JP2014041222A - ズームレンズ - Google Patents

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JP2014041222A
JP2014041222A JP2012182852A JP2012182852A JP2014041222A JP 2014041222 A JP2014041222 A JP 2014041222A JP 2012182852 A JP2012182852 A JP 2012182852A JP 2012182852 A JP2012182852 A JP 2012182852A JP 2014041222 A JP2014041222 A JP 2014041222A
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宏志 遠藤
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Abstract

【課題】色収差を良好に補正することができ、環境変化による色収差の変動が少なく製造が容易な、高い光学性能を有する光学系及びそれを有する光学機器を提供すること。
【解決手段】物体側より順に負の屈折力を有する第1レンズ群、絞り、全体として正の屈折力を有する後群を有し、ndをd線に対する硝材の屈折率、vd、θgFを各々
νd=(Nd−1)/(NF−NC)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
より計算される定数としたとき、前記第1レンズ群及び前記後群に、
0.838<θgF−(3.0e−4×vd^2−1.84e−2×vd)<0.884
15<vd<27
7<nd
なる条件式を満足する特性を持つ硝材を用いること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを有した光学機器に関し、特に一眼レフカメラやビデオカメラ等に好適に用いられる広角域を変倍範囲に含む所謂標準ズームレンズに関するものである。
一眼レフカメラ用交換レンズ、ビデオカメラ等の光学機器に用いられる光学系では、レンズ全長(物体側の第1レンズ面から像面までの長さ)が短く、光学系全体が小型で、高い光学性能を有することが求められている。
また、スキー場、山、砂漠など様々な環境下での使用が想定されるため、環境(温度、気圧、湿度等)の変化があっても光学性能の劣化が小さいことが求められている。
一般に光学系の小型化を図るほど該収差、例えば軸上色収差及び倍率色収差などの色収差が多く発生して光学性能が低下してくる。
例えばレンズ全長の短縮化を図ったテレフォトタイプの光学系では、レンズ全系の焦点距離を長くするほど軸上色収差、倍率色収差が大きく発生する。
レトロフォーカス型の光学系では、焦点距離を短く(広画角に)するほど、倍率色収差が大きく発生する。
ズームレンズでは、ズーミングによる収差変動が発生し、ズーム全域に渡って良好に収差補正することが困難となってくる。特に軸上色収差、倍率色収差を撮像に必要な全波長域で良好に補正する為には、異常分散性を持った光学材料が必要となってくる。
異常分散性の強い光学材料、例えば有機材料より成る光学素子を用いて色収差の発生を低減させた光学系が提案されている(特許文献1)。
特許文献1では強い異常分散性を持つ有機材料より成る光学素子に屈折力を与えた後、他の硝材より成る光学素子と色収差のバランスを取ることで全系の色収差を低減している。
特開2007−163964号公報
近年、一眼レフカメラにおいても従来の銀塩カメラに代わってデジタルカメラが主流となっている。また、撮像センサーの画素数が年々増加してており、インクジェットプリンターなどの普及で撮影画像を拡大鑑賞する機会が増えている。拡大鑑賞した場合、撮影レンズの収差による画像の劣化や色収差による境界部の色付きが顕著に表れるようになる。このような鑑賞環境の変化により、撮影レンズの更なる性能向上が求められている。
色収差を撮影に用いる全波長域に渡って良好に補正をするための方法として特許文献1が開示されている。参考文献1では樹脂等の有機材料に強い屈折力を持たせた光学素子を用いている。しかしながら一般的に樹脂等の有機材料はガラスに比べて温度変化に対する屈折率変化dn/dtの値が大きく例えば10倍から200倍程度である。従って、設計的な温度変化対策が必要となる場合があり、また製造難易度が高いという問題がある。
本発明は、色収差を良好に補正することができ、環境変化による色収差の変動が少なく製造が容易な、高い光学性能を有する光学系及びそれを有する光学機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、物体側より順に負の屈折力を有する第1レンズ群、絞り、全体として正の屈折力を有する後群を有し、ndをd線に対する硝材の屈折率、vd、θgFを各々
νd=(Nd−1)/(NF−NC)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
より計算される定数としたとき、前記第1レンズ群及び前記後群に、
0.838<θgF−(3.0e−4×vd^2 − 1.84e−2×vd)<0.884
15<vd<27
7<nd
なる条件式を満足する特性を持つ硝材を有することを特徴としている。
本発明によれば少ないレンズ枚数で、良好に色収差を補正したコンパクトなズームレンズを提供することができる。
本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦したときのレンズ断面図 実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図 実施例1のズームレンズの望遠端(長焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図 本発明の実施例2のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦したときのレンズ断面図 実施例2のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図 実施例2のズームレンズの望遠端(長焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦したときのレンズ断面図である。
図2は実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図である。
図3は実施例1のズームレンズの望遠端(長焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図である。
図4は本発明の実施例2のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦したときのレンズ断面図である。
図5は実施例2のズームレンズの広角端(短焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図である。
図6は実施例2のズームレンズの望遠端(長焦点距離端)において無限遠物体に合焦させたときの縦収差図である。
レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。レンズ断面図において、iは物体側からレンズ群の順番を示し、Liは第iレンズ群である。
図1、図4のレンズ断面図においてL1は正の屈折力の第1レンズ群、L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、L4は負の屈折力の第4レンズ群、L5は正の屈折力の第5レンズ群である。ここで、屈折力とは光学的パワーのことであり、焦点距離の逆数である。
SPは開口絞りである。
SSPはレンズのF値の開口をもつフレアーカット絞りである。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子の撮像面が、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面に相当する感光面が置かれる。
縦収差図中、球面収差、歪曲、色収差において、実線はd線、2点鎖線はg線であり、縦収差図中、非点収差において、鎖線はメリディオナル像面、実線はサジタル像面である。
ωは半画角、FnoはFナンバーである。
尚、以下の各実施例において広角端と望遠端は各レンズ群が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
矢印は広角端から望遠端へのズーミングにおける各レンズ群の移動軌跡を示している。
図1の実施例1では、広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印の如く第1レンズ群L1は像側へ移動している。第2レンズ群L2は第1レンズ群L1との間隔を小にしつつ物体側へ移動している。第3レンズ群L3は第2レンズ群L2との間隔を大にしつつ物体側へ移動している。第4レンズ群L4は第3レンズ群L3との間隔を小にしつつ物体側へ移動している。第5レンズ群L5は第4レンズ群L4との間隔を大にしつつ物体側へ移動している。第6レンズ群L6は像面に対し固定である。絞りSPと副絞りSSPは第3レンズ群L3と一体に移動している。
図4の実施例2では、広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印の如く第1レンズ群L1は像側へ凸の軌跡で移動している。第2レンズ群L2は第1レンズ群L1との間隔を小にしつつ物体側へ移動している。第3レンズ群L3は物体無限では第2レンズ群L2と同じ軌跡で物体側へ移動している。第4レンズ群L4は第3レンズ群L3との間隔を大にしつつ物体側へ移動している。第5レンズ群L5は第4レンズ群L4との間隔を小にしつつ物体側へ移動している。絞りSPと副絞りSSPは第4レンズ群L4と一体に移動している。
次に、各実施例の前述した特徴以外の特徴について説明する。
実施例1の光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群L1、正の屈折力を有する第2レンズ群L2、負の屈折力を有する第3レンズ群L3、正の屈折力を有する第4レンズ群L4、負の屈折力を有する第5レンズ群L5、正の屈折力を有する第6レンズ群L6から構成されている。ズーミングに際して、前記レンズ群同士の間隔を変化させている。このように、光学系を多くのレンズ群で構成することで、レンズ径及び絞り径を小さくし、光学系の小型化を達成している。
また、ndをd線に対する硝材の屈折率、vd、θgFを各々
νd=(Nd−1)/(NF−NC)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
より計算される定数としたとき、前記第1レンズ群L1中の正レンズ及び第4レンズ群L4中の負レンズに、
0.838<θgF−(3.0e−4×vd^2−1.84e−2×vd)<0.884・・・(1)
15<vd<27・・・(2)
7<nd・・・(3)
なる条件式を満足する特性を持つ硝材を有している。
条件式(1)は硝材の異常分散性を規定する条件式である。条件式(1)の下限値を超えると、より低θ材であることを意味し、このような特性をガラス材で達成することが難しい。条件式(1)の上限値を超えると異常分散性が小さくなることを意味し、撮像に使われる全波長域に渡って良好に倍率色収差を補正することが困難となる。
条件式(2)は硝材のアッベ数を規定するものである。条件式(2)の下限値を超えて高分散になると他のレンズの硝材との組み合わせで良好に色収差の補正を行うことが困難となる。条件式(2)の上限値を超えて低分散となると他のレンズの硝材との組み合わせで良好に色収差の補正を行うことが困難となる。
条件式(3)は硝材の屈折率を規定するものである。条件式(3)の下限値を超えて屈折率が低くなると、レンズに必要な屈折力を与えるために、レンズ面の曲率を大きくする必要が生じ、諸収差が大きく発生してくる。
また、実施例1では、負の第1レンズ群中、最も像側の正レンズに条件式(1)〜(3)を満足する硝材を用いている。また、正の屈折力を有する第4レンズ群L4中最も物体側の負レンズに条件式(1)〜(3)を満足する硝材を用いている。さらに下記条件式を満足させている。
−3.5<fFP/f1<−1.5・・・(4)
−2<fRN/fb<−0.8・・・(5)
0.6<(D1w−D1t)/ft<0.8・・・(6)
2<(Db−1w−Db−1t)/ft<0.35・・・(7)
ここで、ftはテレ端での全系の焦点距離、f1は第1群の焦点距離である。
fbは後群中前述の特性を持った硝材を含むレンズ群すなわち第4群の焦点距離である。
fFPは第1群中の前記特性を持った硝材からなるレンズの焦点距離、すなわち第1群中最も像側の凸レンズの焦点距離である。
fRNは後群中の前記特性を持った硝材からなるレンズの焦点距離、すなわち、第4群中最も物体側の負レンズの焦点距離である。
D1w、D1tは各々ワイド端、テレ端での第1群と第2群との空気間隔である。
Db−1w、Db−1tは各々ワイド端、テレ端での後群中前述の特性を持った硝材を含むレンズ群と該レンズ群より物体側のレンズ群との空気間隔、すなわち、第3群と第4群との空気間隔である。
条件式(4)は第1群の焦点距離に対する、条件式(1)〜(3)の特性を有する硝材を用いたレンズの焦点距離を規定するものである。下限値を超えて該レンズの正の屈折力が弱くなると倍率色収差の補正効果が小さくなるとともに第1群で発生する諸収差をバランス良く補正することが困難となる。上限値を超えて該レンズの正の屈折力が強くなると倍率色収差の補正効果は大きくなるが、第1群で発生する諸収差をバランス良く補正することが困難となる。
条件式(5)は第4群の焦点距離に対する、条件式(1)〜(3)の特性を有する硝材を用いたレンズの焦点距離を規定するものである。下限値を超えて該レンズの負の屈折力が弱くなると倍率色収差の補正効果が小さくなるとともに第4群で発生する諸収差をバランス良く補正することが困難となる。上限値を超えて該レンズの負の屈折力が強くなると倍率色収差の補正効果は大きくなるが、第4群で発生する諸収差をバランス良く補正することが困難となる。
条件式(6)は望遠端での全系の焦点距離に対し、広角端と望遠端での第1群と第2群の空気間隔の差を規定するものである。条件式(6)の下限値を超えることは、広角端で第1群と第2群が接近することを意味し、第1群の条件式(1)〜(3)の特性を有する硝材を用いたレンズによる倍率色収差補正効果が小さくなる。条件式(6)の上限値を超えることは、広角端で第1群と第2群が離れることを意味し、第1群のレンズ外径が増大する。
条件式(7)は望遠端での全系の焦点距離に対し、広角端と望遠端での第3群と第4群の空気間隔の差を規定するものである。条件式(7)の下限値を超えることは、広角端で第1群と第2群が接近することを意味し、第4群の条件式(1)〜(3)の特性を有する硝材を用いたレンズによる倍率色収差補正効果が小さくなる。条件式(7)の上限値を超えることは、広角端で第3群と第4群が離れることを意味し、第4群のレンズ外径が増大する。
さらに実施例1では、物体側より順に物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと1枚の負レンズ及び正レンズよりなり全体として負の屈折力の第1レンズ群を有すること。
全体として正の屈折力のレンズ群、絞りを有し負の屈折力のレンズ群を有すること。
正レンズ及び負レンズの接合レンズと少なくとも1枚の正レンズよりなる全体として正の屈折力のレンズ群を有する構成とし、下記の条件式を満足している。
−1.05<f1/√(fw×ft)<−0.85・・・(8)
0.75<fBF/√(fw×ft)<1.45・・・(9)
−2.5<fSP/√(fw×ft)<−0.9・・・(10)
0.9<fb/√(fw×ft)<2.1・・・(11)
0.22<BFw/Lw<0.38・・・(12)
−0.95<fG1/ft<−0.8・・・(13)
ここで、fwはワイド端での全系の焦点距離である。fBFは絞りより物体側に位置する正レンズ群のワイド端物体無限での合成焦点距離である。fSPは絞りを有するレンズ群の焦点距離である。BFwは広角端でのバックフォーカス、Lwは広角端での最も物体側のレンズ面から最も像面側のレンズ面までの長さである。fG1は最も物体側のレンズの焦点距離である。
条件式(8)は、広角端及び望遠端での全系の焦点距離の相乗平均に対する第1群の焦点距離を規定するものである。下限値を超えて第1群の負の屈折力が弱くなるとレンズ系が大型化する。上限値を超えて第1群の負の屈折力が強くなるとレンズ系の小型化には有利だが、第1群で発生する諸収差が増大しこれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。
条件式(9)は、広角端及び望遠端での全系の焦点距離の相乗平均に対する第2群の焦点距離を規定するものである。下限値を超えて第2群の正の屈折力が強くなるとレンズ系の小型化には有利だが、第2群で発生する諸収差が増大しこれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。上限値を超えて第2群の正の屈折力が弱くなるとレンズ系が大型化する。
条件式(10)は、広角端及び望遠端での全系の焦点距離の相乗平均に対する絞りを有する第3群の焦点距離を規定するものである。下限値を超えて第3群の負の屈折力が弱くなるとレンズ系が大型化する。上限値を超えて第3群の負の屈折力が強くなると第3群で発生する諸収差が増大しこれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。
条件式(11)は、広角端及び望遠端での全系の焦点距離の相乗平均に対する第4群の焦点距離を規定するものである。下限値を超えて第4群の正の屈折力が強くなると第4群で発生する諸収差が増大しこれを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。上限値を超えて第4群の正の屈折力が弱くなるとレンズ系が大型化する。
条件式(12)は、広角端での最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの長さに対する広角端でのバックフォーカスを規定するものである。下限値を超えると必要なバックフォーカスを満足できなくなり、上限値を超えるとレンズ系が大型化する。
条件式(13)は、望遠端での全系の焦点距離に対する最も物体側のレンズの焦点距離を規定するものである。下限値を超えて該レンズの負の屈折力が弱くなると、必要なバックフォーカスを確保することが困難になるとともに第1群のレンズ外径が増大する。上限値を超えて該レンズの負の屈折力が強くなると第1群で発生する諸収差が大きくなり、これを他のレンズ群でバランス良く補正することが困難となる。
実施例1では、無限物体から至近物体へのフォーカシングを第5群を像側へ移動させて行っている。これにより、ズームレンズで一般的な第1群でのフォーカシングに比べ迅速なオートフォーカスを可能とし、且つ光学系の小型化を達成している。
次に、実施例2の光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群L1、正の屈折力を有する第2レンズ群L2、正の屈折力を有する第3レンズ群L3、負の屈折力を有する第4レンズ群L4、正の屈折力を有する第5レンズ群L5から構成されている。ズーミングに際して、前記レンズ群同士の間隔を変化させている。このように、光学系を多くのレンズ群で構成することで、レンズ径及び絞り径を小さくし、光学系の小型化を達成している。また実施例2の光学系は、物体側より順に非球面を有し物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと2枚の負レンズ及び正レンズよりなり全体として負の屈折力の第1レンズ群を有している。また、絞りより物体側に全体として正の屈折力を有する2つの正レンズ群よりなる部分系を有しその像側に絞りを配置した負の屈折力のレンズ群を有している。さらに、正レンズと負レンズの接合レンズ、負レンズと正レンズの接合レンズ、正レンズよりなる第5群より構成されている。第1群の最も像側に配置された正レンズ及び第5群の最も物体側に配置された接合レンズ中の負レンズに条件式(1)〜(3)を満足する硝材を用いている。実施例2の光学系も条件式(1)〜(13)を満足させることで、コンパクトで良好な性能の光学系となっている。
実施例2では、無限物体から至近物体へのフォーカシングを第2群を像側へ移動させて行っている。これにより、ズームレンズで一般的な第1群でのフォーカシングに比べ迅速なオートフォーカスを可能とし、且つ光学系の小型化を達成している。
以上のように各実施例によれば、色収差を良好に補正することができ、環境変化による色収差の変動が少なく製造が容易な、高い光学性能を有する光学系及びそれを有する光学系を達成することができる。

[実施例]
以下に、実施例1、2に各々対応する数値実施例1、2を示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、riは第i番目(第i面)の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間の間隔、ndi、νdiはそれぞれd線を基準とした屈折率、アッベ数を示す。fは焦点距離、FnoはFナンバーである。
(非球面データ)には、非球面を次式で表した場合の非球面係数を示す。
但し、
x:光軸方向の基準面からの変位量
h:光軸に対して垂直な方向の高さ
R:ベースとなる2次曲面の半径
k:円錐定数
:n次の非球面係数
なお、「E−Z」の表示は「10−Z」を意味する。
又前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を表1に示す。

[数値実施例1]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 132.285 2.40 1.77250 49.6
2 34.010 12.02
3 -164.261 2.30 1.77250 49.6
4 61.319 0.17
5 60.454 4.97
6 153.708 (可変)
7 2038.158 1.80 1.80518 25.4
8 52.562 6.31 1.77250 49.6
9 -120.819 0.15
10 94.247 3.75 1.83481 42.7
11 -735.401 0.15
12 44.815 5.26 1.69680 55.5
13 2017.457 (可変)
14 ∞ 2.20
15 -118.448 1.25 1.88300 40.8
16 44.969 2.45
17 -123.350 1.35 1.72000 50.2
18 33.452 4.84 1.80518 25.4
19 -122.441 0.70
20(絞り) ∞ (可変)
21 100.783 1.30
22 24.825 6.70 1.49700 81.5
23 -57.671 0.10
24 30.541 5.21 1.52542 64.5
25 -95.184 (可変)
26 3554.746 2.90 1.84666 23.8
27 -48.578 0.11
28 -54.737 1.99 1.83400 37.2
29 26.616 (可変)
30 51.549 7.60 1.58313 59.4
31* -129.121
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.0 A 4= 1.19505e-006 A 6= 4.93803e-010 A 8=-1.21623e-012 A10= 1.13356e-015 A12=-3.85068e-019
第31面
K = 0.0 A 4= 2.65122e-007 A 6=-9.50226e-009 A 8= 6.16123e-011 A10=-1.95942e-013 A12= 2.35213e-016

各種データ
ズーム比 2.74
広角 中間 望遠
焦点距離 24.90 35.13 68.14
Fナンバー 2.92 2.92 2.91
画角 40.98 31.63 17.62
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 199.13 183.51 166.55
BF 38.47 38.47 38.47
d 6 55.36 31.61 3.78
d13 2.90 6.51 20.41
d20 19.24 15.64 1.73
d25 1.19 3.58 10.91
d29 3.99 9.73 13.28

ズームレンズ群データ
群 焦点距離 レンズ構成長
1 -36.22 21.86
2 32.42 17.42
3 -43.69 12.79
4 38.40 13.31
5 -34.82 5.00
6 64.17 7.60

面番号 nd ng nC nF
1 1.77250 1.79197 1.76780 1.78337
3 1.77250 1.79197 1.76780 1.78337
5 1.84265 1.88553 1.83328 1.86582
7 1.80518 1.84729 1.79611 1.82777
8 1.77250 1.79197 1.76780 1.78337
10 1.83481 1.85955 1.82898 1.84852
12 1.69680 1.71234 1.69297 1.70552
15 1.88300 1.91050 1.87656 1.89822
17 1.72000 1.73792 1.71567 1.73000
18 1.80518 1.84729 1.79611 1.82777
21 1.84265 1.88553 1.83328 1.86582
22 1.49700 1.50451 1.49514 1.50123
24 1.52542 1.53541 1.52291 1.53105
26 1.84666 1.89413 1.83649 1.87209
28 1.83400 1.86278 1.82738 1.84982
30 1.58313 1.59528 1.58013 1.58995

[数値実施例2]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 379.944 2.20 1.77250 49.6
2 20.865 9.41
3 109.468 1.60 1.80400 46.6
4 36.428 0.16 1.51640 52.2
5* 43.828 5.55
6 -138.103 1.60 1.83400 37.2
7 103.586 0.14
8 44.921 4.50
9 3876.715 (可変)
10 58.167 1.31 1.80518 25.4
11 24.528 5.20 1.54072 47.2
12 -1684.072 0.15
13 88.456 2.54 1.80400 46.6
14 -210.852 (可変)
15 67.424 3.75 1.62299 58.2
16 -79.025 (可変)
17(絞り) ∞ 1.90
18 -154.852 1.39 1.88300 40.8
19 106.725 2.33
20 -38.971 1.11 1.76200 40.1
21 23.774 5.53 1.84666 23.9
22 -111.504 1.23
23 ∞ (可変)
24 35.170 8.49 1.49700 81.5
25 -21.148 1.25
26 -32.885 0.20
27 233.998 1.20 1.83400 37.2
28 21.949 6.99 1.49700 81.5
29 -128.560 0.20
30 132.180 2.90 1.58313 59.4
31* -164.405
像面 ∞
非球面データ
第1面
K = 0.0 A 4= 1.68202e-005 A 6=-2.64620e-008 A 8= 3.51608e-011 A10=-2.93874e-014 A12= 1.05256e-017
第5面
K = 0.0 A 4= 1.56694e-005 A 6= 1.51978e-009 A 8=-1.05420e-010 A10= 1.68304e-013 A12=-1.90500e-016
第31面
K = 0.0 A 4= 6.82003e-006 A 6= 1.13963e-008 A 8=-1.47882e-011 A10= 3.60517e-014

各種データ
ズーム比 2.04
広角 中間 望遠
焦点距離 16.60 24.05 33.92
Fナンバー 2.91 2.91 2.92
画角 52.50 41.97 32.53
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 153.85 146.48 148.17
BF 39.23 47.49 58.22
d 9 26.29 10.66 1.62
d14 4.58 4.58 4.58
d16 0.93 5.28 10.59
d23 9.99 5.63 0.32
ズームレンズ群データ
群 焦点距離 レンズ構成長
1 -22.89 25.17
2 62.33 9.20
3 58.98 3.75
4 -45.90 13.49
5 45.55 21.23

面番号 nd ng nC nF
1 1.77249 1.79197 1.76780 1.78337
3 1.80400 1.82570 1.79882 1.81608
4 1.51640 1.52884 1.51343 1.52333
6 1.83400 1.86278 1.82738 1.84982
8 1.84265 1.88553 1.83328 1.86582
10 1.80518 1.84729 1.79611 1.82777
11 1.54072 1.55522 1.53730 1.54875
13 1.80400 1.82570 1.79882 1.81608
15 1.62299 1.63630 1.61974 1.63045
18 1.88300 1.91050 1.87656 1.89822
20 1.76200 1.78634 1.75639 1.77539
21 1.84666 1.89386 1.83655 1.87193
24 1.49700 1.50451 1.49514 1.50123
25 1.84265 1.88553 1.83328 1.86582
27 1.83400 1.86278 1.82738 1.84982
28 1.49700 1.50451 1.49514 1.50123
30 1.58313 1.59528 1.58013 1.58995
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
L1:第1レンズ群
L2:第2レンズ群
L3:第3レンズ群
L4:第4レンズ群
L5:第5レンズ群
SP:開口絞り
SSP:開放F値の開口を持ったフレアーカット絞り
IP:像面
縦収差図中、球面収差、歪曲、色収差において、
実線:d線
2点鎖線:g線
縦収差図中、非点収差において、
鎖線:メリディオナル像面
実線:サジタル像面

Claims (5)

  1. 物体側より順に負の屈折力を有する第1レンズ群、絞り、全体として正の屈折力を有する後群を有し、前記第1レンズ群及び前記後群に、以下の条件式を満足する特性を持つ硝材を有することを特徴としたズームレンズ。
    0.838<θgF−(3.0e−4×vd^2−1.84e−2×vd)<0.884
    15<vd<27
    1.7<nd
    ここで、ndはd線に対する硝材の屈折率、
    νd=(Nd−1)/(NF−NC)
    θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
    なる定数である。
  2. 前記硝材は負の第1レンズ群中の正レンズ及び後群中の正の屈折力を有するレンズ群中の負レンズに使用し、下記条件式を満足することを特徴とした請求項1に記載のズームレンズ。
    −3.5<fFP/f1<−1.5
    −2<fRN/fb<−0.8
    0.6<(D1w−D1t)/ft<0.8
    2<(Db−1w−Db−1t)/ft<0.35
    ここで、ftはテレ端での全系の焦点距離、f1は第1群の焦点距離、fbは後群中前述の特性を持った硝材を含むレンズ群の焦点距離、fFPは第1群中の前記特性を持った硝材からなるレンズの焦点距離、fRNは後群中の前記特性を持った硝材からなるレンズの焦点距離、D1w、D1tは各々ワイド端、テレ端での第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔、Db−1w、Db−1tは各々ワイド端、テレ端での後群中前述の特性を持った硝材を含むレンズ群と該レンズ群より物体側のレンズ群との空気間隔である。
  3. 物体側より順に物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと1枚又は2枚の負レンズ及び正レンズよりなり全体として負の屈折力の第1レンズ群と全体として正の屈折力のレンズ群、絞りを有し負の屈折力のレンズ群、正レンズ及び負レンズの接合レンズと少なくとも1枚の正レンズよりなる全体として正の屈折力のレンズ群を有し、下記の条件式を満足することを特徴とした請求項1に記載のズームレンズ。
    −1.05<f1/√(fw×ft)<−0.85
    0.75<fBF/√(fw×ft)<1.45
    −2.5<fSP/√(fw×ft)<−0.9
    0.9<fb/√(fw×ft)<2.1
    0.22<BFw/Lw<0.38
    −0.95<fG1/ft<−0.8
    ここで、fwはワイド端での全系の焦点距離、fBFは絞りより物体側に位置する正レンズ群のワイド端物体無限での合成焦点距離、fSPは絞りを有するレンズ群の焦点距離、BFwは広角端でのバックフォーカス、Lwは広角端での最も物体側のレンズ面から最も像面側のレンズ面までの長さ、fG1は最も物体側のレンズの焦点距離である。
  4. 固体撮像素子に像を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のズームレンズ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子とを有していることを特徴とする撮像装置。
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