5の基地局及び端末は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図30は、基地局のハードウェア構成を示す図である。図30に示すように、基地局400は、ハードウェアの構成要素として、有線インタフェース400aと、無線インタフェース400bと、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)400cと、CPU(Central Processing Unit)400dと、メモリ400eとを有する。有線インタフェース400aと、無線インタフェース400bと、ASIC400cと、CPU400dと、メモリ400eとは、バスを介して互いに接続されている。無線インタフェース400bは、アンテナを有する。メモリ400eは、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリにより構成される。
基地局400と基地局10とが同じ場合、構築制御部12,19と、検知部13,20と、品質判定部14とは、CPU400dにより実現される。また、TOE16,22は、ASIC400cにより実現される。また、バッファ15,21と、送信バッファ17,23とは、メモリ400eにより実現される。また、有線インタフェース11は、有線インタフェース400aに対応し、無線インタフェース18は、無線インタフェース400bに対応する。
また、基地局400と基地局100とが同じ場合、制御信号生成部101は、CPU400dにより実現される。
また、基地局400と基地局200とが同じ場合、再送制御部201,211は、CPU400dにより実現される。
また、基地局400と基地局300とが同じ場合、再送制御部301,311は、CPU400dにより実現される。また、送信バッファ302,312は、メモリ400eにより実現される。
図31は、端末のハードウェア構成を示す図である。図31に示すように、端末500は、ハードウェア的には、無線インタフェース500aと、CPU500bと、メモリ500cとを有する。メモリ500cは、例えば、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリにより構成される。無線インタフェース500aは、アンテナを有する。
端末500と端末30とが同じ場合、構築制御部31と、検知部32と、品質判定部33と、受信処理部35とは、CPU500bにより実現される。無線インタフェース34は、無線インタフェース500aに対応する。
また、端末500と端末150とが同じ場合、受信処理部151と、検知部152とは、CPU500bにより実現される。
また、端末500と端末250とが同じ場合、受信処理部251と、再送制御部252と、構築制御部253とは、CPU500bにより実現される。
また、実施例1から実施例5で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。すなわち、構築制御部12,19と、検知部13,20と、品質判定部14と、制御信号生成部101と、再送制御部201,211と、再送制御部301,311とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ400eに記録され、各プログラムがCPU400dに読み出されてプロセスとして機能してもよい。また、構築制御部31と、検知部32と、品質判定部33と、受信処理部35と、受信処理部151と、検知部152と、受信処理部251と、再送制御部252と、構築制御部253とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ500cに記録され、各プログラムがCPU500bに読み出されてプロセスとして機能してもよい。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)送信側装置から有線LANを介して複数のパケットを受信する有線LAN受信部と、
前記受信された複数のパケットの最終宛先である第1の通信装置が無線LAN通信装置であるか有線LAN通信装置であるかを検知する検知部と、
前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると検知される第1の条件が満たされる場合、前記受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードを、無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成する形成部と、
前記第1の条件が満たされた場合、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、前記受信された複数のパケットのTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する構成制御部と、
前記構成制御部で構成されたパケットを、前記第1の通信装置までのルート上で自装置の次の第2の通信装置に対して無線LANを介して送信する無線LAN送信部と、
を具備することを特徴とする無線LAN基地局。
(付記2)自装置と前記第2の通信装置との間の通信路の品質が閾値以上である第2の条件が満たされるか否かを判定する判定部をさらに具備し、
前記形成部は、前記第1の条件と共に前記第2の条件が満たされる場合、前記MACペイロードを形成する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線LAN基地局。
(付記3)自装置との間で無線LANを介して接続されている装置のMACアドレスを保持するテーブルを記憶する記憶部をさらに具備し、
前記検知部は、受信された各パケットの宛先IPアドレスに対応する装置のMACアドレスが前記テーブルに保持されている場合、前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線LAN基地局。
(付記4)前記第1の通信装置である前記無線LAN通信装置から送信された、前記形成されたMACペイロードを含むパケットに対する応答であり且つ前記無線LAN通信装置で連続して受信に成功したパケットに含まれるデータの範囲に関する情報を含む送達確認応答を受け取り、前記範囲を、前記有線LANを介して受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、前記送達確認応答を変更する再送制御部と、
前記変更された送達確認応答を、前記有線LANを介して送信する有線LAN送信部と、
を具備することを特徴とする付記1から3のいずれか一つに記載の無線LAN基地局。
(付記5)前記無線LAN送信部から送信されるパケットを保持する送信バッファをさらに具備し、
前記再送制御部は、前記第1の通信装置である前記無線LAN通信装置から送信された送達確認応答に基づいて、前記送信バッファに保持されているパケットの再送を所定回数又は所定期間制御した後に、前記変更された送達確認応答を前記有線LAN送信部に送信させる、
ことを特徴とする付記4に記載の無線LAN基地局。
(付記6)前記構成制御部は、前記送信側装置のTCPの最大セグメントサイズに基づいて、前記最大長を設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線LAN基地局。
(付記7)前記構成制御部は、前記送信側装置のTCPの最大セグメントサイズを含む信号を受信し、前記最大セグメントサイズを前記最大長に対応するサイズに変更し、前記変更された最大セグメントサイズを含む信号を、前記第1の通信装置である前記無線LAN通信装置へ送信する、
ことを特徴とする付記1に記載の無線LAN基地局。
(付記8)無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまで複数のTCPペイロードがバイト単位で集約された、MACペイロードを、各TCPペイロードに分割し、得られた各TCPペイロードを含めた複数のパケットを宛先通信装置へ送信する機能を、無線LAN基地局が有するか否かを検知する検知部と、
前記無線LAN基地局が前記機能を有していると検知される第1の条件が満たされる場合、複数のTCPペイロードを前記最大長に到達するまでバイト単位で集約することにより、MACペイロードを形成し、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、複数のTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する構成制御部と、
前記構成制御部で構成されたパケットを前記無線LAN基地局へ送信する無線LAN送信部と、
を具備することを特徴とする無線LAN端末。
(付記9)自装置と前記無線LAN基地局との間の通信路の品質が閾値以上である第2の条件が満たされるか否かを判定する判定部をさらに具備し、
前記構成制御部は、前記第1の条件と共に前記第2の条件が満たされる場合、前記MACペイロードを形成する、
ことを特徴とする付記8に記載の無線LAN端末。
(付記10)前記機能を有している接続先候補である無線LAN基地局のBSSID(Basic Service Set ID)を保持したテーブルを記憶する記憶部をさらに具備し、
前記検知部は、接続先の無線LAN基地局のBSSIDがテーブルに保持されている場合、前記接続先の無線LAN基地局に前記機能が備わっていると検知する、
ことを特徴とする付記8又は9に記載の無線LAN端末。
(付記11)接続先の無線LAN基地局から、前記接続先の無線LAN基地局が前記機能を有することを示す情報を含む制御信号を受信する無線LAN受信部をさらに具備し、
前記検知部は、前記制御信号に基づいて、前記接続先の無線LAN基地局に前記機能が備わっていることを検知する、
ことを特徴とする付記8又は9に記載の無線LAN端末。
(付記12)無線LAN端末から無線LANを介して複数のパケットを受信する無線LAN受信部と、
前記受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードを、有線LANのMACペイロードに対して許容されているデータユニットの最大長に合わせてバイト単位で分割及び再分配し、MACペイロードを形成する形成部と、
前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成する構成制御部と、
前記構成されたパケットを、前記無線LANの通信相手である有線LAN通信装置へ前記有線LANを介して送信する有線LAN送信部と、
を具備することを特徴とする無線LAN基地局。
(付記13)前記有線LAN通信装置から送信された、前記形成されたMACペイロードを含むパケットに対する応答であり且つ前記有線LAN通信装置で連続して受信に成功したパケットに含まれるデータの範囲に関する情報を含む送達確認応答を受け取り、前記範囲を、前記無線LANを介して受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、前記送達確認応答を変更する再送制御部と、
前記変更された送達確認応答を、前記無線LANを介して前記無線LAN端末へ送信する無線LAN送信部と、
を具備することを特徴とする付記12に記載の無線LAN基地局。
(付記14)前記有線LAN送信部から送信されるパケットを保持する送信バッファをさらに具備し、
前記再送制御部は、前記有線LAN通信装置から送信された送達確認応答に基づいて、前記送信バッファに保持されているパケットの再送を所定回数又は所定期間制御した後に、前記変更された送達確認応答を前記無線LAN送信部に送信させる、
ことを特徴とする付記13に記載の無線LAN基地局。
(付記15)送信側装置から有線LANを介して複数のパケットを受信し、
前記受信された複数のパケットの最終宛先である第1の通信装置が無線LAN通信装置であるか有線LAN通信装置であるかを検知し、
前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると検知される第1の条件が満たされる場合、前記受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードを、無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成し、
前記第1の条件が満たされた場合、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、前記受信された複数のパケットのTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成し、
前記構成されたパケットを、前記第1の通信装置までのルート上で自装置の次の第2の通信装置に対して無線LANを介して送信する、
ことを特徴とするパケット転送方法。
1 通信システム
10,100,200,300 基地局
11 有線インタフェース
12,19,31 構築制御部
13,20,32,152 検知部
14,33 品質判定部
15,21 バッファ
17,23,302,312 送信バッファ
18,34 無線インタフェース
30,150 端末
35,151,251 受信処理部
50,90 通信装置
70 中継装置
101 制御信号生成部
201,211,252,301,311 再送制御部
202,212,253 構築制御部
250 端末

Claims (8)

  1. 送信側装置から有線LANを介して複数のパケットを受信する有線LAN受信部と、
    前記受信された複数のパケットの最終宛先である第1の通信装置が無線LAN通信装置であるか有線LAN通信装置であるかを検知する検知部と、
    前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると検知される第1の条件が満たされる場合、前記受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードを、無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成する形成部と、
    前記第1の条件が満たされた場合、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、前記受信された複数のパケットのTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する構成制御部と、
    前記構成制御部で構成されたパケットを、前記第1の通信装置までのルート上で自装置の次の第2の通信装置に対して無線LANを介して送信する無線LAN送信部と、
    を具備することを特徴とする無線LAN基地局。
  2. 自装置と前記第2の通信装置との間の通信路の品質が閾値以上である第2の条件が満されるか否かを判定する判定部をさらに具備し、
    前記形成部は、前記第1の条件と共に前記第2の条件が満たされる場合、前記MACペイロードを形成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線LAN基地局。
  3. 自装置との間で無線LANを介して接続されている装置のMACアドレスを保持するテーブルを記憶する記憶部をさらに具備し、
    前記検知部は、受信された各パケットの宛先IPアドレスに対応する装置のMACアドレスが前記テーブルに保持されている場合、前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線LAN基地局。
  4. 前記第1の通信装置である前記無線LAN通信装置から送信された、前記形成されたMACペイロードを含むパケットに対する応答であり且つ前記無線LAN通信装置で連続して受信に成功したパケットに含まれるデータの範囲に関する情報を含む送達確認応答を受け取り、前記範囲を、前記有線LANを介して受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードの単位に書き換えることにより、前記送達確認応答を変更する再送制御部と、
    前記変更された送達確認応答を、前記有線LANを介して送信する有線LAN送信部と、
    を具備することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線LAN基地局。
  5. 前記無線LAN送信部から送信されるパケットを保持する送信バッファをさらに具備し、
    前記再送制御部は、前記第1の通信装置である前記無線LAN通信装置から送信された送達確認応答に基づいて、前記送信バッファに保持されているパケットの再送を所定回数又は所定期間制御した後に、前記変更された送達確認応答を前記有線LAN送信部に送信させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線LAN基地局。
  6. 無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまで複数のTCPペイロードがバイト単位で集約された、MACペイロードを、各TCPペイロードに分割し、得られた各TCPペイロードを含めた複数のパケットを宛先通信装置へ送信する機能を、無線LAN基地局が有するか否かを検知する検知部と、
    前記無線LAN基地局が前記機能を有していると検知される第1の条件が満たされる場合、複数のTCPペイロードを前記最大長に到達するまでバイト単位で集約することにより、MACペイロードを形成し、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、複数のTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成する構成制御部と、
    前記構成制御部で構成されたパケットを前記無線LAN基地局へ送信する無線LAN送信部と、
    を具備することを特徴とする無線LAN端末。
  7. 自装置と前記無線LAN基地局との間の通信路の品質が閾値以上である第2の条件が満たされるか否かを判定する判定部をさらに具備し、
    前記構成制御部は、前記第1の条件と共に前記第2の条件が満たされる場合、前記MACペイロードを形成する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線LAN端末。
  8. 送信側装置から有線LANを介して複数のパケットを受信し、
    前記受信された複数のパケットの最終宛先である第1の通信装置が無線LAN通信装置であるか有線LAN通信装置であるかを検知し、
    前記第1の通信装置が無線LAN通信装置であると検知される第1の条件が満たされる場合、前記受信された複数のパケットに含まれるTCPペイロードを、無線LANのMACペイロードに対して許容されているMAC層のデータユニットの最大長に到達するまでバイト単位で集約して、MACペイロードを形成し、
    前記第1の条件が満たされた場合、前記形成されたMACペイロードを含めたパケットを構成し、前記第1の条件が満たされない場合、前記受信された複数のパケットのTCPペイロードをそれぞれ含む複数のパケットを構成し、
    前記構成されたパケットを、前記第1の通信装置までのルート上で自装置の次の第2の通信装置に対して無線LANを介して送信する、
    ことを特徴とするパケット転送方法。
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