JP2014042667A - 飲料抽出機 - Google Patents

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整 高比良
Masatoshi Maekawa
正敏 前川
Hirotake Yamaguchi
博丈 山口
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Abstract

【課題】蓋体に設けられる密封シール部材のシール面から高温の飲料等が漏出した場合でも、抽出室の外部(飲料抽出機の外部)への漏出を防止し得る飲料抽出機を提供する。
【解決手段】抽出室3内に被抽出材料Qを載置する材料受け部Hには被抽出材料から抽出された飲料が通過できる抽出孔47hが設けられ、蓋体5には液体を材料受け部Hの被抽出材料Mに供給する湯口73が設けられ、蓋体5が上方側開口部4を閉鎖した閉鎖状態で、少なくとも材料受け部Hの外周部43と密封シール部材65とのシール面Sよりも上方側に延出する外壁53dが、抽出室3の全周に亘って基体50に一体形成されている飲料抽出機。
【選択図】図6

Description

本発明は、被抽出材料を装入する抽出室を形成する基体及び抽出室の上方側開口部を開閉自在な蓋体を備えた抽出部と、液体を加熱し且つ加圧して抽出室内に供給する加熱送液部とが設けられた飲料抽出機に関する。
かかる飲料抽出機は、コーヒー、紅茶等の飲料を抽出するものであり、液体を加熱すると共に加圧して被抽出材料を装入した抽出室に供給するので、被抽出材料に含まれる成分を効果的に引き出して、香りや味覚に優れた高品質の飲料を抽出することができる。ちなみに、コーヒーとしては、例えば、プレーンコーヒー、エスプレッソコーヒー等、種々のコーヒーを抽出することができる。
このような飲料抽出機では、被抽出材料を載置する材料受け部を抽出部の抽出室内に備え、材料受け部には、被抽出材料から抽出された飲料が通過できる抽出孔が設けられている。又、抽出室の上方側開口部を開閉自在な蓋体には、材料受け部の外周部を密封する環状の密封シール部材と、加熱送液部から供給された液体を材料受け部に載置された被抽出材料に供給する湯口とが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、蓋体により上方側開口部を閉鎖した閉鎖状態で、密封シール部材を介して材料受け部の外周部を押圧して、湯口から液体を供給することにより、被抽出材料から飲料を抽出して抽出孔から噴出させる抽出運転を行うことができるように構成されている。
特表2007−513652号公報
かかる飲料抽出機では、抽出部の抽出室内に材料受け部が装着され且つ蓋体が上方側開口部を閉鎖した閉鎖状態では、材料受け部に載置された被抽出材料は、材料受け部、密封シール部材及び蓋体により囲繞された密封空間内に位置する。そして、加熱送液部から蓋体の湯口を介して密封空間内の被抽出材料に供給される液体は加圧されており、被抽出材料にて抽出された飲料は材料受け部の抽出孔からのみ噴出される構成であるので、密封空間内は相対的に圧力が高められた状態で、飲料の抽出運転が行われる。
しかしながら、密封シール部材は、高温、高圧に晒され、更には水等の液体に接触するため、継時的に劣化して密封性能が低下する虞がある。又、密封シール部材が蓋体により押圧されて当該蓋体と材料受け部の外周部との間で圧縮される際、密封シール部材が所定の圧縮状態となっていない場合、例えば、密封シール部材の一部が位置ズレや屈曲する等により蓋体と材料受け部の外周部との間に隙間ができている場合等にも、密封性能が低下する虞がある。
このような場合、かかる飲料抽出機では、密封シール部材と材料受け部の外周面との間、或いは密封シール部材と蓋体との間のシール面から、加熱送液部から供給された高温の液体及び被抽出材料にて抽出された高温の飲料が、密封シール部材の外周側に漏出して、抽出室の外部(飲料抽出機の外部)に漏出する虞がある。従って、万が一、密封シール部材の劣化等により、高温の液体や高温の飲料が密封シール部材の外周側に漏出したとしても、抽出室の外部(飲料抽出機の外部)に漏出しない構成となるように改善することが望まれる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓋体に設けられる密封シール部材のシール面から高温の飲料等が漏出した場合でも、抽出室の外部(飲料抽出機の外部)への漏出を防止し得る飲料抽出機を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る飲料抽出機は、被抽出材料を装入する抽出室を形成する基体及び前記抽出室の上方側開口部を開閉自在な蓋体を備えた抽出部と、液体を加熱し且つ加圧して前記抽出室内に供給する加熱送液部とが設けられた飲料抽出機であって、その特徴構成は、
前記抽出室内に前記被抽出材料を載置する材料受け部を備え、前記材料受け部には前記被抽出材料から抽出された飲料が通過できる抽出孔が設けられ、
前記蓋体には、前記材料受け部の外周部を密封する環状の密封シール部材と、前記加熱送液部から供給された液体を前記材料受け部に載置された前記被抽出材料に供給する湯口とが設けられ、
前記蓋体が前記上方側開口部を閉鎖した閉鎖状態において、少なくとも前記材料受け部の外周部と前記密封シール部材とのシール面よりも上方側に延出する外壁が、前記抽出室の全周に亘って前記基体に一体形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、抽出室を形成する基体に当該抽出室の全周に亘る外壁が一体形成され、当該外壁は、蓋体が上方側開口部を閉鎖した閉鎖状態において、少なくとも材料受け部の外周部と密封シール部材とのシール面よりも上方側に延出するように形成されているので、万が一、加熱送液部から供給された高温の液体や被抽出材料にて抽出された高温の飲料(以下、単に高温の流体という場合がある)が材料受け部の外周部と密封シール部材とのシール面から漏出したとしても、当該高温の流体は外壁により堰き止められ抽出室内に貯留され、抽出室の外部(飲料抽出器の外部)に漏出することが無く、より安全性の高い飲料抽出機を提供することができた。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、前記基体における前記抽出室の底部の中央部に下方側に貫通する貫通口が設けられ、
前記抽出室内に着脱自在な前記材料受け部が前記抽出室内に装着された状態で前記貫通口との間に隙間を形成しつつ挿通される受け部側筒状部を備え、前記受け部側筒状部の底部に前記抽出孔が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、材料受け部が抽出室内に装着されると、材料受け部において抽出孔が形成される受け部側筒状部が貫通口に挿通され、受け部側筒状部の外周面と貫通口の内周面との間に隙間が形成されるので、被抽出材料から抽出された高温の飲料を抽出孔から噴出させることができるとともに、万が一、高温の流体が材料受け部の外周部と密封シール部材とのシール面から外方側(抽出室内)に漏出して、外壁により堰き止められて抽出室内に貯留する場合でも、当該高温の流体を抽出室の底部に形成された貫通口の内周面と受け部側筒状部の外周面との間の隙間から、抽出室の外部に排出することができる。これにより、万が一、高温の流体がシール面から外方側に漏出し抽出室内に貯留した場合であっても、抽出孔の近傍(外周側)に位置する貫通口の内周面と受け部側筒状部の外周面との間の隙間から抽出室の外部に排出でき、使用者が意図しない箇所から高温の流体が吐出されることを防止して、より安全性の高い飲料抽出機を提供することができる。
又、材料受け部を抽出室内に装着する際、受け部側筒状部が貫通口に入り込むように材料受け部を抽出室内に移動させることで、容易に材料受け部を抽出室に装着することができる。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、注ぎ口を備えた箱状の注ぎ口部を備え、前記注ぎ口部が前記貫通口及び前記抽出孔を下方側から囲繞するように前記抽出部に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、注ぎ口を備えた箱状の注ぎ口部が貫通口及び抽出孔を下方側から囲繞するように抽出部に設けられているので、抽出室の底部に形成された貫通口の内周面と受け部側筒状部の外周面との間に形成された隙間から排出される高温の流体を、注ぎ口部の注ぎ口を介して抽出室の外部に排出することができる。これにより、万が一、高温の流体が抽出室内に貯留した場合であっても、抽出部の注ぎ口を介して抽出室の外部に排出して、使用者が意図しない箇所から高温の流体が吐出されることを防止して、より一層安全性の高い飲料抽出機を提供することができる。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、前記材料受け部が前記抽出室内に装着された状態で、前記材料受け部の下面と前記抽出室の底部の上面との間に前記貫通口に連通する隙間が形成される点にある。
上記特徴構成によれば、材料受け部が抽出室内に装着されると、材料受け部の下面と抽出室の底部の上面との間に貫通口に連通する隙間が形成されるので、万が一、高温の流体が、材料受け部の外周部と密封シール部材とのシール面から外方側(抽出室内)に漏出して、外壁により堰き止められて抽出室内に貯留する場合でも、当該高温の流体を、当該隙間を介して貫通口に導くことができ、貫通口の内周面と受け部側筒状部の外周面との間に形成された隙間から抽出部の下方側に良好に排出することができる。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、前記材料受け部の下面に当該下面から突出する複数の受け部側突出部及び前記抽出室の底部の上面に当該上面から突出する複数の基体側突出部の一方又は両方が周方向に分散して設けられ、
前記材料受け部の下面が前記複数の基体側突出部の上面に当接又は近接する状態、前記抽出室の底部の上面が前記複数の受け部側突出部の下面に当接又は近接する状態、及び、前記複数の基体側突出部の上面が前記複数の受け部側突出部の下面に当接又は近接する状態のうちの何れかの状態で、前記材料受け部が前記抽出室内に装着される点にある。
上記特徴構成によれば、材料受け部を抽出室内に装着すると、材料受け部の下面が複数の基体側突出部の上面に当接又は近接する状態、抽出室の底部の上面が複数の受け部側突出部の下面に当接又は近接する状態、及び、複数の基体側突出部の上面記複数の受け部側突出部の下面に当接又は近接する状態のうちの何れかの状態となる。
これにより、材料受け部が抽出室内に装着された状態では、複数の基体側突出部及び複数の受け部側突出部が形成された部位を除く材料受け部の下面と抽出室の底部の上面との間には、少なくとも複数の基体側突出部及び複数の受け部側突出部のうち突出代の大きな突出部の突出高さ分の隙間を形成することができる。
従って、万が一、高温の流体が、材料受け部の外周部と密封シール部材とのシール面から外方側(抽出室内)に漏出して、外壁により堰き止められて抽出室内に貯留する場合でも、当該高温の流体を、材料受け部の下面と抽出室の底部の上面との間に形成された隙間を介して貫通口に導くことができ、貫通口の内周面と受け部側筒状部の外周面との間に形成された隙間から抽出部の下方側に良好に排出することができる。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、前記複数の基体側突出部が、前記貫通口の外周縁部から径方向外方に向けて延びる複数の基体側リブで構成され、前記複数の受け部側突出部が、前記受け部側筒状部から径方向外方に向けて延びる複数の受け部側リブで構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、複数の基体側突出部が、貫通口の外周縁部から径方向外方に向けて延びる複数の基体側リブで構成され、複数の受け部側突出部が、受け部側筒状部から径方向外方に向けて延びる複数の受け部側リブで構成されているので、材料受け部を抽出室内に装着すると、少なくとも、材料受け部の下面が複数の基体側リブの上面に当接又は近接する状態、抽出室の底部の上面が複数の受け部側リブの下面に当接又は近接する状態、及び、複数の基体側リブの上面が複数の受け部側リブの下面に当接又は近接する状態の何れかの状態となる。
これにより、材料受け部が抽出室内に装着された状態では、複数の基体側リブ及び複数の受け部側リブが形成された部位を除く材料受け部の下面と抽出室の底部の上面との間には、貫通口の外周縁部から径方向外方に亘って延びる、少なくとも複数の基体側リブ及び複数の受け部側リブのうち突出代の大きなリブの突出高さ分の隙間を形成することができ、当該隙間は、抽出室内において、密封シール部材の外方側と抽出室の底部の中央部における貫通口とを連通することとなる。
従って、万が一、高温の流体が、材料受け部の外周部と密封シール部材とのシール面から外方側(抽出室内)に漏出して、外壁により堰き止められて抽出室内に貯留する場合でも、当該高温の流体を、材料受け部の下面と抽出室の底部の上面との間に形成された隙間を介して貫通口により確実に導くことができ、貫通口から抽出部の下方側に排出することができる。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、前記複数の基体側リブ及び前記複数の受け部側リブは、上下側に延びる上下方延出部と、前記上下方延出部の上端から径方向外方に又は前記上下方延出部の下端から径方向内方に延びる横方延出部とを備え、
前記材料受け部の下面が前記複数の基体側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部に当接又は近接する状態、前記抽出室の底部の上面が前記複数の受け部側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部に当接又は近接する状態、及び、前記複数の基体側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部が前記複数の受け部側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部に当接又は近接する状態のうちの何れかの状態で、前記材料受け部が前記抽出室内に装着される点にある。
上記特徴構成によれば、複数の基体側リブ及び複数の受け部側リブは、上下側に延びる上下方延出部と、上下方延出部の上端から径方向外方に又は上下方延出部の下端から径方向内方に延びる横方延出部とをそれぞれ備えるので、複数のリブにおいて上下方延出部と横方延出部との境界部分は、両延出部が略直交するため概略L字形状の段部となる。従って、材料受け部を抽出室内に装着すると、材料受け部の下面が複数の基体側リブに形成された上下方延出部及び横方延出部に当接又は近接する状態、抽出室の底部の上面が複数の受け部側リブに形成された上下方延出部及び横方延出部に当接又は近接する状態、及び、複数の基体側リブに形成された上下方延出部及び横方延出部が複数の受け部側リブに形成された上下方延出部及び横方延出部に当接又は近接する状態のうちの何れかの状態となる。
これにより、材料受け部の下面と抽出室の底部の上面との間に、少なくとも複数の基体側リブ及び複数の受け部側リブのうち突出代の大きなリブの突出高さ分の隙間を形成する構成としつつ、材料受け部が径方向に移動しようとした際、材料受け部の下面又は上下方延出部が基体側リブの段部を形成する上下方延出部と当接、或いは、抽出室の底部の上面又は上下方延出部が受け部側リブの段部を形成する上下方延出部と当接して、その移動が阻止されることとなり、材料受け部の径方向における位置決めを行うことができる。
本発明に係る飲料抽出機の更なる特徴構成は、前記抽出室内に着脱自在な前記材料受け部には、前記密封シール部材により密封される前記外周部よりも外周側に突出する位置決め用突出部が設けられ、
前記基体に一体形成された前記外壁には、前記材料受け部を前記抽出室内に装着した際、前記位置決め用突出部が入り込む位置決め用凹部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、抽出室内に着脱自在な材料受け部は、外周部よりも外周側に突出する位置決め用突出部を備え、基体の外壁は、当該位置決め用突出部が入り込む位置決め用凹部を備えるので、材料受け部を抽出室内に装着する際、位置決め用突出部が位置決め用凹部に入り込むように移動させることで、周方向における位置決めを容易に行うことができ、材料受け部を容易且つ正確に抽出室に装着することができる、又、材料受け部が抽出室内で周方向に回転しようとしても、位置決め用突出部が位置決め用凹部を形成する基体に当接してその移動が阻止されることとなり、材料受け部の周方向における位置決めを行うことができる。
コーヒーメーカの斜視図 蓋体が開放状態のコーヒーメーカの斜視図 コーヒーメーカの縦断左側面図 蓋体が開放状態でポッドホルダ及び注ぎ口部材を離脱した状態でのコーヒーメーカの一部分解斜視図 蓋体が閉鎖状態でポッドホルダ及び注ぎ口部材が装着された状態での抽出部周辺の縦断左側面図 蓋体が閉鎖状態でポッドホルダ及び注ぎ口部材が装着された状態での抽出部周辺の縦断左側面図 蓋体が閉鎖状態でポッドホルダ及び注ぎ口部材が装着された状態での抽出部周辺の縦断正面図 蓋体が閉鎖状態でポッドホルダ及び注ぎ口部材が装着された状態での抽出部周辺の縦断正面図 蓋体を省略した抽出部周辺の平面図 蓋ロック機構の作用を説明する図
以下、図面に基づいて、本発明を飲料抽出機の一例としてのコーヒーメーカに適用した場合の実施形態を説明する。
図1〜図4に示すように、コーヒーメーカは、装置本体1と、この装置本体1に着脱自在な水(液体の一例)貯留用のタンク8とを備えて構成されている。図2〜図4に示すように、装置本体1には、コーヒー粉(被抽出材料の一例)Qを装入する抽出室3を形成する抽出部基体50(基体の一例)及び抽出室3の上方側開口部4を開閉自在な蓋体5を備えた抽出部2、水を加熱し且つ加圧して送液路6を通して抽出室3に供給する加熱送液部7、及び、上方側開口部4を閉鎖する閉鎖位置(図1及び図3参照)に蓋体5を保持するロック状態(図10(a)参照)と当該ロック状態を解除する解除状態(図10(b)参照)とに切り換えることができる蓋ロック機構L(図10参照)等が組み付けられている。
この実施形態のコーヒーメーカは、図2に示すように、コーヒー豆を挽いたコーヒー粉Qが袋状のフィルターペーパ内に封入された所謂カフェポッドMを、抽出部2に装入する構成となっている。ちなみに、カフェポッドMには、例えばコーヒーカップ一杯分のコーヒーを抽出するのに必要な量のコーヒー粉Qが封入されている。
又、詳細は後述するが、図2、図4〜図6に示すように、上方側開口部4を介して抽出部2の抽出室3内に着脱自在で且つコーヒー粉Qが封入されたカフェポッドMを載置するポッドホルダH(材料受け部の一例)が備えられ、そのポッドホルダHには、コーヒー粉Qから抽出されたコーヒー(飲料の一例)が通過できる抽出孔47h(図6参照)が設けられている。この実施形態では、ポッドホルダHは、上方側開口部4を介して抽出室3内に着脱自在なように構成されている。
図1〜図4に示すように、装置本体1は、概略、前方上部から前方に張り出す形態で抽出部2を備え、抽出部2に上下方向で対向する状態で前方下部から前方に突出する容器載せ台9を備え、後方にタンク8を装着できる凹部を備えた形状に構成され、外郭が外郭部材10にて覆われている。
詳細は後述するが、抽出部2には、注ぎ口33を備えた注ぎ口部材30が下方側から着脱自在となるように構成されている。
そして、図3に示すように、カフェポッドMを抽出部2に装入して、上方側開口部4を蓋体5により閉鎖した閉鎖状態で加熱送液部7を作動させると、抽出部2に湯が加圧供給されてコーヒーが抽出され、容器載せ台9に載置したコーヒーカップ(図示省略)に注ぎ口部材30の注ぎ口33からコーヒーが吐出される。
尚、以下の説明では、コーヒーメーカを水平な台上に載置した状態で、抽出部2が張り出す方向を前方として、各方向を定義する。即ち、抽出部2の張り出し方向とは反対方向を後方と定義し、前面視で左右方向を定義する。
次に、コーヒーメーカの各部について、詳細に説明する。
図3に示すように、この実施形態では、加熱送液部7は、タンク8内の水を送出するポンプ11と、そのポンプ11により送出される水を一時貯留して加熱する湯沸し部12とを備えて構成されている。
湯沸し部12は、水を貯留可能な加熱容器13内にシーズヒータからなる電気ヒータ14を設けて構成され、加熱容器13内の水を電気ヒータ14により加熱する構成となっている。ちなみに、加熱容器13の容量は、例えば、350cc程度である。
図示を省略するが、湯沸し部12には、加熱容器13内の湯水の温度を検出する湯温センサが備えられている。
タンク8は、装置本体1に設けられたタンク受け17に倒立状態で装着され、タンク受け17から水が送出されるのに伴って、タンク8の出口からタンク受け17に水が流下する構成となっている。
図3に示すように、送液路6は、タンク受け17と蓋体5の内蓋80に設けられた円盤状の押圧部70(図2、図4〜図6参照、詳細は後述)とに接続された状態で、装置本体1内に引き回されて設けられている。送液路6には、上流側から下流側に向けて、送液路6を通流する水の流量を検出する容積式の流量センサ19、ポンプ11、一次側(ポンプ11からの流入側)の圧力を所定の設定供給圧力以下に維持するように構成された逃がし弁20、湯沸し部12、一次側(湯沸し部12からの流入側)の圧力が所定の設定吐出圧力以上になると開弁するように構成された圧力弁21が配設されている。ちなみに、この圧力弁21の設定吐出圧力は、100℃よりも高い温度(例えば、106℃)の水の飽和蒸気圧に相当する圧力(例えば、プレーンコーヒーの抽出に好適な圧力である0.5〜4気圧(ゲージ圧)程度)に設定されている。
逃がし弁20の還流口とタンク受け17とが還流路22にて接続されている。そして、逃がし弁20に流入する水の圧力が設定供給圧力を越えると、流入した水の一部が還流路22を通してタンク受け17に戻されることにより、逃がし弁20に流入する水の圧力が設定供給圧力以下に維持されるように構成されている。
図3に示すように、金属製の板材が側面視で概略U字状に成形されて形成されたフレーム23が、装置本体1の外郭部材10内に立設され、ポンプ11、湯沸し部12及び流量センサ19は、フレーム23内に位置させた状態でそのフレーム23に支持されている。
図示を省略するが、このコーヒーメーカには、運転を制御する制御部が設けられ、更に、図1に示すように、制御部に運転制御情報を送信する操作部25が、装置本体1の上面に設けられている。
次に、抽出部2について説明する。図2〜図4に示すように、装置本体1の前方には、装置本体1の前方上部から前方に張り出す抽出部2と前方下部から前方に突出する容器載せ台9との上下方向間に、前壁部15が設けられており、前壁部15の上端部に抽出部2の抽出部基体50が、前後両側に突出する形態で支持されて備えられている。抽出部基体50における前壁部15からの張り出し部分の下方が、下部覆い部材51にて覆われている。
図1〜図6に示すように、下部覆い部材51には、注ぎ口部材(注ぎ口部の一例)30を挿脱するための挿脱口52が、前面から底面にわたって開く形態で形成されており、挿脱口52の内面における上面側は、後述する抽出部基体50の底部の中央部に形成された貫通口54と連通するように形成されている。
図4〜図8に示すように、注ぎ口部材30は、受入開口部31を備えた概略箱状に構成され、その受入開口部31の開口縁を水平方向に沿わせた姿勢で、挿脱口52を通して下部覆い部材51内に挿入されて装着される。即ち、注ぎ口部材30は、抽出部2の挿脱口52に装着された状態で、抽出室3の底部の貫通口54及び抽出室3内に装着されたポッドホルダHの抽出孔47hを、下方から囲繞するように構成されている(図6及び図8参照)。
図5〜図8に示すように、注ぎ口部材30の底面32の先端側には、軸心方向の全長にわたって延びて抽出孔47hを通過したコーヒーを注ぎ口33側に流出させるスリットを備えた割れ筒状部34が立設され、底面32の基端側には、筒状の注ぎ口33が設けられており、当該底面32(割れ筒状部34内の底面も含む)は、割れ筒状部34側から注ぎ口33側に向かうに連れて下方側に傾斜する前下がり傾斜面となるように形成されている。尚、割れ筒状部34のスリットは、基端側、即ち、注ぎ口33側に向かって開くように形成されている(図5及び図6参照)。
図2、図4〜図9に示すように、抽出部基体50には、下方に椀状に窪むと共に、底部の中央部に下方側に貫通する貫通口54を備えた窪み部53が設けられ、更に、抽出部基体50の上面における窪み部53の窪み開口部55の左右両側には、上方に突出すると共に前後方向に長い突条部56が設けられ(図2、図4、図9及び図10参照)、その各突条部56の前方向きの端面には、後方に向かって窪む後向き凹部57が備えられている。
図6に示すように、抽出部基体50の窪み部53の内面(上面)は、貫通口54の外周縁部から径方向外方に延びる第1平坦部53aと、第1平坦部53aの外径側端部から上方に延びる第1垂直部53bと、第1垂直部53bの上端部から径方向外方に延びる第2平坦部53cと、第2平坦部53cの外径側端部から上方に延びる第2垂直部(外壁の一例)53dとを備えて構成されている。
第1平坦部53aと第1垂直部53bとはなだらかな曲線状に接続されており(図6及び図8参照)、また、平面視で、第1平坦部53a及び第1垂直部53bは円形状に形成されており(図9参照)、第2平坦部53c及び第2垂直部53dは直線部(突条部56の下方側部位)や凸部(後述する位置決め用凹部58Bの部位)を一部に備えた概略円形状に形成されている(図9参照)。特に、図6、図8及び図9に示すように、第2垂直部53dは、平面視で、窪み部53内に装着されたポッドホルダHの外周部に形成された鍔状部43(鍔状部43から径方向外方に突出形成される位置決め用羽根部45を含む)の全周を囲繞するように、窪み部53の全周に亘って抽出部基体50の上面から上方に突出する状態で抽出部基体50に一体的に形成されている。
図4、図5〜図9に示すように、窪み部53の内面には、貫通口54の外周縁部から径方向外方に向けて窪み開口部55の開口縁に延びる、即ち、貫通口54の外周縁部から第1平坦部53a、第1垂直部53b、第2平坦部53c(位置決め用凹部58Bの部位を除く)に延びる複数のリブ(基体側突出部、基体側リブの一例)59が、周方向に分散する形態(図9に示すように、例えば、周方向で等間隔に6本)で放射状に設けられている。
各リブ59は、窪み部53の内面(第1平坦部53a、第1垂直部53b、第2平坦部53c)から一定の高さだけ突出するように形成されている(図6及び図9参照)。従って、ポッドホルダHを窪み部53内に装着すると、ポッドホルダHの下面が複数のリブ59の上面に当接する状態となり、ポッドホルダHの下面と複数のリブ59が形成された部位を除く窪み部53の内面との間には、複数のリブ59の突出高さ分の隙間C1が形成され、当該隙間C1は、窪み部53内において、後述する密封シール部材65の外方側と窪み部53の底部の中央部における貫通口54とを連通するように構成されている(図6参照)。なお、このようにポッドホルダHの下面が複数のリブ59の上面に当接する状態で、ポッドホルダHが抽出室3内に装着されると、ホルダ本体40の外側筒状部41の下部と注ぎ口部材30の割れ筒状部34の上部との間には若干の隙間が形成されて近接する状態で配置されている。
即ち、各リブ59は、図7〜図9に示すように、窪み部53の内面における第1垂直部53bから径方向内方側に突出する第1上下方延出部(上下方延出部の一例)59bと、第1平坦部53aから上方側に突出し第1上下方延出部59bの下端から径方向内方に延びる第1横方延出部(横方延出部の一例)59aと、第2平坦部53cから上方側に突出し第1上下方延出部59bの上端から径方向外方に延びる第2横方延出部(横方延出部の一例)59cとを備えて構成されている。従って、第1上下方延出部59bと第1横方延出部59aとの境界部分及び第1上下方延出部59bと第2横方延出部59cとの境界部分の夫々は、概略L字形状の段部となる。
また、第1上下方延出部59b、第1横方延出部59a及び第2横方延出部59cが窪み部53の内面から突出する突出代はそれぞれ同程度に形成されているが、第2横方延出部59cには、当該突出代よりもさらに上方への突出代の大きな突出部59dが形成されている。従って、この突出部59dの径方向内方側の面(上下方延出部の一例)59pと上方側の面(横方延出部の一例)59qとの境界部分及び径方向内方側の面59pと突出部59dよりも突出代の小さい第2横方延出部59cとの境界部分の夫々にも、概略L字形状の段部が形成されている。
よって、これら段部は、後述するポッドホルダHを窪み部53に装着するときの径方向での位置決め用として用いることができる。
また、図2、図4、図9及び図10に示すように、抽出部基体50の窪み部53の内面に当該窪み部53の全周に亘って抽出部基体50の上面から上方に突出形成された外壁としての第2垂直部53dには、後述するポッドホルダHを窪み部53に装着するときの周方向での位置決め用として、ポッドホルダHの摘み部44及び位置決め用羽根部45(位置決め用突出部の一例)夫々が入り込む位置決め用凹部58A,58Bが設けられている。即ち、第2垂直部53dにおける装置本体1の前方側には、ポッドホルダHの摘み部44が入り込むことのできる位置決め用凹部58Aが形成され、第2垂直部53dにおける装置本体1の後方側左部には、ポッドホルダHの位置決め用羽根部45が入り込むことのできる位置決め用凹部58Bが形成されている。
ポッドホルダHは、図4及び図5に示すように、抽出孔47hを有する外側筒状部(受け部側筒状部の一例)41が中央部に形成される概略椀状のホルダ本体40と、中央部に内側筒状部48pが形成されホルダ本体40内に装着されるポッド受部材48と、ポッド受部材48の下面における内側筒状部48pの外周縁部とホルダ本体40の上面における外側筒状部41の外周縁部との隣接間を密封する環状のシール部材46を備えて構成されている。なお、ポッド受部材48は、その内側筒状部48pがホルダ本体40の外側筒状部41に嵌め込まれた状態で、ホルダ本体40内に装着される。
又、ホルダ本体40の外側筒状部41の先端部(外側筒状部41に内嵌された内側筒状部48pよりも下方側)には、微小な抽出孔47h(図5及び図6では1箇所)が形成された抽出孔部材47が嵌め込まれ、ポッド受部材48の内側筒状部48pには網状体49が嵌め込まれている。
更に、図2、図4及び図6に示すように、ポッド受部材48の上面において内側筒状部48pから径方向外方に向けて延びる複数のリブ48rが放射状に(即ち、周方向に分散して)設けられ、複数のリブ48rの上面にカフェポッドMが載置される(図6参照)。
概略椀状に形成されたホルダ本体40は、ホルダ開口部42の外周部に全周にわたる鍔状部43を備え、鍔状部43の内周側でホルダ本体40の中央部において下方側に突出形成される外側筒状部41の外径は、抽出部基体50の貫通口54の内径よりも若干小さく形成されている。従って、外側筒状部41を貫通口54内に挿通させ貫通口54と外側筒状部41との間に隙間C2を形成した状態で、ポッドホルダHを抽出部基体50の窪み部53の窪み開口部55を介して当該窪み部53に落とし込み装着すること、即ち、ポッドホルダHを上方側開口部4を介して抽出室3内に装着することができるように構成されている。
図4〜図8に示すように、ホルダ本体40の下面は、窪み部53の内面及び当該内面に形成されたリブ59の上面に対応する形状に形成されており、具体的には、図6に示すように、主として、外側筒状部41の外周縁部から径方向外方に延びる第1底部40Aと、第1底部40Aの外径側端部から上方に延びる第1側部40Bと、第1側部の上端部から径方向外方に延びる第2底部40Cと、第2底部40Cの外径側端部から上方に延びる第2側部40Dと、第2側部40Dの上端から径方向外方に延びる鍔状部43とを備えている。
図6、図8及び図9に示すように、ホルダ本体40の外側筒状部41が窪み部53の貫通口54に挿通された状態でホルダ本体40を窪み部53に装着した際には、ホルダ本体40における第1底部40Aの下面及びリブ59における第1横方延出部59aの上面、第2底部40Cの下面及び第2横方延出部59cの上面が当接するように構成されている。なお、このようにホルダ本体40を窪み部53に装着した際には、ホルダ本体40の外側筒状部41の下部と注ぎ口部材30の割れ筒状部34の上部との間には若干の隙間が形成されて近接する状態となっている。
又、図4及び図9に示すように、ホルダ本体40の鍔状部43の外周側には、径方向外方に突出する摘み部44と位置決め用羽根部45とが周方向にずらした状態で備えられている。なお、摘み部44は、鍔状部43よりも上方側に延出するように構成されている。ちなみに、抽出部基体50の窪み部53に装着するためのホルダ本体40、即ち、ポッドホルダHの適正な向きは、摘み部44が前方側に向く姿勢である。
そして、図6、図8及び図9に示すように、ホルダ本体40、抽出孔部材47、ポッド受部材48及び網状体49が上述のように組み付けられて構成されたポッドホルダHが、ポッドホルダHの摘み部44、位置決め用羽根部45が夫々位置決め用凹部58A,58Bに入り込んで外側筒状部41が貫通口54に挿通された状態では、上述のようにホルダ本体40が複数のリブ59の上面に載置されることにより、上下方向、周方向及び径方向ともに位置決めされて、窪み開口部55を介して抽出部基体50の窪み部53に装着される。また、ポッドホルダHが窪み部53内に装着されると、ポッドホルダHの下面が複数のリブ59の上面に当接する状態となり、ポッドホルダHの下面と窪み部53の内面との間には、密封シール部材65の外方側と窪み部53の底部の中央部における貫通口54とを連通する隙間C1が形成されるとともに、外側筒状部41の外周面と貫通口54の内周面との間に隙間C2が形成される(図6参照)。そして、カフェポッドMは、ポッド受部材48に載置された状態で、ポッドホルダHに載置されることになる。なお、抽出部基体50の窪み部53の内部が、ポッドホルダHを収納する抽出部2の抽出室3に構成され、窪み部53の窪み開口部55が抽出部2の上方側開口部4として機能するように構成されており、抽出部2は、窪み部53を備えた抽出部基体50、下部覆い部材51及び注ぎ口部材30等を備えて構成されることになる。
又、挿脱口52を通して注ぎ口部材30を下部覆い部材51内に装着し、ポッドホルダHを適正な向きで窪み部53に装着すると、図6及び図8に示すように、ホルダ本体40の外側筒状部41の先端が注ぎ口部材30の割れ筒状部34の上部に入り込む状態となる。
次に、蓋体5について説明する。
図2、図4〜図8に示すように、本発明では、蓋体5は、抽出室3内においてポッドホルダHに載置されたカフェポッドMを押圧する押圧面71を備えた押圧部70が設けられ、押圧面71には、蓋体5が閉鎖された閉鎖状態で当該押圧面71よりもポッドホルダH側に突出する突出押圧部72が設けられるとともに、突出押圧部72に、加熱送液部7から供給された湯をポッドホルダHに載置されたカフェポッドMに供給する湯口73が設けられている。
蓋体5の各部について、説明を加える。
図3及び図10に示すように、蓋体5の後端には、軸体60が軸心A1を左右方向に沿わせて取り付けられ、又、抽出部基体50の一対の突条部56夫々の上面における後方には、軸支部61が立設されている。そして、蓋体5が、その軸体60が一対の軸支部61に軸支された状態で設けられることにより、蓋体5が、抽出部2の上方側開口部4の外方に位置する左右方向の軸心A1にて、抽出部2の上方側開口部4を閉鎖する閉鎖位置(図1、図3、図5〜図8参照)とその閉鎖位置から最も離間した全開位置(図2及び図4参照)との間で揺動自在に設けられている。尚、図10は、蓋体5が閉鎖状態での抽出部2の斜視図において、蓋上板62(詳細は後述)及び下部覆い部材51を省略した図である。
図2〜図5、図7に示すように、蓋体5は、その上方を覆う概略ドーム状の蓋上板62の下方に各部材を組み付けて構成されている。
図2、図4〜図8に示すように、蓋体5における抽出部基体50の上面に対向する部分には、蓋体5が閉鎖位置に位置したときに抽出部基体50の窪み部53に装着されたポッドホルダHにおけるホルダ本体40のホルダ開口部42を閉鎖するように、内蓋80が設けられ、この内蓋80に押圧部70が設けられると共に、内蓋80の抽出部基体50に対向する面における押圧部70の外周部には、環状の密封シール部材65が設けられている。
図5〜図8に示すように、内蓋80は、筒状の外壁部81とその筒状の外壁部81の内方の概略円盤状の台部82とを備えた形状に構成され、台部82の中心部には湯受入口83を備え、この内蓋80は、湯受入口83が圧力弁21の下流側に連通する状態で設けられる。
内蓋80の台部82の表面(抽出部基体50側の面)には、抽出部基体50側に突出する複数(この実施形態では5個)の弧状のリブ84が、環状に並ぶ状態で設けられると共に、複数のネジ孔85(この実施形態では5個)が、環状に並ぶ複数のリブ84の外側に周方向に沿って並ぶ状態で設けられている(図6参照)。
押圧部70は、内蓋80の台部82の表面及び側周面を覆うことが可能なドーム状に構成され、この押圧部70の押圧面71には、内蓋80の台部82の各ネジ孔85に対応して、複数(この実施形態では5個)のネジ挿通孔74が設けられ、更に、湯口73を設けるための複数(この実施形態では5個)の突出押圧部72が、ネジ挿通孔74と互い違いになる状態で周方向に沿って設けられている。
更に、押圧部70の押圧面71には、蓋体5が閉鎖された閉鎖状態で押圧面71よりもポッドホルダH側に突出する中央側突出押圧部75が、概略円形に形成された押圧面71の中央部に設けられるとともに、湯口73を備えた複数の突出押圧部72(この実施形態では5個)が、押圧面71における中央側突出押圧部75の外周側に環状に設けられている。
この押圧部70は、複数のビス63夫々を押圧部70の各ネジ挿通孔74に挿通して内蓋80の台部82の各ネジ孔85に捩じ込むことにより、内蓋80に取り付けられ、そのように取り付けられた状態では、内蓋80の台部82の表面と押圧部70との間に、所定の間隔が保持された状態で閉塞空間86が形成される(図6参照)。
外壁部81と台部82との間に配設された密封シール部材65の内周面には、押圧部70の外周部を装入するためのスリット65sが設けられ、押圧部70を内蓋80の台部82に取り付ける際に、押圧部70の外周部に密封シール部材65が外嵌された状態で、押圧部70が上述したように内蓋80に取り付けられて、密封シール部材65が、押圧部70の外周部と内蓋80の台部82との間を封止する。
図6及び図8に示すように、蓋体5を閉鎖位置に位置させると、押圧部70の外周部の密封シール部材65により、内蓋80とポッドホルダHにおけるホルダ本体40のホルダ開口部42との間及び押圧部70とホルダ開口部42との間が封止される状態で、蓋体5により抽出部2の上方側開口部4が閉鎖される。特に、押圧部70の外周部の密封シール部材65の全周がホルダ本体40の外周部の鍔状部43の上面の全周に密着した状態で押し付けられることとなり、両者が周方向で密着した面が最も下部のシール面Sとして機能する。
ここで、ポッドホルダHが窪み部53内に装着され且つ蓋体5が上方側開口部4を閉鎖した閉鎖状態において、上述の抽出部基体50の窪み部53の内面を構成する第2垂直部(外壁の一例)53dは、窪み部53の全周(位置決め用凹部58A,58Bが形成された部位も含む)に亘って、当該シール面Sよりも上方側に延出するように抽出部基体50に一体形成されている。
そして、圧力弁21から内蓋80の湯受入口83に湯が噴出されると、噴出された湯は隣接するリブ84間を通過する形態で閉塞空間86内を複数の湯口73に向けて流動し、それら複数の湯口73から抽出室3内のカフェポッドMに噴出される。
図3に示すように、送液路6において湯沸し部12と押圧部70とを接続する流路部分は、可撓性を有する耐熱性の送液チューブ66により構成され、送液チューブ66が、蓋体5の揺動を許容するように、弛みを持たせて湯沸し部12と圧力弁21とに接続されている。
図3及び図10に示すように、蓋体5の内部空間には、スライド部材90が、蓋体5が閉鎖位置に位置する状態のときに、抽出部2の上方側開口部4に対向する(即ち、抽出部基体50の上面に略平行となる)面に沿い且つ蓋体5の揺動軸心A1に直交する方向(即ち、蓋体5の前後方向)に往復移動自在に設けられている。
図10に示すように、スライド部材90には、蓋体5が閉鎖位置に位置する状態でのスライド部材90の往復移動に伴って、抽出部基体50の一対の突条部56夫々の後向き凹部57に係合、離脱する一対の左右方向に突起する横向き突起部91、及び、スライド部材90をスライド操作するための開閉操作レバー67を連結する一対の連結孔92が設けられている。
一対の横向き突起部91及び一対の突条部56は、以下のような相対位置関係で設けられている。即ち、蓋体5が閉鎖位置に位置する状態で、図10(a)に示すように、スライド部材90が前後方向の往復移動範囲における後端の係合位置に位置するときに、各横向き突起部91が各突条部56夫々の後向き凹部57に入り込んで係合状態となり、且つ、図10(b)に示すように、スライド部材90が前後方向の往復移動範囲における前端の係合解除位置に位置するときに、各横向き突起部91が各突条部56夫々の後向き凹部57から離脱して非係合状態になる相対位置関係である。
図1及び図3に示すように、蓋上板62には、開閉操作レバー67を配置するための開口部が設けられ、図10にも示すように、開閉操作レバー67は、蓋上板62の開口部内に嵌め込まれた状態で、その後端部が左右方向の軸心A2周りに揺動自在に蓋体5に設けられている。
図10に示すように、その開閉操作レバー67には、一対のアーム部67aが左右方向に振り分けて備えられ、一対のアーム部67aの夫々の先端がスライド部材90の一対の連結孔92夫々に嵌まり込む状態で連結されている。
そして、開閉操作レバー67とスライド部材90とは、蓋体5が閉鎖位置に位置する状態において、図10(a)に示すように、開閉操作レバー67が前方側に揺動して倒れ姿勢(開閉操作レバー67の上面が蓋上板62の上面と面一)になると、スライド部材90が往復移動範囲後端の係合位置に位置し、図10(b)に示すように、開閉操作レバー67が後方側に揺動して立ち姿勢になると、スライド部材90が往復移動範囲前端の係合解除位置に位置するように連結されている。
従って、蓋体5を閉鎖位置に位置させた状態で、開閉操作レバー67を前向きの揺動により倒して倒れ姿勢とし、スライド部材90を係合位置に位置させると、一対の横向き突起部91夫々が一対の突条部56の後向き凹部57夫々に係合されて、蓋体5が閉鎖位置に保持され、蓋ロック機構Lがロック状態に切り換えられる。又、そのように蓋ロック機構Lがロック状態になっている状態で、開閉操作レバー67を後ろ向きの揺動により起立させ立ち姿勢とし、スライド部材90を係合解除位置に位置させると、一対の横向き突起部91夫々が一対の突条部56の後向き凹部57夫々から離脱して、蓋体5が閉鎖位置に保持される状態が解除され、蓋ロック機構Lが解除状態に切り換えられる。
つまり、この実施形態では、蓋ロック機構Lが、スライド部材90、そのスライド部材90を移動操作する開閉操作レバー67、抽出部基体50の一対の突条部56夫々に夫々設けられた後向き凹部57、及び、スライド部材90に設けられた一対の横向き突起部91を備えて構成されていることになる。
制御部は、マイクロコンピュータにより構成され、操作部25からの制御情報、並びに、湯温センサ及び流量センサ19等のセンサ類の検出情報が入力されると共に、それら制御情報や検出情報の入力情報に基づいて、ポンプ11、湯沸し部12の電気ヒータ14等の作動を制御するように構成されている。
図示を省略するが、操作部25には、コーヒーメーカの作動を可能にするための電源スイッチ、水充填運転を指令する水充填スイッチ、コーヒーの抽出運転を指令する抽出スイッチ等が備えられている。又、スライド部材90が係合位置に位置する(即ち、蓋ロック機構Lがロック状態に切り換えられる)のに伴ってオンし、係合位置から前進する(即ち、蓋ロック機構Lが解除状態に切り換えられる)のに伴ってオフするマイクロスイッチが設けられている。
水充填運転は、湯沸し部12の加熱容器13に水を満たす運転であり、このコーヒーメーカを初めて使用するとき等に実行する。又、抽出運転は、コーヒーカップ一杯分に相当する量のコーヒーを抽出する運転である。
予め、抽出運転においてポンプ11により湯を送出する抽出用目標送出量及び湯沸し部12にて水を加熱する目標加熱温度、並びに、水充填運転においてポンプ11により水を送出する充填用目標送出量が設定され、それら抽出用目標送出量、目標加熱温度及び充填用目標送出量が制御部のメモリー(図示省略)に記憶されている。ちなみに、この実施形態では、抽出用目標送出量は、例えば、130ccに設定され、目標加熱温度は、85〜93℃の範囲(例えば、89℃)に設定されている。又、充填用目標送出量は、タンク8の出口から圧力弁21に至る送液路6中に満たされる湯水の容量よりも多少多い量に設定される。
制御部は、マイクロスイッチがオンになっている状態で水充填スイッチが押されると、ポンプ11の作動を開始して水充填運転を開始し、以降、流量センサ19にて検出される流量を積算して、その積算流量が充填用目標送出量に達すると、ポンプ11の作動を停止して水充填運転を終了するように構成されている。
制御部は、マイクロスイッチがオンの状態で、抽出スイッチが押されると、抽出運転を開始し、マイクロスイッチがオフの状態では、抽出スイッチが押されても抽出運転を開始しないように構成されている。尚、抽出運転は、湯沸し部12の加熱容器13に水が満たされていることが前提として行われる。例えば、初めて抽出運転を行うときは、その前に、水充填運転を実行することになる。
制御部は、マイクロスイッチがオンになっている状態で抽出スイッチが押されると、電気ヒータ14を作動させて抽出運転を開始し、その抽出運転では、湯温センサの検出温度が目標加熱温度に達すると、電気ヒータ14の作動を停止すると共にポンプ11の作動を開始し、以降、流量センサ19にて検出される流量を積算して、その積算流量が抽出用目標送出量に達すると、ポンプ11の作動を停止して抽出運転を終了するように構成されている。
次に、抽出部2にカフェポッドMを装入してコーヒーを抽出するときのコーヒーメーカ各部の作用について、説明する。
カフェポッドMを載置したポッドホルダHを抽出室3に装着し、蓋体5を閉鎖位置に位置させて、開閉操作レバー67を前向きの揺動により倒して倒れ姿勢とすると、蓋ロック機構Lがロック状態に切り換えられて、蓋体5が閉鎖位置に保持される(図10(b)参照)。
すると、図5〜図8に示すように、ポッドホルダHに載置されたカフェポッドMは、押圧部70の押圧面71、突出押圧部72及び中央側突出押圧部75によって押圧されて圧縮される。同時に、密封シール部材65によりポッドホルダHのホルダ本体40の鍔状部43が全周に亘って抽出室3の底部側に押圧される。この状態では、カフェポッドMは、窪み部53内(抽出室3内)において、ポッドホルダH、内蓋80及び密封シール部材65により密封された密封空間R内に位置することとなる。そして、抽出運転を開始すると、カフェポッドMにおける押圧部70により圧縮された部分に対して、閉塞空間86を介して各突出押圧部72の湯口73から湯が噴出する。
各湯口73から噴出した湯は、密封空間R内においてカフェポッドMにおける押圧部70により圧縮された部分を通過して、カフェポッドM内のコーヒー粉Qから成分を抽出して、コーヒーとなってカフェポッドMから流出し、更に、ポッド受部材48の上面の互いに隣接するリブ48r間を流動し、ポッド受部材48の内側筒状部48pの網状体49を介してホルダ本体40の外側筒状部41に流入する。そして、外側筒状部41の抽出孔47hから、注ぎ口部材30の割れ筒状部34内に噴出する。
注ぎ口部材30の割れ筒状部34内に噴出されたコーヒーは、その注ぎ口部材30の底面32に衝突し、泡、所謂クレマが立つ。そのようにクレマが立ったコーヒーは、割れ筒状部34のスリットを通過し、更に、注ぎ口部材30の底面32を流下して、注ぎ口33から滴下し、コーヒーカップに注がれる。
この際、上述の通り、ポッドホルダHが窪み部53内に装着され且つ蓋体5が上方側開口部4を閉鎖した閉鎖状態において、抽出部基体50の窪み部53の内面を構成する第2垂直部(外壁の一例)53dは、窪み部53の全周(位置決め用凹部58A,58Bが形成された部位も含む)に亘って、押圧部70の内蓋80における密封シール部材65とホルダ本体40の鍔状部43の上面とが接触するシール面Sよりも上方側に延出するように抽出部基体50に一体形成されている(図5〜図9参照)。
このため、万が一、密封シール部材65が継時的に劣化している場合や、密封シール部材65が所定の圧縮状態となっていない場合(例えば、密封シール部材65の一部が位置ズレや屈曲する等により押圧部70とホルダ本体40の鍔状部43との間に隙間ができている場合等)等により密封性能が低下して、抽出運転中に、上記密封シール部材65のシール面Sを介して高温の湯や高温のコーヒーが密封シール部材65の外周側に漏出したとしても、当該高温の湯やコーヒーは第2垂直部53dにより堰き止められて窪み部53内に貯留され、窪み部53(抽出室3)の外部(コーヒーメーカの外部)に漏出することが無い。
又、万が一、高温の湯やコーヒーが、密封部材65の外周側に漏出し第2垂直部53dにより堰き止められ窪み部53内に貯留した場合でも、当該高温の湯やコーヒーを、ポッドホルダH(第1底部40A、第1側部40B、第2底部40C)の下面と窪み部53(第1平坦部53a、第1垂直部53b、第2平坦部53c)の内面との間に形成された隙間C1を介して貫通口54に導き、更に、貫通口54の内周面と外側筒状部41の外周面との間に形成された隙間C2から抽出部2の下方側に良好に排出することができる。この場合、抽出孔47hを下方側から囲繞する箱状の注ぎ口部材30により貫通口54の下方側も囲繞されているので、貫通口54から吐出された高温の湯やコーヒーを、抽出孔47hから噴出する高温のコーヒーとともに注ぎ口部材30に形成された注ぎ口33から吐出させることができ、使用者が意図しない箇所から高温の湯やコーヒーが吐出されることを防止して、より安全性を向上させることができる。
〔別実施形態〕
(A)上記の実施形態では、ポッドホルダHが窪み部53内に装着され且つ蓋体5が上方側開口部4を閉鎖した閉鎖状態において、抽出部基体50の抽出室3を形成する外壁としての第2垂直部53dを、押圧部70の内蓋80における密封シール部材65とホルダ本体40の鍔状部43とのシール面Sを基準として、当該シール面Sよりも上方側に延出するように抽出部基体50に一体形成したが、当該シール面Sを、さらに上方側に位置する別のシール面を基準として、当該別のシール面よりも上方側に延出するように第2垂直部53dを形成する構成としてもよい。例えば、当該別のシール面を、押圧部70の外周部と密封シール部材65の内周面のスリット65sとのシール面、或いは、内蓋80の下面と密封シール部材65の上面とのシール面等として、当該別のシール面よりも上方側に延出するように第2垂直部53dを抽出部基体50に一体形成してもよい。
(B)上記の実施形態では、蓋体5の内蓋80に、ポッドホルダHに載置されたカフェポッドMを押圧するとともに、密封シール部材65をポッドホルダHの鍔状部48に押圧する押圧部70を設けたが、当該押圧部70を、カフェポッドMを押圧せずに、密封シール部材65のみをポッドホルダHの鍔状部48に押圧するように構成してもよい。
(C)上記の実施形態では、材料受け部としてのポッドホルダHを、窪み部53の内面(上面)に突出形成した複数の基体側リブ(基体側突出部の一例)としての複数のリブ59の上面に載置する状態で、窪み部53内に装着する構成としたが、ポッドホルダHを窪み部53内に装着できる構成であれば、これら複数のリブ59を省略する構成としてもよい。又、これら複数のリブ59の形状や本数等も適宜変更することができ、例えば、複数のリブ59を周方向に複数本延びるリブで構成することもできる。
更に、複数の基体側突出部を貫通口54の外周縁部から径方向外方に延びる複数のリブ59ではなく、単に窪み部53の内面(上面)から突出形成される複数の凸部等により構成することもできる。
又、これら複数の基体側リブに替えて、あるいはこれら複数の基体側リブとともに、材料受け部としてのポッドホルダHの下面に当該下面から突出し且つ外側筒状部41の外周縁部から径方向外方に延びる複数の受け部側リブ(受け部側突出部の一例)を、周方向に分散して設ける構成としてもよい。なお、これら複数の受け部側リブの形状や本数等は、上記複数のリブ59と同様に適宜変更することができる。
更に、複数の受け部側突出部を外側筒状部41の外周縁部から径方向外方に延びる複数の受け部側リブではなく、単にポッドホルダHの下面から突出形成される複数の凸部等により構成することもできる。
(D)上記の実施形態では、材料受け部としてのポッドホルダHを、窪み部53の内面(上面)に突出形成した複数のリブ59の上面に載置する際、ポッドホルダHの下面が複数のリブ59の上面に当接する状態で、窪み部53内に装着する構成としたが、窪み部53の内面(上面)とポッドホルダHの下面との間に隙間C1を形成することができれば、ポッドホルダHの下面の一部又は全部が複数のリブ59の上面に近接するように構成してもよい。
又、ポッドホルダHの下面に複数の受け部側突出部を形成した場合には、当該受け部側突出部を窪み部53の内面(上面)に載置する際、受け部側突出部の下面が窪み部53の内面(上面)に当接又は近接する状態として、窪み部53内に装着して、窪み部53の内面(上面)とポッドホルダHの下面との間に隙間C1を形成する構成とすることもできる。
更に、窪み部53の内面(上面)に複数の基体側突出部を形成し、且つ、ポッドホルダHの下面に複数の受け部側突出部を形成することもでき、この場合には、受け部側突出部の下面が基体側突出部の上面に当接又は近接する状態で、窪み部53内に装着して、窪み部53の内面(上面)とポッドホルダHの下面との間に隙間C1を形成する構成とすることもできる。
(E)上記実施形態では、ホルダ本体40の中央部において下方側に突出形成される外側筒状部41の外径を、抽出部基体50の貫通口54の内径よりも若干小さく形成して、外側筒状部41を貫通口54内に挿通させ貫通口54と外側筒状部41との間に隙間C2を形成したが、当該隙間C2の間隔は適宜の間隔に設定することができる。
(F)上記の実施形態では、抽出部基体50の上面において下方側に椀状に窪む窪み部53を、第1平坦部53aと、第1垂直部53bと、第2平坦部53cと、第2垂直部53dとを備えるように構成したが、少なくとも外壁としての第2垂直部53dを備え、且つ、ポッドホルダHを適切に装着することができる構成であれば、これら平坦部や垂直部の形状や配設数等は適宜変更することができる。
同様に、窪み部53内に適切に装着することができる構成であれば、ポッドホルダHの下面の形状も、窪み部53の上面の形状に対応するように適宜変更することができる。
(G)上記の実施形態では、窪み部53の外壁としての第2垂直部53dに、ポッドホルダHの周方向での位置決めをする位置決め用凹部58A,58Bを設け、ポッドホルダHに、これら位置決め用凹部58A,58Bに入り込む位置決め用突出部としての摘み部44及び位置決め用羽根部45を設けたが、これらのうちの一部又は全部を適宜省略する構成としたり、適宜改変した構成とすることもできる。
(H)上記の実施形態では、ポッドホルダHのホルダ本体40の中央部に受け部側筒状部としての外側筒状部41を下方側に突出形成したが、この外側筒状部41を省略し、ホルダ本体40に抽出孔47hを配設する構成としてもよい。
又、上記の実施形態では、ポッドホルダHをホルダ本体40とポッド受部材48とを別体で備えるように構成したが、一体として構成しても良い。
更に、上記の実施形態では、ポッドホルダHを抽出室3内に着脱自在としたが、ポッドホルダHをネジにより抽出室3内に固定する構成としても良く、あるいは、ポッドホルダHを抽出部基体50に一体的に構成しても良い。
(I)湯口73を設けた突出押圧部72の配置個数及び配置形態は、上記の実施形態において例示した配置個数及び配置形態に限定されるものではない。
例えば、個数は、4個以下でも良いし、6個以上でも良い。又、上記の実施形態では、複数の突出押圧部72を、押圧面71に概略環状に並べて設けたが、これに加えて、あるいは単独で、押圧面71の中央部に突出押圧部72を設けても良い。あるいは、複数の突出押圧部72を押圧面71の全面にわたって分散させて設けても良い。更に、湯口73を、押圧面71における突出押圧部72とは別の位置に設けてもよい。
又、中央側突出押圧部75の配置個数及び配置形態は、上記の実施形態において例示した配置個数及び配置形態に限定されるものではない。
(J)圧力弁21として、上記の実施形態では、設定吐出圧力がプレーンコーヒーの抽出に好適な圧力に設定されたものを用いたが、例えば、設定吐出圧力がエスプレッソコーヒーを抽出するのに好適な圧力に設定されたものを用いても良い。又、設定吐出圧力を変更設定可能な圧力弁21を用いても良いし、設定吐出圧力が異なる複数の圧力弁21を付け替え可能に構成しても良い。
又、圧力弁21を省略しても良い。
(K)上記の実施形態では、操作部25に水充填スイッチと抽出スイッチとを別々に設けたが、水充填スイッチを省略してもよい。この場合、例えば、コーヒーメーカの出荷後、初めて電源スイッチが押されるのに次いで、抽出スイッチが初めて押されたときに水充填運転を実行し、以降、抽出スイッチが押されると抽出運転を実行するように構成する。つまり、水充填運転を1回実行すると、以降の抽出運転時には、湯沸し部12の加熱容器13には水が満たされているので、水充填運転は、コーヒーメーカを始めて使用するときに1回だけ実行するように構成することもできる。
(L)上記の実施形態では、コーヒー粉Qをフィルターペーパに詰めたカフェポッドMをポッドホルダHに載置する構成としたが、コーヒー粉QをそのままポッドホルダHに載置する構成としても良い。あるいは、カフェポッドMをポッドホルダHに載置する使用形態と、コーヒー粉QをそのままポッドホルダHに載置する使用形態の両方が可能な構成としても良い。
(M)上記の実施形態では、コーヒーを抽出するコーヒーメーカに本発明を適用する場合について説明したが、本発明を適用可能な飲料抽出機の具体例は、コーヒーメーカに限定されるものではなく、紅茶を抽出するもの等、種々の飲料抽出機が挙げられる。
なお、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、蓋体に設けられる密封シール部材のシール面から高温の飲料等が漏出した場合でも、抽出室の外部(飲料抽出機の外部)への漏出を防止し得る飲料抽出機を提供することができる。
2 抽出部
3 抽出室
4 上方側開口部
5 蓋体
7 加熱送液部
30 注ぎ口部材(注ぎ口部)
40 ホルダ本体(ポッドホルダ)
40A 第1底部(ホルダ本体)
40B 第1側部(ホルダ本体)
40C 第2底部(ホルダ本体)
40D 第2側部(ホルダ本体)
41 外側筒状部(受け部側筒状部)
43 鍔状部(外周部)
44 摘み部(位置決め用突出部)
45 位置決め用羽根部(位置決め用突出部)
47h 抽出孔
48 ポッド受け部材(ポッドホルダ)
50 抽出部基体(基体)
53 窪み部(抽出室)
53a 第1平坦部(窪み部)
53b 第1垂直部(窪み部)
53c 第2平坦部(窪み部)
53d 第2垂直部(外壁(窪み部))
54 貫通口(窪み部)
55 窪み開口部(上方側開口部)
58A 位置決め用凹部
58B 位置決め用凹部
59 リブ(基体側リブ(基体側突出部))
59a 第1横方延出部(横方延出部(リブ))
59b 第1上下方延出部(リブ)
59c 第2横方延出部(横方延出部(リブ))
59d 突出部(リブ)
59p 径方向内方側の面(上下方延出部(リブ))
59q 上方側の面(横方延出部(リブ))
65 密封シール部材
73 湯口
C1 隙間(ポッドホルダの下面と窪み部の上面との間の隙間)
C2 隙間(貫通口の内周面と外側筒状部の外周面との間の隙間)
H ポッドホルダ(材料受け部)
S シール面
Q コーヒー粉(被抽出材料)
M カフェポッド

Claims (8)

  1. 被抽出材料を装入する抽出室を形成する基体及び前記抽出室の上方側開口部を開閉自在な蓋体を備えた抽出部と、液体を加熱し且つ加圧して前記抽出室内に供給する加熱送液部とが設けられた飲料抽出機であって、
    前記抽出室内に前記被抽出材料を載置する材料受け部を備え、前記材料受け部には前記被抽出材料から抽出された飲料が通過できる抽出孔が設けられ、
    前記蓋体には、前記材料受け部の外周部を密封する環状の密封シール部材と、前記加熱送液部から供給された液体を前記材料受け部に載置された前記被抽出材料に供給する湯口とが設けられ、
    前記蓋体が前記上方側開口部を閉鎖した閉鎖状態において、少なくとも前記材料受け部の外周部と前記密封シール部材とのシール面よりも上方側に延出する外壁が、前記抽出室の全周に亘って前記基体に一体形成されている飲料抽出機。
  2. 前記基体における前記抽出室の底部の中央部に下方側に貫通する貫通口が設けられ、
    前記抽出室内に着脱自在な前記材料受け部が前記抽出室内に装着された状態で前記貫通口との間に隙間を形成しつつ挿通される受け部側筒状部を備え、前記受け部側筒状部の底部に前記抽出孔が形成されている請求項1に記載の飲料抽出機。
  3. 注ぎ口を備えた箱状の注ぎ口部を備え、前記注ぎ口部が前記貫通口及び前記抽出孔を下方側から囲繞するように前記抽出部に設けられている請求項2に記載の飲料抽出機。
  4. 前記材料受け部が前記抽出室内に装着された状態で、前記材料受け部の下面と前記抽出室の底部の上面との間に前記貫通口に連通する隙間が形成される請求項2又は3に記載の飲料抽出機。
  5. 前記材料受け部の下面に当該下面から突出する複数の受け部側突出部及び前記抽出室の底部の上面に当該上面から突出する複数の基体側突出部の一方又は両方が周方向に分散して設けられ、
    前記材料受け部の下面が前記複数の基体側突出部の上面に当接又は近接する状態、前記抽出室の底部の上面が前記複数の受け部側突出部の下面に当接又は近接する状態、及び、前記複数の基体側突出部の上面が前記複数の受け部側突出部の下面に当接又は近接する状態のうちの何れかの状態で、前記材料受け部が前記抽出室内に装着される請求項2から4の何れか一項に記載の飲料抽出機。
  6. 前記複数の基体側突出部が、前記貫通口の外周縁部から径方向外方に向けて延びる複数の基体側リブで構成され、前記複数の受け部側突出部が、前記受け部側筒状部から径方向外方に向けて延びる複数の受け部側リブで構成されている請求項5に記載の飲料抽出機。
  7. 前記複数の基体側リブ及び前記複数の受け部側リブは、上下側に延びる上下方延出部と、前記上下方延出部の上端から径方向外方に又は前記上下方延出部の下端から径方向内方に延びる横方延出部とを備え、
    前記材料受け部の下面が前記複数の基体側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部に当接又は近接する状態、前記抽出室の底部の上面が前記複数の受け部側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部に当接又は近接する状態、及び、前記複数の基体側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部が前記複数の受け部側リブに形成された前記上下方延出部及び前記横方延出部に当接又は近接する状態のうちの何れかの状態で、前記材料受け部が前記抽出室内に装着される請求項6に記載の飲料抽出機。
  8. 前記材料受け部には、前記密封シール部材により密封される前記外周部よりも外周側に突出する位置決め用突出部が設けられ、
    前記基体に一体形成された前記外壁には、前記材料受け部を前記抽出室内に装着した際、前記位置決め用突出部が入り込む位置決め用凹部が設けられている請求項1から7の何れか一項に記載の飲料抽出機。
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