JP2014049216A - 金属空気電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧損失を抑制するとともに、電力を安定して供給できる金属空気電池モジュールの提供を目的とする。
【解決手段】金属空気電池モジュールは、第1の電池セル、および前記第1の電池セルに接続された第2の電池セルを有し、前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、負極、イオンの伝導を担う電解質、および空気極をこの順番で有し、前記負極は負極活物質を有する負極層を有し、前記空気極は、導電性材料を有する空気極層、および前記空気極層の前記電解質とは反対側に配置された電気絶縁性の通気性層を有し、前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、前記第1の電池セルの空気極と前記第2の電池セルの負極または空気極とが対向しかつ間隙を有するように、配置され、前記第1の電池セルの空気極および前記第2の電池セルの負極または空気極が、通気孔を有する導電性部材で接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属空気電池モジュールに関するものである。
金属空気電池モジュールは、正極活物質として空気中の酸素、負極活物質として金属を用いる電池モジュールである。金属空気電池モジュールは、理論的に大容量化が可能であるため、近年では、たとえば電気自動車用などに開発がすすめられており、将来の省エネルギー技術の一つとして期待されている。
金属空気電池モジュールでは、所望の電圧または電流を得るために、電池セルを直列または並列に接続している。このとき、たとえば特開2009−230981号公報(特許文献1)の図5に示されているように、電池セルの接続は一般的に導線を用いておこなわれるため、接続部および導線の抵抗による電圧損失のおそれがある。
特開2009−230981号公報
本発明は、接続部および導線の抵抗による電圧損失を抑制するとともに、安定に電力を供給することができる金属空気電池モジュールを提供することを目的とするものである。
本発明は、第1の電池セル、および前記第1の電池セルに接続された第2の電池セルを有し、前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、負極、イオンの伝導を担う電解質、および空気極をこの順番で有し、前記負極は負極活物質を有する負極層を有し、前記空気極は、導電性材料を有する空気極層、および前記空気極層の前記電解質とは反対側に配置された電気絶縁性の通気性層を有し、前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、前記第1の電池セルの空気極と前記第2の電池セルの負極または空気極とが対向しかつ間隙を有するように、配置され、前記第1の電池セルの空気極および前記第2の電池セルの負極または空気極が、通気孔を有する導電性部材で接続されている金属空気電池モジュールである。
本発明の金属空気電池モジュールは、金属空気電池モジュールの電圧損失を抑制することができる。かつ、安定的な発電特性を示す。
金属空気電池モジュールの第1の形態の一例を示す概略断面図である。 金属空気電池モジュールの第1の形態の一例を示す概略上面図である。 金属空気電池モジュールで使用する導電性部材の一例を示す概略上面図である。 金属空気電池モジュールで使用する電池セルの空気極と導電性部材の接続の一例を示す概略断面図である。 金属空気電池モジュールの第1の形態の変形例を示す概略断面図である。 金属空気電池モジュールの第1の形態の変形例を示す概略上面図である。 図5のI−I断面、およびその変形例を示す概略図である。 金属空気電池モジュールの第2の形態の一例を示す概略断面図である。 金属空気電池モジュールの第2の形態の一例を示す概略上面図である。
本形態の金属空気電池モジュールついて、以下詳細に説明する。
本形態は、第1の電池セル、および前記第1の電池セルに接続された第2の電池セルを有し、前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、負極、イオンの伝導を担う電解質、および空気極をこの順番で有し、前記負極は負極活物質を有する負極層を有し、前記空気極は、導電性材料を有する空気極層、および前記空気極層の前記電解質とは反対側に配置された電気絶縁性の通気性層を有し、前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、前記第1の電池セルの空気極と前記第2の電池セルの負極または空気極とが対向しかつ間隙を有するように、配置され、前記第1の電池セルの空気極および前記第2の電池セルの負極または空気極が、通気孔を有する導電性部材で接続されている金属空気電池モジュールである。なお、本形態の金属空気電池モジュールは、少なくとも2以上の電池セルを有し、それらの電池セルのうち少なくとも2以上の電池セルが前記のように配置され接続されていればよい。
本形態の第1の形態の金属空気電池モジュールは、第1の電池セルの空気極と第1の電池セルの負極とを、通気孔を有する導電性部材により接続するものである。
本形態の第2の形態の金属空気電池モジュールは、第1の電池セルの空気極と第1の電池セルの空気極とを、通気孔を有する導電性部材により接続するものである。
<<第1の形態>>
図1は、第1の形態の金属空気電池モジュール1の一例を示す概略断面図である。図2は、第1の形態の金属空気電池モジュール1の一例を示す概略上面図である。図1および図2に示すように、金属空気電池モジュール1は、電池セル10および電池セル20を有している。前記電池セル10、20は、負極12,22、イオンの伝導を担う電解質13,23、および空気極11,21をこの順番で有している。前記負極12,22は、負極活物質を有する負極層を有している。前記空気極11は、導電性材料を有する空気極層111,211、および前記空気極層の前記電解質とは反対側に配置された電気絶縁性の通気性層112,212を有している。
また、図1および図2に示すように、第1の電池セル10の空気極11と第2の電池セル20の負極22とが対向しかつ間隙を有するように配置され、前記空気極11と前記負極22とを、通気孔31を有する導電性部材30で接続している。
本形態の金属空気電池モジュール1に用いられる前記導電性部材30は通気孔31を有していれば良く、その形状は適宜設計できるため、導線を使用する場合と比較して導線よりも断面積を大きくして導電性部材の抵抗を下げることが可能であり、また、前記導電性部材30と空気極11および負極22との接触面積を増やすことが可能である。このように、通気孔31を有する導電性部材30を使用することで、電池セル10,20間の接続抵抗を低減し、空気電池モジュール1の電圧損失を抑制することができる。
また、前記第1の電池セルの空気極11が間隙に面していることにより、前記第1の電池セル10の前記通気性層112は前記間隙の空気を容易に取入れることができる。さらに、第1の電池セル10の空気極11と第2の電池セル20の負極22とを、通気孔31を有する導電性部材30で接続しているので、前記間隙とその外部との間での空気の通路が確保され、空気極11,21へ供給される空気の流れが導電性部材30により阻害されにくいため、通気性層112は前記間隙の空気を容易に取入れることができ、安定した空気供給をおこなうことができ、安定的な発電特性を実現することができる。なお、前記通気性層112は電気絶縁性なので、前記第1の電池セルや前記第2の電池セルが動いて、前記第1の電池セルの空気極11と第2の電池セル20の負極22とが一時的に接触した場合であっても、電気的な短絡を防ぐことができる。
上述のように、本形態の空気電池モジュールは、金属空気電池モジュールの電圧損失を抑制することができ、かつ、安定的な発電特性を示す。
図3は、本形態の空気電池モジュールに用いる導電性部材30の一例を示す概略上面図である、図3(3a)は、導電性部材30にパンチング板を使用した例を示す概略上面図であり、図3(3b)は、導電性部材30にメッシュ板を使用した例を示す概略上面図である。
なお、パンチング板とは板の中央領域に複数の孔が空いているものをいう。メッシュ板とは板の中央領域にメッシュ状の孔が空いているものをいう。
図4は、電池セルの空気極11と導電性部材30の接続の一例を示す概略断面図である。図4(4a)は、空気極11の端面で空気極11と導電性部材30とを接続している一例の概略断面図である。図4(4b)および図4(4c)は、通気性層112を形成していない空気極11の端部で空気極11と導電性部材30とを接続している一例の概略断面図である。図4(4b)および図4(4c)に示す接続方法によれば、図4(4a)に示す接続方法と比べて、接触面積を増やすことができるので、接続抵抗の低減により効果がある。図4(4d)は、通気性層112を形成していない空気極11の中央部で空気極11と導電性部材30との接続している一例の概略断面図である。図4(4d)に示す接続方法は、図(4a)から図(4c)に示す接続方法と比べて、端部からの距離を短く保つことができるので、集電効率が向上する。
図5は、第1の形態の金属空気電池モジュール1の変形例を示す概略断面図である。図6は、第1の形態の金属空気電池モジュール1の変形例を示す概略上面図である。図5および図6に示すように、第1の電池セルの空気極11と第2の電池セルの負極22とを、2つの導電性部材30で接続している。2つの導電性部材30で接続することにより、図1および図2に示すような、1つの導電性部材30で接続する方法より接続抵抗を低減することが可能となる。さらに、2箇所で接続がおこなわれるため、1つの導電性部材30で接続する方法より、接続した電池セル10,20を安定に固定することができる。なお、図5および図6で示した変形例のその他の説明については、図1および図2の説明に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図7(7a)は、図5のI−I断面を示す概略図である。図7(7b)から図7(7d)は、図5のI−I断面の変形例を示す概略図である。図7(7a)は通気孔31を有する2つの導電性部材30で、図7(7b)は通気孔31を有する3つの導電性部材30で電池セル10,20を接続している。図には示していないが、本形態の導電性部材30は通気孔31を有しているので、4つの導電性部材30で接続をおこなっても良い。図7(7c)および図7(7d)は、導電性部材30に加えてスペーサー32を使用して電池セルの接続をおこなっている。本形態の導電性部材30は通気孔31を有しているので、通気性を有しないスペーサー32を使用しても安定な発電特性を得ることができる。図には示していないが、前記スペーサー32は通気孔を有していても良い。前記スペーサー32が通気孔を有していると、さらに安定した発電特性を得ることが可能となる。
<<第2の形態>>
図8は、第2の形態の金属空気電池モジュール1の一例を示す概略断面図であり、第1の電池セルの空気極11と第2の電池セルの空気極21とが対向しかつ間隙を有するように配置されており、前記第1の電池セルの空気極11と前記第2の電池セルの空気極21とを、通気孔を有する1つの導電性部材30で接続している。図9は、第2の形態の金属空気電池モジュール1の一例を示す概略断面図であり、第1の電池セルの空気極11と第2の電池セルの空気極21とが対向しかつ間隙を有するように配置されており、前記第1の電池セルの空気極11と前記第2の電池セルの空気極21とを、通気孔を有する2つの導電性部材30で接続している。図8および図9に示すように、第1の電池セルの空気極11および第2の電池セルの空気極21が間隙に面しているので、通気性層112,212は、前記間隙から空気を容易に取入れることができるため、正極活物質である酸素を容易に取り込むことができる。
第2の形態の金属空気電池モジュールに用いる電池セル、導電性部材、および変形例に関しては、<<第1の形態>>に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以下、本形態の金属空気電池モジュールについて、構成ごとに説明する。
<<電池セル>>
本形態の金属空気電池モジュール1の電池セル10,20は、負極12,22、電解質13,23、および空気極11,12をこの順番で有している。
<負極>
本形態に用いられる負極12,22は、負極活物質を含有する負極層を有するものである。これに加えて、負極集電体を有していても良い。
本形態に用いられる負極活物質しては、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、リチウム(Li)およびマグネシウム(Mg)などの金属、合金あるいは金属化合物を挙げることができる。
また、本形態における負極層は、負極活物質のみを含有するものであっても良く、負極活物質の他に、導電性材料および結着材の少なくとも一方を含有するものであっても良い。例えば、負極活物質が箔状である場合は、負極活物質のみを含有する負極層とすることができる。一方、負極活物質が粉末状である場合は、負極活物質および結着材を有する負極層とすることができる。また、金属を直接負極集電体に溶射する、負極集電体に金属をメッキするといった方法で負極を設けることも可能である。
本形態における負極層に用いられる結着材については、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。負極層における結着材の含有量としては、特に限定されるものではないが、例えば30重量%以下、中でも1重量%〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
また、本形態における負極集電体の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、たとえば銅、ステンレス、ニッケル、カーボン等を挙げることができる。上記負極集電体の形状としては、たとえば箔状、板状およびメッシュ(グリッド)状等を挙げることができる。
本形態における負極集電体の厚さは、例えば10μm〜1000μmの範囲内、中でも20μm〜400μmの範囲内であることが好ましい。
<電解質>
本形態における電解質13,23には、水系電解液、有機溶媒系電解液、これらのゲル、または固体電解質を使用することができる。電解質13,23は、負極の金属材料により適切な組成を選択する。
たとえば、負極にアルミニウムを用いた場合は、電解質として、たとえば塩化ナトリウム、塩化アルミニウム、塩化マンガンなどを水に溶解させた中性水溶液、あるいは、電解質として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを水に溶解させたアルカリ性水溶液を用いることができる。
たとえば、負極にマグネシウムを用いた場合は、電解質として、塩化ナトリウムの水溶液の他、公知の各種の塩又はアルカリの水系電解質溶液を適宜に用いることができる。たとえば塩化アンモニウムや水酸化ナトリウムや、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化ルビジウムなどのいずれかを溶解した電解液を用いてもよい。
本形態の電解質には、固体電解質を使用することも可能である。
<空気極>
本形態に用いられる空気極11,21は、空気極層111,211および前記電解質13,23とは反対側に配置された電気絶縁性の通気性層112,212を有するものである。これに加えて、空気極集電体を有していても良い。
(空気極層)
本形態における空気極層としては少なくとも導電性材料を含有するものである。さらに、必要に応じて、触媒および結着材の少なくとも一方を含有していても良い。
本形態における空気極層111,211に用いられる導電性材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば炭素材料等を挙げることができる。さらに、炭素材料は、多孔質構造を有するものであっても良く、多孔質構造を有しないものであっても良いが、本形態においては、多孔質構造を有するものであることが好ましい。比表面積が大きく、多くの反応場を提供することができるからである。多孔質構造を有する炭素材料としては、具体的にはメソポーラスカーボン等を挙げることができる。一方、多孔質構造を有しない炭素材料としては、具体的にはグラファイト、カーボンブラック、カーボンナノチューブおよびカーボンファイバー等を挙げることができる。空気極層における導電性材料の含有量としては、例えば65重量%〜99重量%の範囲内、中でも75重量%〜95重量%の範囲内であることが好ましい。導電性材料の含有量が少なすぎると、反応場が減少し、電池容量の低下が生じる可能性があり、導電性材料の含有量が多すぎると、相対的に触媒の含有量が減り、充分な触媒機能を発揮できない可能性があるからである。
本形態において、導電性材料は、触媒を担持していることが好ましい。電極反応がよりスムーズに行われるからである。上記触媒としては、酸素を還元可能な材料、たとえば、白金、活性炭などの炭素材料、イリジウムなどの非酸化物材料、二酸化マンガンなどのマンガン酸化物、イリジウム酸化物あるいはチタン、タンタル、ニオブ、タングステン及びジルコニウムからなる群から選ばれた1種以上の金属を含むイリジウム酸化物、ペロブスカイト型複合酸化物などの酸化物材料、鉄フタロシアニン、コバルトポルフィリンなどの金属含有顔料、およびコバルトフタロシアニン等を挙げることができる。
空気極層111,211における触媒の含有量としては、例えば1重量%〜30重量%の範囲内、中でも5重量%〜20重量%の範囲内であることが好ましい。触媒の含有量が少なすぎると、充分な触媒機能を発揮できない可能性があり、触媒の含有量が多すぎると、相対的に導電性材料の含有量が減り、反応場が減少し、電池容量の低下が生じる可能性があるからである。
上記空気極層111,211は、少なくとも導電性材料を含有していれば良いが、さらに、導電性材料を固定化する結着材を含有することが好ましい。結着材としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。空気極層111,211における結着材の含有量としては、特に限定されるものではないが、例えば30重量%以下、中でも1重量%〜10重量%の範囲内であることが好ましい。
(空気極集電体)
本形態に用いられる空気極集電体は、空気極層111,211の集電を行うものである。空気極集電体の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えばステンレス、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン、カーボン等を挙げることができる。空気極集電体の形状としては、例えば箔状、板状およびメッシュ(グリッド)状等を挙げることができる。中でも、本形態においては、空気極集電体の形状がメッシュ状であることが好ましい。空気中の酸素の取り込み、および集電効率に優れているからである。この場合、空気極層111,211の内部にメッシュ状の空気極集電体が配置されていても良い。さらに、本形態に用いられる電池セル10,20は、メッシュ状の空気極集電体により集電された電荷を集電する別の空気極集電体(例えば箔状の集電体)を有していても良い。
本形態における空気極集電体の厚さは、例えば10μm〜1000μmの範囲内、中でも20μm〜400μmの範囲内であることが好ましい。
(通気性層)
本形態の通気性層は、前記空気極層の前記電解質とは反対側に配置されており、電気絶縁性であることを要する。本形態に用いられる通気性層112,212は、電気絶縁性および通気性を有している性質を有する材料であればよいが、電解液の漏洩が無い材料、電解液に侵されない材料であることが好ましい。例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン等のポリマー多孔質膜等が使用できる。厚さは10μm〜300μmであることが好ましい。厚さが10μmより薄いと取り扱いが困難になり、300μm以上だと通気性を確保するのが難しくなる、または価格が高くなるためである。
<<導電性部材>>
本形態の金属空気電池モジュールに用いられる導電性部材は、通気孔を有することにより通気性を確保している。また、前記導電性部材の通気孔は、電気セルで消費される酸素を供給できる通気量を有していれば良い。
導電性部材の厚さは10μm〜3mmであることが好ましい。10μm未満だと取り扱いが困難になり、3mmより厚いと金属空気電池モジュールの重量が増加してしまうからである。
通気孔は、通気性を有していれば良く、形状は適宜選択可能であり、パンチング板またはメッシュ板に限定するものではない。消費される酸素量は、電池セルの種類、大きさ等により適宜設計をおこなう。
前記導電性部材の抵抗値は、100mΩ以下であることが好ましい。抵抗値の下限は材料、形状により制限される。前記導電性部材には、ステンレス、ニッケル、カーボンなど腐食に強いものを用いることが好ましい。前記導電性部材は、厚さ3mm以下の部材を用いることが好ましい。
<<金属空気電池モジュール>>
本形態の金属空気電池モジュールは、間隙を有するように配置された少なくとも2つの電池セルを、通気孔を有する導電性部材で接続したものである。間隙の幅は、この間隙から空気を通気性層に供給することができる程度の幅があれば、特に制限されない。本形態の金属空気電池モジュールは、端部に位置する電池セルの電極に、外部取り出し電極が接続されていても良い。また、通気量を確保するために、本形態の金属空気電池モジュールは、ファン等の送風機器を有していても良い。
1 金属空気電池モジュール
10 第1の電池セル
11 第1の電池セルの空気極
111 第1の電池セルの空気極層
112 第1の電池セルの通気性層
12 第1の電池セルの負極
13 第1の電池セルの電解質
20 第2の電池セル
21 第2の電池セルの空気極
111 第2の電池セルの空気極層
112 第2の電池セルの通気性層
22 第2の電池セルの負極
23 第2の電池セルの電解質
30 導電性部材
31 通気孔
32 スペーサー

Claims (1)

  1. 第1の電池セル、および前記第1の電池セルに接続された第2の電池セルを有し、
    前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、負極、イオンの伝導を担う電解質、および空気極をこの順番で有し、
    前記負極は負極活物質を有する負極層を有し、前記空気極は、導電性材料を有する空気極層、および前記空気極層の前記電解質とは反対側に配置された電気絶縁性の通気性層を有し、
    前記第1の電池セルおよび前記第2の電池セルが、前記第1の電池セルの空気極と前記第2の電池セルの負極または空気極とが対向しかつ間隙を有するように、配置され、
    前記第1の電池セルの空気極および前記第2の電池セルの負極または空気極が、通気孔を有する導電性部材で接続されている金属空気電池モジュール。
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