JP2014053440A - 半導体モジュール及び半導体モジュール製造方法 - Google Patents

半導体モジュール及び半導体モジュール製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧接により半導体素子の電極層と電極端子とを電気的に接続する半導体モジュールを構成する各部材に偏った荷重がかかることを抑制する。
【解決手段】スイッチング素子2、AC電極端子3、DC電極端子4、偏荷重抑制部材5を備える半導体モジュール1である。偏荷重抑制部材5は、DC電極端子4の溝部4aに嵌設される。AC電極端子3は、スイッチング素子2の上面に設けられ、DC電極端子4は、スイッチング素子2の下面に偏荷重抑制部材5を介して設けられる。AC電極端子3の上面に絶縁板6を介して冷却器7を設け、DC電極端子4の下面に絶縁板6を介して冷却器8を設ける。偏荷重抑制部材5は、冷却器7,8間をボルト9で締結して半導体モジュール1を圧接するときに塑性変形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧接により半導体素子の電極層と電極端子とを電気的に接続する半導体モジュール及びこの半導体モジュールの製造方法に関する。
近年、産業用・車両用システム、変電設備やインバータなどの電力変換装置の分野に用いられる絶縁形パワー半導体モジュールに対して、高耐圧、大容量のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)の適用が行われている。このIGBTモジュールに代表される「絶縁形パワー半導体モジュール」若しくは「Isolated power semiconductor devices」は、それぞれJEC−2407−2007、IEC60747−15にて規格が制定されている。
一般的な絶縁形パワー半導体モジュールにおいて、IGBTやダイオードなどの半導体素子は、半導体素子の下面に設けられた電極層を介してDBC(Direct Bond Copper)基板の銅回路箔上にはんだ付けされる(例えば、非特許文献1)。DBC基板は、セラミックスなどの絶縁板に銅回路箔を直接接合したものである。
半導体素子の上面に設けられる電極層には、超音波ボンディングなどの方法によりアルミワイヤが接続される。このアルミワイヤは、例えば、DBC基板上の銅回路箔に結線される。そして、DBC基板の銅回路箔から外部へ接続するための銅端子(リードフレームやブスバー)は、銅回路箔とはんだ付けや超音波ボンディングにより接続される。さらに、この周りは(スーパー)エンジニアリングプラスチックのケースで囲まれ、その中を電気絶縁のためのシリコーンゲルが充填される。
近年、半導体素子の動作温度の高温化が進んでいる。次世代の半導体素子であるSiC半導体は、250〜300℃での動作が報告されている。動作温度が175〜200℃となると、この動作温度がはんだの融点に近く、従来のはんだ材料を用いることができなくなることが考えられる。そこで、従来のはんだ材料に置換する材料として、金属系高温はんだ(Bi,Zn,Au)、化合物系高温はんだ(Sn−Cu)、低温焼結金属(Agナノペースト)などが提案されている。
また、はんだを用いない半導体モジュール構造として平型圧接構造パッケージが提案されている(例えば、非特許文献1、2)。平型圧接構造パッケージは、圧接により半導体素子の電極層とコンタクト端子との電気的接続や、半導体素子の電極層と基板との電気的接続を行う。一般的な平型圧接構造パッケージでは、半導体素子の端部に半導体素子及びコンタクト端子の位置決めをするガイドが設けられる。そして、半導体素子の上面電極層がコンタクト端子に接触した状態で半導体素子がMoなどの基板上に設けられる。つまり、コンタクト端子と基板とが半導体素子を挟圧した状態で半導体モジュール内に設けられる。
平型圧接構造パッケージは、平型構造であることから半導体素子を両面から冷却することができる。このため、一般的に平型圧接構造パッケージの両端をヒートシンクで圧接することで、平型圧接構造パッケージの両面を冷却するとともに、そのヒートシンクを導電部材として用いる。さらに、平型圧接構造パッケージは、圧接により半導体素子と電極端子などを接続するので、はんだを用いることなく半導体素子が電気的、熱的に外部と接続される。
ヒートシンクと平型圧接構造パッケージの圧接は、主にユーザが実施する。平型圧接構造パッケージでは、平型圧接構造パッケージ上下のヒートシンクを電気的に絶縁したり、板バネで平型圧接構造パッケージを圧接するときに、この設計の圧接力が平型圧接構造パッケージの電極ポストに均等にかかるようにしたりする必要がある。これらにはノウハウがあり、圧接が不良であった場合は半導体素子の破壊の原因となるおそれがある。また、平型圧接構造の半導体モジュールは、回路を構成するのに、このヒートシンクや圧接のための板バネが小型化の妨げとなるなど、使いこなすのには熟練が要求される。このような理由により、平型圧接構造パッケージは限られた装置への適用となり、代わりに使い勝手の良い従来型の絶縁形パワー半導体モジュールが広く使われている。
近年、年々電力密度の増加や半導体素子内部の接合温度の上昇により、はんだのせん断応力やアルミワイヤにかかる応力が大きくなってきている。そこで、熱膨張の影響が半導体モジュールの設計寿命に至るまでの期間に顕在化しないようにする必要がある。SiC半導体や、GaN半導体のような高温で使用することができるワイドギャップ半導体素子の出現により、さらに熱膨張の低減が要求されている。また、SiC半導体、GaN半導体などの高温で使用可能な半導体素子の性能を活かす半導体モジュールとしても、温度サイクル、パワーサイクルなどの信頼性の向上が求められている。
そこで、半導体モジュールの高信頼性、環境性、利便性を同時に実現するために、はんだ接合、あるいはワイヤーボンドを用いず、かつ両面冷却が容易に実現可能であり、放熱性の面で有利な圧接型絶縁形パワーモジュールが再び脚光を浴びてきた。
図12(a),(b)に示すように、両面冷却方式の半導体モジュール24は、半導体モジュール24の外周部をボルト9とねじ(あるいはスプリングなど)で締結して、半導体素子2とAC電極端子3(またはDC電極端子4)との接合部に均一な圧縮応力を作用させる。さらに、半導体モジュール24内部では、はんだ25(または、接着剤や樹脂材)を用いてAC電極端子3(またはDC電極端子4)と半導体素子2とを接合するとともに、冷却器7,8とケース10で形成された空間を樹脂などで封止する。このようにして、半導体素子2を含む各部材にかかる応力が適正な範囲に収まり、すべての半導体素子2に対する圧接力のばらつきが大きくならないようにしている。つまり、機械的に圧接力を作用させる手段とは別に、はんだ25などによる界面接合形成技術、さらに樹脂などによる封止技術を併用して、半導体モジュール24の信頼性を確保している。
近年さらなる電力変換器の電力の高密度化、小型化、SiC半導体などの採用により変換器の高温動作化が進み、はんだや樹脂の接合、封止材料にも高温(例えば、200℃以上)への耐性、信頼性が要求され、そのための材料開発が進んでいる。しかし、高温材料の実装時の信頼性はまだ評価され始めたばかりであり、また、高温材料は従来用いられる材料より高コストとなる。そこで、はんだ層、樹脂層などの接合、封止層を排除し、純粋な機械的機構のみで、モジュールを構成する複数の部材間の電気的、熱的接触を確保する完全圧接の半導体モジュールが求められている。半導体モジュールを完全圧接(界面接合部を有さない構造)にすると、半導体モジュールの寿命を決定する要因であったはんだがないため、半導体モジュールの信頼性を向上させることができる。また、半導体モジュールを構成する各部材間の接触熱を低減できれば、冷却器までの熱抵抗をさらに低減できる。その結果、半導体モジュールに大電流を流すことができ、半導体モジュールの電力変換密度を増大させることができる。
特開2004−96004号公報
電気学会高性能高機能パワーデバイス・パワーIC調査専門委員会、「パワーデバイス・パワーICハンドブック」、コロナ社、1996年7月、p289、p336 森睦宏,関康和、「大容量IGBTの最近の進歩」、電気学会誌、社団法人電気学会、1998年5月、Vol.118(5)、pp.274−277
しかし、圧接型モジュールでは、両面冷却器間に高い平行度が要求される。また、半導体モジュール内部に配置する複数の半導体素子間において、その厚みのばらつきが存在した場合、特定の半導体素子に圧接力が集中するおそれがある。圧接力が集中すると、圧接力が集中する部分に電流が流れることとなる。その結果、圧接力が集中する半導体素子の界面に電流が集中し、その界面が局所的に発熱するおそれがある。一方、圧接力が十分にかからない半導体素子では接触電気抵抗が増大し、電流が十分に流れないおそれがある。
そこで、並列する半導体素子を同時に圧接する場合、半導体モジュールを構成する他の材料に比べヤング率の小さい弾性体(例えば、ヤング率が数GPa以下の弾性体)を半導体素子に対して1:1に配置することで厚みのばらつきを吸収させている。この弾性体としては、小さい力にて大きな変形を起こす弾性材料が考えられ、具体例としては、ばね、ゴムまたはアモルファスカーボンなどのアモルファス材料が用いられる。このように、半導体素子ごとにばねを配置した場合、部品点数の増加により半導体モジュールの信頼性が低下するおそれがある。また、一般的に弾性体は熱伝導率が低いため、半導体モジュールの放熱性が低下するおそれがある。
上記事情に鑑み、本発明は、半導体モジュールを構成する各部材に偏った荷重がかかることを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの一態様は、半導体素子と、前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、を有し、前記半導体素子と前記電極端子が圧接により接続される半導体モジュールであって、前記半導体素子と前記電極端子の間に圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材を設けることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、半導体素子と、前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、を有し、前記半導体素子と前記電極端子が圧接により接続される半導体モジュールであって、前記電極端子を前記半導体素子方向に圧接する冷却器と、前記電極端子と前記冷却器との間に設けられ、圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材と、を有することを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記偏荷重抑制部材は、アルミニウム板であることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記アルミニウム板の純度は、99.9%以上であることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記アルミニウム板の厚さは、前記半導体素子及び前記電極端子を積重した積層体間の厚みの誤差の10倍以上であることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記偏荷重抑制部材が設けられる空間に不活性ガスを充填することを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記電極端子には、並列動作する複数の半導体素子が設けられ、当該複数の半導体素子と前記電極端子との間に1枚の偏荷重抑制部材を設けることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記偏荷重抑制部材の板面を貫通して貫通孔を形成することを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュールの他の態様は、上記半導体モジュールにおいて、前記締結部材と並列して積層される前記積層体の最大熱膨張量と前記締結部材の最大熱膨張量の差が、前記締結部材の締結時の長さの0.1%以下であることを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュール製造方法の一態様は、半導体素子と、前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、前記電極端子を前記半導体素子方向に圧接する複数の締結部材と、前記半導体素子と前記電極端子との間に設けられ、圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材と、を有する半導体モジュールの製造方法であって、前記締結部材の圧接力が等しくかつ圧接に必要な圧接力よりも小さい圧接力が作用するように前記締結部材を締結し、前記締結部材の圧接力が一定の値増加するようにすべての締結部材を締結する工程を、圧接に必要な圧接力に至るまで繰り返すことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュール製造方法の一態様は、半導体素子と、前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、前記半導体素子を前記電極端子を介して冷却する冷却器と、前記冷却器を半導体素子方向に圧接する複数の締結部材と、前記電極端子と前記冷却器との間に設けられ、圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材と、を有する半導体モジュールの製造方法であって、前記締結部材の圧接力が等しくかつ圧接に必要な圧接力よりも小さい圧接力が作用するように前記締結部材を締結し、前記締結部材の圧接力が一定の値増加するようにすべての締結部材を締結する工程を、圧接に必要な圧接力に至るまで繰り返すことを特徴としている。
また、上記目的を達成する本発明の半導体モジュール製造方法の他の態様は、上記半導体モジュール製造方法において、前記半導体モジュールを加熱して、前記締結部材を締結することを特徴としている。
以上の発明によれば、圧接により半導体素子の電極層と電極端子とを電気的に接続する半導体モジュールにおいて、半導体モジュールを構成する各部材に偏った荷重がかかることを抑制することができる。
(a)本発明の実施形態1に係る半導体モジュールの要部断面図、(b)本発明の実施形態1に係る半導体モジュールの上面図である。 本発明の実施形態に係る偏荷重抑制部材の固定方法の一例を説明する説明図であり、(a)偏荷重抑制部材の上面図、(b)偏荷重抑制部材の断面図である。 本発明の実施形態に係る偏荷重抑制部材の固定方法の一例を説明する説明図であり、(a)偏荷重抑制部材の上面図、(b)偏荷重抑制部材の断面図である。 本発明の実施形態に係る偏荷重抑制部材の一例であり、(a)断面円形の挿通孔が形成された偏荷重抑制部材の上面図、(b)断面矩形の挿通孔が形成された偏荷重抑制部材の上面図、(c)断面円形の挿通孔が形成された偏荷重抑制部材の断面図、(d)断面矩形の挿通孔が形成された偏荷重抑制部材の断面図である。 熱収縮量の割合と偏荷重抑制部材にかかる最大圧縮応力との関係を示す特性図である。 本発明の実施形態1に係る半導体モジュールの積層体を説明する説明図である。 各温度における偏荷重抑制部材にかかる応力とその応力により生じるひずみとの関係を示す特性図である。 本発明の実施形態2に係る半導体モジュールの要部断面図である。 本発明の実施形態3に係る半導体モジュールの要部断面図である。 本発明の実施形態3に係る半導体モジュールを3つ重ねた6in1半導体モジュールの要部断面図である。 本発明の実施形態4に係る半導体モジュールの要部断面図である。 (a)従来技術に係る半導体モジュールの上面図、(b)従来技術に係る半導体モジュールの要部断面図である。
本発明の半導体モジュール及び半導体モジュール製造方法について、図を参照して詳細に説明する。なお、半導体モジュールを説明する説明図(断面図)は、本発明の実施形態に係る半導体モジュールを模式的に示したものであり、図面上の寸法比と実際の寸法比とは必ずしも一致するものではない。
(実施形態1)
[半導体モジュール]
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る半導体モジュール1の要部断面図である。また、図1(b)は、本発明の実施形態1に係る半導体モジュール1の上面図である。図1(b)に示すように、実施形態1に係る半導体モジュール1は、AC電極端子3とDC電極端子4との間に4つのスイッチング素子2を並列に接続して一つのアームを構成する半導体モジュール1である。
図1(a)に示すように、実施形態1に係る半導体モジュール1は、スイッチング素子2、AC電極端子3、DC電極端子4、偏荷重抑制部材5を備える。
スイッチング素子2は、例えば、IGBTやMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体素子である。スイッチング素子2の下面には、DC電極端子4と電気的に接続されるドレイン電極層が設けられる。また、スイッチング素子2の上面には、AC電極端子3と電気的に接続されるソース電極層及びゲート電極端子(図示省略)と電気的に接続されるゲート電極層が設けられる。なお、実施形態の説明では、便宜上、上面及び下面とするが、上下方向は、本発明をなんら限定するものではない。
AC電極端子3は、導電性の板状部材であり、スイッチング素子2のソース電極層と電気的に接続される。AC電極端子3のスイッチング素子2との接触面には電極ポスト3aが設けられる。AC電極端子3には、絶縁板6を介して冷却器7が設けられ、冷却器7によりAC電極端子3がスイッチング素子2方向に押圧される。
DC電極端子4は、導電性の板状部材であり、スイッチング素子2のドレイン電極層と電気的に接続される。DC電極端子4のスイッチング素子2の接続面には、偏荷重抑制部材5が嵌合する嵌合溝4aが形成される。DC電極端子4に絶縁板6を介して冷却器8が設けられ、冷却器8によりDC電極端子4がスイッチング素子2方向に押圧される。
冷却器7,8は、ボルト9により固定される。AC電極端子3及びDC電極端子4は、半導体モジュール1の側部であって冷却器7,8間に設けられるケース10を貫通して外部回路と接続される。ケース10のAC電極端子3及びDC電極端子4が貫通する部位はろう材などの封止材10aにより封止され、封止された空間内には窒素ガスなどの不活性ガスが充填される。
偏荷重抑制部材5は、例えば、高純度(99.9%(3N)以上、より好ましくは99.99%(4N)以上)のアルミニウム板である。偏荷重抑制部材5は、DC電極端子4の嵌合溝4aに嵌設され、DC電極端子4に固定される。なお、偏荷重抑制部材5をDC電極端子4に固定する形態としては、図2(a),(b)のように、偏荷重抑制部材5とDC電極端子4を溶接部11で溶接して固定する形態や、図3(a),(b)のように、偏荷重抑制部材5とDC電極端子4に孔を形成し、この孔を挿通して樹脂などの絶縁部材12を設けて固定する形態がある。
図4(a)〜(d)に偏荷重抑制部材5の一例を示す。図4(a),(b)は、偏荷重抑制部材5の上面図であり、図4(c),(d)は、DC電極端子4に設けられた偏荷重抑制部材5の断面図である。図4(a)に示すように、偏荷重抑制部材5は、DC電極端子4(及びAC電極端子3)に並列に接続されるすべてのスイッチング素子2に対して1枚設けられる。偏荷重抑制部材5のスイッチング素子2との接続面には、スイッチング素子2が嵌合する嵌合溝5aが形成されており、スイッチング素子2の位置決め及び固定が行われる。また、偏荷重抑制部材5の主面であって、各スイッチング素子2,2間に位置する部分(つまり、嵌合溝5a,5a間)には、貫通穴5bが形成される。このように偏荷重抑制部材5に貫通孔5bを形成することで、偏荷重抑制部材5の水平方向の剛性(力の相互作用)が低下する。その結果、各スイッチング素子2の圧接により偏荷重抑制部材5が収縮することで生じる、偏荷重抑制部材5の板面方向の引張、圧縮応力が緩和される。つまり、貫通孔5bが偏荷重抑制部材5の応力緩和機構となる。貫通孔5bは、断面円形の貫通孔5bを形成することに限定されず、例えば、図4(b)に示すように、断面矩形の貫通孔5cを形成してもよい。偏荷重抑制部材5に複数のスイッチング素子2を設け、スイッチング素子2間に貫通孔5b(または貫通孔5c)を形成することで、偏荷重抑制部材5をスイッチング素子2からの発熱をその面方向に拡散するヒートスプレッダ(半導体モジュール1を構成する各部材の積重方向と垂直な方向へ熱を拡散する熱拡散板)として機能させることができる。
偏荷重抑制部材5の厚さは、厚いほうがスイッチング素子2や電極端子3,4などを積重した積層体(以後、積層体という)間の厚さのばらつきを吸収しやすいので好ましいが、偏荷重抑制部材5の厚さが厚いほど半導体モジュール1の放熱性が低下すると考えられる。よって、偏荷重抑制部材5の厚さは、並列して設けられる積層体の厚さの誤差の最大値や、半導体モジュール1の動作中の温度変化に対して偏荷重抑制部材5(及びその他の構成材料)が弾性域で動作する条件から定められる。例えば、電極端子3,4、絶縁板6、冷却器7,8としてそれぞれ一般的な材料、銅合金、セラミックス、アルミニウム合金を用いた場合、偏荷重抑制部材5(例えば、アルミニウム板)が最も弾性域が狭い(160℃以上では、20MPa以上かかると塑性変形する)。ゆえに、半導体モジュール1の所定の動作温度範囲において、偏荷重抑制部材5に常に(10MPa以上かかり)20MPa以上かからない条件であれば、積層体を構成する各部材が弾性域で動作する条件であると判断できる。具体的な偏荷重抑制部材5の厚さとしては、積層体間の最大厚みのばらつきが10μmである場合、その10倍以上(例えば、100μm以上500μm以下)の厚さの偏荷重抑制部材5を挿入すれば、所定の動作温度範囲において、半導体モジュール1を構成する各部材を弾性域で動作させることができる。
発明者らは、ひずみゲージを用いた応力計測実験及び半導体モジュール1の構造解析を行い、半導体モジュール1動作時の半導体モジュール1内の不均一な温度分布に対して、偏荷重抑制部材5を含むすべての部材が弾性域で変形し、かつ一定範囲の圧接力を保持するための条件(つまり、熱応力や各部材の変形により特定の部材に20MPa以上の強い圧縮応力がかかることがない条件)及び、ボルト9などの締め付け部分に過剰な力が加わらず、緩みも生じない条件を得た。この条件は、半導体モジュール1を圧接したときの積層体のボルト9と並列して積層された部分の厚さ(以後、締結部材分の厚さとする)に対する、ボルト9の最大熱収縮量と積層体の締結部材分の厚さの最大熱収縮量の差(半導体モジュールの動作温度範囲における最大温度変動時の熱収縮量の差)の割合によって定めることができる。つまり、この割合を熱収縮量の割合とすると、熱収縮量の割合は(1)式で示される。
Figure 2014053440
図5に熱収縮量の割合と偏荷重抑制部材5にかかる最大圧縮応力との関係を示す。半導体モジュール1の圧接は、半導体モジュール1の動作温度範囲の最高温度でボルト9を締結して行った。図5に示すように、ボルト9と積層体の厚み方向の熱膨張量(若しくは、熱収縮量)のずれが、半導体モジュール1の圧接時の厚み(例えば、半導体モジュール1を圧接したときのボルト9の長さ)の0.1%を超えないように各部材の種類や厚さを設計すると、所定の動作温度範囲での半導体モジュール1を動作させたときに、偏荷重抑制部材5が弾性域で動作するようになる。
熱収縮量の割合に基づいて半導体モジュール1を構成する部材を検討する方法について具体例を挙げて説明する。ここでは、動作温度範囲が−40〜160℃(ΔT=200℃)の半導体モジュール1を製造する際に、図6に示す半導体モジュール1を160℃に加熱して、ボルト9で締結した場合を例として説明する。表1に各部材の熱膨張係数及び160℃における厚さ(長さ)を示す。
Figure 2014053440
図6に示すように、積層体の締結部材分の厚さは、冷却器7、AC電極端子3、DC電極端子4、絶縁板6,6(2枚)、スイッチング素子2、偏荷重抑制部材5の厚さの合計となる。この積層体の締結部分の厚さの最大熱変形量と、ボルトの長さの最大熱変形量との差が、ボルト締結時の積層体の締結部材分の厚さ(ボルト9の長さ)の0.1%以下となるように積層体を構成する部材の種類や厚さが設定される。
半導体モジュール1の動作温度範囲において、ボルト9の長さが締結時(160℃)から最も変位する温度は−40℃であり、ボルト9は最大72μm収縮する。よって、ボルト9と並列して積重される積層体の熱収縮量が42〜102μm(つまり、72μm±30mm×0.1%)となるように積層体を構成する部材を選定することで、半導体モジュール1を任意の動作温度範囲で動作させた場合に、積層体を構成する各部材を弾性域で動作させることができる。
表1に示した各部材から構成される半導体モジュール1の場合、ボルト9と並列して積層される積層体の厚さ(冷却器7、AC電極端子3、DC電極端子4、2枚の絶縁板6,6、スイッチング素子2及び偏荷重抑制部材5の厚さの合計)は、ボルト9締結時はボルト9の長さと等しく30mmであるが、最大の収縮時(−40℃の動作時)の変化量は、200×(23×10-6×16+6×10-6×5×2+5×10-6×3×2+3×10-6×0.5+23×10-6×0.5)=94.2μmとなり上記の条件を満たす。
[半導体モジュール製造方法]
本発明の実施形態に係る半導体モジュール1の製造方法について図1(a),(b)を参照して説明する。
まず、DC電極端子4の溝部4aに偏荷重抑制部材5を嵌設する。次に、スイッチング素子2の上面にAC電極端子3に設け、スイッチング素子2の下面に偏荷重抑制部材5を介してDC電極端子4を設ける。さらに、AC電極端子3の上面に絶縁板6を介して冷却器7を設け、DC電極端子4の下面に絶縁板6を介して冷却器8を設け積層体を構成する。そして、冷却器7,8間をボルト9で締結する。
ボルト9を締結する際、半導体モジュール1を加熱してボルト9を締結する。例えば、半導体モジュール1の動作温度範囲が−40〜160℃の範囲である場合、半導体モジュール1を高温槽やホットプレートなどにより加熱し、動作させる最高温度(160℃)に維持する。
図7は、高純度のアルミニウム(A1060)の温度に対する機械特性の変化を示した図である。図7に示すように、高純度のアルミニウムは、高温になればなるほど少ない応力で塑性変形するようになることがわかる。例えば、温度が160℃で30MPaの圧縮応力を作用させた場合、アルミニウム板は5%以上塑性変形している。よって、このような性質を有するアルミニウム板を偏荷重抑制部材5として用い、半導体モジュール1を加熱して圧接すると、積層体を構成する各部材に所定の圧接力が作用するように、偏荷重抑制部材5を塑性変形させることができる。また、偏荷重抑制部材5が塑性変形することで、並列して積層される積層体間の厚さのずれが吸収される。
さらに、ボルト9を締結する際、まず半導体モジュール1を固定するすべてのボルト9(実施形態1の半導体モジュール1の場合は、半導体モジュール1の4隅に設けられたボルト9)を最終的に締め付ける力(本実施例では、一つのボルト9の締め付ける力が2000Nであるとする)よりも十分に小さい力(例えば、最終的に締め付ける力の1/10である200N)でボルト9を締結する。ボルト9は、各ボルト9が締め付ける力が均一となるように締め付ける。例えば、図1(b)に示すように、まず、ボルト9を対称(対角)に一周り最終締結力よりも小さい力で締結する(つまり、図中ボルト9に付された番号順にボルト9を締結する)。次に、ボルト9の締め付け力を一定値増加するようにボルト9を対称に締め付ける。つまり、ボルト9を1周り締め付けた後は、すべてのボルト9の圧接力が略等しくなるようにボルト9が締め付けられる。このように、ボルト9を対称に所定の力で一周締め付け、その後締め付け力を一定値増し、再度ボルトを対称に1周締め付ける工程を最終締め付け力に至るまで繰り返す。
このように、ボルト9の締め付ける力が徐々に増加するようにボルト9を締結することで、特定のスイッチング素子2が偏絞めにならないようにボルト9を締結することができる。つまり、スイッチング素子2を含む積層体の厚みにばらつきがあった場合、周囲の積層体に比べ最も厚い積層体の真下に位置する偏荷重抑制部材5にボルト9の圧縮応力が集中する。圧縮応力が集中することで偏荷重抑制部材5が塑性変形(例えば、偏荷重抑制部材5の厚さの数%から20%の範囲で塑性変形)し、この塑性変形によりスイッチング素子2下の偏荷重抑制部材5の厚みが局所的に減少する。その結果、最も厚い積層体と2番目に厚い積層体との厚さの差が徐々に小さくなる。偏荷重抑制部材5の変形により最も厚い積層体と2番目に厚い積層体と厚さの差が無くなると、ボルト9による圧縮応力を最も厚い積層体と2番目に厚い積層体が分担するようになる。すなわち、偏荷重抑制部材5が塑性変形することで、最終的にすべての積層体に加わる圧接力が略等しくなる。
以上のように、本発明の実施形態1に係る半導体モジュール1及び半導体モジュール1の製造方法によれば、半導体モジュール1を構成する各部材にかかる偏荷重を抑制することができる。
つまり、半導体モジュール1の圧接時に、偏荷重抑制部材5が塑性変形することでスイッチング素子2を含む積層体の厚さの誤差を吸収することができる。また、半導体モジュール1の動作時に、偏荷重抑制部材5が動作温度に応じて弾性変形することで、半導体モジュール1を構成する各部材の接触面に必要十分な接触圧を与えることができる。その結果、半導体モジュール1の任意の使用環境及びその経時変化に対しても、初期に存在した積層体間の厚みの誤差を吸収したまま、任意の温度での均一圧接、均一電流分担動作が可能となる。すなわち、半導体モジュール1の部品点数の増大、動作信頼性の低下、放熱性の低下を起こすことなく、厚みが完全には一致しない複数のスイッチング素子2を同時に圧接し、バランスのとれた電流分担を実現することができる。
また、偏荷重抑制部材5を設けることで、スイッチング素子2と電極端子3,4間に応力緩和部材を設けない場合でも、スイッチング素子2に所定の圧接力を作用させることができる。よって、AC電極端子3(または、DC電極端子4)を一体材料として構成することができる。その結果、半導体モジュール1を構成する部品点数が減少するとともに、半導体モジュール1の動作信頼性及び放熱性が向上する。
また、半導体モジュール1の圧接時に半導体モジュール1を加熱してボルト9を締結することで、偏荷重抑制部材5が塑性変形しやすくなる。また、ボルト9の締結時に締め付け力を少しずつ高めていくことで、積層体(スイッチング素子2)に偏荷重がかかることを抑制することができる。
半導体モジュール1の加熱温度は、半導体モジュール1に設定される圧接力や半導体モジュール1に設けられる偏荷重抑制部材5に応じて適宜設定される。半導体モジュール1の加熱温度は、偏荷重抑制部材5が圧接に必要な圧力の最大値(例えば、圧接に必要な圧力が10〜20MPaであるのであれば20MPa)で塑性変形するような温度とする。つまり、この条件を満たすのであれば、常温で締結してもよい。特に、半導体モジュール1の動作温度範囲の最高温度近傍(動作温度範囲以上に加熱してもよい)で圧接することで、積層体(スイッチング素子2)に圧接時以上の圧力がかからず、半導体モジュール1の動作中に偏荷重抑制部材5が塑性変形することを防止できる。
また、偏荷重抑制部材5の厚さは、並列して積重される積層体の厚さの最大誤差の10倍以上とすることで、半導体モジュール1の動作温度範囲において積層体に所定の圧接力を作用させることができる。
また、ボルト9と並設されかつボルト9の長さ分積層された積層体の最大熱膨張量とボルト9の最大熱膨張量の差が、半導体モジュール1の圧接時における積層体の締結部分の厚さの0.1%以下(または、ボルト9の長さの0.1%以下)となるように、積層体を構成する部材やこれら部材の厚さを設定することで、所定の動作温度範囲において積層体に予め設定された圧接力がかかるようにすることができる。
また、複数の積層体(スイッチング素子2)に対して1枚の偏荷重抑制部材5を設けることで、偏荷重抑制部材5が面方向(積層体の積層方向と垂直方向へ)熱を伝達する熱拡散板として作用し、半導体モジュール1の放熱性が向上する。このとき、偏荷重抑制部材5に貫通孔5b(貫通孔5c)を形成することで、偏荷重抑制部材5の面内方向の引張応力や圧縮応力を緩和することができる。
また、偏荷重抑制部材5としてビッカーズ硬さの低いアルミニウムを用いると、スイッチング素子2と電極端子3,4との接触熱抵抗、接触電気抵抗を低減することができる。なお、アルミニウムに合金成分を混合すると、アルミニウムの強度が向上するものの、アルミニウムの純度の低下により、低応力から塑性変形しやすいという高純度アルミニウムの特性が損なわれてしまう。よって、アルミニウムの純度は、99%以上、より好ましくは99.9%以上、さらに好ましくは99.99%以上とすると、偏荷重抑制部材5が低応力から塑性変形し、半導体モジュール1を構成する積層体の厚み誤差を吸収することができる。例えば、アルミニウムの純度が99%以下である3000番系(JIS規格(日本工業規格)では、アルミニウム合金を、Aという材料記号の次に組成に応じて4桁の数字を付して分類している。このため、この4桁の数字に基づいて、アルミニウム合金が数千番系と表現される)のアルミニウム合金では、0.2%耐力(塑性変形が始まる応力)が40MPa、5000番系では、100MPa以上となる。これに対して、純度が99%以上である1000番系のアルミニウムは、0.2%耐力が20MPa程度と低い特性を示すため、厚み誤差吸収材として用いることができる。
また、半導体モジュール1において、偏荷重抑制部材5が設けられる空間を窒素などの不活性ガスで充填することで、半導体モジュール1の動作時または保管時の偏荷重抑制部材5の劣化を防止し、半導体モジュール1の動作信頼性が向上する。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る半導体モジュール14の要部断面図である。実施形態2に係る半導体モジュール14は、スイッチング素子2に圧接力を作用させる機構がボルト9とばね15であること以外は、実施形態1に係る半導体モジュール1と同じである。よって、実施形態1に係る半導体モジュール1の構成と同様のものについては同じ符号を付し、その説明を省略する。また、実施形態2に係る半導体モジュール14の製造方法は、実施形態1に係る半導体モジュール1の製造方法と同じであるので詳細な説明を省略する(実施形態3,4も同様である)。
図8に示すように、実施形態2に係る半導体モジュール14は、スイッチング素子2、AC電極端子3、DC電極端子4、偏荷重抑制部材5を有する。
スイッチング素子2のソース電極層にはAC電極端子3の電極ポスト3aが接続される。また、スイッチング素子2のゲート電極層にはゲート電極端子16が接続される。
偏荷重抑制部材5は、DC電極端子4の嵌合溝4aに嵌設され、DC電極端子4は、偏荷重抑制部材5を介してスイッチング素子2のドレイン電極層と接続される。
それぞれの電極端子3,4をスイッチング素子2方向に圧接するように絶縁板6を介して冷却器7,8が設けられ、冷却器7,8間がボルト9で固定される。なお、冷却器7には絶縁板6をスイッチング素子2に圧接するばね15が設けられる。ボルト9を締結することで、ばね15に弾性エネルギーが蓄積され、ばね15により所定の圧接力がAC電極端子3とスイッチング素子2の接触面(及び偏荷重抑制部材5とスイッチング素子2の接触面)などに作用する。
以上のように、実施形態2に係る半導体モジュール14は、各スイッチング素子2を圧接するばね15を設けることで、実施形態1に係る半導体モジュール1の効果に加えて、さらに半導体モジュール14の動作時にスイッチング素子2に所定の圧接力を作用させることができる。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に係る半導体モジュール17の要部断面図である。実施形態3に係る半導体モジュール17は、一つの半導体モジュール17に2つのアームが設けられる、いわゆる2in1構造の半導体モジュール17である。また、スイッチング素子2a,2bに圧接力を作用させる機構が、ボルト9とばね18である。それ以外の構成は、実施形態1に係る半導体モジュール1と同じである。よって、実施形態1に係る半導体モジュール1の構成と同様のものについては同じ符号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、実施形態3に係る半導体モジュール17は、スイッチング素子2a,2b、AC電極端子3、P側電極端子19、N側電極端子20、偏荷重抑制部材5を有する。
偏荷重抑制部材5は、AC電極端子3の下面(スイッチング素子2a,2bが接続される面)に設けられる。偏荷重抑制部材5にはスイッチング素子2bまたは応力緩和部材21aが嵌合する嵌合溝(図示せず)がそれぞれ形成され、スイッチング素子2b及び応力緩和部材21aの位置決め、固定が行われる。
スイッチング素子2aのエミッタには応力緩和部材21a及び偏荷重抑制部材5を介してAC電極端子3が接続され、スイッチング素子2aのゲート電極層にはゲート電極端子16が接続される。また、スイッチング素子2aのコレクタにはP側電極端子19が接続される。応力緩和部材21a(及び応力緩和部材21b)は、例えばMo(モリブデン)、CuW(銅タングステン)、AlSiC(アルミニウム・シリコンカーバイド)などの低熱膨張材料部材であり、半導体モジュール17を構成する各部材の熱膨張係数の違いから発生する応力を緩和する。
スイッチング素子2bのエミッタには応力緩和部材21bを介してN側電極端子20が接続される。また、スイッチング素子2bのコレクタには偏荷重抑制部材5を介してAC電極端子3が接続され、スイッチング素子2bのゲート電極層にはゲート電極端子16が接続される。
AC電極端子3の上面にはAC電極端子3をスイッチング素子2a,2b方向に圧接するように絶縁板6を介して冷却器7が設けられる。また、P側電極端子19(及びN側電極端子20)をスイッチング素子2a,2b方向に圧接するように絶縁板6を介して冷却器8が設けられる。そして、冷却器7,8間がボルト9で固定される。なお、冷却器8には、絶縁板6をスイッチング素子2a,2b方向に圧接するばね18,18が設けられる。ばね18は、各スイッチング素子2a,2bに対してそれぞれ1つずつ設けられる。ボルト9を締結することで、ばね18に弾性エネルギーが蓄積され、ばね18により所定の圧接力がP側電極端子19とスイッチング素子2aとの接触面や応力緩和部材21aと偏荷重抑制部材5との接触面など(N側電極端子20と応力緩和部材21bとの接触面や偏荷重抑制部材5とスイッチング素子2bとの接触面など)に作用する。
以上のように、実施形態3に係る半導体モジュール17は、各スイッチング素子2a,2bを圧接するばねを有することで、実施形態1に係る半導体モジュール1の効果に加えて、動作時にスイッチング素子2a,2bに所定の圧接力を作用させることができる。
なお、実施形態3に係る半導体モジュール17を横方向(積層体が同一平面上に位置するように)3つ並べることで、6in1の半導体モジュールを構成することができる。この場合、6in1モジュールに対して、偏荷重抑制部材5は3枚用いられる。また、図10に示すように、実施形態3に係る半導体モジュール17を縦方向(積層体の積層方向)に3つ並べて6in1の半導体モジュールを構成することができる。
(実施形態4)
図11は、本発明の実施形態4に係る半導体モジュール22の要部断面図である。実施形態4に係る半導体モジュール22は、各スイッチング素子2a,2bに対して個々に偏荷重抑制部材23,23を設けたこと以外は、実施形態3に係る半導体モジュール17と同じである。よって、実施形態3に係る半導体モジュール17の構成と同様のものについては同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、実施形態4に係る半導体モジュール22は、スイッチング素子2a,2b、AC電極端子3、P側電極端子19、N側電極端子20、偏荷重抑制部材23,23を有する。
スイッチング素子2aのエミッタには応力緩和部材21aを介してAC電極端子3が接続され、スイッチング素子2aのゲート電極層にはゲート電極端子16が接続される。また、スイッチング素子2aのコレクタには偏荷重抑制部材23を介してP側電極端子19が接続される。
スイッチング素子2bのエミッタには応力緩和部材21b及び偏荷重抑制部材23を介してN側電極端子20が接続される。また、スイッチング素子2bのコレクタにはAC電極端子3が接続され、スイッチング素子2bのゲート電極層にはゲート電極端子16が接続される。
以上のように、実施形態4に係る半導体モジュール22のように各スイッチング素子2a,2bに対してそれぞれ偏荷重抑制部材23を設けた場合でも、実施形態3に係る半導体モジュール17と同様に、スイッチング素子2a,2bに所定の圧接力を作用させることができる。
また、実施形態3で説明したように、実施形態4に係る半導体モジュール22を横方向や縦方向に3つ並べて、6in1の半導体モジュールを構成することができる。
以上、本発明の半導体モジュール及び半導体モジュール製造方法について、具体例を示して詳細に説明したが、本発明の半導体モジュール及半導体モジュール製造方法は、上述した実施形態に限らず、本発明の特徴を損なわない範囲で適宜設計変更が可能であり、そのように変更された形態も本発明に技術的範囲に属する。
例えば、本発明は、圧接により半導体素子の電極層と外部(若しくは、内部の別の回路)に接続するための電極端子とを電気的に接続する半導体モジュールに適用可能であるので、半導体素子(スイッチング素子)の種類や数は、実施形態に限定されるものではない。よって、適宜周知の半導体素子を用い、所定の回路を構成するために必要な数の半導素子を用いて半導体モジュールを構成しても、同様の効果を得ることができる。
また、偏荷重抑制部材の配置位置は、半導体素子と電極端子との間に限定するものではない。例えば、電極端子と絶縁板との間に設ける形態や、半導体モジュール内に応力緩和部材を設けた場合には応力緩和部材と電極端子との間に設ける形態など、半導体素子にかかる偏荷重を抑制できる位置であればその配置形態は適宜設定可能である。さらに、一枚の偏荷重抑制部材で、同一平面上のすべての半導体素子の偏荷重を抑制する形態でもよい。なお、偏荷重抑制部材を応力緩和部材と電極端子間に設けた場合は、厚み方向の接触電気的抵抗と接触熱抵抗を低減することができる。また、偏荷重抑制部材を電極端子と絶縁板との間に設けると、接触熱抵抗を低減することができる。また、偏荷重抑制部材を半導体素子と接触する位置に設けると、接触電気抵抗や接触熱抵抗を低減する効果に加えて、平面方向の熱拡散効果が期待できる。
偏荷重抑制部材は、半導体素子の表裏両面あるいはどちらかの面に配置することで、半導体素子を含む積層体に所定の圧接力を作用させることができる。なお、半導体素子がMOSFET素子などのスイッチング素子の場合、ゲートパッドや微細表面トレンチ構造が形成されるソース電極面ではなく、略チップ全面に均一な厚みの電極パットが形成されているドレイン側面とそこに接触する電極(ドレイン電極)材料の間に配置することで、半導体モジュールの各構成部材にかかる偏荷重がより抑制される。
また、偏荷重抑制部材の作用により、応力緩和板を設けることなく半導体モジュールを構成する各部材に所定の圧接力を作用させることができるので、電極端子の形状や素材の選択肢が広がる。例えば、電極材料としては銅や銅合金を用いることができる。また、電極端子は、電極端子に電極ポストを形成した形態や、平板状の電極端子を用いることができる。なお、電極端子を平板状とすることで、電極端子の加工性が向上し、半導体モジュールの組立利便性が向上する。
また、半導体モジュールの圧接方法は、締結部材(締結部材と弾性部材)による圧接に限定されるものではなく、適宜周知の圧接方法で固定した場合においても、本発明の効果を得ることができる。
1,14,17,22,24…半導体モジュール
2,2a,2b…スイッチング素子(半導体素子)
3…AC電極端子
3a…電極ポスト
4…DC電極端子
4a…嵌合溝
5,23…偏荷重抑制部材
5a…嵌合溝、5b,5c…貫通孔
6…絶縁板
7,8…冷却器
9…ボルト(締結部材)
10…ケース
11…溶接部
12…絶縁部材
15,18…ばね(弾性部材)
16…ゲート電極端子
19…P側電極端子
20…N側電極端子
21a,21b…応力緩和部材
25…はんだ

Claims (12)

  1. 半導体素子と、前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、を有し、前記半導体素子と前記電極端子が圧接により接続される半導体モジュールであって、
    前記半導体素子と前記電極端子の間に圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材を設ける
    ことを特徴とする半導体モジュール。
  2. 半導体素子と、前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、を有し、前記半導体素子と前記電極端子が圧接により接続される半導体モジュールであって、
    前記電極端子を前記半導体素子方向に圧接する冷却器と、
    前記電極端子と前記冷却器との間に設けられ、圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材と、
    を有する
    ことを特徴とする半導体モジュール。
  3. 前記偏荷重抑制部材は、アルミニウム板である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記アルミニウム板の純度は、99.9%以上である
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体モジュール。
  5. 前記アルミニウム板の厚さは、前記半導体素子及び前記電極端子を積重した積層体間の厚みの誤差の10倍以上である
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の半導体モジュール。
  6. 前記偏荷重抑制部材が設けられる空間に不活性ガスを充填する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  7. 前記電極端子には、並列動作する複数の半導体素子が設けられ、当該複数の半導体素子と前記電極端子との間に1枚の偏荷重抑制部材を設ける
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  8. 前記偏荷重抑制部材の板面を貫通して貫通孔を形成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体モジュール。
  9. 前記締結部材と並列して積層される前記積層体の最大熱膨張量と前記締結部材の最大熱膨張量の差が、前記締結部材の締結時の長さの0.1%以下である
    ことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
  10. 半導体素子と、
    前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、
    前記電極端子を前記半導体素子方向に圧接する複数の締結部材と、
    前記半導体素子と前記電極端子との間に設けられ、圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材と、
    を有する半導体モジュールの製造方法であって、
    前記締結部材の圧接力が等しくかつ圧接に必要な圧接力よりも小さい圧接力が作用するように前記締結部材を締結し、前記締結部材の圧接力が一定の値増加するようにすべての締結部材を締結する工程を、圧接に必要な圧接力に至るまで繰り返す
    ことを特徴とする半導体モジュール製造方法。
  11. 半導体素子と、
    前記半導体素子に形成された電極層と電気的に接続される電極端子と、
    前記半導体素子を前記電極端子を介して冷却する冷却器と、
    前記冷却器を半導体素子方向に圧接する複数の締結部材と、
    前記電極端子と前記冷却器との間に設けられ、圧接時の荷重により塑性変形する偏荷重抑制部材と、
    を有する半導体モジュールの製造方法であって、
    前記締結部材の圧接力が等しくかつ圧接に必要な圧接力よりも小さい圧接力が作用するように前記締結部材を締結し、前記締結部材の圧接力が一定の値増加するようにすべての締結部材を締結する工程を、圧接に必要な圧接力に至るまで繰り返す
    ことを特徴とする半導体モジュール製造方法。
  12. 前記半導体モジュールを加熱して、前記締結部材を締結する
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の半導体モジュール製造方法。
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