JP2014045291A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルに対して高い位置精度で光学素子を取り付けることができる携帯端末装置を提供することである。
【解決手段】本発明にかかる携帯端末装置1は、筐体10と、筐体10を覆う表示パネル70と、筐体10と表示パネル70とで形成される内部空間に配置される光学素子21と、光学素子21の位置を決定する位置決め部材46と、を備える。位置決め部材46は接着部材60を用いて表示パネル70に接着されている。また、例えば、位置決め部材46は、光学素子21の周囲を囲むように配置されている。
【選択図】図5
【解決手段】本発明にかかる携帯端末装置1は、筐体10と、筐体10を覆う表示パネル70と、筐体10と表示パネル70とで形成される内部空間に配置される光学素子21と、光学素子21の位置を決定する位置決め部材46と、を備える。位置決め部材46は接着部材60を用いて表示パネル70に接着されている。また、例えば、位置決め部材46は、光学素子21の周囲を囲むように配置されている。
【選択図】図5
Description
本発明は携帯端末装置に関し、特に薄型平面筐体を用いた携帯端末装置に関する。
近年、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末装置では高機能化が進んでおり、例えばカメラモジュールや近接センサ等の光学素子を備えた携帯端末装置が普及してきている。
特許文献1には、撮像素子を備える携帯型電子機器に関する技術が開示されている。また、特許文献2には、防水構造を有し、衝撃に強い携帯型電子機器を提供するための技術が開示されている。
背景技術で説明したように、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置では高機能化が進んでおり、例えばカメラモジュールや近接センサ等の光学素子を備えた携帯端末装置が普及してきている。このような光学素子はその特性上、高い位置精度で取り付ける必要がある。また、携帯端末装置では、光学素子を表示パネル側に設ける場合が多い。このため、表示パネルに対して高い位置精度で光学素子を取り付ける技術が必要とされている。
上記課題に鑑み本発明の目的は、表示パネルに対して高い位置精度で光学素子を取り付けることができる携帯端末装置を提供することである。
本発明にかかる携帯端末装置は、筐体と、前記筐体を覆う表示パネルと、前記筐体と前記表示パネルとで形成される内部空間に配置される光学素子と、前記光学素子の位置を決定する位置決め部材と、を備え、前記位置決め部材は接着部材を用いて前記表示パネルに接着されている。
本発明により、表示パネルに対して高い位置精度で光学素子を取り付けることができる携帯端末装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態にかかる携帯端末装置1を示す分解斜視図である。本実施の形態にかかる携帯端末装置1は、筐体10、基板20、30、フレーム40、固定部材50、接着部材60、および表示パネル70を備える。本実施の形態にかかる携帯端末装置1では、筐体10と表示パネル70とを固定部材50および接着部材60を介して接合することで形成される空間に、基板20、30やバッテリ(不図示)等を備えるフレーム40が収容される。本実施の形態にかかる携帯端末装置1は、例えばスマートフォン、タブレット型の携帯端末装置、携帯電話、ゲーム機、電子書籍端末などである。なお、本明細書では、説明を簡単にするために、本発明の構成に直接関係しないバッテリ等の構成要素については図示や詳細な説明を省略している。
図1は、本実施の形態にかかる携帯端末装置1を示す分解斜視図である。本実施の形態にかかる携帯端末装置1は、筐体10、基板20、30、フレーム40、固定部材50、接着部材60、および表示パネル70を備える。本実施の形態にかかる携帯端末装置1では、筐体10と表示パネル70とを固定部材50および接着部材60を介して接合することで形成される空間に、基板20、30やバッテリ(不図示)等を備えるフレーム40が収容される。本実施の形態にかかる携帯端末装置1は、例えばスマートフォン、タブレット型の携帯端末装置、携帯電話、ゲーム機、電子書籍端末などである。なお、本明細書では、説明を簡単にするために、本発明の構成に直接関係しないバッテリ等の構成要素については図示や詳細な説明を省略している。
筐体10は、底面15と当該底面15の周囲に設けられている側壁11とを有する。なお、図1に示す筐体10の底面15は、ユーザの手にフィットするように曲線を有するように形成してもよいし、平坦に形成してもよい。
携帯端末装置の強度を保つため、筐体10は剛性の高い材料で構成することが好ましい。例えば、筐体10は、ガラス繊維強化した結晶性ポリアミド(PA)樹脂を用いて構成することができる。また、例えば、筐体10は、カーボンコンポジット材料(炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics))を用いて構成してもよい。カーボンコンポジット材料は、カーボンを50体積%以上含み、シリカ、アルミナなどの無機系の粘結剤、ファイバなどを含む複合材料である。カーボンコンポジット材料は、高い強度と軽さを併せ持つ。また、筐体10は、樹脂材料とカーボンコンポジット材料とを用いて構成してもよい。この場合は、例えば、カーボンコンポジット材料を筐体10の金型の所定の箇所に配置して射出成形することで形成することができる。
基板20は、回路素子を備える。回路素子は、例えば携帯端末装置を駆動するためのプロセッサ、メモリ、通信モジュール等の集積回路装置等である。また、基板20は静止画や動画を撮影するためのカメラモジュール21(光学素子)を備える。
基板30は、近接センサ31(光学素子)を備える。近接センサ31は、近接する物体を検知するセンサである。例えば、近接センサ31はユーザの顔が携帯端末装置に近接しているか否かを検知することができる。なお、基板20と基板30は同一基板を用いて構成してもよい。この場合は、カメラモジュール21と近接センサ31を同一基板に設けることができる。
フレーム40は、筐体10の長手方向に延びるフレーム部材41、42と、筐体10の長手方向と交差する方向に延びフレーム部材41、42と連結する複数の梁部材43、44、45とを有する。フレーム40は、基板やバッテリ等を保持するための部材であるので、ある程度の強度を必要とする。よって、フレーム40は金属材料を用いて形成することが好ましい。フレーム40に用いる材料としては、例えば、マグネシウム合金、アルミニウム、ステンレス等を挙げることができる。なお、携帯端末装置の軽量化を考慮すると、マグネシウム合金を用いることが好ましい。例えば、基板やバッテリ等が固定されたフレーム40は、筐体10の角部に設けられている取り付け部にねじ等を用いて固定することができる。
固定部材50は、筐体10の側壁11と表示パネル70との間に設けられている。固定部材50は軟らかい材料、つまり剛性が低い材料を用いて形成することができる。例えば、固定部材50は樹脂材料(ポリカーボネート等の汎用のエンジニアリングプラスチックや熱可塑性エラストマー等)を用いて形成することができる。
接着部材60は、表示パネル70と固定部材50とを接合するための部材である。接着部材60には、例えば両面テープを用いることができる。接着部材60は、固定部材50の各辺に対応する位置に設けられている。なお、本実施の形態にかかる携帯端末装置では、接着部材60として接着剤を用いてもよい。この場合は、固定部材50の接着面(つまり、固定部材50の表示パネル70と当接する面)に接着剤を塗布する。なお、接着部材60は、表示パネル70と固定部材50との接合に加えて、表示パネル70とフレーム40との接合や表示パネル70と筐体10との接合に用いてもよい。
表示パネル70は、例えば液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等を備える。表示パネル70はタッチパネルを備えていてもよい。表示パネル70は、固定部材60を介して、筐体10を覆うように筐体10に取り付けられる。ここで、表示パネル70は液晶等を外部環境から保護する必要があるので、例えば透明で且つ剛性が高い材料(例えば、強化ガラスなど)を用いて形成する。
また、固定部材50の剛性は、筐体10および表示パネル70の剛性と比べて低い。剛性の高い筐体10と表示パネル70との間に剛性の低い固定部材50を設けることで、筐体10や表示パネル70に加わる衝撃を固定部材50により吸収することができる。よって、携帯端末装置の耐衝撃性を向上させることができる。
以上で説明した筐体10、基板20、30、フレーム40、固定部材50、接着部材60、および表示パネル70を組み立てることで、図2に示す携帯端末装置1を作製することができる。例えば、図2に示すように、固定部材50が表示パネル70の周囲を囲むように外部に露出するように構成してもよい。このように、固定部材50が外部に露出するように構成することで、外部から受ける衝撃から表示パネル70を保護することができる。
図3は、本実施の形態にかかる携帯端末装置を示す上面図(表示パネル70を外した状態を示す)である。図3に示すように、本実施の形態にかかる携帯端末装置1では、筐体10、基板20、30、フレーム40、固定部材50、および接着部材60を組み立てた状態において、カメラモジュール21と近接センサ31とが外部に露出している。そして、表示パネル70を取り付けることで、表示パネル70がカメラモジュール21と近接センサ31とを覆うように構成している。
まず、本実施の形態にかかる携帯端末装置1が備えるカメラモジュール21について詳細に説明する。図4は、本実施の形態にかかる携帯端末装置が備えるカメラモジュール21の配置を説明するための分解斜視図である。図4に示す分解斜視図は、図1に示した分解斜視図に対応している。つまり、図4は、図1に示した携帯端末装置のうち、筐体10、基板30、および表示パネル70を除いた分解斜視図である。
図4に示すように、フレーム40はカメラモジュール21と対応する位置に、カメラモジュール21の位置を決定するための位置決め部材46を備える。位置決め部材46はカメラモジュール21が嵌め込まれる穴47を備える。つまり、携帯端末装置を組み立てる際に、カメラモジュール21を位置決め部材46の穴47に嵌め込むことでカメラモジュール21の位置を決定することができる。換言すると、位置決め部材46は、カメラモジュール21の周囲を囲むように配置されている。また、接着部材60は、カメラモジュール21に入射する光を遮らないための穴61を備える。固定部材50はカメラモジュール21に入射する光を遮らないように配置されている。接着部材60は、位置決め部材46と表示パネル70とを接着する。
図5は、図3に示す携帯端末装置のV−Vにおける断面図(図5では表示パネル70を含む)であり、カメラモジュール21の近傍の断面図である。図5に示すように、カメラモジュール21は、クッション25を介して基板20に隣接する。換言すると、基板20とカメラモジュール21との間にはクッション25が挟まれている。クッション25は、カメラモジュール21から基板20に伝わる衝撃や基板20からカメラモジュール21に伝わる衝撃を吸収するための部材である。なお、クッション25は省略してもよい。
また、カメラモジュール21の周囲には位置決め部材46が設けられている。ここで、カメラモジュール21の側面と位置決め部材46は互いに当接していてもよい。また、カメラモジュール21の側面と位置決め部材46との間に所定の空隙が設けられていてもよい。すなわち、位置決め部材46を用いてカメラモジュール21の位置を決定することができるのであれば、カメラモジュール21の側面と位置決め部材46は必ずしも当接していなくてもよい。
また、位置決め部材46はカメラモジュール21の周囲全体に設けることが好ましいが、カメラモジュール21の位置を決定することができるのであれば、必ずしもカメラモジュール21の周囲全体に設ける必要はない。例えば、カメラモジュール21の側面のうち互いに向かい合う2つの側面に設けてもよく、また互いに隣り合う2つの側面に設けてもよい。
更に、カメラモジュール21は発熱しやすい部品であるので、例えば位置決め部材46には金属材料を用いることが好ましい。位置決め部材46を金属材料を用いて作製することで、カメラモジュール21で発生した熱を位置決め部材46に効率よく逃がすことができる。なお、位置決め部材46はフレーム40の一部であるので、例えばフレーム40をマグネシウム合金等の金属材料を用いて作製すれば、位置決め部材46も金属材料を用いて構成することができる。
位置決め部材46は接着部材60を用いて表示パネル70に接着されている。このように、位置決め部材46を表示パネル70に固定することで、カメラモジュール21の表示パネル70に対する位置を決定することができる。
更に、本実施の形態にかかる携帯端末装置では、接着部材60を用いてカメラモジュール21を表示パネル70に接着してもよい。このように、位置決め部材46に加えてカメラモジュール21を表示パネル70に固定することで、表示パネル70にカメラモジュール21を高い位置精度で取り付けることができる。つまり、接着部材60を用いて表示パネル70にカメラモジュール21を固定することで、例えば防塵用クッションをカメラモジュールと表示パネルとの間に設けた場合と比べて、表示パネル70に対するカメラモジュール21の厚さ方向の位置決め精度を向上させることができる。このとき、接着部材60として両面テープ(以下で説明する防塵用クッションよりも薄くて硬い材料)を用いることで、カメラモジュール21の厚さ方向の位置決めにおいて高い位置決め精度を実現することができる。また、接着部材60を用いて表示パネル70にカメラモジュール21を固定した場合は、表示パネル70に対するカメラモジュール21の横方向(つまり、表示パネル70の主面の面内方向)の位置決めにおいて高い位置決め精度を実現することができる。
また、接着部材60を用いてカメラモジュール21を表示パネル70に接着した場合は、接着部材60がクッションの役割も果たすため、表示パネル70からカメラモジュール21に伝わる衝撃を吸収することができる。このため、別途、防塵用クッション(表示パネルからカメラモジュールに伝わる衝撃を吸収し、またカメラモジュールの光学系に粉塵が付着することを防ぐクッション)を設ける必要がない。特に、タブレット型の携帯端末装置では、携帯電話等に比べると表示パネルが大きい。このように表示パネルが大きい場合は、表示パネルを接着するための接着部材の厚さが、表示パネルが小さい携帯電話の場合よりも厚くなる傾向にある。つまり、表示パネルが大きい場合は、筐体の反りや自重に耐える必要があるため、接着部材(両面テープ)の厚さを厚くして形状追従性を高めたり、また粘着力を強くしたりする必要がある。このため、接着部材60がクッションの役割も果たし、別途、防塵用クッションを設ける必要がない。
また、図5に示すように、表示パネル70とカメラモジュール21と接着部材60とが閉空間24を形成するように構成することで、カメラモジュール21の光学系22(レンズ等)に微小な粉塵(塵や埃)が付着することを抑制することができる。また、カメラモジュール21に防塵用クッションを別途設ける必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。また、仮に、図6に示すように、携帯端末装置の組み立て時に、表示パネル70とカメラモジュール21と接着部材60とが形成する閉空間24に微小な粉塵81が入ったとしても、接着部材60が粉塵81を吸着するので、閉空間24内を除塵することができる。
また、接着部材60の表示パネル70側の接着力と接着部材60の位置決め部材46側の粘着力とを異なるようにしてもよい。具体的には、位置決め部材46の表面粗さ(接着部材60で接着される箇所の表面粗さ)が表示パネル70の表面粗さよりも大きい場合、接着部材60の位置決め部材46側の粘着力を、接着部材60の表示パネル70側の接着力よりも弱くしてもよい。同様に、カメラモジュール21の接着面の表面粗さ(接着部材60で接着される箇所の表面粗さ)が表示パネル70の表面粗さよりも大きい場合、接着部材60のカメラモジュール21側の粘着力を、接着部材60の表示パネル70側の接着力よりも弱くしてもよい。このように構成することで、携帯端末装置を分解する際に、位置決め部材46やカメラモジュール21に接着部材60の一部が残留することを抑制することができる。
表示パネル70は例えばガラスを用いて構成しているので表面粗さが小さい。このため、接着部材60の粘着力が強い場合でも接着部材60の一部が残留することはあまりない。しかし、位置決め部材46は例えば金属材料で構成しており、カメラモジュール21の筐体は例えば樹脂材料で構成しているので、接着部材60が貼り付けられる接着面の表面粗さは表示パネル70よりも大きい。このため、接着部材60の粘着力が強い場合は、位置決め部材46やカメラモジュール21に接着部材60の一部が残留する場合がある。そこで、上記のように接着部材60の位置決め部材46側の粘着力や接着部材60のカメラモジュール21側の粘着力を、表示パネル70側の接着力よりも弱くすることで、位置決め部材46やカメラモジュール21に接着部材60の一部が残留することを抑制することができる。
一般に、表面が粗いと貼付面積の増加やアンカー効果が得られるため、位置決め部材46やカメラモジュール21側の粘着力を落としても、強い粘着力で粘着された表示パネル70側と同等以上の強度が期待できる。つまり、耐久性に必要な強度は確保出来る見込みがある。両側を弱い粘着力で粘着すると、表示パネル70側が強度不足となる懸念がある。
なお、接着部材60に接着剤を用いる場合は、例えば接着剤を塗布する順序や塗布してから表示パネル70を貼り付けるまでの時間を調整することで、接着剤の接着強度を調整することができる。
図7は、カメラモジュール21の近傍の拡大断面図である。図7に示すように、カメラモジュール21の最大画角をθmax、カメラモジュール21の焦点23から表示パネル70の内側の面71(印刷面)までの距離をLfとすると、最低限必要な表示パネル70の窓の直径φp,minは、φp,min=2×Lf×tanθmax、となる。ここで、表示パネル70の窓とは、カメラモジュール21に入射する光を通すための表示パネル70の面71に印刷された窓(以下、カメラ窓と記載する)である。
実際には、最低限必要なカメラ窓の直径φp,minに、各部品の寸法誤差、表示パネル70の貼り付け誤差、表示パネル70の印刷誤差などの各種誤差を考慮して、φp,minよりも大きなカメラ窓の直径φpを決める。
また、外部から接着部材60が見えると意匠的に好ましくない。よって、接着部材60に開ける穴61(図4参照)の直径φaは、φpにさらに接着部材60の加工誤差や貼り付け時の誤差を考慮した大きさとなる。したがって、φa>φpとなる。つまり、カメラ窓の直径φpは、接着部材の穴61の直径φaよりも小さくする。
ここで、カメラモジュール21の光学系22の周囲の平坦部の直径をφcとすると、φcとφaとの差は、φc−a=φc−φaとなる。このφc−aが接着部材60のカメラモジュール21に対する最大の位置ずれよりも大きければ、光学系22の周囲の平坦部の全周囲が表示パネル70に貼り付けられるため、光学系22の防塵性が確保される。また、φc−aが大きいほど接着部材60とカメラモジュール21との貼付面積が大きいので、カメラモジュール21を強固に表示パネル70に接着することができる。一方、分解時には、カメラモジュール21を表示パネル70から剥がす際にカメラモジュール21に大きな力が加わる。よって、これらを考慮してφc−aの値を調整する必要がある。
また、例えば接着部材60として黒または灰色の両面テープを用いることで、表示部(ディスプレイ)の光がカメラモジュール21の光学系22に入射することを抑制することができる。
次に、本実施の形態にかかる携帯端末装置1が備える近接センサ31について詳細に説明する。図8は、本実施の形態にかかる携帯端末装置が備える近接センサ31の配置を説明するための分解斜視図である。図8に示す分解斜視図は、図1に示した分解斜視図に対応している。つまり、図8は、図1に示した携帯端末装置のうち、筐体10および表示パネル70を除いた分解斜視図である。
図8に示すように、固定部材50は近接センサ31と対応する位置に、近接センサ31の位置を決定するための位置決め部材51を備える。つまり、位置決め部材51は固定部材50の一部に設けられている。例えば、位置決め部材51は固定部材50と共に樹脂材料を用いて一体成形することができる。また、位置決め部材51が、基板20に設けられているアンテナ28を覆うように構成してもよい。この場合は、フレーム40のアンテナ28に対応する位置に切り欠き部48を設ける。つまり、金属材料を用いてフレーム40を形成した場合、アンテナ28の近くにフレーム40が存在するとアンテナ28の感度が低下するので、フレーム40に切り欠き部48を設ける。そして、樹脂材料で形成された位置決め部材51でアンテナ28を覆うことで、アンテナ28の感度を低下させることなくアンテナ40を保護することができる。
位置決め部材51は近接センサ31に対応する位置に穴52を備える。また、接着部材60は、近接センサ31に対応する位置に穴62を備える。このように、穴52、62を設けることで、近接センサ31が、携帯端末装置に近接する物体を検知することを可能にする。接着部材60は位置決め部材51と表示パネル70とを接着する。
図9は、図3に示す携帯端末装置のIX−IXにおける断面図(図9では表示パネル70を含む)であり、近接センサ31の近傍の断面図である。図9に示すように、位置決め部材51は、接着部材60を用いて表示パネル70に接着されている。近接センサ31は基板30に実装されている。近接センサ31を備える基板30は、位置決め部材51の面のうち表示パネル70と接着されている面と逆側の面53と当接している。また、基板30の裏面(基板30の面のうち近接センサ31を備えていない方の面)は筐体10と当接している。つまり、基板30は位置決め部材51と筐体10とで挟まれることで固定されている。このとき、近接センサ31と表示パネル70の内側の面71との距離Lpは、位置決め部材51の厚さに対応している。換言すると、距離Lpは、位置決め部材51の厚さを変更することで調整することができる。
近接センサ31と表示パネル70の内側の面71との距離Lpは、近接センサ31にとって重要な要素であり、近接センサ31を配置する際は、距離Lpが所定の値になるように精度よく配置する必要がある。つまり、距離Lpが予め定められた値からずれていると、近接センサ31から出た光が表示パネル70内部で乱反射し、誤動作の原因となる。また、距離Lpの値が大きいと近接センサ31の発光部から出た光が表示パネル70の内側の面71で反射し、近接センサ31の入光部に入射し、誤動作するおそれもある。よって、距離Lpの値は可能な限り小さくする必要がある。さらに、近接センサ31の入光部への入射を考慮し、近接センサ31が応答する閾値を設定するため、距離Lpの値は各々の携帯端末装置において一定の値(ばらつきが小さい値)とする必要がある。もし、距離Lpがばらついていたり、表示パネル70の表面処理のばらつきによって表示パネル70の内側の面71の反射率がばらついていたりすると、近接センサ31が誤動作する原因となる。
そこで本実施の形態にかかる携帯端末装置1では、位置決め部材51の厚さを用いて距離Lpの値を調整している。このように位置決め部材51を用いることで、近接センサ31と表示パネル70の内側の面71との距離Lpを精度よく調整することができ、各々の携帯端末装置において距離Lpの値がばらつくことを抑制することができる。
例えば、位置決め部材51にポリカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートは例えば筐体10を構成している結晶性ポリアミド(PA)樹脂や、フレーム40を構成しているマグネシウム合金と比べて、バリが出にくい。このため基板30を傷つけにくく、基板30や基板30上の電子部品がショートすることを抑制することができる。また、固定部材50を成形する際に位置決め部材51も含めて一体成形することで、部品数を削減することができる。
また、位置決め部材51はアンテナ28を保護するための部材としても用いることができる。更に、位置決め部材51を設けることで、表示パネル70を固定部材50に接着する際の接着面積を増加させることができる。
また、表示パネル70は、近接センサ31と対応する位置に窓(以下、近接センサ窓と記載する)を備えている。なお、近接センサ窓の直径や接着部材60に形成する穴62の直径については、上記で説明したカメラモジュール21の場合と同様であるので重複した説明は省略する。
一般的に近接センサ31はカメラモジュール21と比べて小型(例えば、数mm角程度)であるため、近接センサ31自体をカメラモジュール21のように表示パネル70に接着して固定することは困難である(つまり、上記で説明したφc−aを確保することが困難であるため)。そこで本実施の形態にかかる携帯端末装置では、近接センサ31を基板30に実装し、この基板30を位置決め部材51と筐体10とで狭持することで、近接センサ31を固定している。このように構成することで、近接センサ31を高い位置精度で取り付けることができる。
このとき、位置決め部材51と接着部材60とが近接センサ31の周囲を囲むように構成することで、閉空間34を形成することができる。つまり、基板30と位置決め部材51と接着部材60と表示パネル70とで閉空間34を形成することができる。このように、近接センサ31の周囲に閉空間34を形成することで、近接センサ31に微小な粉塵(塵や埃)が付着することを抑制することができる。また、仮に、携帯端末装置の組み立て時に、閉空間34に微小な粉塵が入ったとしても、接着部材60が粉塵を吸着するので、閉空間34内を除塵することができる(図6参照)。
また、接着部材60の表示パネル70側の接着力と接着部材60の位置決め部材51側の粘着力とを異なるようにしてもよい。具体的には、位置決め部材51の表面粗さ(接着部材60で接着される箇所の表面粗さ)が表示パネル70の表面粗さよりも大きい場合、接着部材60の位置決め部材51側の粘着力を、接着部材60の表示パネル70側の接着力よりも弱くしてもよい。このように構成することで、携帯端末装置を分解する際に、位置決め部材51に接着部材60の一部が残留することを抑制することができる。
表示パネル70は例えばガラスを用いて構成しているので表面粗さが小さい。このため、接着部材60の粘着力が強い場合でも接着部材60の一部が残留することはあまりない。しかし、位置決め部材51は例えば樹脂材料で構成しているので、接着部材60が貼り付けられる表面の表面粗さは表示パネル70よりも大きい。このため、接着部材60の粘着力が強い場合は、位置決め部材51に接着部材60の一部が残留する場合がある。そこで、上記のように接着部材60の位置決め部材51側の粘着力を、表示パネル70側の接着力よりも弱くすることで、位置決め部材51に接着部材60の一部が残留することを抑制することができる。
一般に、表面が粗いと貼付面積の増加やアンカー効果が得られるため、位置決め部材51側の粘着力を落としても、強い粘着力で粘着された表示パネル70側と同等以上の強度が期待できる。つまり、耐久性に必要な強度は確保出来る見込みがある。両側を弱い粘着力で粘着すると、表示パネル70側が強度不足となる懸念がある。
なお、接着部材60に接着剤を用いる場合は、例えば接着剤を塗布する順序や塗布してから表示パネル70を貼り付けるまでの時間を調整することにより、接着剤の接着強度を調整することができる。
また、例えば接着部材60として黒または灰色の両面テープを用いることで、表示部(ディスプレイ)の光が近接センサ31に入射することを抑制することができる。
背景技術で説明したように、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置では高機能化が進んでおり、例えばカメラモジュールや近接センサ等の光学素子を備えた携帯端末装置が普及してきている。このような光学素子はその特性上、高い位置精度で取り付ける必要がある。また、携帯端末装置では、光学素子を表示パネル側に設ける場合が多い。このため、表示パネルに対して高い位置精度で光学素子を取り付ける技術が必要とされていた。
そこで本実施の形態にかかる携帯端末装置では、上記で説明したように、位置決め部材46、51を用いて光学素子21、31の位置を決定し、更に当該位置決め部材46、51を接着部材60を用いて表示パネル70に接着している。よって、光学素子21、31を表示パネル70に対して高い位置精度で取り付けることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記では光学素子としてカメラモジュール21と近接センサ31を例示した。しかし、光学素子は、発光および受光の少なくとも一方の機能を備えたデバイスであれば、カメラモジュール21や近接センサ31以外の素子であってもよい。例えば、光学素子として、発光ダイオード(フラッシュや着信ランプ等に使用)、照度センサ、赤外線通信モジュール等が挙げられる。
また、上記携帯端末装置において、光学素子としてカメラモジュール21のみを備える構成であってもよく、また近接センサ31のみを備える構成であってもよい。なお、上記で説明したカメラモジュール21と近接センサ31を備える構成では、カメラモジュール21と近接センサ31を共通の表示パネル70に固定することができ、それぞれの取り付け精度を高めることができる。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 携帯端末装置
10 筐体
11 側壁
15 底面
20 基板
21 カメラモジュール
22 光学系
23 焦点
24 閉空間
25 クッション
28 アンテナ
30 基板
31 近接センサ
34 閉空間
40 フレーム
41、42 フレーム部材
43、44、45 梁部材
46 位置決め部材
47 穴
48 切り欠き部
50 固定部材
51 位置決め部材
52 穴
60 接着部材
61、62 穴
70 表示パネル
10 筐体
11 側壁
15 底面
20 基板
21 カメラモジュール
22 光学系
23 焦点
24 閉空間
25 クッション
28 アンテナ
30 基板
31 近接センサ
34 閉空間
40 フレーム
41、42 フレーム部材
43、44、45 梁部材
46 位置決め部材
47 穴
48 切り欠き部
50 固定部材
51 位置決め部材
52 穴
60 接着部材
61、62 穴
70 表示パネル
Claims (21)
- 筐体と、
前記筐体を覆う表示パネルと、
前記筐体と前記表示パネルとで形成される内部空間に配置される光学素子と、
前記光学素子の位置を決定する位置決め部材と、を備え、
前記位置決め部材は接着部材を用いて前記表示パネルに接着されている、
携帯端末装置。 - 前記位置決め部材は、前記光学素子を囲むように配置されている、請求項1に記載の携帯端末装置。
- 前記接着部材の前記表示パネル側の接着力と前記接着部材の前記位置決め部材側の粘着力とが異なる、請求項1または2に記載の携帯端末装置。
- 前記位置決め部材の表面粗さは前記表示パネルの表面粗さよりも大きく、
前記接着部材の前記位置決め部材側の粘着力は、前記接着部材の前記表示パネル側の接着力よりも弱い、請求項3に記載の携帯端末装置。 - 前記光学素子はカメラモジュールである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記カメラモジュールは前記接着部材を用いて前記表示パネルに接着されている、請求項5に記載の携帯端末装置。
- 前記表示パネルと前記カメラモジュールと前記接着部材とが閉空間を形成している、請求項6に記載の携帯端末装置。
- 前記カメラモジュールの接着面の表面粗さは前記表示パネルの表面粗さよりも大きく、
前記接着部材の前記カメラモジュール側の粘着力は、前記接着部材の前記表示パネル側の接着力よりも弱い、請求項6または7に記載の携帯端末装置。 - 前記表示パネルの前記カメラモジュールの光学系と対応する位置に設けられている窓の直径は、前記接着部材の前記カメラモジュールの光学系と対応する位置に設けられている穴の直径よりも小さい、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記カメラモジュールの最大画角をθmax、前記カメラモジュールの焦点から前記表示パネルの内側の面までの距離をLfとすると、前記表示パネルの前記窓の直径は、2×Lf×tanθmaxよりも大きい、請求項9に記載の携帯端末装置。
- 前記位置決め部材は、前記筐体の内部に配置される所定の部材を固定するフレームの一部分である、請求項5乃至10のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記位置決め部材は金属材料を用いて構成されている、請求項5乃至11のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記光学素子は近接センサである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記近接センサは基板に実装されており、
前記基板は、前記位置決め部材の面のうち前記表示パネルと接着されている面と逆側の面と当接している、
請求項13に記載の携帯端末装置。 - 前記近接センサと前記表示パネルの内側の面との距離は、前記位置決め部材の厚さに対応している、請求項14に記載の携帯端末装置。
- 前記基板は前記位置決め部材と前記筐体とで挟まれている、請求項14または15に記載の携帯端末装置。
- 前記表示パネルと前記基板と前記接着部材と前記位置決め部材とが閉空間を形成している、請求項16に記載の携帯端末装置。
- 前記位置決め部材は、前記筐体の周囲に設けられた側壁と前記表示パネルとの間に設けられた固定部材の一部分である、請求項13乃至17のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記位置決め部材は樹脂材料を用いて構成されている、請求項13乃至18のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
- 前記固定部材は、前記筐体内に設けられたアンテナを覆っている、請求項19に記載の携帯端末装置。
- 前記光学素子はカメラモジュールおよび近接センサであり、前記カメラモジュールの位置を決定する位置決め部材と前記近接センサの位置を決定する位置決め部材は前記接着部材を用いて同一の表示パネルに接着されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012186025A JP2014045291A (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 携帯端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012186025A JP2014045291A (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 携帯端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014045291A true JP2014045291A (ja) | 2014-03-13 |
Family
ID=50396281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012186025A Pending JP2014045291A (ja) | 2012-08-27 | 2012-08-27 | 携帯端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014045291A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019039822A1 (ko) * | 2017-08-21 | 2019-02-28 | 삼성전자 주식회사 | 안테나를 포함하는 전자 장치 |
-
2012
- 2012-08-27 JP JP2012186025A patent/JP2014045291A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2019039822A1 (ko) * | 2017-08-21 | 2019-02-28 | 삼성전자 주식회사 | 안테나를 포함하는 전자 장치 |
US11469490B2 (en) | 2017-08-21 | 2022-10-11 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic device including antenna |
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