JP2014049642A - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、高い光取り出し効率と高い信頼性の双方を有する発光装置を実現できる方法を提供する。
【解決手段】基板(1)と、基板(1)上に形成された半導体層(5)と、半導体層(5)上に形成されたp側電極(6a)およびn側電極(6b)とを有する構造体(7)を準備し、p側配線(11a)およびn側配線(11b)を同一面上に有する支持体(20)を準備し、構造体(7)のp側電極(6a)およびn側電極(6b)と支持体(20)のp側配線(11a)およびn側配線(11b)とを、導電性粒子(21)および第1樹脂(22)を含む異方性導電材料(23)を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、基板(1)を構造体(7)から除去して発光素子(9’)とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、発光装置の製造方法に関し、より詳細には、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法に関する。また、本発明は、かかる製造方法によって製造可能な発光装置にも関する。
発光装置は、一般的に、発光ダイオードなどの発光素子を支持体に実装して製造されている。この実装方法の1つとして、フリップチップ実装がある(特許文献1および2を参照のこと)。フリップチップ実装は、発光素子を支持体にワイヤレスで実装でき、小面積化が可能で、垂直方向への光取り出し効率が高いという利点がある。
従来、光取り出し効率を一層向上させるために、発光素子を支持体にフリップチップ実装した後、基板を除去した発光装置が知られている。より詳細には、この発光装置は次のようにして製造される(特許文献1を参照のこと)。まず、サファイア基板などの成長用基板上にn型半導体層、活性層およびp型半導体層を成長させ、p型半導体層および活性層をエッチングにより部分的に除去してn型半導体層を露出させた後、これにより得られる半導体層の基板と反対の同一面側にp側電極およびn側電極を形成し、p側電極およびn側電極上にAuバンプを形成して、発光素子のチップを作製する。他方、p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備する。次に、これらチップおよび支持体を(チップの上下を反転させて)対向配置し、チップのp側電極およびn側電極に形成したAuバンプを、支持体のp側配線およびn側配線に超音波接合により機械的および電気的に接続する。そして、チップと支持体との間に形成される空間に電気絶縁性のアンダーフィル樹脂(シリコーン系樹脂)を注入して硬化させる。その後、チップから成長用基板をレーザリフトオフによって除去する。これにより露出した半導体層上に、適宜、蛍光体板等を貼付し得る。
特表2011−501428号公報 特開2011−57917号公報
上記従来の発光装置の製造方法では、Auバンプと配線とを超音波接合により堅固に接合し、チップと支持体との間に形成される空間にアンダーフィル樹脂を注入して硬化させた後、チップから基板を除去している。これにより得られた発光装置は、半導体層がAuバンプとアンダーフィル樹脂という2つの異なる材料と接して支持体に配置されることになるため、温度変化に曝されると、超音波接合により配線に電気的のみならず機械的に堅固に接合されたAuバンプとアンダーフィル樹脂との熱膨張差により熱応力が生じ、この熱応力が、基板の除去により強度が低くなった半導体層に直接加わって、半導体層が破壊される(割れる)ことがあり、信頼性の点で問題があった。
かかる問題を解消するには、例えば、基板の除去により露出した半導体層の上面に金属などから成る疑似基板を形成して、半導体層を補強することが考えられる。しかしながら、この場合には、製造工程が増加するうえ、金属疑似基板により光取り出し効率が損なわれるという新たな問題が生じる。
本発明は、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、高い光取り出し効率と高い信頼性の双方を有する発光装置を実現できる方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、
(a)基板と、基板上に形成された半導体層と、該半導体層上に形成されたp側電極およびn側電極とを有する構造体を準備し、
(b)p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備し、
(c)上記構造体のp側電極およびn側電極と上記支持体のp側配線およびn側配線とを、導電性粒子および第1樹脂を含む異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、
(d)上記基板を上記構造体から除去して発光素子とする
ことを含む、発光装置の製造方法が提供される。
本発明の発光装置の製造方法によれば、基板を除去しているので、高い光取り出し効率を得ることができる。更に、支持体と発光素子との間において異方性導電材料を使用して、これらを異方性導電材料によって電気的に接続しているので、支持体と発光素子との間での異方性導電材料による充填と導通とを同時に実現することができる。そして、p側配線およびn側配線とp側電極およびn側電極とを、異方性導電材料を用いて電気的に接続しており、かかる電気的接続は異方性導電材料中の導電性粒子を通じて比較的フレキシブルに行われるので、これにより得られた発光装置は、温度変化に曝されても、異方性導電材料の熱膨張によって生じる熱応力が半導体層全体に均一に加わることになり、よって、半導体層が破壊されることを低減または防止することができ、高い信頼性を得ることができる。従って、基板の除去と異方性導電材料による接合とを組み合わせることにより、高い光取り出し効率と高い信頼性の双方を有する発光装置を実現することができる。
本発明の発光装置の製造方法は、工程(c)にて、上記異方性導電材料は、上記構造体と上記支持体との間の空間を満たすと共に、上記基板の側面に少なくとも部分的に接触していてよい。かかる態様によれば、工程(d)にて基板を構造体から除去する際に、基板を側面にて保持しておくことができる。
本発明の発光装置の製造方法は、具体的には、工程(d)にて、上記基板の除去をレーザー照射により実施することができる。かかる様態によれば、容易に基板の除去を行うことができるので、量産性に優れた発光装置の製造方法とすることができる。特に、上記のように基板がその側面にて異方性導電材料により保持されている場合には、レーザー照射により基板が除去されると同時に吹き飛ぶことを防止できる。
本発明の発光装置の製造方法は、1つの態様において、工程(c)より後に、
(p)上記構造体(または上記発光素子)の周りを囲むようにして、上記異方性導電材料上に、該異方性導電材料より高い反射率を有する光反射体を形成することを更に含む。かかる態様によれば、光取り出し面側から見て上記半導体層の周囲に光反射体が設けられることとなるので、発光装置の明るさ性能(光束)を高めることができる。
好ましい態様においては、工程(p)を工程(d)より前に実施する。かかる態様によれば、基板の除去により露出した半導体層の上面に、光反射体を形成するための材料が付着して、その分、明るさ性能が損なわれることを防止できる。
上記光反射体は、例えば、シリコーン系樹脂に光反射性粒子を分散させて成る層、金属層、および誘電体多層膜からなる群より選択される。
本発明の発光装置の製造方法は、1つの態様において、工程(d)より後に、
(q)上記基板の除去により露出した上記半導体層上に蛍光体層を形成することを更に含む。かかる態様によれば、使用する蛍光体の組成に応じて、発光装置から出る光の色(色温度)を変更することができる。
具体的には、例えば、工程(q)は、上記半導体層上に蛍光体シート(蛍光体板とも呼ばれ得る)を接着することまたは蛍光体膜を電着形成することにより実施することができる。
本発明の発光装置の製造方法は、1つの態様において、工程(d)より後、工程(q)より前に、
(r)上記基板の除去により露出した上記半導体層の周囲で、該半導体層より突出した異方性導電材料の部分を除去する(上記光反射体が形成されている場合には、異方性導電材料の該部分上の光反射体の部分も一緒に除去される)ことを更に含む。かかる態様によれば、最終的に得られる発光装置が異方性導電材料の上記部分を有する場合に比べて、明るさ性能を高めることができる。
あるいは、例えば、工程(q)は、上記基板の除去により露出した上記半導体層の周囲で、該半導体層より突出した異方性導電材料の部分を壁部として、該壁部で囲まれた該半導体層上の窪みに蛍光体含有樹脂を供給し、硬化させることにより実施することができる。かかる態様によれば、基板の除去により露出した上記半導体層の上面と同じ寸法を有する蛍光体層を容易に得ることができ、最終的に得られる発光装置の小面積化を図ることができて、単位面積当りの輝度を高めることができる。
本発明の発光装置の製造方法は、上記構造体のp側電極およびn側電極と上記支持体のp側配線およびn側配線とが、上記異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続されている限り、特に限定されない。例えば、上記構造体のp側電極およびn側電極と上記支持体のp側配線およびn側配線との間の電気的接続は、異方性導電材料(より詳細には異方性導電材料中の導電性粒子)のみによるものであっても、異方性導電材料に加えて他の導電性部材によるものであってもよい。
例えば、本発明の発光装置の製造方法は、1つの態様において、工程(c)より前に、
(s)上記構造体のp側電極およびn側電極上、あるいは、上記支持体のp側配線およびn側配線上にバンプを形成することを更に含み、
工程(c)にて、上記構造体のp側電極およびn側電極と上記支持体のp側配線およびn側配線とを、上記異方性導電材料を用いて、上記バンプを介して、それぞれ電気的に接続するものであってよい。この電気的接続は、バンプとp側配線およびn側配線あるいはp側電極およびn側電極とを、異方性導電材料を用いて電気的に接続することによって実現され得る。かかる電気的接続は異方性導電材料中の導電性粒子を通じて比較的フレキシブルに行われるので、この態様により得られた発光装置は、温度変化に曝されても、バンプと異方性導電材料との熱膨張差によって生じる熱応力が半導体層に直接加わらない。更に、これにより得られた発光装置は、バンプとp側配線およびn側配線あるいはp側電極およびn側電極とが導電性粒子を介さずに直接接続(または接合)される場合に比べて、バンプと異方性導電材料との熱膨張差によって生じる熱応力が緩和される。これらの結果、半導体層が破壊されることをより一層低減または防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
本発明の発光装置の製造方法の上記態様においては、
工程(a)にて、p側電極およびn側電極が開口部を有する保護膜で被覆されており、
工程(s)にて、バンプをp側電極およびn側電極上に、上記保護膜の開口部に位置し、かつバンプの頂部が保護膜から突出するように形成するものであってよい。この場合、p側電極およびn側電極が保護膜で覆われているので、これら電極を、工程中(製造過程)に生じ得る外傷から保護することができる。また、この場合、バンプがp側電極およびn側電極上(上記構造体側)に形成されているので、バンプがp側配線およびn側配線上(上記支持体側)に形成されている場合よりも、上記構造体を上記支持体上に容易に位置合わせして載置することができる。
本発明に用いる異方性導電材料は、フィラーを更に含み、該フィラーは、金属酸化物、金属窒化物およびカーボンからなる群より選択される少なくとも1種の粒子であってよい。かかるフィラーは、異方性導電材料の熱抵抗を低くし、半導体層から光と共に発生する熱を異方性導電材料を通じて外部に効率的に放出することができる。
本発明に用いる異方性導電材料に関し、上記導電性粒子は、第2樹脂から成るコアと、該コアを被覆する金属から成る導電性層とから成っていることが好ましい。かかる態様によれば、異方性導電材料中、導電性粒子の内外がいずれも樹脂(第1樹脂および第2樹脂)から成るので、熱による膨張収縮挙動が近く、これにより、発光装置が温度変化に曝されても、異方性導電材料中に発生する熱応力を小さくすることができ、電気的接続を十分に維持しつつ、半導体層が破壊されることを効果的に低減または防止することができる。
具体的には、上記第1樹脂の熱膨張係数に対する、該第1樹脂の熱膨張係数と上記第2樹脂の熱膨張係数との差の絶対値の割合が、1.0以下であることが好ましい。本発明において熱膨張係数とは、線膨張率を意味する。また、第1樹脂および第2樹脂の熱膨張係数は、これら樹脂が硬化した状態(製品である発光装置に含まれる樹脂と同じ状態)での熱膨張係数を意味する。各種樹脂の熱膨張係数は、既知であるが、JIS K7197に従って、25〜85℃の間の平均線膨張率として測定できる。
異方性導電材料は、導電性粒子および第1樹脂に加えて、上述したフィラーなどのその他の成分を含み得、かかるフィラーなどは、上記異方性導電材料から導電性粒子を除いた材料の平均熱膨張係数に影響する。よって、上記異方性導電材料から導電性粒子を除いた材料の平均熱膨張係数に対する、該平均熱膨張係数と上記第2樹脂の熱膨張係数との差の絶対値の割合が、1.0以下であることが好ましい。本発明において、異方性導電材料から導電性粒子を除いた材料の平均熱膨張係数は、異方性導電材料を構成する材料から導電性粒子を除いた残りの材料(または成分)について、各材料の熱膨張係数にその配合比(体積比)を乗じた総和として算出され、簡便には、微量配合される成分は無視可能である。
また、本発明によれば、
半導体層と、上記半導体層の同一面側に形成されたp側電極およびn側電極とを有する発光素子と、
p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体と、
上記発光素子の半導体層の、上記p側電極および上記n側電極が形成された面と反対側の面に配置された蛍光体層と
を備え、
上記発光素子のp側電極およびn側電極と上記支持体のp側配線およびn側配線とが、少なくとも異方性導電材料によって、それぞれ電気的に接続されており、該異方性導電材料は導電性粒子および第1樹脂を含むことを特徴とする発光装置も提供される。
かかる本発明の発光装置によれば、上記半導体層の、上記p側電極および上記n側電極が形成された面と反対側の面に(すなわち、半導体層から基板が除去された半導体層に)蛍光体層が設けられており、高い光取り出し効率および高輝度を有する発光装置を得ることができる。そして、p側配線およびn側配線とp側電極およびn側電極とを異方性導電材料によって電気的に接続しており、かかる電気的接続は、より詳細には、異方性導電材料中の導電性粒子を通じて比較的フレキシブルに行われるので、本発明の発光装置は、温度変化に曝されても、異方性導電材料の熱膨張によって生じる熱応力が半導体層層全体に均一に加わることになり、よって、半導体層が破壊されることを低減または防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
本発明の発光装置において、上記異方性導電材料は、上記発光素子と上記支持体との間の空間を満たすと共に、上記蛍光体層の側面に少なくとも部分的に接触していてよい。
本発明の発光装置は、1つの態様において、上記発光素子のp側電極およびn側電極上、あるいは、上記支持体のp側配線およびn側配線上に設けられたバンプを更に備え、
上記発光素子のp側電極およびn側電極と上記支持体のp側配線およびn側配線とが、上記異方性導電材料および上記バンプによって、それぞれ電気的に接続されていてよい。この電気的接続は、バンプとp側配線およびn側配線あるいはp側電極およびn側電極とを、異方性導電材料によって電気的に接続することによって実現され得る。かかる電気的接続は異方性導電材料中の導電性粒子を通じて比較的フレキシブルに行われるので、この態様における発光装置は、温度変化に曝されても、バンプと異方性導電材料との熱膨張差によって生じる熱応力が半導体層に直接加わらない。更に、この発光装置は、バンプとp側配線およびn側配線あるいはp側電極およびn側電極とが導電性粒子を介さずに直接接続(または接合)される場合に比べて、バンプと異方性導電材料との熱膨張差によって生じる熱応力が緩和される。これらの結果、半導体層が破壊されることをより一層低減または防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
本発明の発光装置は、1つの態様において、上記発光素子の周囲で上記異方性導電材料上に配置された光反射体を更に備えることが好ましい。かかる様態によれば、発光素子の周囲に露出した異方性導電材料上(上面および側面)に、異方性導電材料より高反射率の材料からなる光反射体を設けられるため、異方性導電材料での光吸収を抑制し、光取り出し効率を向上させることができる。
本発明によれば、発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法において、異方性導電材料を用いて実装した後、基板を除去しているので、高い光取り出し効率と高い信頼性の双方を有する発光装置を実現することができる。
本発明の1つの実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図1の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 本発明に使用可能な異方性導電材料の概略断面図である。 本発明のもう1つの実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図7の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図7の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図7の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 図7の実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。 本発明のもう1つの実施形態における発光装置の製造方法を説明する概略工程図である。
本発明の実施形態における発光装置の製造方法について、以下、図面を参照しながら詳述する。発明の理解を容易にする目的で、本発明を複数の実施形態に分けて説明するが、これら実施形態はそれぞれ独立するものではなく、相互に共有可能な特徴および/または構成は、他の実施形態の説明を適用できる。なお、添付の図面には、発明の理解を容易にする目的で、誇張して表現している部分がある点に留意されたい。
(実施形態1)
本実施形態は、発光素子のp側電極およびn側電極と支持体のp側配線およびn側配線とが、異方性導電材料によって、バンプなしに、それぞれ電気的に接続されている態様に関する。
まず、図1(a)〜(c)に示すように、基板1と、半導体層5と、半導体層5の基板1と反対の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有する構造体7を準備する。より詳細には、図1(a)に示すように、基板(成長用基板)1上に、少なくともn型半導体層2、活性層3およびp型半導体層4を順次積層し、これらを含む複数の半導体層を形成する。半導体層は、バッファ層およびコンタクト層などを適宜含んでいてよい。代表的には、基板1にはサファイア基板を使用でき、n型半導体層2、活性層3およびp型半導体層4は窒化物半導体から成り得る。次いで、図1(b)に示すように、p型半導体層4、活性層3およびn型半導体層2をエッチングにより部分的に除去してn型半導体層2を露出させて、半導体層(積層体)5を得る。その後、図1(c)に示すように、最上層のp型半導体層4上にp側電極6aを形成し、露出させたn型半導体層2上にn側電極6bを形成する。例えば、p側電極6aは、Agを含む反射型電極であってよく、n側電極6bはAlを含む反射型電極であってよい。また、p側電極6aおよびn側電極6bとして、適宜、ITO等の透光性電極を形成してもよい。
その後、適宜、所定の寸法にカットして、発光素子のチップ(ダイス)9(図1(d)参照)を得る。
以上により、基板1と、基板1上に形成された半導体層5と、半導体層5の基板1と反対の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有する構造体7を備えるチップ9が作製される。チップ9は、通常、発光ダイオードであり、チップ9を構成する各部材の材料、形状、形成方法等は、適宜、変更してよい。
他方、図2(a)に示すように、p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20を準備する。この支持体20は、パッケージ成形体であってよく、図示する態様では、チップ9を収容する凹部を有する樹脂成形体12と、凹部の底面に形成されたp側配線11aおよびn側配線11bと、樹脂成形体12の裏面に形成されたリード13a、13bと、これらの間を電気的に接続する導電体から成るビア14a、14bを有する。
次に、支持体20の凹部底面に、異方性導電材料23を供給する。異方性導電材料23は、バインダ樹脂22として第1樹脂と、このバインダ樹脂(第1樹脂)22中に分散した導電性粒子21とを含み、必要に応じて他の成分を含み得る。本実施形態において、導電性粒子21は、図6に示すように、第2樹脂から成るコア21aと、このコア21aを被覆する金属から成る導電性層21bとにより構成されている。異方性導電材料23の組成(バインダ樹脂22、導電性粒子21、および存在する場合にはその他の成分の各含有割合)、導電性粒子21の平均粒径、導電性層21bの厚さ等は適宜設定できる。
バインダ樹脂22である第1樹脂は、熱硬化性樹脂であり、例えば、エポキシ樹脂などであってよく、場合により熱可塑性樹脂などと混合されていてもよい。導電性粒子21のコア21aを成す第2樹脂は、任意の適切な樹脂、例えば、メタクリル樹脂などであってよい。第1樹脂および第2樹脂に使用可能な樹脂の例を表1に示す。これら第1樹脂および第2樹脂は、第1樹脂の熱膨張係数kに対する、第1樹脂の熱膨張係数kと第2樹脂の熱膨張係数kとの差の絶対値の割合(=|k−k|/k)が、1.0以下であることが好ましく、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.2以下である。第1樹脂および第2樹脂の組み合わせは、例えば、エポキシ樹脂とメタクリル樹脂や、エポキシ樹脂とアクリル樹脂などが挙げられる。第1樹脂と第2樹脂とは、異なり得るが、同じであってもよい(この場合、上記割合は最小のゼロとなる)。
Figure 2014049642
導電性粒子21の導電性層21bは、金属、例えばAu、Niなどから成る。かかる導電性層21bは、第2樹脂から成るコア21aの表面に、例えば、無電解メッキ、電解メッキ、メカノフュージョン(メカノケミカル的反応)などにより形成可能である。異方性導電材料23中の導電性粒子21の含有量は、特に限定されず、適宜選択可能である。
異方性導電材料23に含まれ得る他の成分としては、フィラーや、その他、硬化促進剤、粘度調整剤などの添加剤が挙げられる。フィラーは、バインダ樹脂22より伝熱性の高い材料、例えば金属酸化物(例えば、TiOやAlなど)、金属窒化物(例えば、AlNなど)、カーボンなどの粒子であってよく、一般的には、導電性粒子より小さい粒子寸法を有する。異方性導電材料23中のフィラーの含有量は、特に限定されないが、例えば5〜80体積%、好ましくは30〜70体積%であり、異方性導電材料23から導電性粒子21を除いた材料における、第1樹脂とフィラーの配合比は、例えば100:10〜90、好ましくは100:40〜80(体積基準)である。異方性導電材料23から導電性粒子21を除いた材料の平均熱膨張係数kに対する、平均熱膨張係数kと第2樹脂の熱膨張係数kとの差の絶対値の割合(=|k−k|/k)が、1.0以下であることが好ましく、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.2以下である。ここで、その他の添加剤は、異方性導電材料23中に微量配合され得、平均熱膨張係数kの算出にあたって無視可能である。よって、熱膨張係数kと平均熱膨張係数kの相違は主としてフィラーによるものであり、フィラーの添加により放熱性が向上すると共に、平均熱膨張係数kを調整できる。
異方性導電材料23の供給量および粘度は、図2(b)を参照して以下に説明する状態となるように調整される。
上記の通り支持体20の凹部底面に供給した異方性導電材料23の上に、図1(d)に示すチップ9の上下を反転させ、支持体20に対して位置合わせして載置し、加圧および加熱する。これにより、図2(b)に示すように、異方性導電材料23は、チップ9(より詳細には上記構造体、以下も同様)と支持体20との間の空間を満たすと共に、壁部23aにてチップ9の基板1の側面1aに少なくとも部分的に接触した状態で、バインダ樹脂22が硬化することにより、チップ9と支持体20とを機械的(または物理的)に接合する。更に、このとき、異方性導電材料23中の導電性粒子21が、電極6a、6bと配線11a、11bとの間で圧力が加えられた状態で接合されることにより、これらを電気的に接続する。すなわち、加圧および加熱によりバインダ樹脂22を押し広げ、対向電極間に導電性粒子21を少なくとも1個以上挟み込むことで、圧着部における厚み方向に対しては導電性、一方、面方向に対しては絶縁性という電気的異方性を示す。接続の信頼性は、対向電極間に挟まれた導電性粒子21をバインダ樹脂22の凝集力によって維持することで保たれる。この結果、チップ9(より詳細には構造体7)のp側電極6aおよびn側電極6bと、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、異方性導電材料23(導電性粒子21および第1樹脂22を含む)によって、それぞれ電気的に接続される。
本実施形態では、チップ9は、チップ9全体が異方性導電材料23を介して支持体20上に設けられるため、異方性導電材料23の熱膨張によって生じる熱応力が半導体層5全体に均一に加わることになり、半導体層5の割れを防ぐことができる。
次に、図3(a)に示すように、チップ9の周りを囲むようにして、異方性導電材料23上に、異方性導電材料23より高い反射率を有する光反射体31を形成する。光反射体31を設けることによって、最終的に得られる発光装置の明るさ性能(光束)を高めることができる。光反射体31は、図示するように、樹脂成形体12の凹部内にて、異方性導電材料23から露出した支持体20と接触していてよい。
光反射体31は、例えば、シリコーン系樹脂に光反射性粒子(例えばTiO、SiO、ZrO、BaSO、MgO等の粒子)を分散させて成る層、金属層(例えばAg、Alなどから成る単層または多層)、誘電体多層膜であってよい。シリコーン系樹脂に光反射性粒子を分散させて成る層は、未硬化のシリコーン系樹脂に光反射性粒子を分散させた材料(高反射性材料)を異方性導電材料23上に供給し、硬化させることによって形成できる。シリコーン系樹脂に代えて、他の熱、光および/または湿気硬化性樹脂を使用してもよい。また、光反射体31を金属層とする場合には、スパッタまたは蒸着によって形成できる。光反射体31を誘電体多層膜とする場合には、スパッタの多層積層によって形成でき、誘電体膜の数は適宜設定され得る。
その後、図3(b)に示すように、基板1をチップ9から除去する。基板1の除去は、レーザー照射により実施することができる。これには、レーザーリフトオフ(LLO)技術を適用し得、エキシマレーザーなどの高出力のレーザー光を基板1の露出面(底面)側から照射して、基板1と半導体層5との境界近傍にて半導体物質を昇華/気化させて、基板1と半導体層5を分離し、基板1をピックアップして剥離することができる。従来、かかるレーザーリフトオフにより基板1を剥離する際、剥離基板が吹き飛んで、レーザー照射装置の光学系部品を損傷するという問題があり、メンテナンス周期の短期化など量産性を損なっていた。これに対し、本実施形態によれば、異方性導電材料23が基板1の側面1aと少なくとも部分的に接触した状態で硬化しており、基板1を保持しているので、剥離基板が吹き飛ぶことを防止でき、量産性を向上させることができる。異方性導電材料による保持力は、従来一般的に使用されているアンダーフィルに比べて大きく、剥離基板の吹き飛びを防止でき、かつ、分離後の基板1を機械的にピックアップできる程度である。
本実施形態では、基板1を除去する前に光反射体31を形成しているので、半導体層5の上面5aに、光反射体31を形成するための材料が付着することがなく、かかる付着によって明るさ性能が損なわれることを防止できる。
チップ9(より詳細には構造体7)から基板1が除去された残部は発光素子9’となる。基板1の除去により、半導体層5の上面5aが露出し、また、異方性導電材料23の壁部23aは、基板1の除去により露出した半導体層5の周囲で、半導体層5より突出する。
そして、本実施形態においては、図4(a)に示すように、異方性導電材料23の壁部23aを除去する。このとき、異方性導電材料23の壁部23a上に位置する光反射体31の部分も一緒に除去される。かかる除去は、切削加工、グラインディングなど、任意の適切な方法を利用できる。これにより、異方性導電材料23(および光反射体31)の頂部は、半導体層5の上面5aと実質的に同じ高さレベルとなる。異方性導電材料23の壁部23aを残すと、壁部23aに光が吸収され得るが、本実施形態のように壁部23aを除去することにより光吸収を抑制でき、最終的に得られる発光装置の明るさ性能を高めることができる。
その後、図4(b)に示すように、半導体層5の上面5aに蛍光体層32を形成する。蛍光体層32の形成は、半導体層5の上面5aに蛍光体シート(または蛍光体板、以下も同様)を接着することにより実施し得る。接着には、例えば、シリコーン系樹脂などの接着剤を使用してよい。蛍光体シートは、半導体層5の上面5aの寸法に対応して予め切断されており、半導体層5の上面5aの全体を覆うように(上面5aが露出しないように)、半導体層5の上面5aと同じか若干大きい寸法とされ得る。本実施形態によれば、予め、異方性導電材料23(および光反射体31)の壁部23aが除去され、その頂部が半導体層5の上面5aと同じ高さとなっているので、蛍光体シート寸法が半導体層の上面寸法以上であったり、蛍光体シートの配置精度が十分高くなかったりしても、蛍光体シートが壁部23aに引っ掛かることなく、半導体層5の上面5aに容易に密接して配置することができる。
あるいは、蛍光体層32の形成は、半導体層5の上面5aに蛍光体膜を電着形成することにより実施し得る。これにより形成される蛍光体層32は、半導体層5の上面5aと同じ寸法を有することとなり、最終的に得られる発光装置の小面積化に寄与し、単位面積当りの輝度を高めることができる。
蛍光体層32を設けることによって、蛍光体層32に含まれる蛍光体の組成に応じて、発光装置から出る光の色(色度または色温度)を変更することができる。例えば、半導体層5にて青色の光が発生する場合には、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いて、白色の光を得ることができる。
その後、図5に示すように、封止樹脂33として第3樹脂を樹脂成形体12の凹部内(蛍光体層32が設けられた半導体層5および異方性導電材料23などの上)に供給して封止する(モールド)。第3樹脂には、熱、光、湿気硬化性樹脂を使用してよいが、透光性、透明性、耐熱性、密着性などの点からシリコーン系樹脂が好ましく使用される。かかる封止は、未硬化の第3樹脂を樹脂成形体12の凹部内に供給し、硬化させることによって実施できる。
以上により、本実施形態の発光装置39が製造される。発光装置39は、
半導体層5と、半導体層5の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有する発光素子9’と、
p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20と、
を備え、
発光素子9’のp側電極6aおよびn側電極6bと支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、導電性粒子21および第1樹脂(バインダ樹脂22)を含む異方性導電材料23によって、それぞれ電気的に接続されている。
本実施形態において、発光素子9’は基板1が除去されており、よって、発光装置39は、発光素子9’の半導体層5の、p側電極6aおよびn側電極6bが形成された面と反対側の面に配置された蛍光体層32を備えることができる。半導体層5の周縁部は異方性導電材料23と接触し、蛍光体層32の周縁部は異方性導電材料23から露出し得る。加えて、発光装置39は、発光素子9’の周囲で異方性導電材料23上に配置され、異方性導電材料23より高い反射率を有する光反射体31を更に含み得る。
本実施形態によれば、高性能かつ高信頼性の発光装置39を効率的に(安価で量産するのに適した方法で)製造することができる。
特に、本実施形態によれば、発光装置39において基板1が除去されているので、光が基板1内で反射して減衰することによる光の損失をなくすことができ、よって、高い光取り出し効率を得ることができる。また、本実施形態によれば、電極6a、6bと配線11a、11bとの間の電気的接続は、これらの間で圧力が加えられた状態で接合された導電性粒子21により確保されるので、発光装置39が温度変化に曝され、異方性導電材料23(特にバインダ樹脂22)の熱膨張によって熱応力が生じても、上記接合された導電性粒子21が存在することによって熱応力を緩和することができて、半導体層5に加わる熱応力を低減することができ、熱応力が半導体層全体に均一にかかることになる。この結果、半導体層5の強度が(基板1を除去した分)小さくなっていても、半導体層5が破壊されることを低減または防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
加えて、本実施形態によれば、異方性導電材料23における導電性粒子21のコアを第2樹脂により構成し、異方性導電材料23の組成を、導電性粒子21の内外において熱による膨張収縮挙動が近くなるように選択し、具体的には、異方性導電材料23のバインダ樹脂(第2樹脂)の熱膨張係数に対する第1樹脂と第2樹脂の熱膨張係数差の絶対値の割合、および、異方性導電材料23から導電性粒子21を除いた材料の平均熱膨張係数に対する平均熱膨張係数と第2樹脂の熱膨張係数差の絶対値の割合をそれぞれ所定範囲内となるように選択している。これにより、発光装置39が温度変化に曝されても、異方性導電材料23中に発生する熱応力、より詳細には、導電性粒子21とバインダ樹脂22との間で生じる熱膨張差を小さくすることができ、導電性粒子21による電気的接続を十分に維持しつつ、半導体層5が破壊されることを一層効果的に低減または防止することができる。
なお、従来、異方性導電材料は、着色しているため光が吸収されてしまうことや、放熱性が良好でないことから、発光素子の実装にはあまり利用されてこなかった。これに対して、本実施形態においては、光反射体31を設けて明るさ性能を高め、また、伝熱性の比較的高いフィラーを添加して放熱性を向上させている。但し、これらは本発明に必須でない点に留意されたい。
(実施形態2)
本実施形態は、発光素子のp側電極およびn側電極と支持体のp側配線およびn側配線とが、異方性導電材料およびバンプによって、それぞれ電気的に接続されている態様に関する。なお、特に説明のない限り、実施形態1と同様の説明が当て嵌まるものとする。
まず、実施形態1にて図1(a)〜(c)を参照して上述したのと同様にして、図7(a)〜(c)に示すように、基板1と、半導体層5と、半導体層5の基板1と反対の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有する構造体7を準備する。
本実施形態に必須ではないが、p側電極6aおよびn側電極6b上に保護膜を形成し、後述するバンプ8aおよび8bに対応する位置に開口部を設けて、これにより、p側電極6aおよびn側電極6bを、開口部を有する保護膜(図示せず)で被覆することが好ましい。保護膜は、シリコン酸化物(SiO)膜であってよいが、誘電体多層膜などの多層膜反射鏡(DBR:Distributed Bragg Reflector)であってもよい。かかる保護膜により、p側電極6aおよびn側電極6bを工程中(製造過程)に生じ得る外傷から保護することができる。
そして、図7(d)に示すように、p側電極6aおよびn側電極6b上に、バンプ8a、8bを形成する。バンプ8a、8bは、上述した保護膜(図示せず)の開口部内で、p側電極6aおよびn側電極6b上に位置し、かつバンプ8a、8bの頂部が保護膜から突出するようにして形成される。バンプ8a、8bの頂部は、図示するように、基板1と半導体層5との間の境界面からほぼ同じ高さ(図中、点線にて示す)に位置することが好ましい。バンプ8a、8bは、例えば、Auバンプであってよい。
その後、適宜、所定の寸法にカットして、発光素子のチップ(ダイス)10(図7(d)参照)を得る。バンプ8a、8bの頂部は、ほぼ同じ高さに揃えることが好ましい。これにより、チップ10を後述する支持体20に実装する際、チップ10全体にかかる圧力が均一になるので、チップ10の接合傾きを抑制することができる。
以上により、基板1と、基板1上に形成された半導体層5と、半導体層5の基板1と反対の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有する構造体7を備え、加えて、バンプ8a、8bを備えるチップ10が作製される。チップ10は、通常、発光ダイオードであり、チップ10を構成する各部材の材料、形状、形成方法等は、適宜、変更してよい。
他方、実施形態1にて図2(a)を参照して上述したのと同様にして、図8(a)に示すように、p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20を準備する。
次に、支持体20の凹部底面に、異方性導電材料23を供給する。異方性導電材料23は、実施形態1と同様のものであってよい。
異方性導電材料23の供給量および粘度は、図8(b)を参照して以下に説明する状態となるように調整される。
上記の通り支持体20の凹部底面に供給した異方性導電材料23の上に、図7(d)に示すチップ10の上下を反転させ、支持体20に対して位置合わせして載置し、加圧および加熱する。これにより、図8(b)に示すように、異方性導電材料23は、チップ10(より詳細には上記構造体、以下も同様)と支持体20との間の空間を満たすと共に、壁部23aにてチップ10の基板1の側面1aに少なくとも部分的に接触した状態で、バインダ樹脂22が硬化することにより、チップ10と支持体20とを機械的(または物理的)に接合する。更に、このとき、異方性導電材料23中の導電性粒子21が、バンプ8a、8bと配線11a、11bとの間で圧力が加えられた状態で接合されることにより、これらを電気的に接続する。この結果、チップ10(より詳細には構造体7)のp側電極6aおよびn側電極6bと、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、異方性導電材料23(導電性粒子21および第1樹脂22を含む)およびバンプ8a、8bによって、それぞれ電気的に接続される。
本実施形態では、チップ10は、チップ10全体が異方性導電材料23を介して支持体20上に設けられるため、バンプ8a、8bと異方性導電材料23との熱膨張率差に影響されず、半導体層5の割れを防ぐことができる。なお、本実施形態では、バンプ8a、8bがp側電極6aおよびn側電極6b上に形成されているので、チップ10を支持体20上に容易に位置合わせして載置することができるが、これに限定されない。
次に、図9(a)に示すように、チップ10の周りを囲むようにして、異方性導電材料23上に、異方性導電材料23より高い反射率を有する光反射体31を形成する。その後、図9(b)に示すように、基板1をチップ10から除去する。チップ10(より詳細には構造体7)から基板1が除去された残部は発光素子10’となる。
そして、本実施形態においても、図10(a)に示すように、異方性導電材料23の壁部23aを除去する。その後、図10(b)に示すように、半導体層5の上面5aに蛍光体層32を形成する。
その後、図11に示すように、封止樹脂33として第3樹脂を樹脂成形体12の凹部内(蛍光体層32が設けられた半導体層5および異方性導電材料23などの上)に供給して封止する(モールド)。
以上により、本実施形態の発光装置40が製造される。発光装置40は、
半導体層5と、半導体層5の同一面側に形成されたp側電極6aおよびn側電極6bとを有する発光素子10’と、
p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20と、
発光素子10’のp側電極およびn側電極上に形成されたバンプ8a、8bと
を備え、
発光素子10’のp側電極6aおよびn側電極6bと支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとが、導電性粒子21および第1樹脂(バインダ樹脂22)を含む異方性導電材料23ならびにバンプ8a、8bによって、それぞれ電気的に接続されている。
本実施形態において、発光素子10’は基板1が除去されており、よって、発光装置40は、発光素子10’の半導体層5の、p側電極6aおよびn側電極6bが形成された面と反対側の面に配置された蛍光体層32を備えることができる。半導体層5の周縁部は異方性導電材料23と接触し、蛍光体層32の周縁部は異方性導電材料23から露出し得る。加えて、発光装置40は、発光素子10’の周囲で異方性導電材料23上に配置され、異方性導電材料23より高い反射率を有する光反射体31を更に含み得る。
本実施形態によれば、高性能かつ高信頼性の発光装置40を効率的に(安価で量産するのに適した方法で)製造することができる。
特に、本実施形態によれば、実施形態1と同様に、発光装置40において基板1が除去されているので、光が基板1内で反射して減衰することによる光の損失をなくすことができ、よって、高い光取り出し効率を得ることができる。また、本実施形態によれば、バンプ8a、8bと配線11a、11bとの間の電気的接続は、これらの間で圧力が加えられた状態で接合された導電性粒子21により確保されるので、発光装置40が温度変化に曝され、バンプ8a、8bと異方性導電材料23(特にバインダ樹脂22)との間で熱膨張差が生じても、上記接合された導電性粒子21が存在することによって熱応力を緩和することができて、半導体層5に加わる熱応力を低減することができる。この結果、半導体層5の強度が(基板1を除去した分)小さくなっていても、半導体層5が破壊されることを低減または防止することができ、高い信頼性を得ることができる。
その他、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、異方性導電材料23の壁部23aを除去しないこと以外は、上記実施形態2と実質的に同様であり、より詳細には、以下のようにして実施される。
本実施形態の発光装置の製造方法は、図9(b)に示すように基板1をチップ10から除去するまでは、実施形態2と同様である。基板1の除去により、半導体層5の上面5aが露出し、また、異方性導電材料23の壁部23aは、基板1の除去により露出した半導体層5の周囲で、半導体層5より突出する。
その後、図12(a)に示すように、半導体層5の上面5aに蛍光体層32’を形成する。より詳細には、蛍光体層32’の形成は、異方性導電材料23の壁部23aで囲まれた半導体層5上の窪み(またはカップ)に蛍光体含有樹脂(例えば、未硬化のシリコーン系樹脂に蛍光体粒子を分散させた材料)を供給(ポッティング)し、硬化させることにより実施される。
そして、実施形態2と同様にして、図12(b)に示すように、封止樹脂33として第3樹脂を樹脂成形体12の凹部内(蛍光体層32’が設けられた半導体層5および異方性導電材料23などの上)に供給して封止する(モールド)。
以上により、本実施形態の発光装置41が製造される。発光装置41は、発光素子10’の半導体層5の、p側電極6aおよびn側電極6bが形成された面と反対側の面に配置された蛍光体層32’を備えるが、半導体層5の周縁部に加えて、蛍光体層32’の周縁部も異方性導電材料23と接触している点で、実施形態2の発光装置40と相違する。
本実施形態によれば、異方性導電材料23(および光反射体31)の壁部23aを除去せず、この壁部23aを利用して、蛍光体層32’を半導体層5の上面5aに容易に密接して配置することができる。これにより形成される蛍光体層32’は、半導体層5の上面5aと同じ寸法を有することとなり、最終的に得られる発光装置の小面積化に寄与し、単位面積当りの輝度を高めることができる。即ち、本実施形態によれば、異方性導電材料23が、発光素子10’と支持体20との間の空間を満たすと共に、蛍光体層32’の側面に少なくとも部分的に接触している発光装置41が提供される。
その他、本実施形態においても、実施形態2と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の3つの実施形態について詳述したが、本発明はこれら実施形態に限定されず、種々の改変が可能である。例えば、異方性導電材料に含まれる導電性粒子は、導電性材料のみから成っていてもよい。また例えば、実施形態2および3に関しては、バンプ8a、8bを支持体20のp側配線11aおよびn側配線11b上に形成し、異方性導電材料23中の導電性粒子21が、バンプ8a、8bと電極6a、6bとの間で圧力が加えられた状態で接合されることにより、これらを電気的に接続し、この結果、チップ10(より詳細には構造体7)のp側電極6aおよびn側電極6bと、支持体20のp側配線11aおよびn側配線11bとを、導電性粒子21および第1樹脂22を含む異方性導電材料23によって、バンプ8a、8bを介してそれぞれ電気的に接続してもよい。また更に、実施形態2に基づく実施形態3の改変と同様に、実施形態1についても改変可能である。
(実施例1)
本実施例は、実施形態2に従って発光装置を作製するものである。
基板1としてサファイア基板を用い、MOCVD反応装置にて、その上に以下の半導体層を順次成長させる。
まず、凹凸を有するサファイア基板1上に、AlGaNバッファ層およびノンドープGaN層(いずれも図示せず)を積層する。
次に、その上に、n型コンタクト層としてSiドープGaN層を積層し、n型クラッド層としてノンドープGaN層とSiドープGaN層とを交互に合計5層で積層し、更に、アンドープGaN層とアンドープInGaN層の超格子構造を形成し、この結果、これら層から成るn型半導体層2を形成する。
このn型半導体層2の上に、SiドープGaN障壁層およびノンドープGaN障壁層を順次積層し、更に、InGaN井戸層とInGaN障壁層とを繰り返し9層ずつ積層して多重量子井戸構造を形成し、この結果、これら層から成る活性層3を形成する。
この活性層3の上に、p型クラッド層としてMgドープAlGaN層を、p型コンタクト層としてMgドープGaN層を順次積層し、この結果、これら層から成るp型半導体層4を形成する。
以上のようにして基板1の上に半導体層を積層したものをアニールしてウェハ(図7(a)参照)を得る。
これにより得られたウェハを、所定の領域でエッチングしてn型コンタクト層を露出させ、これにより、半導体層5(図7(b)参照)を得る。
その後、最上層のp型コンタクト層上(発光領域上)にp側電極6aとしてAgを含む反射型電極を形成し、次いで、露出させたn型コンタクト層上にn側電極6bとしてAlを含む反射型電極を形成する(図7(c)参照)。Agを含む反射型電極およびAlを含む反射型電極は、スパッタにより、それぞれ厚さ1.0μmで形成する。更に、p側電極6aおよびn側電極6b上に保護膜としてSiO膜を厚さ0.4μmでパターン形成する。このとき、バンプ8a、8bに対応する位置に開口部を設ける。
そして、SiO膜の開口部内のp側電極6aおよびn側電極6b上に、Auバンプ8a、8bを形成する(図7(d)参照)。バンプ8aはp側電極6aから15μmの高さとし、バンプ8bは、その頂部がバンプ8aの頂部とほぼ同じ高さに位置するようにする。その後、基板1の底面側を研磨し、1.0mm×1.0mmの寸法にレーザーカットして、発光素子のチップ(ダイス)10を得る。
別途、アクリル樹脂(第2樹脂)から成るコア21aの表面を、導電性層21bとしてAu層で被覆して導電性粒子21を得る。Au層の厚さは、約0.3μmであり、導電性粒子21の粒径分布は3〜5μm、数平均の平均粒径は4μmである。この導電性粒子21と、バインダ樹脂22としてエポキシ樹脂(第1樹脂)と、フィラーとしてAlN粒子とを混合して、異方性導電材料23を調製する(図6参照)。AlN粒子の粒径分布は0.2〜1.0μm、数平均の平均粒径は0.5μmである。この異方性導電材料23において、|k−k|/k=約0.19である。そして、この異方性導電材料23において、|k−k|/k=約0.05になるように、エポキシ樹脂(第1樹脂)、フィラー、導電性粒子の配合を調整する。
そして、p側配線11aおよびn側配線11bを同一面上に有する支持体20を準備し(図8(a)参照)、上記で調製した異方性導電材料23を、これら配線11a、11bを覆うように供給し、上記で作製したチップ10の上下を反転させ、支持体20に対して位置合わせして載置し、加圧および加熱する。これにより、バンプ8a、8bと配線11a、11bとの間で圧力が加えられた状態で接合された導電性粒子21によって電気的接続が確立された状態で、バインダ樹脂22が熱硬化し、これにより、チップ10が支持体20にフリップチップ実装される(図8(b)参照)。
次に、シリコーン系樹脂にTiO粒子を分散させた高反射性材料を、チップ10の周りを囲むようにして、異方性導電材料23上に供給し、加熱して、光反射体31を形成する(図9(a)参照)。その後、基板1(サファイア基板)の露出面(底面)側からエキシマレーザーを照射して、基板1をAlGaNバッファ層との境界で分離する。このとき、基板1は、その側面1aに密着した異方性導電性材料23の壁部23aで保持されており、吹き飛ぶことなく、バッファ層上に残留する。残った基板1は、機械的にピックアップして除去する(図9(b)参照)。
次に、異方性導電材料23の壁部23aを削り取って、異方性導電材料23(および光反射体31)の頂部が、半導体層5の上面5a(AlGaNバッファ層の露出面)と実質的に同じ高さレベルとなるようにする(図10(a)参照)。その後、1.1mm×1.1mmの寸法の蛍光体シートを、半導体層5の上面5a(AlGaNバッファ層の露出面)にシリコーン系樹脂により接着して、蛍光体層32とする(図10(b)参照)。蛍光体シートには、YAGから成るものを用いる。
最後に、蛍光体層32、異方性導電材料23、光反射体31上に、封止樹脂33としてシリコーン系樹脂を供給し、加熱してモールドする。以上により、発光装置40が作製される(図11参照)。
本実施例で得られる発光装置40は、白色の光を発し、駆動電流350mAにて、光束120lm、順方向電圧3.0V、輝度28cd/mm、色温度5000Kであると推測される。また、信頼性を確認する熱ヒートサイクル試験において、−30℃と100℃との間の温度サイクルに1000サイクル付しても、発光装置40の故障は認められないと予想される。
(実施例2)
本実施例は、実施形態3に従って発光装置を作製するものである。
異方性導電材料23が基板1の全周に亘って基板1の側面1aと接触するようにして、チップ10を支持体20にフリップチップ実装すること、基板1を除去した後、異方性導電材料23の壁部23aを削り取らずに残すこと、異方性導電材料23の壁部23aで囲まれた半導体層5上の窪み(カップ)に、シリコーン系樹脂に蛍光体粒子を分散させた材料を供給し(ポッティング)、加熱して硬化させること以外は、実施例1と同様にして発光装置41を作製する。
本実施例で得られる発光装置41は、白色の光を発し、駆動電流350mAにて、光束115lm、順方向電圧3.0V、輝度30cd/mm、色温度5000Kであると推測される。また、信頼性を確認する熱ヒートサイクル試験において、−30℃と100℃との間の温度サイクルに1000サイクル付しても、発光装置41の故障は認められないと予想される。
(比較例1)
異方性導電材料23を使用せずに、バンプ8a、8bと配線11a、11bとを超音波接合して、チップ10を支持体20にフリップチップ実装すること、その後、アンダーフィル樹脂としてシリコーン系樹脂をチップ10と支持体20との間に形成される空間に注入し、加熱して硬化させること以外は、実施例1と同様にして発光装置を作製する。
本比較例で得られる発光装置は、白色の光を発し、駆動電流350mAにて、光束120lm、順方向電圧3.0V、輝度28cd/mm、色温度5000Kであると推測される。信頼性を確認する熱ヒートサイクル試験において、−30℃と100℃との間の温度サイクルに350サイクル付したところで、発光装置の故障が認められると予想される。
本発明は、照明、ディスプレイ、光通信、OA機器などの光源に用いられる発光ダイオードを製造するために利用され得る。特に、本発明に従って得られる発光ダイオードは、ダウンライト、プロジェクタ、車載ヘッドライト、カメラフラッシュなどの点光源として利用可能である。但し、本発明はこれら用途に限定されるものではない。
1 基板
1a 側面
2 n型半導体層
3 活性層
4 p型半導体層
5 半導体層
5a 上面
6a p側電極
6b n側電極
7 構造体
8a、8b バンプ
9、10 チップ
9’、10’ 発光素子
11a p側配線
11b n側配線
12 樹脂成形体
13a、13b リード
14a、14b ビア
20 支持体
21 導電性粒子
21a コア(第2樹脂)
21b 導電性層
22 バインダ樹脂(第1樹脂)
23 異方性導電材料
23a 壁部
31 光反射体
32、32’ 蛍光体層
33 封止樹脂(第3樹脂)
39、40、41 発光装置

Claims (20)

  1. 発光素子が支持体にフリップチップ実装された発光装置の製造方法であって、
    (a)基板と、基板上に形成された半導体層と、該半導体層上に形成されたp側電極およびn側電極とを有する構造体を準備し、
    (b)p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体を準備し、
    (c)前記構造体のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とを、導電性粒子および第1樹脂を含む異方性導電材料を用いて、それぞれ電気的に接続し、その後、
    (d)前記基板を前記構造体から除去して発光素子とする
    ことを含む、発光装置の製造方法。
  2. 工程(c)にて、前記異方性導電材料は、前記構造体と前記支持体との間の空間を満たすと共に、前記基板の側面に少なくとも部分的に接触している、請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 工程(d)にて、前記基板の除去をレーザー照射により実施する、請求項1または2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 工程(c)より後に、
    (p)前記構造体の周りを囲むようにして、前記異方性導電材料上に、該異方性導電材料より高い反射率を有する光反射体を形成することを更に含む、請求項1〜3のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  5. 工程(p)を工程(d)より前に実施する、請求項4に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記光反射体が、シリコーン系樹脂に光反射性粒子を分散させて成る層、金属層、および誘電体多層膜からなる群より選択される、請求項4または5に記載の発光装置の製造方法。
  7. 工程(d)より後に、
    (q)前記基板の除去により露出した前記半導体層上に蛍光体層を形成することを更に含む、請求項1〜6のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  8. 工程(q)は、前記半導体層上に蛍光体シートを接着することまたは蛍光体膜を電着形成することにより実施される、請求項7に記載の発光装置の製造方法。
  9. 工程(d)より後、工程(q)より前に、
    (r)前記基板の除去により露出した前記半導体層の周囲で、該半導体層より突出した前記異方性導電材料の部分を除去することを更に含む、請求項7または8に記載の発光装置の製造方法。
  10. 工程(q)は、前記基板の除去により露出した前記半導体層の周囲で、該半導体層より突出した異方性導電材料の部分を壁部として、該壁部で囲まれた該半導体層上の窪みに蛍光体含有樹脂を供給し、硬化させることにより実施される、請求項7に記載の発光装置の製造方法。
  11. 工程(c)より前に、
    (s)前記構造体のp側電極およびn側電極上、あるいは、前記支持体のp側配線およびn側配線上にバンプを形成することを更に含み、
    工程(c)にて、前記構造体のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とを、前記異方性導電材料を用いて、前記バンプを介して、それぞれ電気的に接続する、請求項1〜10のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  12. 工程(a)にて、p側電極およびn側電極が開口部を有する保護膜で被覆されており、
    工程(s)にて、バンプをp側電極およびn側電極上に、該保護膜の開口部に位置し、かつバンプの頂部が保護膜から突出するように形成する、請求項11に記載の発光装置の製造方法。
  13. 前記異方性導電材料はフィラーを更に含み、該フィラーは、金属酸化物、金属窒化物およびカーボンからなる群より選択される少なくとも1種の粒子である、請求項1〜12のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  14. 前記導電性粒子は、第2樹脂から成るコアと、該コアを被覆する金属から成る導電性層とにより構成されている、請求項1〜13のいずれかに記載の発光装置の製造方法。
  15. 前記第1樹脂の熱膨張係数に対する、該第1樹脂の熱膨張係数と前記第2樹脂の熱膨張係数との差の絶対値の割合が、1.0以下である、請求項14に記載の発光装置の製造方法。
  16. 前記異方性導電材料から前記導電性粒子を除いた材料の平均熱膨張係数に対する、該平均熱膨張係数と前記第2樹脂の熱膨張係数との差の絶対値の割合が、1.0以下である、請求項14または15に記載の発光装置の製造方法。
  17. 半導体層と、前記半導体層の同一面側に形成されたp側電極およびn側電極とを有する発光素子と、
    p側配線およびn側配線を同一面上に有する支持体と、
    前記発光素子の半導体層の、前記p側電極および前記n側電極が形成された面と反対側の面に配置された蛍光体層と
    を備え、
    前記発光素子のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とが、少なくとも異方性導電材料によって、それぞれ電気的に接続されており、該異方性導電材料は導電性粒子および第1樹脂を含むことを特徴とする発光装置。
  18. 前記異方性導電材料は、前記発光素子と前記支持体との間の空間を満たすと共に、前記蛍光体層の側面に少なくとも部分的に接触している、請求項17に記載の発光装置。
  19. 前記発光素子のp側電極およびn側電極上、あるいは、前記支持体のp側配線およびn側配線上に設けられたバンプを更に備え、
    前記発光素子のp側電極およびn側電極と前記支持体のp側配線およびn側配線とが、前記異方性導電材料および前記バンプによって、それぞれ電気的に接続されている、請求項17または18に記載の発光装置。
  20. 前記発光素子の周囲で前記異方性導電材料上に配置された光反射体を更に備える、請求項17〜19のいずれかに記載の発光装置。
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