JP2016114311A - 温水ボイラ - Google Patents

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【課題】バーナの失火を精度よく判定してボイラ本体内における燃料溜まりを未然に防止できる温水ボイラを提供する。【解決手段】ボイラ本体10と第1熱交換器2との間に加熱流体を循環させるようになっている温水ボイラ1であって、ボイラ本体10に設けられており、バーナ11の炎を検知する、炎センサ12と、ボイラ本体10の運転を制御する制御装置50とを備え、制御装置50は、加熱流体の第1熱交換器2の上流部の温度T1Xと第1熱交換器2の下流部の温度T2Xとの差である第1温度差A1X、及び/又は被加熱流体の第1熱交換器2の上流部の温度T3Xと第1熱交換器2の下流部の温度T4Xとの差である第2温度差A2Xを算出する温度差算出部と、炎センサ12によって炎が検知されたとき、第1温度差A1X及び/又は第2温度差A2Xに基づいてバーナ11の失火を判定する失火判定部と、を含んでいることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、温水ボイラに関し、特に熱交換器との間で加熱流体を還流させる還流式温水ボイラに関する。
温水ボイラは、ボイラ本体内においてバーナで加熱した加熱流体を、循環経路に還流させて、前記循環経路に配置された熱交換器を介して負荷側に熱量を供給している。例えば、特許文献1には、ボイラ本体内の加熱流体の温度が所定の設定温度に維持されるように、バーナの燃焼を制御する温水ボイラが開示されている。温水ボイラは、バーナの炎を検知する炎センサを備え、バーナの失火が検知されるようになっている。
特開平7−127916号公報
しかしながら、炎センサが誤検知によりバーナの失火を検知しない場合、ボイラ本体内に燃料溜まりが生じるおそれがあった。すなわち、バーナが失火した場合には、ボイラ本体内の加熱流体は、加熱されることがなく、負荷側との熱交換によって、その温度が暫時、低下することになり、所定の設定温度を下回るようになる。一方、炎センサがバーナの燃焼を誤検知しているために、バーナへの燃料供給が継続されることになり、この結果、ボイラ本体内への燃料溜まりが生じる。
一方、蒸気ボイラにおいては、負荷側で蒸気が消費されるので、燃焼している場合には蒸発によりボイラ本体内の水が減少することになり、ボイラ本体内の加熱流体の水位を一定に保つ給水ポンプの作動状況からボイラが燃焼しているか否かを判定できる。すなわち、炎センサが誤検知によりバーナの燃焼を検知している場合でも、給水ポンプが所定時間、作動していない場合には、バーナの失火を判定でき、バーナへの燃料供給を停止して、ボイラ本体内の燃料溜まりを未然に防止できる。
しかしながら、温水ボイラは、加熱流体を負荷側の熱交換器との間で還流させるものであり加熱流体が消費されることがないので減少することがなく、通常運転においては給水されない。このため、給水ポンプの作動状況に応じてバーナの失火を判定することはできない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、バーナの失火を精度よく判定して、これによりボイラ本体内における燃料溜まりを未然に防止できる温水ボイラを提供することを目的とする。
本発明は、ボイラ本体と、前記ボイラ本体から供給される加熱流体と負荷側の被加熱流体との間で熱交換を行う熱交換器と、を備え、前記ボイラ本体と前記熱交換器との間にて前記加熱流体を循環させるようになっている、温水ボイラであって、前記ボイラ本体に設けられており、バーナの炎を検知する、炎検知手段と、前記ボイラ本体の運転を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記加熱流体の前記熱交換器の上流部の温度と前記熱交換器の下流部の温度との差である第1温度差、及び/又は前記被加熱流体の前記熱交換器の上流部の温度と前記熱交換器の下流部の温度との差である第2温度差を、算出する温度差算出手段と、前記炎検知手段によって炎が検知されたとき、前記温度差算出手段によって算出された、前記第1温度差及び/又は前記第2温度差に基づいて、前記バーナの失火を判定する失火判定部と、を含んでいる、ことを特徴とする。
本構成によれば、バーナが失火したのに、炎検知手段がバーナの炎を誤検知している場合であっても、温度差算出手段によって算出される、第1温度差及び/又は第2温度差に基づいて、失火判定部によってバーナの失火を精度よく判定できる。これにより、バーナの失火を精度よく判定することで、ボイラ本体内の燃料溜まりを未然に防止できる。
前記失火判定部は、前記第1温度差及び/又は前記第2温度差が、所定の閾値を下回る場合に前記バーナの失火を判定する、ことが好ましい。
本構成によれば、バーナが失火している場合、加熱流体は、熱交換器を介して負荷側に熱交換される一方で、バーナ本体で加熱されないために暫時温度が低下することになる。この結果、加熱流体は、熱量が低下して熱交換器の上流部と熱交換器の下流部との間の第1温度差が減少し、これに伴い被加熱流体の熱交換器の上流部と熱交換器の下流部との間の第2温度差も減少することになる。すなわち、第1温度差及び第2温度差を所定の閾値と比較することで、該温度差が前記閾値を下回ったことを条件に、バーナが失火していることを精度よく判定できる。
前記温度差算出手段は、前記加熱流体及び/又は前記被加熱流体の温度を計測する温度センサを有しており、前記所定の閾値は、前記温度センサの計測バラツキよりも大きな値に設定されている、ことが好ましい。
本構成によれば、温度センサの計測バラツキによる、バーナの失火を誤判定することを防止できる。
前記失火判定部は、前記第1温度差及び/又は前記第2温度差が、所定時間、継続して前記所定の閾値を下回る場合に、前記バーナが失火していると判定をする、ことが好ましい。
本構成によれば、第1温度差及び/又は第2温度差が所定の閾値を所定時間継続して下回ることを条件に、バーナの失火を判定することで、瞬間的な温度変動によって所定の閾値を下回る温度差が生じた場合に、バーナが正常に燃焼しているのにかかわらず、バーナが失火したと誤検知することを防止できる。
前記所定時間は、前記加熱流体の温度が、常温状態から所定の設定温度に到達するまでの運転立ち上げ時間より長く設定されている、ことが好ましい。
本構成によれば、運転立ち上げ時における、第1温度差及び/又は第2温度差が小さいときに、バーナの失火を誤判定することを防止できる。
本発明に係る温水ボイラによれば、バーナの失火を精度よく判定して、ボイラ本体における燃料溜まりを未然に防止できる。
本実施形態に係る温水ボイラの概略構成を示すブロック図である。 制御システムの概略構成を示すブロック図である。 炎センサによってバーナの炎が誤検知されている場合に、制御装置によって実行されるバーナの失火判定を説明するフローチャートである。
[温水ボイラの全体構成]
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る温水ボイラ1を説明する。図1は、本実施形態に係る温水ボイラ1の概略構成を示している。温水ボイラ1は、ボイラ本体10に、加熱流体(温水)を加熱して負荷側へ還流させる、還流式温水ボイラを使用している。ボイラ本体10には、途中に第1熱交換器2を備えた第1循環ライン3が接続されている。第1循環ライン3における第1熱交換器2の下流側にはボイラ本体10内の加熱流体を第1熱交換器2との間で循環させるための循環ポンプ4が設けられている。
また、ボイラ本体10は、加熱手段としてのバーナ11を備えており、このバーナ11に燃料としての油を供給するための燃料供給ライン5が接続されている。燃料供給ライン5の途中にはバーナ11への燃料供給を継断するための燃料供給弁6が設けられている。
第1熱交換器2には、常温水供給ライン8と温水出湯ライン9とが接続されている。温水出湯ライン9の下流側には、第1外部負荷7として、複数の給湯口からなる給湯設備が接続されている。第1熱交換器2において、ボイラ本体10から第1循環ライン3を通して供給される加熱流体と、常温水供給ライン8を通して供給される常温水(被加熱流体)との間で熱交換がなされ、被加熱流体が温水として温水出湯ライン9を通して第1外部負荷7に供給される。第1熱交換器2において熱交換がなされた加熱流体は、第1循環ライン3を介してボイラ本体10に還流される。
また、ボイラ本体10の加熱流体を直接利用して暖房を行う暖房設備としての第2外部負荷21が設けられており、第2外部負荷21は第2熱交換器22を備え、この第2熱交換器22とボイラ本体10との間に加熱流体を循環させるための第2循環ライン23が接続されている。したがって、第2熱交換器22においては、ボイラ本体10から第2循環ライン23を通して供給される加熱流体の熱と熱交換を行って、第2外部負荷21は暖房を行う。第2熱交換器22において熱交換がなされた加熱流体は、第2循環ライン23を介してボイラ本体10に戻る。
ボイラ本体10には、バーナ11が燃焼しているときの炎を検知する炎センサ12と、加熱流体の温度を検出するボイラ本体温度センサT0が設けられている。第1循環ライン3には、第1熱交換器2の上流側に、ボイラ本体10から第1熱交換器2へ供給される加熱流体の温度を検出する第1温度センサT1が設けられ、第1熱交換器2の下流側に、第1熱交換器2で熱交換されてボイラ本体10へ還流する加熱流体の温度を検出する第2温度センサT2が設けられている。
常温水供給ライン8には、第1熱交換器2に供給される被加熱流体の温度を検出するための第3温度センサT3が設けられている。温水出湯ライン9には、第1熱交換器2により熱交換された被加熱流体の第1外部負荷7への出湯温度を検出するための第4温度センサT4が設けられている。
第2循環ライン23には、第2熱交換器22の上流側に、ボイラ本体10から第2熱交換器22へ供給される加熱流体の温度を検出する第5温度センサT5が設けられ、第2熱交換器22の下流側に、第2熱交換器22で熱交換されてボイラ本体10へ還流する加熱流体の温度を検出する第6温度センサT6が設けられている。
[制御システム]
図2に示すブロック図を参照しながら、温水ボイラ1の制御システム100について説明する。制御システム100は、入力装置からの入力信号が制御装置50(制御手段)に入力されて、制御装置50は出力装置に制御信号を出力するようになっており、ボイラ本体10の各種動作は制御装置50によって制御される。制御装置50は、CPU、メモリ、記憶手段等を備えた周知のコンピュータを備えている。
制御装置50は、ボイラ本体10の熱要求を判定する熱要求判定部51と、バーナ11の燃焼を検知する燃焼検知部52と、第1熱交換器2を流れる加熱流体の上流側及び下流側の温度差を算出する温度差算出部53と、バーナ11の失火を判定する失火判定部54と、バーナ11による燃焼を制御する燃焼制御部55と、を有している。
入力装置としては各温度センサT0,T1,T2,T3,T4,T5,T6と、炎センサ12とが含まれる。したがって、制御装置50には、各温度センサT0〜T6で検出された加熱流体及び被加熱流体の所定位置における温度と、炎センサ12によるバーナ11の炎の検知と、が入力される。なお、制御装置50には、その他の種々の機器からの信号が入力されるようにしてもよい。
また、制御装置50は、各温度センサT0〜T6及び炎センサ12からの入力信号に基づいて、出力装置としての燃料供給弁6に制御信号を出力して、バーナ11による燃焼を制御する。以下、制御装置50について具体的に説明する。
熱要求判定部51は、ボイラ本体温度センサT0によって検出されたボイラ本体10内の加熱流体の温度が所定の下限温度を下回る場合に、熱要求ありと判定して、バーナ11を燃焼させる。一方、ボイラ本体温度センサT0によって検出されたボイラ本体10内の加熱流体の温度が所定の上限温度を上回る場合には、熱要求なしと判定する。これにより、ボイラ本体10における加熱流体の温度は、所定の下限温度と上限温度との間に維持される。
燃焼検知部52は、炎センサ12からの入力信号に基づいて、バーナ11による燃焼を検知する。すなわち、炎センサ12が炎を検知している場合、バーナ11が燃焼していると検知し、炎センサ12が炎を検知していない場合、バーナ11が燃焼していないと検知する。したがって、炎センサ12と燃焼検知部52とで炎検知手段を構成している。
温度差算出部53は、第1温度センサT1及び第2温度センサT2からの入力信号に基づいて、加熱流体の第1熱交換器2の上流部の温度と第1熱交換器2の下流部の温度との差である第1温度差A1を算出する。したがって、第1温度センサT1及び第2温度センサT2と、温度差算出部53と、で温度差算出手段を構成している。
失火判定部54は、熱要求判定部51によってボイラ本体10が熱要求ありと判定され、且つ後述する燃焼制御部55によって、バーナ11の燃焼が制御されているときに、燃焼検知部52によりバーナ11が燃焼していないことを検知した場合、及び温度差算出部53により算出された第1温度差A1が所定の閾値A1を所定時間S1の間、継続して下回る場合に、バーナ11の失火を判定する。
ここで、所定の閾値A1は、第1温度センサT1及び第2温度センサT2の計測バラツキより大きな値に設定されており。閾値A1は採用する温度センサのバラツキによって、適宜設定することができるが、例えば、第1温度センサT1及び第2温度センサT2が熱電対である場合には、A1は、例えば5度に設定されている。
また、所定時間S1とは、ボイラ本体10内の加熱流体の温度が、常温状態から加熱流体が所定の設定温度に到達する定常状運転態に移行するまでの運転立ち上げ時間S0よりも長く設定されている。本実施形態では、運転立ち上げ時間S0を2分とした場合に、所定時間S1は余裕を見て5分に設定している。
燃焼制御部55は、熱要求判定部51によってボイラ本体10が熱要求ありと判定された場合、燃料供給弁6に制御信号を出力してバーナ11による燃焼を制御する。一方、熱要求判定部51によってボイラ本体10が熱要求なしと判定された場合、又は失火判定部54によりバーナ11が失火していると判定された場合に、燃料供給弁6に制御信号を出力して、燃料供給弁6を閉弁させてバーナ11への燃料供給を遮断する。
すなわち、本実施形態では、制御装置50は、炎センサ12と、各温度センサT0〜T2からの入力信号に基づいて、バーナ11の失火を判定し、バーナ11が失火していると判定した場合には、燃料供給弁6を閉弁させてバーナ11への燃料供給を遮断する。
なお、実際の温水ボイラにおいては、バーナ11の燃焼制御に関しては、燃料供給弁6の開閉制御のみならず、送風機や着火装置の制御も関連付けて行っており、また、同時に給水の制御や循環ポンプ4等の制御も同時におこなっているが、この実施例では説明の簡略化のために図2に示す構成のみで説明する。
[温水ボイラの作動]
図3のフローチャートを参照して、温水ボイラ1によるバーナ11の失火判定について説明する。
まず、熱要求判定部51によってボイラ本体10の熱要求の有無が判定される(ステップS101)。ボイラ本体10に熱要求がないとバーナ11は燃焼する必要がなく、失火判定をする必要がない。ボイラ本体10に熱要求がある場合、次に、燃焼検知部52によって炎検知が行われる(ステップS102)。
このとき、炎センサ12によってバーナ11の炎が検知されなかった場合、バーナ11は失火していると考えられるので、失火判定がなされる(ステップS106)。一方、バーナ11の炎が検知された場合には、次に、温度差算出部53によって加熱流体の第1熱交換器2の上流部の温度と第1熱交換器2の下流部の温度との差である第1温度差A1が算出される(ステップS103)。
次に、失火判定部54によって、温度差算出部53によって算出された第1温度差A1が、所定の閾値A1を下回るかどうかが判定され(ステップS104)、続いて、第1温度差A1が、所定の閾値A1を下回る場合、第1温度差A1が所定の閾値を所定時間S1の間、継続して下回っているか否かが判定される(ステップS105)。そして、第1温度差A1が、所定の閾値A1を所定時間S1の間、継続して下回る場合、失火判定部54は、バーナ11の失火が判定される(ステップS106)。
すなわち、この場合、炎センサ12によって、バーナ11の炎が検知されているのにかかわらず、第1温度差A1に基づいてバーナ11が失火していると判定することができる。すなわち、バーナ11の失火を、炎センサ12のみならず第1温度差A1から判定できるので、バーナ11の失火判定の精度を向上できる。
次に、燃焼制御部55は、燃料供給弁6に制御信号を送り、燃料供給弁6を閉弁させる。これにより、失火しているバーナ11への燃料供給を遮断して、ボイラ本体10内に燃料溜まりが生じることを未然に防止している。
また、ステップS104において、第1温度差A1が閾値A1を上回っている場合には、第1熱交換器2での熱交換がなされており、加熱流体は熱交換する熱量を有していると判断できるので、この場合には、バーナ11は失火しておらず、燃焼していると判定される(ステップS108)。同様に、ステップS105において、第1温度差A1が閾値A1を、所定時間S1、継続して下回らない場合にも、バーナ11は失火しておらず、燃焼していると判定される(ステップS108)。
したがって、本温水ボイラ1によれば、炎センサ12が、バーナ11が失火しているのにかかわらず、バーナ11の炎を誤検知している場合であっても、温度差算出部53によって算出される第1温度差A1に基づいて、失火判定部54によってバーナ11の失火を精度よく判定できる。
すなわち、バーナ11が失火している場合、加熱流体は、第1熱交換器2を介して負荷側に熱交換される一方で、ボイラ本体10で加熱されないために暫時温度が低下することになる。この結果、加熱流体は、熱量が低下して第1熱交換器2の上流部の温度T1と第1熱交換器2の下流部の温度T2との間の第1温度差A1が減少する。したがって、第1温度差A1を閾値A1と比較することで、第1温度差A1が閾値A1を下回ったことを条件に、バーナ11が失火していると精度よく判定できる。
さらに、第1温度差A1が閾値A1を定時間継続して下回ることを条件に、バーナ11の失火を判定することで、瞬間的な温度変動(例えば負荷側の急激な流量変化による)によって第1温度差A1が閾値A1を下回る場合に、バーナ11が正常に燃焼しているのにかかわらず、バーナ11の失火を誤判定することを防止できる。
また、失火判定における所定時間S1を、ボイラ本体10内の加熱流体の温度が、常温状態から定常状態に移行させるための運転立ち上げ時間S0よりも長く設定しているので、運転立ち上げ時において加熱流体の温度が十分に上昇していないために、第1温度差A1が小さいときに、バーナ11が失火していると誤判定されることを防止できる。
しかも、失火判定における閾値A1を、第1温度センサT1及び第2温度センサT2の計測ばらつきよりも大きな値に設定しているので、温度計測バラツキによってバーナ11が失火していないにもかかわらずバーナ11の失火を誤判定することを防止できる。
また、上記実施形態では、加熱流体の、第1熱交換器2の上流部の温度と第1熱交換器2の下流部の温度との差である第1温度差A1に基づいて、バーナ11の失火判定をしているが、これに加えて又はこれに替えて、被加熱流体の、第1熱交換器2の上流部の温度と第1熱交換器2の下流部の温度との差である第2温度差A2に基づいて、バーナ11の失火を判定してもよい。すなわち、第3温度センサT3によって検出された温度T3と第4温度センサT4によって検出された温度T4との差を第2温度差A2として算出し、第2温度差A2が所定の閾値A2を所定時間S2の間、継続して下回るか否かによりバーナ11の失火を判定してもよい。
同様に、加熱流体の第2熱交換器22の上流部の温度と第2熱交換器22の下流部の温度との差である第3温度差A3に基づいて、バーナ11の失火判定をしてもよい。すなわち、第5温度センサT5によって検出された温度T5と第6温度センサT6によって検出された温度T6との差を第3温度差A3として算出し、第3温度差A3が所定の閾値A3を所定時間S3の間、継続して下回るか否かによりバーナ11の失火を判定してもよい。
また、上記実施形態では、油焚き温水ボイラに適用した場合を例にとり説明したが、本発明はガス焚き温水ボイラにも適用することができる。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
以上のように、本発明に係る温水ボイラによれば、精度よくバーナの失火を判定でき、これによりボイラ本体内における燃料溜まりを未然に防止できるので、この種の製造技術分野において好適に実施される可能性がある。
1 温水ボイラ
2 第1熱交換器
3 第1循環ライン
4 循環ポンプ
5 燃料供給ライン
6 燃料供給弁
7 第1外部負荷
8 常温水供給ライン
9 温水出湯ライン
10 ボイラ本体
11 バーナ
12 炎センサ
21 第2外部負荷
22 第2熱交換器
23 第2循環ライン
T0 ボイラ本体温度センサ
T1〜T6 第1〜第6温度センサ
50 制御装置
51 熱要求判定部
52 燃焼検知部
53 温度差算出手部
54 失火判定部
55 燃焼制御部
100 制御システム
A1 温度差
A1 閾値
S0 運転立ち上げ時間
S1 所定時間

Claims (5)

  1. ボイラ本体と、前記ボイラ本体から供給される加熱流体と負荷側の被加熱流体との間で熱交換を行う熱交換器と、を備え、前記ボイラ本体と前記熱交換器との間にて前記加熱流体を循環させるようになっている、温水ボイラであって、
    前記ボイラ本体に設けられており、バーナの炎を検知する、炎検知手段と、
    前記ボイラ本体の運転を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱流体の前記熱交換器の上流部の温度と前記熱交換器の下流部の温度との差である第1温度差、及び/又は前記被加熱流体の前記熱交換器の上流部の温度と前記熱交換器の下流部の温度との差である第2温度差を、算出する温度差算出手段と、
    前記炎検知手段によって炎が検知されたとき、前記温度差算出手段によって算出された、前記第1温度差及び/又は前記第2温度差に基づいて、前記バーナの失火を判定する失火判定部と、
    を含んでいる、ことを特徴とする温水ボイラ。
  2. 前記失火判定部は、前記第1温度差及び/又は前記第2温度差が、所定の閾値を下回る場合に前記バーナの失火を判定する、
    請求項1に記載の温水ボイラ。
  3. 前記温度差算出手段は、前記加熱流体及び/又は前記被加熱流体の温度を計測する温度センサを有しており、
    前記所定の閾値は、前記温度センサの計測バラツキよりも大きな値に設定されている、
    請求項2に記載の温水ボイラ。
  4. 前記失火判定部は、前記第1温度差及び/又は前記第2温度差が、所定時間、継続して前記所定の閾値を下回る場合に、前記バーナが失火していると判定をする、
    請求項2又は3に記載の温水ボイラ。
  5. 前記所定時間は、前記加熱流体の温度が、常温状態から所定の設定温度に到達するまでの運転立ち上げ時間より長く設定されている、
    請求項4に記載の温水ボイラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019143904A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 株式会社サムソン 火炎検出装置を持ったボイラ
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