JP2014041528A - 端末装置および電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】端末装置の処理能力が安定動作する温度範囲を広げる事を可能にする。
【解決手段】プロセッサを内蔵する端末100は、端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部と、端末100の内部温度を計測するための温度センサ112と、を備え、プロセッサは、電気機器を装着することにより予め冷却が開始されることで発熱許容量が増加し、さらに動作時に計測される内部温度に従って、処理能力を変更する。
【選択図】図1

Description

この発明は端末装置および電気機器に関し、特に、装着される電気機器により冷却される端末装置および装着する端末装置の冷却機能を備える電気機器に関する。
携帯端末装置など情報処理端末装置に、マルチコアCPU(Central Processing Unit)に代表されるような高性能なCPUが搭載される場合には、動作に伴う発熱の対策をとる必要がある。
温度上昇を抑えるためには、CPUのコア動作数や動作周波数を低減せざるを得ない(性能に制限をかける必要がある)という、現状の製品開発における課題がある。
そこで、このような発熱に伴う温度上昇を抑制する方法として、たとえば、特許文献1(特開2006−148465号公報)では、クレードル装置(通気孔あり)内のファンからの送風により、載置した状態の携帯端末機を冷却する方法が示されている。
また、特許文献2(特開2007−88535号公報)は、載置した状態の携帯端末装置の消費電流を確認することでクレードル内の冷却ファンのON/OFFおよび強/弱を制御する。
また、特許文献3(特開2002−163038号公報)では、温度センサからの情報をもとに電池パックに内蔵したCPUを用いて、コンピュータ装置のCPUに対する温度上昇抑制措置(クロック周波数低減、パワーオフなど)を実行する。
また、特許文献4(特開2004−334322号公報)では、情報提供装置が置かれた環境(車内または家庭内)に応じて、載置した状態の情報提供装置の内部温度を低減させるように制御(CPUのクロック周波数制限など)するクレードルが示される。
特開2006−148465号公報 特開2007−88535号公報 特開2002−163038号公報 特開2004−334322号公報
上述した各特許文献で示されている各種の冷却機能によれば、携帯端末が高温となる場合(携帯端末の動作により温度が上昇する場合と、外部環境により温度が上昇する場合)に、携帯端末で発生する熱をファンなどで放熱させる、あるいは発生する熱を減少させる、
または処理能力を下げて、携帯端末の温度が許容限界を超えないように下げるものである。
一方で、ユーザ側の要望としては、処理能力の高い携帯端末を利用しているのであるから、安定して高い能力を提供して欲しいとの要望がある。しかしながら、上述した各文献に開示の方法では、高温になると冷却し、または処理能力を下げるものであるから、高い処理能力を安定供給するという当該要望に応えることが困難であった。
それゆえに、本発明の目的は、予め端末装置を冷却することによって処理能力が高い状態で安定動作する温度範囲を広げる事を可能にする端末装置および電気機器を提供することである。
この発明のある局面に従う端末装置は、プロセッサと、端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部と、端末装置の内部温度を計測するための温度センサと、を備え、プロセッサは、電気機器による冷却時に計測される内部温度に従って、処理能力を変更する。
好ましくは、プロセッサは、計測される内部温度に基づきプロセッサの処理能力を変更するための変更指令に従って、処理能力を変更する。
好ましくは、プロセッサは、複数の処理ユニットを有し、変更指令は、複数の処理ユニットのうち動作するべき処理ユニット数を指定するユニット変更指令を含む。
好ましくは、複数の処理ユニットそれぞれは、他の処理ユニットと同一または異なる処理能力を有し、複数の処理ユニットそれぞれが異なる処理能力を有する場合には、ユニット変更指令は、複数の処理ユニットのうち、動作するべき処理ユニットを当該処理ユニットの処理能力で指定するデータを含む。
好ましくは、変更指令は、プロセッサの電源電圧を変更するための電圧変更指令を含む。
好ましくは、変更指令は、プロセッサの動作周波数を変更するための周波数変更指令を含む。
好ましくは、端末装置は、さらに、計測される内部温度を、装着される電気機器に送信し、電気機器から、計測される内部温度に基づく変更指令を受信する。
好ましくは、計測される内部温度に基づく冷却の進行を表す情報を出力する手段を、さらに備える。
好ましくは、情報を出力する手段は、端末装置が電気機器から取り外される際に、冷却の進行を表す情報を出力する手段を含む。
好ましくは、端末装置が電気機器から取り外される際に、プロセッサは、処理能力を低くする。
この発明の他の局面に従う電気機器は、プロセッサを内蔵する端末装置を取外し可能に装着するための装着部と、装着される端末装置を冷却するための冷却部と、装着される端末装置と通信するための通信部と、装着される端末装置から、当該端末装置の内部温度を受信するための温度受信部と、温度受信部により受信される内部温度に従って、プロセッサの処理能力を変更するように、装着される端末装置を制御する端末制御部と、を備える。
好ましくは、端末制御部は、受信する内部温度に基づきプロセッサの処理能力を変更するための変更指令を生成し、通信部に、生成された変更指令を送信させる。
好ましくは、プロセッサは、複数の処理ユニットを有し、変更指令は、複数の処理ユニットのうち動作するべき処理ユニット数を指定するユニット変更指令を含む。
好ましくは、複数の処理ユニットそれぞれは、他の処理ユニットと同一または異なる処理能力を有し、複数の処理ユニットそれぞれが異なる処理能力を有する場合には、ユニット変更指令は、複数の処理ユニットのうち、動作するべき処理ユニットを当該処理ユニットの処理能力で指定するデータを含む。
好ましくは、変更指令は、プロセッサの電源電圧を変更するための電圧変更指令を含む。
好ましくは、変更指令は、プロセッサの動作周波数を変更するための周波数変更指令を含む。
好ましくは、電気機器に対する入力を受付けるための受付部と、装着される端末装置を、装着部に固定するためのロック部と、ロック部を制御するロック制御部と、をさらに備え、ロック制御部は、受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、温度受信部により受信される温度と予め定められた温度とを比較し、比較結果から、装着部から端末装置が取外し可能であるか否かを判定する。
好ましくは、比較結果から、端末装置を装着部から取外し可能であるか否かを出力する手段を、さらに備える。
好ましくは、温度受信部により受信される温度から、冷却の進行を表す情報を出力する手段を、さらに備える。
好ましくは、電気機器に対する入力を受付けるための受付部を、備え、情報を出力する手段は、受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、冷却の進行を表す情報を出力する手段を含む。
好ましくは、電気機器に対する入力を受付けるための受付部と、装着部に装着される端末装置を冷却するように、冷却部を制御するための冷却制御部とを、備え、冷却制御部は、受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、冷却能力を高めるように冷却部を制御する。
好ましくは、電気機器に対する入力を受付けるための受付部と、受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、プロセッサの処理能力を低くするように端末装置を制御するための指令を、装着される当該端末装置に送信する手段とを、さらに備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、端末装置の制御方法が提供される。端末装置は、プロセッサと、当該端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部とを備え、制御方法は、端末装置の内部温度を検出するステップと、電気機器による冷却時に検出される内部温度に従って、処理能力を変更するようにプロセッサを制御するステップと、を備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、電気機器による端末制御方法が提供される。電気機器は、プロセッサを内蔵する端末装置を取外し可能に装着するための装着部と、装着される端末装置を冷却するための冷却部と、を備え、端末制御方法は、冷却部による冷却時に装着される端末装置から、当該端末装置の内部温度を受信するステップと、受信される内部温度に従って、プロセッサの処理能力を変更するように、装着される端末装置を制御するステップと、を備える。
この発明のさらに他の局面に従うと、プロセッサを内蔵する端末装置に、当該端末装置の制御方法を実行させるためのプログラムが提供される。端末装置は、当該端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部を備え、プログラムはプロセッサに、端末装置の内部温度を検出するステップと、電気機器による冷却時に検出される内部温度に従って、処理能力を変更するように、プロセッサを制御するステップと、を実行させる。
この発明のさらに他の局面に従うと、電気機器に、端末制御方法を実行させるためのプログラムが提供される。
電気機器は、プロセッサと、コントローラを内蔵する端末装置を取外し可能に装着するための装着部と、装着される端末装置を冷却するための冷却部と、を備える。
プログラムは、プロセッサに、冷却部による冷却時に装着される端末装置から、当該端末装置の内部温度を受信するステップと、受信される内部温度に従って、端末装置に内蔵されるコントローラの処理能力を変更するように、装着される端末装置を制御するステップと、を実行させる。
本発明によれば、端末装置および電気機器は、予め端末装置を冷却することにより処理能力が高い状態で安定的に動作する温度範囲を広げる。
本発明の実施の形態1に係る機器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る制御部の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る端末をクレードルに装着する態様を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る端末をクレードルに装着した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るクレードルが装着されたクレードルを上面から見た外観図である。 本発明の実施の形態1に係る端末が装着されたクレードルを把持する状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る端末装着時の処理フローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷却時の処理フローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る端末取外し時の処理フローチャートである。 本発明の実施の形態に係る効果を説明するグラフである。 本発明の実施の形態に係る効果を表形式で説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る機器の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る制御部の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷却時の処理フローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る端末取外し時の処理フローチャートである。
以下本発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。なお、同一の構成要素には各図において同一の符号を付し、詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態では、電気機器の一例としてクレードル200を示す。クレードル200は、端末100が着脱自在に装着され、装着される端末100を冷却する機能を有する。端末100は、外部の機器または外部のネットワークなどとの通信機能(通話機能を含む)および情報処理機能を有する携帯型の端末装置である。
[実施の形態1]
<ハードウェア構成>
図1(A)にはタブレット型の通信機能を有する、たとえばスマートフォンなどの端末100を示し、図1(B)には端末100が装着されるクレードル200を示す。
図1(A)を参照して端末100は、後述のCPU(Central Processing Unit)1011を含み、且つ他の各部を集中的に管理および制御するための主制御部101、不揮発性メモリなどの各種メモリからなるデータ記憶部102、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含みプログラムおよび各種データを記憶するための記憶部103、操作部105を介したユーザ操作を受付け、受付けた操作に応じた指示を出力する操作処理部104、クレードル200が装着されているか否かを検出するためのクレードル装着検出部106、蓄えた電力を各部に供給するための充電可能なバッテリである充電池108、充電池108を充電するための充電制御部107、接続するアンテナを介して外部機器またはネットワークと無線通信(3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの無線通信、およびデジタルTV(Television)放送受信などを含む)するための無線通信部109、および無線通信部109を介して送信・受信する信号を処理するための無線処理部110を備える。
さらに、表示用メモリを有し、表示用メモリに格納されたデータを用いてLCD(Liquid Crystal Display)などの表示部112を、画像などの情報を出力させるように制御するための表示処理部111、スピーカ114およびマイク(マイクロフォンの略)115による入出力音声を増幅し、また雑音除去などするための音声処理部113、温度センサ116、およびクレードル200との間の通信を制御するためのI/F(インターフェイスの略)部117を備える。温度センサ116は、端末100内の温度、より好ましくは主制御部101またはCPU1011周辺の温度を測定する。
さらに、端末100は、着脱自在に記録媒体120が装着されて、装着される記録媒体120にデータを読み書きするメモリドライバ119を備える。
なお、本実施の形態では、操作部105と表示部112は一体的に構成されたタブレット型の入出力デバイスとして提供されるが、別体であってもよい。
図1(B)を参照し、クレードル200はCPU211およびメモリ212を含むプロセッサを内蔵する制御部201、操作キー300(後述する)を有しユーザのキー操作を受付けて受付けた操作内容に応じた指示を出力するためのキーパッド操作部202、音声を入出力処理するためのスピーカ207およびマイク208、端末100との間で通信するためのI/F部205、冷却部203、および冷却部203を駆動するための冷却制御部204を備える。
さらに、クレードル200は、温度センサ116が測定した温度のデータをI/F部117および205を介して定期的に受信することで装着される端末100の内部温度を取得する温度受信部210、装着される端末100をクレードル200に、より特定的には装着部に固定するためのロック部302(後述する)を駆動するためのロック駆動部206、およびその他の機能部209を備える。さらに、端末100が装着されているか否かを検出するための端末装着検出部213、および着脱自在に記録媒体215が装着されて、装着される記録媒体215にデータを読み書きするメモリドライバ214を備える。
端末100とクレードル200とのI/F部117および205による通信を可能にする電気的な接続としては、コネクタ接続、あるいはFelica(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線接続を想定する。ただし、以下の説明では簡略化のため、I/F部117および205の接続方法としてコネクタ接続を採用した場合を例に説明を行なうものとする。
その他の機能部209は、たとえば、クレードル200の周囲の環境情報(気温、湿度、気圧、紫外線量、ガス濃度、方位、位置情報など)を計測する各種センサを含む。本実施の形態では、クレードル200は、各種センサの検出値を外部に出力する、検出値を所定処理し結果を出力するなどの機能も有する。出力先としては、スピーカ207、端末100の表示部112およびスピーカ114などが含まれる。
ユーザは操作キー300を操作するが、この操作には、クレードル200の動作を制御するための第1操作と、端末100の動作を制御するための第2操作とが含まれる。キーパッド操作部202は、受付けた操作の種類(第1操作、第2操作)に応じて異なる種別の指示を出力する。キーパッド操作部202が、第1操作による指示を出力したときは、制御部201は、指示の種別に基づき、当該指示の内容を解釈して各部を制御するが、第2操作による指示を出力したときは、当該指示の種別に基づき、当該指示をそのまま端末100に送信する。端末100の主制御部101は、受信する指示に基づき各部を制御する。
このように、クレードル200に端末100が装着される場合には、ユーザは、クレードル200のキーパッド操作部202の操作キー300を操作することにより、端末100に、その機能を操作するための指示を送信することができる。
また、装着される端末100の操作部105により、キーパッド操作部202の機能を兼用するようにしてもよい。つまり、クレードル200に装着された状態の端末100の操作部105をユーザが操作することにより、上述の第1操作および第2操作が受付けられて、第1操作による指示はクレードル200の制御部201に送信されて、第2操作による指示は、そのまま端末100の主制御部101に出力される。
図2(A)は、本実施の形態に係る主制御部101のブロック構成図である。図2(A)を参照して主制御部101はCPU1011、CPU1011の動作周波数を決定するクロック信号(以下、単にクロックという)をCPU1011に出力するクロック制御部1021、CPU1011に電源電圧を供給するためのCPU電圧制御部1022、およびコア数制御部1023を含む。さらに、クロック制御部1021に対し予め定めた周波数の信号を安定的に出力する発振部1024を含む。CPU1011は、第1コア1012および第2コア1013を含むデュアルコアプロセッサである。ここでは、コアはCPU1011が有する処理ユニットである。本実施の形態では、コア数は2つとしているが、3つ以上であってもよく、コア数が1つであってもよい。また、第1コア1012および第2コア1013は、同じ処理能力(性能)を有していてもよく、また、異なる処理能力(性能)を有していてもよい。コア数が3つ以上の場合でも、それぞれのコアは同じ処理能力を(性能)を有していてもよく、また、異なる処理能力(性能)を有していてもよい。
クロック制御部1021は、図示しないPLL(Phase Locked Loop)回路を有する。クロック制御部1021は、周波数変更指令C1から電圧信号を生成し、生成した電圧信号をPLL回路に出力する。PLL回路は、当該電圧信号と発振部1024からの信号を入力し、入力する電圧信号に従い発振部1024からの信号の周波数を変更し、変更後の周波数信号(クロック)をCPU1011に出力する。これによりクロック制御部1021は、周波数変更指令C1に従って周波数が変更(高く/低く)されるクロックをCPU1011に出力する。CPU1011は、クロックを各コアに供給することにより、各コアはクロックの周波数に従う処理速度を得る。クロック周波数が高いほど、処理速度は高速となり、一般的にCPU1011の発熱量は多くなる。なお、各コアに供給されるクロックの周波数は、複数のコアに対して同一の周波数でもよく、また複数のコアで異なる周波数であってもよい。
CPU電圧制御部1022は、図示しない電源回路を有する。電源回路は、電圧変更指令C2に従って充電池108からの電圧を変更させ、変更後の電圧を電源電圧としてCPU1011に供給する。供給される電源電圧が高いほど、一般的にCPU1011の発熱量は多くなる。なお、各コアに供給される電源電圧は、複数のコアに対して同一の電圧でもよく、また複数のコアで異なる電圧であってもよい。
コア数制御部1023は、第1コア1012および第2コア1013のうち動作するべきコア数を指定するコア数変更指令C3に従って、CPU1011のコアのうち動作させるべきコア数を可変に制御する。動作するコア数が多いほど、一般的にCPU1011の発熱量は多くなる。
コア数の可変制御に関し、第1コア1012および第2コア1013が同じ処理能力を有している場合において、動作させるべきコア数が1個と指定された場合には、コア数制御部1023は、CPU1011を、一方のコアの動作を強制的に停止させるように制御する。たとえば、一方のコアに対するクロックの供給を停止させるようにCPU1011を制御する。
クロックの供給を停止する方法に替えて、コアで実行中の全てのタスクを待ち状態に移行させるように制御することで見かけ上は動作を停止させる方法であってもよく、コアの動作停止の方法は限定されるものではない。
また、第1コア1012および第2コア1013が異なる処理能力を有する場合には、コア数変更指令C3は、第1コア1012および第2コア1013のうち、動作するべきコアを処理能力で指定するデータを含むとしてもよい。すなわち高性能コア(高速動作用)の第1コア1012と低電力コア(低速動作用)の第2コア1013で構成されると想定した場合に、コア数変更指令C3により高性能コアの動作が指定されたとすれば、第2コア1013のみが上述のように動作停止させられる。
上述の周波数変更指令C1、電圧変更指令C2およびコア数変更指令C3は、クレードル200の制御部201から端末100に出力される。その詳細は後述する。なお、端末100がクレードル200に装着されていない場合は、上述の周波数変更指令C1、電圧変更指令C2およびコア数変更指令C3は、端末100の主制御部101で制御される。
図2(B)を参照して、クレードル200のCPU211は、温度受信部210により受信される端末100の内部温度に従って、CPU1011の処理能力を変えるように、端末100を制御するための端末制御部の機能、キーパッド操作部202の出力であるクレードル200に対する入力を受付けるための受付部222、および後述のロック部302を制御するための制御信号をロック駆動部206に出力するロック制御部223を備える。
本実施の形態では、端末100がクレードル200に装着されている期間にユーザが利用する端末100の機能として、たとえば、フルセグ視聴、フルHD(full high definition)動画再生(視聴)、フルHD動画転送、動画サイト/動画コンテンツの無線転送、音楽再生などの機能を想定する。これら機能はCPU1011が大量のデータを高速に処理することにより提供される。したがって、ユーザがこれら機能を利用している場合には、CPU1011自体が発熱し、冷却されないとすれば端末100の筐体も高温となり、ユーザは端末100を手で持つことが困難となる場合がある。
そこで、本実施の形態では、これらの機能の利用時には、ユーザは端末100をクレードル200に装着した状態で端末100を使用する。これにより、クレードル200の本体部200Cを把持したユーザは、高温状態の端末100であっても手が熱くなることはなく継続的に端末100の機能を安全に利用することが可能となる。
ここで、端末100をクレードル200に装着する態様について説明する。図3では、クレードル200の概略断面が端末100と関連付けて示される。クレードル200は、本体部200Cを備え、本体部200Cは冷却ファン304を内蔵し、その筐体の壁面には、通風のためのスリット状の通気口306が形成されている。また、クレードル200は、内部に冷却のための水冷用配管305が配設される。
本体部200Cの筺体には、ユーザがクレードル200(より特定的には本体部)を把持し易くするための把持部と、筐体において端末100を着脱自在に装着するための装着部とが予め形成される。クレードル200のキーパッド操作部202は、筐体の表面に設けられた複数の操作キー300の配列部に相当する。また、本体部200Cには、図3には示されないがスピーカ207とマイク208が取り付けられる。
また、本体部200Cの操作キー300が設けられた面と同一面には、端末100を嵌め込み装着するための装着部として、端末100の外形状に整合させた形状の凹部200Bが形成される。また、端末100の筺体にもクレードル200を装着するための装着部118が形成される。凹部200BにはI/F部205の端子(図示せず)が設けられており、当該端子には、凹部200Bに端末100が嵌め込まれた状態で装着部118に配置されたI/F部117の端子が接触する。端子は、両者が接触した状態では相互を接続するための磁石として機能する。したがって、端末100は凹部200Bに嵌め込まれると、磁力によりクレードル200に安定的に装着される。
凹部200Bの底部に相当する面に対峙するように本体部200Cの内部には水冷用配管305と冷却ファン304が配設される。この底部の面上には熱拡散シート303が敷き詰められている。さらに、凹部200Bの両側部の本体部200Cの表面には、ロック部302が配設される。端末100をクレードル200に装着する場合、ユーザは表示部112を上面にして端末100を凹部200Bに埋設するように装着させる。
なお、ここでは、端末100をクレードル200に装着する態様として、端末100を凹部200Bに嵌め込む方法を採用しているが、装着方法は、このような嵌め込み式に限定されるものではない。また、端末100の装着部118の筺体表面にスリット状の開口部が形成されて冷却空気が端末100内部に流入するようにしてもよい。
図4には、端末100が凹部200Bに埋設するようにして装着された状態が示される。ロック部302は、たとえば電磁式のアクチュエータを用いた可動式ロック機構で構成される。端末100の装着が検出されると、ロック制御部223はロック駆動部206に制御信号を出力し、ロック駆動部206は制御信号に従ってロック部302の位置を移動させるように、電磁アクチュエータの励磁を制御する。これにより、ロック部302の位置は図3の位置→図4の位置→図3の位置→…と自在に移動し、移動後の位置で固定される。
端末100が装着されるときは、凹部200Bに装着された端末100を上面から押さえる態様となるように、ロック部302が凹部200B側に移動する(図4参照)ことにより、端末100は、凹部200Bに安定して装着されるとともに、端末100の凹部200Bからの取り外しが防止されるようにロックされる。
図5には、図4の状態において、図4の太矢印方向から見た外観が示される。凹部200Bに装着された端末100に関連して、ロック部302が凹部200B側に移動した状態が示される。本体部200C内の凹部200Bの熱拡散シート303の下には、水冷用配管305が蛇腹状に配設されるとともに、冷却ファン304が配設される。
冷却制御部204は、制御部201からの指令に基づき冷却ファン304のモータ(図示せず)の回転を制御することでファンの回転数を変更する。また、水冷用配管305に関連して図示しないポンプ、ラジエターなどが設けられる。冷却制御部204は、ポンプを、水冷用配管305の液体(水など)を循環させるとともに流量が変化するように制御する。ラジエターはクレードル200の外部に設けられ、本体部200C内を通過した液体の放熱を促すよう動作する。
冷却ファン304からの送風および水冷用配管305を通過する液体の熱吸収による端末100内部の冷却は、熱拡散シート303を介することで効率よく進行し、CPU1011は冷却される。
図5では、冷却部203として冷却ファン304および水冷用配管305の2つを同時に配設した態様を示したが、いずれか一方が配設される態様であってもよい。また、2つが同時に配設される場合であっても、一方のみを駆動する態様であってもよい。
図示されるようにクレードル200の凹部200Bに端末100を密着するように装着させることにより、熱拡散シート303、冷却ファン304および水冷用配管305を用いた冷却時の放熱面積の増加、熱容量の増加が可能となる。
<操作キー>
図5を参照して、操作キー300について説明する。操作キー300は、ユーザにより操作されてクレードル200に対する入力を受付けるための受付部の一部として機能する。操作キー300は、取外しキー310、およびクレードル200を介して端末100を操作するための操作キー311〜317を含む。
ユーザは、ロック部302によるロックを解除し、端末100を取外す場合には取外しキー310を操作する(押下など)。端末100が装着されている場合に、ユーザは端末100の操作に代替して、クレードル200の操作キー311〜317を操作することで、端末100の機能を制御するための指令を与えることができる。取外しキー310の操作は上述の第1操作に対応し、操作キー311〜317の操作は上述の第2操作に対応する。
<使用態様>
図6には、端末100が装着されたクレードル200による使用態様の一例が示される。図6では、クレードル200の凹部200Bに、端末100が、表示部112のディスプレイ面とキーパッド操作部202の操作面である操作キー300の配列が同一面となるように嵌め込まれている。また、クレードル200のスピーカ207とマイク208は、クレードル200の本体部200C面において外部からの音声を入力するとともに外部へ音声を出力可能な位置に取り付けられている。
図6の状態で、ユーザは、クレードル200の本体部200Cの筐体表面に本体部200Cを把持可能なように形成された把持部(図示せず)を手で把持することにより、凹部200Bに装着された端末100をクレードル200と一体的に持つことができる。ユーザは、このように本体部200Cを持った状態で、取外しキー310および操作キー311〜317を指で操作することができ、キー操作によってクレードル200と端末100に対して指令を与えることができる。
図6の使用態様によれば、筐体表面の温度が高い状態の端末100にユーザの手が触れることを防止しながら端末100の利用が可能となり、ユーザの安全性を確保しながら端末100の継続使用が可能となる。なお、端末100が装着されたクレードル200を机などの上に置いた状態で使用することも可能である。
<端末100とクレードル200の接続検知>
端末100のクレードル装着検出部106は、端末100のクレードル200への装着を検出する。具体的には、クレードル装着検出部106は、I/F部117の端子電圧に基づき、クレードル200が接続されているか否かを検知する。接続していると検出すると、主制御部101はクレードル装着検出部106からの検出信号に従って、音声処理部113を介してスピーカ114およびマイク115への供給電力を遮断し、I/F部117を介して音声信号を入出力するように動作する。具体的には、スピーカ207およびマイク208と端末100との間で音声信号を入出力する。これにより、端末100の通話機能の元で、クレードル200のスピーカ207とマイク208を用いた音声による通話が可能となる。
非接続と検出すると、主制御部101はクレードル装着検出部106からの検出信号に従って、スピーカ114およびマイク115を使用できるように、スピーカ114およびマイク115への電力供給を継続する。これにより、端末100が、クレードル200から取り外された場合には、端末100のスピーカ114およびマイク115を用いて通話することができる。
また、クレードル200側では、端末装着検出部213は、I/F部205の端子電圧を検出し、端子電圧値と所定電圧値とを比較し、比較結果に基づき、端末100が装着されているか否かを検出する。制御部201は、端末装着検出部213の出力から端末100が装着されていると判定すると、スピーカ207およびマイク208に電力を供給し、スピーカ207とマイク208と端末100との間で音声信号を通信するように制御する。一方、装着されていないと検出すると、スピーカ207およびマイク208への供給電力を遮断する。これにより、クレードル200での電力消費を抑えることができる。
クレードル200の操作キー300およびキーパッド操作部202は、画面上にキーボードを表示して画面上のキーをクリックすることで、情報の入力を可能にするソフトウェアキーボードの機能で代替するとしてもよい。
<処理フローチャート>
図7は、本発明の実施の形態に係る端末100装着時のクレードル200の処理を示すフローチャートである。
まず、制御部201は、端末100が凹部200Bに装着されたか否を判定する(ステップS1)。装着されたことが判定されないときは(ステップS1でNO)、ステップS1の処理が繰返されるが、装着されたことが判定されると(ステップS1でYES)、ロック駆動部206は、ロック部302を図3の位置から図4の位置にまで移動させるように制御する。これにより、ロック部302により端末100はロックされる(ステップS2)。
続いて、制御部201は、端末100をクレードル200から取外すことを許可しない旨(取外し不可能である旨)を出力する(ステップS3)。この出力は、たとえば装着された端末100の表示部112によるメッセージ表示によりなされる。その後、図7の処理は終了する。
図8は、本発明の実施の形態に係る冷却時のクレードル200の処理を示すフローチャートである。図8を参照して、まず、制御部201は上述の手順に従ってI/F部205の端子電圧から端末100が装着されているか否かを判定する(ステップS5)。装着されていない(ステップS5でNO)と判定すると、ステップS5の処理が繰り返される。
端末100が装着されていると判定すると(ステップS5でYES)、冷却制御部204は冷却部203を、強制冷却を開始するように制御し、制御部201は冷却効果を検出する(ステップS9)。強制冷却では、冷却制御部204は、たとえば冷却ファン304を予め定めた回転数で回転するように制御する。なお、温度受信部210は、強制冷却開始前の端末100の内部温度を示すデータを受信し、制御部201のメモリ212に格納していると想定する。
強制冷却開始後は、温度受信部210は端末100内の計測温度を受信し(ステップS11)、制御部201は上記の冷却効果を検出する。具体的には、強制冷却時には、制御部201はCPU1011の処理能力を変えるための指令を出力せずに、温度受信部210が受信する端末100内部の温度に基づき、冷却効果を確認する。たとえば、強制冷却開始から予め定めた時間経過後の計測温度が、強制冷却開始前の温度から所定温度低下しているか否か判定する(ステップS13)。所定温度低下していないと判定されると(ステップS13でNO)、ステップS5の処理に戻るが、所定温度低下していると判定されると(ステップS13でYES)、すなわち冷却効果があると判定されると、制御部201は端末100の内部温度に応じた端末100の制御を開始する(ステップS15)。その後は、後述のステップS25で強制冷却が開始されるまで、端末100の内部温度に応じた端末100の制御が継続する。
図9は、本発明の実施の形態に係る端末100を取外す時のクレードル200の処理を示すフローチャートである。
まず、制御部201は、端末100が装着された後は、受付部222が受付けた入力に基づき取外しキー310が操作されるか否かを判定する(ステップS21)。操作されないと判定されると(ステップS21でNO)、ステップS21を繰返すが、操作されたと判定されると(ステップS21でYES)、装着されている端末100を冷却モードへ移行させる(ステップS23)。
この冷却モードに移行させるために、制御部201は、CPU1011で実行中の処理を強制的に中断させるための中断指令を端末100に送信する。中断指令は、CPU1011の処理能力を低くするように端末100を制御するための指令である。主制御部101は、制御部201から中断指令を受信するとCPU1011を冷却モードに移行させる。具体的には、クロック制御部1021は中断指令に従ってCPU1011に出力するクロックの周波数を低くする。また、CPU電圧制御部1022は中断指令に従ってCPU1011へ供給する電源電圧を低下させる。また、コア数制御部1023は中断指令に従ってCPU1011に供給するクロックの周波数を低くする、すなわちCPU1011の動作周波数を低下させる。
続いて、制御部201は強制冷却を開始する(ステップS25)。この強制冷却では上述のステップS9の処理と同様であり、冷却制御部204は冷却ファン304の回転数を上昇させ、または水冷効果を上げるために、水冷用配管305を循環する液体量を増やすように冷却部203を制御する。
強制冷却が開始されると、制御部201は、温度受信部210が受信する端末100の内部温度を出力するとともに、冷却進捗率を算出し出力することで、冷却の進行を表す情報を報知する(ステップS27)。この出力は、装着されている端末100の表示部112による表示を含む。
制御部201は、受信する端末100の内部温度と予め定められた温度(規定温度)とを比較し(ステップS29)、比較結果から、端末100が取外し可能であるか否かを判定するとともに、制御部201は、当該比較結果から、端末100を取外し可能であるか否かを示す情報(メッセージなど)を端末100の表示部112などに出力する。
予め定められた温度以下ではないと判定すると(ステップS19でNO)、処理はステップS25に移行するが、予め定められた温度以下であると判定すると(ステップS29でYES)、制御部201は、取外し可能であることを示す情報(メッセージなど)を端末100の表示部112に出力する(ステップS31)。このとき、ロック駆動部206によりロック部302によるロックが解除される。
なお、上述の規定温度は、たとえば端末100の熱暴走の回避およびユーザの安全性確保に基づく温度であって、予め実験などで得て、当該規定温度データは制御部201のメモリ212に格納される。
上述の冷却進捗率の算出例について説明する。規定温度が30℃とした場合に端末100の現在の内部温度が(温度>30℃)の場合には、冷却進捗率は、次式から算出される。なお、取外しキー操作時点の温度は温度受信部210により受信されて、温度データとして制御部201のメモリ212に予め格納されていると想定する。
冷却進捗率(%)=((取外しキー操作時点の温度-現在温度)/(取外しキー操作時点の温度-30℃))×100
端末100の現在の内部温度が(たとえば温度≦30℃)の場合には、ロック駆動部206はロックを解除するようにロック部302を制御し、制御部201は取外し可能であることを表示部112の画面で通知する。
これらフローチャートは、予めプログラムとして制御部201の内部のメモリ212に格納されて、制御部201のCPUがメモリからプログラムを読出し実行することにより、フローチャートに従う処理が実現される。
<端末100装着時の処理>
図8のステップS15では、制御部201は端末100の内部温度に従ってCPU1011の処理能力を変えるように、装着される端末100を制御する。これを図11(C)の表を参照し説明する。図11(C)の表は、端末100の内部温度の異なるレンジのそれぞれに対応して、熱暴走等を回避しながら端末100の動作性能を可能な限り高めることを目的として決められた、動作条件としての動作コア数、CPU電源電圧、CPU動作周波数、および各動作条件に対応した処理能力を示す。当該表のデータは、発明者らの実験により取得されて、予め制御部201のメモリ212にテーブルTBとして格納されていると想定する。
制御部201のCPU211は、温度受信部210が受信する端末100の内部温度に基づき、メモリのテーブルTBを検索する。検索により、表から、当該内部温度が該当する温度レンジに対応するコア数、CPU電源電圧およびCPU動作周波数のデータを読出す。テーブルTBは、異なる内部温度毎に、CPU1011の処理能力を示すデータを対応付ける手段の一部に相当する。ここでは、対応付ける手段をテーブルTBを検索することにより実現したが、これに限定されず、ステップS18のプログラム中に当該対応付けができるようなコマンドおよび/またはパラメータ値が記述されているとしてもよい。
読出したデータから、制御部201のCPU211は、CPU1011の処理能力を変更させるための変更指令を生成し、I/F部205に送信させる。
変更指令として、表から読出した動作周波数のデータからCPU1011の動作周波数を変更するための周波数変更指令C1を生成し、表から読出した電源電圧のデータからCPU電源電圧を変更するための電圧変更指令C2を生成し、そして、表から読出したコア数から、動作するべきコア数を指定するコア数変更指令C3を生成する。
コア1012および1013が異なる処理能力を有する場合には、コア数変更指令C3は、コア1012および1013のうち、動作するべきコアを当該コアの処理能力で指定するデータを含む。なお、コア1012および1013が有する処理能力のデータは、制御部201のメモリ212に予め格納されていると想定する。
クロック制御部1021は周波数変更指令C1に従い動作し、またCPU電圧制御部1022は電圧変更指令C2に従い動作し、またコア数制御部1023はコア数変更指令C3に従い動作することで、端末100の内部温度に基づきCPU1011の処理能力を制限するだけでなく、処理能力を増大させることができる。
<本実施の形態の冷却による効果>
図10には、端末100を本実施の形態によるクレードル200による冷却機能を用いた場合と、用いない場合とを比較してCPU1011の動作周波数f(単位:Hz)の変化を示すグラフであり、発明者らの実験により得られたグラフを示す。
図10の縦軸には、装着される端末100の内部温度T(単位:℃)が示され、横軸にCPU1011の動作周波数fがとられている。本実施の形態による冷却機能を用いない場合がグラフの細線で示されて、本実施の形態の場合がグラフの太い線で示されている。
冷却機能を用いない場合(細線のグラフ)は、動作性能を上げるためにCPU動作周波数(クロック周波数)を上げると、これにより、端末100が熱くなり、内部温度は図10の許容限界温度Tmaxにまで近づく。そこで、端末100の内部温度を低下させるために冷却する、または、CPU動作周波数を下げる(すなわち動作性能を下げる)ための処理が行なわれる。
これに対して、本実施の形態によれば、太い線のグラフで示すように、端末100がクレードル200に装着されているときには(すなわち、装着されてから取外されるまでの期間は)、冷却部203によって常に冷却されており、この結果、端末100の内部温度を図10に示すように、細線のグラフの場合に比較しΔT℃だけ全体的に低下させることができる。図10の場合、同じ端末100の温度(Ta)で見た場合、CPU動作周波数を本実施の形態の場合は高く(f2>f1)することができる。
図10に示すように、冷却機能付きクレードル200に端末100を装着して使用する(端末100が高温となる前から冷却機能を使用する)ことで、冷却機能で逃がす熱量の分だけ、熱暴走などを回避しながら端末100の内部温度を上昇させることができる。
図10の太い線のグラフの冷却のもとでのマルチコアCPUの制御方法を、図11を参照して説明する。図11は、発明者らの実験結果を表形式で示す。図11の各表は、端末100の内部温度の異なるレンジのそれぞれに対応して、熱暴走等を回避しながら端末100の動作性能を可能な限り高めることを目的として決められた、動作条件としての動作コア数、CPU電源電圧、CPU動作周波数、および各動作条件に対応した処理能力を示す。ここで処理能力は、たとえば動作周波数×単位周波数あたりのMIPS(Million Instructions Per Second)値で算出される。
図11(A)は、マルチコアCPUの動作制御を行なう場合に、冷却機能付きクレードルがない場合を示している。これに対し図11(B)と(C)は、冷却機能付きクレードルに装着される場合であって、図11(B)は本実施の形態の冷却機能ではなく、例えば、背景技術の欄で説明した冷却機能を適用する場合を示し、図11(C)は本実施の形態に係る冷却機能*1を適用する場合を示している。
温度(<30℃)の場合には、図11(A)の場合に比較し図11(C)の本実施の形態の冷却機能を用いた場合の方が、動作周波数および処理能力を高くすることができる。また、温度(<30℃)の場合において、図11(B)の場合に比較し図11(C)の本実施の形態の冷却機能を用いた場合の方が、動作周波数および処理能力を高くすることができ、また、図11(B)の場合に比較し図11(C)の本実施の形態の冷却機能を用いた場合の方が、動作周波数を高くすることができて、結果、処理能力を高くすることができる。
また、温度(<50℃)の場合には、図11(A)の場合に比較し図11(C)の本実施の形態の冷却機能を用いた場合の方が、動作コア数を増やし動作周波数を高くすることができて、結果、処理能力を高くすることができる。
図11(C)の温度(<60℃)のCPU処理能力のための動作設定は、図11(A)および(B)では実現することができない設定であって、本実施の形態に係る冷却機能によって実現することができるものを示す。図11(C)によれば、図11(A)の内部温度(<50℃)の動作設定を内部温度(<60℃)で設定可能であることが示される。なお、図11(C)の本実施の形態に係る冷却機能では、−10℃程度の冷却効果を想定している。また、図11(C)では高性能コアと低電力コアで構成されるCPUを想定すれば、高性能コアを動作させる温度範囲を広げることも可能である。
このように本実施の形態によれば、冷却機能で逃がす熱量の分だけ、端末100の内部温度を上昇させることができる(図10参照)。その結果、本実施の形態の冷却機能を適用しない場合と比較すると、上昇させることができる温度の分だけ、CPU1011の動作性能の向上(処理能力の向上)が可能となる。
つまり、動作可能な温度範囲を広げることができる(高温側の温度設定が追加される)ことで、同じ温度(端末100の内部温度)で見た場合、CPU1011の電源電圧を高く設定することが可能となり、また、CPU1011の動作周波数を高く設定することが可能となり、また動作するコア数を増やすことが可能となる。さらには、CPU1011が高性能コア(高速動作用)と低電力コア(低速動作用)で構成される場合には、高性能コア(発熱量大)を動作させる温度範囲を広げることが可能となる。
<本実施の形態の取外し処理による効果>
図9に示す、本発明の実施の形態に係る端末100を取外す時のクレードル200の処理により、筺体温度が高い状態の端末100にユーザが手を触れることがなくなり、ユーザの安全性を確保することが可能となる。
(変形例)
本実施の形態のクレードル200は、主に装着される端末100の冷却機能を有するとしているが、端末100の充電池108を充電する機能を備えてもよい。つまり、クレードル200は、図示しない充電台に着脱自在に装着されて、充電台に対し外部の商用電源から供給される電力が供給されるとともに、装着された端末100に電力を送信し、充電池108を充電するようにしてもよい。さらに、クレードル200の内部に端末100の充電池108を充電する機能を備えてもよい。充電は接触形式および非接触形式のいずれの態様であっても可能である。
また、クレードル200は、さらに、近接無線機能、有線接続用コネクタ(例:HDMI(High-Definition Multimedia Interface)コネクタを有して当該コネクタを用いた通信機能、写真データなどのファイル転送機能、データの通信/保存/同期の機能、外部インターフェース(キーボードなど)の接続機能などを備えてもよい。これらの機能は、その他の機能部209により実現されることを想定している。
また、本実施の形態では動作するコア数を変えるようにしたが、動作するコア数を変えることに代替して、またはコア数の変更とともにタスクの多重度を変えるようにしてもよい。つまり、端末100に、マルチタスクの多重度の切替えに対応したソフトウェアが実装されている、あるいはタスクの多重度を切替えることができるようにCPU1011で実行されるソフトウェアが作られていれば、タスクの多重度を変えるようにしてもよい。
また、主制御部101は複数のコアから構成される1個のマルチコアCPUを備えるとしたが、複数個のマルチコアCPUを備える場合であってもよく、その場合にはコア数の変更とともにCPU数の変更が実施される。
[実施の形態2]
実施の形態1では、端末100がクレードル200に装着されている場合、端末100は、クレードル200から周波数変更指令C1、電圧変更指令C2およびコア数変更指令C3を受信したが、本実施の形態2のように、端末100Aがこれら変更指令を生成するとしてもよい。本実施の形態2では、実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
図12は、本実施の形態2に係る機器の構成図である。図12を図1と比較し異なる点は、端末100が端末100Aに代替され、クレードル200がクレードル200Aに代替される点である。端末100Aは、端末100の主制御部101に代替して主制御部101Aを有する。クレードル200Aは制御部201に代替して制御部201Aを有する。制御部201AはCPU211Aとメモリ212Aを有する。
図13は、本実施の形態2に係る制御部の構成図である。図13(A)を参照して主制御部101Aは、第1および第2コア1012Aと1013Aを含むCPU1011Aを備え、CPU1011Aには記憶部1025が接続される。第1コア1012Aまたは第2コア1013AはCPU1011Aの処理能力を変えるように端末100Aを、より特定的には主制御部101Aを制御するための端末制御部1014を有する。記憶部1025は、ROM1026とRAM1027を含む。ROM1026には、実施の形態1のテーブルTBが予め格納されている。
CPU1011Aには、クロック制御部1021A、CPU電圧制御部1022Aおよびコア数制御部1023Aが接続され、CPU1011Aは、これらに周波数変更指令C11、電圧変更指令C21およびコア数変更指令C31を出力する。クロック制御部1021Aには、発振部1024が接続される。クロック制御部1021A、CPU電圧制御部1022Aおよびコア数制御部1023Aそれぞれの周波数変更指令C11、電圧変更指令C21およびコア数変更指令C31それぞれに従う動作は、実施の形態1と同様であり説明は繰り返さない。
図13(B)を参照して、クレードル200のCPU211Aは、受付部222およびロック制御部223を有する。
<処理フローチャート>
実施の形態2における、端末装着時の処理フローチャートは図7と同様であり説明は繰り返さない。
図14は、端末100Aがクレードル200Aに装着されている場合の冷却時の両者の動作を示すフローチャートである。図15は、端末100Aがクレードル200Aから取外されるときの両者の動作を示すフローチャートである。端末100A側の処理フローチャートに従うプログラムは、予めROM1026などのメモリに格納されて、CPU1011Aにより読出されて実行されることにより各部が制御される。また、クレードル200A側の処理フローチャートに従うプログラムは、予めメモリ212Aに格納されて、CPU211Aにより読出されて実行されることにより各部が制御される。
図14を参照して、端末100Aがクレードル200Aに装着される際の処理について説明する。
まず、端末100AのCPU1011Aは、クレードル装着検出部106の出力から、クレードル200Aに装着されているか否かを判定する(ステップS51)。クレードル200Aに装着されていないと判定される間は、ステップS51の処理が繰返されるが、装着されていると判定すると(ステップS51でYES)、CPU1011Aは温度センサ116によって検出される端末100Aの内部温度を示すデータをI/F部117を介してクレードル200Aに送信する(ステップS53)。
また、CPU1011Aは、クレードル200Aから“冷却効果ありの通知”を受信するか否かを判定する(ステップS55)。当該通知を受信しないと判定する間は(ステップS55でNO)、ステップS53の処理に戻り、以降の処理を繰返す。
一方、“冷却効果有りの通知”を受信すると(ステップS55でYES)、温度センサ116によって測定される内部温度に応じたCPU1011Aの処理能力を変更する(ステップS57)。この詳細は後述する。
一方、クレードル200Aにおいては、CPU211Aは端末装着検出部213の出力から端末100Aが装着されているか否かを判定する(ステップS50)。装着されていないと判定すると(ステップS50でNO)、ステップS50の処理が繰返されるが、装着されていると判定すると(ステップS50でYES)、冷却制御部204は冷却部203を、強制冷却を開始するように制御する。CPU211Aは冷却効果を検出する(ステップS52)。この強制冷却は、実施の形態1で説明したものと同じである。
強制冷却を開始後は、CPU211Aは、端末100Aからの内部温度を示すデータを受信する(ステップS54)。CPU211Aは、受信した温度データに基づき強制冷却開始前と比較し温度が下がっているか否かを判定する(ステップS56)。なお、温度受信部210は、強制冷却開始前の端末100の内部温度を示すデータを受信し、制御部201のメモリ212Aに格納していると想定する。
制御部201Aは、実施の形態1と同様に冷却効果を確認する。所定温度低下していないと判定されると(ステップS56でNO)、ステップS50の処理に戻り以降の処理が繰返される。所定温度低下していると判定されると(ステップS56でYES)、すなわち冷却効果があると判定されると、制御部201Aは、I/F部205を介し、装着されている端末100Aに“冷却効果有りの通知”を送信する(ステップS58)。送信される“冷却効果有りの通知”は端末100AのステップS55で受信される。
温度が下がっていないと判定すると(ステップS56でNO)、処理はステップS52に戻り、温度の受信と強制冷却の処理が繰返される。
図15を参照して、端末100Aがクレードル200Aから取外されるときの動作について説明する。クレードル200Aの制御部201Aは、受付部222が受付けた入力に基づき取外しキー310が操作されるか否かを判定する(ステップS61)。操作されないと判定されると(ステップS61でNO)、ステップS61を繰返すが、操作されたと判定されると(ステップS61でYES)、制御部201Aは、I/F部205を介し、“取外し要求通知”を端末100Aに送信する(ステップS63)。
その後、制御部201Aは、実施の形態1のステップS25と同様に強制冷却を開始する(ステップS65)。制御部201Aは、受信する端末100の内部温度と予め定められた温度(規定温度)とを比較し(ステップS69)、比較結果から、端末100Aが取外し可能であるか否かを判定するとともに、制御部201Aは、当該比較結果から、端末100を取外し可能であるか否かを示す情報(メッセージなど)を端末100Aの表示部112などに出力する。
予め定められた温度以下ではないと判定すると(ステップS69でNO)、処理はステップS65に戻り以降の処理を繰返すが、予め定められた温度以下であると判定すると(ステップS69でYES)、制御部201Aは、取外し可能であることを示す通知を端末100Aに送信する(ステップS71)。このとき、ロック制御部223はロック駆動部206を介しロック部302にロックを解除させる。
一方、端末100Aにおいては、CPU1011Aは、クレードル200Aから“取外し要求”を受信するか否かを判定する(ステップS62)。受信しないと判定すると(ステップS62でNO)、ステップS62の処理を繰返すが、受信したと判定すると(ステップS62でYES)、端末100Aを冷却モードへ移行させる(ステップS64)。
具体的には、CPU1011Aは、中断指令を生成し出力する。クロック制御部1021Aは中断指令に従ってCPU1011Aに出力するクロックの周波数を低くする。また、CPU電圧制御部1022Aは中断指令に従ってCPU1011Aへ供給する電源電圧を低下させる。また、コア数制御部1023Aは中断指令に従ってCPU1011Aに供給するクロックの周波数を低くする、すなわちCPU1011の動作周波数を低下させる。
続いて、CPU1011Aは、温度センサ116が出力する内部温度のデータをクレードル200Aに送信する(ステップS66)。また、CPU1011Aは内部温度を出力するとともに、実施の形態1と同様に冷却進捗率を算出し出力することで、冷却の進行を表す情報を報知する(ステップS68)。この出力は表示部112による表示を含む。
続いて、CPU1011Aはクレードル200Aから“取外し可の通知”を受信するか否かを判定する(ステップS72)。受信しないと判定すると(ステップS72でNO)、ステップS64に戻り、以降の処理が繰返される。
一方、“取外し可の通知”を受信したと判定すると(ステップS72でYES)、CPU1011Aは、取外しが可能であることを示す情報(メッセージなど)を表示部112に出力する(ステップS74)。
<クレードル200A装着時の処理>
ここでは、第1コア1012Aおよび第2コア1013Aのうちの一方は、たとえば第1コア1012AはCPU1011Aの処理能力を変えるように端末100Aを、より特定的には主制御部101Aを制御するための端末制御部1014(図13(A)参照)を有すると想定する。なお、第2コア1013Aが端末制御部1014を有してもよく、両者が端末制御部1014を有してもよい。
図14のステップS57では、端末制御部1014は、ROM1026のテーブルTB(図11(C)を参照)のデータに基づき、CPU1011Aの動作コア数、CPU電源電圧、CPU動作周波数などの処理能力を変更する。
端末制御部1014は、温度センサ116からの端末100Aの内部温度に基づきテーブルTBを検索する。検索により、テーブルTBから、当該内部温度が該当する温度レンジに対応するコア数、CPU電源電圧およびCPU動作周波数のデータを読出す。読出したデータから、CPU1011Aの処理能力を変更するための変更指令を生成し出力する。
変更指令として、テーブルTBから読出した動作周波数のデータからCPU1011Aの動作周波数を変更するための周波数変更指令C11を生成し、テーブルTBから読出した電源電圧のデータからCPU電源電圧を変更するための電圧変更指令C21を生成し、そして、テーブルTBから読出したコア数から、動作するべきコア数を指定するコア数変更指令C31を生成する。実施の形態1と同様にテーブルTBは、異なる内部温度毎に、CPU1011Aの処理能力を示すデータを対応付ける手段の一部に相当し、実施の形態1と同様に、ステップS57のプログラム中に当該対応付けができるようなコマンドおよび/またはパラメータ値が記述されているとしてもよい。
コア1012Aおよび1013Aが異なる処理能力を有する場合には、コア数変更指令C31は、コア1012および1013のうち、動作するべきコアを当該コアの処理能力で指定するデータを含む。なお、コア1012Aおよび1013Aが有する処理能力のデータは、記憶部1025に予め格納されていると想定する。
クロック制御部1021Aは端末制御部1014からの周波数変更指令C11に従い実施の形態1と同様に動作し、またCPU電圧制御部1022Aは端末制御部1014からの電圧変更指令C21に従い実施の形態1と同様に動作し、またコア数制御部1023は端末制御部1014からのコア数変更指令C31に従い実施の形態1と同様に動作することで、実施の形態1と同様に端末100Aの内部温度に基づきCPU1011Aの処理能力を制限するだけでなく、処理能力を増大させることができる。
本実施の形態2でも、上述した実施の形態1と同様の冷却による効果を得ることができ、また、実施の形態1と同様の変形例を適用することができる。なお、端末とクレードルは実施の形態1と実施の形態2の両方の機能を備えることも可能であり、その場合には、ユーザは端末とクレードルに備えた外部スイッチ(図示せず)を操作することで、両実施の形態の一方の機能のみを能動化(対応プログラムのみを起動)するようにしてもよい。
[実施の形態3]
端末100(または100A)は、プロセッサであるCPU1011(またはCPU1011A)を含む汎用的なアーキテクチャを有しているコンピュータである。また、クレードル200(または200A)の制御部201(または201A)も、プロセッサであるCPU211(CPU211A)を含む汎用的なアーキテクチャを有しているコンピュータである。上記の実施の形態に示すフローチャートのプログラムを含むプログラムは予め所定の記憶領域にインストールされて、これらプロセッサが所定記憶領域からプログラムを読出し実行することで、上述するような各種機能を提供する。このような汎用的なコンピュータを利用する場合には、本実施の形態に従う機能を提供するためのアプリケーションに加えて、コンピュータの基本的な機能を提供するためのOS(Operating System)がインストールされていてもよい。この場合には、上記の実施の形態に従うプログラムは、OSの一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。すなわち、本実施の形態に従うプログラム自体は、上記のようなモジュールを含んでおらず、OSと協働して処理が実行される。本実施の形態に従うプログラムとしては、このような一部のモジュールを含まない形態であってもよい。
さらに、上記の実施の形態に従うプログラムは、他のプログラムの一部に組み込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には、上記のような組み合わせられる他のプログラムに含まれるモジュールを含んでおらず、当該他のプログラムと協働して処理が実行される。すなわち、本実施の形態に従うプログラムとしては、このような他のプログラムに組込まれた形態であってもよい。
なお、プログラムの実行により提供される機能の一部もしくは全部を専用のハードウェア回路として実装してもよい。
上記の実施の形態では、温度センサ116が計測する端末内部温度に従いプロセッサ(CPU1011、CPU1011A)の処理能力を変更するための変更指令を取得し、当該変更指令に従ってプロセッサを、処理能力を変更する方法が提供される。
この方法は、上記のプログラムとして提供することができるとともに、このようなプログラムは、端末100(または100A)またはクレードル200(または200A)などの情報処理端末に付属する記録媒体(メモリ形状のカード、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、ROM、RAMなど)129(または215)であって、CPUが読取り可能な記録媒体に非一時的に記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、図示にない通信ネットワークを介し端末100(または100A)またはクレードル200(または200A)の所定記憶領域へのダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,100A 端末、101,101A 主制御部、106 クレードル装着検出部、112 表示部、116 温度センサ、200,200A クレードル、200C 本体部、200B 凹部、201 制御部、202 キーパッド操作部、203 冷却部、204 冷却制御部、206 ロック駆動部、209 その他の機能部、210 温度受信部、302 ロック部、303 熱拡散シート、304 冷却ファン、305 水冷用配管、306 通気口、310 取外しキー、1012,1012A 第1コア、1013,1013A 第2コア、1021,1021A クロック制御部、1022,1022A CPU電圧制御部、1023,1023A コア数制御部、C1,C11 周波数変更指令、C2,C21 電圧変更指令、C3,C31 コア数変更指令。

Claims (26)

  1. 端末装置であって、
    プロセッサと、
    前記端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部と、
    前記端末装置の内部温度を計測するための温度センサと、を備え、
    前記プロセッサは、前記電気機器による冷却時に計測される前記内部温度に従って、処理能力を変更する、端末装置。
  2. 前記プロセッサは、計測される前記内部温度に基づき前記プロセッサの処理能力を変更するための変更指令に従って、処理能力を変更する、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記プロセッサは、複数の処理ユニットを有し、
    前記変更指令は、前記複数の処理ユニットのうち動作するべき処理ユニット数を指定するユニット変更指令を含む、請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記複数の処理ユニットそれぞれは、他の処理ユニットと同一または異なる処理能力を有し、
    前記複数の処理ユニットそれぞれが異なる処理能力を有する場合には、前記ユニット変更指令は、前記複数の処理ユニットのうち、動作するべき処理ユニットを当該処理ユニットの処理能力で指定するデータを含む、請求項3に記載の端末装置。
  5. 前記変更指令は、前記プロセッサの電源電圧を変更するための電圧変更指令を含む、請求項2から4のいずれかに記載の端末装置。
  6. 前記変更指令は、前記プロセッサの動作周波数を変更するための周波数変更指令を含む、請求項2から5のいずれかに記載の端末装置。
  7. 前記端末装置は、さらに、
    計測される前記内部温度を、装着される前記電気機器に送信し、
    前記電気機器から、計測される前記内部温度に基づく前記変更指令を受信する、請求項2から6のいずれかに記載の端末装置。
  8. 計測される前記内部温度に基づく冷却の進行を表す情報を出力する手段を、さらに備える、請求項1から7のいずれかに記載の端末装置。
  9. 前記情報を出力する手段は、
    前記端末装置が前記電気機器から取り外される際に、前記冷却の進行を表す情報を出力する手段を含む、請求項8に記載の端末装置。
  10. 前記端末装置が前記電気機器から取り外される際に、前記プロセッサは、処理能力を低くする、請求項1から9のいずれかに記載の端末装置。
  11. プロセッサを内蔵する端末装置を取外し可能に装着するための装着部と、
    装着される前記端末装置を冷却するための冷却部と、
    装着される前記端末装置と通信するための通信部と、
    装着される前記端末装置から、当該端末装置の内部温度を受信するための温度受信部と、
    前記温度受信部により受信される前記内部温度に従って、前記プロセッサの処理能力を変更するように、装着される前記端末装置を制御する端末制御部と、を備える、電気機器。
  12. 前記端末制御部は、
    受信する前記内部温度に基づき前記プロセッサの処理能力を変更するための変更指令にを生成し、前記通信部に、生成された前記変更指令を送信させる、請求項11に記載の電気機器。
  13. 前記プロセッサは、複数の処理ユニットを有し、
    前記変更指令は、前記複数の処理ユニットのうち動作するべき処理ユニット数を指定するユニット変更指令を含む、請求項12に記載の電気機器。
  14. 前記複数の処理ユニットそれぞれは、他の処理ユニットと同一または異なる処理能力を有し、
    前記複数の処理ユニットそれぞれが異なる処理能力を有する場合には、前記ユニット変更指令は、前記複数の処理ユニットのうち、動作するべき処理ユニットを当該処理ユニットの処理能力で指定するデータを含む、請求項13に記載の電気機器。
  15. 前記変更指令は、前記プロセッサの電源電圧を変更するための電圧変更指令を含む、請求項12から14のいずれかに記載の電気機器。
  16. 前記変更指令は、前記プロセッサの動作周波数を変更するための周波数変更指令を含む、請求項12から15のいずれかに記載の電気機器。
  17. 前記電気機器に対する入力を受付けるための受付部と、
    装着される前記端末装置を、前記装着部に固定するためのロック部と、
    前記ロック部を制御するロック制御部と、をさらに備え、
    前記ロック制御部は、
    前記受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、前記温度受信部により受信される温度と予め定められた温度とを比較し、比較結果から、前記装着部から前記端末装置が取外し可能であるか否かを判定する、請求項11から16のいずれか1項に記載の電気機器。
  18. 前記比較結果から、前記端末装置を前記装着部から取外し可能であるか否かを出力する手段を、さらに備える、請求項17に記載の電気機器。
  19. 前記温度受信部により受信される温度から、冷却の進行を表す情報を出力する手段を、さらに備える、請求項11から18のいずれかに記載の電気機器。
  20. 前記電気機器に対する入力を受付けるための受付部を、備え、
    前記情報を出力する手段は、
    前記受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、前記冷却の進行を表す情報を出力する手段を含む、請求項19に記載の電気機器。
  21. 前記電気機器に対する入力を受付けるための受付部と、
    前記装着部に装着される前記端末装置を冷却するように、前記冷却部を制御するための冷却制御部とを、備え、
    前記冷却制御部は、
    前記受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、冷却能力を高めるように前記冷却部を制御する、請求項11から20のいずれかに記載の電気機器。
  22. 前記電気機器に対する入力を受付けるための受付部と、
    前記受付部が取外し指示の入力を受付けたとき、前記プロセッサの処理能力を低くするように前記端末装置を制御するための指令を、装着される当該端末装置に送信する手段とを、さらに備える、請求項11から21のいずれかに記載の電気機器。
  23. 端末装置の制御方法であって、
    前記端末装置は、
    プロセッサと、
    当該端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部とを備え、
    前記制御方法は、
    前記端末装置の内部温度を検出するステップと、
    前記電気機器による冷却時に検出される前記内部温度に従って、処理能力を変更するように前記プロセッサを制御するステップと、を備える、端末装置の制御方法。
  24. 電気機器による端末制御方法であって、
    前記電気機器は、
    プロセッサを内蔵する端末装置を取外し可能に装着するための装着部と、
    装着される前記端末装置を冷却するための冷却部と、を備え、
    前記端末制御方法は、
    前記冷却部による冷却時に装着される前記端末装置から、当該端末装置の内部温度を受信するステップと、
    受信される前記内部温度に従って、前記プロセッサの処理能力を変更するように、装着される前記端末装置を制御するステップと、を備える、電気機器による端末制御方法。
  25. プロセッサを内蔵する端末装置に、当該端末装置の制御方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記端末装置は、当該端末装置を冷却するための電気機器を取外し可能に装着するための装着部を備え、
    前記プログラムは前記プロセッサに、
    前記端末装置の内部温度を検出するステップと、
    前記電気機器による冷却時に検出される前記内部温度に従って、処理能力を変更するように、前記プロセッサを制御するステップと、を実行させるためのプログラム。
  26. 電気機器に、端末制御方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記電気機器は、
    プロセッサと、
    コントローラを内蔵する端末装置を取外し可能に装着するための装着部と、
    装着される前記端末装置を冷却するための冷却部と、を備え、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記冷却部による冷却時に装着される前記端末装置から、当該端末装置の内部温度を受信するステップと、
    受信される前記内部温度に従って、前記端末装置に内蔵されるコントローラの処理能力を変更するように、装着される前記端末装置を制御するステップと、を実行させるためのプログラム。
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