JP2014042736A - 医用画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】医用画像データの転送に関る処理を改善する。
【解決手段】一実施形態の医用画像処理装置は、通信手段、画像処理手段、記憶手段、転送管理手段を備える。通信手段は、転送先装置と通信する。画像処理手段は、医用画像データに対して画像処理を施す。記憶手段は、医用画像データに対して施すべき画像処理を示す加工指示と、当該医用画像データを前記各転送先装置のいずれかに転送するための転送条件と、当該医用画像データの転送先となる転送先装置を示す転送先情報とを定めた設定情報を記憶する。転送管理手段は、転送対象の医用画像データに対して設定情報に定められた加工指示に応じた画像処理を画像処理手段に実行させ、当該画像データに対して設定情報に定められた転送条件が成立すると、通信手段に当該画像データを設定情報に定められた転送先情報が示す転送先装置へと転送させる。
【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、医用画像データを転送する医用画像処理装置に関する。
病院等の医療施設では、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置等のモダリティにより被検体をスキャンすることによって生成される医用画像データを用いて患者の診断・治療等が行われている。
モダリティによって生成された医用画像データは、モダリティからPACS(Picture Archiving and Communication System)が備えるサーバやワークステーション等の転送先装置に転送される。モダリティは、スキャンによって生成した医用画像データに加え、当該医用画像データに対して各種の画像処理を施した画像データを転送先装置に転送することもある。
このような転送をモダリティのオペレータが手動操作によって行う場合、オペレータのミスにより画像データの転送忘れや転送漏れ等が生じる虞がある。
また、モダリティにて医用画像データが生成されるたびにその医用画像データが所定の転送先装置に自動転送されるように設定しておくことも考えられるが、この場合には不要な画像データまで転送先装置に転送される。
これらのほかにも、モダリティから転送先装置への医用画像データの転送に関連して、種々の問題が存在している。
特開2006−277054号公報
本発明が解決しようとする課題は、モダリティから転送先装置への医用画像データの転送に関る処理を改善することである。
一実施形態に係る医用画像処理装置は、通信手段と、画像処理手段と、記憶手段と、転送管理手段とを備える。通信手段は、1又は複数の転送先装置と通信する。画像処理手段は、被検体に関する医用画像データに対して画像処理を施す。記憶手段は、医用画像データに対して施すべき画像処理を示す加工指示と、当該医用画像データを前記各転送先装置のいずれかに転送するための転送条件と、当該医用画像データの転送先となる前記転送先装置を示す転送先情報とを定めた設定情報を記憶する。転送管理手段は、転送対象の医用画像データに対して前記設定情報に定められた加工指示に応じた画像処理を前記画像処理手段に実行させるとともに、当該医用画像データに対して前記設定情報に定められた前記転送条件が成立すると、前記通信手段に当該医用画像データを前記設定情報に定められた前記転送先情報が示す前記転送先装置へと転送させる。
第1の実施形態に係る医用画像処理システムの構成図。 同実施形態に係るコンソール装置の要部構成を示すブロック図。 同実施形態に係るコンソール装置のCPUが実現する機能を表すブロック図。 同実施形態に係る設定情報ファイルのデータ構造例を示す図。 同実施形態に係る設定情報ファイルのデータ構造例を示す図。 同実施形態に係るシリーズの付帯情報のデータ構造例を示す図。 同実施形態に係るキューデータのデータ構造例を示す図。 同実施形態に係る転送管理処理のフローチャート。 同実施形態に係る転送の処理状況の遷移を示す図。 同実施形態に係る具体例を説明するための図。 第2の実施形態における2つのコンソール装置のCPUが実現する機能を表すブロック図。 第4の実施形態に係るMPPS設定情報ファイルのデータ構造例を示す図。
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
各実施形態においては、医用画像処理装置として、X線CT装置のコンソール装置を例示する。
(第1の実施形態)
図1は、X線CT装置1を含む医用画像処理システムの構成図である。このシステムは、X線CT装置1のほかに、CTサーバ2と、ワークステーション3とを含む。
CTサーバ2およびワークステーション3は、本実施形態における転送先装置であり、例えばPACSやRIS(Radiology Information System)に含まれる。医用画像処理システムは、複数のサーバやワークステーションを含んでもよい。X線CT装置1、CTサーバ2、ワークステーション3は、医療施設内に設置されたLAN(Local Area Network)等のネットワーク4を介して相互通信可能に接続されている。
X線CT装置1は、コンソール装置10と、架台装置20(撮影装置)と、寝台装置30とを含む。架台装置20は、X線を発生するX線源と、X線を検出するX線検出器とを備える。架台装置20は、これらX線源およびX線検出器を開口部に挿入された被検体の体軸周りに回転させながらX線源にX線を発生させ、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出することにより、被検体の内部形態を表す投影データを収集する。寝台装置30は、被検体を架台装置20の上記開口部に搬送する。
図2は、コンソール装置10の要部構成を示すブロック図である。コンソール装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、通信装置13と、入力装置14と、表示装置15とを備える。また、コンソール装置10には、架台装置20と、寝台装置30とが通信ケーブル等を介して相互通信可能に接続されている。
メモリ12は、主記憶として機能するROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)や、補助記憶として機能するHDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等を備える。
通信装置13は、ネットワーク4に接続された装置との通信を行う。入力装置14は、オペレータが操作するトラックボール、マウス、キーボード、各種のボタン、タッチパネル等を含み、スキャン条件の入力やレポートの作成等に使用される。表示装置15は、医用画像や患者情報等を選択的に表示する。
メモリ12は、撮影プログラム50、再構成プログラム51、フュージョンプログラム52、SVR(Shaded Volume Rendering)プログラム53、レポート作成プログラム54、転送管理プログラム55、および設定情報ファイル60等を記憶する。
図3は、CPU11が上記各プログラム50〜55を実行することにより実現される機能を表すブロック図である。CPU11は、撮影プログラム50を実行することにより撮影条件設定部100および撮影制御部101として機能し、再構成プログラム51を実行することにより再構成処理部102として機能し、フュージョンプログラムを実行することによりフュージョン処理部103として機能し、SVRプログラム53を実行することによりSVR処理部104として機能し、レポート作成プログラム54を実行することによりレポート作成処理部105として機能し、転送管理プログラム55を実行することによりキュー管理部106、転送部107およびキュー閲覧制御部108として機能する。
撮影条件設定部100は、オペレータによる入力装置14の操作に従って撮影条件(撮影対象の画像種類等)を設定する。但し、撮影条件設定部100は、通信装置13が外部から受信するコマンドに従って撮影条件を設定してもよい。
撮影制御部101は、撮影条件設定部100により設定された撮影条件に従って架台装置20および寝台装置30を制御して、投影データを収集するためのスキャンを実施する。撮影制御部101は、スキャンによって得られた投影データをメモリ12に保存する。
再構成処理部102は、撮影制御部101がメモリ12に保存した投影データを所定の再構成プロトコルに従って再構成することにより、医用画像データの一種である再構成画像データを生成する。再構成画像データを生成し終えたとき、再構成処理部102は、当該再構成画像データをメモリ12に保存する。
フュージョン処理部103は、再構成処理部102がメモリ12に保存した再構成画像データと、PET(Positron Emission Tomography)装置によるスキャンにて生成された医用画像(以下、PET画像)とを合成して、医用画像データの一種であるフュージョン画像データを生成する。PET画像データは、予めPET装置にて生成され、メモリ12に保存されているものとする。フュージョン画像データを生成し終えたとき、フュージョン処理部103は、当該フュージョン画像データをメモリ12に保存する。
SVR処理部104は、撮影制御部101がヘリカルスキャン等により収集した投影データを再構成処理部102が再構成して生成し、メモリ12に保存した一連の再構成画像データにて構成されるボリュームデータに基づき、医用画像データの一種である3次元投影画像データ(以下、SVR画像データ)を生成する。SVR画像データを生成し終えたとき、SVR処理部104は、当該SVR画像データをメモリ12に保存する。
レポート作成処理部105は、再構成処理部102がメモリ12に保存した再構成画像データ、フュージョン処理部103がメモリ12に保存したフュージョン画像データ、およびSVR処理部104がメモリ12に保存したSVR画像データに基づき、医用画像データの一種であるレポート画像データを作成する。このレポート画像データには、レポート作成対象の画像データにアノテーションを付した画像や読影者が作成したレポート文等が含まれる。レポート画像データを生成し終えたとき、レポート作成処理部105は、当該レポート画像データをメモリ12に保存する。
なお、フュージョン処理部103、SVR処理部104、およびレポート作成処理部105は、医用画像に対して画像処理を施す画像処理部120を構成する。
再構成処理部102、フュージョン処理部103、SVR処理部104、およびレポート作成処理部105が生成してメモリ12に保存する一連の画像データを、シリーズと称す。例えば再構成処理部102がマルチスライスに係る複数の再構成画像データを生成した場合、これら複数の再構成画像データが1つのシリーズとなる。1枚の画像データやレポート画像データによって1つのシリーズが構成されることもある。各部102〜105は、シリーズをメモリ12に保存した際に、シリーズの生成完了をキュー管理部106に通知する。
ここで、設定情報ファイル60について説明する。設定情報ファイル60は、X線CT装置1にて生成される各種の医用画像データの種類(画像種類)ごとに、医用画像データに対して施すべき画像処理を表す加工指示と、医用画像データを転送するための条件である転送条件と、医用画像データの転送先とを定める。
設定情報ファイル60のデータ構造の一例を、図4,図5に示す。以下、説明の便宜上、図4に示す設定情報ファイルを設定情報ファイル60aと称し、図5に示す設定情報ファイル60を設定情報ファイル60bとし、両者を区別しない場合には単に設定情報ファイル60と称す。
設定情報ファイル60aには、画像種類として、スキャンプランの決定に使用するためのプラン用画像データを示す「プラン用」、被検体の複数断面に関する再構成画像データ群(以下、マルチスライス画像データ)を示す「マルチスライス」、X線CT装置1にて生成された再構成画像データとPET画像データとのフュージョン画像データを示す「PETとのフュージョン」が記述されている。加工指示としては、「プラン用」および「PETとのフュージョン」に対して加工指示なしを示す「なし」が記述され、「マルチスライス」に対してフュージョン画像データの生成を示す「フュージョン」が記述されている。転送条件としては、「プラン用」および「PETとのフュージョン」に対して転送条件なしを示す「なし」が記述され、「マルチスライス」に対してフュージョン画像データが作成済みであることを示す「フュージョン画像作成済み」が記述されている。転送先としては、「プラン用」および「マルチスライス」に対してCTサーバ2を示す「CTサーバ」が記述され、「PETとのフュージョン」に対してCTサーバ2を示す「CTサーバ」およびワークステーション3を示す「ワークステーション」が記述されている。
設定情報ファイル60bには、画像種類として、上述の「プラン用」、比較的厚いスライス厚にて再構成した被検体の複数断面に関する再構成画像データ群(以下、厚いマルチスライス画像データ)を示す「厚いマルチスライス」、上述の「PETとのフュージョン」、「厚いマルチスライス」よりも薄いスライス厚にて再構成した被検体の複数断面に関する再構成画像データ群(以下、薄いマルチスライス画像データ)を示す「薄いマルチスライス」、SVR画像データを示す「SVR」、レポート画像データを示す「レポート」が記述されている。加工指示としては、「プラン用」、「PETとのフュージョン」、「薄いマルチスライス」および「レポート」に対して「なし」が記述され、「厚いマルチスライス」に対して上述の「フュージョン」と薄いマルチスライス画像データの生成を示す「薄いマルチスライス」が記述され、「薄いマルチスライス」に対してSVR画像データの生成を示す「SVR」とレポート画像データの生成を示す「レポート」が記述されている。転送条件としては、「プラン用」、「PETとのフュージョン」、「薄いマルチスライス」および「レポート」に対して「なし」が記述され、「厚いマルチスライス」に対して上述の「フュージョン画像作成済み」が記述され、「SVR」に対してレポート画像データが作成済みであることを示す「レポート作成済み」が記述されている。転送先としては、「プラン用」、「厚いマルチスライス」および「SVR」に対して上述の「CTサーバ」が記述され、「PETとのフュージョン」および「レポート」に対して上述の「CTサーバ」および上述の「ワークステーション」が記述され、「薄いマルチスライス」に対して転送先なしを示す「なし」が記述されている。
このようなデータ構造の設定情報ファイル60は、予めメモリ12に保存されている。設定情報ファイル60の内容は、例えば入力装置14の操作によって変更することができる。
再構成処理部102、フュージョン処理部103、SVR処理部104およびレポート作成処理部105は、メモリ12に保存するシリーズに対して付帯情報を付す。この付帯情報のデータ構造例を、図6に示す。付帯情報は、シリーズごとに固有のシリーズIDと、シリーズに係る画像データの画像種類について設定情報ファイル60に定められた加工条件、転送条件、および転送先とを書き込むための領域を含む。シリーズIDは、各部102〜105によって割り当てられ、付帯情報に書き込まれる。
キュー管理部106は、転送待ちキュー110を備える。キュー管理部106は、メモリ12に保存されたシリーズに対応するキューデータを転送待ちキュー110に格納するとともに、このキューデータに対応するシリーズの転送タイミングを管理するための処理を行う。キューデータのデータ構造例を、図7に示す。キューデータは、対応するシリーズのシリーズIDと、当該シリーズに対応する画像データの画像種類と、当該シリーズの転送に関する処理状況とを記述するための領域を含む。
転送部107は、通信装置13を制御して、転送タイミングが到来したキューデータに対応するシリーズを転送先装置に転送する。
キュー閲覧制御部108は、転送待ちキュー110に格納されたキューデータの内容を閲覧および変更するための処理を行う。
キュー管理部106の動作の詳細について説明する。キュー管理部106は、再構成処理部102、フュージョン処理部103、SVR処理部104、およびレポート作成処理部105のいずれかからシリーズの生成完了が通知されると、図8のフローチャートに示す転送管理処理を実行する。
先ず、キュー管理部106は、生成完了の通知を受けたシリーズに対応する画像種類に定められた加工指示、転送条件、および転送先を設定情報ファイル60から読み出し、当該シリーズの付帯情報に書き込む(ステップS1)。
ステップS1の後、キュー管理部106は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれたシリーズIDと、当該シリーズに対応する画像種類と、現在の処理状況とを書き込んだキューデータを生成し、転送待ちキュー110に格納する(ステップS2)。処理状況は、例えば図9のように遷移する。すなわちキューデータが転送待ちキュー110に追加された当初において、処理状況は、当該キューデータに対応するシリーズに加工指示が書き込まれていない場合には「未転送」となり、書き込まれている場合には「画像生成待ち」となる。「画像生成待ち」となった後、加工指示に係るシリーズの生成が完了したならば、処理状況は「未転送」となる。「未転送」となった後、処理状況は、当該キューデータに対応するシリーズに転送先が書き込まれていないならば「完了」となり、書き込まれているならば当該転送先への転送が開始された際に「転送中」となる。「転送中」となった後、当該シリーズの転送が完了したならば、処理状況は「完了」となる。キュー管理部106は、新たなシリーズの生成時、転送の開始時、転送の完了時などの適宜のタイミングで、転送待ちキュー110に格納された各キューデータの処理状況を書き換える。
図8のフローチャートの説明に戻る。ステップS2の後、キュー管理部106は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた加工指示を読み取る(ステップS3)。さらに、キュー管理部106は、読み取った加工指示に対応する画像処理プログラム(各プログラム50〜54のいずれか)を起動する(ステップS4)。なお、加工指示が「なし」であれば、キュー管理部106は、ステップS4において画像処理プログラムを起動しない。
ステップS4の後、キュー管理部106は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送条件を読み取る(ステップS5)。さらに、キュー管理部106は、読み取った転送条件が満たされているか否かを判定する(ステップS6)。転送条件が満たされている場合(ステップS6のYes)、キュー管理部106は、当該シリーズの転送開始を転送部107に指令する(ステップS7)。この指令を受けた転送部107は、通信装置13を制御し、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送先に対して当該シリーズを転送する。なお、ステップS6において、キュー管理部106は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送条件が「なし」である場合にも、転送条件が満たされていると判定する。
ステップS7の後、あるいはステップS6において転送条件が満たされていないと判定した場合(ステップS6のNo)、キュー管理部106は、転送待ちキュー110に処理状況が“未転送”のキューデータが残っているか否かを判定する(ステップS8)。処理状況が“未転送”のキューデータが残っていない場合(ステップS8のNo)、当該フローチャートに示す転送管理処理は終了となる。
処理状況が“未転送”のキューデータが残っている場合(ステップS8のYes)、キュー管理部106は、メモリ12に保存された当該キューデータに対応するシリーズの付帯情報に書き込まれた転送条件を読み取る(ステップS9)。さらに、キュー管理部106は、読み取った転送条件が満たされているか否かを判定する(ステップS10)。転送条件が満たされている場合(ステップS10のYes)、キュー管理部106は、当該シリーズの転送開始を転送部107に指令する(ステップS11)。この指令を受けた転送部107は、通信装置13を制御し、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送先に対して当該シリーズを転送する。なお、ステップS10において、キュー管理部106は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送条件が「なし」である場合にも、転送条件が満たされていると判定する。
転送待ちキュー110に処理状況が「未転送」のキューデータが複数残っている場合、キュー管理部106は、これら各キューデータに対応する各シリーズのそれぞれを対象として、ステップS9〜S11の処理を行う。
ステップS11の後、あるいはステップS10において転送条件が満たされていないと判定した場合(ステップS10のNo)、当該フローチャートに示す転送管理処理は終了となる。
このように、キュー管理部106は、シリーズの生成完了が通知されるたびに転送待ちキュー110への当該シリーズに係るキューデータを格納し、転送待ちキュー110に格納された全てのキューデータに対応するシリーズについて転送条件の成否を判定し、転送条件が成立したシリーズを転送先に転送する。
なお、ステップS4において、加工指示が「薄いマルチスライス」のようにスキャンを伴う画像のデータ生成を指示するものであれば、キュー管理部106は撮影プログラム50および再構成プログラム51を起動する。このとき、撮影プログラム50にて実現される撮影制御部101は、架台装置20や寝台装置30を制御してマルチスライス画像データを生成するための投影データを収集する。さらに、再構成プログラム51にて実現される再構成処理部102は、収集された投影データを用いた再構成処理によりマルチスライス画像データを生成し、生成した画像データをシリーズとしてメモリ12に保存する。
また、ステップS4において、加工指示が「フュージョン」であれば、キュー管理部106はフュージョンプログラム52を起動する。このとき、フュージョンプログラム52にて実現されるフュージョン処理部103は、メモリ12に保存された加工元のシリーズ(転送管理処理を開始するトリガとなった生成完了の通知に対応するシリーズ)に含まれる再構成画像データとPET画像データとを合成してフュージョン画像データを生成するための処理を行い、生成した画像データをシリーズとしてメモリ12に保存する。なお、合成に用いる再構成画像データとPET画像データは、例えばオペレータが入力装置14を操作して選択する。
また、ステップS4において、加工指示が「SVR」であれば、キュー管理部106はSVRプログラム53を起動する。このとき、SVRプログラム53にて実現されるSVR処理部104は、メモリ12に保存された加工元のシリーズに含まれる再構成画像データにて構成されるボリュームデータを用いてSVR画像データを生成するための処理を行い、生成した画像データをシリーズとしてメモリ12に保存する。なお、SVR画像データを生成するための処理に必要な各種のパラメータ等は、例えばオペレータが入力装置14を操作して指定する。
また、ステップS4において、加工指示が「レポート」であれば、キュー管理部106は、レポート作成プログラム54を起動する。このとき、レポート作成プログラム54にて実現されるレポート作成処理部105は、メモリ12に保存された加工元のシリーズに含まれる医用画像データに対するレポート画像データを作成するための処理を行い、生成したレポート画像データをシリーズとしてメモリ12に保存する。レポート画像データの生成対象とする医用画像データは、例えばオペレータが入力装置14を操作して指定する。また、指定された医用画像データに対するアノテーションの付加やレポート文の作成は、オペレータが入力装置14を操作して実施する。
このように、ステップS4にて起動されたプログラムに対応する各処理部は、加工元のシリーズを用いた各種の画像生成処理を実施する。この画像生成処理の結果、新たなシリーズが生成されると、当該シリーズを生成した処理部が生成完了をキュー管理部106に通知する。この通知を受けると、キュー管理部106は、図8のフローチャートに示す転送管理処理を再度実行する。
続いて、図4に示した設定情報ファイル60aに基づき画像撮影や転送等を行う場合を例にとり、転送管理処理の具体例について説明する。図10は、当該具体例において生成されるシリーズの付帯情報と、転送待ちキュー110に格納されるキューデータの遷移を示す図である。
撮影条件設定部100が生成すべき画像データの種類として、「プラン用」と「マルチスライス」とを設定したとする。このとき、撮影制御部101がプラン用画像に係る投影データを収集し、再構成処理部102が収集された投影データを用いた再構成処理を実行して、プラン用画像データのシリーズを生成する。再構成処理部102は、生成したシリーズをメモリ12に保存するとともに、シリーズの生成完了をキュー管理部106に通知する。このシリーズの付帯情報には、図10(a)に示すように、シリーズID「SID001」が書き込まれているものとする。キュー管理部106は、再構成処理部102からの通知に応じて転送管理処理を開始し、当該シリーズの付帯情報に設定情報ファイル60aに定められた「プラン用」の加工指示「なし」、転送条件「なし」、転送先「CTサーバ」を書き込む(ステップS1)。さらに、キュー管理部106は、シリーズID「SID001」、画像種類「プラン用」、転送状況「未転送」を書き込んだ当該シリーズのキューデータを生成し、転送待ちキュー110に格納する(ステップS2)。
シリーズID「SID001」のシリーズの付帯情報には、加工条件および転送条件として「なし」が書き込まれているので、キューデータ作成の直後においてキュー管理部106は、シリーズID「SID001」のシリーズの転送を転送部107に指令する(ステップS7)。これに応じて転送部107は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送先「CTサーバ」に対応するCTサーバ2への当該シリーズの転送を開始する。このとき、キュー管理部106は、図10(b)に示すようにシリーズID「SID001」のキューデータの処理状況を「転送中」に書き換える。転送が完了すると、キュー管理部106は、図10(c)に示すようにシリーズID「SID001」のキューデータの処理状況を「完了」に書き換える。
その後、撮影制御部101がマルチスライス画像に係る投影データを収集し、再構成処理部102が収集された投影データを用いた再構成処理を実行して、マルチスライス画像データのシリーズを生成する。再構成処理部102は、生成したシリーズをメモリ12に保存するとともに、シリーズの生成完了をキュー管理部106に通知する。このシリーズの付帯情報には、図10(d)に示すように、シリーズID「SID002」が書き込まれているものとする。キュー管理部106は、再構成処理部102からの通知に応じて転送管理処理を開始し、当該シリーズの付帯情報に設定情報ファイル60aに定められた「マルチスライス」の加工指示「フュージョン」、転送条件「フュージョン画像作成済み」、転送先「CTサーバ」を書き込む(ステップS1)。さらに、キュー管理部106は、シリーズID「SID002」、画像種類「マルチスライス」、転送状況「画像生成待ち」を書き込んだ当該シリーズのキューデータを生成し、転送待ちキュー110に格納する(ステップS2)。
シリーズID「SID002」のシリーズには加工指示「フュージョン」が書き込まれているので、キュー管理部106は、フュージョンプログラム52を起動する(ステップS4)。フュージョンプログラム52にて実現されるフュージョン処理部103は、シリーズID「SID002」のシリーズに含まれる再構成画像データとPET画像データとを合成してフュージョン画像データを生成する。フュージョン処理部103は、生成したシリーズをメモリ12に保存するとともに、シリーズの生成完了をキュー管理部106に通知する。このシリーズの付帯情報には、図10(e)に示すように、シリーズID「SID003」が書き込まれているものとする。キュー管理部106は、再構成処理部102からの通知に応じて転送管理処理を開始し、当該シリーズの付帯情報に設定情報ファイル60aに定められた「フュージョン」の加工指示「なし」、転送条件「なし」、転送先「CTサーバ」,「ワークステーション」(WS)を書き込む(ステップS1)。さらに、キュー管理部106は、シリーズID「SID003」、画像種類「フュージョン」、転送状況「未転送」を書き込んだ当該シリーズのキューデータを生成し、転送待ちキュー110に格納する(ステップS2)。
シリーズID「SID003」のシリーズの付帯情報には、加工条件および転送条件として「なし」が書き込まれているので、キューデータ作成の直後においてキュー管理部106は、シリーズID「SID003」のシリーズの転送を転送部107に指令する(ステップS7)。これに応じて転送部107は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送先「CTサーバ」に対応するCTサーバ2および「ワークステーション」に対応するワークステーション3への当該シリーズの転送を開始する。さらに、キュー管理部106は、転送状況が「未転送」であるシリーズID「SID002」に対応するシリーズの付帯情報に書き込まれた転送条件「フュージョン画像作成済み」を読み取り(ステップS9)、当該転送条件の成否を判定する(ステップS10)。フュージョン画像データは作成済みであるため、この転送条件は満たされる。したがって、キュー管理部106は、シリーズID「SID002」のシリーズの転送を転送部107に指令する(ステップS11)。これに応じて転送部107は、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送先「CTサーバ」に対応するCTサーバ2への当該シリーズの転送を開始する。
なお、転送部107は、シリーズID「SID002」のシリーズに含まれる再構成画像データの全てを転送先に転送してもよいし、フュージョン画像の生成に用いられた再構成画像データのみを転送先に転送してもよい。
このようにシリーズID「SID002」,「SID003」のシリーズの転送が開始されると、キュー管理部106は、図10(e)に示すようにシリーズID「SID002」,「SID003」のキューデータの処理状況を「転送中」に書き換える。やがて、シリーズID「SID002」,「SID003」のシリーズの転送が完了すると、キュー管理部106は、図10(f)に示すようにシリーズID「SID002」,「SID003」のキューデータの処理状況を「完了」に書き換える。以上で全てのシリーズの転送が完了する。
このような処理がキュー管理部106等によって実行されている間、キュー閲覧制御部108は、転送待ちキュー110に格納されたキューデータの内容を閲覧および変更するための処理を行う。具体的には、キュー閲覧制御部108は、表示装置15に転送待ちキュー110に格納されたキューデータの一覧を表示する。さらに、キュー閲覧制御部108は、入力装置14の操作によるキューデータの処理状況の変更を受け付ける。例えば、キュー閲覧制御部108がキューデータの処理状況を「画像生成待ち」や「未転送」から「転送中」に変更すると、キュー管理部106は、転送条件等によらずに当該キューデータに係るシリーズの転送を転送部107に指令する。また、キュー閲覧制御部108がキューデータの処理状況を「画像生成待ち」、「未転送」、あるいは「転送中」から「完了」に変更すると、キュー管理部106は、当該キューデータに係るシリーズの転送を中止あるいは中断する。
以上説明したように、本実施形態のコンソール装置10は、生成した医用画像データに対して設定情報ファイル60にて定められた加工指示に係る画像処理を施し、設定情報ファイル60にて定められた転送条件が満たされたことを条件に、当該医用画像データを設定情報ファイル60にて定められた転送先に送信する。このような構成であれば、オペレータが手動で医用画像データを転送する必要がなく、転送忘れや転送漏れが防がれる。また、加工指示や転送条件を適切に定めることにより、医用画像データの転送に関る最適な環境を実現することができる。
例えば、転送先装置にアクセスして医用画像データを読影するに際し、医師は、スキャンにて得られるマルチスライス画像データやこのデータに基づいて生成されるフュージョン画像データ等が全て揃ってから読影を開始したい場合がある。この場合、図4にて例示したように加工指示および転送条件を定めておくと、フュージョン画像データが生成されるまでマルチスライス画像データが転送されない。したがって、転送先装置では、マルチスライス画像データとフュージョン画像データの転送を略同時期に受けるので、医師は両画像データが揃ってから読影を開始することができる。
また、SVR画像データを生成するに際し、生成元となったマルチスライス画像データは転送先装置に保存せず、SVR画像データのみを保存したい場合もある。この場合、図5にて例示したようにSVR画像データの生成元となる薄いマルチスライス画像データの転送先を「なし」に設定しておけば、生成元となった薄いマルチスライス画像データは転送先装置に転送されない。
これらの他にも、医療現場の実情に則して加工指示や転送条件等を適宜設定することにより、X線CT装置1から転送先装置への医用画像の転送に関る処理を大幅に改善することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、複数のコンソール装置あるいはワークステーションを備えるモダリティにて転送処理を実現する点で、第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は省略する。
なお、本実施形態においては、上記モダリティがコンソール装置10a,10bの2つを備えるX線CT装置であるとする。コンソール装置10a,10bは、第1の実施形態にて説明したコンソール装置10と同様の構成を備える。但し、コンソール装置10aは、架台装置20および寝台装置30を制御して被検体をスキャンする役割を担い、コンソール装置10bは、コンソール装置10aのスキャンにて生成される医用画像データに対する画像処理や、当該医用画像データおよび画像処理にて生成された医用画像データをCTサーバ2やワークステーション3等の転送先装置に転送する役割を担う。
図11は、コンソール装置10a,10bのCPUが実現する機能を示すブロック図である。コンソール装置10aのCPUは、撮影条件設定部100、撮影制御部101、再構成処理部102、キュー管理部106a、転送部107a、およびキュー閲覧制御部108aを実現する。コンソール装置10bのCPUは、フュージョン処理部103、SVR処理部104、レポート作成処理部105、キュー管理部106b、転送部107b、キュー閲覧制御部108b、および受信部109を実現する。
キュー管理部106aは、再構成処理部102にて生成される再構成画像データに係るシリーズのキューデータを格納するための転送待ちキュー110aを備える。転送部107aは、転送待ちキュー110aに格納されたキューデータに係るシリーズをコンソール装置10bに順次転送する。キュー閲覧制御部108aは、転送待ちキュー110aに格納されたキューデータの内容を閲覧および変更するための処理を行う。
コンソール装置10bの受信部109は、転送部107aから転送されたシリーズを受信する。キュー管理部106bは、受信部109が受信したシリーズのキューデータを格納するための転送待ちキュー110bを備える。キュー管理部106bは、この転送待ちキュー110bを用いて、受信部109が受信したシリーズを対象とした転送管理処理(図8参照)を実行する。転送管理処理において、当該シリーズの加工指示に「フュージョン」、「SVR」、あるいは「レポート」等が設定されているならば、フュージョン処理部103、SVR処理部104、あるいはレポート作成処理部105等が当該シリーズに含まれる再構成画像データに対して画像処理を施し、フュージョン画像データ、SVR画像データ、あるいはレポート画像データ等を生成する。転送部107bは、転送管理処理においてキュー管理部106bからシリーズの転送の指令を受けると、当該シリーズの付帯情報に書き込まれた転送先に転送する。キュー閲覧制御部108bは、転送待ちキュー110bに格納されたキューデータの内容を閲覧および変更するための処理を行う。
本実施形態の構成であっても、第1の実施形態と同様に、X線CT装置1から転送先装置への医用画像の転送に関る処理を大幅に改善することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、設定情報ファイル60が予めコンソール装置10のメモリ12に保存されているのではなく、RISからのスキャンオーダー時に指定される点で第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は省略する。
X線CT装置1は、DICOM規格のもと、MWM(Modality Worklist Management)に従ってスキャンオーダー情報や患者情報をRISのMWMサーバから受信する。現状において、このMWMに係る通信では、加工指示、転送条件および転送先等にて構成される設定情報をセットすることができない。
そこで、上記設定情報をRIS側でコメントの形式にて作成しておき、X線CT装置1にスキャンオーダー情報や患者情報とともに当該コメントを受信させる。さらに、X線CT装置1に当該コメントから設定情報を解釈するための手段を設け、解釈された設定情報を第1の実施形態にて説明した設定情報ファイル60の代わりに用いてキュー管理部106に転送管理処理を実行させる。
本実施形態の構成であっても、第1の実施形態と同様に、X線CT装置1から転送先装置への医用画像の転送に関る処理を大幅に改善することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。
X線CT装置1は、DICOM規格のもと、検査の開始、途中経過、終了などのステータス情報を表すMPPS(Modality Performed Procedure Step)をRISに送信している。検査の終了時に送信されるMPPSには、スキャンによって生成された再構成画像データのIDが含まれる。現状においては、検査の終了時に送信されるMPPSには、スキャンによって生成された再構成画像データに加工処理を施すことで生成された医用画像データ(フュージョン画像データ、SVR画像データ、レポート画像データ等)のIDは含まれない。
本実施形態では、このような医用画像データのIDを含んだMPPSを、X線CT装置1からRISに送信させる構成を開示する。
X線CT装置1の構成は図2に示した通りである。CPU11が実現する機能は、図3に示したものに、MPPSを送信するための処理を実行するステータス送信部が加わる。
本実施形態に係る設定情報ファイル60には、加工指示が記述されない。キュー管理部106は、図8のフローチャートに沿う転送管理処理を実行する。しかしながら、上述の通り設定情報ファイル60に加工指示が記述されていないので、ステップS3,S4は実質的に実行されない。
さらに、メモリ12には、MPPS設定情報ファイルが保存されている。このファイルは、MPPSの種類ごとに、スキャンによって生成された再構成画像データに対して施すべき画像処理を表す加工指示と、MPPSを転送(送信)するための条件である転送条件と、MPPSの転送先とを定める。
このようなMPPS設定情報ファイルの一例を、図12に示す。このMPPS設定情報ファイル70には、MPPSの種類として、検査開始時に送信するMPPSを示す「検査の開始」、スキャンや再構成処理の途中経過を示す「途中経過」、一連のスキャンや再構成処理の終了を示す「検査の終了」が記述されている。また、MPPS設定情報ファイル70には、加工指示として、「検査の終了」に対してフュージョン画像の生成を示す「フュージョン」が記述され、転送先として各MPPSの種類に対してCTサーバ2を示す「CTサーバ」が記述されている。このようなMPPS設定情報ファイル70は、例えば第3の実施形態にて説明したコメント形式にてRISからコンソール装置10に送信され、メモリ12に保存される。
CPU11は、スキャンを実施するにあたり、メモリ12に保存されたMPPS設定情報ファイル70に従ってMPPSを送信する。すなわち、CPU11は、加工指示や転送条件が定められていない「検査の開始」や「途中経過」に係るMPPSについては従来通り転送先であるCTサーバ2に送信する。
但し、「検査の終了」に係るMPPSについては、加工指示「フュージョン」に従ってフュージョンプログラム52を起動し、これにより実現されるフュージョン処理部103にフュージョン画像データを生成させる。また、転送条件が「フュージョン画像生成済み」となっているので、CPU11は、フュージョン画像データの生成完了を待つ。やがてフュージョン処理部103がフュージョン画像データを生成し終え、同データに係るしリーズがメモリ12に保存されると、CPU11は、「検査の終了」に係るMPPSを転送先であるCTサーバ2に送信する。CPU11は、このMPPSに、スキャンによって生成された再構成画像データのIDと、加工指示にて指定された画像処理にて生成される医用画像データ、すなわちフュージョン画像データのIDとを含ませる。
このようにすれば、スキャンによって生成された再構成画像データと、当該データを加工することで生成される医用画像データのIDとを含むMPPSを転送先に送信することができる。転送先では、このMPPSに含まれるIDを利用することによって、X線CT装置1にて生成された医用画像を漏れなく管理することができる。
(変形例)
上記各実施形態にて開示した構成は、種々の態様に変形して実施できる。
例えば、上記各実施形態では、医用画像処理装置としてX線CT装置のコンソール装置を例示した。しかしながら、医用画像処理装置は、他種のモダリティのコンソール装置であってもよいし、ワークステーションやサーバであってもよい。
画像処理部120が実行する画像処理は、フュージョン画像データの生成、SVR画像データの生成、レポート画像データの生成以外の処理を含んでもよい。また、設定情報ファイル60等に加工指示として、画像の生成を伴わない処理、例えばオペレータによる画像内容の確認処理を含めてもよい。さらに、転送条件としてこの確認処理の完了を定めてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線CT装置、2…CTサーバ、3…ワークステーション、60…設定情報ファイル、100…撮影条件設定部、101…撮影制御部、102…再構成処理部、106…キュー管理部、107…転送部、108…キュー閲覧制御部、110…転送待ちキュー、120…画像処理部。

Claims (8)

  1. 1又は複数の転送先装置と通信する通信手段と、
    被検体に関する医用画像データに対して画像処理を施す画像処理手段と、
    医用画像データに対して施すべき画像処理を示す加工指示と、当該医用画像データを前記各転送先装置のいずれかに転送するための転送条件と、当該医用画像データの転送先となる前記転送先装置を示す転送先情報とを定めた設定情報を記憶する記憶手段と、
    転送対象の医用画像データに対して前記設定情報に定められた加工指示に応じた画像処理を前記画像処理手段に実行させるとともに、当該医用画像データに対して前記設定情報に定められた前記転送条件が成立すると、前記通信手段に当該医用画像データを前記設定情報に定められた前記転送先情報が示す前記転送先装置へと転送させる転送管理手段と、
    を備えることを特徴とする医用画像処理装置。
  2. 前記転送条件は、前記加工指示にて示される画像処理の完了を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 撮影装置にて被検体を撮影することによって収集された被検体の内部形態を表す投影データを再構成することにより、医用画像データを生成する再構成手段をさらに備え、
    前記転送対象の医用画像データは、前記再構成手段が生成した医用画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記転送対象の医用画像データは、前記画像処理手段による画像処理によって生成された医用画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  5. 被検体に関する医用画像データを受信する受信手段をさらに備え、
    前記転送対象の医用画像データは、前記受信手段が受信した医用画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記設定情報は、複数の医用画像データのそれぞれについて前記加工指示、前記転送条件および前記転送先情報を定め、
    前記転送管理手段は、転送条件の成立を待つ医用画像データの転送処理に関するキューデータをキューに格納し、このキューに格納された各キューデータに対応する医用画像データに前記設定情報にて定められた前記転送条件が成立した医用画像データが含まれる場合には、前記通信手段に当該医用画像データを前記設定情報にて定められた前記転送先情報が示す前記転送先装置へと転送させることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記転送待ちキューに格納されたキューデータを表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1に記載の医用画像処理装置。
  8. 撮影装置を制御して被検体の内部形態を表す投影データを収集する撮影制御手段と、
    前記撮影制御手段が収集した投影データを再構成し、医用画像データを生成する再構成手段と、
    前記医用画像データに対して画像処理を施す画像処理手段と、
    前記撮影制御手段および前記再構成手段による処理の状況を表すステータス情報を医用画像データの転送先となる前記転送先装置に送信するステータス送信手段と、
    前記医用画像データに対して施すべき画像処理を示す加工指示を定めた設定情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記ステータス送信手段は、前記撮影制御手段および前記再構成手段による処理が終了した際に、前記設定情報に定められた前記加工指示に応じた画像処理を前記画像処理手段に実行させるとともに、この画像処理を経て生成される医用画像データの識別情報と、前記再構成手段が生成した医用画像データの識別情報とを含む前記ステータス情報を前記転送先装置に送信することを特徴とする医用画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015173693A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 株式会社東芝 医用画像処理装置及び医用画像処理方法

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