図1は、実施例にかかるコンテンツ提供システム1の構成を示す。コンテンツ提供システム1では、電子機器10とコンテンツ配信サーバ4とが、インターネットなどのネットワーク3経由で通信可能に接続される。電子機器10は、コンテンツ配信サーバ4に対してリストデータの取得要求や、コンテンツファイルのダウンロード要求を送信し、またコンテンツ配信サーバ4は、電子機器10に対してリストデータや、コンテンツファイルなどを送信する。コンテンツ配信サーバ4は、複数のサーバから構成されてもよい。リストデータには、複数のコンテンツのそれぞれに対応するコンテンツ画像、コンテンツ詳細情報などが含まれる。コンテンツ画像は、コンテンツのパッケージ画像であってよく、アイコン画像として構成される。コンテンツ詳細情報は、コンテンツの内容や、他ユーザからの評価コメントなどを含んでよい。電子機器10は無線通信機能を有し、アクセスポイント2を介してネットワーク3に接続する。
本実施例の電子機器10は、無線LAN(Local Area Network)方式による通信機能を有するが、携帯電話方式などの他の無線通信方式による通信機能を有していてもよく、またUSBケーブルなどの有線ケーブルで外部機器と接続してコンテンツ配信サーバ4と通信する構成であってもよい。
アクセスポイント2は、無線LANで電子機器10を他のアクセスポイントに接続したり、電子機器10をインターネットや有線LANなどのネットワーク3に接続する中継装置として機能する。電子機器10が有線通信機能をもつ場合、電子機器10はたとえばネットワーク3に接続するPC(パーソナルコンピュータ)などを中継装置としてコンテンツ配信サーバ4と接続できる。電子機器10は、たとえば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム機であってよい。コンテンツ提供システム1において、電子機器10は、コンテンツ配信サーバ4にアクセスして、コンテンツをダウンロードするアプリケーションを搭載している。ダウンロードアプリケーションは、コンテンツリストなどを表示して、ユーザのコンテンツ購入を支援する機能をもつ。以下では、電子機器10が、ダウンロードアプリケーションを搭載した携帯型ゲーム機である場合を例にとる。
図2は、実施例にかかる電子機器10の外観の一例を示す。電子機器10の表側、すなわち、ユーザが電子機器10を把持して操作するときにユーザに面する側には、指示入力ボタン21、方向キー22、Rボタン23、Lボタン24、HOMEボタン26などの入力装置20と、表示装置68が備えられている。表示装置68は、横長のディスプレイサイズを有し、電子機器10は、所謂「横持ち」の状態で、ユーザにより把持される。表示装置68には、ユーザの指やスタイラスペンなどによる接触を検知するためのタッチパネル69が併設されている。電子機器10の内部には、電子機器10の傾きを検知するモーションセンサ25が備えられている。なお電子機器10の裏側に、背面タッチパネルが備えられてもよい。
電子機器10の側面には、メモリカードなどの記録メディアを装着するためのスロット(図示せず)が設けられる。また、電子機器10の側面には、ゲームファイルを記録したカートリッジを装着するためのスロット(図示せず)も設けられる。
ユーザは、横長の電子機器10を両手で把持した状態で、例えば、右手親指で指示入力ボタン21を操作し、左手親指で方向キー22を操作し、右手人差し指又は中指でRボタン23を操作し、左手人差し指又は中指でLボタン24を操作することができる。またタッチパネル69を操作する場合には、電子機器10を両手で把持した状態で、それぞれの親指でタッチパネル69を操作してもよく、また電子機器10を左手で把持した状態で、右手でタッチパネル69を操作してもよい。
図3は、電子機器10の機能ブロック図である。表示装置68は、電子機器10の各機能により生成される画像を表示する。表示装置68は、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置であってもよい。タッチパネル69は、表示装置68の上に重ね合わせて設けられ、ユーザの指やペンなどによる接触を検知する。タッチパネル69は、抵抗膜方式、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式など、いずれの方式のものであってもよい。電子機器10では、表示装置68およびタッチパネル69によりディスプレイが構成される。
無線通信モジュール30はIEEE802.11b/g等の通信規格に準拠した無線LANモジュールによって構成され、アクセスポイント(AP)2を介して、ネットワーク3に接続する。携帯電話モジュール32は、ITU(International Telecommunication Union;国際電気通信連合)によって定められたIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)規格に準拠した第3世代(3rd Generation)デジタル携帯電話方式に対応し、携帯電話網6に接続する。携帯電話モジュール32には、携帯電話の電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたSIMカードが挿入される。
入出力部50において、LED(Light Emitting Diode)51は、無線通信モジュール30や携帯電話モジュール32などがデータの送受信をしている際に点滅する。モーションセンサ25は、電子機器10の動きを検知する。マイク52は、電子機器10の周辺の音声を入力する。スピーカ53は、電子機器10の各機能により生成される音声を出力する。ステレオ入出力端子54は、外部のマイクからステレオ音声を入力し、外部のヘッドフォンなどへステレオ音声を出力する。入力装置20は、前述した操作キーなどを含み、ユーザの操作入力を受け付ける。
CPU(Central Processing Unit)40は、メインメモリ44にロードされたプログラムなどを実行し、本実施例ではダウンロードアプリケーションを実行する。GPU(Graphics Processing Unit)42は、画像処理に必要な計算を実行する。メインメモリ44は、RAM(Random Access Memory)などにより構成され、電子機器10で動作するプログラムやデータなどを記憶する。ストレージ46は、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)などにより構成され、内蔵型の補助記憶装置として利用される。
GPS(Global Positioning System)制御部60は、GPS衛星からの信号を受信し、現在位置を算出する。USB制御部61は、USB(Universal Serial Bus)で接続された周辺装置との間の通信を制御する。ビデオ出力制御部64は、HDMIなどの規格に基づいて、外部表示装置へビデオ信号を出力する。メモリカード制御部62は、スロット(図示せず)に装着されたフラッシュメモリなどの記録メディア80との間のデータの読み書きを制御する。リムーバブルな記録メディア80がスロットに装着されると、記録メディア80は、外付け型の補助記憶装置として利用される。メディアドライブ63は、ゲームファイルを記録したゲームカートリッジ70が装着される収容部であり、ゲームカートリッジ70との間のデータの読み書きを制御する。以上の各機能ブロックはバス90によって互いに接続されている。
本実施例のコンテンツ提供システム1において、コンテンツ配信サーバ4は、有料または無料のコンテンツデータを保持している。コンテンツ配信サーバ4は、いわゆるオンラインショップであり、ゲームファイルや、動画ファイルなどのコンテンツを提供する。電子機器10がコンテンツ配信サーバ4にアクセスすると、表示装置68には、コンテンツのリストが表示され、ユーザがコンテンツを選択することで、コンテンツ配信サーバ4からコンテンツデータをダウンロードする。以下、電子機器10の具体的な構成について説明する。
図4は、電子機器10におけるコンテンツ表示機能およびダウンロード機能を実行するための機能ブロックを示す。図4では、メインメモリ44やGPU42などの図示は省略している。電子機器10は、入力装置20、タッチパネル69、入力部92、CPU40、記録メディア80および表示装置68を備える。
CPU40は、インタフェース94、表示制御部100、取得部130、送信部140およびダウンロード実行部150の機能を実行する。これらの各機能は、本実施例のダウンロードアプリケーションにより実現される。取得部130は、コンテンツに関連する表示物のデータを取得する機能を有する。表示制御部100は、ディスプレイに表示する画像を生成する機能を有し、受付部102および表示処理部110を備える。表示処理部110は、複数の表示物を並べてディスプレイに配置する機能を有し、リスト表示部112、詳細情報表示部114、ボタン生成部116、購入画面生成部118、準備画面生成部120、演出表示部122、案内画面生成部124、インジケータ制御部126およびボード画面生成部128を有する。
これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
入力部92は、入力装置20およびタッチパネル69から入力されるユーザによる操作を受け付ける。以下では、ユーザがタッチパネル69を指で操作して、入力部92が入力操作を受け付ける例を示すが、入力装置20における操作ボタンにより、入力操作が生成されてもよい。以下、「タップ」操作は、ユーザが指で画面を軽く叩く操作であり、入力部92は、画面中の入力位置をCPU40に供給すると、CPU40は、叩いた領域に対応付けられている処理を実行させる指示として受け付ける。「スライド」操作は、ユーザが指を画面上でスライドさせる操作であり、入力部92は、画面中で指がスライドした位置をCPU40に供給すると、CPU40は、並べて配置された複数の表示物をスクロールさせる指示として受け付ける。
記録メディア80は、ダウンロードアプリケーションが使用するデータを記録する。なお、記録メディア80の代わりに、他の記録装置、たとえばストレージ46が利用されてもよい。
以下、電子機器10がコンテンツ配信サーバ4にアクセスして、コンテンツファイルをダウンロードする手順を示す。電子機器10の電源投入時や、ユーザがメニュー表示を指示したときに、表示装置68にメニュー画面が表示される。メニュー画面には、実行可能なアプリケーションのアイコン画像が並べられる。
図5は、表示装置68に表示されるメニュー画面の一例を示す。メニュー画面の最上部にインフォメーションバー218が設けられる。インフォメーションバー218には、バッテリの状態や通信環境を表現する情報が表示される。インフォメーションバー218の下方には、実行可能なアプリケーションのアイコン画像200a〜200eが配列される。各アイコン画像200は、アプリケーションに関連づけられており、ユーザが、メニュー画面において、実行したいアイコン画像200を選択すると、そのアイコン画像200により特定されるアプリケーションを実行する環境が整えられる。
たとえば、アイコン画像200aは、Web接続アプリケーションを特定し、アイコン画像200bは、電子メールのアプリケーションを特定し、アイコン画像200cは、オンラインショップにアクセスして、コンテンツファイルをダウンロードするアプリケーションを特定する。また、アイコン画像200d、200eは、ゲームタイトルを特定する。
ユーザは、メニュー画面において、アイコン画像200をタップすることで、アイコン画像200の選択操作を行う。タップ位置はタッチパネル69により検出されて、入力部92がCPU40に供給する。なおユーザは、入力装置20を操作してメニュー画面上でカーソルを動かし、所定の決定操作をした場合に、入力部92が、カーソルが指定するアイコン画像200の選択操作を受け付けてもよい。
本実施例では、メニュー画面のアイコン画像200が選択されると、すぐにアイコン画像200で特定されるアプリケーションを開始するのではなく、アプリケーションに関連する表示画面を生成して、表示装置68に表示する。以下において、この表示画面を、「ボード画面」と呼ぶ。本実施例では、ユーザがアイコン画像200cを選択して、電子機器10が、オンラインショップであるコンテンツ配信サーバ4に接続する例を示す。
図6は、ボード画面の一例を示す。ボード画面生成部128は、メニュー画面において選択されたアイコン画像200cに対応するボード画面を生成する。ボード画面の中央には開始ボタン202が配置され、開始ボタン202の周囲には、関連する各種の関連情報204a〜204dが配置されている。関連情報204は、コンテンツ配信サーバ4から配信されるお知らせであってよい。電子機器10は、最新の関連情報204をコンテンツ配信サーバ4から予め取得しておいてもよいし、またボード画面を表示する際に取得してもよい。
表示装置68の右上隅には、インフォメーションバー218の一部に重なってインジケータ210が形成されている。電子機器10において、様々なアプリケーションがステータスの変化を検出すると、その検出した変化がインジケータ制御部126に通知される。インジケータ制御部126は、通知を受けると、通知をしたアプリケーションの種類の数をカウントし、そのカウント値をインジケータ210の表示領域に表示する。たとえば、メールアプリケーションが新着メールを受信すると、その情報がインジケータ制御部126に通知され、インジケータ制御部126は、カウントする。また、ダウンロードアプリケーションが、ダウンロードの完了をインジケータ制御部126に通知すると、インジケータ制御部126がカウントする。図6に示す例では、インジケータ210の表示領域に「4」が表示されているが、これは、4種類のアプリケーションから、状態変化の通知があったことを意味している。ユーザが、インジケータ210をタップすると、インジケータ制御部126が、アプリケーションの状態変化の通知画面を表示する。
後述するが、電子機器10がコンテンツファイルをダウンロードしている最中、インジケータ210の中の模様が回転するような演出が施されて、ユーザにダウンロード中であることを報知する。ダウンロードアプリケーションは、ダウンロード完了したことを状態変化として検出する一方で、ダウンロード中であることは状態変化として検出しない。そのため、ダウンロードアプリケーションがダウンロードを開始しても、インジケータ210の表示領域に表示される数字に変更はなく、ダウンロードが完了すると、数字が1つインクリメントされる。ダウンロード中に、ユーザがインジケータ210をタップすると、ダウンロードの進捗確認画面が表示される。なお、ダウンロード完了後に、ユーザがインジケータ210をタップすると、ダウンロード完了した旨が、状態変化の通知画面に更新情報として表示される。状態変化の通知画面と、ダウンロードの進捗確認画面は、画面上部に設けられたタブを選択することで、それぞれ表示されるようになっている。
ユーザが開始ボタン202をタップすると、ダウンロードアプリケーションが起動される。ダウンロードアプリケーションは、ユーザにコンテンツを効率的に提示して、コンテンツを容易に選択できるインタフェースを提供する。
図7は、コンテンツ提示画面のトップ画面を示す。トップ画面は、画面上下に分割された複数の表示領域を含んで構成される。この例では、ディスプレイの上部に形成されるインフォメーションバー218の下方において、上から順にタブ表示領域220、コンテンツ表示領域222、タブ表示領域224、カテゴリ表示領域226、228、230が設けられる。各表示領域には、GUI(Graphical User Interface)が形成されて、ユーザのタップ操作により、選択されたGUIに紐付けられている処理が実行される。
タブ表示領域220には、ゲームコンテンツを提示するためのタブ221a、ビデオコンテンツを提示するためのタブ221b、および検索ボタン221cが設けられる。ゲーム用のタブ221aおよびビデオ用のタブ221bは、いずれかが選択されて、選択されたコンテンツの提示画面が形成される。トップ画面では、デフォルトでタブ221aが選択されており、図7に示す例では、ゲーム用のタブ221aが選択されて、ゲームコンテンツの提示画面が表示されている。なお、前回のダウンロードアプリケーション終了時に、トップ画面において選択されていたゲームまたはビデオのコンテンツ提示画面が、今回のトップ画面起動時に表示されるようにしてもよい。検索ボタン221cがタップされると、検索ウィンドウが形成される。
タブ表示領域220におけるいずれかのタブ221がタップされると、タブ表示領域220の下方の表示が全て切り替わる。たとえば図7に示すトップ画面において、タブ221bが選択されると、タブ表示領域220の下方の表示が、ビデオコンテンツを提示するための画面に切り替えられる。
コンテンツ表示領域222には、複数のコンテンツ画像223a、223b、223cが表示される。ユーザが、コンテンツ表示領域222に指を置き、左右方向にスライドすると、指をスライドした方向にコンテンツ画像がスクロールする。コンテンツ表示領域222に表示されるコンテンツ画像223は、コンテンツ配信サーバ4の運営者により任意に定められ、通常は、ユーザに特にお勧めのコンテンツ画像223が配置されることが多い。ユーザが、所定のコンテンツ画像223をタップすると、後述する図10の画面に遷移して、コンテンツの詳細情報が提示される。
タブ表示領域224には、複数のタブ225a、225b、225c、225dが設けられる。タブ225aは、お奨めコンテンツリストを表示するためのインデックスGUI、タブ225bは、新着コンテンツリストを表示するためのインデックスGUI、タブ225cは、人気順コンテンツリストを表示するためのインデックスGUI、タブ225dは、全てのコンテンツリストを表示するためのインデックスGUIである。いずれかのタブ225がタップされると、タブ表示領域224の下方の表示が全て切り替わり、それぞれのタブ225に対応付けられたコンテンツリストが表示される。なお、それぞれのタブ225には、カテゴリリストが対応付けられていてもよく、たとえばタブ225aが選択されたときに、お奨めコンテンツを抽出したカテゴリリストが表示されてもよい。
カテゴリ表示領域226には、スポーツゲームのカテゴリを選択するためのカテゴリ画像227が表示される。カテゴリ表示領域228には、アクションゲームのカテゴリを選択するためのカテゴリ画像229が表示される。カテゴリ表示領域230には、アドベンチャゲームのカテゴリを選択するためのカテゴリ画像231が表示される。カテゴリ画像227、229、231は、ゲームのカテゴリを表現するアイコン画像であり、図示されるようにテキストでカテゴリが表記されていてもよく、また絵でカテゴリが表現されてもよい。また、各カテゴリ表示領域にはカテゴリ画像しか示していないが、カテゴリ画像の右側に、カテゴリの説明情報が配置されてもよい。いずれかのカテゴリ表示領域226、228、230がタップされると、対応付けられているカテゴリのコンテンツリストが表示される。
図4を参照して、ユーザが開始ボタン202(図6)をタップすると、取得部130が、コンテンツに関連する表示物のデータを、コンテンツ配信サーバ4から取得する。コンテンツに関連する表示物のデータは、表示リストを生成するためのリストデータを含み、リストデータには、リスト情報、カテゴリを特定するカテゴリ画像、コンテンツを特定するコンテンツ画像、コンテンツの内容を示すコンテンツ詳細情報、リンク情報などが含まれる。リスト情報は、リストとして表示する複数の表示物を特定する情報、および複数の表示物の並び順を含み、カテゴリ毎、またコンテンツ毎に用意されている。リンク情報は、カテゴリ画像、コンテンツ画像、コンテンツ詳細情報などの記録メディア80における格納位置を示し、リスト情報に含まれる表示物の特定情報は、リンク情報により設定されていてよい。取得部130は、リンク情報にしたがって、取得したリストデータを記録メディア80に記録する。
リスト表示部112は、記録メディア80に記録されたリストデータをもとに、図7に示すコンテンツ提示画面のトップ画面において、複数の表示物を並べて配置する。トップ画面においては、インフォメーションバー218の下方に、タブ表示領域220が形成されており、リスト表示部112は、タブ表示領域220の下方のコンテンツ表示領域222に、コンテンツリストに含まれる複数のコンテンツ画像223a、223b、223cを並べて配置する。またコンテンツ表示領域222の下方にはタブ表示領域224が形成され、リスト表示部112は、タブ表示領域224の下方に、カテゴリ画像227、229、231を並べて配置する。
ボタン生成部116は、ディスプレイの右下隅部に、オプションボタン240を生成する。オプションボタン240は、オプションメニューを表示するためのGUIであり、ユーザがオプションボタン240をタップすると、たとえば取引履歴やダウンロードリストなどのメニューが表示される。オプションボタン240は、常にディスプレイの右下隅部に表示される。
図7に示すように、トップ画面においては、複数のカテゴリ画像を並べたカテゴリリストが、タブ表示領域224の下方に表示される。カテゴリリストは、複数のカテゴリ画像227、229、231を画面縦方向に並べて配置することで構成されており、カテゴリ表示領域226、228、230は、カテゴリのリスト表示領域242を形成している。本実施例の電子機器10は携帯型の端末装置であり、表示装置68のディスプレイサイズは大きくない。そのため、図示されるように、カテゴリリストに含まれるカテゴリ画像の数は、3つに制限されている。
そこで本実施例の電子機器10では、ユーザが、リスト表示領域242に指を置いて、上方向にスライド操作すると、カテゴリリストが上方向にスクロールされるとともに、リスト表示領域242が拡張されるようになっている。リスト表示領域242において、ユーザが上方向のスライド操作を行うと、受付部102が、スクロール指示として受け付ける。リスト表示部112は、スクロール指示をもとに、リスト表示領域242を拡張しつつ、カテゴリリストを上方向にスクロールする。
図8(a)は、トップ画面のスクロール中の状態を示す。図7に示す状態から、リスト表示部112が、上方向のスクロール指示を受け付けると、コンテンツ表示領域222を上方向に消していく、一方で、新たなカテゴリ表示領域232を下から表示していく。図8(b)は、コンテンツ表示領域222が完全に消えた状態を示す。これにより、リスト表示領域242は、4つのカテゴリ表示領域226、228、230、232で構成され、4つのカテゴリ画像227、229、231、233が表示されるようになる。このように、カテゴリリストをスクロールする際には、スクロール対象ではない(カテゴリリストに含まれない)コンテンツ表示領域222を消し去り、代わりにカテゴリ表示領域232を生成することで、表示するカテゴリ画像の数を増やすことができる。なお図8(b)の状態から、カテゴリリストをさらに上方向にスクロールしても、タブ表示領域220、224は、そのまま表示され続け、したがって、カテゴリリストは、4つのカテゴリ画像を表示するリスト表示領域242の中でスクロールされることになる。
タブ表示領域220、224には、画面を切り替えるためのタブが形成されており、スクロール中であっても、表示装置68に残しておくことが好ましい。一方で、カテゴリリストをスクロールする際には、ユーザがコンテンツ表示領域222を利用する可能性は低いため、表示装置68から消し去り、カテゴリリストに含まれるカテゴリ画像の数を増やす方が有意義である。そこで、カテゴリリストのスクロール中は、スクロール対象ではないコンテンツ表示領域222を消して、より多くのカテゴリ選択肢をユーザに提供するようにしている。
ユーザは、トップ画面において、リスト表示領域242に含まれるカテゴリ画像ないしはカテゴリ表示領域をタップすると、受付部102が、並べて配置された表示物(カテゴリ画像ないしはカテゴリ表示領域)に対する選択指示を取得する。このときリスト表示部112は、選択された表示物を含む複数の表示物を並べて表示しつつ、選択された表示物に対応付けられている表示物を表示する。
具体的に受付部102が、カテゴリリストに含まれるカテゴリの選択指示を取得すると、リスト表示部112は、カテゴリの選択指示を受け取り、カテゴリリストに含まれるカテゴリ画像を並べて表示しつつ、選択されたカテゴリ画像に対応付けられているコンテンツリストを表示する。以下、トップ画面において、カテゴリ画像229がタップされて、受付部102が、アクションゲームのカテゴリの選択指示を取得した例を示す。
図9は、コンテンツリストの表示画面を示す。受付部102が、アクションゲームの選択指示を取得すると、リスト表示部112は、表示装置68の表示領域を2つに分割する。図示されるように、コンテンツリストの表示画面において、インフォメーションバー218とタブ表示領域220は常に表示されるため、リスト表示部112は、その下方の表示領域を左右に第1領域250と第2領域252に分割する。なお、図9では、第1領域250と第2領域252の境界を示すべく、点線で境界線254を示しているが、実際の画面において境界線254は表示される必要はない。
リスト表示部112は、最左の第1領域250に、1つ前の画面(トップ画面)にて表示されていた表示物を表示する。第1領域250に表示される対象は、少なくとも、前画面において選択された表示物を含む。この例では、トップ画面において、アクションゲームのカテゴリ画像229が選択されているため、リスト表示部112は、第1領域250に、少なくともカテゴリ画像229を表示する。リスト表示部112は、前画面にて表示されていた全てのカテゴリ画像を表示する必要はないが、カテゴリ画像229に隣り合うカテゴリ画像227、231を表示することが好ましい。第1領域250において、ユーザは、上下方向のスライド操作により、カテゴリリストをスクロールさせることができる。
一方で、リスト表示部112は、第2領域252に、アクションゲームのコンテンツリストを表示する。リスト表示部112は、記録メディア80に記録されているアクションゲームのリストデータを参照して、表示に使用するコンテンツ画像260およびコンテンツ情報262を取得して、第2領域252のコンテンツ表示領域に表示する。この例では、コンテンツ表示領域256aに"AAA action"ゲームのコンテンツ画像260a、コンテンツ情報262aが表示され、コンテンツ表示領域256bに"BBB action"ゲームのコンテンツ画像260b、コンテンツ情報262bが表示され、コンテンツ表示領域256cに"CCC action"ゲームのコンテンツ画像260c、コンテンツ情報262cが表示され、コンテンツ表示領域256dに"DDD action"ゲームのコンテンツ画像260d、コンテンツ情報262dが表示されている。第2領域252において、ユーザは、上下方向のスライド操作により、複数のコンテンツ画像260を並べて配置したコンテンツリストをスクロールさせることができる。
第1領域250において、選択されているカテゴリ画像229は、並べて配置する他のカテゴリ画像227、231よりも大きく表示される。これにより、ユーザは、どのカテゴリが選択されているかを容易に確認できるようになる。なお、選択されているカテゴリ画像229は、第1領域250において、縦方向略中央に配置される。この略中央の領域は、フォーカス領域と呼ばれ、カテゴリ画像をフォーカス領域に配置することで、そのカテゴリ画像が選択されるようになる。したがって、ユーザが第1領域250におけるカテゴリリストをスクロールして、任意のカテゴリ画像がフォーカス領域に配置されると、そのカテゴリ画像に対応付けられているカテゴリが選択され、リスト表示部112が、そのカテゴリのコンテンツリストを第2領域252に表示する。なお、カテゴリの選択は、第1領域250においてユーザがカテゴリ画像をタップすることでも行われ、たとえば図9において、ユーザがカテゴリ画像227をタップすると、カテゴリ画像227がフォーカス領域に自動で移動し、リスト表示部112が、スポーツゲームのコンテンツリストを第2領域252に表示する。
このように、リスト表示部112は、表示画面を遷移した後に、前画面において選択された表示物(つまり画面遷移の契機となった表示物)を少なくとも含む複数の表示物を並べて表示することで、ユーザは、前画面に戻らなくても、前画面における選択操作をあらためて実行することが可能となる。本実施例のダウンロードアプリケーションでは、カテゴリを選択すると、そのカテゴリに属するコンテンツリストが表示される階層構造を基本としている。この階層構造で説明すると、階層を遷移していく際に、1つ上の階層で表示していたカテゴリリストを左側に表示することで、その階層に戻ることなく、カテゴリの変更を行うことができ、コンテンツリストを切替表示することが可能となる。
なおボタン生成部116は、ディスプレイの左下隅部に、戻るボタン244を生成する。戻るボタン244は、1つ前の画面に遷移するためのGUIであり、ユーザが戻るボタン244をタップすると、1つ前の画面に戻ることができる。本実施例のリスト表示部112は、前画面で表示していたリストを最も左側の領域に表示しているが、図9に示すように、第1領域250では、表示するスペースも狭く、カテゴリ画像しか表示されないため、前画面の詳細が見たい場合などに、ユーザは、戻るボタン244をタップすればよい。なお、トップ画面では、戻る先がないため、戻るボタン244は表示されない。
ボタン生成部116は、戻るボタン244およびオプションボタン240を、いずれもディスプレイの下側隅部に形成している。本実施例の電子機器10は、横長の筐体を有しており、ユーザは、左右の手で筐体の左側および右側を把持することが多い。そのため、タッチパネル69の操作は、左右の親指でなされることが多く、戻るボタン244およびオプションボタン240を、ディスプレイの上方に配置すると、親指では操作しづらいことを、本発明者は見いだした。そこで、ボタン生成部116は、戻るボタン244およびオプションボタン240を、常にディスプレイの下側隅部に配置することとし、親指での操作性を高めつつ、他の表示物の邪魔にならないようにしている。なお、常に下側隅部に配置するとは、第1領域250や第2領域252におけるリストのスクロール時においても、下側隅部に配置し続けることを意味している。隅部のみにボタンを配置することで、ツールバー上などにボタンを配置する場合と比べて、表示スペースを有効に活用できるという利点がある。
ユーザが、コンテンツリストの表示画面で、いずれかのコンテンツ画像260(またはコンテンツ表示領域256)をタップすると、受付部102が、並べて配置された表示物に対する選択指示を取得する。このときリスト表示部112は、選択された表示物を含む複数の表示物を並べて表示しつつ、選択された表示物に対応付けられている表示物を表示する。
具体的に受付部102が、コンテンツリストに含まれるコンテンツの選択指示を取得すると、リスト表示部112は、コンテンツの選択指示を受け取り、コンテンツリストに含まれるコンテンツ画像260を並べて表示し、また詳細情報表示部114は、コンテンツの選択指示を受け取り、選択されたコンテンツ画像260に対応付けられているコンテンツの詳細情報を表示する。図9に示すコンテンツリストの表示画面において、コンテンツ画像260bがタップされて、受付部102が、"BBB action"ゲームの選択指示を取得した例を示す。
図10は、コンテンツ詳細情報の表示画面を示す。受付部102が、BBBアクションゲームの選択指示を取得すると、リスト表示部112は、表示装置68の表示領域を3つに分割する。図示されるように、タブ表示領域220は常に表示されるため、リスト表示部112は、その下方の表示領域を左右に第1領域270、第2領域272、第3領域274に分割する。
リスト表示部112は、最左の第1領域270に、1つ前の画面にて表示されていた表示物を表示する。第1領域270に表示される対象は、少なくとも、前画面において選択された表示物を含む。この例では、コンテンツリスト表示画面において、コンテンツ画像260bが選択されたため、リスト表示部112は、第1領域270に、少なくともコンテンツ画像260bを表示する。リスト表示部112は、前画面にて表示されていた全てのコンテンツ画像260を表示する必要はないが、コンテンツ画像260bに隣り合うコンテンツ画像260a、260cを表示することが好ましい。第1領域250において、ユーザは、上下方向のスライド操作により、コンテンツリストをスクロールさせることができる。
詳細情報表示部114は、第2領域272に、選択されたBBBアクションゲームの詳細情報280を表示する。詳細情報表示部114は、記録メディア80からBBBアクションゲームの詳細情報280を取得し、第2領域272に表示する。第2領域272には、購入ボタン282が表示され、ユーザが購入ボタン282をタップすると、コンテンツの購入画面が生成される。
第1領域270において、選択されているコンテンツ画像260bは、並べて配置する他のコンテンツ画像260a、260cよりも大きく表示される。これにより、ユーザは、どのコンテンツが選択されているかを容易に確認できるようになる。なお、選択されているコンテンツ画像260bは、第1領域270において、縦方向略中央に配置される。図9においても説明したように、第1領域270における略中央の領域は、フォーカス領域と呼ばれ、コンテンツ画像をフォーカス領域に配置することで、そのコンテンツ画像が選択されるようになる。したがって、ユーザが第1領域270におけるコンテンツリストをスクロールして、任意のコンテンツ画像がフォーカス領域に配置されると、そのコンテンツ画像に対応付けられているコンテンツが選択され、詳細情報表示部114が、そのコンテンツの詳細情報280を第2領域272に表示する。なお、コンテンツの選択は、第1領域270においてユーザがコンテンツ画像をタップすることでも行われ、たとえば図10において、ユーザがコンテンツ画像260aをタップすると、コンテンツ画像260aがフォーカス領域に自動で移動し、詳細情報表示部114が、AAAアクションゲームの詳細情報280を第2領域272に表示する。
このように、リスト表示部112は、表示画面を遷移した後に、前画面において選択された表示物を少なくとも含む複数の表示物を並べて表示することで、ユーザは、前画面に戻らなくても、前画面における選択操作をあらためて実行することが可能となる。
リスト表示部112は、最右の第3領域274に、選択されているBBBアクションゲームに関連するコンテンツリストを表示する。第3領域274には、過去にBBBアクションゲームを購入した人が購入したゲームのコンテンツ画像284a〜284cがコンテンツリストとして表示される。したがって、第1領域270においてフォーカス領域に配置されるコンテンツ画像に変更があると、リスト表示部112は、選択されたコンテンツ画像に対応するコンテンツリストを記録メディア80から読み出して、第3領域274に表示する。
なお、ユーザが第3領域274においてコンテンツ画像284をタップすると、リスト表示部112は、そのコンテンツ画像を第1領域270のフォーカス領域に配置し、詳細情報表示部114は、そのコンテンツ画像の詳細情報を第2領域272に表示する。またリスト表示部112は、第3領域274に、選択されたコンテンツ画像に対応するコンテンツリストを表示する。なお、図7のトップ画面において、コンテンツ画像223がタップされた場合も同様である。
このときリスト表示部112は、第1領域270において、フォーカス領域の上下に、コンテンツ画像が選択されたときの上下に表示されていたコンテンツ画像を表示する。たとえば、図10において、コンテンツ画像284bがされた場合、リスト表示部112は、第1領域270において、コンテンツ画像284bをフォーカス領域に配置し、フォーカス領域の上にコンテンツ画像284aを、フォーカス領域の下にコンテンツ画像284cを配置する。また図7において、コンテンツ画像223bがタップされた場合、リスト表示部112は、第1領域270において、コンテンツ画像223bをフォーカス領域に配置し、フォーカス領域の上にコンテンツ画像223aを、フォーカス領域の下にコンテンツ画像223cを配置する。これにより、画面遷移後も、コンテンツ画像選択時のコンテンツリストを残すことができる。
なお、フォーカス領域の前後には、選択されたコンテンツ画像が属するコンテンツリストが表示されてもよい。また、フォーカス領域の前後には、コンテンツ画像が表示されなくてもよい。
図11は、コンテンツの購入画面を示す。受付部102が、購入ボタン282の選択指示を取得すると、購入画面生成部118が、購入画面を生成して、詳細情報の表示画面に重畳表示する。ユーザが、購入ボタン286をタップすると、送信部140が購入情報をコンテンツ配信サーバ4に送信し、コンテンツ配信サーバ4における課金処理が終了すると、コンテンツの購入が完了する。
図12は、ダウンロードの準備画面を示す。コンテンツ配信サーバ4が、会計処理を終了すると、電子機器10が、購入したコンテンツファイルのダウンロード準備を行う。準備画面生成部120は、ダウンロードの準備画面を生成し、詳細情報の表示画面に重畳表示する。送信準備が完了すると、準備画面生成部120が、準備画面の表示を終了する。
本実施例において、ダウンロード実行部150は、バックグラウンドでコンテンツファイルをダウンロードする。バックグラウンドでダウンロードすることで、ユーザは、コンテンツファイルのダウンロード中も、電子機器10を操作することが可能となる。一方で、バックグラウンドでダウンロードをする場合、ユーザは、ダウンロードの進捗状況を把握しづらいという問題もある。
そこで、ダウンロード準備が完了し、ダウンロード実行部150が、コンテンツファイルのダウンロードを開始すると、ユーザに対して、ダウンロードの開始をユーザに知らせるための演出が行われる。
図13は、演出内容を説明するための図である。演出表示部122は、ダウンロードの開始をユーザに知らせるための演出を実行する。図6を参照して、ユーザは、ダウンロードの進捗を、ボード画面右上のインジケータ210をタップすることで確認することができる。インジケータ制御部126は、図6に示すボード画面においてインジケータ210を画面右上隅に表示する。ここでは、インジケータ210が、ダウンロードの進捗確認画面を表示するためのボタンであることを説明するが、前述したように、インジケータ210は、アプリケーションの状態変化の通知画面を表示するためのボタンでもある。
図13に示す画面において、インジケータ210は表示されていない。そのため、演出表示部122は、図6に示すボード画面におけるインジケータ210の位置を、ユーザに印象付けるための演出を行う。具体的に演出表示部122は、所定の画像を、インジケータ210が表示されるべき位置(ここでは、画面右上隅の位置)に移動させる。なお、インジケータ210が表示されるべき位置とは、インジケータ210が表示されていないが、別画面において表示される位置と、インジケータ210が表示されている場合のその位置とを含む。この画像は、図示するように、ダウンロードするコンテンツファイルのコンテンツ画像290であってよい。演出表示部122は、コンテンツ画像290を、まず最初に画面中央に表示し、画面中央から次第に小さくして画面右上隅に吸い込まれるように表示する。図13に示す画面において、インジケータ210は表示されていないが、右上隅にコンテンツ画像290が吸い込まれていったことを印象づけることで、ユーザがボード画面を表示したときに、インジケータ210を見つやすくなる演出を行っている。なお、コンテンツ画像290が右上方向に移動していく際に、仮のインジケータ画像を画面右上隅に表示し、仮のインジケータ画像に吸い込まれるような演出を行うことで、ユーザに、インジケータ210の存在を印象づけることが可能となる。
なお、この演出において、コンテンツ画像290の出発位置(初期表示位置)は、画面中央に限られず、別の位置であってもよい。また図10に示すコンテンツ画像260bが、インジケータの表示されるべき位置に移動するように演出が行われてもよい。このとき、第1領域270に表示されているコンテンツ画像260bは、そのまま残り、その複製物がインジケータの表示されるべき位置に移動されてもよい。なお、本実施例では、インジケータ制御部126がインジケータ210をボード画面の右上隅に表示するとしているが、インジケータ210の表示位置は、固定されてなくてもよい。この場合、演出表示部122は、インジケータ制御部126に対してインジケータ210の表示位置を問い合わせ、その位置に対して、コンテンツ画像290を移動させるような演出を行えばよい。演出表示部122による演出が終了すると、案内画面生成部124が、ダウンロードの進捗に関する案内画面を表示する。
図14は、案内画面を示す。案内画面は、ユーザがダウンロードの進捗状況を確認する際に、ユーザが操作するべきインジケータに関する情報を含み、具体的に案内画面生成部124は、案内画面において、操作情報292、インジケータ画像294および確認ボタン296を表示する。操作情報292は、進捗確認画面を表示するための手順を示す。ユーザは、操作情報292を見ることで、HOMEボタン26を押して、インジケータ210をタップすれば、ダウンロードの進捗確認画面を表示できることを知ることができる。
本発明者は、試行錯誤の結果、この案内画面を設計するに至った。理想的にいえば、ユーザは操作情報292を見れば、ダウンロードの進捗確認画面の表示手順を知ることができる。しかしながら、本発明者は、必ずしも案内画面のテキストをユーザが読まない可能性もあることに配慮し、案外画面を設計している。
案内画面生成部124は、確認ボタン296を形成し、案内画面が自動的に消えることのないようにしている。ユーザが確認ボタン296をタップして、受付部102が確認指示を受け付けるまで、案内画面生成部124は、案内画面を表示し続ける。これにより、ユーザのタップ操作の際に、案内画面は、操作情報292を読む機会を提供することができ、ユーザは手順を理解した後、案内画面を閉じるようになる。受付部102が確認指示を受け付けると、案内画面生成部124は、案内画面の表示を終了する。このように、案内画面を閉じるために、タップ操作を強制的にさせることで、操作情報292への注意喚起を高めることが可能となる。
なお、操作情報292はテキストであるため、ユーザに読むという行為を必要とさせる。そこで、さらにユーザの表示手順への理解を高めるべく、案内画面生成部124は、ボード画面におけるインジケータ210の表示態様を、インジケータ画像294により提供する。インジケータ画像294は、インジケータ210の画像を表現しているが、さらに、その左側に、ボード画面においてインジケータ210の左に実際に配置されるバッテリ画像も示しておくことで、ボード画面におけるインジケータ210の表示態様を、ユーザに知らしめることができる。演出表示部122による演出と合わせて、案内画面生成部124が案内画面を生成することで、ユーザは、ダウンロードの進捗確認画面の表示手順を理解できるようになる。
なお案内画面生成部124は、ユーザがコンテンツファイルを最初にダウンロードするときにだけ、この案内画面を生成してもよい。ユーザが表示手順を一度理解すれば、再度案内する必要もないため、案内画面生成部124は、初回ダウンロード時に限り、案内画面を表示する。逆に言えば、一回の案内で、ユーザが完全に理解できるように、本実施例の案内画面は設計されている。
ユーザが確認ボタン296をタップした後、HOMEボタン26を押下すると、ボード画面生成部128がボード画面を表示する。図15は、ボード画面を示す。コンテンツファイルのダウンロード中、インジケータ制御部126は、インジケータ210の表示領域の中で、ダウンロード中であることを知らせるための演出、具体的には模様300をぐるぐる回すような演出を行う。既述したように、インジケータ210の表示領域に書き込まれる数字は、コンテンツファイルが開始されたことをもって、増えることはない。あくまでも、ダウンロードが完了したときに、インクリメントされるものである。そのため、ダウンロード中は、模様をぐるぐる回すような演出を行うことで、ユーザに、ダウンロード中であることを知らしめるようにしている。これにより、ユーザはダウンロード中であることを認識できる。ユーザがインジケータ210をタップすると、受付部102がインジケータ210の選択指示を受け付け、インジケータ制御部126が、図16に示すダウンロード進捗確認画面をボード画面上に表示する。なお、この画面において、タブ304が選択されたときに、図示される進捗確認画面が表示され、タブ302が選択されたときには、4種類のアプリケーションからのお知らせを含む状態変化の通知画面が表示される。進捗確認画面においては、ユーザが、プログレスバーを確認することで、バックグラウンドダウンロードの進捗状況を確認することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、図7〜図14に示すダウンロードアプリケーションが提供する画面に、インジケータ210が表示されてもよい。この場合、図13で説明した演出は、実際に表示されているインジケータ210に、コンテンツ画像290が吸い込まれるような演出となる。また、図14に示す操作情報292は、「ダウンロードの進み具合を確認するには、画面右上のお知らせインジケータをタップしてください。」と変更される。