JP2014040684A - 工程紙および太陽電池封止用フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の性質を有する紙基材2と、紙基材2上に形成された剥離剤層3とを有する、太陽電池封止用フィルムの製造に用いる工程紙1。また、工程紙1の剥離剤層3上に、太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂組成物をフィルム状に押出成形し、工程紙1と太陽電池封止用フィルムが積層された積層体を得る工程と、前記積層体から工程紙1を剥離する工程を有する太陽電池封止用フィルムの製造方法。
【選択図】図1
Description
紙基材の表面にシリコーン等を塗布した剥離紙を所定の張力で送り出し、該剥離紙上に、太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂組成物をフィルム状に押出成形して太陽電池封止用フィルムを形成した後、前記剥離紙を剥離して巻取ロールに巻き取る方法(例えば、特許文献1)。
しかし、前記方法では、巻き取った太陽電池封止用フィルムにブロッキングが生じることがある。
また、本発明は、巻き取った際等に太陽電池封止用フィルムにブロッキングが生じることを抑制できる太陽電池封止用フィルムの製造方法の提供を目的とする。
フィルム成形工程:下記紙基材と、該紙基材上に形成された剥離剤層とを有する工程紙の前記剥離剤層上に、太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂組成物をフィルム状に押出成形し、前記工程紙と太陽電池封止用フィルムが積層された積層体を得る工程。
剥離工程:前記積層体から前記工程紙を剥離する工程。
(紙基材)
JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引張強度が共に1.0〜10kN/m、JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの伸びが共に0.5〜6.0%、JIS P8116で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引裂強さが共に100〜1000mNの紙基材。
また、本発明の太陽電池封止用フィルムの製造方法によれば、巻き取った太陽電池封止用フィルムにブロッキングが生じることを抑制できる。
図1は、帯状の工程紙を、該工程紙の幅方向に切断したときの断面図である。
本実施形態の工程紙1は、太陽電池封止用フィルムの製造に用いる工程紙であって、長尺な帯状の紙基材2と、紙基材2上に設けられた剥離剤層3とを有する。
本発明における紙基材のMD方向は、太陽電池封止用フィルムの製造時における流れ方向、すなわち長手方向である。また、本発明における紙基材のTD方向は、MD方向に対して垂直な方向、すなわち短手方向である。
紙基材2におけるTD方向の引張強度は、太陽電池封止用フィルムにブロッキングがより生じ難くなる点から、2.0〜6.0kN/mが好ましく、2.0〜4.0kN/mがより好ましく、2.8〜3.2kN/mが特に好ましい。
紙基材2におけるTD方向の伸びは、太陽電池封止用フィルムにブロッキングがより生じ難くなる点から、2.5〜4.5%が好ましく、3.4〜3.8%が特に好ましい。
紙基材2におけるTD方向の引裂強さは、太陽電池封止用フィルムにブロッキングがより生じ難くなる点から、200〜600mNが好ましく、250〜400mNがより好ましく、325〜335mNが特に好ましい。
紙基材2の厚みは、40〜90μmが好ましい。
剥離剤層3を形成する剥離剤としては、特に限定されず、剥離剤として一般に使用される公知の剥離剤が使用できる。
剥離剤の具体例としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
なお、前記剥離力は、剥離剤層上に日東電工社製のテープ(No.31B)を貼付し、引き剥がし速度300mm/分で180°剥離したときの剥離力である。
以下、本発明の太陽電池封止用フィルムの製造方法の一例として、前記工程紙1を使用し、図2に例示したフィルム製造装置10によりロール・トゥ・ロール法で太陽電池封止用フィルムを製造する方法について説明する。
フィルム製造装置10は、図2に示すように、工程紙を送り出す送出ロール12と;太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂組成物(以下、「樹脂組成物(A)」という。)を押出成形するダイ14と;ダイ14から押し出された樹脂組成物(A)を工程紙に圧着する圧着ロール16と;表面に樹脂組成物(A)を押出成形した工程紙を搬送する搬送ロール18と;前記工程紙上の樹脂組成物(A)を冷却して太陽電池封止用フィルムとする冷却ロール20と;工程紙と太陽電池封止用フィルムを剥離する剥離ロール22,24と;太陽電池封止用フィルムを巻き取る巻取ロール26と;工程紙を巻き取る巻取ロール28と;を有する。
フィルム成形工程:図2に示すように、工程紙1の剥離剤層3上に、太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂組成物(A)30をフィルム状に押出成形し、工程紙1と太陽電池封止用フィルム34が積層された積層体32を得る工程。
剥離工程:積層体32から工程紙1を剥離する工程。
巻き取り工程:工程紙1を剥離した太陽電池封止用フィルム34を巻き取る工程。
送出ロール12に巻き回されている工程紙1を所定の張力で送り出し、その工程紙1の剥離剤層3上に、ダイ14から樹脂組成物(A)30をフィルム状に押出成形する。
ダイ14としては、Tダイが挙げられる。
樹脂組成物(A)30は、太陽電池に使用される通常の太陽電池封止用フィルムを形成できるものであればよく、公知の樹脂組成物が使用できる。例えば、太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂、および該樹脂を架橋硬化させる架橋剤を含有する組成物が挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
圧着ロール16には、ゴム製のロール等が使用できる。
搬送ロール18は、工程紙1上に押出成形した樹脂組成物(A)30からなる層の表面にエンボス加工するためのエンボスを外周面に形成したロールであってもよい。
図2に示すように、冷却ロール20を通過してきた積層体32から、剥離ロール22,24によって工程紙1を剥離する。
工程紙1を剥離した太陽電池封止用フィルム34を巻取ロール26に巻き取る。また、工程紙1を巻取ロール28に巻き取る。
例えば、本発明の太陽電池封止用フィルムの製造方法は、本発明の工程紙を使用する方法であれば、前記フィルム製造装置10を使用した方法には限定されない。例えば、前記フィルム製造装置10を使用する方法では、積層体32から工程紙1を剥離した後に太陽電池封止用フィルム34を巻取ロール26に巻き取る方法であったが、太陽電池封止用フィルムと工程紙の積層体から該工程紙を剥離した後に太陽電池封止用フィルムを幅方向に沿って切断しながら積み重ねていく方法であってもよい。
2 紙基材
3 剥離剤層
10 フィルム製造装置
30 樹脂組成物(A)
32 積層体
34 太陽電池封止用フィルム
Claims (2)
- 紙基材と、該紙基材上に形成された剥離剤層とを有し、
前記紙基材が、JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引張強度が共に1.0〜10kN/m、JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの伸びが共に0.5〜6.0%、JIS P8116で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引裂強さが共に100〜1000mNである、太陽電池封止用フィルムの製造に用いる工程紙。 - 下記のフィルム成形工程および剥離工程を有する太陽電池封止用フィルムの製造方法。
フィルム成形工程:下記紙基材と、該紙基材上に形成された剥離剤層とを有する工程紙の前記剥離剤層上に、太陽電池封止用フィルムを形成する樹脂組成物をフィルム状に押出成形し、前記工程紙と太陽電池封止用フィルムが積層された積層体を得る工程。
剥離工程:前記積層体から前記工程紙を剥離する工程。
(紙基材)
JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引張強度が共に1.0〜10kN/m、JIS P8113で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの伸びが共に0.5〜6.0%、JIS P8116で規定されるMD方向およびTD方向のそれぞれの引裂強さが共に100〜1000mNの紙基材。
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JP2003227100A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-15 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 耐熱性剥離紙用原紙及び耐熱性剥離紙 |
JP2011151284A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | C I Kasei Co Ltd | 太陽電池モジュール用封止フィルムおよびその製造方法 |
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