JP2014043963A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、圧力を検出しなくても、冷媒水熱交換器の入口水温及び出口水温に基いて水の循環異常を低コストで検出し、誤判定を抑制して信頼性を向上させることを目的とする。
【解決手段】ヒートポンプ給湯機は、圧縮機1、冷媒水熱交換器2、減圧弁装置3、空気冷媒熱交換器4及び冷媒配管5が搭載されたヒートポンプユニット100と、温水タンク20及び温水循環装置21が搭載されたタンクユニット200とを有する。制御部13は、温水循環装置21の始動時の入口水温と最新の入口水温との差分である入口温度差ΔTwiと、始動時の出口水温と最新の出口水温との差分である出口温度差ΔTwoとを算出する。そして、予め設定された判定時間tが経過しても、入口温度差ΔTwiと出口温度差ΔTwoの両方が温度差判定値未満の場合には、水の循環に異常が生じたと判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートポンプユニットを搭載したヒートポンプ給湯機に関する。
従来技術として、例えば特許文献1に記載されているようなヒートポンプ給湯機が知られている。従来技術の給湯機は、圧力スイッチまたは圧力検出装置を備えており、例えば水の循環異常等により冷媒回路の圧力が異常判定値以上となった場合に、ヒートポンプユニットの圧縮機を停止させる構成としている。
また、他の従来技術としては、特許文献2に記載されているようなヒートポンプ給湯機が知られている。この従来技術では、運転開始時の出湯温度を出湯温度検出装置により検出し、この出湯温度と、所定時間が経過した後の出湯温度とを比較することにより、空焚き等の異常を検出する構成としている。
特許第4874138号公報 特許第3633562号公報
上記の特許文献1に記載された従来技術では、圧力スイッチ及び圧力検出装置が高価な部品であるため、製品コストが増加するという問題がある。一方、特許文献2に記載された従来技術では、運転開始時の出湯温度と所定時間経過後の出湯温度とを比較して空焚き等の異常を検出する。このため、圧縮機から吐出された高温な冷媒の熱、及び温水タンクから導入される高温水の熱等が出湯温度検出装置に伝導することにより、当該装置の温度が上昇して出湯温度の検出誤差が発生し、正常な状態を異常と誤判定する虞れがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、圧力スイッチ及び圧力検出装置を使用しなくても、冷媒水熱交換器の入口水温及び出口水温に基いて水の循環異常を低コストで検出することが可能なヒートポンプ給湯機を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、冷媒水熱交換器の入口水温及び出口水温に基いて水の循環異常を検出することにより、誤判定を抑制して判定精度を向上させ、高い信頼性を有するヒートポンプ給湯機を提供することにある。
本発明に係るヒートポンプ給湯機は、圧縮機、冷媒水熱交換器、減圧弁装置及び空気冷媒熱交換器が環状に接続された冷媒回路を有し、冷媒水熱交換器により水を加熱して温水を生成するヒートポンプと、ヒートポンプにより加熱された温水を貯留する温水タンクと、冷媒水熱交換器と温水タンクとの間に水を循環させる温水循環装置と、冷媒水熱交換器に流入する水の温度である入口水温を検出する入口水温検出装置と、冷媒水熱交換器から流出する水の温度である出口水温を検出する出口水温検出装置と、を備え、温水循環装置を作動させた状態で、温水循環装置の始動時の入口水温及び出口水温と、温水循環装置の始動後の入口水温及び出口水温とに基いて、温水循環装置による水の循環が正常であるか否かを判定する構成としている。
本発明によれば、入口水温と出口水温の両方を用いて水の循環が正常であるか否かを判定するので、高い判定精度を得ることができる。即ち、圧縮機から吐出された高温な冷媒の熱、及び温水タンクから導入される高温水の熱等が出口水温検出装置に伝導することで出口水温の検出誤差が発生したり、この検出誤差によって誤判定が行われるのを抑制することができる。これにより、高価な圧力スイッチや圧力検出装置を使用しなくても、既存の入口水温検出装置及び出口水温検出装置を用いて、温水循環装置による水の循環異常を検出することができる。従って、高い信頼性を有するヒートポンプ給湯機を低コストで実現することができる。また、挙動が比較的安定したパラメータである入口水温及び出口水温に基いて水の循環異常を検出するので、圧力に基いて異常判定を行う場合と比較して、誤判定を抑制して判定精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態1によるヒートポンプ給湯機を示す構成図である。 異常判定制御時の循環ポンプの回転数を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2において、異常判定モード中の循環ポンプの回転数を示すタイミングチャートである。
実施の形態1.
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。図1は、本発明の実施の形態1によるヒートポンプ給湯機を示す構成図である。この図に示すように、本実施形態のヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプユニット100とタンクユニット200とを備えている。
ヒートポンプユニット100は、圧縮機1、冷媒水熱交換器2、減圧弁装置3及び空気冷媒熱交換器4が冷媒配管5を介して環状に接続された冷媒回路と、ファン6及びファンモータ7とを備えている。圧縮機1は、前記冷媒回路内に冷媒を循環させるもので、冷媒水熱交換器2は、1次側を流れる冷媒と2次側を流れる水との間で熱交換することにより、水を加熱するものである。また、減圧弁装置3は、その開度に応じて冷媒を減圧(膨張)させることにより、空気冷媒熱交換器4に流入する冷媒を低温・低圧化する。なお、減圧弁装置3は、電子制御式の膨張弁等により構成され、その開度は後述の制御部13により制御される。一方、空気冷媒熱交換器4は、外気(空気)と冷媒との間で熱交換することにより、冷媒を加熱するもので、ファン6は、ファンモータ7により駆動されて空気冷媒熱交換器4を冷却するものである。
また、ヒートポンプユニット100は、各種の検出装置及びセンサを含むセンサ系統と、ヒートポンプユニット100の運転を制御する制御部13とを備えている。まず、センサ系統について説明すると、電流検出装置8は、圧縮機1を流れる電流の値である圧縮機電流を検出するものである。また、給水温度センサ9は、冷媒水熱交換器2の2次側に流入する水の温度を入口水温として検出するもので、本実施の形態の入口水温検出装置を構成している。沸上げ温度センサ10は、冷媒水熱交換器2の2次側から流出する温水の温度を出口水温として検出するもので、本実施の形態の出口水温検出装置を構成している。外気温度センサ11は、ヒートポンプユニット100の周囲で外気の温度を検出するもので、冷媒温度センサ12は、圧縮機1から吐出される冷媒の温度を検出するものである。
制御部13は、記憶回路、入出力ポート及び演算処理回路を備えており、制御部13の入力側には、センサ系統を構成する検出装置及びセンサがそれぞれ接続されている。また、制御部13の出力側には、圧縮機1、減圧弁装置3及びファンモータ7を含む各種のアクチュエータが接続されている。また、制御部13は、タンクユニット200に搭載された制御部25とデータ通信を実行するように構成されている。これにより、制御部13は、センサ系統の出力及びタンクユニット200側の情報に基いて、圧縮機1の回転数、減圧弁装置3の開度及びファンモータ7の回転数を制御することができる。
一方、タンクユニット200は、ヒートポンプユニット100(冷媒水熱交換器2)により加熱された温水を貯留する温水タンク20と、冷媒水熱交換器2と温水タンク20との間に水(温水)を循環させる温水循環装置21と、制御部25とを備えている。また、温水循環装置21は、温水タンク20の下部と冷媒水熱交換器2の2次側流入口とを接続する送り配管22と、冷媒水熱交換器2の2次側流出口と温水タンク20の上部とを接続する戻り配管23と、例えば送り配管22の途中に設けられた循環ポンプ24とを備えている。制御部25は、少なくとも循環ポンプ24の運転を制御するように構成されている。なお、以下の説明では、必要に応じて、制御部13をヒートポンプ側制御部13と表記し、制御部25をタンク側制御部25と表記する。
(沸上げ運転)
次に、ヒートポンプ給湯機の基本的な動作の1つである沸上げ運転について説明する。
沸上げ運転は、例えばタンクユニット200側で温水タンク20内の水を加熱する(沸上げる)要求が生じた場合に、制御部13,25により協働して実行されるものである。この場合、ヒートポンプ側制御部13は、圧縮機1の回転数制御、減圧弁装置3の開度制御及びファンモータ7の回転数制御を実行し、更に、沸上げ温度センサ10による検出温度が目標沸上げ温度と一致するように、温水循環装置21(循環ポンプ24)の回転数を制御する。
より詳しく述べると、圧縮機1の回転数は、外気温度センサ11、給水温度センサ9等の出力に基いて制御され、減圧弁装置3の開度は、外気温度センサ11、冷媒温度センサ12等の出力に基いて制御される。なお、循環ポンプ24の回転数制御は、ヒートポンプ側制御部13によりタンク側制御部25を経由して実行してもよいし、ヒートポンプ側制御部13により直接実行してもよい。
沸上げ運転では、循環ポンプ24が作動することにより、温水タンク20の下部に滞留する水が送り配管22を介して冷媒水熱交換器2に導入され、この水は、冷媒水熱交換器2により加熱されて温水となる。そして、冷媒水熱交換器2から流出した温水は、戻り配管23を介して温水タンク20の上部に貯湯される。
(異常判定制御)
次に、温水循環装置21の運転開始時及び運転開始後において、制御部13,25により実行される異常判定制御について説明する。温水循環装置21は、例えばタンクユニット200側の要求等に基いて沸上げ運転が行われるときに始動される。このとき、異常判定制御は、沸上げ運転の開始前に、温水循環装置21による水の循環が正常であるか否かを判定するものである。この判定は、以下に述べるように、温水循環装置21の始動時における冷媒水熱交換器2の入口水温Twi1及び出口水温Two1と、温水循環装置21の始動後における入口水温Twi及び出口水温Twoとに基いて実行される。
図2は、異常判定制御時の循環ポンプの回転数を示すタイミングチャートである。異常判定制御では、まず、循環ポンプ24の始動時または始動直前のタイミングである時刻t1において、給水温度センサ9により冷媒水熱交換器2の入口水温Twi1を検出すると共に、沸上げ温度センサ10により出口水温Two1を検出する。これらの検出結果は制御部13により記憶される。なお、以下の説明では、循環ポンプ24の始動時または始動直前のタイミングをまとめて「始動時」と表記する。
次の処理では、循環ポンプ24を作動させつつ、例えば一定のサンプリング周期で入口水温Twi及び出口水温Twoを検出する。そして、始動時の入口水温Twi1と最新の入口水温Twiとの差分に基いて、下記数1の式により入口温度差ΔTwiを算出する。また、始動時の出口水温Two1と最新の出口水温Twoとの差分に基いて、下記数2の式により出口温度差ΔTwoを算出する。
[数1]
ΔTwi=Twi−Twi1
[数2]
ΔTwo=Two−Two1
次の処理では、入口温度差ΔTwiが第1の温度差判定値Aよりも小さいか否か、即ち、下記数3の式に示す第1の判定条件が成立するか否かを判定する。また、出口温度差ΔTwoが第2の温度差判定値Bよりも小さいか否か、即ち、下記数4の式に示す第2の判定条件が成立するか否かを判定する。
[数3]
ΔTwi<A
[数4]
ΔTwo<B
上記式において、第1の温度差判定値Aは、例えば温水循環装置21による水の循環が正常な場合に、最新の入口水温Twiと始動時の入口水温Twi1との間に生じるべき温度差の最小値に対応して予め設定されている。一方、第2の温度差判定値Bは、前記水の循環が正常な場合に、最新の出口水温Twoと始動時の出口水温Two1との間に生じるべき温度差の最小値に対応して予め設定されている。
上記設定方法について、より詳しく述べると、温水循環装置21の停止中には、その水路に滞留した水の温度が放熱により低下した状態となる。この状態で、循環ポンプ24が始動されると、温水循環装置21による水の循環が正常な場合には、温水タンク20から温水循環装置21の水路に温水が供給されるので、前記水路を流れる水の温度は、循環ポンプ24の停止中(始動時)と比較して上昇する。温度差判定値A,Bは、このときの温度上昇量に基いて適切な値に設定されるものである。なお、温度差判定値A,Bは互いに異なる値に設定してもよいし、同一値に設定してもよいが、前記水の循環が正常な場合には、出口温度差ΔTwoが入口温度差ΔTwiよりも大きくなる傾向があるので、第2の温度差判定値Bは、第1の温度差判定値Aよりも大きく設定するのが好ましい。
上述した入口温度差ΔTwi及び出口温度差ΔTwoの算出処理と、第1,第2の判定条件が成立するか否かの判定処理とは、循環ポンプ24の始動時を起算点として、予め設定された判定時間tが経過するまで継続的に実行される。ここで、判定時間tは、例えば前記水の循環が正常な場合に、温水タンク20から供給される温水により前記第1,第2の判定条件の少なくとも一方が不成立となるのに必要な時間を考慮して設定されるもので、一例を挙げると、分単位で設定される程度の時間である。
そして、異常判定制御では、判定時間tが経過する前に、第1,第2の判定条件の少なくとも一方が不成立となっ場合、即ち、入口温度差ΔTwiが温度差判定値A以上となるか、または、出口温度差ΔTwoが温度差判定値B以上となった場合に、温水循環装置21による水の循環が正常であると判定する。この場合には、循環ポンプ24の運転を継続しつつ、ヒートポンプユニット100の運転を開始し、タンクユニット200側の要求(指示)等に基いて沸上げ運転に移行する。この構成によれば、前記水の循環を正常と判定した場合には、沸上げ運転に自動的に移行するので、異常判定制御による沸上げ運転の開始遅れを最小限に抑えることができ、使用者の利便性を向上させることができる。
一方、例えば図2中の時刻t2において、第1,第2の判定条件が何れも成立した状態で判定時間tが経過した場合、即ち、第1,第2の判定条件が何れも成立した状態が判定時間tにわたり継続した場合には、冷媒水熱交換器2の入口側でも出口側でも水温が上昇していないと考えられる。この場合には、例えば送り配管22や戻り配管23の閉塞、循環ポンプ24の作動不良等が原因で、水の循環に異常が生じたと判定する。そして、圧縮機1を停止するか、停止状態に保持し、圧縮機1の作動を禁止する。この構成によれば、何らかの異常により温水循環装置21の水路中を水が循環していない場合には、圧縮機1の作動を禁止して空焚きを防止することができ、ヒートポンプユニット100の構成部品を保護することができる。
以上詳述した通り、本実施の形態によれば、入口水温と出口水温の両方を用いて水の循環が正常であるか否かを判定するので、高い判定精度を得ることができる。即ち、圧縮機1から吐出された高温な冷媒の熱、及び温水タンク20から導入される高温水の熱等が沸上げ温度センサ10に伝導することで出口水温の検出誤差が発生したり、この検出誤差によって誤判定が行われるのを抑制することができる。これにより、高価な圧力スイッチや圧力検出装置を使用しなくても、既存の給水温度センサ9及び沸上げ温度センサ10を用いて水の循環異常、即ち、配管22,23の閉塞や循環ポンプ24の作動不良等を検出することができる。従って、高い信頼性を有するヒートポンプ給湯機を低コストで実現することができる。また、挙動が比較的安定したパラメータである入口水温及び出口水温に基いて水の循環異常を検出するので、圧力に基いて異常判定を行う場合と比較して、誤判定を抑制して判定精度を向上させることができる。
(上記異常判定制御の変形例)
外部の温度環境等により冷媒水熱交換器2の温度が低い状態において、温水タンク20から温水循環装置21に例えば50℃程度の高温水が導入されると、温水循環装置21による水の循環が正常でも、出口水温の検出値が十分に変動しないことがある。この場合には、前記第1,第2の判定条件が何れも成立し、誤判定の虞れが生じる。このため、本実施の形態では、以下に示す変形例のように判定を実行してもよい。この変形例では、まず、第1,第2の判定条件が何れも成立した状態が判定時間tにわたり継続しても、その時点では水の循環異常と判定せず、更に、判定時間tが経過した後の入口水温Twi2及び出口水温Two2を検出する。そして、下記数5の式により、入口水温Twi2と出口水温Two2との温度差である入口出口温度差ΔTwioを算出する。
[数5]
ΔTwio=Two2−Twi2
次の処理では、入口出口温度差ΔTwioが第3の温度差判定値C未満であるか否か、即ち、下記数6の式に示す第3の判定条件が成立するか否かを判定する。ここで、第3の温度差判定値Cは、例えば温水循環装置21による水の循環が正常な場合に、判定時間tが経過した後の入口水温Twi2と出口水温Two2との間に生じるべき温度差の最小値に対応して予め設定されている。
[数6]
ΔTwio<C
変形例の異常判定制御では、前記第1,第2の判定条件が何れも成立した状態が判定時間tにわたり継続した場合でも、前記第3の判定条件が不成立となる場合、即ち、入口出口温度差ΔTwioが温度差判定値C以上である場合には、上述の理由により第1,第2の判定条件が誤って成立したものと判断し、第3の判定条件に基いて前記水の循環が正常であると判定する。この場合には、圧縮機1の作動を継続して沸上げ運転に移行する。
一方、前記第1,第2の判定条件が何れも成立した状態が判定時間tにわたり継続し、かつ、前記第3の判定条件も成立した場合には、入口水温の変化、出口水温の変化及び入口水温と出口水温との温度差の全てが異常に小さいことになる。そこで、この場合には、水の循環に異常が生じたと判定し、圧縮機1の作動を禁止(停止)する。
このように構成される変形例によれば、実施の形態1の場合とほぼ同様の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。冷媒水熱交換器2の温度が低い状態において、温水タンク20から温水循環装置21に高温水が導入された場合でも、判定時間tが経過した後の入口水温Twi2と出口水温Two2との温度差に基いて水の循環が正常であるか否かを正確に判定することができる。従って、温度環境等に起因する誤判定を抑制し、判定精度を更に向上させることができる。
実施の形態2.
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、前記実施の形態1と同様の構成及び制御において、循環ポンプの回転数を一定値に保持した異常判定モード中に異常判定制御を実行することを特徴としている。図3は、本発明の実施の形態2において、異常判定モード中の循環ポンプの回転数を示すタイミングチャートである。この図に示すように、本実施の形態では、循環ポンプ24の回転数を一定値に保持する異常判定モードを前記判定時間tにわたって実行し、水の循環が正常であるか否かを異常判定モード中に判定する。
なお、異常判定モード中には、循環ポンプ24の回転数を最大回転数に近い高回転数に保持するのが好ましい。これにより、冷媒水熱交換器2の内部に侵入していた空気をタンクユニット200側に排出することができる。従って、循環中の水に空気が混入することで生じる水温の検出誤差、及び水の循環状態の誤判定を防止することができる。
また、異常判定モードは、判定時間tが経過した時点で終了するもので、異常判定モード中には、前記実施の形態1で示した判定条件に基いて水の循環状態を判定する。具体的に述べると、異常判定モード中に前記第1,第2の判定条件の少なくとも一方が不成立となっ場合には、水の循環が正常であると判定し、タンクユニット200側の要求等に基いて沸上げ運転に移行する。一方、第1,第2の判定条件が何れも成立した状態が異常判定モードの開始時点から終了時点まで継続した場合には、水の循環に異常が生じたと判定する。この場合には、圧縮機1の作動を禁止(停止)する。
さらに、本実施の形態では、前記実施の形態1の変形例で述べたように、第1,第2の判定条件が何れも成立した状態が判定時間tにわたり継続した場合でも、前記第3の判定条件が不成立となる場合には、水の循環が正常であると判定して沸上げ運転に移行する構成としてもよい。
このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態1とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、異常判定モード中に循環ポンプ24の回転数を一定値に保持する構成としたので、循環ポンプ24の運転状態の変動等による外乱を受けることなく、入口水温及び出口水温の検出や水の循環状態の判定を安定的に行うことができ、給湯機の異常を高い精度で検出することができる。
なお、前記実施の形態1,2では、水の循環に異常が生じたと判定して圧縮機1を停止した場合に、圧縮機1を再始動し、前記水の循環に異常が生じたか否かを再判定する構成としてもよい。また、前記水の循環に異常が生じたと複数回連続して判定した場合に、ヒートポンプユニット100を構成する全ての機器の運転を停止する構成としてもよい。この場合、停止される機器には、少なくとも圧縮機1、冷媒水熱交換器2、減圧弁装置3及び空気冷媒熱交換器4が含まれている。また、ファンモータ7の運転は継続する構成としてもよい。
上記制御によれば、温水循環装置21による水の循環を一旦異常と判定した場合でも、再判定を実行するので、一時的な水温の検出誤差等が原因で誤判定が生じるのを抑制し、判定精度をより向上させることができる。また、異常判定が継続的なものである場合には、ヒートポンプユニット100を完全に停止させ、当該ユニットに搭載された各機器を保護することができる。
また、本発明では、ヒートポンプユニット100として、冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界状態で運転されるヒートポンプサイクルを採用してもよいし、臨界圧力以下の圧力で運転されるヒートポンプサイクルを採用してもよい。この場合、冷媒としては、フロンガス、アンモニア等を用いる構成としてもよい。
1 圧縮機
2 冷媒水熱交換器
3 減圧弁装置
4 空気冷媒熱交換器
5 冷媒配管
6 ファン
7 ファンモータ
8 電流検出装置
9 給水温度センサ(入口水温検出装置)
10 沸上げ温度センサ(出口水温検出装置)
11 外気温度センサ
12 冷媒温度センサ
13,25 制御部
20 温水タンク
21 温水循環装置
22 送り配管
23 戻り配管
24 循環ポンプ
100 ヒートポンプユニット(ヒートポンプ)
200 タンクユニット

Claims (7)

  1. 圧縮機、冷媒水熱交換器、減圧弁装置及び空気冷媒熱交換器が環状に接続された冷媒回路を有し、前記冷媒水熱交換器により水を加熱して温水を生成するヒートポンプと、
    前記ヒートポンプにより加熱された温水を貯留する温水タンクと、
    前記冷媒水熱交換器と前記温水タンクとの間に水を循環させる温水循環装置と、
    前記冷媒水熱交換器に流入する水の温度である入口水温を検出する入口水温検出装置と、
    前記冷媒水熱交換器から流出する水の温度である出口水温を検出する出口水温検出装置と、を備え、
    前記温水循環装置を作動させた状態で、前記温水循環装置の始動時の前記入口水温及び前記出口水温と、前記温水循環装置の始動後の前記入口水温及び前記出口水温とに基いて、前記温水循環装置による水の循環が正常であるか否かを判定する構成としたヒートポンプ給湯機。
  2. 前記ヒートポンプ及び前記温水循環装置を作動させた状態で、前記温水循環装置の始動時の前記入口水温と最新の前記入口水温との差分である入口温度差を算出し、当該算出動作を予め設定された判定時間が経過するまで継続する手段と、
    前記ヒートポンプ及び前記温水循環装置を作動させた状態で、前記温水循環装置の始動時の前記出口水温と最新の前記出口水温との差分である出口温度差を算出し、当該算出動作を前記判定時間が経過するまで継続する手段と、
    前記入口温度差が予め設定された第1の温度差判定値未満となる第1の判定条件が成立したか否かを判定する手段と、
    前記出口温度差が予め設定された第2の温度差判定値未満となる第2の判定条件が成立したか否かを判定する手段と、
    予め設定された判定時間が経過する前に前記第1,第2の判定条件の少なくとも一方が不成立となった場合に、前記温水循環装置による水の循環が正常であると判定し、前記第1,第2の判定条件が何れも成立した状態で前記判定時間が経過した場合に、前記水の循環に異常が生じたと判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記水の循環に異常が生じたと判定した場合に、少なくとも前記圧縮機を停止する手段と、
    を備えた請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。
  3. 前記判定手段は、前記第1の判定条件及び前記第2の判定条件が何れも成立した状態が前記判定時間にわたり継続しても、前記判定時間が経過した後の前記入口水温と前記出口水温との温度差が予め設定された第3の温度差判定値以上である場合には、前記水の循環が正常であると判定する構成としてなる請求項2に記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 前記温水循環装置を構成する循環ポンプの回転数を一定値に保持する異常判定モードを実行し、前記水の循環が正常であるか否かを前記異常判定モード中に判定する構成としてなる請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  5. 前記水の循環に異常が生じたと判定して前記圧縮機を停止した場合に、前記圧縮機を再始動し、前記水の循環に異常が生じたか否かを再判定する構成としてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 前記水の循環が正常であると判定した場合に、前記圧縮機の運転を継続して沸き上げ運転に移行する構成としてなる請求項1乃至5のうち何れか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
  7. 前記水の循環に異常が生じたと複数回連続して判定した場合に、前記ヒートポンプの運転を停止する構成としてなる請求項1乃至6のうち何れか1項に記載のヒートポンプ給湯機。
JP2012185256A 2012-08-24 2012-08-24 ヒートポンプ給湯機 Active JP5776649B2 (ja)

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