JP2014048174A - X線トポグラフィ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単結晶試料Sに細長いX線R00を照射し、試料SをX線R00に対して横方向へ移動させながら試料Sで回折したX線を測定することにより、試料Sの平面形状に対応した平面形状を有する2次元回折像を求めるX線トポグラフィ装置1である。この装置は、2次元X線検出器4と、X線遮蔽部材24a,24bとを有する。2次元X線検出器4は、試料Sから出た回折X線R1の強度を検出する。X線遮蔽部材24a,24bは、試料S内の目標とする第1の結晶格子面から回折X線が発生するのと同時に第1の結晶格子面以外の1つ又は複数の結晶格子面である第2の結晶格子面La0から副次的に発生する同時反射X線が、検出器4のX線受光部13に入ることを防止する。
【選択図】図1
Description
図15はX線トポグラフィ装置の代表的な一例であるラングカメラを示している。図16はそのラングカメラを上方から見た場合の平面図を示している。これらの図に示すX線トポグラフィ装置101において、X線源Fから放射されたX線R0は、縦方向(図15の上下方向、図16の紙面を貫通する方向)へ発散しながら進行しつつ、細長いスリットを有した入射スリット102によって整形されて、縦長の細長いX線ビームR00として試料Sへ入射する。ω角(X線入射角)の調製とφ角(面内角)の調整とで所定の格子面で回折条件を満たすよう試料Sの方位調整が行われる。
また、同時反射は、特性X線に限らず、回折を起こした格子面が選択する波長成分によってLaue像として形成されることもある。より具体的には、ラング法のように連続X線を使う場合は、特性X線以外の波長も結晶に入射するため、特性X線以外のX線により同じ入射角度で別の結晶格子面からの回折が起きることがあり、これも同時反射となる。
以下、本発明に係るX線トポグラフィ装置を実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
さらに、2次元X線検出器としては、X線フィルムやIP(イメージングプレート)を用いることもできる。
図7は、本発明に係るX線トポグラフィ装置の他の実施形態を示している。本実施形態のX線トポグラフィ装置は図1に示した第1の実施形態のX線トポグラフィ装置1から回折スリット3を取り除いた構成となっている。図7は、第1の実施形態における図6に対応した図である。
図8は、本発明に係るX線トポグラフィ装置のさらに他の実施形態を示している。この実施形態のX線トポグラフィ装置は基本的には図1に示した第1の実施形態のX線トポグラフィ装置1と同じである。図8は、第1の実施形態における図6に対応した図である。
図9は、本発明に係るX線トポグラフィ装置のさらに他の実施形態を示している。この実施形態のX線トポグラフィ装置も基本的には図1に示した第1の実施形態のX線トポグラフィ装置1と同じである。図9は、第1の実施形態における図6に対応した図である。
試料としてシリコン(001面)ウエハを用意した。このウエハでオリエンテーション・フラッグの方位は<110>であった。この試料を、図10に示すように、X線源Fから試料Sまでの距離が1050mmで、試料Sとイメージングプレート26(すなわち2次元X線検出器)までの距離が60mmであるX線トポグラフィ装置にセットした。このウエハに対してMoKα1線で220反射をとるために、図11(a)に示すように、回折角2θ=21.3°の回折X線が出るようにX線光学系のω角及びφ角を調整した。
実施例1の場合は、図12及び図13に示したように、X線遮蔽部材24a,24bをCCDと一体に且つCCDから突き出るように設けた。実施例2では、図14に示すように、X線遮蔽部材24a,24bをCCDから分離して、X線の進行方向に関して試料Sの上流側の位置に設置した。これにより、主たる回折である220反射をCCDのX線受光部へ導き、しかし同時反射である11_1_1反射又は1_11_1反射がCCDに取り込まれることを防止できた。なお、図14においてもウエハの写真の中央部分に図11と同様に11_1_1反射及び1_11_1反射の同時反射像が黒い線として描かれているが、これは実験の際の写真データの編集の都合上、描かれてしまったものであり、実際はX線遮蔽部材24a,24bの作用により、これらの像は現れなかった。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、上記実施形態では本発明をラング法のトポグラフ装置に適用したが、本発明はラング法以外のX線トポグラフィ装置にも適用できる。
D.X線遮蔽部材の間隔、 De.欠陥、 E.X線受光領域、 F.X線源、 I3.スジ状の同時反射像、 I100〜104.同時反射像、 K.カメラ長、 L.X線遮蔽部材の突出長さ、 La.格子面、 La0.対称性を有する結晶格子面、 P1.強度表示が薄くなる部分、 P2.強度表示が濃くなる部分、 P3.点状の同時反射像、 P10〜14.同時反射を生じさせる点、 Q.連続X線、 R0.入射X線、 R00.試料に入射する細長いX線ビーム、 R1.回折X線、 R11.同時反射の回折X線、 R2.同時反射を発生するX線、 R100〜114.P10〜14へ入射するX線、 S.単結晶試料、 T.X線トポグラフ、 X.同時反射、 Z.像
実施例1の場合は、図12及び図13に示したように、X線遮蔽部材24a,24bをCCDと一体に且つCCDから突き出るように設けた。実施例2では、図14に示すように、X線遮蔽部材24a,24bをCCDから分離して、X線の進行方向に関して試料Sの上流側の位置に設置した。これにより、主たる回折である220反射をCCDのX線受光部へ導き、しかし同時反射である−1 5 −1反射又は5 −1 −1反射がCCDに取り込まれることを防止できた。なお、図14においてもウエハの写真の中央部分に図11と同様に−1 5 −1反射及び5 −1 −1反射の同時反射像が黒い線として描かれているが、これは実験の際の写真データの編集の都合上、描かれてしまったものであり、実際はX線遮蔽部材24a,24bの作用により、これらの像は現れなかった。
Claims (11)
- 単結晶試料に細長いX線を照射し、前記単結晶試料を前記X線に対して横方向へ移動させながら当該単結晶試料で回折したX線を測定することにより、前記単結晶試料の平面形状に対応した平面形状を有する2次元回折像を求めるX線トポグラフィ装置において、
前記単結晶試料から出た回折X線の強度を検出する2次元X線検出手段と、
前記単結晶試料内の目標とする第1の結晶格子面から回折X線が発生するのと同時に、前記第1の結晶格子面以外の1つ又は複数の結晶格子面である第2の結晶格子面から副次的に発生する同時反射X線が前記2次元X線検出手段のX線受光部に入ることを防止するか、又は前記同時反射X線を生じさせ得るX線が前記単結晶試料へ入射することを防止するX線遮蔽部材と
を有することを特徴とするX線トポグラフィ装置。 - 前記2次元X線検出手段は、半導体によって形成されたX線検出領域を複数個平面的に並べて成る半導体X線検出器を有することを特徴とする請求項1記載のX線トポグラフィ装置。
- 前記2次元X線検出手段のX線受光面積は前記単結晶試料の平面面積よりも小さくなっており、前記2次元X線検出手段を前記単結晶試料に対して相対的に平行移動させることにより前記単結晶試料の全体に対応した回折X線像を受光することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のX線トポグラフィ装置。
- 前記X線遮蔽部材は、
前記X線検出手段のX線取込部分の近傍に設けられた一対の部材であり、
X線の進行方向に関して前記単結晶試料の下流側に設けられており、
前記細長いX線の延在方向に交差する方向に延在しており、且つ
前記細長いX線の延在方向に沿って間隔を隔てて設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。 - 前記X線遮蔽部材は、
前記単結晶試料の近傍であってX線の進行方向に関して前記単結晶試料の下流側に設けられた一対の部材であり、
前記細長いX線の延在方向と平行方向に延在しており、且つ
前記細長いX線の延在方向に沿って間隔を隔てて設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。 - 前記X線遮蔽部材は、
前記単結晶試料の近傍であってX線の進行方向に関して前記単結晶試料の上流側に設けられた一対の部材であり、
前記細長いX線の延在方向と平行方向に延在しており、且つ
前記細長いX線の延在方向に沿って間隔を隔てて設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。 - 前記X線遮蔽部材の長さは同時反射のブラッグ角に応じて決められることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。
- 前記X線遮蔽部材は同時反射を遮ることができる長さを有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。
- 前記X線遮蔽部材の突出長さをL、一対のX線遮蔽部材の間隔をD、同時反射のブラッグ角をθとするとき、L≧D/tanθであることを特徴とする請求項4記載のX線トポグラフィ装置。
- 前記X線遮蔽部材は前記2次元X線検出手段に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。
- 前記X線遮蔽部材の長さは可変であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1つに記載のX線トポグラフィ装置。
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