JP2014052702A - 複数画像合成装置 - Google Patents

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【課題】異なる撮像器から得られた複数の画像を合成しても輝度ムラの少ない画像が得られる複数画像合成装置を提供すること。
【解決手段】一例の複数画像合成装置は、複数の赤外線撮像器により隣接する各画像に対して一部を重ねて撮像した複数の画像を補正して合成する複数画像合成装置であって、前記画像の2つの隣接する各領域について、各画素の輝度及び各画素の輝度についての頻度の関係を求めこれを輝度補正バイアスとし、各画素の輝度を補正する輝度補正係数及び前記隣接2領域における平均輝度を求め、前記隣接2領域の重なり領域における値を、前記輝度補正係数に各画素の輝度を乗算した値に前記輝度補正バイアスを加算した値を、重なり領域における輝度補正値として得、この輝度補正値を複数の前記重なり領域について求め、これらの輝度補正値からバイリニア補間法によって各画素の補正値を求め、この補正値により各画素の補正をした後、前記複数の画像を合成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、例えば複数の赤外線撮像器により撮像された複数の画像を合成する複数画像合成装置に関する。
例えば複数の赤外線撮像器により撮影した複数の画像を合成して1枚の画像を作成する場合がある。赤外線撮像器は、個別に感度ムラがあり、画素ごとにばらついている感度をほぼ一定に合わせるために、一定の温度で制御して熱板を見込んだ状態で感度を補正するデータを取得する。これにより、画像を構成する画素毎の感度がほぼ一定になる。この処理を各赤外線撮像器毎に行い、それぞれの感度を合わせる。
しかし、赤外線撮像器毎に感度が異なるので、同じ熱板で感度補正しても明るさに差が出るのでこのまま画像を1つの画像に補正した場合に、明るさにムラが出る。これに対して境界付近を不明瞭にして目立たなくする方法もあるが、全体を見た場合やはり、ムラが目立ってしまう。そこで、各画像の平均輝度レベルとコントラストに基づいて画像の明るさを補正する画像合成方法が考えられた。しかし、この方法でも画像のムラをあまり少なくすることができない。
特開2007−324869号公報
本発明の課題は、異なる撮像器から得られた複数の画像を合成しても輝度ムラの少ない画像が得られる複数画像合成装置を提供する。
本発明一実施形態によれば、複数の赤外線撮像器により隣接する各画像に対して一部を重ねて撮像した複数の画像を補正して合成する複数画像合成装置であって、前記画像の2つの隣接する各領域について、各画素の輝度及び各画素の輝度についての頻度の関係を求めて、各画素の輝度を補正する輝度補正係数及び前記隣接2領域における平均輝度を求めこれを輝度補正バイアスとし、前記隣接2領域の重なり領域における値を、前記輝度補正係数に各画素の輝度を乗算した値に前記輝度補正バイアスを加算した値を、重なり領域における輝度補正値として得、この輝度補正値を複数の前記重なり領域について求め、これらの輝度補正値からバイリニア補間法によって各画素の補正値を求め、この補正値により各画素の補正をした後、前記複数の画像を合成する、複数画像合成装置を提供する。
第1の実施形態に係る複数画像合成装置を含む全体構成例を示す図である。 第1の実施形態の複数画像の配置関係例を示す図である。 図1に示す第1の実施形態の画像補正処理部の構成例を示す図である。 一実施形態の演算処理のフローを示す図である。 図2に示す画像配置関係において着目する一部の画像を取り出して示す図である。 一実施形態において各画素の輝度と頻度の関係例を示す図である。 バイリニア補間法を説明するための図である。 第2の実施形態における撮像器の関係例を示す図である。 第2の実施形態における画像関係の例を示す図である。 第2の実施形態において、重なり領域における画素の輝度と頻度関係の例を示す図である。 第3の実施形態において、輝度補正係数、輝度補正バイアスを計算するための重なり領域の輝度の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態の構成例を図1に示す。この複数画像合成システムは、例えば赤外線撮像器である6台の撮像器11A,11B,11C,11D,11E,11Fと、これらの撮像器で得られた画像を画像信号として受信する画像受信部12と、この画像受信部12で受信した画像信号を後述するように補正処理する画像補正処理部13と、画像補正処理部13で補正処理された画像を合成する画像合成部14と、画像合成部14で合成された画像を表示する画像表示部15とを有する。この複数画像合成システムは6台の撮像器を用いる例について説明するが、5台など6台以外の台数の撮像器を用いてもよく、以下の処理を同様に行うことができる。
画像補正処理部13と画像合成部14は、一実施形態の複数画像合成装置16を構成する。撮像器11A,11B,11C,11Dは、例えば水平方向で周囲360°にわたって向けられよう設置され、各撮像器による画像はその境界で一部重なって撮像される。
一方、撮像器11Eは上方に向けられるよう設置され、撮像器11Fは下方に向けられるよう設置される。したがって、これらの撮像器により撮像される画像は、図2に示すように、撮像器11A,11B,11C,11Dにより撮像される画像の上端、下端と一部重なるように撮像される。撮像器11A,11B,11C,11D,11E,11Fの撮像器で得られる画像を各々領域A,B,C,D,E,Fで表している。
図2では、例えば領域Aの画像と領域Bの画像が重なる領域は領域ABで表してある。他の領域についても同様である。上記6台の撮像器によって合成される1枚の画像は、水平方向360°及び上下方向の画像が合わせて得られ、全方位にわたる画像となる。
この複数画像合成装置16の構成例を図3に示す。複数画像合成装置16は上記画像合成部14のほかに画像補正処理部13を有しており、画像補正処理部13は、各領域のデータを取得する領域データ取得部31と、重なり領域のデータを取得する重なり領域データ取得部32と、各領域の平均値μを計算する領域平均値計算部33と、各領域の画素ごとの標準偏差を計算する画素標準偏差計算部34と、各領域の輝度平均値から輝度補正バイアスを計算する補正バイアス計算部35と、標準偏差から補正倍率を計算する補正倍率計算部36と、輝度補正倍率と輝度補正バイアスからバイリニア補間法による補正を行い各画素の補正値を計算するバイリニア補正値計算部37とを有する。
次にこの複数画像合成システムについて、画像補正処理部13においてなされる処理を中心に、図4に示すフローチャートにしたがって説明する。
図3に示す領域データ取得部31において画像受信部12で得られた領域A,B,C,D,E,F、各領域の輝度データを取得する。これら各領域の輝度データは、領域平均値計算部33及び画素標準偏差計算部34に入力される。ステップS401で重なり領域を特定する。重なり領域における輝度データは重なり領域データ取得部32で得られ、領域平均値計算部33及び画素標準偏差計算部34に入力される。
例えば図5に示す領域Aを中心に、特に重なり領域AFについてその画像処理を説明する。他の領域についても同様に処理される。図5において領域AB,AD,AE,AFは重なり領域を示している。各領域での輝度レベルの平均値はステップS402で求められ、領域間での輝度レベル平均値の差はステップS403で求められる。
領域Fの輝度(明るさ)平均値をμfで表し、領域Aの輝度平均値をμaで表わす。領域Fにおける各画素の標準偏差をσf、領域Aにおける各画素の標準偏差をσaで表す。
これら領域F,Aの輝度の平均値μf、μaは領域平均値計算部33で計算され、重なり領域AFにおける各画素の標準偏差値は画素標準偏差計算部34で計算される(ステップS404)。
例えば、各領域における輝度レベルの分布をガウス分布であるとする。領域Fにおける各画素の頻度に対する輝度は、この領域の平均輝度レベルμfを中心に図6(a)に示すようになる。同様に領域Aにおける各画素の頻度に対する輝度は、この領域の平均輝度レベルμaを中心に図6(b)に示すようになる。
そして、領域Fにおける各画素の輝度をμiとすると、その画素の標準偏差σfは図6(a)に示すように求められる。同様に領域Aにおける各画素の輝度をμjとすると、その画素の標準偏差σaは図6(b)に示すように求められる。これらの計算は画素標準偏差計算部34においてなされる。
領域平均値計算部33で求められた領域F,Aにおける輝度の平均値の差、即ち補正バイアスが補正バイアス計算部35で求められる。一方、補正倍率計算部36では、画素標準偏差計算部34で求められた標準偏差から補正倍率を求める(ステップS405)。
即ち、重なり領域AFにおける補正バイアスμfaは、μfa=μf−μaとして求められ、この重なり領域AFにおける補正倍率σfaは、σfa=σf/σaとして求められる。
重なり領域AF,AB,AD,AEにおけるこれらの係数(補正バイアス及び補正倍率)を、補正バイアス計算部35及び補正倍率計算部36で計算する。これらの係数を用いて、バイリニア補間法により画素毎の補正値の計算を行う(ステップS406)。
補正バイアスについては、μfa=μf−μa、μab=μb−μa、μae=μe−μa、μad=μd−μaの4点により、バイリニア補間法で各画素における補正バイアス値を求める。
一方、補正倍率については標準偏差比、即ちσaf=σf/σa、σab=σb/σa、σae=σe/σa、σad=σd/σaの4つの標準偏差比に各領域の点における輝度を掛けた値を4つのベクトルとしてバイリニア補間法により各輝度値の補正を行う。
バイリニア補間法は、直感的には4つのベクトルから成る平面を仮定して、各画素値がその平面に到達するように補正することを意味する。
ステップS407では、上記補正データに基づいて画像の合成がなされる(ステップS407)。
ここでバイリニア補間法につき、図7を用いて説明する。今、(x1,y1)、(x1,y2)、(x2,y1)及び(x2,y2)の4点における値が既知で、Q11、Q12,Q21、Q22であったとする。
このとき、(x1,y1)、(x1,y2)、(x2,y1)及び(x2,y2)内の1点(X,Y)における値f(X,Y)は、次式により求められる。
Figure 2014052702
このバイリニア補間法を用い、ステップS406でバイリニア補正値計算部37において各画素の値を補正する。
なお、この実施形態の上記説明では、2重に重なる領域において、補正バイアスと補正倍率を求め各々バイリニア補間法により、各画素値を補正した。しかし、3重に重なる領域、例えば図5における、4つの領域ADE,ADF,ABF,ABEについて、補正バイアスと補正倍率を求め、バイリニア補間法により各領域の画素値を補正するようにしてもよい。
この第1の実施形態によれば、各領域における輝度を求めて、領域間の感度ムラによる不自然さを排除することができる。
<第2の実施形態>
次に第2の実施形態について説明する。この実施形態は、各撮像器により撮像した画像の温度分布により輝度補正を行う例である。この実施形態でも複数の撮像器により撮像した画像を用いる。いまの場合、例えば5台の撮像器81A,81B,81C,81D,81Eにより撮像を行う。3台の撮像器81B,81C,81Dは周囲360°撮像するように設けられる。撮像器81Aは上方に向けて設置され、撮像器81Eは下方に向けて設置される。
この実施形態においても撮像器の数を除いて図1及び図3に示す構成と同様となる。すなわち、図8に示す5台の撮像器で得られた画像を画像信号として受信する画像受信部12と、この画像受信部12で受信した画像信号を後述するように補正処理する画像補正処理部13と、画像補正処理部13で補正処理された画像を合成する画像合成部14と、画像合成部14で合成された画像を表示する画像表示部15とを有する。
また、複数画像合成装置16は上記画像合成部14のほかに画像補正処理部13を有しており、画像補正処理部13は、各領域のデータを取得する領域データ取得部31と、重なり領域のデータを取得する重なり領域データ取得部32と、各領域の平均値μを計算する領域平均値計算部33と、各領域の画素ごとの標準偏差を計算する画素標準偏差計算部34と、各領域の輝度平均値から輝度補正バイアスを計算する補正バイアス計算部35と、標準偏差から補正倍率を計算する補正倍率計算部36と、補正倍率と輝度補正バイアスからバイリニア補間法による補正を行い各画素の補正値を計算するバイリニア補正値計算部37とを有する。
上記5台の撮像器により撮像される画像は、上記第1の実施形態の場合と同じように側辺、下辺、上辺で一部重なるように撮像される。図9に、この一部重なる画像間の関係を示す。
いま、領域Aと領域Cの重なる画像ACの領域に着目する。領域Aの重なり領域ACでの輝度レベルの頻度分布の例を図10(a)に示す。図10(a)において横軸には輝度を取っており縦軸には各輝度の頻度を表している。横軸の輝度は、温度に対応する。この図から重なり領域ACにおいては、輝度がLa1の画素が最も多く、輝度がLb1の画素がその次に多いことを示している。
一方、領域Cの重なり領域ACにおける輝度レベルの頻度分布の例を図10(b)に示す。この図10(b)においても横軸に輝度を取っており縦軸には各輝度の頻度を表している。横軸の輝度は、温度に対応する。この図から領域Cにおける重なり領域ACにおいては、輝度がLa2の画素が最も多く、輝度がLb2の画素がその次に多いことを示している。
これらの特性から次式により特徴点の輝度補正係数α、輝度レベル(輝度補正バイアス)βを求める。
α=(Lb1−La1)/(Lb2−La2)
β={(α×La2−La1)+(α×Lb2−Lb1)}/2
このαとβを用いて領域Aを補正する。すなわち、領域Aの画素の輝度レベルにαを乗じてβを加算する。こうして、領域Aの感度を領域Cの感度に合わせることができる。同様に、重なる領域BC、領域CE、領域CDについても、上記α、βを求め、各画素の輝度レベルにαを乗じ、βを加算する。
この後、バイリニア補間法により、各画面の画素を補正して画像を合成する。このように各領域の温度に対応する輝度の分布に対する頻度を求めることによっても、領域間の感度ムラを低減することが可能となる。
<第3の実施形態>
次に第3の実施形態について説明する。この場合の構成も撮像器が5台であるほか、図1及び図3と同様である。
この実施形態では、各画素の輝度を調べて輝度補正係数と輝度レベル(輝度補正バイアス)を求める。例えば図9において、重なる領域AC,BC,CE,CDのうち輝度レベルが高い画素及び低い画素を候補(特徴点)として数個求める。これらの画素の位置を比較し、画像を位置合わせする。この位置合わせ処理の過程で絞り込んだ特徴点の輝度レベルを用いて輝度補正係数αと輝度レベルβを求める。
図11(a)に領域Aにおける重なり領域ACの画像例を示し、図11(b)に領域Cにおける重なり領域ACの画像の例を示す。領域Aと領域Cと重なり合う領域があるので、それぞれの重なる領域のうち、輝度レベルが高い画素もしくは低い画素を選択する。そしてそれらの相対位置関係からそれぞれのうちペアとならない画素を排除する。排除した後の候補の輝度レベルから輝度補正係数を求める。
図11(a)と図11(b)から、画素La1と画素La2、画素Lb1と画素Lb2、画素Lc1と画素Lc2、画素Ld1と画素Ld2が対応する。したがって、各輝度補正係数は次のようになる。
αab=(La2−Lb2)/(La1−Lb1)
αac=(La2−Lc2)/(La1−Lc1)
αad=(La2−Ld2)/(La1−Ld1)
αbd=(Lb2−Ld2)/(Lb1−Ld1)
αcd=(Lc2−Ld2)/(Lc1−Ld1)
ここで、αab、αac、αad、αbc、αbd、αcdの平均値を輝度補正係数αとする。輝度補正係数αと同様に候補それぞれから求めたβabなどを平均して輝度補正バイアスβを求める。
βab={(α×La2−La1)+(α×Lb2−Lb1)}/2
このようにして求めた輝度補正係数と輝度補正バイアスから、重なり領域ACの、バイリニア補間のための値(ベクトル値)を求める。
同様に各重なり領域について、各輝度に輝度補正係数に輝度補正バイアスを加算してバイリニア補間のための値を求める。
これらの4つの重なり領域のバイリニア補間のための値を用いてバイリニア補間をバイリニア補正値計算部37で行い、その値を用いて各画素の輝度値を補正する。その後合成して、感度ムラを低減した画像を得る。
実施形態によれば、異なる撮像器から得られた複数の画像を合成しても輝度ムラの少ない画像が得られる複数画像合成装置を提供できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したがこれらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11A,11B,11C,11D,11E,11F・・・・撮像器
12・・・・画像受信部
13・・・・画像補正処理部
14・・・・画像合成部
15・・・・画像表示部
16・・・・複数画像合成装置
31・・・・領域データ取得部
32・・・・重なり領域データ取得部
33・・・・領域平均値計算部
34・・・・画素標準偏差計算部
35・・・・補正バイアス計算部
36・・・・補正倍率計算部
37・・・・バイリニア補正値計算部

Claims (6)

  1. 複数の赤外線撮像器により隣接する各画像に対して一部を重ねて撮像した複数の画像を補正して合成する複数画像合成装置であって、
    前記画像の2つの隣接する各領域について、各画素の輝度及び各画素の輝度についての頻度の関係を求めて、各画素の輝度を補正する輝度補正係数及び前記隣接2領域における平均輝度を求めこれを輝度補正バイアスとし、前記隣接2領域の重なり領域における値を、前記輝度補正係数に各画素の輝度を乗算した値に前記輝度補正バイアスを加算した値を、重なり領域における輝度補正値として得、
    この輝度補正値を複数の前記重なり領域について求め、これらの輝度補正値からバイリニア補間法によって各画素の補正値を求め、
    この補正値により各画素の補正をした後、前記複数の画像を合成する、
    複数画像合成装置。
  2. 前記輝度補正係数は、前記画像の2つの隣接する各領域について、各画素の平均輝度及び各画素の輝度について最も頻度の高い輝度から求めた偏差の比を用い、
    前記輝度補正バイアスは、前記平均輝度の前記隣接2領域における差を用いる、請求項1記載の複数画像合成装置。
  3. 前記輝度補正係数は、隣接する2領域の重なり領域における輝度とその輝度の頻度の特性から最も高い頻度の第1輝度とその次に高い頻度の第2輝度の差の比により求め、
    前記輝度補正バイアスは、前記輝度補正係数に前記第2輝度を乗算して得た値に前記第1輝度を減算した値の比として得る、請求項1記載の複数画像合成装置。
  4. 前記輝度補正係数は、隣接2領域における対応画素の輝度差の比として計算し、輝度補正バイアスは、対応画素の一方の輝度に前記輝度補正係数を掛けた値から対応画素の他方の値を引いた値を平均することにより求める、請求項1記載の複数画像合成装置。
  5. 前記複数の画像は、周囲に配置した3台の赤外線撮像器と、これら赤外線撮像器の上下に各々配置した2台の赤外線撮像器とから得られた5枚の画像である請求項3又は請求項4記載の複数画像合成装置。
  6. 複数の赤外線撮像器により隣接する各画像に対して一部を重ねて撮像した複数の画像を補正して合成する複数画像合成装置であって、
    前記画像の2つの隣接する各領域について、
    各画素の平均輝度を求める平均輝度計算手段と、
    前記隣接2領域で、各画素の輝度について最も頻度の高い輝度からの偏差を求める輝度偏差計算手段と、
    前記輝度偏差計算手段により計算した偏差の前記隣接2領域における比を輝度補正係数とし、前記平均輝度計算手段により計算した平均輝度の前記隣接2領域における差を輝度補正バイアスとして、前記隣接2領域の重なり領域における値を、前記輝度補正係数に各画素の輝度を乗算しこれに前記輝度補正バイアスを加算した値を重なり領域における輝度補正値として得る輝度補正値計算手段と、
    この輝度補正値計算手段により計算する輝度補正値を複数の前記重なり領域について求め、これらの輝度補正値からバイリニア補間法によって各画素の補正値を求める補間補正値計算手段と、
    この補間補正値計算手段により各画素の補正をした後、前記複数の画像を合成する画像合成手段と、
    を有する複数画像合成装置。
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