JP2014049854A - 人工可動耳装置および音源方向を特定する方法 - Google Patents

人工可動耳装置および音源方向を特定する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014049854A
JP2014049854A JP2012189709A JP2012189709A JP2014049854A JP 2014049854 A JP2014049854 A JP 2014049854A JP 2012189709 A JP2012189709 A JP 2012189709A JP 2012189709 A JP2012189709 A JP 2012189709A JP 2014049854 A JP2014049854 A JP 2014049854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microphone
sound source
microphones
calculated
movable ear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012189709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5889752B2 (ja
Inventor
Tenkai Kin
天海 金
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012189709A priority Critical patent/JP5889752B2/ja
Publication of JP2014049854A publication Critical patent/JP2014049854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5889752B2 publication Critical patent/JP5889752B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

【課題】聴覚アシスト装置に用いられ、人が装着可能で音源方向を精度よく特定することのできる人工可動耳を提供する。
【解決手段】複数のマイクロホンと、各マイクロホンの方向をそれぞれ変更するアクチュエータと、制御装置6とを備え、制御装置6は、上記各アクチュエータの現在の状態に基づいて、上記マイクロホンの現在位置を算出し、上記マイクロホンにより取得された音の位相差を算出し、上記算出したマイクロホンの現在位置と位相差とに基づいて音源方向を算出し、上記各マイクロホンを当該音源方向へ向くように、上記アクチュエータを制御するよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、人の聴覚機能を支援する聴覚アシスト装置に関し、より具体的には、当該聴覚アシスト装置に用いられ音源方向を特定することのできる、人が装着可能な人工可動耳装置、および当該人工可動耳装置に用いられる音源方向を特定する方法に関する。
従来、聴覚アシスト装置として用いられている補聴器は、入力される音を単に加工・増幅して人に伝える機能のみを有している。しかしながら、このような従来の補聴器では、例えば装着者に音源の方向を認識させたり、装着者が音源の存在を認識しているかどうかを監視者に伝えるなど、より高い機能を実現するための音源方向に関する情報をユーザに提供することはできない。
一方、人が装着して使用することを意図したものではないが、音源方向を特定するための装置として、例えば特許文献1には、短時間だけ音を発する音源に対しても当該音源の3次元方向を推定することのできる安価な装置を構成することを目的として、3つのマイクロホンa、b、cを備え、基準となるマイクロホンaに対し、マイクロホンbを水平方向へ離れた位置に、マイクロホンcを垂直方向に離れた位置に、それぞれ配置し、マイクロホンaが取得した音データを記憶装置に記憶しつつ、予め定めた短い周期でマイクロホンbとマイクロホンcを切り替え、マイクロホンb、cが取得した音データを記憶装置に記憶し、記憶装置に記憶されたマイクロホンaとマイクロホンbの音データから音源の水平面内での方向(方位角)を算出し、記憶装置に記憶されたマイクロホンaとマイクロホンcの音データから音源の垂直面内での方向(仰角)を算出する、「音声方向推定装置及びその方法」が開示されている。
また、ロボット用の聴覚装置として、例えば特許文献2には、両耳の位置にそれぞれマイクロホンと耳介形構造体とを有し、当該耳介構造体は音を集収する円錐形状の外耳構造部と、ヘッド自身が発生する雑音(例えばヘッドに設けられたファンからの雑音)を遮蔽するための音響遮蔽手段とを備え、上記外耳構造部の音響的中心位置に上記マイクロホンが配される、「人工耳を有するロボットヘッド」が知られている。また、同文献には、ロボットヘッド自身を音源方向へ向けるためのアクチュエータを備えることが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、3つのマイクロホンを使用するため、これを聴覚支援装置として人の頭部に配置するのは困難である。また、マイクロホンの方向は固定されているため、音源がマイクロホンの感度方向から外れている場合には音データのSN比が悪くなり、音源方向の特定に誤差を生じやすい。
また、特許文献2に記載のロボットヘッドでは、マイクロホンの感度方向はヘッド表面に対して(例えば法線方向に)固定されるため、2つのマイクロホンの双方を音源方向に向けることはできず、特許文献1の技術と同様に目標音源からの音データのSN比を最小化することは困難であることから、音源方向推定の精度向上に関してなお改善の余地がある。
特開2005−49153号公報 特開2008−5472号公報
上述した従来技術を背景として、聴覚アシスト装置のより高い機能の実現を目指し、当該聴覚アシスト装置の一部として機能し、かつ、人が装着可能で音源方向を精度よく特定することのできる装置の実現が求められている。
本発明は、複数のマイクロホンと、前記複数のマイクロホンのそれぞれに設けられた、当該マイクロホンの方向を変更するアクチュエータと、処理装置及び記憶装置を有する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記アクチュエータの現在の状態に基づいて前記マイクロホンの現在の位置を算出し、前記マイクロホンにより取得された音源からの音の当該マイクロホン間での位相差を算出し、前記算出された前記マイクロホンの現在の位置における当該マイクロホン間の距離と前記算出された位相差とに基づき前記音源の方向を算出し、前記各マイクロホンの方向が前記算出した音源の方向へ向くように前記アクチュエータを制御するよう構成されている、人工可動耳装置である。
本発明の他の態様は、前記制御装置は、前記各マイクロホンから取得された各音に含まれる最大パワーを持つ周波数が互いに一致することを条件として、当該周波数における前記位相差を算出するよう構成されている、人工可動耳装置である。
本発明の他の態様は、前記制御装置は、前記各マイクロホンからそれぞれ取得された各音から前記最大パワーを持つ周波数を超える周波数を除去するローパスフィルタリングを行い、当該ローパスフィルタリングされた後の各音の波形が極小値となる時刻の差を、前記位相差として算出するよう構成されている、人工可動耳装置である。
本発明の他の態様は、前記ローパスフィルタリングは、前記各マイクロホンからそれぞれ取得された各音を所定の時間間隔で変換して得られるデジタルデータに対し移動平均計算を行うことにより行われる、人工可動耳装置である。
本発明の他の態様は、前記アクチュエータは、前記各マイクロホンを、所定の角度で交差する2軸周りに回転させるモータにより構成される、人工可動耳装置である。
本発明の他の態様は、前記音源の方向は、当該人工可動耳を装着する装着者の矢状面内に投影された音源の方向、又は当該矢状面に直交する水平面内に投影された音源の方向である、人工可動耳装置である。
本発明の他の形態は、複数のマイクロホンと、前記複数のマイクロホンのそれぞれに設けられた、当該マイクロホンの方向を変更するアクチュエータと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記アクチュエータの現在の状態に基づいて、前記マイクロホンの現在の位置を算出するデバイスと、前記マイクロホンにより取得された音源からの音の、当該マイクロホン間での位相差を算出するデバイスと、前記算出された前記マイクロホンの現在の位置における当該マイクロホン間の距離と、前記算出された位相差とに基づき、前記音源の方向を算出するデバイスと、前記各マイクロホンの方向が前記算出した前記音源の方向へ向くように、前記アクチュエータを制御するデバイスと、を備える、人工可動耳装置である。
本発明の他の形態は、複数のマイクロホンに設けられた当該マイクロホンの方向をそれぞれ変更する各アクチュエータの現在の状態に基づいて、前記複数のマイクロホンの現在の位置をそれぞれ算出するステップと、前記マイクロホンにより取得された音源からの音の、当該マイクロホン間での位相差を算出するステップと、前記算出された前記マイクロホンの現在の位置における当該マイクロホン間の距離と、前記算出された位相差とに基づき、前記音源の方向を算出するステップと、前記各マイクロホンの方向が前記算出した前記音源の方向へ向くように、前記アクチュエータを制御するステップと、を有する、音源方向の特定方法である。
本発明によれば、人が装着可能な装置により、音源方向を精度よく特定することができる。
本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、パラボラ状耳介の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置における、マイクロホンの方向を表わすための、2つのモータの回転平面における角度の定義を示す図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、全体動作の手順を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、マイクロホンの運動系を示す図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、MIC位置算出処理の手順を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、位相差算出処理の手順を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置における、水平面内の音源方向を特定する方法を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、音源方向算出処理の手順を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置の、MIC方向制御処理の手順を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る人工可動耳装置における、音源方向特定動作の観測結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る人工可動耳の全体構成を示す構成図である。
本人工可動耳装置1は、利用者の頭部に装着される略円形の曲線部を持つヘッドバンド2と、ヘッドバンド2に対し、その中心を挟んで左右両側の対称位置に所定の距離を隔てて設けられた、2つのパラボラ状耳介4L及び4Rと、同じくヘッドバンド2に配された制御装置6及び当該制御装置6に電源を供給するバッテリー8とを有している。
図1に示す人工可動耳装置1は、紙面手前に利用者の顔が向く状態で当該利用者に装着される。ここで、図1を人工可動耳装置1の正面図と定義する。また、図1に示すZ軸はヘッドバンド2の対称軸であり、Z軸に直交し紙面法線方向を裏面から表面へ延びる軸をX軸、X軸及びZ軸に直交し紙面を右から左へ延びる軸をY軸とする。これにより、ヘッドバンド2装着時の利用者の矢状面はZX平面となる。
上述した2つのパラボラ状耳介4L及び4Rは、ヘッドバンド2の略円形の曲線部に配置されており、パラボラ状耳介4L及び4Rの中心線はZ軸に対してそれぞれ相対する方向へ45°だけ傾いている。なお、パラボラ状耳介4L及び4Rは同一の構成を有しており、したがって、これらを左右の区別なく総称するときは「パラボラ状耳介4」と呼称するものとする。
図2は、パラボラ状耳介4の構成を示す構成図である。図2A及び図2Bは、それぞれ、パラボラ状耳介4の正面図及び側面図である。
パラボラ状耳介4は、パラボラ状に加工された耳介部20と、耳介部20に設けられたブラケット22を介して耳介部20のパラボラ曲面のほぼ中心線上に配置されたマイクロホン24と、直交する2軸周りに耳介部20を回転させるモータ26及び28と、を有している。
モータ26の本体部分はサポート30を介してヘッドバンド2の対応する位置に固定されている。モータ28の本体部はホルダ32を介してモータ26の回転軸に固定されており、モータ26の回転軸とモータ28の回転軸とは直交するように配置されている。また、モータ28の回転軸は耳介部20の裏面に設けられたブラケット34に固定されている。これにより、モータ26及び28の回転角度を適宜制御することで、パラボラ状耳介4の方向、したがって、マイクロホン24の方向を直交する2軸周りに回転させることができる。ここで、「マイクロホン24の方向」とは、マイクロホン24自身又はパラボラ状の耳介部20による音響反射との関係においてマイクロホン24が有する音響電気変換感度の最も高い方向をいう。
図2に示すxyz座標系は、マイクロホン24の位置を原点とし、図1のX軸に平行な軸をx軸、x軸と直交しヘアバンド2の接線方向に並行な軸をy軸、x軸及びy軸に直交する軸をz軸とする座標系として定義される。ここで、モータ26の回転軸はz軸方向を向くように設定されており、従って、モータ26によるマイクロホン24の回転平面はxy平面となる。また、モータ28の回転軸はy軸方向を向くように設定されており、従って、モータ26によるマイクロホン24の回転平面はzx平面となる。
本実施形態では、モータ26及び28は、ポテンショメータを備えたサーボモータであり、当該ポテンショメータの抵抗値から当該モータの現在の回転角度を計測することができる。なお、サーボモータに代えて、モータ26及び28をパルスモータとすることもできる。この場合、当該パルスモータの角度情報は、例えば制御装置6において当該パルスモータに与えた駆動パルスの数を記憶しておくことにより取得することができる。
ここで、マイクロホン24の方向を表わすための、モータ26、28の回転平面における角度θ、θを図3のように定義する。すなわち、x軸を基準軸とし、x軸からy軸方向に向かって測った角度をθ、x軸からz軸方向に向かって測った角度をθと定義する。また、モータ26、28の回転角度の基準方向は、マイクロホン24がx軸方向を向く状態に対応するよう設定されているものとし、モータ26の回転角度がθのときは、マイクロホン24のxy平面内での角度がθとなり、モータ28の回転角度がθのときは、マイクロホン24のzx平面内での角度がθとなるものとする。
なお、以下の説明では、左右のパラボラ状耳介4L及び4Rを区別しつつモータ26等の構造要素を参照するときは、当該構造要素を表わす符号にそれぞれL又はRの符号を付して、「モータ26L」「モータ26R」等として示し、モータ26及び28の回転角度θ及びθについても、左右のモータ26L、26R等の回転角度として区別して示すときは、L又はRのサフィックスを付して「θLh」「θRh」等として記載するものとする。
図4は、制御装置6の構成を示すブロック図である。
制御装置6は、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)40と、ROM41と、RAM42とを有するコンピュータであり、さらに、AD変換器(Analog-to-Digital converter)44と、タイマ46と、入出力インタフェース48と、を備えている。この制御装置6は、例えば、ワンチップマイクロコンピュータやデジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)を用いて構成することができる。
マイクロホン24L及び24Rから取得された音響信号は、それぞれAD変換器44に入力され、タイマ46が出力するサンプリング信号に基づき所定の時間間隔でサンプリングされデジタル信号(音響データ)に変換されて、RAM42に時系列順に記憶される。なお、RAM42には、直近にサンプリングされた所定数の音響データ、すなわち直近の所定時間内に取得された音響データのみが保持され、新たな音響データが記憶されるときは、最も古いデータが消去される。これにより、RAM42内の音響データシーケンスは、上記サンプリング周期で常に更新される。
制御装置6は、マイクロホン24並びにモータ26及び28についての処理や制御を行うための、マイクロホン(MIC)位置算出部402と、位相差算出部404と、音源方向算出部406と、マイクロホン(MIC)方向制御部408とを有している。本実施形態では、制御装置6が備えるCPU40がプログラムを実行することにより、上記各部(符号402〜408)の機能が実現される。なお、これらの算出部(符号402〜406)や制御部(符号408)は、電気回路等のハードウェアを有する一つまたは複数のデバイスとして構成することもできる。
MIC位置算出部402は、入出力インタフェース48を介してモータ26及び28の現在の回転角度を取得し、これらの回転角度に基づき、パラボラ状耳介4が構成するマイクロホン24の運動系についてのキネマティクス計算を行って、左右のマイクロホン24L及び24Rの現在の位置座標を算出する。この算出方法の詳細については後述する。
位相差算出部404は、マイクロホン24L、24Rにより取得された音響波形の位相差を算出する。位相差の算出方法については後述する。
音源方向算出部406は、位相差算出部404が算出した位相差と、MIC位置算出部402が算出したマイクロホン24L、24Rの現在の位置座標とに基づいて、音源の方向(方位角及び仰角)を算出する。
MIC方向制御部408は、入出力インタフェース48を介してモータ26L、28L、及び、26R、28Rを制御することにより、マイクロホン24L及び24Rの方向を、音源方向算出部406が算出した音源の方向へ向ける。
上記の構成を備える人工可動耳装置1は、音源方向の算出と、当該算出した方向へマイクロホン24の方向を向ける制御とを繰り返すことにより、音源方向を精度良く特定することができる。
次に、本人工可動耳装置1の動作について説明する。
図5は、本人工可動耳装置1の全体動作の手順を示すフロー図である。本処理は、人工可動耳装置1の電源投入により開始する。
電源が投入されると、制御装置6は、MIC位置算出処理(S1)を実行して、マイクロホン24L、24Rの現在の位置座標を算出し、次に、位相差算出処理(S2)を実行して、2つのマイクロホン24L、24Rにより検出される音の位相差を算出する。続いて、制御装置6は、音源方向算出処理(S3)を実行して、ステップS1において算出したマイクロホン24L、24Rの現在の位置座標と、ステップS2において算出した音の位相差から、音源の方向を算出する。その後、制御装置6は、MIC方向制御処理(S4)を実行し、モータ26L、28L、及び、26R、28Rを制御して、マイクロホン24L及び24Rの方向を、ステップS3において算出した音源の方向へ向けた後、ステップS1に戻って処理を繰り返す。なお、本処理は、人工可動耳装置1の電源が断になったときに終了する。
次に、ステップS1〜S4に示す各処理の内容について順に説明する。
まず、MIC位置算出処理(図5のステップS1)について説明する。なお、MIC位置算出処理の内容はパラボラ状耳介4L及び4Rにおいて同じであるため、これらをパラボラ状耳介4と総称して説明する。実際には、左右のパラボラ状耳介4L及び4Rのそれぞれについて以下のMIC位置算出処理を行うことにより、マイクロホン24L及び24Rの現在の位置座標がそれぞれ算出される。
図6は、マイクロホン24の運動系を模式的に示した図である。
図6において、マイクロホン24の位置を示すノード500からモータ28の回転軸502に下ろした垂線をアーム504とし、アーム504がモータ28の回転軸502と連結する点を関節506とする。また、モータ28の回転軸502とモータ26の回転軸508との交点を関節510とし、関節506から回転軸502に沿って関節510までの区間をアーム512とする。
また、関節510の位置ベクトルをP1、関節506の位置ベクトルをP2、ノード500の位置ベクトルをP3とし、関節506の初期位置の位置ベクトルをP20、ノード500の初期位置の位置ベクトルをP30とする。こで、「関節506の初期位置」とは、モータ26の回転角度θが0°であるときの関節506の位置をいい、「ノード500の初期位置」とは、モータ26、28の回転角度θ、θが共に0°であるときの、ノード500の位置をいうものとする。また、上記の位置ベクトルは、特にことわりのない限り、図1に示すXYZ座標における原点Oを起点とする位置ベクトルをいうものとする。
ここで、回転軸502周りの回転(モータ28の回転)によるノード500の位置変化を表わす回転行列をR)、回転軸508周りの回転(モータ26の回転)による関節506とノード500の位置変化を表わす回転行列をR)とすると、マイクロホン24の現在の位置ベクトルP3は次式で与えられる。
P3=R1(θv)・(P3’−P2)+P2 (1)
ここで、
P2=R2(θh)・(P20−P1)+P1 (2)
P3’=R2(θh)・(P30−P1)+P1 (3)
である。なお、P1等の位置ベクトルは、3次元の列ベクトルであるものとする。
上式では、式(2)及び式(3)によりそれぞれモータ26のみが角度θだけ回転した場合の関節506の位置ベクトルP2及びノード500の位置ベクトルP3´を求め、式(1)により、P3´の位置からさらにモータ28が角度θだけ回転したときの位置として、現在のマイクロホン24のノード500の位置ベクトルP3を求めている。
図7は、MIC位置算出処理の手順を示すフロー図である。
まず、制御装置6のMIC位置算出部402は、パラボラ状耳介4が備えるモータ26及び28の現在の回転角度θ及びθを取得し(S101)、取得した回転角度θ及びθを用いて回転行列R)、R)を算出した後(S102)、式(1)によりマイクロホン24L及び24Rの現在の位置座標を算出して(S103)、処理を終了する。ここで、回転角度θ及びθは、上述したとおり、モータ26及び28がそれぞれ備えるポテンショメータを用いて取得することができる。
次に、位相差算出処理(図5のステップS2)について説明する。
上述したように、RAM42には、マイクロホン24L、24Rのそれぞれについて、直近の所定時間内に取得された所定数の音響データが時間順に記憶され、音響データシーケンスとして保持されている。また、この音響データシーケンスは、AD変換器44のサンプリング周期に同期して、最も新しい音響データを記憶すると共に最も古い音響データを削除することで常に更新されている。なお、以下では、マイクロホン24Lからの音響信号に基づく音響データを「左の音響データ」、マイクロホン24Rからの音響信号に基づく音響データを「右の音響データ」と称するものとする。
図8は、位相差算出処理の手順を示すフロー図である。
まず、位相差算出部404は、RAM42に記憶された左右の音響データシーケンスのそれぞれについて、最新の連続する所定数(N個)の音響データで構成される音響データのサブセットを用いて離散的フーリエ変換を行う(S201)。例えば左の音響データでは、この離散的フーリエ変換は次式で与えられる。
DL1=W・DL0 (4)
ここで、DL0は左の音響データdLn (n=0, 1, … , N-1)で構成される入力ベクトル(N次元列ベクトル)、DL1は当該入力データが表す音響信号に含まれる各周波数fk(k=0, 1, … , N-1)で構成される周波数ベクトル(N次元列ベクトル)であり、それぞれ、
DL0=(dL0, dL1, ... , dLn, ... , dLN-1)T (5)
DL1=(f0, f1, ... , fk, ... , fN-1)T (6)
で与えられる。
また、Wは離散的フーリエ変換のN×Nの係数行列であり、そのk行n列の要素wknは次式で与えられる。
Figure 2014049854
なお、右の音響データの離散的フーリエ変換も、上記と同様の式を用いて行うことができる。また、ステップS201における離散的フーリエ変換は、所定数Nを2のべき乗で表わされる数とすることにより、公知の高速フーリエ変換アルゴリズムを用いて行うことができる。
次に、位相差算出部404は、当該フーリエ変換の結果に基づき、左右の音響データシーケンスのそれぞれについて最大パワーを持つ周波数(以下、最大パワー周波数)を特定し(S0202)、それらの最大パワー周波数が互いに一致するか否かを判断する(S203)。
ステップS203において、左右の音響データシーケンスから算出された最大パワー周波数が互いに異なっているときは(S203、No)、ステップS201に処理を戻し、最新の音響データシーケンスのサブセットを用いて、処理を繰り返す。
一方、ステップS203において、左右の音響データシーケンスから算出された最大パワー周波数が互いに一致するときは(S203、Yes)、左右の音響データシーケンスについて、最大パワー周波数の周期に等しい期間内に取得された全て(r個とする)の連続する音響データのサブセットを用いて移動平均値を計算し、算出した左右の音響データの移動平均値をそれぞれ時間順にRAM42に記憶する(S204)。これにより、RAM42内には移動平均値のシーケンスが記憶される。
例えば、左の音響データシーケンスについての移動平均値AL(i)(RAM42内のi番目から(i+r−1)番目までのr個の音響データサブセットで算出される移動平均値)は、次式で与えられる(なお、右の音響データの移動平均値AR(i)も同様の式で与えられる)。
Figure 2014049854
上記のように音響データシーケンスを移動平均値のシーケンスに変換することは、ローパスフィルタリングを行うことと等価であり、式(8)で算出された移動平均値のシーケンスが表す波形は、マイクロホン24Lが取得した音響信号から最大パワー周波数を超える周波数成分を除去した波形となる。
次に、位相差算出部404は、左右の音響データシーケンスのそれぞれについて、ステップS204において算出された移動平均値の時間微分値を算出し、当該時間微分値をその符号(正負)により2値化して、左右の音響データについての2値化微分値を、それぞれ時間順にRAM42に記憶する(S205)。この時間微分値は、今回算出された移動平均値から前回算出された移動平均値を差し引いた差分として算出することにより、ステップS204の処理と並行して行うことができる。また、2値化微分値は、例えば、上記算出した時間微分値が正の値であれば+1、負の値であれば−1を採るものとすることができる。
例えば、左の音響データの移動平均値の2値化微分値BL(i)は、次式により定義することができる(なお、右の音響データの移動平均値の2値化微分値BR(i)も、同様に定義することができる)。
Figure 2014049854
次に、位相差算出部404は、RAM42に記憶された左右の2値化微分値がそれぞれ−1から+1に変化した立ち上り時刻の差を求め(S206)、直近の所定数の立ち上がり時刻差の平均値Tを、マイクロホン24L及び24Rにおける音響の位相差(到達時間差)として算出して(S207)、処理を終了する。
上述したように、ステップS204においてRAM42に記憶された移動平均値のシーケンスは最大パワー周波数以下の周波数成分のみから成る音響波形を表しており、この波形の変化傾向は最大パワー周波数成分(すなわち最大振幅を持つ周波数成分)の変化でほぼ決定される。したがって、移動平均の時間微分の極値位置は最大パワー周波数成分が大きく変化した時刻をほぼ表わしており、左右の音響データにおける時間微分の極値位置の時間的隔たりは、当該音響波形の大きな変化部分がマイクロホン24L及び24Rに到達した時刻の差、すなわち位相差を表わすものとなる。
このため本実施形態では、上述のように、移動平均値によるローパスフィルタリング後の波形に対し二値化微分計算を行うことで当該波形の変化特徴を単純化して抽出し、当該波形の微分値の極値位置を二値化微分値の立ち上り位置として特定して、位相差を算出している。
次に、音源方向算出処理(図2のステップS3)について説明する。
図9は、水平面(XY平面)における音源方向を特定する方法を示すための説明図である。図9には、XY平面上に投影されたマイクロホン24L、24Rの位置を表わす投影点60L、60Rと、投影点60Lと60Rとを結ぶ基準線62とが、人工可動耳装置1を装着した利用者の頭蓋を表わす略図64と共に示されている。
図9において、水平面内における音源方向(方位角Ψ)は、投影点60Lと60Rとの間隔MD、基準線62とy軸との為す角MA、及び、位相差算出処理(図7)において算出された位相差Tから、音速vを用いて次式により算出される。なお、算出される方位角は、X軸からY軸の正方向に向かう方向に沿って測った角度である。
Figure 2014049854
一方、矢状面(ZX面)においても同様に、矢状面に投影されたマイクロホン24L、24Rの矢状面上における間隔MDと、当該投影されたマイクロホン24Lと24Rとを結ぶ矢状面上の基準線がZ軸となす角MAより、矢状面上の音源の方向(仰角Ψ)が次式により算出される。なお、算出される仰角は、X軸からZ軸の正方向へ向かう方向に沿って測った角度である。
Figure 2014049854
図10は、音源方向算出処理の手順を示すフロー図である。
まず、音源方向算出部406は、MIC位置算出処理(図5のステップS1、図7)において算出したマイクロホン24L、24Rの3次元位置座標に基づき、これら2つのマイクロホン位置を水平面(XY平面)上に投影し(S301)、水平面上におけるマイクロホン間距離MDを算出すると共に(S302)、水平面上において2つのマイクロホン間を結ぶ基準線62がy軸と為す角度MAを算出する(S303)。
次に、音源方向算出部406は、2つのマイクロホン24L、24Rの3次元位置を矢状面(ZX平面)上に投影し(S304)、矢状面上におけるマイクロホン間距離MDを算出すると共に(S305)、矢状面上において2つのマイクロホン間を結ぶ基準線がZ軸と為す角度MAを算出する(S306)。
続いて、音源方向算出部406は、ステップS302及びS303において算出したMD及びMAと、位相差算出処理(図1のステップS2、図8)において算出した位相差Tとに基づき、式(11)を用いて水平面上における音源方向、すなわち、方位角Ψを算出し(S307)、同様に、ステップS305及びS306において算出したMD及びMAと、位相差Tとに基づき、矢状面上における音源方向、すなわち仰角Ψを算出して(S308)、処理を終了する。
次に、MIC方向制御処理(図5のステップS4)について説明する。
マイクロホン24を音源の方向へ向けるには、音源の方位角Ψ及び仰角Ψから、モータ26及び28に設定すべき回転角度を算出する必要がある。
本実施形態では、パラボラ状耳介4L及び4Rの中心軸(z軸)はヘッドバンド2のZ軸に対し45°だけ傾いており(図1)、従って、パラボラ状耳介4L、4Rのそれぞれにおいて、モータ26及び28によるマイクロホン24の回転平面(xy平面及びzx平面)も、それぞれ水平面(XY平面)及び矢状面(ZX平面)に対し45°傾いた状態となっている。
したがって、マイクロホン24を音源方向に向けるためのモータ26L及び26Rの回転角度θ’Lh及びθ’Rh、並びにモータ28L及び28Rの回転角度θ’Lv及びθ’Rvは、それぞれが音源の方位角Ψ及び仰角Ψを用いて表わされることとなり、具体的には次式で与えられる。
Figure 2014049854
図11は、MIC方向制御処理(図5のステップS4)の手順を示すフロー図である。
まず、MIC方向制御部408は、音源方向算出処理(図5のステップS3、図10)により算出した方位角Ψと仰角Ψとに基づき、モータ26Lの回転角度θ’Lh、モータ28Lの回転角度θ’Lv、モータ26Rの回転角度θ’Rh、及びモータ28Rの回転角度θ’Rvを、式(12)により算出する(S401)。
次に、MIC方向制御部408は、モータ26L、28L、26R、28Rがそれぞれ上記算出した回転角度に所定の時間T(例えば200ms)で到達するように、各回転角度を所定の回数sに分けて徐々に変化させる。
すなわち、MIC方向制御部408は、上述したMIC位置算出処理のステップS101(図7)において取得したモータ26及び28の現在の回転角度と上記ステップS401において算出した対応する各回転角度の目標値との差分を、それぞれ所定の回数sで分割して、モータ制御1回あたりに増加させる各回転角度の増分ΔθLh、ΔθLv、ΔθRh、ΔθRvを算出する(S402)。続いて、所定の時間をTを所定の回数sで分割して時間間隔ΔTを算出し(S403)、タイマ46を用いて時間計測をスタートする(S404)。
次に、MIC方向制御部408は、時間ΔTが経過する毎に、各モータ(26L,28L、26R、28R)の回転角度がそれぞれΔθLh、ΔθLv、ΔθRh、ΔθRvだけ増加するように各モータを制御する(S405)。続いて、各モータの回転角度が目標値θ’Lh、θ’Lv、θ’Rh、θ’Rvに達したか否かを判断し(S406)、達していなければ(S406、No)、ステップS405に戻って処理を繰り返し、達していれば(S406、Yes)、処理を終了する。
以上の処理により、人工可動耳装置1は、キネマティクス計算により2つのマイクロホン24L、24Rの現在の位置を正確に算出すると共に、これら2つのマイクロホンが取得した音響信号の最大パワー周波数における位相差を、移動平均計算によるローパスフィルタリングとその後の2値化微分計算による波形特徴抽出により算出し、上記算出した2つのマイクロホン位置と位相差とにより音源方向を算出して、当該2つのマイクロホンの方向を上記算出した音源方向に向ける。このように、位相差の算出にあたって最大パワー周波数での狭帯域バンドパスフィルタリングを行わないため、本処理は簡易に行うことができる。
そして、人工可動耳装置1は、上記のようにマイクロホンの方向を最大パワー周波数を発する音源(目標音源)の方向へ向けることで当該目標音源からの音を他の音源に比べてさらに明瞭に受信できるようになり、その結果、上記動作を繰り返し行うことにより目標音源の方向を精度よく特定することができる。
図12は、人工可動耳装置1の、水平面内に存在する音源に対する音源方向特定動作を観測した結果である。図12AはMIC方向制御処理を行わず、マイクロホン24L、24Rを一定の方向に固定した場合の観測結果を示し、図12BはMIC方向制御処理を行った場合の観測結果を示している。また、図12A及び図12Bにおいて、縦軸は水平面内に存在する実際の音源の方向(方位角)であり、横軸は人工可動耳装置1が特定した音源方向(方位角)である。斜めの線は、特定した音源方向が実際の音源方向と一致した場合を示す理想直線70であり、観測点は小さな円で示されている。
MIC方向制御処理を行わない場合には(図12A)、理想直線70上に乗る観測点は少なく、音源方向の特定誤差が大きいのに対し、MIC方向制御処理を行った場合には(図12B)、試行間でのばらつきは大きいものの、理想直線70上に乗る観測点は多く存在し、音源方向の特定誤差が改善されていることが判る。
以上説明したように、本願発明の人工可動耳装置は、簡易な処理で音源方向を算出することができ、当該音源方向の算出と当該算出した音源方向へマイクロホンを向ける動作を繰り返すことにより、目標音源からの音を明瞭に検知して音源方向を精度良く特定することができる。
1・・・人工可動耳装置、2・・・ヘッドバンド、4、4L、4R・・・パラボラ状耳介、6・・・制御装置、8・・・バッテリー、20・・・耳介部、24・・・マイクロホン、26、28・・・モータ、40・・・CPU、41・・・ROM、42・・・RAM、44・・・AD変換器、46・・・タイマ、48・・・入出力インタフェース、402・・・MIC位置算出部、404・・・位相差算出部、406・・・音源方向算出部、408・・・MIC方向制御部。

Claims (8)

  1. 複数のマイクロホンと、
    前記複数のマイクロホンのそれぞれに設けられた、当該マイクロホンの方向を変更するアクチュエータと、
    処理装置及び記憶装置を有する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記アクチュエータの現在の状態に基づいて、前記マイクロホンの現在の位置を算出し、
    前記マイクロホンにより取得された音源からの音の、当該マイクロホン間での位相差を算出し、
    前記算出された前記マイクロホンの現在の位置における当該マイクロホン間の距離と、前記算出された位相差とに基づき、前記音源の方向を算出し、
    前記各マイクロホンの方向が前記算出した前記音源の方向へ向くように、前記アクチュエータを制御するよう構成されている、
    人工可動耳装置。
  2. 請求項1に記載された人工可動耳装置において、
    前記制御装置は、
    前記各マイクロホンから取得された各音に含まれる最大パワーを持つ周波数が互いに一致することを条件として、当該周波数における前記位相差を算出するよう構成されている、
    人工可動耳装置。
  3. 請求項2に記載された人工可動耳装置において、
    前記制御装置は、
    前記各マイクロホンからそれぞれ取得された各音から前記最大パワーを持つ周波数を超える周波数を除去するローパスフィルタリングを行い、
    当該ローパスフィルタリングされた後の各音の波形が極小値となる時刻の差を、前記位相差として算出するよう構成されている、
    人工可動耳装置。
  4. 請求項3に記載された人工可動耳装置において、
    前記ローパスフィルタリングは、前記各マイクロホンからそれぞれ取得された各音を所定の時間間隔で変換して得られるデジタルデータに対し移動平均計算を行うことにより行われる、
    人工可動耳装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された人工可動耳装置において、
    前記アクチュエータは、前記各マイクロホンを、所定の角度で交差する2軸周りに回転させるモータにより構成される、
    人工可動耳装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載された人工可動耳装置において、
    前記音源の方向は、当該人工可動耳を装着する装着者の矢状面内に投影された音源の方向、又は当該矢状面に直交する水平面内に投影された音源の方向である、
    人工可動耳装置。
  7. 複数のマイクロホンと、
    前記複数のマイクロホンのそれぞれに設けられた、当該マイクロホンの方向を変更するアクチュエータと、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記アクチュエータの現在の状態に基づいて、前記マイクロホンの現在の位置を算出するデバイスと、
    前記マイクロホンにより取得された音源からの音の、当該マイクロホン間での位相差を算出するデバイスと、
    前記算出された前記マイクロホンの現在の位置における当該マイクロホン間の距離と、前記算出された位相差とに基づき、前記音源の方向を算出するデバイスと、
    前記各マイクロホンの方向が前記算出した前記音源の方向へ向くように、前記アクチュエータを制御するデバイスと、
    を備える、
    人工可動耳装置。
  8. 複数のマイクロホンに設けられた当該マイクロホンの方向をそれぞれ変更する各アクチュエータの現在の状態に基づいて、前記複数のマイクロホンの現在の位置をそれぞれ算出するステップと、
    前記マイクロホンにより取得された音源からの音の、当該マイクロホン間での位相差を算出するステップと、
    前記算出された前記マイクロホンの現在の位置における当該マイクロホン間の距離と、前記算出された位相差とに基づき、前記音源の方向を算出するステップと、
    前記各マイクロホンの方向が前記算出した前記音源の方向へ向くように、前記アクチュエータを制御するステップと、
    を有する、音源方向の特定方法。
JP2012189709A 2012-08-30 2012-08-30 人工可動耳装置および音源方向を特定する方法 Expired - Fee Related JP5889752B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189709A JP5889752B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 人工可動耳装置および音源方向を特定する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189709A JP5889752B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 人工可動耳装置および音源方向を特定する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014049854A true JP2014049854A (ja) 2014-03-17
JP5889752B2 JP5889752B2 (ja) 2016-03-22

Family

ID=50609129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012189709A Expired - Fee Related JP5889752B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 人工可動耳装置および音源方向を特定する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5889752B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015198412A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 日本電信電話株式会社 変換装置
WO2016050312A1 (en) * 2014-10-02 2016-04-07 Sonova Ag Method of providing hearing assistance between users in an ad hoc network and corresponding system
CN115240678A (zh) * 2022-09-21 2022-10-25 深圳市英特飞电子有限公司 一种智能语音识别装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943375A (ja) * 1982-09-06 1984-03-10 Nippon Soken Inc 音源探査装置
JPS6340879A (ja) * 1986-08-05 1988-02-22 Fuji Electric Co Ltd 音源の探査方法
JPH01192299A (ja) * 1987-12-10 1989-08-02 Rudolf Goerike ステレオ音響の収音装置
JPH0926473A (ja) * 1996-05-09 1997-01-28 Yasukawa Shoji Kk 時空間微分法を用いた計測装置
JPH09284881A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 集音制御装置
JP2008005472A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Honda Research Inst Europe Gmbh 人工耳を有するロボットヘッド
JP2008175733A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Fujitsu Ltd 音声到来方向推定・ビームフォーミングシステム、移動装置及び音声到来方向推定・ビームフォーミング方法
JP2010197296A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Nec Corp アレイ型センサの校正システム、方法及びプログラム
JP2011220701A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Advanced Telecommunication Research Institute International 音源定位装置及びコンピュータプログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943375A (ja) * 1982-09-06 1984-03-10 Nippon Soken Inc 音源探査装置
JPS6340879A (ja) * 1986-08-05 1988-02-22 Fuji Electric Co Ltd 音源の探査方法
JPH01192299A (ja) * 1987-12-10 1989-08-02 Rudolf Goerike ステレオ音響の収音装置
JPH09284881A (ja) * 1996-04-12 1997-10-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 集音制御装置
JPH0926473A (ja) * 1996-05-09 1997-01-28 Yasukawa Shoji Kk 時空間微分法を用いた計測装置
JP2008005472A (ja) * 2006-06-22 2008-01-10 Honda Research Inst Europe Gmbh 人工耳を有するロボットヘッド
JP2008175733A (ja) * 2007-01-19 2008-07-31 Fujitsu Ltd 音声到来方向推定・ビームフォーミングシステム、移動装置及び音声到来方向推定・ビームフォーミング方法
JP2010197296A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Nec Corp アレイ型センサの校正システム、方法及びプログラム
JP2011220701A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Advanced Telecommunication Research Institute International 音源定位装置及びコンピュータプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015198412A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 日本電信電話株式会社 変換装置
WO2016050312A1 (en) * 2014-10-02 2016-04-07 Sonova Ag Method of providing hearing assistance between users in an ad hoc network and corresponding system
CN106797519A (zh) * 2014-10-02 2017-05-31 索诺瓦公司 在自组织网络和对应系统中在用户之间提供听力辅助的方法
US10284971B2 (en) 2014-10-02 2019-05-07 Sonova Ag Hearing assistance method
CN115240678A (zh) * 2022-09-21 2022-10-25 深圳市英特飞电子有限公司 一种智能语音识别装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5889752B2 (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105679302B (zh) 定向声音修改
US11082793B2 (en) Wearable electronic device that corrects errors where a user hears binaural sound
CN105874408B (zh) 用手势交互的可穿戴式空间音频系统
JP5493611B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
WO2018140358A1 (en) Intentional user experience
JP5889752B2 (ja) 人工可動耳装置および音源方向を特定する方法
CN110089131A (zh) 分布式音频捕获和混合控制
JP2017521902A (ja) 取得した音響信号のための回路デバイスシステム及び関連するコンピュータで実行可能なコード
US20150334504A1 (en) Determining positions of media devices based on motion data
US20160205488A1 (en) Multiuser, Geofixed Acoustic Simulations
WO2017036323A1 (zh) 一种接收声音的处理方法、装置、存储介质、移动终端及机器人
WO2017128481A1 (zh) 骨传导耳机的播放控制方法、装置及骨传导耳机设备
CN109932054B (zh) 可穿戴式声学检测识别系统
CN106302974B (zh) 一种信息处理的方法及电子设备
EP3661233B1 (en) Wearable beamforming speaker array
JP6947183B2 (ja) 音源位置推定装置及びウェアラブルデバイス
JP5318258B1 (ja) 集音装置
CN116017224A (zh) 主动降噪方法及相关设备
CN117897687A (zh) 基于用户电信号的音频调整
WO2022178852A1 (zh) 一种辅助聆听方法及装置
US20200280618A1 (en) Methods and systems for sending sensor data
TW202431868A (zh) 用於音訊設備的空間音訊調節
JP2020086143A (ja) 情報処理システム、情報処理方法、測定システム、及びプログラム
CN117278898A (zh) 辅听耳机及其声音增强方法、装置、系统和存储介质
JP6294183B2 (ja) メニュー選択装置及びメニュー選択方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20150703

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5889752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees