JP2014048271A - 演算装置及び演算方法、分光反射率取得装置、画像評価装置、並びに画像形成装置 - Google Patents

演算装置及び演算方法、分光反射率取得装置、画像評価装置、並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高価な受光素子を用いることなく、所定の波長領域における分光反射率を精度良く且つ高速に推定可能な演算装置等を提供すること。
【解決手段】本演算装置は、受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定手段と、所定の情報を生成する情報生成手段と、を有し、前記分光反射率推定手段は、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、前記情報生成手段は、前記所定の波長領域における分光反射率に基づいて、前記所定の情報を生成し、前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域である。
【選択図】図2

Description

本発明は、演算装置及び演算方法、分光反射率取得装置、画像評価装置、並びに画像形成装置等に関する。
近年、プロダクションプリンティング分野等において、印刷画像の色再現安定性を向上させるためや、色調管理のために分光光度計等の分光器を搭載した画像形成装置が実現されている。このような画像形成装置では、印刷物表面の拡散反射光を分光器で測定した分光反射率や、或いはその分光反射率から、CIE(国際照明委員会)で定めるXYZやL*a*b*等の表色値を精度良く求め、装置のキャリブレーションを行ったり、色情報をフィードバックして印刷条件の制御を行ったりする技術が検討されている。
可視光を測定する分光器は、例えば波長400〜700nmの範囲の光を10nmピッチの波長帯毎に検出した31以上に離散化した値を出力する。被測定面の拡散反射光を時間的、空間的に通常31以上に分割して光強度信号を取得するため、分光反射率の測定とデータの転送にある程度の時間を必要とする。従って、例えば高速印刷を行う画像形成装置において、出力画像をその印刷速度に対応した速度でインライン測定を行うには検出速度が十分ではなく、適用が困難な場合があった。
そこで、例えば、測定対象物の反射光から31程度の受光素子により離散化された分光反射率を得て、6程度の固有ベクトルの線形結合からなる分光反射率推定関数を算出することでデータ量を減じ、推定分光反射率に応じて表色値などを算出する方法がある。
その際、推定分光反射率の精度を高めるために、予め決められた中波長域の推定分光反射率を用いる技術が知られている。この技術では、分光反射率を推定する方法として、主成分分析から計算される固有値ベクトルの線形和を用いている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、非特許文献1のP237等には、実運用時のようにシステムに様々なノイズが混入する状況における主成分による推定について、以下のような問題点が記載されている。すなわち、真の分光反射率と推定分光反射率との二乗誤差の集合平均を最小化する推定行列を求めるWiener推定による方法等に比べて推定精度が劣り、かつ推定する波長領域の分光反射率の両端(すなわち、短波長側と長波長側)で誤差が大きくなる問題点である。
従って、目的とする波長領域(中波長領域)の推定精度を向上させるためには、目的の波長領域の情報をS/Nの良い状態で取得する必要があることはもちろんであるが、目的の波長領域の前後の波長領域の情報もS/Nの良い状態で取得する必要がある。そして、目的の波長領域にその前後の波長領域を加えた全波長領域の分光反射率を推定精度の高い状態で推定し、前後の波長領域の分光反射率を破棄して、目的とする波長領域の分光反射率を取得する必要がある。
しかし、目的の波長領域の前後の波長領域の情報をS/Nの良い状態で取得するためには、目的の波長領域よりも広い波長領域の分光情報を取得するための受光素子を更に設置する必要がある。一般的に短波長・長波長領域の信号取得に十分な感度を持つ受光素子は高価であり、コスト増は免れない。
又、分光反射率推定関数を算出するために、分光分布が異なる2種類以上の光源を用いて、各光源照射時における分光反射率を取得する必要があり、測定に多大な時間を要する 。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、高価な受光素子を用いることなく、所定の波長領域における分光反射率を精度良く且つ高速に推定可能な演算装置等を提供することを課題とする。
本演算装置は、受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定手段と、所定の情報を生成する情報生成手段と、を有し、前記分光反射率推定手段は、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、前記情報生成手段は、前記所定の波長領域における分光反射率に基づいて、前記所定の情報を生成し、前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域であることを要件とする。
開示の技術によれば、高価な受光素子を用いることなく、所定の波長領域における分光反射率を精度良く且つ高速に推定可能な演算装置等を提供を提供できる。
第1の実施の形態に係る分光反射率取得装置を模式的に例示する図である。 第1の実施形態に係る分光反射率取得装置の機能ブロックを例示する図である。 変換行列を算出する方法を例示するフローチャートである。 分光反射率を算出する方法を例示するフローチャートである。 トナー画像の分光反射率を例示する図である。 第1の実施の形態に係る分光反射率取得装置でトナー画像を測定した際のセンサ出力値を例示する図である。 分光反射率の推定誤差を例示する図である。 リファレンスと分光反射率の推定結果との差分を例示する図である。 分光器の分光積を例示する図である。 全波長領域及び中波長領域において二乗平均平方根誤差を計算した結果を例示する図である。 第2の実施形態に係る演算装置の機能ブロックを例示する図である。 表色値を算出する方法を例示するフローチャートである。 波長と等色関数との関係を例示する図である。 等色関数と分光センサの分光積との比を例示する図である。 第3の実施の形態に係る画像評価装置を例示する図である。 第4の実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
本発明の実施の形態について説明する前に、まず分光器の測定結果から分光特性を推定する方法について説明する。なお、本願において、分光特性とは拡散反射光の光量を波長の関数として表したものを指し、分光特性には分光反射率を含むものとする。
印刷画像など、比較的分光反射率の分布がなだらかに変化する測定対象の場合、マルチバンドと呼ばれる3〜16程度の比較的少数の可視光領域の波長帯に対してCCD(Charge Coupled Device)等の受光センサで光量を検出し、そこから分光反射率を推定できる。このようなマルチバンド分光器による分光特性の推定方法は、検出する波長帯の数が少なく、測定時間を短縮できるため、印刷画像のインライン測定等の高速な測定が要求される分野に適している。以下の実施の形態における分光器はマルチバンド分光器であり、推定方法の詳細は後述する。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る分光反射率取得装置を模式的に例示する図である。図1を参照するに、分光反射率取得装置1は、分光器10と、演算手段20とを有する。分光器10は、大略すると、ライン照明光源11と、第1結像光学系12と、開口アレイ13と、第2結像光学系14と、回折素子15と、リニアセンサ16とを有する。
90は、分光反射率取得装置1が測定する対象物である画像担持媒体等を示している(以下、対象物90とする)。対象物90は、例えばシート状の印刷物等であり、対象物90上の所定の領域には画像が形成されている。分光器10は、対象物90をX方向に搬送可能な構成としてもよい。なお、図1に示す破線は、対象物90に照射された光が拡散反射した後の代表的な光路を模式的に示している。
なお、以降の説明において、正反射光とは、ライン照明光源11から対象物90に照射される照射光の入射角と同じ角度で、入射方向とは反対側に反射する反射光(つまり入射角をθとすると、反射角がπ−θとなる反射光)を指す。そして、拡散反射光とは、正反射光以外の反射光を指す。又、分光反射率とは、基準板(白色板等)からの拡散反射光の光量に対する、測定対象物からの拡散反射光の光量の割合を波長の関数として表したものである。
ライン照明光源11は、対象物90の奥行き方向(X方向)のライン状に広がった領域に光を照射する機能を有する。ライン照明光源11としては、例えば可視光のほぼ全域において強度を有する白色LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)アレイを用いることができる。ライン照明光源11として、冷陰極管等の蛍光灯やランプ光源等を用いても構わない。なお、ライン照明光源11は、本発明に係る照射手段の代表的な一例である。
ライン照明光源11から対象物90までの光路上に、ライン照明光源11から出射された光を対象物90にコリメートして(略平行光として)若しくは集光してライン状に照射する機能を有するコリメートレンズを配置しても構わない。以降、本実施の形態では、ライン照明光源11として白色LEDアレイを用いる場合を例にして説明する。
第1結像光学系12は、対象物90に照射された光の法線方向(Z方向)の拡散反射光を、開口アレイ13の開口部13xに結像する機能を有する。第1結像光学系12としては、例えば、X方向に複数のレンズが配列された集光レンズアレイ等を用いることができる。
但し、必ずしも正確に開口アレイ13の開口部13x上に拡散反射光が結像している必要はなく、デフォーカスした状態や無限系であってもよい。第1結像光学系12として、セルフォック(登録商標)レンズアレイのような屈折率分布型レンズアレイやマイクロレンズアレイ又はミラーからなる結像光学系を用いることも可能である。
開口アレイ13は、例えば一列に形成された複数の開口部13xを有し、対象物90に近接して配置されている。開口アレイ13において、開口部13x以外の部分は光を遮る遮光部であり、対象物90からの反射光を開口部13xにより領域分割する。
開口アレイ13は、例えばピンホールアレイやスリットアレイであり、金属や黒色樹脂材料に開口部13xを形成したものを用いることができる。又、ガラスや透明樹脂等に金属膜や黒色樹脂等をパターニングして遮光部を形成し、遮光部以外の部分を開口部13xとしたもの等を用いてもよい。開口部13xは、円形、矩形、楕円形、その他の任意の形状とすることができる。
開口アレイ13を用いることにより、対象物90からの拡散反射光を開口アレイ13の複数の開口部13xにより領域分割し、不要な部分の光を遮蔽できる。これにより、各開口部13xを通過した焦点面の光のみを検出し、隣接する領域からの反射光の混入を抑制できる。
第2結像光学系14は、例えば複数枚のレンズで構成され、開口アレイ13を通過した反射光を、回折素子15を介してリニアセンサ16の受光面に結像する機能を有する。第2結像光学系14としては、例えば一般的なスキャナ光学系に用いられるレンズや、工業的に用いられているリニアセンサ用レンズを使用できる。
回折素子15は、対象物に照射された光の反射光を分光する機能を有する。より詳しくは、回折素子15は、開口アレイ13の各開口部13xにより領域分割された後に第2結像光学系14により集光された拡散反射光を分光して波長に応じて異なる方向に伝播し、各開口部13xに対応する回折像を形成する機能を有する。回折素子15としては、例えば、プリズムや透過型回折格子或いはそれらを組み合わせたもの等を用いることができる。なお、回折素子15は、本発明に係る分光手段の代表的な一例である。
リニアセンサ16は、N個の画素で構成されるマルチバンド分光センサが複数併設されたマルチバンド分光センサアレイであり、回折素子15を介して入射する反射光から所定の波長帯毎の光量を取得する受光手段として機能し、取得した光量を電気信号に変換する。リニアセンサ16により変換された電気信号は、演算手段20に送られる。
リニアセンサ16としては、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor Device)、CMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor Device)、CCD(Charge Coupled Device)、CIS(Contact Image Sensor)、PDA(Photo Diode Array)等を用いることができる。
演算手段20は、分光器10のリニアセンサ16から出力された電気信号に基づいて、対象物90の複数位置での分光反射率を演算する機能等を有する。演算手段20は、例えばCPU、ROM、メインメモリ等を含み、演算手段20の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現できる。但し、演算手段20の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、演算手段20は、物理的に複数の装置により構成されてもよい。
なお、図1に例示する光学系は、例えば、ライン照明光源11から出射される照明光が対象物90に対して略斜め45度より入射し、リニアセンサ16が対象物90から垂直方向に拡散反射する光を受光する所謂45/0光学系とすることができる。又、ライン照明光源11から出射される照明光が対象物90に対して垂直に入射し、リニアセンサ16が対象物90から45度方向に拡散反射する光を受光する所謂0/45光学系等としても構わない。
図2は、第1の実施形態に係る分光反射率取得装置の機能ブロックを例示する図である。図2を参照するに、分光反射率取得装置1において、演算手段20は、センサ応答入力部21と、分光反射率算出部22と、変換行列算出部23と、分光反射率記憶部24と、分光反射率抽出部25と、変換行列記憶部26とを有する。
分光器10のリニアセンサ16から出力された複数の信号(リニアセンサ16が取得した対象物90からの拡散反射光の光量)は、演算手段20のセンサ応答入力部21に入力され、センサ応答入力部21から分光反射率算出部22及び変換行列算出部23に送られる。分光反射率記憶部24は、標準サンプル(色票等)の分光反射率の測定結果を記憶している。
変換行列算出部23は、分光反射率記憶部24に記憶された標準サンプルの分光反射率等に基づいて変換行列を算出し、変換行列記憶部26に記憶する。分光反射率算出部22は、変換行列記憶部26に記憶された変換行列に基づいて、可視光の全波長領域(例えば、400〜700nm)における対象物90の分光反射率を推定する。
分光反射率抽出部25は、分光反射率算出部22が算出した可視光の全波長領域(例えば、400〜700nm)における分光反射率から、可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域(例えば、450〜650nm)の分光反射率を抽出する。そして、分光反射率抽出部25は、抽出した所定の波長領域(例えば、450〜650nm)の分光反射率を演算装置20の外部に出力する。分光反射率算出部22及び分光反射率抽出部25は、本発明に係る分光反射率推定手段の代表的な一例である。
なお、ライン照明光源11として用いる白色LEDアレイは高安定・高寿命で、更に近年高輝度化・高効率化が進んでいるため、より高速な測定を実現する分光反射率取得装置への応用が期待されている。印刷画像の分光計測を行うような場合の光源は、分光に必要な波長領域の光を発するものであって、かつセンシング領域全体にわたって均質に照明可能なものであることが好ましい。
しかし、一般的な白色LEDアレイは、例えば青色LEDと、青色光を吸収して黄色に発光する蛍光体で構成されており、分光輝度分布でみると青色と黄色の2つのピーク以外の波長域の分光放射輝度が低い。従って、可視光の全波長領域(例えば、400〜700nm)で十分な分光放射輝度が得られない。
このような、可視光の全波長領域で十分な分光放射輝度が得られない光源を対象物の高精度な測色用途に応用した場合、特定の色の測色精度が大きく悪化するおそれがある。又、少ないバンド数で高速に測定する測色方法においては、取得する波長領域の光量の高低に応じてバンド毎に露光時間を変えることができないため、特定のバンドにおいてS/N比が低下する。そのようなセンサ出力値に基づいて分光反射率を推定すると、S/N比の悪い波長帯域の推定精度が著しく劣化するおそれがある。例えば、400〜450nm及び650〜700nmで推定精度が劣化するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、演算手段20内に分光反射率抽出部25を設け、分光反射率算出部22が算出した可視光の全波長領域(例えば、400〜700nm)における分光反射率から、推定精度が相対的に高い所定の波長領域(例えば、450〜650nm)の分光反射率を抽出する。これに関しては、図4のフローチャートを用いて、後ほど改めて説明する。
[変換行列を算出する方法]
次に、変換行列を算出する方法について説明する。図3は、変換行列を算出する方法を例示するフローチャートである。図3に示すフローチャートに対応するプログラムは、例えば、演算手段20のROMやコンピュータが読み取り可能な記録媒体等に格納することができ、演算手段20のCPUにより実行することができる。
まず、ステップS101では、標準サンプルとして分光反射率が既知の複数の色票(色票1から色票n、nは2以上の自然数)を準備し、色票1〜色票nの各々の分光反射率から行列Rを算出する。次に、ステップS102では、ステップS101で算出した行列Rを分光反射率記憶部24に記憶する。
なお、色票とは、色の表示を目的とする標準試料のことであり、カラーチャートとも称される。色票としては、例えば、JIS−Z−8721準拠の標準色票等を用いることができる。各色票は、例えば、予め基準となる高精度な分光計等で測定され、分光反射率が既知となっている。つまり、行列Rは、予め分光反射率が既知であるn個の色票(色票1〜色票n)の分光反射率を格納した行列である。
次に、ステップS103〜S106では、1つの分光センサを構成するN個の画素から出力される電気信号vi(i= 1〜N)を格納した行ベクトルvを算出する。具体的には、ステップS101で用いた色票1にライン照明光源11により光を照射し(ステップS103)、色票1からの反射光を回折素子15により分光し(ステップS104)、リニアセンサ16で受光する(ステップS105)。そして、N個の画素から出力される各信号を演算手段20が取得し、行ベクトルvを算出する(ステップS106)。
そして、ステップS103〜S106を色票2〜色票nについても実行し、ステップS107でn個の色票(色票1〜色票n)を分光反射率取得装置1で測定したときの行ベクトルvを格納した行列Vを算出する。
次に、ステップS108では、ステップS101で算出した行列R及びステップS107で算出した行列Vに基づいて、変換行列Gを算出する。そして、ステップS109では、変換行列Gを変換行列記憶部26に記憶する。
変換行列Gの具体的な算出方法としては、低次元線形近似法やWiener推定法、ニューラルネットワーク等を用いた非線形演算による推定法、重回帰分析による方法等を用いることができる。これらの方法では、高精度の推定を行うために、予め分光反射率が既知である複数の標準サンプルを用意して、分光反射率の統計的な先見情報を利用している。ここでは、重回帰分析による変換行列Gの算出方法について説明する。
1つの分光センサを構成しているN個の画素から出力される電気信号vi(i= 1〜N)を格納した行ベクトルvと、変換行列Gから、各波長帯の分光反射率(例えば400〜700nmで10nm間隔の31個)を格納した行ベクトルrは式(1)で表される。
変換行列Gは、式(2)〜式(4)に示すように、予め分光分布が既知なn個の色票に対して分光分布を格納した行列Rと、同様のn個の色票を分光反射率取得装置1で測定したときのvを格納した行列Vから、最小二乗法を用いて誤差の二乗ノルム‖・‖を最小化することによって求まる。
Vを説明変数、Rを目的変数としたVからRへの回帰式の回帰係数行列である変換行列Gは、行列Vの二乗最小ノルム解を与えるMoore-Penroseの一般化逆行列を用いて式(5)のように計算される。
ここで、上付きtは行列の転置を、上付き−1は逆行列を表す。逆行列の算出には、一般的に知られている特異値分解法等を用いることができる。式(5)で求められる変換行列Gを記憶させておくことで、実際の測定時には変換行列Gと信号出力vの積を取ることで任意の対象物の分光反射率rを推定できる。
ここで、測定対象の分光反射率をr(λ)、測定対象に光を照射する光源のスペクトルをE(λ)、光源と受光手段との光路中に配置された光学部品(結像光学系等)の透過率をL(λ)、回折素子の分光機能と受光手段の分光感度分布による各画素の分光透過率分布をSi(λ)とすると、マルチバンド分光センサからの出力応答viは以下の式(6)で表すことができる。なお、Si(λ),E(λ),L(λ)を波長毎に掛け合わせたものを分光積という。
[分光反射率を算出する方法]
次に、分光反射率を算出する方法について説明する。図4は、分光反射率を算出する方法を例示するフローチャートである。図4に示すフローチャートに対応するプログラムは、例えば、演算手段20のROMやコンピュータが読み取り可能な記録媒体等に格納することができ、演算手段20のCPUにより実行することができる。
まず、測定対象物にライン照明光源11により光を照射し(ステップS201)、測定対象物からの反射光を回折素子15により分光し(ステップS202)、リニアセンサ16で受光する(ステップS203)。
そして、分光反射率算出部22は、N個の画素から出力される各信号を取得し、行ベクトルvを算出する(ステップS204)。そして、変換行列記憶部26に記憶されている変換行列Gを呼び出し、ステップS204で算出した行ベクトルvを用いて、前述の式(1)により、可視光の全波長領域(例えば、400〜700nm)における分光反射率rを算出する(ステップS205)。
次に、分光反射率抽出部25は、ステップS205で算出された可視光の全波長領域(例えば、400〜700nm)における分光反射率rから、可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域(例えば、450〜650nm)の分光反射率を抽出する。そして、分光反射率抽出部25は、抽出した所定の波長領域(例えば、450〜650nm)の分光反射率を演算装置20の外部に出力する。
ステップS206で抽出を行わない波長領域は、可視光の全波長領域のうち、分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域である。具体的には、例えば、ライン照明光源の波長分布や受光素子(リニアセンサ)の分光反射率に起因する分光積の小さい波長領域であり、S/N比の低いことに起因して通常の推定方法では推定精度が著しく劣化する波長領域である。
ここで、電子写真方式の画像形成装置によって出力したトナー画像について、図3及び図4のフローチャートに従って分光反射率取得装置1で分光反射率を推定した例を、各種データを参照しながら説明する。
図5は、トナー画像の分光反射率を例示している。図5は、電子写真方式の画像形成装置によって出力した125色のトナー画像の分光反射率を、高精度な分光計等を用いて波長400nm〜700nmの間を10nm間隔で測定した例である。図5に示す分光反射率から行列Rを求め、変換行列Gを算出できる。
図6は、第1の実施の形態に係る分光反射率取得装置でトナー画像を測定した際のセンサ出力値を例示している。図6は、分光反射率取得装置1のリニアセンサ16が、可視光領域の光を9画素で取得する分光センサで構成されており、バンドNoが小さい画素で可視光の短波長帯の光を、バンドNoの大きい画素で長波長帯の光を検出する場合の例である。図6は、電子写真方式の画像形成装置によって出力した125色のトナー画像(図5と同一のもの)についてのセンサ出力例を示している。なお、ライン照明光源11としては、白色LEDアレイを用いている。
図7は、図6に示すセンサ出力値から重回帰分析法により推定した可視光の全波長領域の分光反射率(10nm間隔)と、より詳細な分光計等から得られる可視光の全波長領域の分光反射率(10nm間隔)との誤差を示している。又、図8は、図6に示すセンサ出力値から重回帰分析法により推定した可視光の全波長領域の分光反射率(10nm間隔)と、より詳細な分光計等から得られる可視光の全波長領域の分光反射率(10nm間隔)との差分を示している。
図7及び図8に示すように、450nm領域近傍以下の短波長領域、及び、650nm近傍以上の長波長領域において誤差が拡大しており、推定精度が相対的に低いことがわかる。又、図9は、ライン照明光源11(白色LEDアレイを使用した場合)の光源スペクトル、リニアセンサ16(CCDを使用した場合)の分光感度特性、分光反射率取得装置1におけるライン照明光源11及びリニアセンサ16を除く光学系の分光透過率、及び、それらの積で求められるシステムの分光特性である分光積を例示している。
図9の例では、450nm近傍以下の短波長領域、及び、650nm近傍以上の長波長領域において分光積が小さい。通常、リニアセンサ16の出力信号には、暗電流等の影響でランダムノイズが重畳する。これにより、450nm近傍以下の短波長領域、及び、650nm近傍以上の長波長領域のS/N比が特に悪くなっていると考えられる。
図7及び図8において誤差が拡大している波長領域は、図9において分光反射率取得装置1の分光積が小さい波長領域に相当する。つまり、S/N比の低いバンドにおけるノイズ成分が拡大し推定精度が低下したことにより、450nm領域近傍以下の短波長領域、及び、650nm近傍以上の長波長領域において誤差が拡大したと考えられる。
図10に全波長領域と中波長領域において、スペクトル推定誤差であるRMSE(二乗平均平方根誤差)を計算した結果を示す。図10に示すように、スペクトル推定誤差は、全波長領域よりも中波長領域の方が小さい。
そこで、本実施の形態では、図4のフローチャートのステップS205で説明したように、図8において推定精度が相対的に高い中波長領域の分光反射率(例えば450nm〜650nm)のみを抽出する。これにより、測定対象物の実際の分光反射率と推定した分光反射率との差分を小さくすることができる。
なお、推定精度の向上のために、分光積の改善やノイズ低減を行うことも考えられる。しかし、分光積の改善には、リニアセンサ16の分光感度を向上することや、光源の分光分布を改良することが考えられるが、何れも容易ではなくコストを増大させる。又、一般的に、システムに重畳するノイズを減少させることは容易ではなく、方法としては例えば暗電流ノイズの抑制にリニアセンサ16を冷却すること等が挙げられるが、これもコストを増大させる。
本実施の形態では、推定した可視光の全波長領域(例えば400nm〜700nm)における分光反射率から推定精度が相対的に高い所定の波長領域(例えば450nm〜650nm)における分光反射率のみを抽出している。そのため、高価な受光素子を用いる等によりコストを増大させることなく、所定の波長領域における分光反射率を精度良く推定可能となる。
ここで、抽出する波長領域(所定の波長領域)の設定方法について説明する。抽出する波長領域は、推定精度の高い波長領域を設定することが望ましい。上述のように、推定精度の高い波長領域は分光反射率取得装置1における分光積においてS/Nの高い領域に対応する。
従って、例えば、分光反射率取得装置1の分光積に基づいて閾値を設定し(例えば、分光積においてピークトップの10%以上の波長領域等)、閾値に基づいて抽出する波長領域を設定すれば、推定精度の高い波長領域を簡便に抽出することが可能である。なお、閾値の設定方法は分光積に限らず、リニアセンサ16のセンサ出力値に基づいて行ってもよい。又、閾値をプリントや測定目的に応じて可変に制御してもよい。
但し、抽出する波長領域は上記に限ったものでない。必要とされる情報が分光反射率であれば、スペクトル推定誤差であるRMSE(二乗平均平方根誤差)等を最小とする高精度な波長領域を選択することが望ましい。
なお、上記説明では、可視光の全波長領域(例えば400nm〜700nm)における分光反射率を推定し、推定した分光反射率から所定の波長領域(例えば450nm〜650nm)における分光反射率を抽出する例を示した。
しかし、可視光の全波長領域(例えば400nm〜700nm)の一部である所定の波長領域(例えば450nm〜650nm)における分光反射率のみを推定するようにしてもよい。この場合には、図2に示した分光反射率算出部22が所定の波長領域(例えば450nm〜650nm)における分光反射率のみを推定し、分光反射率抽出部25は不要である。つまり、分光反射率算出部22のみが、本発明に係る分光反射率推定手段として機能する。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に係る分光反射率取得装置1を利用した演算装置の例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部分についての説明は省略する。
図11は、第2の実施形態に係る演算装置の機能ブロックを例示する図である。図11を参照するに、演算装置2は、分光器10と、演算手段20Aとを有する。演算手段20Aは、表色値算出部29が追加された点が演算手段20(図2参照)と相違する。
表色値算出部29は、図12のステップS207に示すように、ステップS206で分光反射率抽出部25が抽出した所定の波長領域の分光反射率に基づいて表色値を算出(生成)する機能を有する。表色値の一例としては、CIE表色系の三刺激値XYZやCIELab等を挙げることができる。なお、表色値算出部29は、本発明に係る情報生成手段の代表的な一例である。
これらの表色値を算出するには、分光反射率に人間の視感度を考慮した波長毎の重み付けが、等色関数の掛け合わせという形でなされる。図13は、波長と等色関数x_bar(λ)、y_bar(λ)、z_bar(λ)との関係を例示する図である。図13において、x_bar(λ)、y_bar(λ)、z_bar(λ)は人間の目に対してどのような刺激を与えているかを仮想的に示したものであり、人間の目の分光感度に相当する。
図13に示すように、おおよそ400〜430nmの短波長領域と、おおよそ650〜700nmの長波長領域においては、x_bar(λ)、y_bar(λ)、z_bar(λ)の値は小さい。すなわち、人間の目に見える色において前記短波長領域及び前記長波長領域のx_bar(λ)、y_bar(λ)、z_bar(λ)の寄与する割合は、それ以外の波長領域(中波長領域)に比べて小さい。
一方、図14にそれら等色関数と分光センサの分光感度に相当する分光積との比を示す。図14に示すように、波長410〜450nmで等色関数と分光積との比が大きく、特に等色関数のzの重みが大きい。つまり、長波長帯の分光反射率推定誤差のXYZへの寄与は、短波長帯の寄与に比べて小さい。そのため、長波長帯を含めても表色値として大きな誤差を生じないが、図7で示したような短波長領域に大きな誤差をもつ分光反射率を用いて表色値を算出すると、誤差がより拡大するので、正確な表色値を算出することができない。
そこで、図12のステップS206において、第1の実施の形態と同様に、中波長領域の分光反射率(例えば450nm〜650nm)を抽出してもよい。しかし、長波長帯の分光反射率推定誤差のXYZへの寄与が小さい点を考慮すると、実質的には、長波長帯の分光反射率の推定精度は低くないといえる。
そこで、中波長領域及び長波長領域を、可視光の全波長領域において分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域であると判断し、図12のステップS206において、中波長領域及び長波長領域の分光反射率(例えば450nm〜700nm)を抽出してもよい。これにより、高精度で表色値を算出することが可能となる。
なお、図12に示すフローチャートに対応するプログラムは、例えば、演算手段20AのROMやコンピュータが読み取り可能な記録媒体等に格納することができ、演算手段20AのCPUにより実行することができる。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、分光特性取得装置を用いて画像評価装置を構成する例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部分についての説明は省略する。
図15は、第3の実施の形態に係る画像評価装置を例示する図である。図15を参照するに、画像評価装置3は、第1の実施形態に係る分光反射率取得装置1(分光器10と演算手段20)と、画像評価手段30と、対象物90を搬送する搬送手段(図示せず)とを有する。
画像評価装置3は、例えば電子写真方式の画像形成装置等によって対象物90上に形成された画像を全幅に渡って評価する。なお、図15では、画像評価装置3が分光反射率取得装置1(分光器10と演算手段20)を1つ有する例を示しているが、例えば、複数の分光反射率取得装置1を対象物90の幅方向に並列に配置してもよい。
画像評価手段30は、例えばCPU、ROM、メインメモリ等を含み、画像評価手段30の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現される。但し、画像評価手段30の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、画像評価手段30は、物理的に複数の装置により構成されてもよい。
搬送手段は、図15において矢印方向に対象物90(評価対象物)を搬送する。なお、画像評価装置3では、対象物90を移動させるように構成しているが、画像評価装置3を対象物90に対して相対的に移動するように構成してもよい。搬送手段としては、例えば、搬送ローラや搬送ベルト等を用いることができる。画像評価手段30は、既知の、若しくは搬送手段に装着されるエンコーダセンサからの速度情報を元に、対象物90の画像形成部全面に渡る分光画像データを算出できる。
又、画像評価装置3は、画像評価手段30において、リニアセンサ16によって得られた測色結果とマスタ画像とを比較し、マスタ画像との差を抽出して表示することが好ましい。これによって、作業者が簡単にマスタ画像との比較を実行できる。更に、マスタ画像としてはデジタルマスタ画像を外部から入力できるように構成してもよく、画像評価装置3によって測定した任意の対象物90の測定結果をマスタ画像として設定してもよい。
なお、画像評価装置3に、分光反射率取得装置1(分光器10と演算手段20)に代えて演算装置2(分光器10と演算手段20A)を搭載してもよい。これにより、分光反射率からCIE表色系の三刺激値XYZやCIELab等の表色値を算出し、対象物90上に複数色で形成された画像の色を評価することができる。
このように、第3の実施形態によれば、分光反射率取得装置(又は、演算装置)を用いて画像評価装置を構成することで、搬送される測定対象物上に形成された画像等の色の評価を高速に行うことが可能な画像評価装置を実現できる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、第3の実施の形態に係る画像評価装置を有する画像形成装置の例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部分についての説明は省略する。
図16は、第4の実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。図16を参照するに、画像形成装置4は、第3の実施の形態に係る画像評価装置3と、給紙カセット81aと、給紙カセット81bと、給紙ローラ82と、コントローラ83と、走査光学系84と、感光体85と、中間転写体86と、定着ローラ87と、排紙ローラ88とを有する。90は、画像担持媒体(紙等)を示している。
画像形成装置4において、給紙カセット81a及び81bから図示しないガイド、給紙ローラ82により搬送された対象物90が、走査光学系84により感光体85に露光され、色材が付与されて現像される。現像された画像が中間転写体86上に、次いで、中間転写体86から対象物90上に転写される。対象物90上に転写された画像は定着ローラ87により定着され、画像形成された対象物90は排紙ローラ88により排紙される。画像評価装置3は、定着ローラ87の後段に設置されている。
このように、第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態に係る画像評価装置を画像形成装置の所定の位置に装備することにより、画像担持媒体の搬送に同期して、画像担持媒体の面内の色情報を2次元で取得できる。そして、画像形成装置4が例えば電子写真方式による画像製品である場合には、取得した2次元の色情報に基づいて、書込み走査光学系の光源出力の一走査内制御や印刷前のガンマ補正等の画像処理を行うことにより、画像担持媒体の面内の色むらを低減可能となる。
又、画像形成装置4が例えばインクジェット方式による画像製品である場合には、ヘッド位置によりインクの吐出量を直接制御することにより、画像担持媒体の面内の色むらを低減可能となる。
又、第3の実施の形態に係る画像評価装置により、空間分解能の異なる分光特性を画像全面において2次元で取得できるため、色票がある場合は色票に適した分光特性の評価が可能となる。又、色票がない場合には、ユーザの任意の画像の任意の位置に適した分光特性の評価が可能となる。そして、それぞれの評価に基づいてプロセスの調整を行うことで、より色安定性、色再現性の高い画像形成装置を実現できる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、第2の実施の形態において、演算装置が所定の波長領域の分光反射率に基づいて表色値を生成する例を示したが、演算装置が分光反射率に基づいて生成する情報は表色値には限定されず、例えば、測定した色を形成する色材であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの各色トナー量、配合比、面積率及び網点の形状等であってもよい。
1 分光反射率取得装置
2 演算装置
3 画像評価装置
4 画像形成装置
10 分光器
11 ライン照明光源
12 第1結像光学系
13 開口アレイ
14 第2結像光学系
15 回折素子
16 リニアセンサ
20、20A 演算手段
21 センサ応答入力部
22 分光反射率算出部
23 変換行列算出部
24 分光反射率記憶部
25 分光反射率抽出部
26 変換行列記憶部
29 表色値算出部
30 画像評価手段
81a 給紙カセット
81b 給紙カセット
82 給紙ローラ
83 コントローラ
84 走査光学系
85 感光体
86 中間転写体
87 定着ローラ
88 排紙ローラ
90 対象物
特開2008−141341号公報
村上百合「分光反射率の推定理論」日本写真学会誌65巻4号・234〜239(2002年)

Claims (16)

  1. 受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定手段と、
    所定の情報を生成する情報生成手段と、を有し、
    前記分光反射率推定手段は、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、
    前記情報生成手段は、前記所定の波長領域における分光反射率に基づいて、前記所定の情報を生成し、
    前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域である演算装置。
  2. 前記所定の波長領域は、前記全波長領域において所定の特性と閾値とを比較することにより決定される請求項1記載の演算装置。
  3. 前記所定の特性は、前記光を発する光源、前記受光手段、及び前記光源と前記受光手段との光路中に配置された光学部品、の各々の光学特性により求まる分光積である請求項2記載の演算装置。
  4. 前記所定の情報は表色値である請求項1乃至3の何れか一項記載の演算装置。
  5. 前記分光反射率推定手段は、前記全波長領域における分光反射率を推定し、
    前記全波長領域における分光反射率から前記所定の波長領域における分光反射率を抽出する請求項1乃至4の何れか一項記載の演算装置。
  6. 前記分光反射率推定手段は、前記所定の波長領域における分光反射率のみを推定する請求項1乃至4の何れか一項記載の演算装置。
  7. 照射手段によって対象物に照射された光の反射光を分光する分光手段と、
    前記分光手段によって分光された光を受光する受光手段と、
    前記受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定手段と、を有し、
    前記分光反射率推定手段は、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、
    前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域である分光反射率取得装置。
  8. 前記所定の波長領域は、前記全波長領域において所定の特性と閾値とを比較することにより決定される請求項7記載の分光反射率取得装置。
  9. 前記所定の特性は、前記光を発する光源、前記受光手段、及び前記光源と前記受光手段との光路中に配置された光学部品、の各々の光学特性により求まる分光積である請求項8記載の分光反射率取得装置。
  10. 前記分光反射率推定手段は、前記全波長領域における分光反射率を推定し、
    前記全波長領域における分光反射率から前記所定の波長領域における分光反射率を抽出する請求項7乃至9の何れか一項記載の分光反射率取得装置。
  11. 前記分光反射率推定手段は、前記所定の波長領域における分光反射率のみを推定する請求項7乃至9の何れか一項記載の分光反射率取得装置。
  12. 請求項1乃至6の何れか一項記載の演算装置、又は、請求項7乃至11の何れか一項記載の分光反射率取得装置を備えた画像評価装置。
  13. 請求項12記載の画像評価装置を備えた画像形成装置。
  14. コンピュータを
    受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定手段として機能させるためのプログラムであって、
    前記分光反射率推定手段は、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、
    前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域であるプログラム。
  15. コンピュータを
    受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記分光反射率推定手段は、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、
    前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 受光手段が受光した光から取得した信号に基づいて、分光反射率を推定する分光反射率推定ステップを有し、
    前記分光反射率推定ステップでは、少なくとも可視光の全波長領域の一部である所定の波長領域における分光反射率を推定し、
    前記所定の波長領域は、前記全波長領域から分光反射率の推定精度が相対的に低い波長領域を除去した、分光反射率の推定精度が相対的に高い波長領域である演算方法。
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