JP2014052973A - 無人搬送車の運行管理方法および無人搬送車の運行管理装置 - Google Patents

無人搬送車の運行管理方法および無人搬送車の運行管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の車両における走行の際のエネルギー効率に優れた無人搬送車の運行管理方法および無人搬送車の運行管理装置を提供する。
【解決手段】第1の車両30と第2の車両40について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出して、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、無人搬送車の運行管理方法および無人搬送車の運行管理装置に関するものである。
自動運転車両においての車両単体のエネルギー最適化として、燃費最適化はこれまでも行われてきた(例えば、特許文献1)。この種の装置は、路線の起伏等を含めた、車両の走行管理をダイヤ作成時に決めておくものである。
特開2006−219051号公報
無人搬送車(AGV)による運搬システムは、電車のように運行計画(ダイヤ)を決めたらそれを守るというものと違い、複数車両がそれぞれ積載した荷物の運搬要求に応じて走行している。また、車両の積載重量によって車両の最高速度・加速度も異なる。例えば、図11に示すように、複数台の車両100,101が追い越しを含む周回コースで走行している時において1つの車両だけのエネルギーの最適化を行っていても、システム全体の最適化にはならない。
具体的には、図11では港湾におけるコンテナターミナルにおいて、第1の車両100は、コンテナ船S1からガントリークレーン110で積み降ろしたコンテナを積んで走行路C1を搬送して、目的地となる遠方のラバータイヤクレーン121まで走行する。第2の車両101は、第1の車両100よりも目的地に近い場所でコンテナ船S1からガントリークレーン111で積み降ろしたコンテナを積んで走行路C1を搬送してラバータイヤクレーン120まで走行する。この場合、複数の車両100,101について他車両を待つことを含めた走行の際のエネルギー効率の最適化を常に行う必要がある。
本発明の目的は、複数の車両における走行の際のエネルギー効率に優れた無人搬送車の運行管理方法および無人搬送車の運行管理装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、無人搬送車の走行用に予め定められた走行路において第1の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第1の車両が走行を開始するとともに前記第1の荷物搬送開始位置とは異なる第2の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第2の車両が走行を開始して前記走行路の少なくとも一部区間において前記第1の車両と第2の車両が同一走行路を走行して前記第1の車両が第1の荷物搬送終了位置まで走行するとともに前記第2の車両が前記第1の荷物搬送終了位置とは異なる第2の荷物搬送終了位置まで走行するための無人搬送車の運行管理方法であって、前記第1の車両と第2の車両について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび前記車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出して、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行うことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、無人搬送車の走行用に予め定められた走行路において第1の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第1の車両が走行を開始する。また、第1の荷物搬送開始位置とは異なる第2の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第2の車両が走行を開始して走行路の少なくとも一部区間において第1の車両と第2の車両が同一走行路を走行して第1の車両が第1の荷物搬送終了位置まで走行する。第2の車両が第1の荷物搬送終了位置とは異なる第2の荷物搬送終了位置まで走行する。このとき、第1の車両と第2の車両について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率が算出されて、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行が行われる。よって、複数の車両における走行の際のエネルギー効率に優れたものとなる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の無人搬送車の運行管理方法において、前記車両の追い越しをしない場合には、前方車両が目的地に着く時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出するとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の無人搬送車の運行管理方法において、前記車両の追い越しをする場合には、追い越し位置における時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出するとよい。
請求項4に記載の発明では、無人搬送車の走行用に予め定められた走行路において第1の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第1の車両が走行を開始するとともに前記第1の荷物搬送開始位置とは異なる第2の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第2の車両が走行を開始して前記走行路の少なくとも一部区間において前記第1の車両と第2の車両が同一走行路を走行して前記第1の車両が第1の荷物搬送終了位置まで走行するとともに前記第2の車両が前記第1の荷物搬送終了位置とは異なる第2の荷物搬送終了位置まで走行するための無人搬送車の運行管理装置であって、前記第1の車両と第2の車両について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび前記車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する搬送エネルギー効率算出手段と、前記搬送エネルギー効率算出手段において算出した各走行パターンについての搬送エネルギー効率のうち搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行わせる運行手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、無人搬送車の走行用に予め定められた走行路において第1の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第1の車両が走行を開始する。また、第1の荷物搬送開始位置とは異なる第2の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第2の車両が走行を開始して走行路の少なくとも一部区間において第1の車両と第2の車両が同一走行路を走行して第1の車両が第1の荷物搬送終了位置まで走行する。第2の車両が第1の荷物搬送終了位置とは異なる第2の荷物搬送終了位置まで走行する。
このとき、搬送エネルギー効率算出手段により、第1の車両と第2の車両について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率が算出される。運行手段により、搬送エネルギー効率算出手段において算出した各走行パターンについての搬送エネルギー効率のうち搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行が行われる。よって、複数の車両における走行の際のエネルギー効率に優れたものとなる。
請求項5に記載のように、請求項4に記載の無人搬送車の運行管理装置において、前記搬送エネルギー効率算出手段は、前記車両の追い越しをしない場合には、前方車両が目的地に着く時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出するとよい。
請求項6に記載のように、請求項4または5に記載の無人搬送車の運行管理装置において、前記搬送エネルギー効率算出手段は、前記車両の追い越しをする場合には、追い越し位置における時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出するとよい。
本発明によれば、複数の車両における走行の際のエネルギー効率に優れたものとなる。
実施形態の無人搬送車の運行管理装置が用いられるコンテナターミナルの概略平面図。 無人搬送車の運行管理装置のシステム構成図。 無人搬送車の運行管理方法を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理方法を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理方法を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理手順を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理手順を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理手順を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理手順を説明するための運行計画図。 無人搬送車の運行管理手順を説明するための運行計画図。 コンテナターミナルの概略平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態では、無人搬送車の運行管理装置は港湾のコンテナターミナルにおける無人搬送車の運行管理を行う場合に適用している。
図1は、港湾におけるコンテナターミナルの概略平面を示しており、コンテナターミナルにおいて、無人搬送車としての車両30,40が周回コース(図1中、白抜き矢印で示す反時計回りの周回コース)を走行する。車両30,40として、エンジン車、ハイブリッド車、バッテリ車等が用いられ、図示しない駆動源としてのエンジンや電動モータの駆動により走行できる。コンテナ船S1からコンテナがガントリークレーン60で積み降ろされる。ガントリークレーン60で積み降ろされたコンテナが車両30に搭載される。また、コンテナ船S1からコンテナがガントリークレーン61で積み降ろされる。ガントリークレーン61で積み降ろされたコンテナが車両40に搭載される。
コンテナターミナルには無人搬送車の走行路80,81,82,83,84が設定されている。この走行路を車両30,40がコンテナを積んで走行する。このとき、走行路81は車両30,40が共に走行する共通の走行路となっている。また、ガントリークレーン60により車両30にコンテナを積む位置は、ガントリークレーン61により車両40にコンテナを積む位置よりも目的地に対し後方となっている。
車両30は目的地となる遠方のラバータイヤクレーン71まで走行する。詳しくは、車両30は、走行路80→走行路81→走行路82を通る。車両40は、車両30よりも近い場所であるラバータイヤクレーン70まで走行する。詳しくは、車両40は、走行路83→走行路81→走行路84を通る。従って、走行用に予め定められた走行路80〜84において走行路の少なくとも一部区間において第1の車両30と第2の車両40が同一走行路81を走行する。
図2に示すように、無人搬送車の運行管理装置のシステム構成として、運行管理コンピュータ20を備えている。運行管理コンピュータ20は、コンテナターミナルの管理棟に設けられている。運行系総括管理コンピュータ50は、各ガントリークレーン60,61に指令を送り所望の動作(荷役作業)を行わせる。運行系総括管理コンピュータ50は、各ラバータイヤクレーン70,71に指令を送り所望の動作(荷役作業)を行わせる。
運行系総括管理コンピュータ50は、運行管理コンピュータ20に対し各ガントリークレーン60,61の荷役作業の開始・終了時間を通知するとともに各ラバータイヤクレーン70,71の荷役作業の開始・終了時間を通知する。
運行管理コンピュータ20は、各車両30,40に搭載されたコンピュータ31,41と通信可能となっている。各車両30,40のコンピュータ31,41は荷重センサによる荷重を検知し、検知した荷重G1,G2を運行管理コンピュータ20に送るようになっている。この荷重G1,G2により各車両30,40の最高加速と最高速度が決まる。また、運行管理コンピュータ20から各車両30,40のコンピュータ31,41に走行指令が送られる。この走行指令を従って各車両30,40のコンピュータ31,41は各車両30,40を決められたコースで駆動源のエンジンや電動モータ等を駆動して、速度、加速度等を制御しつつ走行を行わせる。このとき、運行管理コンピュータ20は、各ガントリークレーン60,61の荷役作業の開始時間・終了時間、各ラバータイヤクレーン70,71の荷役作業の開始時間・終了時間、車両30,40の荷重に基づいて車両30,40の運行管理を行う。
次に、無人搬送車の運行管理装置10の作用(運行管理方法)、即ち、運行管理コンピュータ20が実行する処理について説明する。
複数台の車両30,40に対して、コンテナ移送の作業効率を下げることなく、即ち、コンテナ移送の到達目標時間は厳守しつつ、各車両30,40の出発時間を含めた走行パターンの可能性を検討してシステム全体でのエネルギー効率の最適化を求める。この際、複数台の運行を行うときに、システム全体のエネルギー効率が最良となるように(燃費等が最小化するように)各車両のとるべき各車両30,40の出発時間を含めた走行パターンを決定する(運行を支援する)。
まず、状況について説明する。
図1に示すように、コンテナ船S1からコンテナ置場に車両30,40でコンテナを移送する。
車両30は、ガントリークレーン60のコンテナ積み降ろし位置である荷物搬送開始位置P1sから、ラバータイヤクレーン71の配置位置である荷物搬送終了位置P1eまでコンテナを搬送する。また、車両40は、ガントリークレーン61のコンテナ積み降ろし位置である荷物搬送開始位置P2sから、ラバータイヤクレーン70の配置位置である荷物搬送終了位置P2eまでコンテナを移送する。
よって、第1の荷物搬送開始位置P1sからコンテナ(荷物)を積載した第1の車両30が走行を開始するとともに第1の荷物搬送開始位置P1sとは異なる第2の荷物搬送開始位置P2sからコンテナ(荷物)を積載した第2の車両40が走行を開始する。そして、第1の車両30が第1の荷物搬送終了位置P1eまで走行するとともに第2の車両40が第1の荷物搬送終了位置P1eとは異なる第2の荷物搬送終了位置P2eまで走行する。
これを図3の運行管理図(ダイヤグラム)で示す。図3において、横軸に時間をとり、縦軸に距離(道程)をとっている。ここで、車両30の荷物搬送開始位置P1sと車両40の荷物搬送開始位置P2sとは距離d1だけ離れている。よって、図3の縦軸には、車両30の荷物搬送開始位置P1s、車両40の荷物搬送開始位置P2s、車両30の荷物搬送終了位置P1e、車両40の荷物搬送終了位置P2eをとることができる。また、図3の横軸については、車両30,40はそれぞれ、目的地でラバータイヤクレーン70,71が準備できるまでに到着すればよい。具体的に説明すると、目的地の到達時間については、最も早い時刻として最速到達時間が、また、最も遅い時刻として到達目標時間があり、その間において到達すればよい。図3の場合では、車両30における最速到達時間が90秒であり、到達目標時間が120秒である。また、車両40における最速到達時間が55秒であり、到達目標時間が110秒である。このように、図3は、各車両30,40が走行可能な範囲を示している。
次に、検討準備について説明する。
車両30,40の状況を表示した図3を作成するとともに、この図3に基づいて搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンを決定する。つまり、車両がエンジン車やハイブリッド車ならば燃料消費量が、また、車両がバッテリ車ならば消費電力が最小となるような各車両の走行パターンを決定する。走行パターンは、車両の出発時間を含み、車両速度や加速等の走行のパターンである。
第1のプラン(運行計画)として、図4は、車両30と車両40について車両の追い越しをしない場合の運行管理図(ダイヤグラム)を示す。第2のプラン(運行計画)として、図5は、車両30と車両40について車両の追い越しをする場合の運行管理図(ダイヤグラム)を示す。そして、車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出して、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行う。
図4において、車両30と車両40は同時に走行を開始し、車両30は車両40を追い越すことなく車両40は荷物搬送終了位置P2eに、また、車両30は荷物搬送終了位置P1eに到着する。図4の追い越さないプランでは、車両30と車両40とが同時に発車して、前半部をゆったり走り、後半は車両30だけ急ぐ。ここで、車両40の到達時間については可変である。
図5の車両の追い越しがあるプランでは、車両30は車両40よりも先に走行を開始し、車両30は車両40を抜いてから荷物搬送終了位置P1eに向かって走行するとともに、車両40は車両30が先に行った後に荷物搬送終了位置P2eに向かって走行して荷物搬送終了位置P2eに到着する。この図5の追い越すプランについては、車両30は先行して発車して車両40を追い越し、その後に車両40が発車するが、追越時間については、その範囲は可変である。
まず、図4における車両の追い越しをしない場合の運行管理の手順について説明する。即ち、前方の車両が目的地に着くタイミングについて詳しく説明する。前方の車両が目的地に着くタイミングに幅、即ち、時間帯ができるのでその幅(時間帯)内で分割する。この分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率をシミュレーションにより算出する。
具体的には、図6に示すように、車両30の到達目標時間t2が決められる。これを図6においてプロット点Pr1で示す。また、車両40の到達目標時間t1が決められる。これを図6においてプロット点Pr2で示す。さらに、車両30が最速で走行した場合の走行線L1が描ける。また、車両30が最速で走行し、かつ車両30が到達目標時間t2に荷物搬送終了位置P1eに到達する場合の走行線L2が描ける。
同様に、車両40が最速で走行した場合の走行線L3が描ける。また、車両40が最速で走行し、かつ車両40が到達目標時間t1に荷物搬送終了位置P2eに到達する場合の走行線L4が描ける。
図6での線L3について図7に示すように車両40が荷物搬送終了位置P2eに最速で走行したときの横軸を最速で着ける時間tsとする。一方、図7において、縦軸での車両40の荷物搬送終了位置P2eにおいて図6の線L2と交わる点Pr3を求め、この点Pr3での横軸を時間teとする。このようにして求められた時間teと時間tsとの間の時間帯(期間)T1が選択できる期間となる。例えば、点Pr3と車両40の荷物搬送開始位置P2sとを結ぶ線L5が車両40についての走行線(パターン)となる。
そして、時間帯(期間)T1を、図8に示すように、例えば3分割して、例えば(2/3)・T1における点Pr4を求め、点Pr4と車両40の荷物搬送開始位置P2sとを結ぶ線L7が車両40の走行パターンとなる。また、点Pr4と車両30の荷物搬送開始位置P1sとを結ぶ線L6、および、点Pr4とプロット点Pr1とを結ぶ線L8が車両30の走行パターンとなる。同様にして、時間帯T1を分割(例えば3分割)した他の点(図8の点Xで示す)についても各車両の走行パターンを求める。図8のように3分割した場合には4種類の各車両の走行パターンが得られる。
このように、時間帯(期間)T1内で分割したときの各車両の走行パターンを求め、各走行パターンについて各車両30,40についての車両毎のコース形状や荷の重さ等に基づいて搬送エネルギー効率を算出して記憶する。そして、搬送エネルギー効率が最も良い各車両の走行パターンを選択する。詳しくは、車両30と車両40について車両の追い越しをしない場合における前方車両が目的地に着く時間帯T1について分割したときの各車両についての搬送エネルギー効率を算出して、搬送エネルギー効率が最も良い各車両の走行パターンを選択する。これを、車両の追い越しをしない場合において選択された各車両の走行パターンとする。
次に、図5における車両の追い越しをする場合の運行管理の手順について説明する。即ち、どのタイミングで追い越すかについて詳しく説明する。追い越し位置における時間(タイミング)に幅、即ち、時間帯ができるのでその幅(時間帯)内で分割する。この分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率をシミュレーションにより算出する。
具体的には、図9に示すように、上述した図6での線L1で車両30が走行した場合の車両40の荷物搬送開始位置P2sでの到達時間tsを求める。この時間tsが、後方の車両が前方の車両に最速で追い着く時間となる。一方、図6での線L2(車両30が荷物搬送終了位置P1eに最速で走行し、かつ、荷物搬送終了位置P1eに対し到達目標時間t2に到達する場合)で車両30が走行した場合の車両40の荷物搬送開始位置P2sでの到達時間teを求める。このようにして求められた時間teと時間tsとの間の時間帯(期間)T2が選択できる期間となる。例えば、点Pr5と点Pr2を結ぶ線L10が車両40についての走行パターンとなるとともに、点Pr5と点Pr1とを結ぶ線L11および線分L9(点Pr5と荷物搬送開始位置P1sとを結ぶ線)が車両30についての走行パターンとなる。
そして、時間帯(期間)T2を、図10に示すように例えば3分割して、例えば(2/3)・T2における点Pr6を求め、点Pr6と車両30の荷物搬送開始位置P1sとを結ぶ線L12および点Pr6と点Pr1を結ぶ線L14が車両30の走行パターンとなる。また、点Pr6と車両40の点Pr2とを結ぶ線L13が車両40の走行パターンとなる。同様にして、時間帯T2を分割(例えば3分割)した他の点(図10の点Yで示す)についても各車両の走行パターンを求める。図10のように3分割した場合には4種類の各車両の走行パターンが得られる。
このように、時間帯(期間)T2内で分割したときの各車両の走行パターンを求め、各走行パターンについて各車両30,40についての車両毎のコース形状や荷の重さ等に基づいて搬送エネルギー効率を算出して記憶する。そして、搬送エネルギー効率が最も良い各車両の走行パターンを選択する。これを、車両の追い越しがある場合において選択された各車両の走行パターンとする。
そして、車両の追い越しをしない場合において選択された各車両の走行パターンと、車両の追い越しがある場合において選択された各車両の走行パターンのうち、よりエネルギー効率がよいものを選択する。つまり、車両30と車両40について車両の追い越しがない場合での分割したときの各走行パターンの搬送エネルギー効率(図8のように3分割した場合には4つの搬送エネルギー効率)、および、車両の追い越しがある場合での分割したときの各走行パターンの搬送エネルギー効率(図10のように3分割した場合には4つの搬送エネルギー効率)について、最も効率が良いものを選択する。そして、搬送エネルギーについて効率を考慮して選択した搬送エネルギー効率が最も良い各車両の走行パターンで各車両の運行を行わせる。
このようにして、図4に示すプラン(第1の計画)と図5に示すプラン(第2の計画)において、可変量(T1,T2)を分割して(数ステップとって)走行パターンを作成し、燃費等のエネルギー効率の検討をする。そして、その中から、エネルギー効率が最良のものを選択し運用に用いて車両30,40の走行が行われる。
なお、車両が追い越す条件(可変量T2が発生する条件)は、上述の車両30,40について荷物搬送開始の位置関係を変えても生じるものであり、例えば、後方の車両の方が前方の車両よりも速い場合にも生じる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)無人搬送車の運行管理方法として、第1の車両30と第2の車両40について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出して、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行う。無人搬送車の運行管理装置として、運行管理コンピュータ20を備える。そして、搬送エネルギー効率算出手段としての運行管理コンピュータ20は、第1の車両30と第2の車両40について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する。運行手段としての運行管理コンピュータ20は、算出した各走行パターンについての搬送エネルギー効率のうち搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行わせる。これにより、複数の車両における走行の際のエネルギー効率に優れたものとなる。つまり、システム全体の燃費改善・コスト削減・給油頻度削減を図ることができる。また、騒音低下を図ることができる。さらに、車両の寿命延長を図ることができる。
(2)詳しくは、無人搬送車の運行管理方法として、車両の追い越しをしない場合には、前方車両が目的地に着く時間帯T1について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する。また、無人搬送車の運行管理装置として、搬送エネルギー効率算出手段としての運行管理コンピュータ20は、車両の追い越しをしない場合には、前方車両が目的地に着く時間帯T1について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する。これによって、前方車両が目的地に着く時間帯T1を分割したときの各走行パターンについて、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行わせることが可能となる。
(3)無人搬送車の運行管理方法として、車両の追い越しをする場合には、追い越し位置における時間帯T2について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する。また、無人搬送車の運行管理装置として、搬送エネルギー効率算出手段としての運行管理コンピュータ20は、車両の追い越しをする場合には、追い越し位置における時間帯T2について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する。これによって、追い越し位置における時間帯T2を分割したときの各走行パターンについて、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行わせることが可能となる。
(4)第1の車両30と第2の車両40は、荷物搬送を開始する位置において後方を走行する車両が前方を走行する車両よりも遠方に走行するので、追い越す状況が生じやすくこの場合に運行管理する上で好ましい。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・3台以上の場合も基本的に同じプロセスを用いる。
・適宜、走行路上に移載場所以外の退避スペースを設けて走行中での追い越しができるようにしてもよい。
・港湾におけるコンテナターミナルにおける無人搬送車の運行管理を行う場合以外に適用してもよい。
20…運行管理コンピュータ、30…車両、40…車両、80…走行路、81…走行路、82…走行路、83…走行路、84…走行路、P1s…荷物搬送開始位置、P2s…荷物搬送開始位置、P1e…荷物搬送終了位置、P2e…荷物搬送終了位置。

Claims (6)

  1. 無人搬送車の走行用に予め定められた走行路において第1の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第1の車両が走行を開始するとともに前記第1の荷物搬送開始位置とは異なる第2の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第2の車両が走行を開始して前記走行路の少なくとも一部区間において前記第1の車両と第2の車両が同一走行路を走行して前記第1の車両が第1の荷物搬送終了位置まで走行するとともに前記第2の車両が前記第1の荷物搬送終了位置とは異なる第2の荷物搬送終了位置まで走行するための無人搬送車の運行管理方法であって、
    前記第1の車両と第2の車両について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび前記車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出して、搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行うことを特徴とする無人搬送車の運行管理方法。
  2. 前記車両の追い越しをしない場合には、前方車両が目的地に着く時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出することを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車の運行管理方法。
  3. 前記車両の追い越しをする場合には、追い越し位置における時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の無人搬送車の運行管理方法。
  4. 無人搬送車の走行用に予め定められた走行路において第1の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第1の車両が走行を開始するとともに前記第1の荷物搬送開始位置とは異なる第2の荷物搬送開始位置から荷物を積載した第2の車両が走行を開始して前記走行路の少なくとも一部区間において前記第1の車両と第2の車両が同一走行路を走行して前記第1の車両が第1の荷物搬送終了位置まで走行するとともに前記第2の車両が前記第1の荷物搬送終了位置とは異なる第2の荷物搬送終了位置まで走行するための無人搬送車の運行管理装置であって、
    前記第1の車両と第2の車両について車両の追い越しをしない場合の各車両の走行パターンおよび前記車両の追い越しをする場合の各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出する搬送エネルギー効率算出手段と、
    前記搬送エネルギー効率算出手段において算出した各走行パターンについての搬送エネルギー効率のうち搬送エネルギー効率が最も良い走行パターンで各車両の走行を行わせる運行手段と、
    を備えたことを特徴とする無人搬送車の運行管理装置。
  5. 前記搬送エネルギー効率算出手段は、前記車両の追い越しをしない場合には、前方車両が目的地に着く時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出することを特徴とする請求項4に記載の無人搬送車の運行管理装置。
  6. 前記搬送エネルギー効率算出手段は、前記車両の追い越しをする場合には、追い越し位置における時間帯について分割したときの各車両の走行パターンについての搬送エネルギー効率を算出することを特徴とする請求項4または5に記載の無人搬送車の運行管理装置。
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