JP2014044618A - マルチタッチ状態下で押圧位置を判別可能なユーザインタフェース装置、プログラム及び機能発動方法 - Google Patents

マルチタッチ状態下で押圧位置を判別可能なユーザインタフェース装置、プログラム及び機能発動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検出された接触位置のうちから、押圧力が付与された位置を判別することができるユーザインタフェース装置を提供する。
【解決手段】本ユーザインタフェース装置は、操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えており、さらに、操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部と、複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置Cpを決定する押圧中心位置決定手段と、少なくとも1つの当該接触位置Cのうち、決定された押圧中心位置Cpに最も近い接触位置Cを、押圧力が付与された押圧位置Cpに決定する押圧位置決定手段と、押圧位置決定手段が押圧位置Cpを決定した際、この押圧位置Cpが押圧された際に発動すべき機能を発動させる機能制御手段とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、指による入力操作を可能とするユーザインタフェース技術に関する。
従来、タッチパネルを搭載したユーザインタフェース装置が広く普及している。特に、近年、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、電子書籍、PDA(Personal Digital Assistant)のようなユーザインタフェース装置、いわゆる携帯型情報機器では、同時に発生する複数の指の接触による操作を受け入れるマルチタッチパネルが積極的に採用されている。
マルチタッチパネルは、複数の指の接触位置を一度に検出して出力する。これにより、指の接触による入力操作のバラエティを拡大することができるので、携帯型情報機器の様々な機能が、指の接触操作のみで発動可能となる。このような複数の指の接触によるマルチタッチ操作としては、例えば、同時に接触させた2本の指の間隔を広げて画像等を拡大する操作であるピンチアウト(ピンチオープン)、更にはその逆の操作であるピンチイン(ピンチクローズ)が公知である。
このマルチタッチ操作に関して、例えば、特許文献1には、マルチタッチパネルを振動させ、タッチ確認のフィードバックを行うタッチパネル装置が開示されている。この装置では、1本目の指がタッチした際、第1の振動が指に付与され、1本目の指がタッチ継続中に2本目の指がタッチした際、第1の振動よりも振動レベルの大きい第2の振動を付与する。これにより、マルチタッチ操作における操作の判別性を高めている。
一方、指の接触による入力操作のバラエティを拡大可能な、マルチタッチ操作以外の方法として、指による押圧力を検出し、押圧力の有無又はその値を入力操作時の入力パラメータとして利用することが考案されている。例えば、特許文献2には、一対の導電膜が対向する導電膜対向部を2つ又は3つ備えたタッチパネルが開示されている。このタッチパネルでは、指の押圧力の大きさに応じて、最上の導電膜対のみが接触したり、最上及びその直下の導電膜対が併せて接触したりして、タッチパネルの導電抵抗値が変化する。これにより、押圧力の大きさに関して2段階又は3段階の検知が可能となる。
特開2010−55282号公報 特開2000−194506号公報
しかしながら、以上に述べたような従来技術を用いても、マルチタッチによる入力操作において、指による押し込みの位置(押圧位置)を特定し、この押圧位置を入力パラメータとして利用することは非常に困難であった。
例えば、特許文献2の技術を用いて、1つの指による押圧位置を特定することは可能であるが、特許文献2のタッチパネルはアナログ抵抗膜方式を採用しており、マルチタッチ化するのに不向きである。従って、マルチタッチ状態下で、いずれの接触位置において押し込み(押圧)が発生しているか、を判別することはできない。
また、例えば、特許文献1に使用されているようなマルチタッチパネルに圧力計を取り付けて、マルチタッチパネル全体が複数の指から受ける全押圧力を測定することは原理的に可能である。しかしながら、この方法を用いても、複数の接触位置のいずれにおいて押し込みが発生しているかを判別することはできない。
そこで、本発明は、検出された接触位置のうちから、押圧力が付与された位置を判別することができるユーザインタフェース装置、プログラム、及び同装置における機能発動方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えたユーザインタフェース装置であって、
操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部と、
複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置を決定する押圧中心位置決定手段と、
少なくとも1つの当該接触位置のうち、決定された押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧力が付与された押圧位置に決定する押圧位置決定手段と、
押圧位置決定手段が押圧位置を決定した際、この押圧位置が押圧された際に発動すべき機能を発動させる機能制御手段と
を有するユーザインタフェース装置が提供される。
この本発明によるユーザインタフェース装置において、押圧中心位置決定手段は、1つの点又は領域であって、指が当該点又は領域を押圧することによって複数の押圧力情報に相当する押圧力の配分が実現されることになる当該点又は領域を、押圧中心位置に決定することも好ましい。
また、本発明によるユーザインタフェース装置の一実施形態として、操作対象である複数のオブジェクトを画面に表示する画像表示部を更に備えており、
押圧位置決定手段は、複数のオブジェクトのうちの少なくとも2つに対応する表示位置範囲の各々の内に接触位置が同時に検出された際、検出された接触位置のうち押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧位置に決定し、
機能制御部は、決定された押圧位置に対応するオブジェクトの表示位置範囲が押圧された際に発動すべき機能を発動させることも好ましい。
さらに、本発明によるユーザインタフェース装置の他の実施形態として、複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報から全押圧力値を算出し、全押圧力値が所定閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段を更に有しており、
押圧中心位置決定手段は、この押圧力判定手段が真の判定を行った際、押圧中心位置を決定することも好ましい。
さらにまた、上記他の実施形態の変更態様として、複数の押圧力検出部の各々から出力された押圧力情報から各押圧力検出部の押圧力値を決定し、押圧力値が所定の個別閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段を更に有しており、
押圧中心位置決定手段は、個別閾値以上であるとの判定がなされた押圧力値に対応する押圧力検出部からの押圧力情報のみに基づいて、押圧中心位置を決定することも好ましい。
また、本発明によるユーザインタフェース装置において、複数の押圧力検出部は、操作面の端辺近傍に設置されていて互いに対向する2つの押圧力検出部を含み、
押圧中心位置決定手段は、これら2つの押圧力検出部から出力された2つの押圧力値の割合に基づいて、2つの押圧力検出部を結ぶ方向の座標軸における押圧中心位置の座標を決定することも好ましい。
さらに、本発明によるユーザインタフェース装置において、複数の押圧力検出部は、操作面の端辺近傍に設置されていて互いに対向する2つの押圧力検出部からなる組を2組含み、
押圧中心位置決定手段は、一方の組における2つの押圧力検出部から出力された2つの押圧力値の割合に基づいて、これら2つの押圧力検出部を結ぶ方向の座標軸における押圧中心位置の第1座標を決定し、他方の組における2つの押圧力検出部から出力された2つの押圧力値の割合に基づいて、これら2つの押圧力検出部を結ぶ方向の座標軸における押圧中心位置の第2座標を決定することも好ましい。
また、本発明によるユーザインタフェース装置では、操作対象である複数のオブジェクトを画面に表示する画像表示部を更に備えており、2つの指がそれぞれ、画面に表示された複数のオブジェクトのうちの2つに対応する2つの表示位置範囲に接触した際、機能制御手段は、これら2つの指のうちより強い押圧力で押圧している指の接触位置に対応するオブジェクトに係る機能を発動させることも好ましい。
本発明によれば、さらに、操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えたユーザインタフェース装置に搭載されたプログラムであって、
ユーザインタフェース装置は、操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部を更に備えており、本プログラムは、
複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置を決定する押圧中心位置決定手段と、
少なくとも1つの当該接触位置のうち、決定された押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧力が付与された押圧位置に決定する押圧位置決定手段と、
押圧位置決定手段が押圧位置を決定した際、この押圧位置が押圧された際に発動すべき機能を発動させる機能制御手段と
してコンピュータを機能させるユーザインタフェース装置用のプログラムが提供される。
本発明によれば、さらにまた、操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えたユーザインタフェース装置における機能発動方法であって、
ユーザインタフェース装置は、操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部を更に備えており、本起動発動方法は、
複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置を決定する第1のステップと、
少なくとも1つの当該接触位置のうち、決定された押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧力が付与された押圧位置に決定する第2のステップと、
第2のステップにおいて押圧位置を決定した際、この押圧位置が押圧された際に発動すべき機能を発動させる第3のステップと
を有する機能発動方法が提供される。
本発明のユーザインタフェース装置、プログラム及び機能発動方法によれば、検出された接触位置のうちから、押圧力が付与された位置を判別することができる。
本発明の携帯型情報機器における押圧操作による機能発動を説明するための、携帯型情報機器の前面図、及び機能発動手順の概略図である。 本発明による携帯型情報機器における他の実施形態を示す、携帯型情報機器の前面図、及び指による操作の概略図である。 本発明による携帯型情報機器における更なる他の実施形態を示す、携帯型情報機器の前面図、及び押圧位置決定手順の概略図である。 本発明による携帯型情報機器の一実施形態を概略的に示す斜視図及び機能構成図である。 本発明による機能発動方法の一実施形態を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の携帯型情報機器における押圧操作による機能発動を説明するための、携帯型情報機器の前面図、及び機能発動手順の概略図である。
図1(A)によれば、携帯型情報機器1は、操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部としてのタッチパネル100と、操作対象である複数のオブジェクト(図1(A)ではキーアイコン)を画面に表示する画像表示部としてのディスプレイ101とを備えたユーザインタフェース装置である。ここで、タッチパネル100は、一度に複数の接触位置を検知することが可能なマルチタッチパネルである。また、操作面は、指が実際に接触して入力操作を実行する面であり、ディスプレイ101の画面上に合わせて又は該画面の表面として設定されている。
携帯型情報機器1は、さらに、複数の(図1(A)では2つの)押圧力検出部102を備えている。2つの押圧力検出部102は、操作面の端辺近傍(図1(A)では左右両端近傍)に設置されていて互いに対向しており、それぞれ操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する。
同じく図1(A)によれば、携帯型情報機器1では文字入力アプリケーションが起動しており、ディスプレイ101の画面には、QWERTY配列した複数のキーアイコン(オブジェクト)が、指による入力操作対象として表示されている。これらの表示されたキーアイコンに対する入力操作は、以下の通りに設定されている。
(a)指がキーアイコンに接触した際、即ち、指の接触位置がキーアイコンの表示位置範囲(操作面での位置範囲)内に含まれる際、キーアイコンが予備的に選択され、対応する機能の発動、例えばキーアイコンの強調表示(浮き上がったような表示又は光度が高くなる表示)、がなされる。
(b)指がキーアイコンを押し込んだ際、即ち、指の接触位置がキーアイコンの表示位置範囲(操作面での位置範囲)内に含まれ且つ指による押圧力が所定閾値以上である際、予め各キーアイコンに対して割り当てられている機能、例えば「K」キーアイコンならば文字「K」の入力、を発動させる。
尚、以下、(a)の指による接触操作を「フォーカス」操作と定義し、(b)の指による押圧操作を「クリック」操作と定義する。
ここで、ユーザは、自身の左右両手で携帯型情報機器1を保持しながら、左手及び右手の指(例えば親指)をそれぞれ操作面に接触させて、文字入力操作を行っている。図1(A)では、左手の指は、「X」キーアイコンに接触位置Cで接触しており、右手の指は、「K」キーアイコンに接触位置Cで接触している。その結果、タッチパネル100は、これら2つの指の接触位置C及びCを一度に検知し、携帯型情報機器1は、「X」及び「K」キーアイコンの2つに対して「フォーカス」操作が実行されたと判断して、これらキーアイコンを強調表示する。
尚、当然に、キーアイコンは「X」及び「K」の2つに限定されるものではなく、複数のキーアイコンのうちの少なくとも2つに対応する表示位置範囲の各々の内に接触位置が検出された場合、これらの接触位置を接触位置Cとして以下の手順に進む。
ユーザは、さらに、接触させた両手の指のうち、「K」キーアイコンを選択した右手の指を操作面に対して押し込み、「クリック」操作を実行する。ここで、携帯型情報機器1は、以下に説明する手順によって、検出された複数の指の接触位置(C及びC)のうち、いずれにおいて押圧力が付与されたか、即ち、いずれの接触位置Cが押圧された押圧位置Cpであるか、を決定することができる。
図1(B)によれば、左手の指は、「X」キーアイコンの表示位置範囲に接触しており、接触位置Cにおいて比較的弱い押圧力を付与している。一方、右手の指は、「K」キーアイコンの表示位置範囲に接触し且つ同表示位置範囲を押し込んでおり、接触位置Cにおいてより強い押圧力を付与している。タッチパネル100は、これらの押圧力を受けて撓む。次いで、タッチパネル100の左右両端近傍(下方)にそれぞれ設置された押圧力検出部102は、この撓みを検知して押圧力を検出する。
この際、左側の押圧力検出部102の検出・出力した押圧力値Pc1と、右側の押圧力検出部102の検出・出力した押圧力値Pc2とから、全押圧力値Ptを算出する。例えば、
(1) Pt=Pc1+Pc2
として算出する。次いで、算出された全押圧力値Ptが所定閾値Pth以上、即ち、
(2) Pt≧Pth
であるか否かを判定する。この所定閾値pTHは、例えば、0.5〜2.0N(ニュートン)の範囲内の値に設定可能である。
ここで、全押圧力値Ptが所定閾値Pth以上であるとの判定がなされた際、いずれかの指によって「クリック」操作が実行されたとして、押圧位置Cpを求めるべく、先ず、押圧中心位置Cpを算出する。この押圧中心位置Cpは、複数(2つ)の押圧力検出部102から出力された複数(2つ)の押圧力値Pc1及びPc2に基づいて算出される、押圧力が付与されたと推定される1つの位置(点又は領域)である。
ここで、操作面に、2つの押圧力検出部102を結ぶ方向の、左右に伸長したx座標軸を設定して、操作面の最左端をx=0とし、最右端をx=1とする。このx座標軸を用いると、押圧中心位置Cpのx座標xp0は、押圧力値Pcjの割合、例えば、次式
(3) xp0=Pc2/(Pc1+Pc2
により算出される。このように、x座標xp0は、右側の押圧力検出部102での押圧力値Pc2が大きいほど、より大きな(より1に近い)値に設定される。
式(3)の結果を受けて、押圧中心位置Cpは、x軸に直交するx=xp0の直線領域とすることができる。このように、押圧中心位置Cpは、1つの領域又は点であって、指が当該領域又は点を押圧することによって複数の押圧力値Pcjの配分が実現されることになる当該領域又は点であることが好ましい。
尚、押圧中心位置Cpのx座標xp0は、当然に上式(3)に限定されるものではないが、押圧力値Pc1が一定であって押圧力値Pc2がより大きくなった際に少なくとも減少しないように決定されることが好ましい。
次いで、タッチパネル100によって検出された接触位置(C及びC)のうち、決定された押圧中心位置Cpに最も近い接触位置Cを、押圧力が付与された押圧位置Cpに決定する。具体的には、押圧中心位置Cpと接触位置Cとの距離Rを、次式
(4) R=|xp0−xci
を用いて算出し、Rが最小となる接触位置Cを求めて、この接触位置を押圧位置Cpに決定する。ここで、xciは接触位置Cのx座標である。
図1(A)及び(B)においては、押圧中心位置Cpと接触位置Cとの距離Rが最小値となる(R<R)。従って、「K」キーアイコンを押し込んだ右手の指の接触位置Cを、押圧位置Cpに決定する。最後に、携帯型情報機器1は、押圧位置Cpで「クリック」操作が実行されたとして、決定された押圧位置Cpが押圧された際に発動すべき機能、即ち文字「K」の入力、を発動させる。
以上説明されたように、携帯型情報機器1では、複数の押圧力検出部102から出力される押圧力情報を用いて、押圧力中心位置Cpを算出する。次いで、算出された押圧力中心位置Cpを利用して、検出された接触位置Cのうちから、押圧力が付与された押圧位置Cpを判別することができる。
一方、従来、マルチタッチパネルを使用して複数の接触位置を一度に検出し接触操作のバラエティを拡大することはなされてきた。これに対して、携帯型情報機器1では、複数の接触位置の中から、特に、押圧された押圧位置をも決定する。その結果、いずれの位置に同時に接触するかといった、接触による操作のバラエティだけでなく、その中のいずれを押し込むか(押圧位置とするか)といった、押圧による操作のバラエティを付加し、入力操作の種類を更に拡大することが可能となる。
図2は、本発明による携帯型情報機器における他の実施形態を示す、携帯型情報機器の前面図、及び指による操作の概略図である。
図2(A)によれば、携帯型情報機器1’は、図1(A)の携帯型情報機器1と同様に、タッチパネル100’と、ディスプレイ101’と、複数の(2つの)押圧力検出部102’とを備えている。携帯型情報機器1’では書籍閲覧アプリケーションが起動しており、ディスプレイ101’の画面には、見開き状態の書籍イメージが表示されている。また、この書籍イメージの中に、左ページ捲り位置範囲103と、左ページ捲り位置範囲104と、ページ折り目位置範囲105とが設定されている。これら位置範囲は入力操作対象としてのオブジェクトであり、これら位置範囲に対して、指で接触して押し込む「クリック」操作を実行することによって、以下の機能が発動する。
(a)左ページ捲り位置範囲103への「クリック」操作:左側のページが捲れて、ページ数が先に進む(図2(A)の状態から見開き38及び39ページとなる)。
(b)右ページ捲り位置範囲104への「クリック」操作:右側のページが捲れて、ページ数が後に戻る(図2(A)の状態から見開き34及び35ページとなる)。
(c)ページ折り目位置範囲105への「クリック」操作:現在の見開きページの右上に折り目が付く。
ユーザは、読書時、自身の左右両手で携帯型情報機器1’を保持する。この際、指の定位置として、左手及び右手の指(例えば親指)をそれぞれ、左ページ捲り位置範囲103及び右ページ捲り位置範囲104に接触させる。ユーザがこのような定位置をとることによって、読書時、指を、移動させることなくその場で押し込むだけで、任意の向きにページ捲りを実施することができる。
ここで、ユーザは、ページに折り目を付けるため、左手の指を左ページ捲り位置範囲103に接触させたまま、右手の指(例えば人差し指)をページ折り目位置範囲105に接触させ押し込む(「クリック」操作を実行する)。これにより、図2(B)に示すように、ページ(36ページ)の右上に折り目が付く。
この際、左手の指の接触位置C’は、右手の指の接触位置がC’からC’に変化している間も、継続してタッチパネル100’により検出されている。それにもかかわらず、押圧位置Cpは、この常時検出される接触位置C’ではなく、接触位置C’である、と判別される。これは、2つの押圧力検出部102’から出力される押圧力値Pcの割合から押圧中心位置Cpを算出して押圧位置Cpを決定することによって初めて可能となる。
次いで、ユーザは、ページを捲って後ろに戻すため、左手の指を尚左ページ捲り位置範囲103に接触させたまま、右手の指(例えば親指)を右ページ捲り位置範囲104に接触させ押し込む(「クリック」操作を実行する)。これにより、図2(C)に示すように、ページが捲られて後に戻り、見開き34及び35ページとなる。
ここでも、左手の指の接触位置C’は、右手の指の接触位置がC’からC’に変化している間も、継続してタッチパネル100’により検出されている。それにもかかわらず、押圧位置Cpは、この常時検出される接触位置C’ではなく、接触位置C’である、と判別される。これは、押圧力値Pcの割合から押圧中心位置Cpを算出して押圧位置Cpを決定することによって初めて可能となる。
従来、マルチタッチパネルにおいて、表示された複数のオブジェクト(位置範囲、アイコン等)に指が接触した場合、1つの典型例として、最も早く発生した接触位置が登録されて、この接触位置に対応する機能が発動するといった設定がなされていた。この場合、例えば、図2(A)において最も早い接触位置がC’だとすると、その後、右手の指がページ折り目位置範囲105に、更には右ページ捲り位置範囲104に接触しても、接触位置C’に対応する機能発動が優先される。これに対して、携帯型情報機器1’では、同時に存在する接触位置のうち、いずれが最も早く発生したかにかかわらず、「クリック」操作が実行された接触位置を押圧位置として判別し、「クリック」操作に対応した機能を発動させることができるのである。
実際、携帯型情報機器1’では、先に左手の指が左ページ捲り位置範囲103に接触していても、右上のページ折り目位置範囲105に対する「クリック」操作と、右下の右ページ捲り位置範囲104に対する「クリック」操作とを、2つだけの押圧力検出部102からの出力に基づいて判別することが可能となる。
図3は、本発明による携帯型情報機器における更なる他の実施形態を示す、携帯型情報機器の前面図、及び押圧位置決定手順の概略図である。
図3(A)によれば、携帯型情報機器1は、図1(A)の携帯型情報機器1とは異なり、4つの押圧力検出部102を備えている。これら4つの押圧力検出部102は、それぞれ操作面の上下左右の4つの端辺近傍(下方)に設置されていて、互いに対向する2つの押圧力検出部102からなる組が2組設置された形となっている。
携帯型情報機器1の操作面(タッチパネル100)には3本の指が同時に接触しており、タッチパネル100は、3つの接触位置C、C及びCを一度に検出する。ここで、操作面に、左側の押圧力検出部102と右側の押圧力検出部102とを結ぶ方向の、左右に伸長したx座標軸を設定する。また、下側の押圧力検出部102と上側の押圧力検出部102とを結ぶ方向の、上下に伸長したy座標軸を設定する。さらに、操作面の最左端をx=0とし、最右端をx=1とし、最下端をy=0とし、最上端をy=1とする。
尚、タッチパネル100が複数の接触位置Cを一度に検出するとは、例えば、タッチパネル100の接触検出マトリックスにおける例えばx座標軸方向のパターンに所定信号を入力し、y座標軸方向のパターンからの出力をモニタする、といった検知スキャンが一通り実施された中で、複数の接触位置Cを検出する意味である。
この設定されたxy(直交)座標軸を用いると、3つの接触位置C、C及びCは、それぞれ3つの座標(xc1,yc1)、(xc2,yc2)及び(xc3,yc3)で表される。
次いで、これら3本の指による接触(押し込み)によって付与される押圧力に応じて、左側、右側、下側及び上側の押圧力検出部102は、それぞれ押圧力値Pc1、Pc2、Pc3及びPc4を出力する。これらの押圧力値の合計である全押圧力値Pt=Pc1+Pc2+Pc3+Pc4が、所定の閾値Pth以上、即ち、
(5) Pt=Pc1+Pc2+Pc3+Pc4≧Pth
の条件を満たす場合、いずれかの指によって押し込み(「クリック」操作)がなされたとして、次に押圧力中心位置Cpを算出する。
押圧力中心位置Cp(xp0,yp0)は、これら押圧力値Pc1、Pc2、Pc3及びPc4の割合から算出される。具体的には、図3(B)にも示した次式から、Cpのx座標(第1座標)xp0及びy座標(第2座標)yp0を算出する。
(6) xp0=Pc2/(Pc1+Pc2
(7) yp0=Pc4/(Pc3+Pc4
式(6)及び(7)の結果を受けて、押圧中心位置Cpは、x及びy座標が決まった操作面上の1点とすることができる。このように、押圧中心位置Cpは、1つの点又は領域であって、指が当該点又は領域を押圧することによって複数の押圧力値Pcjの配分が実現されることになる当該点又は領域であることが好ましい。
尚、押圧中心位置Cpのx座標xp0及びy座標yp0は、当然に上式(6)及び(7)に限定されるものではないが、それぞれ押圧力値Pc1及びPc3が一定であって押圧力値Pc2及びPc4がより大きくなった際に、少なくとも減少しないように決定されることが好ましい。
次いで、タッチパネル100によって検出された接触位置C(i=1,2,3,4)のうち、決定された押圧中心位置Cp(xp0,yp0)に最も近い接触位置Cを、押圧力が付与された押圧位置Cpに決定する。具体的には、押圧中心位置Cpと接触位置Cとの距離Rを、図3(C)にも示した次式
(8) R=((xp0−xci+(yp0−yci0.5
を用いて算出し、Rが最小となる接触位置C(xci,yci)を求めて、この接触位置を押圧位置Cp(x,y)に決定する。
以上、説明したように、互いに対向する2つの押圧力検出部102からなる組を2組設置し、各押圧力検出部102からの出力を利用することによって、一度に検出された複数の接触位置Cのうちから、押圧位置Cpを判別することができる。この際、xy座標系を用い、押圧中心位置Cpを1つの点とするので、接触位置Cが2次元の操作面内に分布していても、最短距離を有する接触位置Cを1つ決定することができる。
尚、押圧力検出部102の設置数及び設置場所は、以上に述べた実施形態に限定されるものではない。例えば、4つの押圧力検出部102がそれぞれ、操作面(タッチパネル100)の4隅近傍(下方)に設置されてもよい。また、互いに対向する2つの押圧力検出部102からなる組が3組以上設置されることも可能である。
さらに、複数の押圧力検出部102が1つの素子として一体化した押圧力検出センサも、複数の押圧力検出部102として捉えることができる。即ち、互いに独立した複数の押圧力測定を実施することができる1つの素子は、複数の押圧力検出部102から構成されていると見なされる。
図4は、本発明による携帯型情報機器の一実施形態を概略的に示す斜視図及び機能構成図である。ここで、図4に示した機能構成は、押圧力検出部102の数を除き、図1(A)及び図3(A)の携帯型情報機器1、並びに図2(A)の携帯型情報機器1’に共通である。
図4によれば、携帯型情報機器1は、タッチパネル100と、ディスプレイ101と、複数の押圧力検出部102と、プロセッサ・メモリとしての機能構成部とを備えている。ここで、機能構成部(プロセッサ・メモリ)は、携帯型情報機器1に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって、その機能を実現する。
タッチパネル100は、操作面において同時に発生する複数の指の接触位置Cを一度に検出する接触位置検出部としてのマルチタッチパネルである。このタッチパネル100として、例えば、投影型静電容量方式タッチパネル、マトリックス抵抗膜方式タッチパネル、光学方式タッチパネル、又は表面弾性波方式タッチパネルを採用することができる。
ディスプレイ101は、操作対象である複数のオブジェクト(アイコン、位置範囲等)を画面に表示する画像表示部である。尚、タッチパネル100とディスプレイ101とが一体化したタッチパネル・ディスプレイが、接触位置検出部及び画像表示部として使用されてもよい。
押圧力検出部102は、操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する。図4では、4つの押圧力検出部102がそれぞれ、タッチパネル100の4つの端辺近傍の直下に取り付けられている。操作面(タッチパネル100)が指によって押し込まれた際、タッチパネル100の4つの端辺も湾曲するように撓む。押圧力検出部102は、この撓みに追随して自らも撓み、その撓みに応じた(押圧力値に対応した)出力を行う。押圧力検出部102は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料を用いて形成された圧電センサとすることができる。但し、当然に、他の種類の圧力センサ素子を利用して押圧力検出部102とすることも可能である。
尚、押圧力検出部102を、触覚応答機構部として使用することも可能である。触覚応答機構部は、操作面(タッチパネル100)に接触した指に対して、タッチパネル100を振動させることにより触覚応答を与える素子である。例えば、「クリック」操作が実行されたと判定された際、押圧力検出部(触覚応答機構部)102を圧電アクチュエータとして利用し、操作面に接触した指に対して、「クリック」操作が受け入れられたことを確認する振動を付与することができる。
同じく図4によれば、プロセッサ・メモリとしての機能構成部は、押圧力判定部110と、押圧中心位置決定部111と、接触位置決定部112と、押圧位置決定部113と、機能制御部114と、アプリケーション処理部120と、表示制御部121とを有する。
押圧力判定部110は、複数の押圧力検出部102から出力された複数の押圧力情報から全押圧力値Ptを算出し、この全押圧力値Ptが所定閾値Pth以上であるか否かを判定する。次いで、この判定結果及び複数の押圧力情報を押圧中心位置決定部111に出力する。
尚、押圧力判定部110は、押圧力検出部102から出力された押圧力情報(押圧力値)を、複数の段階を有するデジタル値に変換し、押圧中心位置決定部111にデジタル化された押圧力情報(押圧力値)として出力することも好ましい。
押圧中心位置決定部111は、押圧力判定部110から真(Pt≧Pth)の判定を入力した際、押圧力判定部110から入力した複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置Cpを決定する。この押圧中心位置Cpは、1つの点又は領域であって、指が当該点又は領域を押圧することによって複数の押圧力情報に相当する押圧力の配分が実現されることになる当該点又は領域を指す。
また、押圧力判定部110及び押圧中心位置決定部111に係る変更態様として、
(a)押圧力判定部110は、複数の押圧力検出部102の各々から出力された押圧力情報から各押圧力検出部102の押圧力値Pcjを決定し、押圧力値Pcjが所定の個別閾値IPth以上であるか否かを判定し、
(b)押圧中心位置決定部111は、個別閾値IPth以上であるとの判定がなされた押圧力値Pcjに対応する押圧力検出部102からの押圧力情報のみに基づいて、押圧中心位置Cpを決定する
ことも好ましい。
上記変更態様(a)及び(b)では、図1(B)を用いて説明した式(3)xp0=Pc2/(Pc1+Pc2)において、例えばPc1<IPth≦Pc2である場合、Pc1=0として、xp0=1となる。即ち、個別閾値IPth未満である押圧力値Pc1は考慮されず(Pc1=0)、個別閾値IPth以上である押圧力値Pc2のみに基づいて、押圧中心位置Cpの座標xp0が決定される。これにより、例えば誤って操作面に指又は物を接触させる等のユーザが意図しない入力操作によって生じる、押圧力検出部102からの(ノイズとしての)出力を除外することができる。その結果、誤入力によって押圧中心位置Cpに誤差(ズレ)が生じる事態を回避することが可能となる。
接触位置決定部112は、タッチパネル100からの接触位置信号を入力し、この信号に基づいて、少なくとも1つの接触位置Cを決定する。ここで、接触位置決定部112は、アプリケーション処理部120からアプリケーションに応じて設定されるオブジェクト(アイコン、位置範囲等)の情報を入力して、タッチパネル100によって検出された指の接触位置のうち、設定されたオブジェクトの表示位置範囲内にあるものを判別し、接触位置Cとして決定することも好ましい。
さらに、接触位置決定部112は、アプリケーション処理部120から「クリック」操作による機能発動が設定されたオブジェクトの情報を入力して、タッチパネル100によって検出された指の接触位置のうち、これらのオブジェクトの表示位置範囲内にあるものを判別し、接触位置Cとして決定することも好ましい。
接触位置決定部112は、さらに、決定された接触位置Cの情報を機能制御部114に出力し、これらの接触位置Cで「フォーカス」操作が実行されたことを通知することも好ましい。
押圧位置決定部113は、タッチパネル100によって検出された接触位置Cのうち、決定された押圧中心位置Cpに最も近い接触位置Cを、押圧力が付与された押圧位置Cpに決定する。ここで、押圧位置決定部113は、アプリケーション処理部120から「クリック」操作による機能発動が設定された複数のオブジェクトの情報を入力し、これらのオブジェクトの表示位置範囲内にある接触位置Cであって、決定された押圧中心位置Cpに最も近い接触位置Cを、押圧力が付与された押圧位置Cpに決定することも好ましい。
機能制御部114は、押圧位置決定部113から決定された押圧位置Cpの情報を入力した際、この押圧位置Cpが押圧された際に発動すべき機能を発動させる。具体的には、例えば、押圧位置Cpで「クリック」操作が実行されたとの情報をアプリケーション処理部120及び表示制御部121に出力し、対応する機能発動及び表示を指示する。機能制御部114は、さらに、接触位置決定部112から接触位置Cの情報を入力し、接触位置Cで「フォーカス」操作が実行された際に発動すべき機能(例えば強調表示)を、アプリケーション処理部120及び表示制御部121に発動させることも好ましい。
アプリケーション処理部120は、アプリケーションに応じたオブジェクトの情報を接触位置決定部112及び押圧位置決定部113に出力する。また、機能制御部114からの指示により、接触位置Cでの「フォーカス」操作又は押圧位置Cpでの「クリック」操作に応じた機能を発動する。表示制御部121は、機能制御部114及びアプリケーション処理部120からそれぞれ、「フォーカス」操作及び「クリック」操作の実行情報並びにアプリケーション処理情報を入力して、これらの情報に応じた画像をディスプレイ101に表示させる。
図5は、本発明による機能発動方法の一実施形態を示すフローチャートである。尚、図1(A)及び図3(A)の携帯型情報機器1、並びに図2(A)の携帯型情報機器1’における機能発動方法も、図5のフローチャートによって実現可能である。
(S500)最初に、ディスプレイ101の画面に複数のオブジェクトを表示する。
(S501)接触位置を測定する。
(S502)いずれかの指がオブジェクトの表示位置範囲に接触しているか否かを判定する。ここで、偽の判定、即ちいずれの指も表示位置範囲に接触していないとの判定がなされた際、ステップS501に戻って指の接触位置(の有無)をモニタする。
(S503)一方、ステップS502で真の判定、即ちいずれかの指が表示位置範囲に接触しているとの判定がなされた際、表示位置範囲に含まれる接触位置Cの座標(xci,yci)を決定する。ここで、i=1,2,・・・,n(n:表示位置範囲に含まれる接触位置の数)である。
(S504)接触位置C(xci,yci)で「フォーカス」操作が実行されたとして、接触位置C(xci,yci)に対応したオブジェクトについての機能を発動させる。
(S505)複数の押圧力検出部102で押圧力Pcjを測定する。ここで、j=1,2,・・・,n(n:押圧力検出部の数)である。
(S506)全押圧力値Ptを算出し、全押圧力値Ptが所定閾値Pth以上(Pt≧Pth)であるか否かを判定する。ここで、偽の判定、即ちPt<Pthとの判定がなされた際、ステップS501に戻って指の接触位置(の有無)をモニタする。
(S507)複数の押圧力検出部102から出力された複数の押圧力値Pcjに基づいて、押圧中心位置Cpの座標(xp0,yp0)を算出する。
(S508)押圧中心位置Cp(xp0,yp0)との距離Rが最も小さい接触位置C(xci,yci)を、押圧位置Cp(x,y)に決定する。
(S509)押圧位置Cp(x,y)で「クリック」操作が実行されたとして、押圧位置Cp(x,y)に対応したオブジェクトについての機能を発動させる。
(S510)接触位置を測定する。
(S511)いずれかの指がオブジェクトの表示位置範囲に接触しているか否かを判定する。ここで、真の判定、即ちいずれかの指が表示位置範囲に接触しているとの判定がなされた際、ステップS503に戻って再び接触位置Cの座標(xci,yci)を決定する。一方、偽の判定、即ちいずれの指も表示位置範囲に接触していないとの判定がなされた際、指の接触による入力操作が終了した(行われていない)として、本機能発動方法における、接触/押し込み→機能発動、の一巡過程を完了させる。
以上説明されたように、本発明によれば、複数の押圧力検出部から出力される押圧力情報を用いて、押圧力中心位置Cpを算出する。次いで、算出された押圧力中心位置Cpを利用して、検出された接触位置Cのうちから、押圧力が付与された押圧位置Cpを判別する。このようにして、検出された接触位置Cのうちから、押圧力が付与された押圧位置を判別することができる。
さらに、本発明によれば、いずれの位置に同時に接触するかといった、接触による操作のバラエティだけでなく、その中のいずれを押し込むか(押圧位置とするか)といった、押圧による操作のバラエティを更に付加し、入力操作の種類を更に拡大することが可能となる。このような入力操作バラエティの拡大は、多機能化が益々進展するスマートフォン、タブレット型コンピュータ等のユーザインタフェース装置に、非常に適したメリットとなる。
以上に述べた本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1、1’ 携帯型情報機器(ユーザインタフェース装置)
100、100’ タッチパネル(接触位置検出部)
101、101’ ディスプレイ(画像表示部)
102、102’ 押圧力検出部
103 左ページ捲り位置範囲
104 右ページ捲り位置範囲
105 ページ折り目位置範囲
110 押圧力判定部
111 押圧中心位置決定部
112 接触位置決定部
113 押圧位置決定部
114 機能制御部
120 アプリケーション処理部
121 表示制御部

Claims (10)

  1. 操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えたユーザインタフェース装置であって、
    前記操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部と、
    前記複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置を決定する押圧中心位置決定手段と、
    少なくとも1つの当該接触位置のうち、決定された当該押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧力が付与された押圧位置に決定する押圧位置決定手段と、
    前記押圧位置決定手段が押圧位置を決定した際、当該押圧位置が押圧された際に発動すべき機能を発動させる機能制御手段と
    を有することを特徴とするユーザインタフェース装置。
  2. 前記押圧中心位置決定手段は、1つの点又は領域であって、指が当該点又は領域を押圧することによって当該複数の押圧力情報に相当する押圧力の配分が実現されることになる当該点又は領域を、押圧中心位置に決定することを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース装置。
  3. 操作対象である複数のオブジェクトを画面に表示する画像表示部を更に備えており、
    前記押圧位置決定手段は、当該複数のオブジェクトのうちの少なくとも2つに対応する表示位置範囲の各々の内に接触位置が同時に検出された際、検出された当該接触位置のうち当該押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧位置に決定し、
    前記機能制御部は、決定された当該押圧位置に対応するオブジェクトの表示位置範囲が押圧された際に発動すべき機能を発動させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザインタフェース装置。
  4. 前記複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報から全押圧力値を算出し、当該全押圧力値が所定閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段を更に有しており、
    前記押圧中心位置決定手段は、前記押圧力判定手段が真の判定を行った際、当該押圧中心位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
  5. 前記複数の押圧力検出部の各々から出力された押圧力情報から各押圧力検出部の押圧力値を決定し、当該押圧力値が所定の個別閾値以上であるか否かを判定する押圧力判定手段を更に有しており、
    前記押圧中心位置決定手段は、当該個別閾値以上であるとの判定がなされた押圧力値に対応する押圧力検出部からの押圧力情報のみに基づいて、当該押圧中心位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
  6. 前記複数の押圧力検出部は、前記操作面の端辺近傍に設置されていて互いに対向する2つの押圧力検出部を含み、
    前記押圧中心位置決定手段は、前記2つの押圧力検出部から出力された2つの押圧力値の割合に基づいて、該2つの押圧力検出部を結ぶ方向の座標軸における押圧中心位置の座標を決定する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
  7. 前記複数の押圧力検出部は、前記操作面の端辺近傍に設置されていて互いに対向する2つの押圧力検出部からなる組を2組含み、
    前記押圧中心位置決定手段は、一方の組における2つの押圧力検出部から出力された2つの押圧力値の割合に基づいて、該2つの押圧力検出部を結ぶ方向の座標軸における押圧中心位置の第1座標を決定し、他方の組における2つの押圧力検出部から出力された2つの押圧力値の割合に基づいて、該2つの押圧力検出部を結ぶ方向の座標軸における押圧中心位置の第2座標を決定する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
  8. 操作対象である複数のオブジェクトを画面に表示する画像表示部を更に備えており、
    2つの指がそれぞれ、前記画面に表示された複数のオブジェクトのうちの2つに対応する2つの表示位置範囲に接触した際、前記機能制御手段は、当該2つの指のうちより強い押圧力で押圧している指の接触位置に対応するオブジェクトに係る機能を発動させる
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
  9. 操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えたユーザインタフェース装置に搭載されたプログラムであって、
    前記ユーザインタフェース装置は、前記操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部を更に備えており、前記プログラムは、
    前記複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置を決定する押圧中心位置決定手段と、
    少なくとも1つの当該接触位置のうち、決定された当該押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧力が付与された押圧位置に決定する押圧位置決定手段と、
    前記押圧位置決定手段が押圧位置を決定した際、当該押圧位置が押圧された際に発動すべき機能を発動させる機能制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするユーザインタフェース装置用のプログラム。
  10. 操作面における指の接触位置を検出する接触位置検出部を備えたユーザインタフェース装置における機能発動方法であって、
    前記ユーザインタフェース装置は、前記操作面に接触した指によって付与される押圧力を検出する複数の押圧力検出部を更に備えており、前記起動発動方法は、
    前記複数の押圧力検出部から出力された複数の押圧力情報に基づいて、押圧力が付与されたと推定される位置である押圧中心位置を決定する第1のステップと、
    少なくとも1つの当該接触位置のうち、決定された当該押圧中心位置に最も近い接触位置を、押圧力が付与された押圧位置に決定する第2のステップと、
    第2のステップにおいて押圧位置を決定した際、当該押圧位置が押圧された際に発動すべき機能を発動させる第3のステップと
    を有することを特徴とする機能発動方法。
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