JP2014047799A - 密封用弾性体部品、筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】特許文献1に開示されているボルトやOリングは、外付け部品を筐体に固定し、筐体内部の気密性を確保する為に、部品点数等を多く必要とする、という課題があった。
【解決手段】密封用弾性体部品250は、所定のボルトのねじ部を挿通させることが可能な大きさの孔200が形成された部品である。また、密封用弾性体部品250は、孔200の内周側に向けて押圧力が生じた場合に、挿通されたねじ部のねじ溝に圧着するように内周側に向かって突出した突部が形成された部品である。密封用弾性体部品250は、筐体1に設けられた環状の溝136に格納されて使用される。溝136の深さは、密封用弾性体部品250の孔軸方向の幅よりも小さい。密封用弾性体部品250は、標準ボルトがねじ込まれると、筐体の溝に押し込まれ、突部がねじ溝に圧着し、ボルト穴を密封する。また同時に、密封用弾性体部品250は外付け部品と筐体に圧着し、その隙間を密封する。
【選択図】 図18

Description

本発明は、密封用弾性体部品、筐体に関し、特に、筐体内部の気密を確保する密封用弾性体部品、筐体に関する。
一般的に、機械や電気機器を自然環境の中にそのまま設置することが困難な場合、機械や電気機器(以下、「機器2」という)は、筐体に収められる。
図1は、一般的な筐体の断面図である。図1に示されるように、一般的な筐体1は、筐体内部に機器2を入れる為の開口部3と、外付け部品4を備える。外付け部品4は、例えば、開口部3より水や塵埃等が直接入らぬようにする為のカバー等である。また、筐体1は、外付け部品4を筐体1に固定する為に、ボルト10、20やナット5、6を備える。ボルト10、20には、筐体内部の気密性を確保する為に、フランジ付ボルトが用いられる。図2は、一般的なフランジ付ボルトの断面図である。フランジ付ボルトは、図2に示される通り、フランジ12が頭部11に取り付けられ、フランジ12とねじ部13の間に、Oリング30を取り付ける為の溝14(以下、「Oリング溝14」という)が加工されている。図3は、一般的なOリングの平面図と断面図である。Oリング30は、一般的なOリング(オーリング)であり、図3に示される通り、断面がO形(円形)の環型をした機械部品である。
上述したフランジ付ボルトやOリングは、以下のように、外付け部品4を筐体1に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する。
図4は、筐体1上部の拡大断面図である。図4に示されるように、筐体1と外付け部品4には環状の溝7、8が設けられ、そこにOリング30、31が格納されている。フランジ付ボルトであるボルト10、20が筐体1(図中の矢印方向)にねじ込まれると、Oリング31は、フランジ12の下面やOリング溝14に圧着して、ボルト穴から水や塵埃等が入るのを防ぐ。また、Oリング30は、外付け部品4の下面や溝7に圧着して、外付け部品4と筐体1の隙間から水や塵埃等が入るのを防ぐ。その結果、ボルト10やOリング30は、筐体1内部の気密性を確保することができる。また、ボルト10、20によって、外付け部品4が筐体1に固定される。
ボルトやOリングを用いて、外付け部品4を筐体1に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する技術については、以下の特許文献1に開示がされている。
特許文献1のボルトは、ねじおよびその一端に、ねじの回転中心とそれ自身の中心軸が一致するように設けられた円盤状の板を備え、さらに円盤状の板のねじ側面にリング状の溝を有し、その溝内部には弾力性のあるリングを挿入してあることを特徴とする。特許文献1のボルトは、例えば、円盤状のフランジを備え、フランジ下面に溝を有し、その溝内部にOリングが挿入してあるボルトであってもよい。特許文献1のボルトをねじ込むことにより、フランジとカバーとの間にあるOリングが圧着され、ボルト穴からの水・塵埃等の侵入が防止される(以下、「ボルト穴が密封される」という)。なお、カバー、すなわち外付け部品と筐体の隙間は、別途、パッキン等の部品により密封される。
上述の特徴や動作により、特許文献1に開示されているボルトやOリングは、外付け部品であるカバーを筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保することができる。
特開平11−37132号公報
しかし、特許文献1に開示されているボルトやOリングは、外付け部品を筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する為に、部品点数や時間を多く必要とする、という課題があった。
その理由は、特許文献1に開示されているボルトやOリングは、外付け部品と筐体の隙間、およびボルト穴を同時に密封できないからである。
上述の課題と理由を具体的に以下に説明する。
まず、特許文献1に開示されているボルトやOリング(以下、「特許文献1のボルトやOリング」という)は、ボルト穴のみを密封するだけであり、外付け部品と筐体の隙間、およびボルト穴を同時に密封できない。すなわち、特許文献1のボルトやOリングは、筐体内部の気密性を確保するには、外付け部品と筐体の隙間を密封するための部品(パッキン等)を別途必要とする。その為、特許文献1のボルトやOリングは、筐体内部の気密性を確保するのに、部品点数を多く必要としてしまう。また、部品点数を多く必要とする為に、筐体内部の気密性を確保するための作業は、複雑なものとなり、多くの作業時間を必要としていた。
さらに、特許文献1のボルトは、Oリング溝を加工しなければならない特殊なボルトであり、一般に市販されているボルト(以下、「標準ボルト」という)に比べて高価である。その結果、特許文献1のボルトやOリングは、外付け部品を筐体に固定するために、多くの費用が必要になってしまう、という課題もあった。
なお、筐体内部の気密性を安価に確保する技術として、標準ボルトのねじ部にシール材を巻いたり、ボルトの締結部分にシール剤を塗布したりする技術も一般的に知られている。図5は、ボルトのねじ部にシール材を巻いた標準ボルトの例である。しかし、上述の技術は、ボルト穴を密封することを想定したものであり、常に、外付け部品と筐体の隙間、およびボルト穴を同時に密封できるとは限らない。その結果、上述の技術は、上述の課題が解決できるとは限らない。また、上述の技術は、筐体を開閉する度に、毎回、接着剤などのシール剤を塗布しなければならない課題も生じてしまう。
本発明は、上記課題を解決する密封用弾性体部品、筐体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の密封用弾性体部品は、所定のボルトのねじ部を挿通させることが可能な大きさの孔が形成され、前記孔の内周側に向けて押圧力が生じた場合に、挿通された前記ねじ部のねじ溝に圧着するように前記内周側に向かって突出した突部が形成されている。
上記目的を達成するために、本発明の筐体は、密封用弾性体部品を格納する溝が設けられた筐体であって、前記密封用弾性体部品は、所定のボルトのねじ部を挿通させることが可能な大きさの孔が形成され、前記孔の内周側に向けて押圧力が生じた場合に、挿通された前記ねじ部のねじ溝に圧着するように前記内周側に向かって突出した突部が形成されており、前記溝の深さは、前記密封用弾性体部品の孔軸方向の幅よりも小さい。
本発明によれば、密封用弾性体部品とボルトは、外付け部品を筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する為の部品点数や時間を削減することができる。
一般的な筐体の断面図である。 一般的なフランジ付ボルトの断面図である。 一般的なOリングの平面図と断面図である。 筐体1上部の拡大断面図である。 ボルトのねじ部にシール材を巻いた標準ボルトの例である。 本発明の第1の実施の形態におけるOリングの平面図と断面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるOリングの環状本体と突部の断面図を拡大した図である。 本発明の第1の実施の形態におけるOリングの突部101(半円)が、内周側へ押圧力が生じないときに、ねじ溝に接触する場合を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるOリングが外付け部品を筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する様子を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるOリング(突部101が不連続な場合)の図である。 本発明の第1の実施の形態におけるOリングを、ボルトの不完全ねじ部に嵌めた場合を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるOリングの平面図と断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるOリングの平面図と断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるOリング(左ねじ用)の平面図と断面図である。 本発明の第3の実施の形態における突部120が複数回螺旋するOリングの平面図と断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるOリング(突部120が不連続な場合)の平面図と断面図である。 本発明の第4の実施の形態における密封用弾性体部品の平面図と断面図である。 本発明の第4の実施の形態における密封用弾性体部品250が外付け部品4を筐体1に固定し、さらに筐体1内部の気密性を確保する様子を示す図である。
次に本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
[構成の説明]
図6は、本発明の第1の実施の形態におけるOリングの平面図と断面図である。図7は、本発明の第1の実施の形態におけるOリングの環状本体と突部の断面図を拡大した図である。
本発明の第1の実施の形態におけるOリングは、図6の平面図に示されるように、環型である環状本体100と突部101からなる。環状本体100は、図6の断面図に示されるように、断面が略丸形である。また、突部101は、半円状の突部であり、環状本体100の環の内周側に向かって突出する。環状本体100と突部101は、ゴム等の弾性材料により一体に成形されている。
本実施形態のOリングは、その環内、すなわち孔102に標準ボルトのねじ部が挿通されて使用される。その為に、孔102の直径(図6の平面図のΦd)は、標準ボルトの軸径と同じか、軸径よりも大きい。ねじ部は、図5に示されるように標準ボルトの軸に設けられ、ねじ山が刻まれている部分である。なお、標準ボルトとは、一般に市販されているボルトの中から本実施形態のOリングのユーザが選択したボルトである。
また、本実施形態のOリングの突部101は、内周側(図7の矢印方向)に向けて押圧力が生じた場合に、挿通された標準ボルトのねじ部の山と山の間、すなわちねじ溝に圧着するように配置される。すなわち、突部101は、挿通されたねじ部のねじ溝に沿うように環状本体100上に配置される。また、突部101の幅(図7のw)は、ねじ部のピッチ以下の幅であり、突部101の高さ(図7のh)は、挿通されたねじ部のねじ溝に接触することが可能な所定の高さである。所定の高さは、ねじ部のねじ山の高さ等によるので、本実施の形態のOリングを成形する者によって決定される。例えば、突部101の高さhは、突部101が半円である場合には、以下の(式1)を満たす高さであってもよい。
高さh ≧ ねじ山の高さ × sinθ (式1)
θは、ねじ山のフランク角
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるOリングの突部101(半円)が、内周側へ押圧力が生じないときに、ねじ溝に接触する場合を示す図である。図8に示される通り、半円の突部101は、その高さhが上記の(式1)を満たす場合には、ねじ溝に接触し、内周側に向けて押圧力が生じた場合に、ねじ溝に圧着できる。
[動作の説明]
図9は、本発明の第1の実施の形態におけるOリングが外付け部品を筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する様子を示す図である。図9に示されるとおり、本実施形態のOリング130、131は、その環内に標準ボルト132、133のねじ部134、135が挿通されて使用される。また、本実施形態のOリング130、131は、筐体1に設けられた環状の溝136、137に格納されて使用される。溝136、137の深さは、Oリング130、131の孔軸方向の幅よりも小さい。なお、図6では、本実施形態のOリングにおける孔軸方向の幅を(ΦD − Φd)/2と表記しているがこれに限らない。以下、いずれのOリングも同じ動作をするので、代表してOリング130について説明を行う。
標準ボルト132がねじ込まれると、本実施形態のOリング130は、その環状本体100の孔軸方向の幅が溝136の深さよりも大きい為、溝136に押し込まれ、内周側(図中の矢印方向)に押圧力が生じる。本実施形態のOリング130の突部101は、ねじ部134のねじ溝に接触していたので、内周側への押圧力によりねじ溝に圧着する。その結果、本実施形態のOリング130は、ボルト穴を密封することができる。また同時に、Oリング130の環状本体100が、外付け部品4下面と筐体の溝136下面にも圧着するので、本実施形態のOリング130は、外付け部品4と筐体1の隙間を密封することができる。すなわち、本実施形態のOリング130と標準ボルト132は、外付け部品4を筐体1に固定し、さらに外付け部品と筐体の隙間、およびボルト穴を同時に密封することができる。
なお、本発明の第1の実施の形態におけるOリングの突部101の形状は、内周側に押圧力が生じた後、ねじ溝に圧着できるものならば、矩形や三角形、さらに楕円形であってもよい。また、本発明の第1の実施の形態におけるOリングの突部101は、その内周側に連続するものに限られない。図10は、本発明の第1の実施の形態におけるOリング(突部101が不連続な場合)の図である。突部101は、ねじ溝の形状にあわせて、図10のように不連続であってもよい。すなわち、突部101は、内周側に押圧力が生じた後、そのねじ溝に隙間なく圧着するものであれば、不連続であってもよい。
さらに、本発明の第1の実施の形態におけるOリングは、不完全ねじ部に複数のねじ山、すなわちねじ溝があれば、図11のようにねじ部の中の不完全ねじ部にも嵌めることもできる。図11は、本発明の第1の実施の形態におけるOリングを、ボルトの不完全ねじ部に嵌めた場合を示す図である。
[効果の説明]
本実施形態によれば、Oリングとボルトは、外付け部品を筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する為の部品点数や時間を削減することができる。その理由としては、本実施形態のOリングとボルトは、外付け部品と筐体の隙間、およびボルト穴を同時に密封することができるからである。
上述の効果と理由を具体的に以下に説明する。
本実施形態のOリングとボルトは、ボルト穴を密封するだけでなく、外付け部品と筐体の隙間も同時に密封できる。その為、本実施形態のOリングとボルトは、外付け部品と筐体の隙間を密封するための部品(パッキン等)を別途必要としない。その結果、筐体内部の気密性を確保するための部品点数は少なくてすみ、本実施形態のOリングとボルトは、部品点数を削減することができる。また、本実施形態のOリングとボルトは、部品点数を削減できるので、筐体内部の気密性を確保するための作業は簡単になり、筐体内部の気密性を確保する作業者の作業ミスを防ぐと共に、その作業時間を削減できる。
なお、ボルトには、高価なフランジ付ボルト等の特殊ボルトではなく、標準ボルトが用いられる。その結果、本実施形態のOリングとボルトは、外付け部品を筐体に固定する費用を削減することができる。
さらに、本実施形態のOリングは、筐体を開閉する度に、毎回、接着剤などのシール剤を塗布する必要はなく、繰り返し使用することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
[構成の説明]
図12は、本発明の第2の実施の形態におけるOリングの平面図と断面図である。第2の実施の形態におけるOリングは、第1の実施の形態におけるOリングの突部101と孔102が、複数、リング状に成形されたものである。
なお、上述した以外の構成は、第1の実施の形態のおける本発明の第1の実施の形態におけるOリングと同じである。
[動作の説明]
第2の実施の形態におけるOリングは、各孔102に標準ボルトを挿通して使用する。
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
[効果の説明]
本実施形態によれば、Oリングは、複数の標準ボルトを用いることができる。その結果、本実施形態のOリングとボルトは、より強固に、外付け部品を筐体に固定することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
[構成の説明]
図13は、本発明の第3の実施の形態におけるOリングの平面図と断面図である。第3の実施の形態におけるOリングは、突部101の代わりに突部120を備える。突部120は、ねじ溝に、より嵌まり込むよう、ねじ部のリード角に合わせて配置される。その結果、突部120は、螺旋となる。
なお、上述した以外の構成は、第1の実施の形態のおけるOリングと同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
[動作の説明]
本実施形態のOリングは、突部120がねじ溝に一層嵌り込むので、ボルトのねじ溝に、より圧着する。
その他の動作については、第1の実施の形態の動作と同様である為、詳細の説明を省略する。
ここで、図13の断面図に示す通り、突部120は、右巻きであるが、これに限らない。突部120は、挿通されるボルトのねじ部が左ねじである場合、図14のように左巻きであってもよい。図14は、本発明の第3の実施の形態におけるOリング(左ねじ用)の平面図と断面図である。さらに、図15に示すように、突部120が複数回、螺旋していてもよい。図15は、本発明の第3の実施の形態における突部120が複数回螺旋するOリングの平面図と断面図である。
さらに、本発明の第3の実施の形態におけるOリングの突部120は、内周側に押圧力が生じた後、ねじ溝に圧着できるならば、図16に示すように、不連続であってもよい。図16は、本発明の第3の実施の形態におけるOリング(突部120が不連続な場合)の平面図と断面図である。
[効果の説明]
本実施形態によれば、Oリングは、突部120がボルトのねじ部のリード角にあうように配置されているので、Oリングとボルトは、筐体内部の気密性をより高めることができる。
また、本実施形態のOリングは、突部120が螺旋状に配置されるので、スプリングワッシャーと同様に、ばね作用を有し、ゆるみ止めの機能を有することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
[構成の説明]
図17は、本発明の第4の実施の形態における密封用弾性体部品の平面図と断面図である。本実施形態における密封用弾性体部品は、図17に示される通り、所定のボルトのねじ部を挿通させることが可能な大きさの孔200が形成された部品である。所定のボルトは、本実施形態の密封用弾性体部品のユーザが標準ボルトの中から選択したボルトである。また、本実施形態における密封用弾性体部品は、孔200の内周側に向けて押圧力が生じた場合に、挿通されたねじ部のねじ溝に圧着するように内周側に向かって突出した突部201が形成された部品である。
[動作の説明]
本発明の第4の実施の形態における密封用弾性体部品は、ボルトと共に、筐体に外付け部品を固定し、同時に筐体内部の気密性を確保する為に用いられる。
図18は、本発明の第4の実施の形態における密封用弾性体部品250が外付け部品4を筐体1に固定し、さらに筐体1内部の気密性を確保する様子を示す図である。図18に示されるとおり、本実施形態の密封用弾性体部品250は、その孔200に、所定のボルト132のねじ部134が挿通されて使用される。また、本実施形態の密封用弾性体部品250は、筐体1に設けられた環状の溝136に格納されて使用される。溝136の深さは、密封用弾性体部品250の孔軸方向の幅よりも小さい。
所定のボルト132がねじ込まれると、本実施形態の密封用弾性体部品250は、その孔軸方向の幅が溝136の深さよりも大きいので、溝136に押し込まれ、内周側に押圧力が生じる。本実施形態の密封用弾性体部品250は、内周側への押圧力により、突部201が、挿通されたねじ部134のねじ溝に圧着する。その結果、本実施形態の密封用弾性体部品250は、ボルト穴を密封することができる。また同時に、密封用弾性体部品250は、外付け部品4下面と筐体の溝136下面にも圧着する。その結果、本実施形態の密封部品250は、外付け部品4を筐体1に固定し、外付け部品4と筐体1の隙間、およびボルト穴を密封することができる。
本実施形態の密封用弾性体部品は、Oリングであってもよい。
[効果の説明]
本発明によれば、密封用弾性体部品とボルトは、外付け部品を筐体に固定し、さらに筐体内部の気密性を確保する為の部品点数や時間を削減することができる。その理由としては、本実施形態の密封用弾性体部品とボルトは、外付け部品と筐体の隙間、およびボルト穴を同時に密封することができるからである。
なお、上述した実施の形態は、その形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
1 筐体
2 機器
3 開口部
4 外付け部品
5 ナット
6 ナット
7 溝
8 溝
10 ボルト
11 頭部
12 フランジ
13 ねじ部
14 Oリング溝
20 ボルト
30 Oリング
31 Oリング
100 環状本体
101 突部
102 孔
120 突部
130 Oリング
131 Oリング
132 標準ボルト
133 標準ボルト
134 ねじ部
135 ねじ部
136 溝
137 溝
200 孔
201 突部
250 密封用弾性体部品

Claims (9)

  1. 所定のボルトのねじ部を挿通させることが可能な大きさの孔が形成され、前記孔の内周側に向けて押圧力が生じた場合に、挿通された前記ねじ部のねじ溝に圧着するように前記内周側に向かって突出した突部が形成されている、
    ことを特徴とする密封用弾性体部品。
  2. 前記突部の幅は、前記ねじ部のピッチ以下の幅であり、前記突部の高さは、挿通された前記ねじ部の前記ねじ溝に接触することが可能な所定の高さである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封用弾性体部品。
  3. 前記突部は、その断面が半円である、
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の密封用弾性体部品。
  4. 前記突部は、その断面が半円状、矩形、三角形、若しくは楕円形のいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の密封用弾性体部品。
  5. 前記突部の高さは、以下の式を満たす高さである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の密封用弾性体部品。
    高さ ≧ 前記ねじ山の高さ × sinθ (式)
    θは、ねじ山のフランク角
  6. 前記突部は、前記ねじ部のリード角に沿って、螺旋状に配置される、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の密封用弾性体部品。
  7. 複数の前記孔と前記突部がリング状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の密封用弾性体部品。
  8. 前記密封用部品は、Oリング(オーリング)である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の密封用部品。
  9. 密封用弾性体部品を格納する溝が設けられた筐体であって、
    前記密封用弾性体部品は、請求項1乃至8のいずれかに記載の密封用弾性体部品であり、
    前記溝の深さは、前記密封用弾性体部品の孔軸方向の幅よりも小さい、
    ことを特徴とする筐体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021502530A (ja) * 2017-11-10 2021-01-28 ソフト ロボティクス, インコーポレイテッド 低減された細菌貯留点、シール能力、および構成要素保護特徴を伴う締結具

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