JP2014042694A - 歯列矯正用ブラケット - Google Patents

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Abstract

【課題】歯列矯正用ブラケットのワイヤ挿通用溝に矯正用ワイヤを挿入する際に開閉ブロックが邪魔にならず、構造がシンプルで小型化可能であり、かつ、係止片の閉蓋操作が容易な歯列矯正用ブラケットを提供するものである。
【解決手段】本発明に係る歯列矯正用ブラケットは、接着剤を介して歯面に接続可能な歯当接板と、上方開口の断面略コ字状のワイヤ挿通用ブロックと、該ブロックに縦枢軸を介して横開き状に開閉自在に連結した断面略コ字状の開閉ブロックとより構成し、前記開閉ブロックの前記縦枢軸を介した開閉に際しては、前記開閉ブロックの略コ字状の上片と下片が前記ワイヤ挿通用ブロックを上下方から挟持するように構成することにより前記ワイヤ挿通用ブロックの上開口部の開閉を可能としたことを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯列矯正用ブラケットに関する。
従来より、歯並びを矯正するための歯列矯正治療を行う場合には、各歯の表面である歯面に歯列矯正用ブラケットをそれぞれ装着し、隣接した各歯列矯正用ブラケットに矯正用ワイヤを架け渡しながら装着する。これにより、矯正用ワイヤに所定の張力を加えて矯正用ワイヤと歯列矯正用ブラケットとの間に、矯正に必要な方向に力を相互作用させることで、歯列矯正用ブラケットを介して歯に矯正のための力を作用させて適正な歯列状態へと矯正している。
具体的には、歯列矯正用ブラケットには、矯正用ワイヤを挿入可能とした略U字状の溝を設けており、この溝内に矯正用ワイヤを挿入した後に、溝内に接着剤を充填して矯正用ワイヤを固定し、矯正用ワイヤに加えられている張力に応じた力を歯列矯正用ブラケットに作用させ、この歯列矯正用ブラケットを介して歯に矯正のための力を作用させている。
ただし、接着剤を介して矯正用ワイヤを歯列矯正用ブラケットに固定した場合には、矯正用ワイヤが歯列矯正用ブラケットに対して変位しないことから、装着直後には十分な力を歯に作用させて矯正が行えるものの、歯列が矯正されるにつれて歯に作用する力が徐々に減少する。このような力の減少を抑制するために、矯正用ワイヤは歯列矯正用ブラケットに対して変位可能に装着している方が望ましいことが知られている。
そこで、歯列矯正用ブラケットは、矯正用ワイヤが挿入される溝が形成された基台部と、この基台部の溝内に挿入された矯正用ワイヤを係止して、溝からの矯正用ワイヤの脱落を防止するための係止片とで構成し、特に、係止片を板バネとして機能させて、係止片に生じさせた付勢力で矯正用ワイヤを基台部に対して変位可能な程度で溝内に保持する歯列矯正用ブラケットが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、係止片は非常に小さいため紛失し易く、また、取扱い難いものであることから、歯列矯正用ブラケットの基台部に係止片を横枢軸を介して上下方向に開閉自在に一体としたものが提案されている。このような係止片一体型のブラケットにおいては、患者に歯列矯正用ブラケットを装着して歯列矯正用ブラケットの溝内に矯正用ワイヤを挿入する際に、閉蓋前の係止片の位置が一定でないことから、矯正用ワイヤを挿入する度に挿入の邪魔にならないように係止片を退避させながら挿入作業を行う必要があった。
そこで、係止片の軸孔の形状、及び軸の外形や材料等との関係を工夫して係止片が勝手に動かないようにして、矯正用ワイヤの挿入作業を容易にした歯列矯正用ブラケットが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−104340号公報 特開2012−66074号公報
しかしながら、特許文献2に開示された歯列矯正用ブラケットにおいては、係止片の軸孔の形状や軸の形状等が複雑であり加工が困難なため、必然的に製作コストが高くなっていた。
また、構造に起因して各部材に一定の厚みを持たせる必要があることから、歯列矯正用ブラケット全体の大きさを小型化することが困難であった。
また、係止片の軸孔の形状、及び軸の形状と材料等との関係によって、矯正用ワイヤの挿入時に係止片が勝手に動かないようにする構造であることから、矯正用ワイヤを挿入した後に係止片を閉蓋する操作においても一定の習熟が必要であり、操作性の面でも問題があった。
更に、係止片が勝手に動かないようにする構造とは別に、係止片を基台部に係合して固定する構造を設ける必要があり、歯列矯正用ブラケットの構造が複雑なものとなり、製作コストや全体の小型化に対して不利となっていた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、歯列矯正用ブラケットのワイヤ挿通用溝に矯正用ワイヤを挿入する際に開閉ブロックが邪魔にならず、構造がシンプルで小型化可能であり、かつ、係止片の開蓋・閉蓋操作が容易な歯列矯正用ブラケットを提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に記載の発明では、接着剤を介して歯面に接続可能な歯当接板と、上方開口の断面略コ字状のワイヤ挿通用ブロックと、該ブロックに縦枢軸を介して横開き状に開閉自在に連結した断面略コ字状の開閉ブロックとより構成し、前記開閉ブロックの前記縦枢軸を介した開閉に際しては、前記開閉ブロックの略コ字状の上片と下片が前記ワイヤ挿通用ブロックを上下方から挟持するように構成することにより前記ワイヤ挿通用ブロックの上開口部の開閉を可能としたことを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
請求項2に記載の発明では、前記開閉ブロックが前記ワイヤ挿通用ブロックを上下方から挟持するに際しては、前記各ブロックの摺動部分に固定用の係止手段を介設した請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
請求項3に記載の発明では、前記係止手段は、一方の前記ブロックに係止凹部を、他方の前記ブロックに係止凸部を設けることにより構成した請求項1または請求項2に記載の歯列矯正用ブラケット。
請求項1記載の発明によれば、開閉ブロックは、横方向への開閉であることから上下方向の開閉と異なり、矯正用ワイヤを挿入する前に予め矯正用ワイヤに干渉しない位置に開閉ブロックを合わせておけば、治療中に患者が動かない限り開閉ブロックが重力等によって自然に動いて矯正用ワイヤの挿入を阻害することがなく作業性が向上する。
また、歯列矯正用ブラケットの構造がシンプルであるため小型化が可能となり、しかも製造コストを低廉に抑えることができる。
また、開閉ブロックが歯列矯正用ブラケットのワイヤ挿通用ブロックと軸支した一体構造であるため、開閉ブロックの紛失を防止することができる。
また、開閉ブロックの上片と下片とが背板を介して一体となってワイヤ挿通用ブロックを上下方から挟持するため、開閉ブロックの閉蓋時に上片に作用する力となる矯正用ワイヤが上方に向かう力を、下片において分散することができるので開閉ブロックへの負荷が軽減され、歯列矯正用ブラケットとしての強度を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、開閉ブロックの閉蓋と同時にワイヤ挿通用ブロックとの装着固定が達成され、開閉ブロックの上片が矯正用ワイヤを上方から閉塞した状態で保持することができるので、開閉ブロックの装着固定のための余計な作業が不要であり作業性が向上する。
また、係止手段を、開閉ブロックを略90°開蓋した状態で固定できる位置に形成しておけば、開閉ブロックに一定の力が作用しない限り、略90°の開蓋位置から閉蓋、及び更なる開蓋がなされないため、治療中に患者が動く等しても開閉ブロックは略90°の開蓋状態を保持することができるので、矯正用ワイヤの挿入が容易にできるようになり作業性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、係止凸部と係止凹部は共に係止手段としての構造がシンプルであるため小型化が可能となり、しかも製造コストを低廉に抑えることができる。
また、係止凸部を、開閉ブロックを略90°開蓋したときの上下片の一方又は両方の直前のワイヤ挿通用ブロック上に形成し、この係止凸部に対応した係止凹部を開閉ブロックに形成すれば、開閉ブロックに一定の力が作用しない限り、略90°の開蓋位置から閉蓋、及び更なる開蓋がなされないため、治療中に患者が動く等しても開閉ブロックは略90°の開蓋状態を保持することができる。従って、矯正用ワイヤの挿入が容易にできるようになり作業性が向上すると共に、ワイヤ挿通用ブロックと開閉ブロックとの装着固定も同時に達成することができる。更に、その他の部分に別途の係止手段を形成して開閉ブロックとワイヤ挿通用ブロックとを固定する必要がないので、歯列矯正用ブラケットの構造の簡略化と小型化が可能となり、更に製造コストを低廉に抑えることができる。
(a)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの背面図である。(b)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの平面図である。(c)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの左側面図である。(d)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの底面図である。(e)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットのA−A‘断面図である。(f)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの正面図である。 本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの正面上方斜視図である。 (a)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを開蓋したときの正面上方斜視図である。(b)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを開蓋したときの正面下方斜視図である。 (a)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを閉蓋する直前を示すA−A‘断面図の一部である。(b)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを閉蓋した状態を示すA−A‘断面図の一部である。(c)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを閉蓋した状態を示すA−A‘断面図の一部である。 (a)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを略90°開蓋した状態を示す平面図である。(b)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを90°より広く開蓋した状態を示す平面図である。(c)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを90°未満開蓋した状態を示す平面図である。 (a)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを90°未満開蓋した状態を示す平面図である。(b)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを略90°開蓋した状態を示す平面図である。(c)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットの開閉ブロックを略90°開蓋した状態を示す平面図である。 本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットを患者の歯面に装着し矯正用ワイヤを挿入する状態を示した斜視図である。 (a)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットを患者の唇側の歯面に装着し矯正用ワイヤを挿通した状態を示す平面図である。(b)本発明に係る実施形態の歯列矯正用ブラケットを患者の舌側の歯面に装着し矯正用ワイヤを挿通した状態を示す平面図である。
本発明に係る歯列矯正用ブラケット1の要旨は、接着剤32を介して歯面31に接続可能な歯当接板2と、上方開口の断面略コ字状のワイヤ挿通用ブロック5と、該ブロック5に縦枢軸10,11を介して横開き状に開閉自在に連結した横開口の断面略コ字状の開閉ブロック14とより構成し、開閉ブロック14の縦枢軸10,11を介した開閉に際しては開閉ブロック14の略コ字状の上片18と下片19がワイヤ挿通用ブロック5を上下方から挟持するように構成することによりワイヤ挿通用ブロック5の上開口部の開閉を可能としたことにある。すなわち、歯列矯正用ブラケット1のワイヤ挿通用溝6に矯正用ワイヤ30を挿入する際に開閉ブロック14が邪魔にならず、構造がシンプルで小型化可能な歯列矯正用ブラケット1に関するものである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、歯列矯正の方法として、歯列の唇側の歯面(第三者から見える側の歯の表面)に歯列矯正用ブラケットを取り付けて矯正する方法と、歯列の舌側の歯面(第三者から見えない側の歯の表面)に歯列矯正用ブラケットを取り付けて矯正する方法の少なくとも2種類の歯列矯正方法がある。
[実施形態]
まず、本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態に係る歯列矯正用ブラケット1は、唇側の全歯T1〜T7、及び舌側の中切歯T1、側切歯T2、犬歯T3を除く全歯T4〜T7に使用することができる歯列矯正用具である。
図1は、歯列矯正用具である歯列矯正用ブラケット1を示すものである。図1(a)は、歯列矯正用ブラケット1の背面図であり、図1(b)は、歯列矯正用ブラケット1の平面図であり、図1(c)は、歯列矯正用ブラケット1の左側面図であり、図1(d)は、歯列矯正用ブラケット1の底面図であり、図1(e)は、歯列矯正用ブラケット1のA−A‘断面図であり、図1(f)は、歯列矯正用ブラケット1の正面図である。また、図2は、歯列矯正用ブラケット1の正面上方斜視図であり、図3(a),(b)は開閉ブロック14を略90°開蓋したときの正面上方斜視図と正面下方斜視図を示したものである。
歯列矯正用ブラケット1は、歯当接板2と、その後部に固設したワイヤ挿通用ブロック5と、ワイヤ挿通用ブロック5に上下方の2個の縦枢軸10,11を介して横開き状に開閉自在に連結した開閉ブロック14とで構成されている。
歯列矯正用ブラケット1は、医療的に安全性を確認されている金属であれば種類を問わない。例えば、ステンレスやチタンやジルコニアや合成樹脂素材(コンポジットレジン等)やセラミック等で形成することができる。特に、このような材料を用いて歯列矯正用ブラケット1を形成することにより、口内という金属にとって厳しい使用環境であっても、劣化や腐食することがない。その結果、歯列矯正用ブラケット1の破損等が少なくなる。また、色については通常の金属色である銀色の他に白色のものが使用される。
まず、歯当接板2について説明する。歯当接板2は、図1の各図に示すように、略正方立体形状とし、歯の表面と接着剤(レジン)32を介して接着する歯接合面3と、歯接合面3の裏面である外側面4とを有する。
なお、歯接合面3が、治療対象の歯の表面に接着され固定されることにより、歯列矯正用ブラケット1は、治療対象の歯に配設される。従って、歯当接板2の歯接合面3は、患者の歯の表面に接着しやすいように平面もしくは内側に凹状の緩やかな曲面となっている。
また、歯当接板2の外側面4には、ワイヤ挿通用ブロック5を歯当接板2に沿って固設している。
ワイヤ挿通用ブロック5は、図1(e)、図3(a)に示すように、上方開口の凹状部を歯当接板2に沿って形成した断面略コ字状に構成している。ワイヤ挿通用溝6には、矯正用ワイヤ30が上方から挿入され、各歯に接合された各歯列矯正用ブラケット1を介して矯正用ワイヤ30の初期形状に応じた付勢力によって患者の歯列を矯正することができるようになっている。
なお、矯正用ワイヤ30の断面形状は主として四角形状であり、全体として馬蹄形状やマッシュルーム形状に加工されている。また、材質は主にステンレスであるが、ニッケルとチタンの合金等も使用され、色については通常の金属色である銀色を中心に金色、レモン色、白色のものが使用される。
また、図2、図3(a)、(b)に示すように、ワイヤ挿通用ブロック5のワイヤ挿通用溝6の両側壁7a,7bのうち、先端側にある前側壁7aの上端面8aと外底部9の端部には、後述する開閉ブロック14を横方向に開閉自在に軸支するための上下の縦枢軸10,11を立設及び垂設している。
なお、本実施形態においては、上下2個の縦枢軸10,11を形成しているが、歯列矯正用ブラケット1としての強度が確保できる場合には、下側の縦枢軸11を形成しなくてもよい。
次に、開閉ブロック14は、図1(b)、(c)、(d)、(f)、図2、図3(a)、(b)に示すように、上片18と下片19、及び背板15とで構成された横開口の断面略コ字状である。
開閉ブロック14は、上下の縦枢軸10,11周りに開閉自在に構成されており、開閉ブロック14を閉蓋すると上片18がワイヤ挿通用ブロック5のワイヤ挿通用溝6に挿通された矯正用ワイヤ30の上方を被覆し、下片19がワイヤ挿通用ブロック5の外底部9を被覆する。すなわち、開閉ブロック14を閉蓋すると、開閉ブロック14がワイヤ挿通用ブロック5を挟持するように構成されており、ワイヤ挿通用ブロック5の上開口部の開閉を可能としている。
このように、開閉ブロック14の上片18と下片19とが背板15を介して一体となってワイヤ挿通用ブロック5を上下方から挟持するため、開閉ブロック14の閉蓋時に上片18に作用する力となる矯正用ワイヤ30が上方に向かう力を、下片19において分散することができるので、開閉ブロック14への負荷が軽減され、歯列矯正用ブラケット1としての強度を向上させることができる。
開閉ブロック14は、図2、図3(a)、(b)に示すように、上述したワイヤ挿通用ブロック5の上下の縦枢軸10,11が軸通するように上枢軸用孔20を上片18に、下枢軸用孔21を下片19に穿設している。
このように、開閉ブロック14が歯列矯正用ブラケット1のワイヤ挿通用ブロック5と軸支した一体構造であるため、開閉ブロック14の紛失を防止することができる。
背板15は、上下に伸延し、角部が面取りされ全体が外側に湾曲した曲面を形成する略正方立体形状となっている。
ここで、歯当接板2とワイヤ挿通用ブロック5と開閉ブロック14とよりなる歯列矯正用ブラケット1は、口腔内では異物であるため、唇や舌と接触し易い背板15の形状次第では痛みや不快感を伴う存在となるところ、上述したように、背板15の表面は曲面であるため、唇や舌が背板15と接触しても痛みや不快感を伴うことがない。
また、背板15の上方に伸延した部分は上タイウイング16として、背板15の下方に伸延した部分は下タイウイング17とする。この上下タイウイング16,17は、歯列の矯正過程において歯の前後位置を調整する必要がある場合に有効となる部分である。具体的には、歯の前後位置を調整するために、歯当接板2と上下タイウイング16,17を含む背板15との間で使用される矯正用ワイヤ30と歯列矯正用ブラケット1との結紮のためのリガチャーゴム又はリガチャーワイヤ(共に図示せず)が唇や舌に接触しないように上下タイウイング16,17が保護する役割を果たすことができる。
次に、ワイヤ挿通用ブロック5に開閉ブロック14を閉蓋して装着する際の係止手段による装着固定について説明する。
ワイヤ挿通用ブロック5と開閉ブロック14との装着固定については、各ブロック5,14の摺動部分(8a,8b,9,22,23)に係止手段を介設することができる。具体的には、図3(a)、(b)に示すように、底面視長方形状のワイヤ挿通用ブロック5の外底部9であって、下側の縦枢軸11の近傍の短辺と反対側の短辺の側端部中央に、凸状で半円球状の係止凸部12を形成し、開閉ブロック14の閉蓋時に係止凸部12に対応する位置となる開閉ブロック14の下片19の上面22に、凹状で半円球状の第一係止凹部13を形成することで係合自在となるように構成することで装着固定が可能となる。
ここで、本実施形態においては、係止凸部12と第一係止凹部13は、ワイヤ挿通用ブロック5、もしくは開閉ブロック14の一部として一体として形成しているが、これらは本実施形態に限定されるものではなく、少なくとも係止凸部12については別部品を圧入等して形成してもよい。更に、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、図4(a),(b)に示すように、開閉ブロック14を閉蓋する際に係止凸部12と第一係止凹部13が係合するまでの間は、下片19を係止凸部12に抗しながら閉蓋位置まで移動させる必要がある。従って、移動時に下片19等に作用する力によって下片19等が塑性変形しないように、ワイヤ挿通用ブロック5の外底部9と下片19の上面22との間隔や、係止凸部12の高さを充分に考慮しておく必要があり、更に、閉蓋した開閉ブロック14を開蓋できるようにすることも考慮しておく必要がある。
また、開閉ブロック14の閉蓋時の負荷を軽減する方法として、例えば、下片19が係止凸部12と最初に接触する部分である角部をC面取りやR面取り加工しておくことや(図示せず)、係止凸部12の頂部と当接する下片19の上面22部分を他の部分よりも低く形成しておくこと(図示せず)等が可能である。このような凸部と凹部の係合による閉蓋時等の負荷の軽減方法については、後述する同様の係止手段においても同様の構造を用いることができる。
また、図4(c)に示すように、第一係止凹部13は、凹状の半円球状である必要はなく、係止凸部12が係合するような孔を穿設して第二係止凹部13aとしてもよい。
なお、凸部と凹部の係合による係止手段は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、凸部と凹部が嵌合して係合するものであれば、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本実施形態においては、ワイヤ挿通用ブロック5側に係止凸部12を形成し、開閉ブロック14側に第一係止凹部13等を形成しているが、ワイヤ挿通用ブロック5側に第一係止凹部13等を形成し、開閉ブロック14側に係止凸部12を形成してもよい。
また、本実施形態においては、上述した位置に係止凸部12と第一係止凹部13等一対を形成しているが、係止凸部12と第一係止凹部13等の形成箇所は両ブロック5,14の摺動部分、具体的にはワイヤ挿通用ブロック5であれば外底部9、及び2つの前後側壁7a,7bの上端面8a,8b、開閉ブロック14であれば上片18の下面23、及び下片19の上面22の任意の箇所に複数形成してもよい。
以上のような簡単な構造で係止手段を形成することで、開閉ブロック14の閉蓋と同時にワイヤ挿通用ブロック5との装着固定が達成され、開閉ブロック14の上片18が矯正用ワイヤ30を上方から閉塞した状態で保持することができるので、開閉ブロック14の固定のための余計な作業が不要であり作業性が向上する。
また、係止手段としての構造がシンプルなことによる歯列矯正用ブラケット1の構造の簡略化により小型化が可能となり、しかも製造コストを低廉に抑えることができる。
開閉ブロック14は、上下の縦枢軸10,11周りに開閉自在であることから、ワイヤ挿通用ブロック5のワイヤ挿通用溝6に矯正用ワイヤ30が挿入される前、すなわち、開閉ブロック14の開蓋時には、図5(a)、(b)、(c)に示すように、開閉ブロック14の稼動範囲は広範である。
従って、矯正用ワイヤ30を上方からワイヤ挿通用溝6に挿入する際に、図5(b)、(c)に示すように、開閉ブロック14が矯正用ワイヤ30と干渉する位置にあれば、矯正用ワイヤ30を挿入することができない。よって、図5(a)に示すように、開閉ブロック14を矯正用ワイヤ30と干渉しない位置に退避させておく必要がある。
開閉ブロック14は、横方向への開閉であることから上下方向の開閉と異なり、矯正用ワイヤ30を挿入する前に予め図5(a)に示すように、矯正用ワイヤ30に干渉しない位置に開閉ブロック14を合わせておけば、患者が動かない限り開閉ブロック14が重力等によって自然に動いて矯正用ワイヤ30の挿入を阻害することがなく作業性が向上する。
また、図6(a)に示すように、矯正用ワイヤ30と干渉しやすい開閉ブロック14の上片18の角部を面取りしておくこともできる。これにより、開閉ブロック14の意図しない動きが発生しても矯正用ワイヤ30の挿通作業時に開閉ブロック14が作業を阻害する可能性を更に軽減することができる。
また、図3(a)、(b)、図6(b)に示すように、係止手段を、開閉ブロック14を略90°開蓋した状態で固定できる位置に形成しておくこともできる。具体的には、開閉ブロック14を略90°開蓋したときに、ワイヤ挿通用ブロック5の前側壁7aの上端面8aであって、開閉ブロック14の上片18の下面23と当接する両ブロック5,14の任意の位置、または、ワイヤ挿通用ブロック5の外底部9であって、開閉ブロック14の下片19の上面22と当接する両ブロック5,14の任意の位置、若しくは両方に、係止凸部12と同構造の第一ストッパ凸部28、及び第一係止凹部13と同構造の第一ストッパ凹部29を各一対以上形成することができる。
なお、図4(c)に示すように、第一ストッパ凹部29は、凹状の半円球状である必要はなく、第一ストッパ凸部28(12)が係合するような孔を穿設して第三ストッパ凹部29bとしてもよい。
以上のように構成することで、開閉ブロック14に一定の力が作用しない限り、略90°の開蓋位置から閉蓋、及び更なる開蓋がなされないため、治療中に患者が動く等しても開閉ブロック14は略90°の開蓋状態を保持することができるので、矯正用ワイヤ30の挿入が容易にできるようになり作業性が向上する。
なお、上述した位置にのみ第一ストッパ凸部28と第一ストッパ凹部29等を形成しても、開閉ブロック14の閉蓋時におけるワイヤ挿通用ブロック5との装着固定の役割を果たさないので、図3(a)、(b)、図6(b)に示すように、開閉ブロック14を閉蓋した際に第一ストッパ凸部28又は第一ストッパ凹部29に対応する開閉ブロック14側の位置に同構造で別途の第二ストッパ凸部28a又は第二ストッパ凹部29aを形成するか、両ブロック5,14の摺動部分の別の箇所に係止凸部12と第一係止凹部13等を形成して、閉蓋時の固定のための係止手段とする必要がある。
なお、図4(c)に示すように、第二ストッパ凹部29aは、凹状の半円球状である必要はなく、第二ストッパ凸部28a(12,28)が係合するような孔を穿設して第四ストッパ凹部29cとしてもよい。
また、図3(a)、(b)、図6(c)に示すように、上述した係止凸部12の一つを、ワイヤ挿通用ブロック5の前側壁7aの上端面8aの中央部近傍、つまり、開閉ブロック14を略90°開蓋したときに、上片18の上側端面24の直前となる位置に半円球状で凸状の係止凸部12と同構造であるストッパ係止凸部26を形成し、上片18には、開閉ブロック14の閉蓋時にワイヤ挿通用ブロック5と係合されるように、ストッパ係止凸部26に対応する所定の位置に凹状で半円球状の第一係止凹部13と同構造の第一ストッパ係止凹部27を形成することもできる。
これにより、開閉ブロック14を略90°開蓋しておけば、上片18の上側端面24は、直前のストッパ係止凸部26が障害となるので、開閉ブロック14に一定の力が作用しない限り閉蓋、及び更なる開蓋がなされない。従って、治療中に患者が動く等しても開閉ブロック14は略90°の開蓋状態を保持することができるので、矯正用ワイヤ30の挿入が容易にできるようになり作業性が向上する。
更に、この一対のストッパ係止凸部26と第一ストッパ係止凹部27は、上述した係止凸部12と第一係止凹部13の構造と同様なので開閉ブロック14の閉蓋時にはワイヤ挿通用ブロック5との装着固定も同時に達成することができる。
従って、その他の部分に別途の係止手段を形成して開閉ブロック14とワイヤ挿通用ブロック5とを装着固定する必要がないので、歯列矯正用ブラケット1の構造の簡略化と小型化が可能となり、更に製造コストを低廉に抑えることができる。
また、図3(a)、(b)に示すように、ワイヤ挿通用ブロック5の前側壁7aの上端面8aに形成したストッパ係止凸部26と共に、又はこれに替えて、外底部9であってストッパ係止凸部26に対向する位置、具体的には、開閉ブロック14を略90°開蓋したときに、下片19の下側端面25の直前となる位置に凸状で半円球状の係止凸部12と同構造であるストッパ係止凸部26を形成し、下片19には、開閉ブロック14の閉蓋時にストッパ係止凸部26と係合して開閉ブロック14がワイヤ挿通用ブロック5と固定するように、ストッパ係止凸部26に対応する所定の位置に凹状で半円球状の第一係止凹部13と同構造の第一ストッパ係止凹部27を形成することもできる。
なお、図4(c)に示すように、第一ストッパ係止凹部27は、凹状の半円球状である必要はなく、ストッパ係止凸部26(12,28,28a)が係合するような孔を穿設して第二ストッパ係止凹部27aとしてもよい。
また、ストッパ係止凸部26をワイヤ挿通用ブロック5の前側壁7aの上端面8aか外底部9の何れか一箇所のみに形成する場合には、外底部9への形成を優先することが望ましい。これは、開閉ブロック14の閉蓋時に開閉ブロック14に作用する力は、挿通されている矯正用ワイヤ30が起因した方向、すなわち、ワイヤ挿通用ブロック5の上開口側である上方に向かう力のみであるため、外底部9にストッパ係止凸部26を形成すれば開閉ブロック14が上方に動いても係合による装着固定が緩むことなく、むしろ強固なものとなるからである。逆に、上端面8aに形成した場合には、ストッパ係止凸部26と第一ストッパ係止凹部27等の凹凸部が離れる方向に向かうため、係合による装着固定が緩んで開閉ブロック14が意図せず開蓋してしまう可能性があるからである。これは、上述した係止凸部12と第一係止凹部13等の形成箇所についても同様である。
以上のように構成された本発明の一実施形態に係る歯列矯正用ブラケット1の使用形態について図面を用いて具体的に説明する。
[使用形態]
図7は、医者等の側から患者の歯列を視認した場合であり、中央の2つの中切歯T1,T1を中心に、左右に分けて右側に対する作業状態を示している。また、右側に対しては開閉ブロック14を右側の第二大臼歯T7側に向かって開蓋できる歯列矯正用ブラケット1を使用し、左側に対しては左側の第二大臼歯T7側に向かって開蓋できる歯列矯正用ブラケット1を使用する。このように左右対称の歯列矯正用ブラケット1を使い分けることで、歯列矯正用ブラケット1への矯正用ワイヤ30の挿入作業を容易に行うことが可能となるが、これは、舌側に対しても同様である。
また、図7は、患者の唇側の歯面31に対して、歯列矯正用ブラケット1の歯当接板2の歯接合面3をレジン32を介して接合した後に、犬歯T3から第一大臼歯T6にかけて矯正用ワイヤ30を歯列矯正用ブラケット1のワイヤ挿通用溝6に挿入させる状態を示している。
犬歯T3と第一小臼歯T4に装着した歯列矯正用ブラケット1については、既に矯正用ワイヤ30が挿通され開閉ブロック14を閉蓋しており、第二小臼歯T5と第一大臼歯T6に装着した歯列矯正用ブラケット1aは、開閉ブロック14を略90°開蓋した状態に位置決めして上方から矯正用ワイヤ30を挿入することが可能となっている。
この場合、上述したように、開閉ブロック14は、横方向へのスライドによる開閉であることから上下方向の開閉と異なり、患者が動かない限り開閉ブロック14が重力等によって自然に動いて矯正用ワイヤ30の挿入を阻害することがない。
また、図6(a)に示すように、上片18の角部を面取りしたものであれば、開閉ブロック14の意図しない動きが発生しても矯正用ワイヤ30の挿通作業時に開閉ブロック14が作業を阻害する可能性を更に軽減することができる。
更に、図3(a)、(b)、図6(b)、(c)に示すように、第一・第二ストッパ凸部28,28aと第一・第二ストッパ凹部29,29aのいずれかの組合せ、又は、ストッパ係止凸部26を形成したものであれば、開閉ブロック14を略90°開蓋しておけば、開閉ブロック14に一定の力が作用しない限り閉蓋、及び更なる開蓋がなされない。従って、治療中に患者が動く等しても開閉ブロック14は略90°の開蓋状態を保持することができるので、矯正用ワイヤ30の挿入が更に容易にできるようになる。
上述したいずれかの方法によってワイヤ挿通用ブロック5のワイヤ挿通用溝6に矯正用ワイヤ30を挿入し、開閉ブロック14を閉蓋することで、上述した係止手段(12,13,13a、(26,27,27a)、(28,28a,29,29a,29b,29c))の少なくとも一対によって開閉ブロック14とワイヤ挿通用ブロック5との係合による装着固定がなされ、歯列矯正用ブラケット1と矯正用ワイヤ30とが一体となる。従って、各歯に接合された各歯列矯正用ブラケット1を介して矯正用ワイヤ30の初期形状に応じた付勢力によって患者の歯列を矯正することができることになる。
なお、本実施形態に係る歯列矯正用ブラケット1は、矯正用ワイヤ30を上方から挿入するためにワイヤ挿通用ブロック5のワイヤ挿通用溝6を上開口としているので、略垂直な歯面31に対して歯接合面3を接合させるように構成している。
従って、図8(a)に示すように、全歯T1〜T7の歯面31が略垂直な唇側に対しては本実施形態に係る歯列矯正用ブラケット1を全歯T1〜T7に対して使用できる。しかし、図8(b)に示すように、舌側においては、第一小臼歯T4から第二大臼歯T7の歯面31は略垂直なので本実施形態に係る歯列矯正用ブラケット1を使用できるが、中切歯T1、側切歯T2、犬歯T3の歯面31は傾斜面となっているので、この部分については既存の専用ブラケット35を使用して歯列矯正を行うこととなる。
以上のように、簡単な構造によりワイヤ挿通用溝6を開閉ブロック14によって上方から閉塞でき、しかも開閉ブロック14の閉蓋と同時に簡単な構造でワイヤ挿通用ブロック5との係合による装着固定が可能であり、ワイヤ挿通用溝6への矯正用ワイヤ30の挿入も容易に行うことができる歯列矯正用ブラケット1を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 歯列矯正用ブラケット
2 歯当接板
5 ワイヤ挿通用ブロック
8a 上端面
9 外底部
10 上側の縦枢軸
11 下側の縦枢軸
12 係止凸部
13 第一係止凹部
14 開閉ブロック
18 上片
19 下片
22 上面
23 下面
31 歯面
32 接着剤(レジン)

Claims (3)

  1. 接着剤を介して歯面に接続可能な歯当接板と、
    上方開口の断面略コ字状のワイヤ挿通用ブロックと、
    該ブロックに縦枢軸を介して横開き状に開閉自在に連結した断面略コ字状の開閉ブロックとより構成し、
    前記開閉ブロックの前記縦枢軸を介した開閉に際しては、前記開閉ブロックの略コ字状の上片と下片が前記ワイヤ挿通用ブロックを上下方から挟持するように構成することにより前記ワイヤ挿通用ブロックの上開口部の開閉を可能とした、
    ことを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
  2. 前記開閉ブロックが前記ワイヤ挿通用ブロックを上下方から挟持するに際しては、前記各ブロックの摺動部分に固定用の係止手段を介設した、請求項1に記載の歯列矯正用ブラケット。
  3. 前記係止手段は、一方の前記ブロックに係止凹部を、他方の前記ブロックに係止凸部を設けることにより構成した、請求項1または請求項2に記載の歯列矯正用ブラケット。
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